JP2020020357A - ブーツバンド - Google Patents

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武美 此本
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Abstract

【課題】スプリングバックにより、リング状に丸めることによって成形されるリング部が拡径したとしても、グリース漏れの発生を有効に防止できるブーツバンドを提供する。【解決手段】帯状部材90の他端縁には帯状部材の長手方向に延びる幅寸法一定の舌片形状部95と、帯状部材90の一端部側にリング状に丸められてなるリング部が縮径することによって、舌片形状部95が嵌入する凹部96とが設けられる。凹部96の幅を嵌入方向上流側から嵌入方向下流側に向かって縮小させ、舌片形状部95の嵌入を圧入とする。【選択図】図5

Description

本発明は、例えばドライブシャフトやプロペラシャフトに組み込まれる固定式および摺動式等速自在継手に取り付けられ、継手外部からの異物侵入や継手内部からの潤滑剤漏洩を防止するためのブーツを締め付けるブーツバンドに関する。
自動車や各種産業機械の動力伝達系を構成する等速自在継手は、駆動側と従動側の二軸をトルク伝達可能に連結すると共に、前記二軸が作動角をとっても等速で回転トルクを伝達することができる。等速自在継手は、角度変位のみを許容する固定式等速自在継手と、角度変位および軸方向変位の両方を許容する摺動式等速自在継手とに大別され、例えば、自動車のエンジンから駆動車輪に動力を伝達するドライブシャフトにおいては、デフ側(インボード側)に摺動式等速自在継手が使用され、駆動車輪側(アウトボード側)には固定式等速自在継手が使用される。
これら摺動式等速自在継手あるいは固定式等速自在継手では、継手内部に封入されたグリース等の潤滑剤の漏洩を防ぐと共に継手外部からの異物侵入を防止するため、等速自在継手の外側継手部材と中間シャフトとの間にブーツを装着している。この種のブーツは、金属製のバンドで締め付けて外側継手部材および中間シャフトに固定することによりシール性が確保されている。
金属製のバンドとしては、従来には、特許文献1等に記載のホースクランプがある。このホースクランプ(バンド)は、図10〜図12に示すように、係合爪が係合孔に嵌合した状態で両端部が重ね合わされてリング状に丸められる帯状部材1からなる。そして、帯状部材1の重なり部の外側部位1aに係合孔2を設けるとともに、帯状部材1の重なり部の内側部位1bに前記係合孔2と係合する突起3を設けている。また、帯状部材1の一部に締付用耳部4を設けている。さらに、帯状部材1の内側部位1b側の他端縁には帯状部材1の長手方向に延びる幅寸法一定の舌片形状部5と、帯状部材1の外側部位1a側の一端側に舌片形状部が嵌入する凹部6とが設けられている。この場合、帯状部材1の本体部10の内側部位1bの端縁10aの幅方向中間部位から周方向(帯状部材1の長手方向)に延び、これに対応して、凹部6の帯状部材1の幅方向中間部位から周方向(帯状部材1の長手方向)に延びている。
このため、図10(a)に示すように、リング状に丸めた状態において、耳部4を図10(b)に示すように、加締めることによって、リング状に丸めた帯状部材1が縮径する。これによって、等速自在継手の外側継手部材の開口部に外嵌されたブーツ大径部等を締め付けた状態で等速自在継手の外側継手部材にブーツを装着できる。また、リング状に丸めた帯状部材1が縮径する際には、帯状部材1の他端縁の舌片形状部5が帯状部材1の一端側の凹部6に嵌入していって、縮径をガイドすることができる。
特公平2−145954号公報
ところで、舌片形状部5と凹部6との関係は、図13と図14に示すように、舌片形状部5の幅寸法をEとし、凹部6の幅寸法をDとし、舌片形状部5の長さ寸法をL1とし、凹部6の長さ寸法をL2とした際に、E<Dとなり、L1<L2となっている。
このため、図10(a)に示すように、リング状に丸めた状態において、耳部4を図10(b)に示すように、加締めることによって、図13に示す状態から図14に示すように、舌片形状部5が凹部6に嵌入していくことになる。この場合、耳部4においてスプリングバックが生じる場合がある。このように、耳部4にスプリングバックが生じれば、リング状に丸めることによって成形されるリング部が拡径することになる。図14の寸法Fはスプリングバックにより拡径した量を示し、本体部10の端縁10aと凹部6の嵌入開始点までの寸法である。
