JP2014082161A - ジャンパー線 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒューズの取り替え作業において、対象物に応じて適切な電流計を選択できるとともに、安価で汎用性に優れるジャンパー線を提供する。
【解決手段】ジャンパー線1は、ヒューズ2を内蔵するヒューズホルダ3の両端に設けられたリード線差込口3a,3aにリード線4,6の基端4a,6aが着脱自在に差し込まれるとともに、リード線6の先端6bに取り付けられたリード線接続具7に、電流計8の一対のリード線の接触子8a,8bを挿抜可能な接触子差込口7a,7bと、リード線5の基端5aを挿抜可能なリード線差込口7c,7dが形成された構造となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶断する前にヒューズを電源箱等から取り出して交換する作業に用いるジャンパー線に係り、特に、計器類等への電力の供給を停止することなく、ヒューズの取り替え作業を効率良く行うことが可能なジャンパー線に関する。
計器類に電力を供給する電源箱や中継端子板には、ヒューズが設置されており、このヒューズは回路に過電流が流れると、計器類を保護するために溶断する。通常、電源箱や中継端子板は定期点検が行われるため、上記ヒューズは溶断前に交換されることが多い。この場合、ヒューズの交換作業に加え、電源箱等に接続された計器類に対する電力供給の停止と復旧に関する作業を行わなければならず、多くの時間や労力を要していた。
このような課題を解決するものとして、従来、無停電状態でヒューズを交換する方法が提案され、それに関し、既にいくつかの発明や考案が開示されている。
例えば、特許文献1には、「バイパスブレーカー」という名称で、電柱から屋内に電源を供給するための引込線に設置されたヒューズを交換する際に使用される装置に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、電流計が直列に接続されたブレーカーの両端子に一対のリード線が接続され、電流計とブレーカーが本体ケース内に収納されるとともに、本体ケースから引き出された上記リード線の端部に、交換しようとするヒューズの両端の引込線に接続するための着脱式接続具が取り付けられた構造となっている。
このような構造によれば、無停電状態でヒューズの交換作業が可能である。また、ヒューズが切れた場合に原因の特定が容易であり、ヒューズの交換に要する時間を短縮することができる。
また、特許文献2には、「柱上変圧器ヒューズの無停電取替え工法」という名称で、配電線路に設置された柱上変圧器において無停電状態でヒューズを取り替える工法に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、帯状の導電性金属体が内周壁に取り付けられた「コ」の字形の絶縁枠体と、導電性金属体に螺合される複数の接触子からなるヒューズ取替え用器具を、柱上変圧器のカットアウトスイッチに装着して通電のバイパス回路を形成し、カットアウトスイッチに収納されたヒューズを取替えることを特徴とする。
このような方法によれば、無停電状態で柱上変圧器のヒューズを取り替えることができるため、停電によって需要家が被る迷惑が解消されることに加え、停電の告知に要する時間や労力が発生しないという効果を奏する。
さらに、特許文献3には、「ヒューズ付ジャンパー線」という名称で、電気設備の新設や改造に伴う試運転の際に、電気設備に対して動作条件等を仮入力するために用いられるジャンパー線に関する考案が開示されている。
特許文献3に開示された考案は、取り外し自在にヒューズホルダの内部に設置されたヒューズに対し、端部にワニグチクリップが取り付けられたリード線が接続された構造となっている。
上記構造のジャンパー線においては、電気設備に取り付ける際の配線間違い等により電源が短絡してしまった場合、ヒューズホルダ内のヒューズが溶断するため、ジャンパー線に過電流が流れるおそれがない。従って、電源箱等に設置されたヒューズを無停電状態で交換する必要がある場合に使用できる可能性がある。
特開平11−213854号公報 特開平5−260621号公報 実開平7−5268号公報
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明においては、電流計が内蔵されているため、作業対象物に応じて電流計の種類を変えることが困難であり、汎用性に乏しいという課題があった。また、既存の電流計を使用できないため、製造コストが高くなってしまうという課題があった。
