JP2014077476A - 等速自在継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両組み付け時に内側継手部材の角度が変位を有効に防止でき、また、加締等の作業を行うことなく密封装置を組み付けることが可能な等速自在継手を提供する。
【解決手段】密封装置20は、外側継手部材3の開口部に外嵌装着される金属製アダプタ21と、金属製アダプタ21に連設されるゴム製ブーツまたは、シリコン製ブーツ22とを備える、ゴム製ブーツまたは、シリコン製ブーツ22は、シャフト装着部を構成する円筒部23と、円筒部23の反内側継手部材の端部23bと金属製アダプタ21の反外側継手部材側の端部19bとを連結する屈曲部24とを有する。円筒部23は、内側継手部材側の端部23aが内側継手部材6に内嵌状となって外側継手部材3に対する内側継手部材6の角度変位を規制する剛性を有する。屈曲部24と金属製アダプタ21とが加硫接着にて一体化されている。
【選択図】図1
【解決手段】密封装置20は、外側継手部材3の開口部に外嵌装着される金属製アダプタ21と、金属製アダプタ21に連設されるゴム製ブーツまたは、シリコン製ブーツ22とを備える、ゴム製ブーツまたは、シリコン製ブーツ22は、シャフト装着部を構成する円筒部23と、円筒部23の反内側継手部材の端部23bと金属製アダプタ21の反外側継手部材側の端部19bとを連結する屈曲部24とを有する。円筒部23は、内側継手部材側の端部23aが内側継手部材6に内嵌状となって外側継手部材3に対する内側継手部材6の角度変位を規制する剛性を有する。屈曲部24と金属製アダプタ21とが加硫接着にて一体化されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車や各種産業機械の動力伝達系において使用され、例えば自動車のドライブシャフトやプロペラシャフトに組み込まれる固定式あるいは摺動式等速自在継手に関する。
このような等速自在継手においては、継手外部からの異物侵入や継手内部からの潤滑剤漏洩を防止する密封装置を備える。密封装置とてしては、一般的にはブーツが用いられる。そして、従来には、内側継手部材の軸方向に延長し、この延長部にブーツの小径部を外嵌固定し、外側継手部材の開口部にブーツの大径部を外嵌固定するものがある(特許文献1)。
また、密封装置としては、アダプタ付ブーツを用いるものもある(特許文献2)。この場合、ブーツが、シャフトに外嵌される円筒部と、この円筒部の反内側継手部材側の端部に連設される屈曲部とからなる。そして、屈曲部の端部が、外側継手部材の開口部に外嵌固定された金属製アダプタの反外側継手部材側の端部を加締ることによって、金属製アダプタと連結される。
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、内側継手部材の軸方向に延長して延長部を形成する必要があるため、等速自在継手として重量が大となるとともに、部品コスト高となっていた。また、特許文献2に記載のものでは、シャフトに外嵌される円筒部は、ゴム製であるので、剛性が小さく、この円筒部でもって、車両組み付け時に内側継手部材の角度が変位することを防止できなかった。さらに、金属製アダプタの反外側継手部材側の端部を加締る必要があり、組立性に劣るものであった。
本発明は、上記課題に鑑みて、車両組み付け時に内側継手部材の角度が変位を有効に防止でき、また、加締等の作業を行うことなく密封装置を組み付けることが可能な等速自在継手を提供する。
本発明の等速自在継手は、開口部を有する外側継手部材と、この外側継手部材との間でトルク伝達部材を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内側継手部材とを備え、内側継手部材から延びるシャフトにシャフト装着部が外嵌固定される密封装置にて外側継手部材の開口部を密封した等速自在継手であって、密封装置は、外側継手部材の開口部に外嵌装着される金属製アダプタと、この金属製アダプタに連設されるブーツとを備え、ブーツは、前記シャフト装着部を構成する円筒部と、この円筒部の反内側継手部材の端部と前記金属製アダプタの反外側継手部材側の端部とを連結する屈曲部とを有し、前記円筒部は、その内側継手部材側の端部が内側継手部材に内嵌状となって外側継手部材に対する内側継手部材の角度変位を規制する剛性を有するとともに、屈曲部と金属製アダプタとが加硫接着にて一体化されているものである。