このように拡径した場合、E<Dであるので、図14のクロスハッチングで示すように、舌片形状部5の外周側に連続した隙間部11が形成される。このように、隙間部11が形成されれば、隙間部11の面圧が小さくなり、ブーツ内部のグリース等がこの隙間部11を介して外部へ漏れるグリース漏れが発生するおそれがあった。グリース漏れが発生すれば、等速自在継手が潤滑不良となって、安定したトルク伝達機能を発揮できなくなる。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて、リング状に丸めることによって成形されるリング部がスプリングバックにより拡径したとしても、グリース漏れの発生を有効に防止できるブーツバンドを提供するものである。
本発明のブーツバンドは、帯状部材の一端部側に係合孔を設けるとともに、帯状部材の他端部側に係合爪を設け、前記帯状部材をブーツに巻回してリング状に成形して、一端部側が外径側となるとともに他端部側が内径側となるように、係合爪が係合孔に係合した状態で両端部を重ね合わせ、帯状部材の一部に設けられた締付用耳部を加締めることによって、リング状に丸められてなるリング部が縮径して、ブーツを被固定部材に締め付けるブーツバンドであって、帯状部材の他端縁には帯状部材の長手方向に延びる幅寸法一定の舌片形状部と、帯状部材の一端部側にリング状に丸められてなるリング部が縮径することによって、舌片形状部が嵌入する凹部とが設けられ、この凹部は、その幅寸法が嵌入方向上流側から嵌入方向下流側に向かって縮小するテーパ部を有し、舌片形状部がテーパ部に圧入されていくものである
本発明のブーツバンドによれば、締付用耳部を加締めることによって、リング状に丸められてなるリング部が縮径して、ブーツを被固定部材に締め付けることができる。この縮径の際には、舌片形状部が凹部に嵌入することになって、安定した縮径が可能である。また、嵌入方向上流側から嵌入方向下流側に向かって縮小するテーパ部への舌片形状部の嵌入が圧入となる。このため、この圧入部位がバンドの幅方向の隙間を生じさせず、締付用耳部のスプリングバックでリング部が拡径しても従来のように舌片形状部の外周部の連続した隙間部が形成されない。
凹部のテーパ部は、凹部の全長にわたって形成されるものであっても、嵌入方向下流側である奥側にのみ形成されるものであってもよい。
凹部のテーパ部入口の開口幅をGとし、凹部のテーパ部奥部の幅をHとし、舌片形状部の幅寸法をEとしたときに、G>E>Hとなるように構成するのが好ましい。このように構成することによって、圧入部位を少なくできて、加締時の抵抗を軽減できて、組立性の向上を図ることができる。
凹部の深さを舌片形状部の厚さよりも大きくする。すなわち、舌片形状部の厚さを凹部の深さよりも薄くするのが好ましい。この場合でも、加締時の抵抗を軽減できて、組立性の向上を図ることができる。
本発明のブーツバンドを用いて、等速自在継手の密封装置としてのブーツを固定した場合、締付用耳部のスプリングバックによりリング部が拡径しても、舌片形状部の外周部の連続した隙間部が形成されず、グリース漏れを有効防止できる。このため、等速自在継手が潤滑不良となることを有効に防止でき、この等速自在継手は長期にわたって、安定したトルク伝達機能を発揮できる。
本発明に係るブーツバンドを用いたドライブシャフトの断面図である。 本発明に係るブーツバンドを示し、リング状に丸めた状態での締付前の側面図である。 本発明に係るブーツバンドを示し、リング状に丸めた状態での締付後の側面図である。 本発明のブーツバンドを示し、リング状に丸める前の側面図である。 本発明のブーツバンドを示し、リング状に丸める前の正面図である。 本発明のブーツバンドを示し、舌片形状部が凹部に嵌入される前の要部拡大図である。 本発明のブーツバンドを示し、舌片形状部が凹部に圧入状態の要部拡大図である。 他の実施形態を示し、舌片形状部が凹部に嵌入される前の要部拡大図である。 他の実施形態を示し、舌片形状部が凹部に圧入状態の要部拡大図である。 従来のブーツバンドを示し、(a)はリング状に丸めた状態での締付前の側面図であり、(b)はリング状に丸めた状態での締付後の側面図である。 従来のブーツバンドを示し、リング状に丸める前の側面図である。 従来のブーツバンドを示し、リング状に丸める前の正面図である。 従来のブーツバンドを示し、舌片形状部が凹部に嵌入される前の要部拡大図である。 従来のブーツバンドを示し、舌片形状部が凹部に圧入状態の要部拡大図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1は、本発明に係るブーツバンドを用いたドライブシャフトである。このドライブシャフトは、固定式等速自在継手51と、摺動式等速自在継手52と、これらの等速自在継手を連結するシャフト50とを備える。この図例では、固定式等速自在継手51にバーフィールド型等速自在継手を用い、摺動式等速自在継手52にトリポード型等速自在継手を用いている。