特許文献2に開示された発明においては、絶縁枠体の内周壁に取り付けられた導電性金属体によってバイパス回路が形成される器具を使用するため、設置できる機器の形状が限定されてしまい、電源箱や中継端子板などには適用できないという課題があった。また、上述の器具は過電流等が流れた場合にバイパス回路を遮断する構造となっていないため、ヒューズの交換作業時に作業者が誤って他の端子等を短絡させてしまった場合、過電流によって測定対象物が故障するおそれがある。
特許文献3に開示された考案においては、ジャンパー線を流れる電流の大きさを測定する構造となっていないため、ヒューズホルダ内のヒューズが溶断した場合に、その原因の特定が容易でないという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであって、ヒューズの取り替え作業において、対象物に応じて適切な電流計を選択できるとともに、安価で汎用性に優れるジャンパー線を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明であるジャンパー線は、電流計と併用可能なジャンパー線であって、先端に接続金具が取り付けられた第1のリード線及び第2のリード線と、先端にリード線接続具が取り付けられた第3のリード線と、第1のリード線及び第3のリード線の基端をそれぞれ接続可能に第1のリード線差込口及び第2のリード線差込口が形成されたヒューズホルダと、このヒューズホルダに内蔵され第1のリード線差込口及び第2のリード線差込口を介して第1のリード線及び第3のリード線の基端にそれぞれ導通するヒューズと、を備え、電流計の一対のリード線の接触子をそれぞれ挿抜可能に第1の接触子差込口及び第2の接触子差込口がリード線接続具に形成されるとともに、この第2の接触子差込口と導通可能に、かつ、第2のリード線の基端を接続可能に第3のリード線差込口が前記リード線接続具に形成され、第3のリード線の先端と導通可能に第1の接触子差込口が形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のジャンパー線においては、電流計がヒューズホルダに内蔵されておらず、その接触子がリード線接続具に対して着脱自在に接続されているため、電流計の取り外しが容易である。また、リード線接続具の第1の接触子差込口及び第2の接触子差込口に電流計の一対の接触子がそれぞれ差し込まれるとともに、第3のリード線差込口に第2のリード線の基端が接続されると、第1のリード線はヒューズと第3のリード線と電流計の一対のリード線の接触子を介して第2のリード線と電気的に接続されるという作用を有する。さらに、電流計の接触子の代わりに、短絡線等の両端をリード線接続具の第1の接触子差込口及び第2の接触子差込口にそれぞれ差し込むことにより、第1のリード線と第2のリード線が電気的に接続されるという作用を有する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載のジャンパー線において、ヒューズホルダの第1のリード線差込口は、第1のリード線の基端を挿抜可能に形成され、リード線接続具の第3のリード線差込口は、第2のリード線の基端を挿抜可能に形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のジャンパー線においては、請求項1記載の発明の作用を有することに加え、第1のリード線や第2のリード線をヒューズホルダやリード線接続金具から抜出し、線長や接続金具の形状が異なる他のリード線に取り替える作業が容易となる。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のジャンパー線において、第1の接触子差込口に対して挿抜可能に第2のリード線の基端が形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のジャンパー線によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、リード線接続具の第1の接触子差込口に第2のリード線の基端が差し込まれると、第1のリード線はヒューズと第3のリード線を介して第2のリード線と電気的に接続されるという作用を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項2記載のジャンパー線において、第1の接触子差込口と導通可能に、かつ、第2のリード線の基端を挿抜可能に第4のリード線差込口がリード線接続具に形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のジャンパー線においては、請求項2に記載の発明の作用に加えて、リード線接続具の第4のリード線差込口に第2のリード線の基端が差し込まれると、第1のリード線はヒューズと第3のリード線を介して第2のリード線と電気的に接続されるという作用を有する。