本発明の等速自在継手によれば、剛性が大である円筒部にて、外側継手部材に対する内側継手部材の角度変位を規制することができる。屈曲部と金属製アダプタとが加硫接着にて一体化されているので、屈曲部と金属製アダプタとは加締作業等の連結作業を行うことなく一体されている。
ブーツの円筒部は、金属円筒体と、この金属円筒体に加硫接着にて一体化されるゴム円筒部とからなる場合、高剛性ゴム筒部からなる場合がある。なお、金属円筒体を有する場合、金属円筒体を外周側、内周側、あるいは肉厚方向中間部に配設される場合がある。ブーツのゴム材料としては、ゴム製では天然ゴム(NR)やイソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、シリコン製ではシリコン(VMQ)などがある。
継手内部と継手外部とを連通する通気構造部を設けたものであってもよい。ブーツは、周辺温度の上昇や高速回転時の発熱による内圧膨張、またあるいは減圧によって変形、破損等する場合がある。このため、継手内部と継手外部とを連通する通気構造部を設けるのが好ましい。
ブーツの円筒部の内径面とシャフト外径面との間にシール構造部を設けものであってもよい。
等速自在継手として、角度変位のみを許容する固定式であっても、角度変位および軸方向変位を許容する摺動式であってもよい。プロペラシャフト用であっても、ドライブシャフト用であってもよい。ドライブシャフトとは、エンジンの回転力をデファレンシャルギヤからタイヤに伝達する車軸である。プロペラシャフトとは、推進軸という意味で、FR車や4WD車の車体中央を前後にはしる回転軸である。
本発明の等速自在継手によれば、円筒部にて、外側継手部材に対する内側継手部材の角度変位を規制することができて、組み付け時に内側継手部材が角度変位することを防止できる。このため、組み付け性の向上を図ることができる。また、屈曲部と金属製アダプタとは加締作業等の連結作業を行うことなく一体されているので、密封装置の組み付け性の向上を図ることができるとともに、屈曲部と金属製アダプタとは安定した一体化を保持できる。しかも、屈曲部と金属製アダプタとは加硫接着構造を採用することによって、加締部を省略でき、加締部を有する従来のブーツに比べて大きい作動角をとることができる。
金属円筒体を用いる場合、金属円筒体が外周側に配設されれば、内周側のゴム材のシャフトへの密着性に優れる。このため、ブーツバンド等の締付具を必要とせず、部品点数の減少及び組立性の向上を図ることができる。また、剛性ゴム筒部からなる場合、金属円筒体を必要とせず、部品点数の減少および軽量化を図ることができる。
通気構造部を設けたものでは、継手内外の通気性が確保され、継手内外圧の均衡を確保することができる。これによって、圧力の変動による変形等に起因したブーツ反転やブーツ破損等の発生を有効に防止できる。
シール構造部を設けたものでは、円筒部の内径面とシャフト外径面との間を介した継手内部の潤滑剤の継手内部から継手外部への流出や異物(水等)の継手外部から継手内部への流入を防止できる。このため、継手機能(トルク伝達機能)の低下を招きにくく長期にわたって安定した継手機構を発揮することができる。この場合、外側継手部材等に継手内部と継手外部とを連通する通気孔を設けるのが好ましい。
等速自在継手として固定式や摺動式の種々のタイプに対応でき、また、プロペラシャフトやドライブシャフトに適用でき、汎用性に優れる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1に本発明に係る等速自在継手を示し、この場合の等速自在継手はツェッパタイプの固定式等速自在継手である。
この等速自在継手は、内径面1にトラック溝2が形成された外側継手部材3と、外径面4にトラック溝5が形成された内側継手部材6と、外側継手部材3のトラック溝2と内側継手部材6のトラック溝5との間に介在してトルクを伝達する複数のトルク伝達部材であるボール7と、外側継手部材3の内径面1と内側継手部材6の外径面4との間に介在してポケット8に収容されたボール7を保持するケージ9とを主要な構成要素としている。なお、ボール個数は任意に設定できる。