固定式等速自在継手51は、軸方向に延びる複数のトラック溝53が内球面54に形成された外側継手部材55と、軸方向に延びる複数のトラック溝56が外球面57に形成された内側継手部材58と、外側継手部材55のトラック溝53と内側継手部材58のトラック溝56との間に介在してトルクを伝達する複数のボール59と、外側継手部材55の内球面54と内側継手部材58の外球面57との間に介在してボール59を保持するケージ60とを備えている。
摺動式等速自在継手52は、内周に軸線方向に延びる三本の溝61を設けると共に各溝61の内側壁に互いに対向するローラ案内面61aを設けた外側継手部材62と、半径方向に突出した3つの脚軸63を備えた内側継手部材としてのトリポード部材64と、前記脚軸63に回転自在に支持されると共に外側継手部材の溝61に転動自在に挿入されたトルク伝達手段としてのローラ65とを備える。この場合、ローラ65は脚軸63の外径面に周方向に沿って配設される複数のころ66を介して外嵌されている。なお、トリポード部材64は、ボス部67と、このボス部67から径方向に伸びる前記脚軸63とからなる。
シャフト50は、その両端部に雄スプライン50a、50bが形成され、一方の雄スプライン50aが固定式等速自在継手51の内側継手部材58に嵌入され、他方の雄スプライン50bが摺動式等速自在継手52のトリポード部材64に嵌入される。内側継手部材58の軸心孔71に雌スプライン72が形成され、シャフト50の一方の雄スプライン50aが内側継手部材58の軸心孔71に嵌入されて、雌スプライン72に噛合する。また、シャフト50の他方の雄スプライン50bがトリポード部材64のボス部67の軸心孔73に嵌入されて、この軸心孔73の雌スプライン74に噛合する。
そして、固定式等速自在継手51には外側継手部材55の開口部を密封するためのブーツ80(80A)が付設され、摺動式等速自在継手52には外側継手部材62の開口部を密封するためのブーツ80(80B)が付設されている。ブーツ80A,80Bは、大径の取付部80aと、小径の取付部80bと、大径の取付部80aと小径の取付部80bとを連結する屈曲部を構成する蛇腹部80cとからなる。ブーツ80A,80Bの大径の取付部80aは外側継手部材55,62の開口部側の外径面に形成されるブーツ装着部85,85でブーツバンド82(82A,82B)により締め付け固定され、その小径の取付部80bはシャフト50の所定部位(ブーツ装着部86,86)でブーツバンド83(83A、83B)により締め付け固定されている。
なお、固定式等速自在継手51のブーツ80Aは、この実施形態では、樹脂ブーツを用い、摺動式等速自在継手52のブーツ80Bは、ゴムブーツを用いた。ブーツ80Aが樹脂製である場合、その表面硬さが例えばHDD38〜50であるのが好ましい。樹脂ブーツは、例えば、エステル系、オレフィン系、ウレタン系、アミド系、スチレン系等の熱可塑性エラストマー、および熱可塑性エラストマーを含む組成物等にて形成される。樹脂ブーツの場合、表面硬さがHDD38より小さいと、耐熱性の低下、ブーツのコストアップおよび強度低下を招来し、逆に、表面硬さがHDD50より大きいと、疲労性、柔軟性および組付性の低下を招来する。
ブーツ80Bがゴム製である場合、その表面硬さが例えばHs50〜70であるのが好ましく、ゴムブーツは、例えば、クロロプレンゴムやシリコンゴムなどで形成される。また、ゴムブーツの場合、その表面硬さがHs50より小さいと、ブーツ80の強度低下を招来し、逆に、表面硬さがHs70より大きいと、疲労性の低下を招来する。
固定式等速自在継手51側のブーツバンド82A(83A)は、本発明に係るブーツバンドであり、図2〜図5に示すように、両端部が重ね合わされてリング状に丸められる帯状部材90からなる。そして、帯状部材90の重なり部の外側部位90aに係合孔91を設けるとともに、帯状部材90の重なり部の内側部位90bに前記係合孔91と係合する突起92を設けている。また、帯状部材90の一部に締付用耳部93を設けている。なお、摺動式等速自在継手52側のブーツバンドは、他のタイプ、例えば、円環状の帯を繋ぎ合わせたいわゆる円環バンドを用いた。