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のジャンパー線において、第1のリード線及び第2のリード線のうち少なくともいずれか一方の接続金具がY端子であることを特徴とするものである。
このような構造のジャンパー線においては、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、作業対象となる端子部に対して第1のリード線や第2のリード線の先端がネジ止めにより容易に固定されるという作用を有する。また、端子部のネジを完全に緩めて取り外さなくとも接続金具が端子部にネジ止めされるという作用を有する。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のジャンパー線において、接続金具が鰐口クリップであることを特徴とするものである。
このような構造のジャンパー線においては、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、作業対象となる端子部に第1のリード線や第2のリード線の先端をネジ止めできない場合やネジを緩めることができない場合でも上記端子部に対し第1のリード線や第2のリード線の先端が容易に接続されるという作用を有する。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、ヒューズの取り替えを行う対象機器に応じて適切な電流計を選択して使用することができる。また、リード線接続具に電流計が接続されていなくても短絡線等を用いることで、第1のリード線と第2のリード線を導通させることができる。従って、例えば、クランプメータ等を使用する場合、上述の電流計をリード線接続具から取り外してジャンバー線全体を軽量で簡単な構造とすることができる。これにより、作業性が向上する。
本発明の請求項2に記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、ヒューズの取り替えを行う対象機器に応じて選択した適切なリード線を第1のリード線や第2のリード線として用いることができるため、作業性や安全性が高まるという効果を奏する。
本発明の請求項3に記載の発明によれば、リード線接続具に電流計が接続されていない場合でも短絡線等を用いずに、請求項2記載の発明と同様の効果が発揮される。
本発明の請求項4に記載の発明によれば、請求項3記載の発明と同様の効果を奏する。ただし、第2のリード線の基端の形状が電流計の接触子の形状によって規定されないため、請求項3記載の発明よりも製造コストを安くすることができる。
本発明の請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、作業対象機器の端子部に対し第1のリード線や第2のリード線の接続金具を安全に効率良く接続できるという効果を奏する。
本発明の請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、作業対象機器の端子部に対し第1のリード線や第2のリード線の接続金具をネジ止めできない場合や端子部自体のネジを緩めることができない場合でも請求項5に記載の発明と同様の効果を奏する。
(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係るジャンパー線の外観斜視図と、その一部を示す図である。 (a)及び(b)は図1に示したジャンパー線の回路図である。 図1において電流計の代わりにクランプメータを用いた様子を示す図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図1に示したジャンパー線の変形例を示す外観斜視図及び回路図である。 (a)は電源箱の外観を示す正面図であり、(b)は図5(a)に示した電源箱の内部を上方から見た状態を示す部分拡大図である。 図5に示した電源箱の配線の一部を示す回路図である。 本発明のジャンパー線を用いて電源箱のヒューズを取り替える手順を示したフローチャートである。 (a)は中継端子板の外観図であり、(b)は図8(a)に示した中継端子板の配線の一部を示す回路図である。 (a)及び(b)は図8(a)に示した中継端子板の配線の一部を示す回路図である。 (a)及び(b)は図8(a)に示した中継端子板の配線の一部を示す回路図である。 本発明のジャンパー線を用いて中継端子板のヒューズを取り替える手順を示したフローチャートである。
