JP2014078517A - 電池パックの冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリケースに収容されている各バッテリの温度の均一化を図ることができる電池パックの冷却構造を提供する。
【解決手段】メイン送風路101を有する送風路100を備え、バッテリケース50内には、複数のバッテリ20が並設され、冷却ユニット60から送風路100に供給された冷却風が、バッテリケース50の長手方向他端側から一端側に流れて各バッテリ20を順番に冷却しながら冷却ユニット60に戻るようになっており、且つ送風路100が、メイン送風路101に所定間隔で接続される複数のサブ送風路102を含み、各サブ送風路102から流れ出した冷却風が、バッテリケース50の長手方向他端側から一端側に流れて各バッテリ20を順番に冷却する冷却風と合流する構成とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、バッテリが収容された電池パックの冷却構造に関し、特に、電気自動車やハイブリッド自動車等の電動車両に搭載される電池パックの冷却構造に関する。
例えば、電気自動車などの電動車両に搭載される電池パックは、複数のバッテリセルを備えたバッテリと、このバッテリが収容されるバッテリケースとで構成されている。電動車両は、バッテリから供給される電力によって駆動モータが駆動されることで走行するように構成されている。
例えば、電気自動車の走行等により電力が消費されると、バッテリの温度が上昇する。このため、電池パックには、通常は、バッテリを冷却するための冷却構造が必要となる。電池パックの冷却構造は、従来から様々なものが提案されている。例えば、バッテリケース内を仕切り部材であるホルダによって左右の領域に区画してバッテリケース内に往路と復路とからなる冷却風流路を形成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−318820号公報
しかしながら、このようにバッテリケースを区画して冷却風流路を形成した構造では、冷却風流路を流れる冷却風の温度が、徐々に上昇してしまい、冷却風流路の上流側と下流側とで、冷却風の温度差が生じてしまう。これに伴い、冷却風流路の上流側に位置するバッテリと下流側に位置するバッテリとの温度差が生じてしまうという問題がある。
なお特許文献1には、この問題を解決するために、冷却風流路の往路と復路とをつなぐバイパス孔を設けた構造が開示されている。これにより、バッテリの温度ばらつきを抑制することはできるが、各バッテリの温度のさらなる均一化が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、バッテリケースに収容されている各バッテリの温度の均一化を図ることができる電池パックの冷却構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、バッテリと、バッテリトレイとバッテリカバーとで構成されて前記バッテリが収容されるバッテリケースと、該バッテリケースの長手方向一端側に設けられて当該バッテリケース内に冷却風を供給する冷却ユニットと、を備えた電池パックの冷却構造であって、前記バッテリケースの短手方向中央部に当該バッテリケースの長手方向に沿って設けられて一端側が前記冷却ユニットに接続されるメイン送風路を有する送風路を備え、前記バッテリケース内には、当該バッテリケースの長手方向に沿って複数の前記バッテリが並設され、前記冷却ユニットから前記送風路に供給された冷却風が、前記メイン送風路の他端部から下方に流れ出して前記バッテリケース内を当該バッテリケースの長手方向他端側から一端側に流れて並設された前記バッテリを順番に冷却しながら前記冷却ユニットに戻るようになっており、且つ前記送風路が、前記メイン送風路とは交差する方向に沿って設けられて前記メイン送風路に所定間隔で接続される複数のサブ送風路を含み、前記メイン送風路の他端部と共に、各サブ送風路からも冷却風が下方に流れ出すようになっており、前記各サブ送風路から流れ出した冷却風が、前記バッテリケースの長手方向他端側から一端側に流れて並設された前記バッテリを順番に冷却する冷却風と合流することを特徴とする電池パックの冷却構造にある。
かかる第1の態様では、冷却風がバッテリケース内を一方向に流れる際にバッテリが順番に冷却されるため、冷却風の温度上昇が抑えられ、各バッテリが効果的且つ略均一に冷却される。さらに、サブ送風路から冷却風が流れ出すようになっていることで、各バッテリをより効果的且つ均一に冷却することができる。
