JP2014077783A - 熱電対、サーモパイル、赤外線センサー及び赤外線センサーの製造方法 - Google Patents

熱電対、サーモパイル、赤外線センサー及び赤外線センサーの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014077783A
JP2014077783A JP2013192685A JP2013192685A JP2014077783A JP 2014077783 A JP2014077783 A JP 2014077783A JP 2013192685 A JP2013192685 A JP 2013192685A JP 2013192685 A JP2013192685 A JP 2013192685A JP 2014077783 A JP2014077783 A JP 2014077783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor material
thermopile
infrared sensor
semiconductor
thermocouple
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013192685A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6291760B2 (ja
Inventor
Eigo Noguchi
英剛 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013192685A priority Critical patent/JP6291760B2/ja
Priority to US14/206,087 priority patent/US20150076651A1/en
Publication of JP2014077783A publication Critical patent/JP2014077783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6291760B2 publication Critical patent/JP6291760B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • G01J5/0225Shape of the cavity itself or of elements contained in or suspended over the cavity
    • G01J5/023Particular leg structure or construction or shape; Nanotubes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/10Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors
    • G01J5/12Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors using thermoelectric elements, e.g. thermocouples
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N10/00Thermoelectric devices comprising a junction of dissimilar materials, i.e. devices exhibiting Seebeck or Peltier effects
    • H10N10/01Manufacture or treatment
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N10/00Thermoelectric devices comprising a junction of dissimilar materials, i.e. devices exhibiting Seebeck or Peltier effects
    • H10N10/10Thermoelectric devices comprising a junction of dissimilar materials, i.e. devices exhibiting Seebeck or Peltier effects operating with only the Peltier or Seebeck effects
    • H10N10/17Thermoelectric devices comprising a junction of dissimilar materials, i.e. devices exhibiting Seebeck or Peltier effects operating with only the Peltier or Seebeck effects characterised by the structure or configuration of the cell or thermocouple forming the device

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

【課題】サーモパイルの単位面積当たりのサーモパイルの対数を多くする。
【解決手段】サーモパイル5を備えた赤外線センサーにおいて、サーモパイル5は第一半導体材料31と第二半導体材料32を含んでいる。第一半導体材料31と第二半導体材料32は積層されている。第一半導体材料31と第二半導体材料32の層間に第一半導体材料31の熱酸化膜からなる層間絶縁膜35が形成されている。
【選択図】図14