本発明のジャンパー線は計器類の定期点検等においてヒューズを交換する際に使用されるものである。以下、ジャンパー線の構造と、それを用いて無停電状態でヒューズを取り替える方法について、電源箱と中継端子板を例にとり、図1乃至図11を参照しながら具体的に説明する。
本実施例のジャンパー線の構造について図1乃至図4を用いて説明する。
図1(a)及び図1(b)は本実施例のジャンパー線の外観を示す斜視図であり、図2(a)及び図2(b)は、その回路図である。また、図3は図1において電流計の代わりにクランプメータを用いた様子を示す図であり、図4(a)及び図4(b)はそれぞれ図1に示したジャンパー線の変形例を示す外観斜視図及び回路図である。なお、図1(b)は図1(a)において電流計とリード線を外した状態を示している。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施例のジャンパー線1では、ヒューズ2が内蔵されたヒューズホルダ3の両端にリード線差込口3a,3aが設けられており、このリード線差込口3a,3aにリード線4,6の基端4a,6aが着脱自在に差し込まれている。また、リード線6の先端6bには、接触子差込口7a,7b及びリード線差込口7c,7dを有するリード線接続具7が取り付けられており、接触子差込口7a,7bは、デジタルマルチメーター等からなる電流計8の一対のリード線の先端に設けられた接触子8a,8bを挿抜可能に形成され、リード線差込口7c,7dはリード線5の基端5aを挿抜可能に形成されている。
ヒューズホルダ3は、長手方向に平行な分割線3bにおいて分割可能に形成された「半割り構造」であり、その内部にはヒューズ2が固定金具9,9によって着脱自在に固定されている。すなわち、ヒューズホルダ3は、2つに分割するようにして開くことで、内部からヒューズ2を容易に取り出せる構造となっている。
また、リード線4,5の先端4b,5bは、Y字状の接続金具が取り付けられて、いわゆる「Y端子」を構成しており、ヒューズホルダ3のリード線差込口3a,3aに基端4a,6aが差し込まれたリード線4,6はヒューズ2を介して電気的に接続されている。
さらに、リード線接続具7は、接触子差込口7a,7cがリード線6の先端6bに導通するとともに、接触子差込口7bがリード線差込口7dに導通している。
リード線4,6の基端4a,6aがヒューズホルダ3のリード線差込口3a,3aにそれぞれ差し込まれるとともに、リード線接続具7の接触子差込口7a,7bに電流計8の接触子8a,8bがそれぞれ差し込まれ、リード線差込口7dにリード線5の基端5aが差し込まれている場合、図2(a)に示すように、リード線4はヒューズ2、リード線6及び電流計8の接触子8a,8bを介してリード線5と電気的に接続される。
一方、図2(a)の状態において、電流計8の接触子8a,8bがリード線接続具7の接触子差込口7a,7bから抜出されるとともに、リード線5の基端5aがリード線接続具7のリード線差込口7dではなく、リード線差込口7cに差し込まれている場合、図2(b)に示すように、リード線4はヒューズ2及びリード線6を介してリード線5と電気的に接続される。
すなわち、図2(a)はジャンパー線1に対し電流計8を使用する場合を示し、図2(b)はジャンパー線1に対し電流計8を使用しない場合を示している。
なお、電流計8を使用しない場合には、例えば、図3に示すようにクランプメータ10を用いることで、ジャンパー線1の電流値を測定することができる。また、図3に示すように、リード線4,5に代えて、先端11b,12bに鰐口クリップが取り付けられたリード線11,12の基端11a,12aをヒューズホルダ3のリード線差込口3aとリード線接続具7のリード線差込口7cにそれぞれ差し込むようにしても良い。
図3ではクランプメータ10によってリード線11の電流値を測定しているが、リード線11の代わりに、リード線12やリード線6の電流値を測定しても良い。
また、図4(a)に示すように、リード線接続具7にリード線差込口7cを設けない構造とすることもできる。このような構造であれば、上記実施例のジャンパー線1と同様の作用及び効果を有する。
