JP5924954B2 - 車両用有効成分発生装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車等の車両のインストルメントパネルの車室内に対峙する部位に配置されて、有効性分を加熱により空気中に蒸散させると共にこの有効成分を含んだ空気を車室内に車両用空調装置の空気流を利用して送り出すための装置に関する。
近年において、自動車その他の車両の車室内を快適に保つために、例えば芳香成分若しくはアロマ成分や消臭成分や害虫忌避成分等の様々な有効成分を車室内の空気中に拡散させることが要望されるようになってきているが、市販の芳香剤や消臭剤の容器を車両のダッシュボードの上に配置すると、車両の搭乗者、特に運転手の視界を制限し車両の運転に危険が発生するのみならず、芳香剤や消臭剤から常に芳香成分や消臭成分が相対的に狭く密室化している車室内に充満することで、芳香成分や消臭成分が車両の搭乗者の嗅覚を不必要に刺激し、却って車両の搭乗者にとって不快になることがある。
従って、車両の搭乗者にとって視界の妨げにならず且つ不快にならないように芳香成分を車両の車室内に供給することを目的とした車両用芳香装置については、例えば特許文献1及び2に示されるように、本願の出願人により特許出願されて既に公知になっている。
この特許文献1及び2に示される車両用芳香装置は、芳香成分を車両用空調装置の吹出口からから吹き出す空気に含有させて車室内に供給するためのもので、車両用空調装置内の空気流路のうち送風機よりも空気の下流側で且つエバポレータよりも空気の上流側に入口配管の端部を接続して空気を車両用芳香装置に取り込み、ヒータコアを通過した空気とヒータコアをバイパスした空気とが混合する部位よりも空気の下流側に出口配管の端部を接続して車両用芳香装置から芳香成分を含む空気を車両用空調装置の空気流路内に送り込む構成となっていると共に車室内への芳香成分の供給とその停止とができるとされている。
一方で、自動車のインストルメントパネルに設けられた所定のジャックにケース体を嵌装してセットされる構成のマイナスイオン発生装置についても、例えば特許文献3に示されるように、本願の出願人により特許出願されて公知になっている。
特開2010−179786号公報 特開2010−179787号公報 特開2004−119233号公報
もっとも、特許文献1及び2に示される車両用芳香装置は、芳香剤を収容する収容空間、空気流入用開口部及び、空気流出用開口部を有する芳香剤保持容器を備えており、本体部と、この本体部に固定された一個のアクチュエータと、このアクチュエータに連結され、入口経路開閉ドアの回転軸及び出口経路開閉ドアの回転軸を回転駆動する一個のカムとで構成され、更に、前記本体部は、前記芳香剤保持容器が取り付けられ、前記空気流入用開口部まで空気を流し入れる入口経路と、前記空気流出用開口部から芳香成分を含む空気を流し出す出口経路と、前記空気流入用開口部を開閉する入口経路開閉ドア及び前記空気流出用開口部を開閉する出口経路開閉ドアとを有したものとなっている。
このため、特許文献1及び2に示される車両用芳香装置は、車両用空調装置と別体をなす一方で、この車両用空調装置内の空気流路と入口配管及び出口配管を介して接続しうる位置に設ける必要があるところ、この車両用芳香装置の全体的な外形寸法は相対的に大きくなるので、近年における車両の省スペース化もあり、車両への装着部位が問題となるおそれがある。
また、特許文献1及び2に示される車両用芳香装置は、芳香剤から芳香成分を発生させて空気中に含ませるにあたり、芳香剤に熱等を加えることなく、芳香剤から自然に芳香成分を発生させる態様を採っているので、芳香剤からの有効成分の有無を調整する開閉ドアが必要になり、装置が大型化する。
更に、特許文献1及び2に示される車両用芳香装置は、芳香剤を収納した芳香剤保持容器を交換することが可能ではあるが、芳香剤保持容器の着脱口はインストルメントパネルの下方にあるので、頻繁には芳香剤保持容器を交換することができず、例えば1年に1回程度の交換となっている。
そして、前記特許文献3において、フォグランプスイッチやエアコンスイッチ等の嵌装部として自動車のインストルメントパネルに形成された既存の凹部スペースを利用することは示されているが、凹部スペースに収納されるのはマイナスイオン発生装置であり、インストルメントパネルに形成された凹部スペースに収納可能なように小型化されつつ放熱により有効成分発生部材を加熱する機能も有する車両用芳香装置の構成については開示されていない。
そこで、この発明は、車両のインストルメントパネルの車両の室内と対峙する部位に配置されるように小型化可能な構成としつつ、有効成分発生部材を加熱して発生させた有効成分が含まれた空気を、車両用空調装置の空気流を利用して、適宜に車両の室内に送り出すことができ、有効成分発生部材の交換も簡単な車両用有効成分発生装置を提供することを目的とする。