Description

本発明は、熱電対、サーモパイル、赤外線センサー及び赤外線センサーの製造方法に関するものである。
近年、ボロメータ、サーモパイル(熱電堆)、ダイオード等を使用した非冷却型の熱型赤外線アレイセンサー、熱型赤外線ラインセンサー等の開発が盛んに行われている。これらのセンサーは、中赤外から遠赤外の波長帯に感度を有するため、自動車向けの暗視カメラや、セキュリティー機器向けの人体検知センサー、電気電子機器の節電を目的とした人体検知センサー等に幅広く用いられている。
特に、サーモパイル方式のセンサーは、センサーの駆動電源が不要で低消費電力化が容易であることや、ポリシリコンやアルミニウム等の一般的なCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスで使用される材料で形成できることから、周辺回路とのモノシリック化が容易であるという特徴がある。このような点から、サーモパイルを利用した比較的小規模の赤外線アレイセンサーの開発が盛んに行われている。
また、サーモパイルの材料としては、ゼーベック係数の極性が互いに異なるN型ポリシリコンとP型ポリシリコンを対で使用したものが知られている(例えば特許文献1を参照。)。N型ポリシリコンとP型ポリシリコンを使用したサーモパイルでは、N型ポリシリコンとP型ポリシリコンは温接点と冷接点にまたがるように交互に配置され、導電材料で全てのN型ポリシリコンとP型ポリシリコンが直列接続される。
また、これらの赤外線センサーでは、微弱な赤外線に対して十分な感度を得るためにMEMSプロセスにより形成したブリッジ構造体やダイアフラム構造体などの断熱構造体上にサーモパイルの温接点を形成することが一般的である。
サーモパイル型の赤外線センサーの場合、センサーの感度はサーモパイルの対数に比例する。したがって、サーモパイルの対数を増やした方が感度は高くなる。一方で、サーモパイルの対数を増やすとセンサーのサイズが大きくなり、熱容量が増加して、応答特性が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、サーモパイルの単位面積当たりのサーモパイルの対数を多くすることを目的とする。
本発明にかかる赤外線センサーは、サーモパイルを備えた赤外線センサーであって、上記サーモパイルは、第一半導体材料と第二半導体材料を含み、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料は積層されており、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料の層間に上記第一半導体材料の熱酸化膜を有することを特徴とするものである。
本発明は、サーモパイルの単位面積当たりのサーモパイルの対数を多くすることができる。
一実施例を説明するための概略的な図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位置での断面図である。 他の実施例を説明するための概略的な断面図である。 さらに他の実施例を説明するための概略的な図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B’位置での断面図である。 さらに他の実施例を説明するための概略的な図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のC−C’位置での断面図である。 同実施例における半導体材料の接続部を拡大して示した概略的な断面図である。 さらに他の実施例を説明するための概略的な図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のD−D’位置での断面図である。 同実施例における半導体材料の接続部を拡大して示した概略的な断面図である。 同実施例におけるサーモパイルの製造工程例を説明するための概略的な断面図である。 さらに他の実施例を説明するための概略的な断面図である。 さらに他の実施例を説明するための概略的な平面である。 、従来の赤外線センサーを説明するための概略的な図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のX−X’位置での断面図である。 従来の赤外線センサーにおける熱電対材料と導電材料とのコンタクト部について説明するための図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のY−Y’位置での断面図である。 さらに他の実施例を説明するための概略的な図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のE−E’位置での断面図、(C)は(A)のF−F’位置での断面図である。 図13(B)の一点差線で囲まれた部分を拡大して示した概略的な断面図である。 図13(C)の一点差線で囲まれた部分を拡大して示した概略的な断面図である。 同実施例におけるサーモパイルの製造工程例を製造方法の一実施例として説明するための概略的な断面図である。 図16に示された複数の断面図のうちの一部の断面図に対応する概略的な平面図である。 さらに他の実施例を説明するための概略的な断面図である。
本発明の赤外線センサーにおいて、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料の層間に、上記熱酸化膜に替えて又は上記熱酸化膜に積層されて、上記熱酸化膜とは異なる絶縁膜が配置されている例を挙げることができる。ここで熱酸化膜とは異なる絶縁膜の材料は特に限定されない。
本発明の赤外線センサーにおいて、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料は、同じ極性のキャリアを生じる不純物が互いに異なる濃度で導入されており、かつ、ゼーベック係数の極性が互いに反対になっている例を挙げることができる。ただし、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料はこれに限定されない。
さらに、本発明の赤外線センサーにおいて、上記第一半導体材料及び上記第二半導体材料は、ゼーベック係数の極性が互いに反対になるように上記不純物の濃度が選択又は調整されている例を挙げることができる。ただし、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料はこれに限定されない。
また、本発明の赤外線センサーにおいて、上記第一半導体材料及び上記第二半導体材料は、シリコンを主とすることを特徴とする半導体材料である例を挙げることができる。ただし、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料はシリコン以外の半導体を主とする半導体材料であってもよい。
また、本発明の赤外線センサーにおいて、上記不純物はN型不純物である例を挙げることができる。ただし、上記不純物はP型不純物であってもよい。
また、本発明の赤外線センサーにおいて、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料のうち一方は、上記不純物の濃度が固溶限に達している例を挙げることができる。ただし、上記第一半導体材料及び上記第二半導体材料において、上記不純物の濃度は固溶限に達していなくてもよい。
また、本発明の赤外線センサーにおいて、積層されている上記第一半導体材料及び上記第二半導体材料の長手方向に沿った側面は同一面に配置されている例を挙げることができる。ただし、上記第一半導体材料及び上記第二半導体材料の長手方向に沿った側面は互いに異なる面に配置されていてもよい。
本発明にかかる赤外線センサーの製造方法は、本発明の赤外線センサーの製造方法であって、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料を同時にエッチングする工程を含むことを特徴とする。ただし、本発明の赤外線センサーは、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料を同時にエッチングする工程を含まない製造方法によって形成されるものも含む。
次に、従来の赤外線センサーについて説明する。
図11は、従来の赤外線センサーを説明するための概略的な図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のX−X’位置での断面図である。
基板101上に、サーモパイル102を構成する第一熱電対材料103と第二熱電対材料104が導電材料105で接続されて熱電対が形成されている。この熱電対が導電材料105で直列に複数段接続されてサーモパイル102(熱電堆)が形成されている。
第一熱電対材料103と第二熱電対材料104としては、ゼーベック係数の極性が異なるN型ポリシリコンとP型ポリシリコンが対で使用される場合が一般的である。第一熱電対材料103と第二熱電対材料104はコンタクトホール106を介してアルミニウム等の導電材料105で接続されている。
また、微弱な赤外線を感度良く検出するために、サーモパイル102の下部には、空洞部107が形成されて断熱構造体となっている。空洞部107によって基板101から断熱された薄膜部上にあるサーモパイル102の接点が温接点となり、空洞部107のない基板1上に形成されているサーモパイル102の接点が冷接点となっている。また、サーモパイル102の温接点を覆うように赤外線吸収膜108が形成されている。
第一熱電対材料103及び第二熱電対材料104は、基板101上に形成された絶縁膜109上に形成されている。絶縁膜109上に第一熱電対材料103及び第二熱電対材料104を覆って層間絶縁膜が形成され、その層間絶縁膜上に導電材料105が形成されている。第一熱電対材料103及び第二熱電対材料104と導電材料105の間の層間絶縁膜にコンタクトホール106が形成されている。その層間絶縁膜上に導電材料105を覆って他の層間絶縁膜が形成されている。これらの層間絶縁膜((A)での図示は省略)は一体化して図示されており、符号110で記されている。層間絶縁膜110上に赤外線吸収膜108が形成されている。