ただし、この場合、短絡線13を用いてリード線接続具7の接触子差込口7a,7bを短絡させる必要がある。これにより、図4(b)に示すように、短絡線13を介してリード線6とリード線5が電気的に接続される。
さらに、リード線5の基端5aをリード線接続具7の接触子差込口7aに対して挿抜可能に形成しても良い。この場合、短絡線13を用いなくとも、基端5aをリード線接続具7の接触子差込口7aに差し込むことにより、リード線4がヒューズ2、リード線6を介してリード線5と電気的に接続されるという作用を有する。ただし、リード線接続具7にリード線差込口7cやリード線差込口7dを設ける場合には、リード線5の基端5aの形状が電流計8の接触子8aの形状によって規定されないため、リード線5の基端5aをリード線接続具7の接触子差込口7aに対して挿抜可能に形成する場合よりも製造コストを安くすることができる。
次に、図5乃至図7を参照しながら、ジャンパー線1を用いて電源箱のヒューズを取り替える方法について説明する。なお、図1乃至図4に示した構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。また、以下の作業では、図3に示したジャンパー線1を使用する。
図5(a)は電源箱14の前面に取り付けられた操作盤14aを正面から見た状態を示しており、図5(b)はキャビネット(図示せず)から引き出された電源箱14の内部を上方から見た状態を示した部分拡大図である。また、図6は電源箱14の配線の一部を示す回路図であり、図7は電源箱14のヒューズ16を取り替える手順を示したフローチャートである。
図5及び図6に示すように、電源箱14には、ヒューズ16を内蔵するヒューズボックス15やスナップスイッチ17が設置されており、スナップスイッチ17を操作することでヒューズ16に対する電源の供給を停止できる構造となっている。また、充電部18には保護カバー19が取り付けられている。
図7に示すように、まず、ステップS1において、ジャンパー線1の導通を確認し、ステップS2では、テーピング処置を施したピンセット等を使用して、充電部18の保護カバー19を取り外す。
ステップS3では、鰐口クリップで挟むようにしてリード線11,12の先端11b,12bを充電部18,18(図6参照)にそれぞれ接続する。このとき、ヒューズ16が導通していなければ、本来、ヒューズ16に流れるべき電流が全てジャンパー線1に流れ、ヒューズ16が導通していれば、そのうちの一部がジャンパー線1に流れる。従って、ジャンパー線1の電流値を測定することにより、ヒューズ16の導通状態を容易に確認することができる。
ステップS4において、クランプメータ10を用いてジャンパー線1の電流値を測定し、ステップS5において、電源箱14からヒューズ16を取り外す。これにより、本来、ヒューズ16に流れるべき電流が全てジャンパー線1に流れることになる。そこで、ステップS6では、クランプメータ10を用いてジャンパー線1の電流値を再度測定する。その後、ステップS7では、電源箱14に対し、新たなヒューズ16を取り付ける。
なお、ステップS4やステップS6で、ジャンパー線1に流れる電流が検出できなかった場合、ジャンパー線1が断線している可能性があるため、ステップS5で電源箱14から取り外したヒューズ16を元に戻すとともに、ジャンパー線1を電源箱14の配線から取り外して導通を確認した後、ステップS3に戻る。
ステップS7では、事前に導通を確認したヒューズ16を使用するが、電源箱14に取り付けた瞬間に突入電流等の影響により断線する可能性もある。そのため、ステップS8において、クランプメータ10を用いてジャンパー線1の電流値を測定し、取り替えた新しいヒューズ16へ電流が正常に流れていることを確認する。そして、ステップS9において、ジャンパー線1を電源箱14の配線から取り外す。
さらに、図8乃至図11を参照しながら、ジャンパー線1の使用方法について中継端子板を例にとって具体的に説明する。なお、図1乃至図7に示した構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図8(a)は中継端子板20の外観図であり、図8(b)は、その配線の一部を示す回路図である。また、図9及び図10は、それぞれ中継端子板20のヒューズ24を取り替える手順を説明するための回路図であり、図11は、その手順を示したフローチャートである。