そして、内側継手部材6の軸孔にシャフト10をスプライン嵌合により連結している。すなわち、内側継手部材6の軸孔の内径面には雌スプライン12が形成され、シャフト10の端部には雄スプライン13が形成されている。そして、シャフト10の雄スプライン13が内側継手部材6の軸孔に嵌入され、雌スプライン12に雄スプライン13が嵌合する。また、雄スプライン13の端部に止め輪14が装着される。
外側継手部材3は、内径面1にトラック溝2が形成されたマウス部3aを有し、このマウス部3aには底壁15が形成されている。この底壁15の軸心部15aには、継手内部と継手外部とを連通する通気孔16が、継手軸心に沿って設けられている。この通気孔16でもって、継手内部と継手外部とを連通する通気構造部Mを構成する。
また、外側継手部材3のマウス部の開口側外周部には、周方向膨出部17が設けられ、この周方向膨出部17に継手開口部を塞ぐ密封装置20が付設される。密封装置20は、
外側継手部材3の開口部に外嵌装着される金属製アダプタ21と、この金属製アダプタ21に連設されるブーツ22とを備える。
外側継手部材3の開口部に外嵌装着される金属製アダプタ21と、この金属製アダプタ21に連設されるブーツ22とを備える。
金属製アダプタ21は、図2に示すように、大径の第1筒部21aと、小径の第2筒部21bとを備えた円筒体からなる。この場合、自由状態においては、第1筒部21aの内径寸法をマウス部3aの周方向膨出部17の外径寸法よりも僅かに小さい又は同一に設定する。アダプタ21の第1筒部21aの端部19aは反第2筒部側に向かって外径方向に拡径している。
図1や図3等に示すように、金属製アダプタ21が外側継手部材3に装着(外嵌)された際には、第1筒部21aが周方向膨出部17に嵌合することになる。また、この嵌合状態では、第1筒部21aの端部19aが加締られて、図1に示すように、マウス部3aの外周面における周方向膨出部17の反開口側の端部に密着係合させる。また、第1筒部21aと第2筒部21bとの間の段部21cが外側継手部材3の開口端面28に係合している。このため、金属製アダプタ21の軸方向に沿ったズレや抜けが規制されている。なお、周方向膨出部17の外周面17aには、周方向溝が形成され、この周方向溝にOリング等のシール部材18が装着されている。
ブーツ22は、前記シャフト10に外嵌装着される円筒部23と、この円筒部23の反内側継手部材の端部23bと前記金属製アダプタ21の反外側継手部材側の端部19bとを連結する屈曲部24とを有する。
円筒部23は、金属円筒体25と、この金属円筒体25に加硫接着にて一体化されるゴム円筒部26とからなる。この場合、金属円筒体25が外周側に配設されている。ここで、加硫接着とは未加硫ゴムと金属をゴムの加硫を行うことによって接着を行うことである。この場合、金属円筒体25がゴム円筒部26に完全に埋設された状態になって、金属円筒体25の外周面がゴム材にて被覆されているものであっても、金属円筒体25の外周面が露出されるものであってもよい。また、円筒部23の内径面は、シャフト10の外径面とほぼ同一径に設定されている。
金属円筒体25に用いる金属として、この種のアダプタ付ブーツのアダプタに用いる金属を使用することができ、また、ゴム円筒部26や屈曲部24等のゴム材には、金属材との加硫接着が可能な材料が用いられ、例えば、天然ゴム(NR)やイソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、シリコン(VMQ)などを用いることができる。
なお、図1等に示すように、シャフト10の雄スプライン13の反内側継手部材側の端部には周方向凹溝27が設けられ、ブーツ22の円筒部23がシャフト10に装着(外嵌)された状態で、円筒部23の軸方向中間部が、このシャフト10の周方向凹溝27に対応している。
ところで、図2に示すように、内側継手部材6の継手開口側の端面30の内径側に、ブーツ嵌合凹部31が設けられ、図1や図3等に示すように、ブーツ22の円筒部23がシャフト10に装着(外嵌)された状態で、円筒部23の内側継手部材側の端部23aがこのブーツ嵌合凹部31に嵌合した状態となる。すなわち、円筒部23は、その端部23aが内側継手部材6に内嵌状となる。そして、シャフト嵌入状態では、ブーツ嵌合凹部31とシャフト10とで形成される環状孔部32に嵌合することになる。
屈曲部24は、継手内部側へ膨出するように湾曲し、その金属製アダプタ側端部、つまり外径側の端部24aと、金属製アダプタ21の反継手側の端部19bとが、一体化されている。そして、この屈曲部24と金属製アダプタ21との一体化は加硫接着で行われる。