基板101としては、断熱構造の形成にシリコンのMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)プロセスが利用されることから、シリコン基板が使用されることが一般的である。絶縁膜109はシリコンの熱酸化膜、層間絶縁膜110はシリコンのプラズマ酸化膜やCVD(Chemical Vapor Deposition)膜が一般的である。赤外線吸収膜108は、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜、金黒膜等が使用される。
図12は、従来の赤外線センサーにおける熱電対材料と導電材料とのコンタクト部について説明するための図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のY−Y’位置での断面図である。図12において、図11に示した構成と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
第一熱電対材料103と導電材料105は、第一熱電対材料103のコンタクト部103a上に設けられたコンタクトホール106を介して電気的に接続されている。第二熱電対材料104と導電材料105は、第二熱電対材料104のコンタクト部104a上に設けられたコンタクトホール106を介して電気的に接続されている。
このとき、確実に導通を得るためにコンタクトホール106のサイズ、及びコンタクトホール106と各材料103,104,105とのオーバーラップ量がデザインルールによって規定されている。そのため、熱電対材料103,104の幅に対してコンタクト部分103a,104aのサイズが大きくなり、レイアウトの自由度が制限される問題があった。
例えば、所定の面積内にサーモパイル102(図11を参照)をレイアウトする場合、コンタクト部103a,104aの面積が必要なために、サーモパイル102を最密に配置することができない。したがって、サーモパイル102の熱電対段数が減り、センサー感度が低下するという課題があった。
また、所定の段数のサーモパイル102をレイアウトしようとした場合、コンタクト部103a,104aの面積が必要なために空洞部107のサイズを大きくする必要があり、薄膜部の熱容量が増加し、センサーの応答速度が低下するという課題があった。
例えば特許文献1では、この課題に対して、コンタクト部103a,104aの面積が最小となるようにレイアウトを工夫しているが、コンタクト部103a,104aがなくなるわけではなく、この課題は完全には解決されていない。
さらに、第一熱電対材料103のコンタクト部103aと導電材料105との接点、及び第二熱電対材料104のコンタクト部104aと導電材料105との接点は、コンタクトホール106によって導通が取られている。したがって、コンタクトホール106及び導電材料105の厚みの分だけ層間絶縁膜110が厚くなる。層間絶縁膜110が厚くなると、センサーの熱容量が増加するため、センサーの応答速度が低下するという課題があった。
このように、P型ポリシリコンとN型ポリシリコンで形成されるサーモパイルを用いた従来の赤外線センサーでは、導電材料を介して各ポリシリコンを接続する必要がある。P型ポリシリコンとN型ポリシリコンを直接接続すると接続面近傍に空乏層が形成されるからである。したがって、従来の赤外線センサーでは、ポリシリコンと導電材料との導通を取るためのコンタクト部分が必ず必要となる。
そのために、従来の赤外線センサーでは、このコンタクト部分の影響で、ある面積の断熱構造体上に形成できるサーモパイルの本数が制限されたり、ある本数のサーモパイルを形成するための断熱構造体のサイズが大きくなったりしていた。したがって、従来の赤外線センサーは、十分なセンサーの感度や応答速度が得られないという問題があった。
本発明の第2の目的は、熱電対材料間の電気的接続について他の導電材料を介するコンタクト部分をなくすことを目的とする。
本発明にかかる熱電対は、電気的に接続される第一半導体材料と第二半導体材料を備え、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料は、同じ極性のキャリアを生じる不純物が互いに異なる濃度で導入されており、かつ、ゼーベック係数の極性が互いに反対になっていることを特徴とするものである。
本発明の熱電対において、上記第一半導体材料及び上記第二半導体材料は、ゼーベック係数の極性が互いに反対になるように上記不純物の濃度が選択又は調整されている例を挙げることができる。ただし、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料はこれに限定されない。
また、本発明の熱電対において、上記第一半導体材料及び上記第二半導体材料は、シリコンを主とすることを特徴とする半導体材料である例を挙げることができる。ただし、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料はシリコン以外の半導体を主とする半導体材料であってもよい。
また、本発明の熱電対において、上記不純物はN型不純物である例を挙げることができる。ただし、上記不純物はP型不純物であってもよい。
また、本発明の熱電対において、上記第一半導体材料と上記第二半導体材料のうち一方は、上記不純物の濃度が固溶限に達している例を挙げることができる。ただし、上記第一半導体材料及び上記第二半導体材料において、上記不純物の濃度は固溶限に達していなくてもよい。
また、本発明の熱電対において、上記第一半導体材料及び上記第二半導体材料は、互いに異なる層の半導体材料で形成されている例を挙げることができる。ただし、上記第一半導体材料及び上記第二半導体材料は同一層の半導体材料で形成されていてもよい。
本発明にかかるサーモパイルは、複数の熱電対が直列又は並列に接続されたサーモパイルであって、上記熱電対として本発明の熱電対を備えていることを特徴とするものである。
本発明にかかる赤外線センサーの第2態様は、複数の熱電対が直列に接続されたサーモパイルを備えた赤外線センサーであって、上記サーモパイルとして本発明のサーモパイルを備えていることを特徴とするものである。
本発明の赤外線センサーにおいて、同一基板上に上記サーモパイルと周辺回路が形成されている例を挙げることができる。ただし、上記サーモパイルが形成されている基板に上記周辺回路が形成されていなくてもよい。
本発明の赤外線センサーにおいて、複数の上記サーモパイルがアレイ状に配置されている例を挙げることができる。ただし、本発明の赤外線センサーにおいて、複数の上記サーモパイルがアレイ状とは異なる配置で設けられていてもよい。例えば、複数の上記サーモパイルは直線状又は千鳥状に配置されていてもよい。また、本発明の赤外線センサーにおいて、上記サーモパイルは1つであってもよい。
本発明の熱電対は、電気的に接続される第一半導体材料と第二半導体材料を備え、第一半導体材料と第二半導体材料は、同じ極性のキャリアを生じる不純物が互いに異なる濃度で導入されており、かつ、ゼーベック係数の極性が互いに反対になっている。本発明の熱電対において、第一半導体材料と第二半導体材料が直接接続されても第一半導体材料と第二半導体材料の間に空乏層は形成されない。したがって、本発明の熱電対は熱電対材料間の電気的接続について他の導電材料を介するコンタクト部分をなくすことができる。
本発明のサーモパイルは、熱電対として本発明の熱電対を備えているので、熱電対材料間の電気的接続について他の導電材料を介するコンタクト部分をなくすことができ、熱電対材料の配置間隔を小さくすることができる。これにより、本発明のサーモパイルは、サーモパイルの配置面積を小さくしたり、同一面積に対する熱電対配置本数を増加させたりすることができる。
本発明の赤外線センサーの第2態様は、サーモパイルとして本発明のサーモパイルを備えているので、サーモパイルの配置面積を小さくしたり、同一面積に対する熱電対配置本数を増加させたりすることができる。したがって、本発明の赤外線センサーの第2態様は、赤外線センサー自体の面積を小さくしたり、センサー感度を向上させたりすることができる。
図1は、一実施例を説明するための概略的な図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位置での断面図である。
基板1上に形成された絶縁膜2上に、複数の熱電対を構成する第一半導体材料3と第二半導体材料4が複数形成されている。複数の半導体材料3,4が交互に直列に接続されてサーモパイル5が形成されている。半導体材料3と4半導体材料は直接接続されていることによって電気的に接続されている。
半導体材料3,4には、同じ極性のキャリアを生じる不純物が互いに異なる濃度で導入されている。さらに、半導体材料3,4は、ゼーベック係数の極性が互いに反対になっている。第一半導体材料3の不純物濃度は、第二半導体材料4の不純物濃度に比べて高くてもよいし低くてもよい。
半導体材料3,4は同一の半導体層が加工されて形成されたものである。半導体材料3,4への不純物の導入は、半導体層の加工前であってもよいし、半導体層の加工後であってもよい。また、半導体層の加工前に、半導体材料3,4のうちいずれか一方の形成予定位置に不純物を導入し、半導体層の加工後に他方の形成予定位置に不純物を導入してもよい。この場合、半導体層の加工後の不純物の導入工程において、半導体層の加工前に不純物を導入した領域に追加で不純物を導入してもよい。また、半導体層の形成時に不純物を導入してもよい。
微弱な赤外線を感度良く検出するために、サーモパイル5の下部の基板1に空洞部6が形成されて、断熱構造体が形成されている。空洞部6によって基板1から熱的に分離された絶縁膜2上に配置されているサーモパイル5の接点(第一半導体材料3と第二半導体材料4が接続されている箇所)は温接点を構成している。空洞部6のない基板1上に配置されているサーモパイル5の接点は冷接点を構成している。
絶縁膜2上に、サーモパイル5を覆って層間絶縁膜7(Aでの図示は省略)が形成されている。層間絶縁膜7上には、上方から見てサーモパイル5の温接点を覆う位置に赤外線吸収膜8が形成されている。
図1(B)に示されるように、赤外線センサーの構成は、基板1、絶縁膜2、半導体材料3,4、層間絶縁膜7、赤外線吸収膜8が積層された構成になっている。基板1としては、断熱構造の形成にシリコンを用いたMEMSプロセスが利用されることが多いので、シリコン基板が使用されることが一般的である。
絶縁膜2は例えばシリコンの熱酸化膜である。層間絶縁膜7は例えばシリコンのプラズマ酸化膜又はCVD膜である。赤外線吸収膜8は、例えばシリコン酸化膜やシリコン窒化膜又は金黒膜等で形成されている。ただし、各層の材料はこれらに限定されない。