図8(a)及び図8(b)に示すように、中継端子板20は、各種の計器26の配線が接続される複数の端子部21と、その上方に端子部21の識別番号に対応するように配置されるスナップスイッチ22とヒューズホルダ23を備えており、スナップスイッチ22を操作することで、ヒューズホルダ23に内蔵されたヒューズ24に接続されるスイッチ25,25のON/OFFが同時に切り替わる構造となっている。
なお、図8(a)に示した中継端子板20では、計器26に対し24ボルトの直流電圧を印加可能であり、1番〜12番の端子部21のスナップスイッチ22が「ON」の状態に、13番〜15番の端子部21のスナップスイッチ22が「OFF」の状態になっている。
また、以下の作業では、図3に示したジャンパー線1においてリード線11の代わりにリード線4を取り付けたものを使用するが、ジャンパー線1の電流値が小さく、クランプメータ10では測定できない場合には、図1に示したような状態で電流計8を使用する。そして、1番の端子部21,21に対応する回路を作業対象とし、15番の端子部21,21に対応する空き回路を利用してヒューズ24の取り替えを行う場合を例にとって説明する。
図11に示すように、まず、ステップS1において、ジャンパー線1の導通を確認し、ステップS2では、作業する端子部21の周辺に絶縁テープを貼り付けるなどして絶縁処置をする。
ステップS3では、15番のスイッチ25,25を「ON」にした後、対応する端子部21,21の間に24ボルトの直流電圧が印加されていることを確認する(図9(a)参照)。
ステップS4では、15番のスイッチ25,25を「OFF」にした後、15番の端子部21,21に対し、先端4bに「Y端子」が設けられた2本のジャンパー線1のリード線4をそれぞれ接続するとともに、1番の端子部21,21に対し、鰐口クリップで挟むようにして2本のジャンパー線1のリード線12をそれぞれ接続する(図9(b)参照)。
ステップS5では、15番のスイッチ25,25を「ON」にした後、クランプメータ10を用いてジャンパー線1,1の電流値を測定する(図10(a)参照)。このとき、1番のヒューズ24が導通していなければ、本来、計器26に流れるべき全ての電流が検出され、ヒューズ24が導通していれば、その電流の一部が検出される。
ステップS6では、1番のスイッチ25,25を「OFF」にした後、クランプメータ10を用いてジャンパー線1,1の電流値を測定する(図10(b)参照)。このとき、ジャンパー線1,1が導通していれば、本来、計器26に流れるべき全ての電流が検出される。
ステップS7では、1番のヒューズホルダ23からヒューズ24を取り外し、新しいヒューズ24に取り替える。そして、ステップS8において、1番のスイッチ25,25を「ON」にした後、クランプメータ10を用いてジャンパー線1,1の電流値を測定する(図10(a)参照)。なお、ステップS7では、事前に導通を確認したヒューズ24をヒューズホルダ23に取り付けるが、ステップS8において1番のスイッチ25,25を「ON」にした瞬間に突入電流等の影響により、このヒューズ24が断線してしまう可能性もある。そこで、ステップS8では、クランプメータ10を用いてジャンパー線1,1の電流値を測定し、取り替えた新しいヒューズ24へ電流が正常に流れていることを確認するのである。なお、取り替えたヒューズ24が断線している場合、本来、計器26に流れるべき全ての電流がクランプメータ10によって検出されることになる。
ステップS9では、15番のスイッチ25,25を「OFF」にした後、中継端子板20からジャンパー線1,1を取り外す。
なお、ステップS1、ステップS5、ステップS6及びステップS8において、クランプメータ10によって電流が検出されなかった場合、ジャンパー線1が断線している可能性があるため、ヒューズ2を別のものと交換するなどして、再度、ジャンパー線1の導通を確認する。
このように、ジャンパー線1では、電流計8がヒューズホルダ3やリード線接続具7に内蔵されておらず、接触子8a,8bがヒューズホルダ3の外部でリード線接続具7に接続される構成となっているため、電流計8の取り外しが容易である。すなわち、ヒューズの取り替え作業の対象となっている機器に応じて、電流計8とクランプメータ10のいずれかを適宜選択して使用することができる。
また、電流計8の接触子8a,8bがリード線接続具7の接触子差込口7a,7bに差し込まれていない状態でもジャンパー線1を使用することができる。従って、例えば、クランプメータ10を使用する場合には電流計8をリード線接続具7から取り外し、ジャンパー線1を軽量で簡単な構造とすることにより、作業性を高めることができる。