この発明に係る車両用有効成分発生装置は、車両用空調装置の空気流を利用して有効成分を含んだ空気を車両の室内に送り出すための車両用有効成分発生装置であって、前記車両用空調装置とは別体を成していると共に前記車両のインストルメントパネルの前記室内と対峙する部位に配置されており、ハウジングを備え、前記ハウジングは、前記インストルメントパネルの取付部へ装着され、前記車両用空調装置からの空気を取り込む第1の開口部と、前記室内に開口して空気を前記室内に送り出す第2の開口部と、有効成分を発生する有効成分発生部材を前記室内側から挿入するための挿入口部と、前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通させた空気流路と、前記有効成分発生部材を装着する装着部と、前記有効成分発生部材を加熱する放熱部と、前記車両の電源と前記放熱部とを電気的に接続するための配線を前記ハウジングから引き出した配線引出し口部と、を有し、前記配線引出し口部は、前記ハウジングのうち、前記取付部への装着側に備えられていることを特徴とする(請求項1)。ここで、有効成分とは、例えば芳香成分若しくはアロマ成分や消臭成分や害虫忌避成分等をいう。また、有効成分発生部材とは、例えば芳香成分若しくはアロマ成分や消臭成分や害虫忌避成分等の有効成分が担持されたマット状の部材をいう。
これにより、有効成分発生部材を放熱部で加熱して発生した有効成分を、空気流路を経て第2の開口部又は第1の開口部よりハウジング外に送り出す構成であるから、必要な構成要素の数が相対的に少なくて済むため小型化を図ることができ、これに伴い、インストルメントパネルの車両の室内と対峙する部位に配置することが可能となるので、車両への装着部位が問題となることがない。
車両用空調装置の送風機を停止することにより、車両用空調装置から車両用有効成分発生装置の空気流路に第1の開口部を介して空気が取り込まれることがなくなるので、車両用有効成分発生装置の第2の開口部から有効成分を含む空気が送り出されることもなくなる。また、放熱部による放熱を停止させることにより、有効成分発生部材から有効成分が発生しないので、車両用空調装置の送風機が稼動し、車両用有効成分発生装置に空気が流れていても、有効成分を含む空気が車両の室内に送り出されることがなくなる。
有効成分発生部材は、車両の室内に開口した挿入口から装着部に対し着脱可能であることから、有効成分発生部材を簡単に交換することが可能であり、これに伴い、有効成分発生部材を装着部から抜き取ることにより、有効成分を含む空気が車両の室内に送り出されるのを止めることもできる。そして、車両用有効成分発生装置について、車両のインストルメントパネルの車両の室内と対峙する部位に配置されるように小型化することが可能である。
この発明に係る車両用有効成分発生装置において、前記放熱部は、前記空気流路に面した前記有効成分発生部材に対して前記空気流路とは反対側で接していることを特徴としている(請求項2)。ここで、放熱部は有効成分発生部材と面的に接しているのが好適である。
これにより、放熱部が空気流路に面することで空気流路を流れる空気と熱交換を行い放熱部が直接冷却されてしまうことがない。
この発明に係る車両用有効成分発生装置において、前記放熱部は、前記有効成分発生部材に接する放熱板と、この放熱板に前記有効成分発生部材とは反対側から接するPTC素子と、前記PTC素子に電流を供給するための電極と、を有するPTCヒータ装置であることを特徴としている(請求項3)。PTC素子は放熱板よりも面積は小さいが、放熱板を介して有効成分発生部材を加熱することができる。また、有効成分発生部材は、放熱板よりも突出している。これにより、有効成分発生部材の挿入口側の部位が高温となって車両の搭乗者が有効成分発生部材を引き出すために手の指で摘まみ難くなることが回避される。
更に、前記PTCヒータ装置の電極は、一部又は全部がバネ状に形成されて、前記PTC素子を前記放熱板に押し付けていることを特徴としている(請求項4)。この請求項4に記載の電極にあっては、板バネを使用しても、コイルスプリングを使用しても良く、PTC素子を放熱板に押しつけることが可能であればバネの形状は限定されない。また、電極は、放熱板よりも伝熱性の低い素材で形成されており、例えば放熱板はアルミニウムで形成され、電極はステンレス鋼で形成されている。
そして、前記PTCヒータ装置の電極は、前記PTC素子側に突出する折り曲げ部を備えた板バネ状に形成されて、前記PTC素子に対し前記折り曲げ部の頂部で接して前記PTC素子を前記放熱板に押し付けることを特徴としても良い(請求項5)。この請求項5に記載の電極も、放熱板よりも伝熱性の低い素材で形成されており、例えば放熱板はアルミニウムで形成され、電極はステンレス鋼で形成されている。
これらにより、PTCヒータ装置は、放熱板とPTC素子との接触をより確実且つ広範囲にすることができると共に、電極はPTC素子との接触面積を相対的に小さくすることができるので、PTC素子が発する熱が放熱板には伝達されやすくなるのに対して電極にはできるだけ伝達されないようにすることができる。
更にまた、この発明に係る車両用有効成分発生装置は、前記第2の開口部と前記挿入口部とは連接していることを特徴としている(請求項6)。
以上のように、請求項1から請求項6に記載の発明によれば、この発明に係る車両用有効成分発生装置は、有効成分発生部材を放熱部で加熱して発生した有効成分を、空気流路を経て第2の開口部又は第1の開口部よりハウジング外に送り出す構成であるから、必要な構成要素の数が相対的に少なくて済むため小型化を図ることができ、これに伴い、インストルメントパネルの車両の室内と対峙する部位に配置することが可能となるので、車両への装着部位が問題となることを防止することができる。