本実施例の構成で図11に示された従来の赤外線センサーと異なる点は、第一半導体材料3と第二半導体材料4との接続が半導体材料3,4とは別の導電材料によって行われるのではなく、半導体材料3,44が直接接続されていることである。この実施例において、半導体材料3,4は、同じ極性のキャリア(正孔又は電子)を発生させる不純物が導入された半導体材料から構成され、かつ、半導体材料3,4のゼーベック係数の極性が互いに逆となるように不純物濃度を調整されている。したがって、半導体材料3,4は同じ導電型の半導体材料である。
例えば、非特許文献1,2では、SOI(Silicon on Insulator)基板の薄膜単結晶シリコン層(活性層)におけるリンの不純物濃度とシリコンのゼーベック係数の関係が述べられている。非特許文献1,2には、リンの不純物濃度によってシリコンのゼーベック係数の極性が反転することが示されている。
図1に戻って赤外線センサーの実施例の説明を続ける。
半導体材料3,4の基材の一例はポリシリコンである。第一半導体材料3には1×1018〜1×1019cm-3程度の不純物濃度となるようにリンが導入されている。第二半導体材料4には、シリコンに対するリンの固溶限である5×1020cm-3程度の不純物濃度のリンが導入されている。
また、他の例として、第一半導体材料3には1×1018〜1×1019cm-3程度の不純物濃度のホウ素が導入され、第二半導体材料4にはシリコンに対するホウ素の固溶限である1×1020cm-3程度の不純物濃度のホウ素が導入されるようにしてもよい。半導体材料3,4の基材はポリシリコンである。
ここで、N型不純物が導入された半導体材料、例えばN型ポリシリコンは、P型不純物が導入された半導体材料、例えばP型ポリシリコンに比べて抵抗値が低い。したがって、サーモパイル5としてN型不純物が導入された半導体材料3,4を用いるようにすれば、赤外線センサーのS/N比を向上させることができる。
不純物の導入については、イオン注入や表面拡散などの方法を用いて半導体材料3,4に適当な濃度の不純物導入を行えばよい。また、半導体材料3,4について、不純物濃度が高いほうの半導体材料は、不純物が固溶限まで導入されていなくてもよい。なお、N型の半導体材料3,4に、N型不純物であるリンと砒素の両方が導入されていてもよい。
また、半導体材料3,4の材料や不純物の種類、不純物濃度は一例である。半導体材料3,4は、同じ導電型のキャリアを発生させる不純物を導入した半導体材料で形成され、かつ、半導体材料3,4のゼーベック係数の極性が逆となるように不純物濃度が調整されていればよい。半導体材料3,4の材料や不純物の種類、不純物濃度は実施例に限定されない。また、半導体材料3,4の基材の半導体材料は互いに異なるものであってもよい。
ところで、P型ポリシリコンとN型ポリシリコンで構成される熱電対をサーモパイルとして使用する従来の赤外線センサーにおいて、仮に、P型ポリシリコンとN型ポリシリコンを直接接続される。この場合、P型ポリシリコンとN型ポリシリコンの接続部で空乏層が形成される。したがって、従来の赤外線センサーにおいては、必ず別の導電材料でP型ポリシリコンとN型ポリシリコンを接続し、オーム性接触を得る必要があった(図11を参照。)。
これに対し、図1に示された実施例では、サーモパイル5を構成する半導体材料3,4は、同じ導電型の半導体材料で形成されている。したがって、半導体材料3,4が直接接続されても空乏層は生じず、半導体材料3,4の接続のために別の導電材料を使用する必要がない。
この実施例では、半導体材料3,4間を接続するための他の導電材料とそれらのコンタクト部が不要となったので、レイアウト上の制約が緩和される。したがって、この実施例は、図11の従来の赤外線センサーよりも、サーモパイル5を構成する半導体材料3,4(熱電対)の直列数を増やすことができ、センサーの感度を増大させることができる。また、この実施例は、同じ直列段数のサーモパイルをより小さい面積に形成できるので、断熱構造の薄膜部面積を小さくでき、センサーの熱容量を低減してセンサーの応答速度を向上させることができる。
さらに、半導体材料3,4は直接接続されている。したがって、この実施例は、熱電対材料よりも上層に配置された他の導電材料及びコンタクト部によって熱電対材料間が接続される従来の赤外線センサー(図11を参照)に比べて、空洞部6上に配置される層間絶縁膜の厚みを薄くできる。そして、この実施例は、従来の赤外線センサーよりもセンサーの熱容量を低減することができ、センサーの応答速度を向上させることができる。
図2は、他の実施例を説明するための概略的な断面図である。この実施例の平面図は図1(A)と同じである。図2において、図1に示した構成と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
図1に示された実施例ではテーパー形状の空洞部6が形成されているが、この実施例では、空洞部6は基板1の底面に対してテーパーを持たずに垂直に形成されている。図2に示された空洞部6の形状は異方性のドライエッチングによって形成できる。図1に示された空洞部6の形状はアルカリ溶液を用いた単結晶シリコンに対するウェットエッチングによって形成できる。なお、空洞部6の形状はどのような形状であってもよい。
図3は、さらに他の実施例を説明するための概略的な図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B’位置での断面図である。図3において、図1に示した構成と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
この実施例は、図1に示された実施例と比較して、断熱構造体の形状が異なっている。この実施例の断熱構造は、層間絶縁膜7及び絶縁膜2を貫通して設けられた4箇所の開口部16で挟まれた4本の梁部17を持つ構造となっている。4本の梁部17によってサーモパイル5の温接点が形成されている薄膜部を支持する構成となっている。その他の部分に関しては、図1と同様であるので説明は省略する。
このような梁形状にすることによって、断熱性が高まり、センサーの感度を向上させることができる。図3に示された形状は一例であり、それ以外にも開口部16の形状や個数を変えることによって、梁部17の形状や本数も様々に変えることができ、上記の形状に限定されるものではない。
図3に示された構造において、空洞部6は、開口部16からKOHやTMAH等のアルカリエッチャントを用いたウェットエッチングプロセスで形成される。なお、図1又は図2に示された構造においても層間絶縁膜7及び絶縁膜2を貫通した開口部を設けることにより、梁部を形成することができる。
ところで、上記実施例において、第一半導体材料3と第二半導体材料4は同一の半導体層に形成されている。また、一例としてあげた半導体材料の高濃度の不純物濃度(1020cm-3オーダー)を実現するためには、イオン注入では長時間が必要でありスループットが低下する。ただし、同一半導体層に写真製版技術及びイオン注入技術を用いて第一半導体材料3と第二半導体材料4を形成してもよい。
半導体材料において高濃度不純物濃度を実現するには、表面拡散法で不純物を導入する方がよい場合がある。その場合、不純物は横方向にも拡散する。したがって、表面拡散法を用いて同一半導体層に第一半導体材料3と第二半導体材料4を作り分けるためには、第一半導体材料3と第二半導体材料4の間にある程度の距離を設ける必要がある。そのため、サーモパイル5の占有面積が大きくなる。
第一半導体材料3と第二半導体材料4を互いに異なる層の半導体材料で形成すれば、一方の半導体材料の形成に表面拡散法を用いても、第一半導体材料3と第二半導体材料4の間隔を小さくできる。図4を参照して、第一半導体材料3と第二半導体材料4が互いに異なる層の半導体材料で形成された実施例を説明する。
図4は、さらに他の実施例を説明するための概略的な図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のC−C’位置での断面図である。図5は、この実施例における半導体材料3,4の接続部を拡大して示した概略的な断面図である。図4及び図5において、図1に示した構成と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
第一半導体材料3と第二半導体材料4は互いに異なる層の半導体材料で形成されている。サーモパイル5の温接点及び冷接点において、下層側の第一半導体材料3の上に上層側の第二半導体材料4が配置されている。この実施例では半導体材料3,4の接続部のみが重なっている構造となっている。ただし、半導体材料3,4が重なって配置されている位置はこれに限定されない。
図5に示されるように、第一半導体材料3の表面は第二半導体材料4との接続部を除いて絶縁膜18で覆われている。第一半導体材料3と第二半導体材料4は絶縁膜18に形成された開口を介して電気的に接続されている。
形成方法としては、下層の第一半導体材料3を形成するための半導体層を形成し、その半導体層をパターニングして第一半導体材料3を形成した後に絶縁膜18を形成し、さらにその上に上層の第二半導体材料4を形成する。絶縁膜18は例えばプラズマCVD等で形成したBPSG、NSG、TEOS等のシリコン酸化膜である。絶縁膜18の膜厚は特に限定されない。また、絶縁膜18は複数層の膜が積層された積層膜であってもよい。
また、下層の第一半導体材料3がポリシリコン、アモルファスシリコン又は単結晶シリコンの場合は、第一半導体材料3の表面を熱酸化させたシリコン酸化膜を絶縁膜18としてもよい。
また、上層の第二半導体材料4を形成する際は、まず、第一半導体材料3と第二半導体材料4の接続部の絶縁膜18を除去する。そして、第二半導体材料4を形成するための半導体層を形成し、その半導体層をパターニングして第二半導体材料4を形成することにより、第一半導体材料3と第二半導体材料4の導通を取ることが可能である。
半導体材料3,4のうちいずれか一方は表面拡散法で不純物が導入される。表面拡散法による不純物の導入は、半導体層をパターニングする前であってもよいし、半導体層をパターニングした後であってもよい。また、イオン注入法による不純物の導入は、半導体層をパターニングする前であってもよいし、半導体層をパターニングした後であってもよい。また、半導体層の成膜時に同時に不純物を導入してもよい。