本発明の第2の態様は、前記各サブ送風路が、前記バッテリケースの長手方向に沿って並設される複数の前記バッテリの間に設けられ、前記各サブ送風路から流れ出した冷却風が、前記バッテリケースの長手方向他端側から一端側に流れる冷却風と前記バッテリの間で合流することを特徴とする請求項1に記載の電池パックの冷却構造にある。
かかる第2の態様では、各バッテリをさらに効果的に冷却することができ、各バッテリの温度のばらつきをより確実に抑えることができる。
本発明の第3の態様は、前記送風路が、一端側に前記冷却ユニットが接続された送風ダクトで形成されていると共に、前記各サブ送風路がサブダクトで形成されていることを特徴とする第2の態様の電池パックの冷却構造にある。
かかる第3の態様では、送風路が送風ダクトで形成され、サブ送風路がサブダクトで形成されていることで、冷却風をバッテリケース内の長手方向一端側から他端側までさらに良好に流すことができる。
本発明の第4の態様は、各バッテリは、前記バッテリケースの短手方向に沿って並設された複数のバッテリセルを備え、前記メイン送風路の他端部から流れ出した冷却風が、前記バッテリセルの間に流れ込むことにより前記バッテリケースの長手方向他端側から一端側に流れることを特徴とする第1から3の何れか一つの態様の電池パックの冷却構造にある。
かかる第4の態様では、バッテリセル間にも冷却風が確実に流れ込むため、各バッテリがさらに良好に冷却される。
かかる本発明の電池パックの冷却構造によれば、バッテリケース内に収容されている複数の各バッテリを略均一に冷却することができる。つまり各バッテリ間で温度差が生じることを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る電池パックの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電池パックの平面図である。 本発明の一実施形態にかかる電池パックのA−A′断面図である。 本発明の一実施形態にかかる電池パックのB−B′断面図である。 電池パックにおける冷却風の流れの一例を説明する図である。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る電池パックの分解斜視図であり、図2は、その平面図である。図3は、図2のA−A′断面図であり、図4は、図2のB−B′断面図である。
本発明の電池パックは、例えば、電気自動車に搭載され、電気自動車の走行用モータに電力を供給するものであり、図示しないが、車体に固定されている。図1〜4に示すように、電池パック10は、複数のバッテリ20と、バッテリトレイ30とバッテリカバー40とで構成され内部にバッテリ20が収容されるバッテリケース50と、バッテリケース50内に冷却風を供給する冷却ユニット60とを備えている。
各バッテリ20は、並設された複数のバッテリセル21で構成されている。例えば、本実施形態では、8個のバッテリセル21で構成される第1のバッテリ20Aと、4個のバッテリセル21で構成される第2のバッテリ20Bとの2種類のバッテリ20が、バッテリケース50内に収容されている。なお、これら複数のバッテリセル21は、図示しないがバッテリホルダによって一体化されてバッテリ20を構成している。勿論、これらのバッテリセル21は、必ずしもバッテリホルダで一体化されていなくてもよい。
バッテリケース50は、これら複数のバッテリ20を収容する容器であり、バッテリトレイ30がバッテリケース50の下部を構成し、バッテリカバー40がバッテリケース50の上部を構成している。つまり複数のバッテリ20は、バッテリトレイ30とバッテリカバー40とで形成される空間内に収容されている。
本実施形態では、バッテリケース50の短手方向(図2中上下方向)において、第1のバッテリ20Aと第2のバッテリ20Bとが一つずつ並設され、バッテリケース50の長手方向(図2中左右方向)においては、第1のバッテリ20A及び第2のバッテリ20Bがそれぞれ7個ずつ並設されている。また図3に示すように、本実施形態では、バッテリケース50の前方側(図中左側)の5つのバッテリ20は、端子部22が上方となるようにバッテリトレイ30に載置され、バッテリケース50の後方側の2つのバッテリ20は、端子部22がバッテリトレイ30の前方を向くように載置されている。このため、バッテリカバー40は、バッテリケース50の後方側の2つのバッテリ20に対応する部分の高さ(深さ)が他の部分よりも高くなっている。