また、請求項1から請求項6に記載の発明によれば、車両用空調装置の送風機を停止することで、車両用空調装置から車両用有効成分発生装置の空気流路に第1の開口部を介して空気が取り込まれるのをなくすことができるので、車両用有効成分発生装置の第2の開口部から有効成分を含む空気が送り出されるのを停止させることができ、更には、放熱部による放熱を停止させることにより、有効成分発生部材から有効成分が発生しないので、車両用空調装置の送風機が稼動し、車両用有効成分発生装置に空気が流れていても、有効成分を含む空気が車両の室内に送り出されるのを停止することができる。よって、請求項1から請求項6に記載の発明によれば、車両用有効成分発生装置を車両に設置しても、有効成分が車両の室内に供給されるのを停止することが可能となり、車両の搭乗者が有効成分の香り等により却って不快になるのを防止することもできる。
更に、請求項1から請求項6に記載の発明によれば、有効成分発生部材は、車両の室内に開口した挿入口から装着部に対し着脱可能であることから、有効成分発生部材を簡単に交換することが可能であり、よって、車両の搭乗者が状況や気分に応じて有効成分発生部材を交換していくことができる。また、車両用空調装置の送風機の稼動を停止したり、放熱部の放熱作用を停止したりしなくても、有効成分発生部材を装着部から取り出すのみで、有効成分を含む空気が車両の室内に送り出されるのを停止することができ、よって、車両用有効成分発生装置を車両に設置しても、有効成分が車両の室内に供給されるのを停止することが可能となる。そして、車両用有効成分発生装置について、車両のインストルメントパネルの車両の室内と対峙する部位に配置されるように小型化することが可能である。
特に請求項2に記載の発明によれば、放熱部が空気流路に面することで空気流路を流れる空気と熱交換を行い放熱部が直接冷却されてしまうのを防止することができるので、放熱部の放熱能力が低下するのを抑止することが可能となる。
特に請求項3から請求項5に記載の発明によれば、PTCヒータ装置は、放熱板とPTC素子との接触をより確実且つ広範囲にすることができると共に、電極はPTC素子との接触面積を相対的に小さくすることができるので、PTC素子から放熱板に熱が伝達されやすくなるのに対して電極にはできるだけ熱が伝達されないようにすることができる。これにより、PTCヒータ装置から有効成分発生部材以外の箇所に熱が伝達するのを抑制することができ、ハウジング内に収納されたスイッチ、その他の機器がPTCヒータ装置からの熱の影響を受けるのを防止することが可能となる。そして、特に請求項4に記載の発明においては、電極として板バネやコイルスプリング等のPTC素子を放熱板に押しつけることが可能な形状のバネを自由に選択することが可能である。
図1は、この発明に係る車両用有効成分発生装置がインストルメントパネルの車両の室内側に対峙する部位に装着される一例を示した概略図である。 図2は、同上の車両用有効成分発生装置の配置の一例として車両用有効成分発生装置が縦方向に配置される場合を示すもので、当該車両用有効成分発生装置の挿入口にマット状部材が挿入される態様及び車両用有効成分発生装置とインストルメントパネルの車両の室内側に開口した開口部との寸法関係を示した概略図である。 図3は、同上の車両用有効成分発生装置の外形状を示す斜視図であり、図3(a)は、マット状部材の挿入口側から見た状態を示す斜視図、図3(b)は、車両用空調装置との接続部側から見た状態を示す斜視図である。 図4は、同上の車両用有効成分発生装置の内部構成を示す断面図であり、図4(a)は、車両用有効成分発生装置を車両上方から見た状態を示す断面図、図4(b)は、車両用有効成分発生装置を車両左右方向から見た状態を示す断面図である。 図5は、同上の車両用有効成分発生装置の電極、放熱板、基盤及びこの基盤から延びる配線の状態を示す断面図である。 図6は、同上の車両用有効成分発生装置を構成する電極の構成を示す説明図である。 図7は、同上の車両用有効成分発生装置を構成するPTCヒータ装置の一例として、マット状部材に放熱板が接し、この放熱板にPTC素子が接し、更にこのPTC素子に電極の折り曲げ部の頂部が接した構成が示された概略図である。 図8は、インストルメントパネルに車両の室内側とは反対側から車両用有効成分発生装置を装着させる手順を示す説明図であり、図8(a)は、インストルメントパネルに車両の室内側とは反対側から車両用有効成分発生装置を装着させる前の状態を示し、図8(b)は、インストルメントパネルに車両の室内側とは反対側から車両用有効成分発生装置を装着させた後の状態を示している。 図9は、車両用空調装置の空気流路のうち送風機よりも空気の下流側の部位にダクトを接続して、車両用空調装置から空気を車両用有効成分発生装置内に取り込むための構成の一例を示した説明図である。 図10は、車両用空調装置にダクトを接続する際のダクトの端部側の構成として複数の例を示す説明図である。 図11は、釦を手で押すスイッチ機構の代わりにPTCヒータ装置をマット状部材の着脱でON/OFFするための構造の数例を示した説明図である。
以下、この発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1において、車両、特に乗用車(右ハンドル車)の車室内のうち運転手席側前方部分Sの一例が表示されており、この車室内の運転手席側前方部分Sではインストルメントパネル1とハンドル2とが示されている。