図6は、さらに他の実施例を説明するための概略的な図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のD−D’位置での断面図である。図7は、この実施例における半導体材料3,4の接続部を拡大して示した概略的な断面図である。図6及び図7において、図4及び図5に示した構成と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
この実施例は、サーモパイル5の熱電対を構成する半導体材料3,4の直列段数をさらに増やした構成である。この実施例では、ほぼ全ての領域において第一半導体材料3と第二半導体材料4が積層構造になっている。このことにより、上記実施例に対して約2倍のサーモパイル直列段数を得ることが可能である。これによりセンサー感度を向上することが可能である。
第一半導体材料3は絶縁膜18で覆われている。第一半導体材料3と第二半導体材料4の接続部は絶縁膜18が除去されている。
図8は、この実施例におけるサーモパイル5の製造工程例を説明するための概略的な断面図である。以下に説明する各工程のかっこ数字は図8中のかっこ数字に対応している。
(1)基板1上に形成された絶縁膜2上に第一半導体材料3を形成するための半導体層を形成する。半導体層は例えばポリシリコンである。その半導体層をパターニングして第一半導体材料3を形成する。第一半導体材料3への不純物の導入は、半導体層をパターニングする前であってもよいし、パターニングした後であってもよい。
(2)第一半導体材料3の表面に絶縁膜18を形成する。絶縁膜18は例えば第一半導体材料3の表面を熱酸化させたシリコン酸化膜である。ただし、絶縁膜18はこれに限定されず、プラズマCVD等で形成したBPSG、NSG、TEOS等のシリコン酸化膜であってもよい。この場合、絶縁膜18は絶縁膜2上にも形成される。また、絶縁膜18は他の種類の絶縁膜であってもよいし、複数層の膜が積層された積層膜であってもよい。
(3)半導体材料3,4の接続部の形成予定位置の絶縁膜を除去する。
(4)第二半導体材料4を形成するための半導体層4aを形成する。半導体層4aは例えばポリシリコンである。
(5)半導体層4aをパターニングして第二半導体材料4を形成する。これにより、サーモパイル5が形成される。第二半導体材料4への不純物の導入は、半導体層4aをパターニングする前であってもよいし、パターニングした後であってもよい。その後、層間絶縁膜7や赤外線吸収膜8が形成され、最後に空洞部6が形成される(図6及び図7を参照)。なお、空洞部6の形成時期は、赤外線吸収膜8の形成後に限定されず、どのようなタイミングで行なわれてもよい。
図9は、さらに他の実施例を説明するための概略的な断面図である。図9において、図4及び図5に示した構成と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
この実施例はサーモパイル5を備えたセンサー部19と、周辺回路部20とをモノリシックに構成にしたものである。また、ポリシリコンからなる半導体材料3,4を備えたサーモパイル5と、周辺回路部20のPIP(Polysilicon Insulator Polysilicon)容量22は、共通のプロセスで同時に形成されたものである。
センサー部19の周辺に周辺回路部20を形成している。周辺回路部20は、その概略として、MOSFET部21とPIP容量22が図示されている。PIP容量22はポリシリコンの二層構造となっており、CMOSプロセスでは一般的に用いられる素子である。
また、MOSFET部21におけるゲート電極と第二半導体材料4は同一の半導体層から形成されたものである。ただし、MOSFET部21におけるゲート電極は、第一半導体材料3と同一の半導体層から形成されたものであってもよい。
図4及び図5を参照して説明した実施例、並びに図6及び図7を参照して説明した実施例において、サーモパイル5では、半導体材料3,4は互いに別の層のポリシリコンから形成されており、PIP容量22と同様の構造である。よって、センサー部19と周辺回路部20をモノシリック構成とする場合には、PIP容量22とサーモパイル5のポリシリコンのプロセスを共通化することが可能である。詳細なプロセスについては図8で説明したものと同様であるため、ここでは省略する。
また、周辺回路部20では複数層の配線層を使用することが一般的であるため、層間絶縁膜7が厚くなる。よって、センサー部19ではセンサーの応答速度向上のために不要な層間絶縁膜7をエッチングで除去し、空洞部6の上方に位置する薄膜部分の厚みを薄くすることが好ましい。
また、赤外線吸収膜8は、別途成膜することもできるが、層間絶縁膜7やパッシベーション膜等で代用することが可能である。このようにすれば、特殊な金黒等の材料を使用する必要がなく、一般的なCMOSプロセスとの親和性がより高くなる。
図10は、さらに他の実施例を説明するための概略的な平面である。図10において、上記実施例で説明した構成と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
この実施例は、これまで説明したサーモパイル型赤外線センサーのセンサー部19をアレイセンサーとして使用する場合の構成である。センサー部19がアレイセンサーの1画素を構成している。
開口部16で囲まれた薄膜部を梁部17で支持する構成となっており、その薄膜部上にサーモパイル5が形成されている。梁部17の形状や配置、薄膜部の形状、面積等はセンサー用途や、仕様によって異なるため、図10の構成に限定されない。
また、一例として、サーモパイル5は半導体材料3,4が積層された構造を有する(図7を参照。)。各画素の出力は行選択線23と列選択線24によって選択され、信号処理回路(図示せず)に送られて処理される。
この実施例のように、半導体材料3,4が積層されたサーモパイル5を用いることによって、限られた幅の梁部17上により多くのサーモパイルを形成することが可能であり、アレイセンサーの画素感度を向上することが可能である。
図13は、さらに他の実施例を説明するための概略的な図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のE−E’位置での断面図、(C)は(A)のF−F’位置での断面図である。図13において、図1に示した構成と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
基板1上に、サーモパイル5を構成する第一半導体材料31と第二半導体材料32が積層形状で形成されている。各第一半導体材料31,32の端部に電気的接続を得るためのコンタクトホール33が形成されている。コンタクトホール33と導電材料34を介してサーモパイル5を構成する第一半導体材料31と第二半導体材料32が電気的に接続されている。
第一半導体材料31は例えばN型ポリシリコンである。第二半導体材料32は例えばP型ポリシリコンである。一対の第一半導体材料31と第二半導体材料32が接続されたものが熱電対である。この熱電対がそれぞれコンタクトホール33及び導電材料34を介して直列に複数段接続されてサーモパイル5(熱電堆)が形成されている。
サーモパイル5を構成する第一半導体材料31及び第二半導体材料32としては、ゼーベック係数の極性が異なる異種材料を対にして用いればよい。例えばCMOSプロセスで一般的に使用されるN型ポリシリコンとP型ポリシリコンの対が使用されることが一般的である。コンタクトホール33に埋め込まれる導電材料や配線として用いられる導電材料34は、例えばCMOSプロセスで一般的に使用される材料でよい。その材料は例えばアルミニウムである。
また、微弱な赤外線を感度良く検出するために、サーモパイル5の下部に、空洞部6が形成されて断熱構造体となっている。空洞部6によって基板1から断熱された薄膜部の上に配置されているサーモパイル5の接点は温接点を構成している。空洞部6のない基板1上に配置されているサーモパイル5の接点は冷接点を構成している。
サーモパイル5の温接点を覆うように赤外線吸収膜8が形成されている。赤外線吸収膜8で赤外線が吸収され、薄膜部が温まると、温接点と冷接点の間に温度差が生じ、サーモパイル5に熱起電力が生じる。
この実施例の層構成は、基板1上に形成された絶縁膜2上に、第一半導体材料31、第二半導体材料32、コンタクトホール33、導電材料34、各層の層間絶縁膜7、赤外線吸収膜8となっている。
各層の材料例について説明する。基板1としては断熱構造の形成にシリコンのMEMSプロセスが利用されることから、シリコン基板が使用されることが一般的である。絶縁膜2はシリコンの熱酸化膜が一般的である。層間絶縁膜7はシリコンのプラズマ酸化膜やCVD膜が一般的である。赤外線吸収膜8としてはシリコン酸化膜やシリコン窒化膜、金黒膜等が使用される。
サーモパイル5の下部には空洞部6が形成されており、サーモパイル5の温接点部の断熱性を高めている。図13ではテーパー形状の空洞部6が形成されている構造が示されているが、空洞部6が基板1に対してテーパーを持たずに垂直に形成された形状であってもよい。また、空洞部6は基板1を貫通している形状が示されているが、これに限らず、サーモパイル5の温接点部と基板1との間に空隙が形成されて断熱性が得られる構造であれば問題ない。
図13(B)及び(C)に示されるように、この実施例のサーモパイル5は、第一半導体材料31と第二半導体材料32が積層構造になっていることが特徴である。
図14は、図13(B)の一点差線で囲まれた部分を拡大して示した概略的な断面図である。図15は、図13(C)の一点差線で囲まれた部分を拡大して示した概略的な断面図である。
第一半導体材料31と第二半導体材料32は積層形状に形成されている。第一半導体材料31と第二半導体材料32は、それらの長手方向に沿った側面に関して例えば同時にパターニングされて形成されたものである。第一半導体材料31と第二半導体材料32の間の層間絶縁膜35が形成されている。層間絶縁膜35は非常に薄く形成されている。
層間絶縁膜35の形成方法は、例えば第一半導体材料31の熱酸化膜等を利用してもよいし、第一半導体材料31の表面にシリコンのプラズマ酸化膜やCVD酸化膜を薄く堆積してもよい。特に第一半導体材料31としてポリシリコンが使用される場合は、層間絶縁膜35として第一半導体材料31の熱酸化膜を使用することは薄膜化に有利であり、膜質の安定性でも有利である。
また、下層の第一半導体材料31は上層の第二半導体材料32よりも長く形成されている。これは、第一半導体材料31及び第二半導体材料32の両端部のそれぞれに電気的接続を取るためのコンタクトホール33を形成するためである。