帯状部材90の内側部位90b側の他端縁には帯状部材1の長手方向に延びる幅寸法一定の舌片形状部95と、帯状部材90の外側部位90a側の一端側に舌片形状部95が嵌入する凹部96とが設けられている。この場合、帯状部材90の本体部98の端縁98aの幅方向中間部位から周方向(帯状部材90の長手方向)に延び、これに対応して、凹部96は帯状部材90の幅方向中間部位から周方向(帯状部材90の長手方向)に延びている。また、凹部96は、帯状部材90の本体部に、長手方向に伸びる一対のスリットを形成し、このスリットの間(残部)を凸形状に起こすことによって構成している。
このため、図2に示すように、係合孔91に突起92が係合し、リング状に丸めた状態において、耳部93を図3に示すように加締めることによって、リング状に丸めてなるリング部が縮径する。これによって、ブーツ82A(83A)の大径の取付部80aや小径の取付部80bを締め付けた状態で等速自在継手51,52の外側継手部材55,62(被固定部材)やシャフト50(被固定部材)にこのブーツ82A(83A)に装着できる。リング部が縮径する際には、帯状部材90の他端縁の舌片形状部95が帯状部材90の一端側の凹部96に嵌入していって、縮径をガイドすることができる。
ところで、図6と図7に示すように舌片形状部95はその幅寸法は、全長にわたって一定とし、その先端縁をアール形状としている。また、凹部96は、その幅寸法が嵌入方向上流側から嵌入方向下流側に向かって縮小するテーパ部96aを有する。この場合のテーパ部96aは凹部96の全長にわたって形成されている。凹部96の入口(テーパ部入口)の開口幅をGとし、凹部96の奥部(テーパ部奥部)の幅をHとし、舌片形状部95の幅寸法をEとしたときに、G>E>Hとなるように構成するのが好ましい。この場合、G−Eとして、例えば、3mm〜4mm程度とし、E−Hとして、例えば、0.3mm〜0.7mm程度としている。また、舌片形状部95の長さ寸法をL1とし、凹部96の長さ寸法をL2としたときに、L1<L2としている。この場合、L2−L1として、例えば、1mm〜3mm程度としている。また、凹部96のテーパ部96aの傾斜角度Zとして、例えば、1°〜3°程度としている。
耳部93を図3に示すように加締めることによって、帯状部材90がリング状に丸められてなるリングが縮径することになるが、この場合、図6に示す状態から、舌片形状部95が凹部96に嵌入していくことになる。この際、G>E>Hのように設定されているので、舌片形状部95が凹部96の奥側において圧入されることになる。
ところで、このブーツバンド82A(83A)では、耳部93を加締めるものであり、この耳部93においてスプリングバックが生じるおそれがある。図7の寸法Fはスプリングバックにより、リング状に丸めた帯状部材90が拡径した量を示し、本体部10の端縁10aと凹部6の嵌入開始点までの寸法である。
スプリングバックにより、リング状に丸めた帯状部材90が拡径しても、圧入部位99(図7に示すLで示す範囲)を有するものである。このため、この圧入部位99がバンドの幅方向の隙間を生じさせず、従来のように舌片形状部95の外周部の連続した隙間部が形成されない。したがって、このブーツバンドを用いて、等速自在継手の密封装置としてのブーツ80を固定した場合、グリース漏れを有効防止できる。このため、等速自在継手が潤滑不良となることを有効に防止でき、この等速自在継手は長期にわたって、安定したトルク伝達機能を発揮できる。
実施形態のように、G>E>Hとなるように構成するのが好ましい。このように構成することによって、圧入部位99を少なくできて、加締時の抵抗を軽減できて、組立性の向上を図ることができる。
また、凹部96の深さを舌片形状部95の厚さよりも大きくするのが好ましい。すなわち、舌片形状部95の厚さを凹部96の深さよりも薄くするのが好ましい。この場合でも、加締時の抵抗を軽減できて、組立性の向上を図ることができる。凹部96の深さと舌片形状部95の厚さ差は、例えば、0mm〜0.2mm程度である。
ところで、図6と図7では、凹部96のテーパ部96aを凹部96の全長にわたって形成していたが、図8と図9に示すように、嵌入方向下流側である奥側にのみテーパ部96aを形成してもよい。