そして、このインストルメントパネル1では、ハンドル2の近傍においてスイッチ機構等の各種機器を取り付けることができる貫通孔状の取付部3が配置された状態となっていると共に、オプションとして使用されるフォグランプスイッチ機構等の取付部3は、未使用時にはその開口がダミーカバーにより隠された状態にある。これを受けて、本発明に係る車両用有効成分発生装置5は、図2に示されるように、使用されていない取付部3(例えばフォグランプスイッチ用の装着部)の開口を覆うダミーカバー等を外して装着されるものである。
この車両用有効成分発生装置5は、図2及び図3に示されるように、取付部3内に縦方向に収納可能となるように、略直方体状の外形形状を有するハウジング6を有して構成されている。更に、車両用有効成分発生装置5は、図2に示されるマット状部材Mが挿入可能な挿入口部7と、後述するPTCヒータ装置15をON/OFFするためのスイッチ8の釦8aとをハウジング6の車室側面6aに有し、後述する車両用空調装置の空調ユニット100に一端が接続された後述のダクト24の他端が接続可能な接続口部9と下記する配線19、21を引き出すための配線引出し口部10とをハウジング6のエンジンルーム側面6bに有したものとなっている。すなわち、接続口部9は、この実施例では空調ユニット100から空気を取り込むための開口部として機能している。
マット状部材Mは、例えばアロマ成分がプレートに担持されて成るアロママット等であり、図2に示されるように、例えば幅22mm×奥行き35mm×厚さ3mmの薄肉のプレート状をなしている。すなわち、この車両用有効成分発生装置5は、市販のアロママットをそのまま用いることができるようになっている。そして、マット状部材Mは、車両用有効成分発生装置に装着された状態で、挿入口部7から若干突出しており、車両の搭乗者がマット状部材Mを手の指で摘んで引き出すことが容易になっている。
挿入口部7は、基本的にはマット状部材Mの断面形状と略同じ長方形状をしていると共に、この実施例ではマット状部材Mより発生したアロマ成分が含有された空気を車両の室内に送り出すための開口部となる拡張部分7aを有している。この拡張部分7aは、挿入口部7の前述した長方形状の基本的部分に対してスイッチ釦8aとは反対側(ハウジング6の側面側)に拡張されたものとなっている。接続口部9は、通孔を有する筒状のもので、その先端部位はダクト24の端部に挿入した際にダクト24から外れ難くなるように径方向外側に膨出した膨出部9aを有している。
尚、この実施形態では、マット状部材Mより発生した空気を車両の室内に送り出すための開口部として、挿入口部7のマット状部材Mの断面形状と略同じ長方形状の基本的部分に対してハウジング6の側面側に連続した拡張部分7aを図示し、この拡張部分7aは、挿入口部7の該基本的部分よりも長手方向の寸法が相対的に小さな長手方向法にて拡張されたものとして説明したが、必ずしもこれに限定されない。図示しないが、拡張部分7aの形状としては、挿入口部7の前記基本的部分に対しハウジング6の側面側に向けて、この挿入口部7の該基本的部分の長手方向寸法と同じ長手方向寸法にて拡張したものであっても良く、あるいは挿入口部7と連接した拡張部分7aを形成する代わりに挿入口部7とは別に独立した開口部を設けても良い。
ハウジング6は、プラスチック等の合成樹脂材で形成されたものであり、この実施例では、図4及び図5に示されるように、車室内側とは反対側が開口したハウジング本体11と、ハウジング本体11の開口を塞ぐことで前記エンジンルーム側面6bを構成する蓋体12と、後述するPTCヒータ装置15が組み付けられて、ハウジング本体11内に収納される内装部材13とで構成されている。
ハウジング6内には、図4及び図5に示されるように、一方が拡張部分7aを備えた挿入口部7に連通し、他方が接続口部9に接続した空気流路28aとマット状部材Mの装着部28bとを兼ねる空間部28と、この空間部28とはハウジング本体11自体や内装部材13やこの内装部材13に組み付けられたPTCヒータ装置15により仕切られた収納部29とが形成されている。
空間部28は、挿入口部7及び拡張部分7aの形状に基づき、マット状部材Mの装着時には、図4(a)及び図5に示されるように、マット状部材Mが内装部材13側に寄った状態で配置され、マット状部材Mとハウジング本体11の外形状を構成する外壁部の内面との間に空気流路28aを有した状態となる。すなわち、空間部28の内装部材13側域がマット状部材Mの装着部28bとして機能する。
PTCヒータ装置15は、電流の供給により発熱するPTC素子16と、PTC素子16が発する熱をマット状部材Mに伝達する放熱板17と、PTC素子16に電流を供給するための電極18とを少なくとも有して構成されていると共に、スイッチ8の操作によりPTC素子16への電流の供給がON/OFFされるようになっている。
PTC素子16は、この実施例では薄肉の円盤状のもので、図4(a)及び図5に示されるように、内装部材13に形成された円状の貫通孔13a内に収められており、空間部28側ではPTC素子16の表面は内装部材13の表面と段差なく連なっている一方で、収納部29側ではPTC素子16の表面は内装部材13の表面よりも空間部28側に窪んだ位置にある。