形成プロセスの詳細は後述するが、この実施例の赤外線センサーの特徴の一つは、第一半導体材料31及び第二半導体材料32の長手方向に沿った側面に関して第一半導体材料31と第二半導体材料32が同時にパターニングされて形成されている点である。そのプロセスによって形成される場合、図15に示されるように、第一半導体材料31の長手方向に沿った側面と第二半導体材料32の長手方向に沿った側面が同一面に形成される特徴がある。
この実施例の赤外線センサーは、第一半導体材料31と第二半導体材料32が積層されている熱電対を用いているので、サーモパイル5の単位面積当たりのサーモパイル5の対数(熱電対の数)を多くすることができる。
さらに、この実施例の赤外線センサーは、第一半導体材料31と第二半導体材料32の間の層間絶縁膜35として第一半導体材料の熱酸化膜を備えているので、熱酸化膜以外の層間絶縁膜を用いる場合に比べて層間絶縁膜35の厚みを低減することができる。これにより、この実施例の赤外線センサーは熱容量を低減することができ、センサーの応答特性を向上させることができる。
さらに、この実施例の赤外線センサーでは、第一半導体材料31と第二半導体材料32の長手方向に沿った側面は同一面に形成されている。したがって、例えば第一半導体材料の幅寸法が第二半導体材料の幅寸法に比べて大きく形成されている場合に比べて、この実施例の赤外線センサーは第一半導体材料31と第二半導体材料32を含む熱電対の幅寸法を小さくすることができる。これにより、この実施例の赤外線センサーは、サーモパイル5の単位面積当たりのサーモパイル5の対数を多くすることができる。
図16は、この実施例におけるサーモパイル5の製造工程例を製造方法の一実施例として説明するための概略的な断面図である。図16の断面は図13(A)のE−E’位置に対応している。図17は、図16に示された複数の断面図のうちの一部の断面図に対応する概略的な平面図である。以下に説明する各工程のかっこ数字は図16及び図17中のかっこ数字に対応している。
(1)基板1上に形成した絶縁膜2上に第一半導体材料31を堆積する。第一半導体材料31に適当な不純物導入を行う。不純物導入の方法は例えばイオン注入や表面拡散を用いて行う。
(2)最終的にサーモパイル5が形成されるおおよその領域を残すように第一半導体材料31をパターニングする。ここでパターニングとは、レジストを用いたフォトリソグラフィーによりレジストからなるエッチングマスク形成する工程、そのエッチングマスクを用いてエッチングを行う工程、エッチングマスクを除去する一連の工程を指している。なお、エッチングマスクは、電子ビーム描画法やインプリント法で形成されたマスクパターンなど、フォトリソグラフィーとは異なる方法で形成されたものであってもよい。
層間絶縁膜35(図17での図示は省略)を形成する。層間絶縁膜35は例えば第一半導体材料31の熱酸化膜によって形成される。ただし、層間絶縁膜35の材料はこれに限定されない。例えば、第一半導体材料31又はその熱酸化膜の上にシリコンのプラズマ酸化膜やCVD酸化膜を薄く堆積して層間絶縁膜35を形成してもよい。層間絶縁膜35の材料は第一半導体材料31と後工程で形成される第二半導体材料32とを電気的に絶縁できる材料及び厚みであれば特に限定されない。サーモパイル5には大きな電圧は生じないので、層間絶縁膜35の厚みは下層の第一半導体材料31と上層の第二半導体材料32が電気的に短絡しないだけの最低限の薄さの膜厚とすることが好ましい。
(3)第二半導体材料32を堆積する。第二半導体材料32に適当な不純物導入を行う。不純物導入の方法は例えばイオン注入や表面拡散を用いて行う。
(4)最終的に第二半導体材料32が配置されるおおよその領域を残すように第二半導体材料32をパターニングする。なお、図13における各第二半導体材料32の長手方向の寸法及び端面の位置はこのパターニング工程で決定される。
(5)第一半導体材料31、層間絶縁膜35及び第二半導体材料32の積層構造に対してエッチングを同時に行う。これにより、第一半導体材料31、層間絶縁膜35及び第二半導体材料32の最終形状が形成される。
(6)第一半導体材料31、層間絶縁膜35及び第二半導体材料32を含む熱電対と後工程で形成される配線層との間の層間絶縁膜7aを形成する。層間絶縁膜7aにコンタクトホール33を形成する。なお、層間絶縁膜7aは図13における層間絶縁膜7の一部の層を構成している。
(7)導電材料34を堆積し、所望の配線パターン形状にパターニングする。これにより、サーモパイル5が形成される。
図13を参照してこれ以降の工程を説明すると、表面保護用のパッシベーション膜を形成して層間絶縁膜7の形成を完了し、その後、赤外線吸収膜8、空洞部6等を形成すれば、サーモパイル型の熱型赤外線センサーが完成する。
この製造方法の実施例は、異なる層に形成した第一半導体材料31と第二半導体材料32を一括でエッチングするプロセスを用いて積層型のサーモパイル5を形成する。ところで、第一半導体材料と第二半導体材料を別々にパターニングするプロセスの場合、第一半導体材料と第二半導体材料の間の層間絶縁膜を平坦化する処理が必要となる場合がある。この製造方法の実施例は、その平坦化処理が不要であり、第一半導体材料31と第二半導体材料32の間の層間絶縁膜35が非常に薄い積層型のサーモパイル5を形成する。したがって、この製造方法の実施例は、センサーの応答速度を向上することができる。
上記の製造方法の実施例は第二半導体材料32を形成する上記工程(3)の前に上記工程(2)で第一半導体材料31をパターニングする工程を含んでいるが、本発明の赤外線センサーの製造方法はこれに限定されない。本発明の赤外線センサーの製造方法は、第二半導体材料を形成する前に第一半導体材料をパターニングする工程を含まなくてもよい。
図18は、さらに他の実施例を説明するための概略的な断面図である。図17において、図9及び図13に示された構成と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
この実施例は、サーモパイル5を備えたセンサー部19と、周辺回路部20がモノリシックに形成されていることを特徴とする。周辺回路20は例えばCMOSプロセスで形成される。周辺回路20は例えばMOSFET部21とPIP容量22を含んでいる。PIP容量22は下部電極と上部電極がポリシリコンで形成された容量素子である。
センサー部19とセンサー周辺回路20をモノリシックに形成する場合にプロセスの簡略化が必要となる。そこで、サーモパイル5の第一半導体材料31とPIP容量22の下部電極が共通のポリシリコンで形成されることが好ましい。さらに、サーモパイル5の第二半導体材料32とPIP容量22の上部電極が共通のポリシリコンで形成されることが好ましい。また、第一半導体材料31と第二半導体材料32のいずれかがMOSFET部21のポリシリコンゲート電極と共通のポリシリコンで形成されることが好ましい。
このように、本発明の赤外線センサーは、第一半導体材料31、第二半導体材料32の両方をCMOSプロセスと共通のプロセスで形成可能であるため、CMOSプロセスとの親和性が非常に高く、プロセスの簡略化が可能である。
また、周辺回路部20では複数層の配線層を使用することが一般的であるため、層間絶縁膜7が厚くなる。よって、センサー部19ではセンサーの応答速度向上のために不要な層間絶縁膜7をエッチングで除去し、空洞部6の上方に位置する薄膜部分の厚みを薄くすることが好ましい。
また、赤外線吸収膜8は、別途成膜することもできるが、層間絶縁膜7やパッシベーション膜等で代用することが可能である。このようにすれば、特殊な金黒等の材料を使用する必要がなく、一般的なCMOSプロセスとの親和性がより高くなる。
図13から図17を参照して説明した実施例及び製造方法例では、第一半導体材料31はN型ポリシリコンであり、第二半導体材料32はP型ポリシリコンであるが、第一半導体材料31及び第二半導体材料32はこれらに限定されない。第一半導体材料31はP型ポリシリコンであり、第二半導体材料32はN型ポリシリコンであってもよい。
また、第一半導体材料31及び第二半導体材料32は、同じ極性のキャリアを生じる不純物が互いに異なる濃度で導入され、かつ、ゼーベック係数の極性が互いに反対になっているものであってもよい。第一半導体材料31及び第二半導体材料32は、例えば図1を参照して説明した実施例における半導体材料3,4の材料によって形成されていてもよい。
また、図13等を参照して説明した実施例の赤外線センサーは、例えば図10に示された実施例と同様に、複数のサーモパイル5がアレイ状に配置されている構成に適用することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、上記実施例での数値、材料、配置、個数等は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本発明の熱電対及び本発明の赤外線センサーにおいて、第一半導体材料と第二半導体材料は基材をポリシリコンとするものに限定されない。第一半導体材料と第二半導体材料は、同じ極性のキャリアを生じる不純物が互いに異なる濃度で導入されており、かつ、ゼーベック係数の極性が互いに反対になっているものであればよい。例えば、第一半導体材料と第二半導体材料の基材は、単結晶シリコンやアモルファスシリコン、シリコン系以外の半導体材料であってもよい。
また、上記実施例では、熱電対はサーモパイルに適用されているが、本発明の熱電対はサーモパイルに適用されるものに限定されず、本発明の熱電対の用途はサーモパイル以外の用途であってもよい。
また、上記実施例では、サーモパイルは複数の熱電対が直列に接続されたものであるが、本発明のサーモパイルは複数の熱電対が並列に接続されたものであってもよい。
また、上記実施例の赤外線センサーは空洞部を備えているが、本発明の赤外線センサーは、これに限定されず、複数の熱電対が直列に接続されたサーモパイルを備えた赤外線センサーであれば適用できる。
3 第一半導体材料
4 第二半導体材料
5 サーモパイル
20 周辺回路部
31 第一半導体材料
32 第二半導体材料
35 層間絶縁膜(熱酸化膜)
特開2000−307159号公報
IEICE Technical Report、ED2009−197、SDM2009−194(2010−2)、pp.5−9 IEICE Technical Report、ED2010−194、SDM2010−229(2011−2)、pp.13−17