次に、密封装置20の装着方法を説明する。まず、図2に示すように、金属製アダプタ21とブーツ22とが一体化されてなる密封装置20を形成した後、金属製アダプタ21を外側継手部材3の開口部に外嵌されるように圧入するととともに、円筒部23の端部23aを内側継手部材6のブーツ嵌合凹部31に嵌入する。なお、圧入する前は、アダプタ21の第1筒部21aの端部19aは反第2筒部側に向かって外径方向に拡径している。これによって、アダプタ21を外側継手部材3に圧入する際、第1筒部21aの端部19aが外側継手部材3の開口端面28に引っ掛かることなく圧入していくことができる。このように、圧入後において、第1筒部21aの端部19aを内径側に圧縮するように加締める。これによって、端部19aを、周方向膨出部17の反開口側の端部乃至この端部よりも反開口側に外側継手部材3の外周面に密着させる。このため、図1に示すように、アダプタ21は、第1筒部21aと、第2筒部21bと、第3筒部21dとが形成されることになる。
図3等に示すように、アダプタ21が外側継手部材3に装着された後は、第1筒部21aと第3筒部21dとの間の段部21eが、周方向膨出部17の反開口側の端部21cに係合するとともに、第1筒部21aと第2筒部21bとの間の段部21cが外側継手部材3の開口端面28に係合して、アダプタ21は位置ずれすることなく安定して外側継手部材3に装着されることになる。
この図3に示す状態において、円筒部23にシャフト10を嵌入して、シャフト10の雄スプライン13を、内側継手部材6の雌スプライン12に嵌合させる。この際、シャフト10に装着されている抜け止め用サークリップ(Cクリップ)14を、内側継手部材6の軸孔に設けられた周方向凹溝33に嵌合させる。これによって、図1に示すような装着状態となる。この場合、この円筒部23は、外側継手部材3に対する内側継手部材6の角度変位を規制する剛性を有するものである。
本発明では、剛性が大である円筒部23にて、外側継手部材3に対する内側継手部材6の角度変位を規制することができる。このため、組み付け時に内側継手部材6が角度変位することを防止でき、組み付け性の向上を図ることができる。屈曲部24と金属製アダプタ21とが加硫接着にて一体化されているので、屈曲部24と金属製アダプタ21とは加締作業等の連結作業を行うことなく一体されている。このため、密封装置20の組み付け性の向上を図ることができるとともに、屈曲部24と金属製アダプタ21とは安定した一体化を保持できる。しかも、屈曲部24と金属製アダプタ21とは加硫接着構造を採用することによって、加締部を省略でき、加締部を有する従来のブーツに比べて大きい作動角をとることができる。
また、金属円筒体25を用いる場合、この実施形態のように、金属円筒体25が外周側に配設されるので、内周側のゴム材のシャフト19への密着性に優れる。このため、ブーツバンド等の締付具を必要とせず、部品点数の減少及び組立性の向上を図ることができる。また、外側継手部材3の底壁15に設けられる通気孔16でもって、通気構造部Mが形成されるので、継手内外の通気性が確保され、継手内外圧の均衡を確保することができる。これによって、圧力の変動による変形等に起因したブーツ反転やブーツ破損等の発生を有効に防止できる。
次に、図4は本発明の第2の実施形態を示し、この場合、円筒部23を、屈曲部24よりも剛性が大である高剛性ゴム筒部としている。高剛性ゴム筒部とすることによって、図1等に示した密封装置20のような金属円筒体25を不要としている。
このため、図4に示すように、この密封装置20が装着された状態(アダプタ21が外側継手部材3に外嵌装着されるとともに、円筒部23の端部23aを、内側継手部材6のブーツ嵌合凹部31とシャフト10とで形成される環状孔部32に嵌合させた状態)において、円筒部23の剛性は、外側継手部材3に対する内側継手部材6の角度変位を規制することができる剛性である。
この図4に示す等速自在継手における他の構成は図1に示す等速自在継手と同様であるので、図4においては、図1と同一部材については図1に用いた符号を付してそれらの説明を省略する。なお、高剛性ゴム筒部を形成する場合、屈曲部24と同じ材質で構成して、その肉厚を大にする方法、屈曲部24と異なる材質して、肉厚を屈曲部24と同一に設定する方法等がある。