放熱板17は、熱伝導性に優れ且つ導電性も有する素材、例えばアルミニウムにより形成された薄肉の真っ直ぐなプレート状のもので、内装部材13の空間部28側に設置されることで、PTC素子16の表面とも隙間なく接するものとなっており、更に、マット状部材Mが装着された際にはこのマット状部材Mの側面とも隙間なく接するものとなる。そして、放熱板17は、PTC素子16に電流を供給するためのもう1方側の電極としても機能するもので、図5に示されるように、車両の電源側から延びる配線19と電気的に接続されている。
すなわち、PTC素子16は、マット状部材Mに接する放熱板17に対してマット状部材Mとは反対側から接しているもので、このPTC素子16は、放熱板17よりも面積が小さいが、放熱板17を介してマット状部材Mを加熱することができる。そして、マット状部材Mは、放熱板17よりも挿入口部7側に突出している。これにより、マット状部材Mの挿入口部7側の部位が高温となって車両の搭乗者がマット状部材Mを挿入口部7から引き出すために手の指で摘まみ難くなるのを回避することができる。
そして、放熱板17及びこの放熱板17に接したマット状部材Mを保持するために、図5に示されるように、内装部材13には、放熱板17側の面からハウジング本体11の外壁側に延びるリブ13b、13bが形成されていると共に、ハウジング本体11の外壁には、内側面から放熱板17側に延びる2種類のリブ11a、11bが形成されている。
内装部材13のリブ13b、13bは、その間に内装部材13を介在させることで、内装部材13がこの実施例では車両の上下方向にガタつくのを防止するためのものである。また、ハウジング本体11のリブ11aは、放熱板17の面まで延びているもので、放熱板17を内装部材13と挟み内装部材13側に押圧することにより、放熱板17がこの実施例では車両の左右方向にガタつくのを防止して、PTC素子16から放熱板17への押力を支えている。そして、ハウジング本体11のリブ11bは、リブ11aよりも若干短いもので、リブ11aの長さは、リブ11bの長さとマット状部材Mの厚みとを足した寸法よりも短くなるように構成され、マット状部材Mを圧入ぎみに挿入口部7から挿入させた際に、リブ11bの先端がマット状部材Mの側面を押しうる位置まで延びたものとなるように構成することにより、挿入口部7から挿入されたマット状部材Mが放熱板17側に押圧されて、マット状部材Mがこの実施例では車両の左右方向にガタつくのを防止され、マット状部材Mと放熱板17との接触が高められている。
そして、このようにマット状部材Mのガタツキ防止を、リブ11bの先端でマット状部材Mの空気流路28a側の側面に対して相対的に狭い部分を押さえることで行い、マット状部材Mの空気流路28a側の側面に対して相対的に広い面積にわたって押さえないので、マット状部材Mは空気流路28a側の側面の多くの領域が開放されており、マット状部材Mの側面から空気流路28aに向けて有効成分が蒸散しやすくなっている。
電極18は、導電性を有する一方で熱伝導性は相対的に低い素材、例えばステンレス鋼で形成されているもので、図5に示されるように、収納部29に収納された基盤22から延びる配線20と電気的に接続されている。そして、基盤22は、図4(b)に示されるようにスイッチ8と電気的に接続されていると共に車両の電源側から延びる配線21とも電気的に接続されている。更に、電極18は、PTC素子16と後述するように部分的に接した状態にある。
尚、スイッチ8は、夜間やトンネル内などの暗い環境下でもスイッチ8の釦8aを視認することができるように、図示しないが、内部にLED等の光源が収納されていると共に、スイッチ8の釦8aのハウジング6から露出した表面に透明素材等を用いて、スイッチ8の釦8aが前記光源からの光により光ることができるようにしても良い。
このようなPTCヒータ装置15の構成によれば、スイッチ8の釦8aを搭乗者の手の指等で押すことによりスイッチ8がONされて、電極18と放熱板17との間に配置されたPTC素子16に車両の電源から電流が供給されて、PTC素子16が発熱し、このPTC素子16の熱が放熱板17に伝達されて、放熱板17からマット状部材Mに放熱されるので、マット状部材Mは加熱されてマット状部材Mからアロマ成分が空間部28の空気流路28aを流れる空気中に蒸散される。そして、スイッチ8の釦8aを搭乗者の手の指等で再度押すことにより今度はスイッチ8がOFFされて、電極18と放熱板17との間に配置されたPTC素子16に対する車両の電源からの電流の供給が遮断され、PTC素子16の発熱が停止するため、マット状部材Mも放熱板17により加熱されなくなるので、マット状部材Mからアロマ成分が空間部28の空気流路28aを流れる空気中に蒸散するのを停止させることができる。
そして、このPTCヒータ装置15では、電極18にPTC素子16からの熱ができるだけ伝わり難くなるような形態をかかる電極18が有したものとなっている。この電極18の形態について、図6及び図7を用いて説明する。
電極18は、図6に示されるように、プレート部18aと配線接続部18bとで構成されているもので、配線接続部18bはプレート部18aの側面から立設されたものとなっている。そして、プレート部18aは、図6(a)に示されるように、当該プレート部18aの長手方向に沿って延びる2つの平行な切欠きと、これらの切欠きを連通させるようにプレート部18aの短手方向に沿って延びる1つの切欠きとから成る通孔30を穿つことにより、3辺をプレート部18aの他の部分から遊離させ、更にこの遊離した部位をPTC素子16側に折り曲げることで、PTC素子16側に突出した頂部31aを有する板バネ部31を備えたものとなっている。