なおバッテリトレイ30内には、各バッテリ20間に対応する部分にリブ31が立設されている。このリブ31は、各バッテリ20が収容される領域を区画すると共に、バッテリトレイ30の剛性を高める役割を果たしている。また図示しないがバッテリトレイ30とバッテリカバー40との間にはシール部材が設けられており、このシール部材によってバッテリケース50内に水などの液体が侵入しないように構成されていている。
バッテリトレイ30の長手方向一端側(前方側)にはバッテリ20が配置されていないスペースSが設けられており、このスペースS内に冷却ユニット60が収容されている。冷却ユニット60は、エバポレータ(蒸発器)61を備え、エバポレータ61には、蒸発する前の冷却用の冷媒を供給する導入路部62と、エバポレータ61内で蒸発された冷媒を排出する排出路部63とが接続されている。なお、これら導入路部62及び排出路部63は、図示しないが外部の圧縮機などに連結されている。さらに冷却ユニット60には、エバポレータ61に対向する部分に開口部64が設けられている。
そして、本発明の電池パック10を構成するバッテリケース50には、冷却ユニット60から供給される冷却風によって各バッテリ20を略均一に冷却可能な冷却構造が設けられている。以下、この冷却構造について説明する。
まず冷却ユニット60には、ファンダクト70を介してファン装置80が接続されている。ファン装置80及びファンダクト70は、バッテリカバー40のスペースSに対向する位置に固定されている。バッテリカバー40には、さらに、ファン装置80から供給される冷却風が通過する送風路100が形成されている。
ここで、送風路100は、本実施形態では、メイン送風路101と、サブ送風路102と、分配路103とを含む。メイン送風路101は、バッテリケース50の短手方向(以下、左右方向ともいう)の中央部にバッテリケース50の長手方向(以下、前後方向ともいう)に沿って設けられている。換言すれば、メイン送風路101は、各バッテリ20を構成するバッテリセル21の並設方向とは直交する方向に延設されている。
サブ送風路102は、メイン送風路101に所定間隔で接続され、バッテリケース50の短手方向に沿って延設される。本実施形態では、サブ送風路102は、各バッテリ20に設けられるリブ31に対向する領域に延設されている。
分配路103は、メイン送風路101のファン装置80とは反対側の端部に接続され、メイン送風路101とは交差する方向に冷却風を分配する。本実施形態では、分配路103は、バッテリケース50の後方側の2つのバッテリ20に対向する領域に設けられ、メイン送風路101よりも広い幅で形成されている。また分配路103は、基本的にはバッテリケース50の長手方向に沿って設けられているが、その端部に、メイン送風路101とは交差する方向(例えば、直交する方向)に延設された延設部104を備えている。
このような送風路100は、本実施形態ではメインダクト42aと複数のサブダクト42bとで構成される送風ダクト42によって構成されている。具体的には、バッテリカバー40には、その一部を上方に突出させた突出部41が形成されており、この突出部41内にメイン送風路101及び分配路103を構成するメインダクト42aが配されている。
メインダクト42aの一端側はファン装置80に接続されている。すなわち、送風ダクト42の一端側はファン装置80及びファンダクト70を介して冷却ユニット60に接続されている。したがって、ファン装置80を作動させることで、冷却ユニット60によって冷却された冷却風が送風路100に供給されることになる。
各サブダクト42bは、メインダクト42aとは直交する方向に延設されてサブ送風路102を構成する。これらのサブダクト42bは、バッテリケース50の前後方向において並設されている各バッテリ20間のリブ31に対向する領域にそれぞれ配されている。各サブダクト42bには、冷却風が吹き出される複数の噴射口43が設けられている。なお、噴射口43は、冷却風が下流に向かうようにサブダクト42bの下部に設けられていることが好ましいが、この噴射口43の形成位置は特に限定されるものではない。
またメインダクト42aの分配路103を構成する部分には、冷却風を下方に向かって流す下方開口部44が設けられている。本実施形態では、図2及び図3に示すように、メインダクト42aの分配路103を構成する部分に、複数の下方開口部44が2列に形成されている。また、これら下方開口部44の各列の両サイドには、バッテリケース50の左右方向外側に向かって開口する左右開口部45がそれぞれ設けられている。例えば、本実施形態では、延設部104の先端部にも左右開口部45が形成されている。