したがって、この図4に示す等速自在継手であっても、図1に示す等速自在継手と同様の作用効果を奏する。また、剛性ゴム筒部からなる場合、金属円筒体を必要とせず、部品点数の減少および軽量化を図ることができる。
次に図5は本発明の第3の実施形態を示し、この場合、図1に示す等速自在継手において、密封装置側において、継手内部と継手外部とを連通する通気構造部Mを設けている。通気構造部Mは、円筒部23の内周面に軸方向に延びる溝35を設け、この溝35とシャフト10の外径面とで形成される通気孔36でもって構成している。この場合、円筒部23の内周面とシャフト10の雄スプライン13との間にはすきまがあり、通気孔36でもって、継手内部と継手外部とが連通された状態となっている。なお、この通気孔36は円筒部23の反内側継手部材側の端縁に開口する開口部38とを有することになる
また、図6では、溝35には、この円筒部23の外径側に開口する開口孔37が設けられている。すなわち、この通気孔36としては、円筒部23の外径側に開口する開口孔37と、円筒部23の反内側継手部材側の端縁に開口する開口部38とを有することになる。なお、図5と図6に示すように、通気構造部Mを通気孔36でもって構成する場合、溝35としては、1本であっても、周方向にそって複数本を配設したものであってもよい。
この図5と図6とに示す等速自在継手における他の構成は図1に示す等速自在継手と同様であるので、図5と図6においては、図1と同一部材については図1に用いた符号を付してそれらの説明を省略する。このため、この図5と図6に示す等速自在継手であっても、図1に示す等速自在継手と同様の作用効果を奏する。また、密封装置20側に通気構造部Mを有するので、図5と図6では、図1に示す等速自在継手のような外側継手部材3の底壁15に設けていた通気孔16を省略している。
図7に示す第4の実施形態の等速自在継手では、ブーツ22の円筒部23の内径面とシャフト外径面との間にシール構造部Sを設けている。この場合、円筒部23としては、金属円筒体25と、この金属円筒体25に加硫接着にて一体化されるゴム円筒部26とからなり、金属円筒体25が内周側に配設さている。
このため、金属円筒体25の内径面に、周方向に沿う円環状凸条40、40を設けている。すなわち、この円環状凸条40、40がシャフト10の外周面に密接して、シール構造部Sを構成している。この際、ブーツ22の円筒部23側で、通気構造部Mを構成しないので、図1に示す等速自在継手のように、外側継手部材3の底壁15に通気孔16を設けるのが好ましい。なお、円環状凸条40としては、1条であっても、3条以上であってもよい。また、その断面形状としても、シャフト10の外周面に密接してシール機構を発揮できる形状であるので、図例のもの限らない。
この図7に示す等速自在継手における他の構成は図1に示す等速自在継手と同様であるので、図7においては、図1と同一部材については図1に用いた符号を付してそれらの説明を省略する。このため、この図6に示す等速自在継手であっても、図1に示す等速自在継手と同様の作用効果を奏する。
また、シール構造部Sを設けたものでは、円筒部23の内径面とシャフト外径面との間を介した継手内部の潤滑剤の継手内部から継手外部への流出や異物(水等)の継手外部から継手内部への流入を防止できる。このため、継手機能(トルク伝達機能)の低下を招きにくく長期にわたって安定した継手機構を発揮することができる。
ところで、等速自在継手として、前記各実施形態では、ツェッパタイプの固定式等速自在継手であったが、アンダーカットフリータイプの固定式等速自在継手であってもよい。また、ダブルオフセットタイプ、トリポードタイプ、クロスグローブタイプ等の摺動型等速自在継手であってもよい。また、プロペラシャフト用であっても、ドライブシャフト用であってもよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、ブーツ22の円筒部23側で、通気構造部Mを構成する場合、前記実施形態では、円筒部23が金属円筒体25を有するものであったが、図4も示すように、金属円筒体25を有さない円筒部23に設けるようにしてもよい。また、円筒部23が金属円筒体25を有する場合、この金属円筒体25としては、円筒部23の肉厚方向中間部に配設されるものであってもよい。