このような板バネ部31を有する電極18を用いることにより、図7に示されるように、電極18は板バネ部31の頂部31aでPTC素子16を放熱板17側に押圧するので、PTC素子16と放熱板17との接触を良好にすることができると共に、電極18はPTC素子16と板バネ部31の頂部31aのみにて接しているので、PTC素子16に対する電流の供給が行われ、PTC素子16を発熱させることができる一方で、PTC素子16から電極18へは熱が伝わり難くなっている。
収納部29は、図4(b)に示されるように、スイッチ8や温度センサ23等が収納されている一方で、電極18がこの収納部29に面しているもので、PTC素子16から電極18に熱が伝達されても、これらのスイッチ8や温度センサ23に影響を与えないように、仕切り壁25、26により、その車両後方側部分において、電極18が面する収納部分29bと、スイッチ8や温度センサ23が収納される収納部分29a、29cとに仕切られている。
次に、インストルメントパネル1の取付部3への車両用有効成分発生装置5を装着するための構成及び手順の一例について、図8を用いて説明する。
車両用有効成分発生装置5は、この実施例では車両左右方向の外形寸法が取付部3の車両左右方向の内側寸法よりも小さくなっていると共に、取付部3の運転手席側前方部分S側の開口3aの車両左右方向の内側寸法と略同じになっている。すなわち、取付部3の開口3aの車両左右方向の内側寸法は、インストルメントパネル1にフランジ1a、1bを相互に近接する方向に突出形成することで、取付部3の車両左右方向の内側寸法よりも小さくなっている。そして、車両用有効成分発生装置5は、フランジ1a、1bの内側面と当接する突起部5a、5bがハウジング6に設けられている。
また、車両用有効成分発生装置5は、突起部5a、5bよりも車両の前側において断面が三角形状の突起部5c、5dをハウジング6に有しており、この突起部5c、5dは、取付部3内に形成された断面が三角形の突起部3b、3cと係合可能となっている。すなわち、車両用有効成分発生装置5の突起部5c、5dは、車両後側の面が傾斜面、車両前側の面が立面の直角三角形となっており、取付部3内の突起部3b、3cは、車両後側の面が立面、車両前側の面が傾斜面の直角三角形となっていると共に、車両用有効成分発生装置5の突起部5c、5dの突出量と取付部3内の突起部3b、3cの突出量とは同じになっている。そして、車両用有効成分発生装置5の突起部5a、5b、5c、5dと取付部3内の突起部3b、3cとは、その形状を車両左右方向に縮まるか車両の前後方向に傾倒させる変形が可能なようにある程度の弾性を有している。
これにより、図8(a)に示されるように、車両用有効成分発生装置5を、インストルメントパネル1に設けた取付部3内に車両前側から挿入させることによって、まず車両用有効成分発生装置5の突起部5a、5bが取付部3内の突起部3b、3cを乗り越え、次に、図8(b)に示されるように、かかる突起部5a、5bが取付部3の開口3aのフランジ1a、1bに突当すると共に、車両用有効成分発生装置5の突起部5c、5dも突起部3b、3cを乗り越えて当該突起部5c、5dの立面と突起部3b、3cの立面とが当接する。しかるに、車両用有効成分発生装置5は、フランジ1a、1bと突起部5a、5bとの係合により車両後方への移動が規制され、突起部3b、3cと突起部5c、5dとの係合により車両前方への移動が規制されるので、取付部3内にガタつきなく取り付けられる。
更に、車両用空調装置の空調ユニット100の空気流を利用して車両用有効成分発生装置5の空気流路28aに空気を流す構成について、図9を用いて説明する。
図9で示される空調ユニット100は、利用される空調ユニットの一例を示したもので、縦型センター置きフル一体形式のものとなっており、空調ユニット本体100aとインテーク部100bとで基本的に構成されている。
そして、空調ユニット本体100aは、ケーシング101内に形成された空気流路102に、インテーク部100bの導入口103から導入された空気を下流側に送るための送風機105、この送風機105により送られてきた空気を冷却するエバポレータ等の冷却用熱交換器106、この冷却用熱交換器106よりも空気の上流側に配置されたエアフィルタ104、前記冷却用熱交換器106で冷却された空気を再加熱するための温水ヒータ108、電気ヒータ109及びこれらのヒータ108、109で加熱された空気とバイパスした空気とのエアミックスチャンバ102aでの混合割合を調整するエアミックスドア110を収納している。
更に、空調ユニット本体100aは、空気流路102のエアミックスチャンバ102aよりも空気の下流側において、デフロスト吹出用開口部114、ベント吹出用開口部115及びフット吹出用開口部116が、ケーシング101に適宜開口していると共に、デフロスト吹出用開口部114及びベント吹出用開口部115に向かう空気の流量を調整する吹出モード切換ドア111と、この吹出モード切換ドア111よりも空気の下流側で且つ車両上側において、デフロスト吹出用開口部114から送出される空気の流量とベント吹出用開口部115から送出される空気の流量との割合を調整する吹出モード切換ドア112と、フット吹出用開口部116から送出される空気の流量を調整する吹出モード切換ドア113とがそれぞれ設置されたものとなっている。