さらに、リード線4,5やリード線11,12のヒューズホルダ3に対する着脱が容易なため、ヒューズの取り替え作業の対象となっている機器に応じて、リード線4,5やリード線11,12の中から適切なリード線を適宜選択して使用することができる。これにより、ヒューズの取り替えを行う際の作業性や安全性が高まる。
例えば、中継端子板20の端子部21に接続する場合には、先端4b,5bにY端子を有するリード線4,5を用いることができる。特に、Y端子は、完全にネジを緩めなくとも容易にネジ止めができるという点で優れている。ただし、リード線4,5の先端4b,5bに取り付けられる接続金具はY端子に限定されるものではなく、円形やピン形状の端子であっても良い。
また、中継端子板20の端子部21において他のリード線が接続されておりネジを緩めることができない場合や電源箱14の充電部18のようにネジ止めができない場合には、先端11b,12bに鰐口クリップを有するリード線11,12を用いることができる。
すなわち、上記構造のジャンパー線1によれば、作業対象機器の端子部に対し安全に効率良く接続できるという効果を奏する。
本発明の請求項1乃至請求項6に記載された発明は、電源箱や中継端子板に限らず、各種の計器類において内部に設置されたヒューズの取り替えを行う場合に適用可能である。
1…ジャンパー線 2…ヒューズ 3…ヒューズホルダ 3a…リード線差込口 3b…分割線 4…リード線 4a…基端 4b…先端 5…リード線 5a…基端 5b…先端 6…リード線 6a…基端 6b…先端 7…リード線接続具 7a,7b…接触子差込口 7c,7d…リード線差込口 8…電流計 8a,8b…接触子 9…固定金具 10…クランプメータ 11…リード線 11a…基端 11b…先端 12…リード線 12a…基端 12b…先端 13…短絡線 14…電源箱 14a…操作盤 15…ヒューズボックス 16…ヒューズ 17…スナップスイッチ 18…充電部 19…保護カバー 20…中継端子板 21…端子部 22…スナップスイッチ 23…ヒューズホルダ 24…ヒューズ 25…スイッチ 26…計器

Claims (6)

  1. 電流計と併用可能なジャンパー線であって、
    先端に接続金具が取り付けられた第1のリード線及び第2のリード線と、
    先端にリード線接続具が取り付けられた第3のリード線と、
    前記第1のリード線及び前記第3のリード線の基端をそれぞれ接続可能に第1のリード線差込口及び第2のリード線差込口が形成されたヒューズホルダと、
    このヒューズホルダに内蔵され前記第1のリード線差込口及び前記第2のリード線差込口を介して前記第1のリード線及び前記第3のリード線の前記基端にそれぞれ導通するヒューズと、
    を備え、
    前記電流計の一対のリード線の接触子をそれぞれ挿抜可能に第1の接触子差込口及び第2の接触子差込口が前記リード線接続具に形成されるとともに、この第2の接触子差込口と導通可能に、かつ、前記第2のリード線の基端を接続可能に第3のリード線差込口が前記リード線接続具に形成され、
    前記第3のリード線の前記先端と導通可能に前記第1の接触子差込口が形成されたことを特徴とするジャンパー線。
  2. 前記ヒューズホルダの前記第1のリード線差込口は、前記第1のリード線の前記基端を挿抜可能に形成され、
    前記リード線接続具の前記第3のリード線差込口は、前記第2のリード線の前記基端を挿抜可能に形成されたことを特徴とする請求項1記載のジャンパー線。
  3. 前記第1の接触子差込口に対して挿抜可能に前記第2のリード線の前記基端が形成されたことを特徴とする請求項2記載のジャンパー線。
  4. 前記第1の接触子差込口と導通可能に、かつ、前記第2のリード線の基端を挿抜可能に第4のリード線差込口が前記リード線接続具に形成されたことを特徴とする請求項2記載のジャンパー線。
  5. 前記第1のリード線及び前記第2のリード線のうち少なくともいずれか一方の前記接続金具がY端子であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のジャンパー線。
  6. 前記第1のリード線及び前記第2のリード線のうち少なくともいずれか一方の前記接続金具が鰐口クリップであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のジャンパー線。
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