この図8と図9に示すブーツバンド82A(83A)であっても、耳部93を図3に示すように加締めることによって、リング状に丸めた帯状部材90が縮径することになるが、この場合、図8に示す状態から、舌片形状部95が凹部96に嵌入していくことになり、この際、G>E>Hのように設定されているので、舌片形状部95が凹部96の奥側において圧入されることになる。
このため、スプリングバックにより、リング状に丸めた帯状部材90が拡径しても、圧入部位99(図7に示すLで示す範囲)を有するものである。従って、この場合も、この圧入部位99がバンドの幅方向の隙間を生じさせず、従来のように舌片形状部95の外周部の連続した隙間部が形成されず、図6と図7に示すブーツバンド82A(83A)と同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、各寸法G、E、H、L1,L2、および角度Zは、締付用耳部93のスプリングバックによって拡径しても、舌片形状部95の凹部96への圧入部位99を有する範囲で、種々変更できる。圧入部位99の範囲Lとしても、前記寸法G、E、H、L1,L2に応じて変更が可能である。また、舌片形状部95の厚さと凹部96の深さとの関係は、舌片形状部95の厚さを凹部96の深さよりも薄くするのが好ましいが、同一寸法であってもよい。ここで、同一寸法とは寸法公差内に収まる範囲を含むものである。テーパ部96aとして凹部96の全長に設けない場合の長さ寸法として、スプリングバックにより、リング状に丸めた帯状部材90が拡径しても、圧入部位99が形成される範囲で種々変更可能である。
ブーツが装着される等速自在継手としては、図1に示すものに限るものではなく、固定式等速自在継手として、アンダーカットフリー型等速自在継手であっても、摺動式等速自在継手として、クロスグルーブ型等速自在継手であっても、トリポード型等速自在継手であってもよい。トリポード型等速自在継手の場合、シングルローラタイプであっても、ダブルローラタイプであってもよい。前記実施例では、摺動式等速自在継手のブーツバンドを本発明に係るブーツバンドを用いなかったが、勿論、摺動式等速自在継手側のブーツバンドを本発明に係るブーツバンドを用いてもよい。また、摺動式等速自在継手51のブーツとして、樹脂ブーツを用いても、固定式等速自在継手52のブーツとして、ゴムブーツを用いてもよい。前記実施形態ではドライブシャフトの等速自在継手に装着するブーツに本発明のブーツバンドを用いていたが、プロペラシャフトの等速自在継手に装着されるブーツに本発明のブーツバンドを用いてもよい。
90 帯状部材
91 係合孔
92 突起
93 締付用耳部
95 舌片形状部
96 凹部

Claims (5)

  1. 帯状部材の一端部側に係合孔を設けるとともに、帯状部材の他端部側に係合爪を設け、前記帯状部材をブーツに巻回してリング状に成形して、一端部側が外径側となるとともに他端部側が内径側となるように、係合爪が係合孔に係合した状態で両端部を重ね合わせ、
    帯状部材の一部に設けられた締付用耳部を加締めることによって、リング状に丸められてなるリング部が縮径して、ブーツを被固定部材に締め付けるブーツバンドであって、

    帯状部材の他端縁には帯状部材の長手方向に延びる幅寸法一定の舌片形状部と、帯状部材の一端部側にリング状に丸められてなるリング部が縮径することによって、舌片形状部が嵌入する凹部とが設けられ、この凹部は、その幅寸法が嵌入方向上流側から嵌入方向下流側に向かって縮小するテーパ部を有し、舌片形状部がテーパ部に圧入されていくことを特徴とするブーツバンド。
  2. 凹部のテーパ部は、凹部の全長にわたって形成されることを特徴とする請求項1に記載のブーツバンド。
  3. 凹部のテーパ部は、嵌入方向下流側である奥側にのみ形成されることを特徴とする請求項1に記載のブーツバンド。
  4. 凹部のテーパ部入口の開口幅をGとし、凹部のテーパ部奥部の幅をHとし、舌片形状部の幅寸法をEとしたときに、G>E>Hとなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のブーツバンド。
  5. 凹部の深さを舌片形状部の厚さよりも大きくしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のブーツバンド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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