このような構成の空調ユニット100において、空調ユニット本体100aのケーシング101に対して、送風機105とエアフィルタ104及びエアミックスドア110との間の空気流路102となる位置に通孔118を設け、ダクト24の一方端をこの通孔118に接続させ、他方端を車両用有効成分発生装置5の接続口部9に接続させる。
これにより、空調ユニット100の送風機105を稼動させることによって、送風機105で空調ユニット100の空気流路102に取り込まれた空気はケーシング101に設けた通孔118からダクト24及び接続口部9を介して車両用有効成分発生装置5の空気流路28aに送られ、この空気流路102を流れる空気中にマット状部材Mから発生したアロマ成分が蒸散された後、アロマ成分を含有した空気は車両用有効成分発生装置5の挿入口部7の拡張部分7aから室内に送り出される。
ここで、ダクト24の一方端を空調ユニット100のケーシング101の通孔118に接続させる構造としては、例えば、図10(a)に示されるように、ダクト24の先端から当該ダクト24の車両用有効成分発生装置5側に向けて斜め方向外側に延びる係止部24aと、ダクト24の係止部24aよりも車両用有効成分発生装置5側から当該ダクト24の先端側に向けて斜め方向外側に延びる押さえ部24bとでなっている。これにより、ケーシング101の通孔118の開口周縁部位を係止部24aと押さえ部24bとで挟持するので、ダクト24の先端が安易にケーシング101の通孔118から抜けるのを防止することができる。
また、ダクト24の一方端を空調ユニット100のケーシング101の通孔118に接続させる構造としては、例えば、図10(b)に示されるように、ケーシング101の通孔118に空気流路102の外側に向けて突出する円筒部33を装着し、ダクト24の先端を円筒部33の内径寸法と略同じ外径寸法の小径部24cとして、ダクト24の小径部24cを円筒部33に挿入させるものとなっている。これにより、簡易な構造で、ダクト24をケーシング101の通孔118に接続させることができる。
ところで、車両用有効成分発生装置5においてPTCヒータ装置15をON/OFFさせる場合には、スイッチ8の釦8aを搭乗者が押す操作にて行われるとして説明してきたが、必ずしもこれに限定されず、例えばマット状部材Mの挿入口部7からの挿入と挿入口部7からの取り出しとの動作により、PTCヒータ装置15をON/OFFさせるようにしても良い。
マット状部材Mの挿入口部7からの挿入と取り出しとの動作により、PTCヒータ装置15をON/OFFさせる構造の複数例について図11(a)から図11(d)を用いて説明する。
図11(a)に示される実施例においては、車両用有効成分発生装置5のハウジング6内にスイッチ8が収納されており、このスイッチ8は、被押圧部34とスイッチ8に連結されて車両の前後方向に揺動するレバー35とで構成されている。そして、レバー35は被押圧部34から離れる方向に付勢されている。
これにより、マット状部材Mを挿入口部7からハウジング6内に挿入して、レバー35を図11(a)の白抜き矢印の方向(車両の前側)に押すことにより、レバー35が被押圧部34を押してスイッチ8がONになり、ひいてはPTCヒータ装置15によるマット状部材Mへの加熱が開始される。これに対して、マット状部材Mを挿入口部7から引き出すことにより、レバー35は被押圧部から離れるので、スイッチ8がOFFになり、ひいてはPTCヒータ装置15によるマット状部材Mへの加熱が停止される。
図11(b)に示される実施例においても、車両用有効成分発生装置5のハウジング6内にスイッチ8が収納されており、このスイッチ8はON/OFFを切り換える切換釦36を有している。そして、この切換釦36は、車両の前側に押されることでスイッチ8をONにし、車両の前側に押されていない場合にはOFF状態に戻るように設定されている。
これにより、マット状部材Mを挿入口部7からハウジング6内に挿入して、切換釦36を図11(b)の白抜き矢印の方向(車両の前側)に押すことにより、スイッチ8がONになり、ひいてはPTCヒータ装置15によるマット状部材Mへの加熱が開始される。これに対して、マット状部材Mを挿入口部7から引き出すことにより、切換釦36に対する車両の前側への押圧が解除されるので、スイッチ8がOFFになり、ひいてはPTCヒータ装置15によるマット状部材Mへの加熱が停止される。
図11(c)に示される実施例においては、PTCヒータ装置15の構造を工夫することでスイッチとして機能するようにしている。すなわち、ハウジング6内のPTC素子16及び板バネ部31を備えた電極18よりも挿入口部7側に、電極18の板バネ部31と同じ側に折り曲げられた折り曲げ部材37が収納されている。この折り曲げ部材37は、電極18とは別体をなすと共にこの電極18とは離れた状態でハウジング6内に収納されている。そして、放熱板17は、折り曲げ部材37の頂部37aを支点として揺動可能になっている一方で、放熱板17を支える支点の位置は放熱板17の車両前後方向の中心よりも車両前側にずれており、放熱板17にマット状部材Mが接していない状態では放熱板17はPTC素子16から離れた状態になっている。