Claims (19)

  1. サーモパイルを備えた赤外線センサーにおいて、
    前記サーモパイルは、第一半導体材料と第二半導体材料を含み、
    前記第一半導体材料と前記第二半導体材料は積層されており、
    前記第一半導体材料と前記第二半導体材料の層間に前記第一半導体材料の熱酸化膜を有することを特徴とする赤外線センサー。
  2. 前記第一半導体材料と前記第二半導体材料の層間に、前記熱酸化膜に替えて又は前記熱酸化膜に積層されて、前記熱酸化膜とは異なる絶縁膜が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の赤外線センサー。
  3. 前記第一半導体材料と前記第二半導体材料は、同じ極性のキャリアを生じる不純物が互いに異なる濃度で導入されており、かつ、ゼーベック係数の極性が互いに反対になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の赤外線センサー。
  4. 前記第一半導体材料及び前記第二半導体材料は、ゼーベック係数の極性が互いに反対になるように前記不純物の濃度が選択又は調整されていることを特徴とする請求項3に記載の赤外線センサー。
  5. 前記第一半導体材料及び前記第二半導体材料は、シリコンを主とすることを特徴とする半導体材料である請求項3又4に記載の赤外線センサー。
  6. 前記不純物はN型不純物であることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の赤外線センサー。
  7. 前記第一半導体材料と前記第二半導体材料のうち一方は、前記不純物の濃度が固溶限に達していることを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の赤外線センサー。
  8. 積層されている前記第一半導体材料及び前記第二半導体材料の長手方向に沿った側面は同一面に配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の赤外線センサー。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の赤外線センサーの製造方法であって、
    前記第一半導体材料と前記第二半導体材料を同時にエッチングする工程を含むことを特徴とする赤外線センサーの製造方法。
  10. 電気的に接続される第一半導体材料と第二半導体材料を備え、
    前記第一半導体材料と前記第二半導体材料は、同じ極性のキャリアを生じる不純物が互いに異なる濃度で導入されており、かつ、ゼーベック係数の極性が互いに反対になっていることを特徴とする熱電対。
  11. 前記第一半導体材料及び前記第二半導体材料は、ゼーベック係数の極性が互いに反対になるように前記不純物の濃度が選択又は調整されていることを特徴とする請求項10に記載の熱電対。
  12. 前記第一半導体材料及び前記第二半導体材料は、シリコンを主とする半導体材料であることを特徴とする請求項10又は11に記載の熱電対。
  13. 前記不純物はN型不純物であることを特徴とする請求項10から12のいずれか一項に記載の熱電対。
  14. 前記第一半導体材料と前記第二半導体材料のうち一方は、前記不純物の濃度が固溶限に達していることを特徴とする請求項10から13のいずれか一項に記載の熱電対。
  15. 前記第一半導体材料及び前記第二半導体材料は、互いに異なる層の半導体材料で形成されていることを特徴とする請求項10から14のいずれか一項に記載の熱電対。
  16. 複数の熱電対が直列又は並列に接続されたサーモパイルにおいて、
    前記熱電対として請求項10から15のいずれか一項に記載の熱電対を備えていることを特徴とするサーモパイル。
  17. 複数の熱電対が直列に接続されたサーモパイルを備えた赤外線センサーにおいて、
    前記サーモパイルとして請求項16に記載のサーモパイルを備えていることを特徴とする赤外線センサー。
  18. 同一基板上に前記サーモパイルと周辺回路が形成されていることを特徴とする請求項1から7又は17のいずれか一項に記載の半導体センサー。
  19. 複数の前記サーモパイルがアレイ状に配置されていることを特徴とする請求項1から7、17又は18のいずれか一項に記載の半導体センサー。
JP2013192685A 2012-09-18 2013-09-18 熱電対、サーモパイル、赤外線センサー及び赤外線センサーの製造方法 Active JP6291760B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013192685A JP6291760B2 (ja) 2012-09-18 2013-09-18 熱電対、サーモパイル、赤外線センサー及び赤外線センサーの製造方法
US14/206,087 US20150076651A1 (en) 2012-09-18 2014-03-12 Thermocouple, thermopile, infrared ray sensor and method of manufacturing infrared ray sensor