通気孔36を設ける場合、その数、大きさ等は任意に設定できるが、この通気孔36を設けることによって、組み付け時に内側継手部材が角度変位することを防止できる剛性を損なわない必要がある。また、図5や図6に示すように、ブーツ22の円筒部23側に通気構造部Mを設けたものであっても、図1等に示すように、外側継手部材3の底壁15に通気孔16を設けてもいい。
3 外側継手部材
6 内側継手部材
7 トルク伝達部材(ボール)
10 シャフト
19a 端部
19b 端部
20 密封装置
21 金属製アダプタ
22 ブーツ
23 円筒部
23a 端部
23b 端部
24 屈曲部
25 金属円筒体
26 ゴム円筒部
M 通気構造部
S シール構造部
6 内側継手部材
7 トルク伝達部材(ボール)
10 シャフト
19a 端部
19b 端部
20 密封装置
21 金属製アダプタ
22 ブーツ
23 円筒部
23a 端部
23b 端部
24 屈曲部
25 金属円筒体
26 ゴム円筒部
M 通気構造部
S シール構造部
Claims (5)
- 開口部を有する外側継手部材と、この外側継手部材との間でトルク伝達部材を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内側継手部材とを備え、内側継手部材から延びるシャフトにシャフト装着部が外嵌固定される密封装置にて外側継手部材の開口部を密封した等速自在継手であって、
密封装置は、外側継手部材の開口部に外嵌装着される金属製アダプタと、この金属製アダプタに連設されるブーツとを備え、当該ブーツは、前記シャフト装着部を構成する円筒部と、この円筒部の反内側継手部材の端部と前記金属製アダプタの反外側継手部材側の端部とを連結する屈曲部とを有し、前記円筒部は、その内側継手部材側の端部が内側継手部材に内嵌状となって外側継手部材に対する内側継手部材の角度変位を規制する剛性を有するとともに、屈曲部と金属製アダプタとが加硫接着にて一体化されていることを特徴とする等速自在継手。 - ブーツの円筒部は、金属円筒体と、この金属円筒体に加硫接着にて一体化されるゴム円筒部とからなることを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手。
- ブーツの円筒部は、高剛性ゴム筒部からなることを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手。
- 継手内部と継手外部とを連通する通気構造部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の等速自在継手。
- ブーツの円筒部の内径面とシャフト外径面との間にシーツ構造部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の等速自在継手。
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JP2012224836A Pending JP2014077476A (ja) | 2012-10-10 | 2012-10-10 | 等速自在継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014077476A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017014005A1 (ja) * | 2015-07-21 | 2017-01-26 | Ntn株式会社 | プロペラシャフト締結構造 |
JP2022049824A (ja) * | 2020-09-17 | 2022-03-30 | 日立Astemo株式会社 | 等速ジョイント及びプロペラシャフト |
-
2012
- 2012-10-10 JP JP2012224836A patent/JP2014077476A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017014005A1 (ja) * | 2015-07-21 | 2017-01-26 | Ntn株式会社 | プロペラシャフト締結構造 |
JP2022049824A (ja) * | 2020-09-17 | 2022-03-30 | 日立Astemo株式会社 | 等速ジョイント及びプロペラシャフト |
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