これにより、マット状部材Mを挿入口部7からハウジング6内に挿入して、マット状部材Mが放熱板17を押すことにより、放熱板17は折り曲げ部材37の頂部37aを支点として図11(c)の白抜き矢印の方向に揺動して、放熱板17がPTC素子16に接するので、PTC素子16に電流が供給されてPTCヒータ装置15がONになり、PTCヒータ装置15によるマット状部材Mへの加熱が開始される。これに対して、マット状部材Mを挿入口部7から引き出すことにより、放熱板17はマット状部材Mにより押圧された状態が解除されるため、放熱板17はPTC素子16から離れる方向(図11(c)の白抜き矢印とは逆方向)に揺動するので、PTC素子16に電流が供給されなくなってPTCヒータ装置15はOFFになり、PTCヒータ装置15によるマット状部材Mへの加熱が停止される。
図11(d)に示される実施例においては、車両用有効成分発生装置5のハウジング6内に押圧操作型二段スイッチであるスイッチ8が収納されている。この押圧操作型二段スイッチは、一方向への押圧操作によりスイッチのONとOFFとを順次行うものであるが、その構成自体については公知であるので説明を省略する。
これにより、マット状部材Mを挿入口部7からハウジング6内に挿入して、二段スイッチであるスイッチ8に突当させて押圧することにより、スイッチ8がONになり、ひいてはPTCヒータ装置15によるマット状部材Mへの加熱が開始される。そして、再度、マット状部材Mを挿入口部7からハウジング6内に挿入して、二段スイッチであるスイッチ8に突当させて押圧することにより、今度はスイッチ8がOFFになり、ひいてはPTCヒータ装置15によるマット状部材Mへの加熱が停止される。
尚、これまで、車両用有効成分発生装置5について、図2に示されるように縦方向に配置する態様を説明してきたが、車両用有効成分発生装置5に収納されたマット状部材Mは、車両用有効成分発生装置5がどのような姿勢であっても放熱板17とガタがないように接触しているので、車両用有効成分発生装置5を設置環境に応じて横倒しにして配置したり、斜めに配置したりすることも可能である。
1 インストルメントパネル
3 取付部
5 車両用有効成分発生装置
6 ハウジング
7 挿入口部
7a 拡張部分(第2の開口部)
8 スイッチ
8a 釦
接続口部(第1の開口部)
15 PTCヒータ装置
16 PTC素子
17 放熱板
18 電極
19 配線
20 配線
21 配線
22 基盤
24 ダクト
28 空間部
28a 空気流路
28b 装着部
29 収納部
31 板バネ部
31a 頂部
33 円筒部
34 被押圧部
35 レバー
36 操作釦
37 折り曲げ部材
37a 頂部
100 車両用空調装置の空調ユニット
101 ケーシング
102 空気流路
104 エアフィルタ
105 送風機
106 エバポレータ
S 車両の室内の運転手席側前方部分
M マット状部材

Claims (6)

  1. 車両用空調装置の空気流を利用して有効成分を含んだ空気を車両の室内に送り出すための車両用有効成分発生装置であって、
    前記車両用空調装置とは別体を成していると共に前記車両のインストルメントパネルの前記室内と対峙する部位に配置されており、
    ハウジングを備え、
    前記ハウジングは、前記インストルメントパネルの取付部へ装着され、
    前記車両用空調装置からの空気を取り込む第1の開口部と、
    前記室内に開口して空気を前記室内に送り出す第2の開口部と、
    有効成分を発生する有効成分発生部材を前記室内側から挿入するための挿入口部と、
    前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通させた空気流路と、
    前記有効成分発生部材を装着する装着部と、
    前記有効成分発生部材を加熱する放熱部と、
    前記車両の電源と前記放熱部とを電気的に接続するための配線を前記ハウジングから引き出した配線引出し口部と、
    を有し、
    前記配線引出し口部は、前記ハウジングのうち、前記取付部への装着側に備えられていることを特徴とする車両用有効成分発生装置。
  2. 前記放熱部は、前記空気流路に面した前記有効成分発生部材に対して前記空気流路とは反対側で接していることを特徴とする請求項1に記載の車両用有効成分発生装置。
  3. 前記放熱部は、前記有効成分発生部材に接する放熱板と、この放熱板に前記有効成分発生部材とは反対側から接するPTC素子と、前記PTC素子に電流を供給するための電極と、を有するPTCヒータ装置であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用有効成分発生装置。
  4. 前記PTCヒータ装置の電極は、一部又は全部がバネ状に形成されて、前記PTC素子を前記放熱板に押し付けていることを特徴とする請求項3に記載の車両用有効成分発生装置。
  5. 前記PTCヒータ装置の電極は、前記PTC素子側に突出する折り曲げ部を備えた板バネ状に形成されて、前記PTC素子に対し前記折り曲げ部の頂部で接して前記PTC素子を前記放熱板に押し付けていることを特徴とする請求項4に記載の車両用有効成分発生装置。
  6. 前記第2の開口部と前記挿入口部とは連接していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両用有効成分発生装置。
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