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012204169 2012-09-18
JP2012204169 2012-09-18
JP2013192685A JP6291760B2 (ja) 2012-09-18 2013-09-18 熱電対、サーモパイル、赤外線センサー及び赤外線センサーの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014077783A true JP2014077783A (ja) 2014-05-01
JP6291760B2 JP6291760B2 (ja) 2018-03-14

Family

ID=50783168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013192685A Active JP6291760B2 (ja) 2012-09-18 2013-09-18 熱電対、サーモパイル、赤外線センサー及び赤外線センサーの製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20150076651A1 (ja)
JP (1) JP6291760B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6023942B1 (ja) * 2015-07-15 2016-11-09 英弘精機株式会社 日射計
CN110265539A (zh) * 2019-05-28 2019-09-20 广州钰芯传感科技有限公司 一种铜镍合金薄膜热电偶及其制备方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10119865B2 (en) * 2013-06-10 2018-11-06 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Infrared sensor having improved sensitivity and reduced heat generation
GB2521474A (en) * 2013-12-22 2015-06-24 Melexis Technologies Nv Infrared thermal sensor with beams having different widths
TWI619932B (zh) * 2015-11-12 2018-04-01 原相科技股份有限公司 整合電容之熱電堆感測結構
TWI571619B (zh) 2015-11-12 2017-02-21 原相科技股份有限公司 整合電容之熱電堆感測結構
US10095909B2 (en) 2017-03-08 2018-10-09 Tower Semiconductor Ltd. Hybrid MEMs-floating gate device
US9984269B1 (en) * 2017-03-08 2018-05-29 Tower Semiconductor Ltd. Fingerprint sensor with direct recording to non-volatile memory
US10403674B2 (en) 2017-07-12 2019-09-03 Meridian Innovation Pte Ltd Scalable thermoelectric-based infrared detector
US10923525B2 (en) 2017-07-12 2021-02-16 Meridian Innovation Pte Ltd CMOS cap for MEMS devices
US10199424B1 (en) 2017-07-19 2019-02-05 Meridian Innovation Pte Ltd Thermoelectric-based infrared detector having a cavity and a MEMS structure defined by BEOL metals lines
JP7024624B2 (ja) 2018-06-25 2022-02-24 株式会社リコー 支持枠、分光器、分光分析ユニット、及び画像形成装置
EP3947260A1 (en) 2019-04-01 2022-02-09 Meridian Innovation Pte Ltd Heterogenous integration of complementary metal-oxide-semiconductor and mems sensors
CN115224184A (zh) * 2022-06-17 2022-10-21 上海烨映微电子科技股份有限公司 基于son的热电红外传感器及制备方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000340848A (ja) * 1999-03-24 2000-12-08 Ishizuka Electronics Corp サーモパイル型赤外線センサ及びその製造方法
US6335478B1 (en) * 1999-11-04 2002-01-01 Bruce C. S. Chou Thermopile infrared sensor, thermopile infrared sensors array, and method of manufacturing the same
US6348650B1 (en) * 1999-03-24 2002-02-19 Ishizuka Electronics Corporation Thermopile infrared sensor and process for producing the same
JP2004241398A (ja) * 2002-12-13 2004-08-26 Denso Corp 半導体センサ及びその製造方法
JP2005241157A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Kyoraku Co Ltd 発泡体ダクト
US20070278605A1 (en) * 2004-02-26 2007-12-06 Katsumi Shibayama Infrared Sensor And Method Of Producing The Same
JP2009156614A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Nissan Motor Co Ltd 偏光赤外線検出素子およびその製造方法、並びに偏光赤外線検出素子アレイ
DE102008002157A1 (de) * 2008-06-02 2009-12-03 Robert Bosch Gmbh Sensorelement zur Messung von Infrarot-Strahlung und Verfahren zu dessen Herstellung
US20100032788A1 (en) * 2008-08-08 2010-02-11 Nicolaus Ulbrich Thermopile sensor and method of manufacturing same

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5521422B2 (ja) * 2009-07-22 2014-06-11 株式会社リコー 半導体装置
US8927934B2 (en) * 2010-09-13 2015-01-06 Ricoh Company, Ltd. Thermal infrared sensor and manufacturing method thereof
US8552380B1 (en) * 2012-05-08 2013-10-08 Cambridge Cmos Sensors Limited IR detector

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000340848A (ja) * 1999-03-24 2000-12-08 Ishizuka Electronics Corp サーモパイル型赤外線センサ及びその製造方法
US6348650B1 (en) * 1999-03-24 2002-02-19 Ishizuka Electronics Corporation Thermopile infrared sensor and process for producing the same
US6335478B1 (en) * 1999-11-04 2002-01-01 Bruce C. S. Chou Thermopile infrared sensor, thermopile infrared sensors array, and method of manufacturing the same
JP2004241398A (ja) * 2002-12-13 2004-08-26 Denso Corp 半導体センサ及びその製造方法
US20070278605A1 (en) * 2004-02-26 2007-12-06 Katsumi Shibayama Infrared Sensor And Method Of Producing The Same
JP2005241157A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Kyoraku Co Ltd 発泡体ダクト
JP2009156614A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Nissan Motor Co Ltd 偏光赤外線検出素子およびその製造方法、並びに偏光赤外線検出素子アレイ
DE102008002157A1 (de) * 2008-06-02 2009-12-03 Robert Bosch Gmbh Sensorelement zur Messung von Infrarot-Strahlung und Verfahren zu dessen Herstellung
US20100032788A1 (en) * 2008-08-08 2010-02-11 Nicolaus Ulbrich Thermopile sensor and method of manufacturing same

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ファイズ サレ ほか: "Pドープ極薄Siにおけるゼーベック係数の理論的評価", 信学技報, vol. 110, no. 423, JPN6017024669, 16 February 2011 (2011-02-16), pages 13 - 17, ISSN: 0003591910 *

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6023942B1 (ja) * 2015-07-15 2016-11-09 英弘精機株式会社 日射計
WO2017010022A1 (ja) * 2015-07-15 2017-01-19 英弘精機株式会社 日射計
JP2017058354A (ja) * 2015-07-15 2017-03-23 英弘精機株式会社 日射計
US9909919B2 (en) 2015-07-15 2018-03-06 Eko Instruments Co., Ltd. Pyranometer
US10048122B2 (en) 2015-07-15 2018-08-14 Eko Instruments Co., Ltd. Pyranometer
CN110265539A (zh) * 2019-05-28 2019-09-20 广州钰芯传感科技有限公司 一种铜镍合金薄膜热电偶及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6291760B2 (ja) 2018-03-14
US20150076651A1 (en) 2015-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6291760B2 (ja) 熱電対、サーモパイル、赤外線センサー及び赤外線センサーの製造方法
US7785002B2 (en) P-N junction based thermal detector
US6541298B2 (en) Method of making infrared sensor with a thermoelectric converting portion
JP3497797B2 (ja) 赤外線センサの製造方法
JP4975669B2 (ja) 赤外線検出器およびこの赤外線検出器を備えた固体撮像素子
US8350350B2 (en) Optical sensor
JP5264597B2 (ja) 赤外線検出素子及び赤外線固体撮像装置
JP2011179953A (ja) 赤外線センサ
WO2010010940A1 (ja) 赤外線イメージセンサの製造方法および赤外線イメージセンサ
JP3675770B2 (ja) 熱型赤外線撮像素子
JP6038771B2 (ja) 半導体熱電対及びセンサ
US8334534B2 (en) Sensor and method for the manufacture thereof
JP3604130B2 (ja) 熱型赤外線検出素子およびその製造方法ならびに熱型赤外線検出素子アレイ
EP1213570B1 (en) Infrared detecting device
JP2007132865A (ja) サーモパイル及びそれを用いた赤外線センサ
JP4028441B2 (ja) 赤外線固体撮像素子およびその製造方法
JP2015169533A (ja) 熱型赤外線センサー及び熱型赤外線センサーの製造方法
JP2012215531A (ja) 赤外線センサ
JP5369196B2 (ja) 赤外線撮像素子及びその製造方法
JP2000230857A (ja) 熱型赤外線センサおよび熱型赤外線アレイ素子
JP4661207B2 (ja) 赤外線センサの製造方法
JP6570750B2 (ja) 赤外線検出素子および赤外線検出素子の製造方法
JP2013120142A (ja) 赤外線撮像素子および赤外線撮像装置
JP2014173850A (ja) 熱型赤外線センサー
JP5805117B2 (ja) 赤外線撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20150522

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6291760

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151