さらに本実施形態では、メインダクト42aに設けられている下方開口部44よりも内側の部分には、下方開口部44から流れ出る冷却風を下方に誘導する誘導部材46が設けられている。この誘導部材46は、例えば、メインダクト42aに固定された板状の部材であり、リブ31に対向する部分にバッテリケース50の左右方向に亘って設けられている。なお誘導部材46とリブ31との間には、冷却風が流れるだけの十分なスペースが確保されている。
以下、このような電池パック10の冷却構造における冷却風の流れについて説明する。
上述した構成の電池パック10においてバッテリ20の冷却を開始すると、ファン装置80が駆動することで開口部64から冷却ユニット60内に空気が引き込まれて冷却される。つまり空気がエバポレータ61を通過すると、空気とエバポレータ61との間で熱交換が行われて冷却されて冷却風となる。
冷却ユニット60で冷却された冷却風CAは、図5中に矢印で示すように、ファンダクト70を介してファン装置80に一旦吸い込まれた後、送風路100(送風ダクト42)に供給される。冷却風CAは、メイン送風路101を通って分配路103に導かれると共に、サブ送風路102にも流れ込む。
分配路103に導かれた冷却風CAは、図5(a)(b)に示すように、分配路103でその流れが広げられる。そして冷却風CAは、メインダクト42aに形成されている各下方開口部44及び左右開口部45からバッテリケース50の下方側に流れ込む。つまり、分配路103に導かれた冷却風CAは、バッテリケース50の左右方向に分配されながら、各下方開口部44及び左右開口部45からバッテリケース50の下方側に流れ込む。このとき、冷却風CAは、誘導部材46によって誘導されるためバッテリケース50の下方側に確実に流れ込む。その後、冷却風CAは、誘導部材46とリブ31との間のスペースを抜けて各バッテリ20の周囲、さらには各バッテリ20を構成するバッテリセル21間に流れ込む。これにより各バッテリ20が冷却風CAによって良好に冷却される。バッテリ20を冷却することで温度が上昇した冷却風(空気)は、再び開口部64から冷却ユニット60内に戻って冷却されることになる。
一方、メイン送風路101を通ってサブ送風路102に流れ込んだ冷却風CAは、バッテリケース50の左右方向に分配されて各噴射口43から各バッテリ20間に吹き出される(図5(c)参照)。そしてバッテリケース50の後方側からの冷却風CAの流れと合流してバッテリケース50の前方に送られる(図5(b)参照)。
このように本発明の電池パック10の冷却構造では、冷却ユニット60から送風路100に供給された冷却風CAが、バッテリケース50内を上下方向に循環しながら各バッテリ20を冷却して開口部64から冷却ユニット60内に戻るようになっている。
これにより、バッテリケース50内の各バッテリ20が冷却風によって効果的に冷却され且つ全てのバッテリ20が略均一に冷却される。具体的には、本発明の構成では、冷却風が送風路100を介してバッテリケース50内を上下方向に循環するようになっている。このため、各バッテリ20は、バッテリケース50内を一方向(後方から前方)に流れる冷却風CAによって冷却されることになる。したがって、従来の冷却構造に比べて冷却風の温度上昇が抑えられ、各バッテリ20を効果的に冷却することができる。
特に、本発明では、隣接するバッテリ20の間にサブ送風路102が延設され、このサブ送風路102を介してバッテリ20間に冷却風が流れ込むため、各バッテリ20の温度ばらつきをより確実に抑えることができる。
なおサブ送風路102を構成するサブダクト42bに形成される噴射口43は、冷却風CAの流れの下流側ほど大きくなっていることが好ましい。例えば、本実施形態においては、バッテリケース50の長手方向一端側(先端側)ほど、噴射口43が大きく形成されていることが好ましい。なお噴射口43を大きくするとは、各噴射口43の径を大きくするだけでなく、各サブダクト42bに形成する噴射口43の数を増やすことも含まれる。
また本発明の構成では、分配路103並びに下方開口部44及び左右開口部45によって、冷却風がバッテリケース50の左右方向において略均等に分配されてバッテリケース50の下方側に流れ込むようになっている。このため、各バッテリ20の周囲に均等に冷却風CAが流れ込む。したがって、バッテリケース50内の全てのバッテリ20を略均一な温度に冷却することができ、各バッテリ20の温度差を小さく抑えることができる。
さらに本実施形態では、送風路100を構成するメイン送風路101が、バッテリカバー40の短手方向中央部のみを上方に突出させた突出部41に形成されている。すなわちこの突出部41を除くバッテリケース50の厚さは比較的薄くなっている。したがって、この突出部41が車両のバックボーン下に配置されるように電池パック10を車両に搭載することで、車室空間を広くすることができるという効果もある。
以上本発明の一実施形態について説明したが、勿論、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、冷却ユニット60にファン装置80を介してメイン送風路101及び分配路103を設けるようしたが、これらの配置は特に限定されず、例えば、冷却ユニット60にメイン送風路101を接続し、メイン送風路101と分配路103との間にファン装置80を配置するようにしてもよい。
また上述の実施形態では、突出部41内に送風ダクト42を設けるようにしたが、例えば、送風ダクト42を設けずに、突出部41自体がメイン送風路101及び分配路103として機能するようにしてもよい。
また分配路103は、メイン送風路101とは交差する方向に冷却風を送り出すことができる構成であればよく、延設部104は必ずしも設けられていなくてもよい。さらには分配路103自体が設けられていなくてもよい。
このように本発明は、その主旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変更を加えることができる。
10 電池パック
20 バッテリ
21 バッテリセル
22 端子部
30 バッテリトレイ
31 リブ
40 バッテリカバー
41 突出部
42 送風ダクト
42a メインダクト
42b サブダクト
43 噴射口
44 下方開口部
45 左右開口部
46 誘導部材
50 バッテリケース
60 冷却ユニット
61 エバポレータ
62 導入路部
63 排出路部
64 開口部
70 ファンダクト
80 ファン装置
100 送風路
101 メイン送風路
102 サブ送風路
103 分配路
104 延設部

Claims (4)

  1. バッテリと、バッテリトレイとバッテリカバーとで構成されて前記バッテリが収容されるバッテリケースと、該バッテリケースの長手方向一端側に設けられて当該バッテリケース内に冷却風を供給する冷却ユニットと、を備えた電池パックの冷却構造であって、
    前記バッテリケースの短手方向中央部に当該バッテリケースの長手方向に沿って設けられて一端側が前記冷却ユニットに接続されるメイン送風路を有する送風路を備え、
    前記バッテリケース内には、当該バッテリケースの長手方向に沿って複数の前記バッテリが並設され、
    前記冷却ユニットから前記送風路に供給された冷却風が、前記メイン送風路の他端部から下方に流れ出して前記バッテリケース内を当該バッテリケースの長手方向他端側から一端側に流れて並設された前記バッテリを順番に冷却しながら前記冷却ユニットに戻るようになっており、
    且つ前記送風路が、前記メイン送風路とは交差する方向に沿って設けられて前記メイン送風路に所定間隔で接続される複数のサブ送風路を含み、前記メイン送風路の他端部と共に、各サブ送風路からも冷却風が下方に流れ出すようになっており、
    前記各サブ送風路から流れ出した冷却風が、前記バッテリケースの長手方向他端側から一端側に流れて並設された前記バッテリを順番に冷却する冷却風と合流することを特徴とする電池パックの冷却構造。
  2. 前記各サブ送風路が、前記バッテリケースの長手方向に沿って並設される複数の前記バッテリの間に設けられ、
    前記各サブ送風路から流れ出した冷却風が、前記バッテリケースの長手方向他端側から一端側に流れる冷却風と前記バッテリの間で合流することを特徴とする請求項1に記載の電池パックの冷却構造。
  3. 前記送風路が、一端側に前記冷却ユニットが接続された送風ダクトで形成されていると共に、前記各サブ送風路がサブダクトで形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電池パックの冷却構造。
  4. 各バッテリは、前記バッテリケースの短手方向に沿って並設された複数のバッテリセルを備え、
    前記メイン送風路の他端部から流れ出した冷却風が、前記バッテリセルの間に流れ込むことにより前記バッテリケースの長手方向他端側から一端側に流れることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の電池パックの冷却構造。
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