JP2008248969A - 等速自在継手 - Google Patents

等速自在継手 Download PDF

Info

Publication number
JP2008248969A
JP2008248969A JP2007088947A JP2007088947A JP2008248969A JP 2008248969 A JP2008248969 A JP 2008248969A JP 2007088947 A JP2007088947 A JP 2007088947A JP 2007088947 A JP2007088947 A JP 2007088947A JP 2008248969 A JP2008248969 A JP 2008248969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
constant velocity
velocity universal
inclined portion
boot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007088947A
Other languages
English (en)
Inventor
Daiji Okamoto
大路 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2007088947A priority Critical patent/JP2008248969A/ja
Publication of JP2008248969A publication Critical patent/JP2008248969A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sealing Devices (AREA)
  • Diaphragms And Bellows (AREA)

Abstract

【課題】ブーツのシール性を損なうことなく、ブーツの過大変形を抑制するための通気性を確保する。
【解決手段】外輪22と、シャフト25に結合される内輪21と、外輪22と内輪21との間でトルク伝達を行う複数のボール23と、継手内外を区画すると共に一端がシャフト21に嵌合されるブーツ28とを備えた等速自在継手であって、ブーツ28のシャフト25との嵌合部をなす小径端部28bに、継手内外に貫通すると共に、軸方向における回転半径を漸次変化させた傾斜部41aを有する通気孔41を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車のプロペラシャフトやドライブシャフト、或いは各種産業機械に用いられる等速自在継手に関する。
周知のように、FR車では、エンジン、クラッチ、変速機(トランスミッション)が前方に、減速歯車装置(ディファレンシャル)、駆動車軸が後方にそれぞれ配置されているため、この間の動力伝達にプロペラシャフトを用いるのが通例である。また、FRベースの4WD車では、リアプロペラシャフトとフロントプロペラシャフトが必要である。これらプロペラシャフトは、トランスミッションとディファレンシャル(以下、単にデフと称す)間の相対位置変化による長さと角度変化に対応するために等速自在継手を具備する。
通常、プロペラシャフトには、車両全体の重量軽減という観点から、軽量で、しかも回転バランスおよび振動特性がよい、いわゆるレブロ型(あるいはクロスグルーブ型)の摺動式等速自在継手が採用される。このレブロ型等速自在継手は、衝突時の軸方向衝撃によるトランスミッションとデフ間の軸方向変位を吸収できる構造を具備する。
図6はレブロ型等速自在継手の一例を示す。この等速自在継手は、内輪1、外輪2、ボール3、およびケージ4を主たる構成要素として備えている。内輪1は、その外周面に複数のトラック溝1aが形成される。この内輪1の中心孔にシャフト5の軸部5aをスプライン嵌合により連結することによりトルク伝達を可能にしている。このシャフト5はスナップリング6により内輪1に対して抜け止めされている。
外輪2は内輪1の外周に位置し、内周面に内輪1のトラック溝1aと同数のトラック溝2aが形成される。内輪1のトラック溝1aと外輪2のトラック溝2aは、軸線に対して反対方向に傾斜した角度をなし、対をなす内輪1のトラック溝1aと外輪2のトラック溝2aとの交叉部にボール3が組み込まれる。内輪1と外輪2の間にケージ4が配置され、ボール3はケージ4のポケット4a内に保持される。
この外輪2の軸方向一端側には、継手内部に充填した潤滑剤(例えばグリース)の漏洩を防ぐと共に継手外部からの異物侵入を防止するためのエンドキャップ7がボルト締めにより固定され、軸方向他端側の外輪2とシャフト5との間には密封装置が装着されている。
この密封装置はブーツ8とブーツアダプタ9とからなる。ブーツ8は、ゴム材料又は樹脂材料等の可撓性材料にて構成され、大径端部8a、小径端部8b、および大径端部8aと小径端部8bとを連結する断面Uの字状の中間部8cを有する。ブーツアダプタ9は円筒形で、一端に外輪2の外周面と嵌合するフランジ9aを有し、エンドキャップ7と共にボルト締めにより外輪2に固定される。ブーツ8の小径端部8bはシャフト5に取り付けてブーツバンド10で締め付けられている。ブーツ8の大径端部8aはブーツアダプタ9の端部9bを加締めて保持されている。
シャフト5の外周面には環状凹部5bが形成され、この環状凹部5bにブーツ8の小径端部8bが外嵌され、ブーツバンド10で締め付けられている。小径端部8bは肉厚の円筒部からなり、自由状態でその内径が環状凹部5bの外径よりもわずかに小さく設定されており、これによって、環状凹部5bに対する嵌着性を担保している。また、小径端部8bの外周面には周方向溝8dが形成され、この周方向溝8dにブーツバンド10が嵌合している。
ブーツ8の小径端部8bの内径面には、高速回転時の発熱による内圧膨張や、減圧時の凹み等によるブーツ8の過大変形を防止するため、内外圧を均衡させる通気孔11が設けられている。この通気孔11は、図7に示すようにブーツ8の小径端部8bの内周面に通気溝12を軸方向に設けることにより、その通気溝12とシャフト5の外周面とで構成され、継手の内外を連通させている(例えば、下記の特許文献1)。
また、その他の例としては、前記通気孔11を、ブーツ8の小径端部8bの外側一端面に円環状に設けられたリップによって覆ったものや(例えば、下記の特許文献2)、前記通気溝12を格子状に形成して通気孔11を形成したもの(例えば、下記の特許文献3)などが提案されている。
実開平7−44969号公報 特開平8−28704号公報 特開2006−275259号公報
しかしながら、上記の特許文献1の構成では、軸方向に平行に設けられた通気孔11で継手内外が連通されているので、潤滑剤の漏洩や、異物の侵入を防止するというブーツ8に本来的に要求されるシール性自体が損なわれるおそれがある。
また、上記の特許文献2の構成では、ブーツ8の内圧の変化に追随して、リップを開閉させる必要があるが、かかるリップは円環状に形成されているためその剛性が比較的高く、ブーツ8の内圧の変化に的確に追随してリップを開閉させることが困難となり、通気孔11の機能を十分に発揮できないおそれがある。一方、リップを薄肉にするなどしてその剛性を低下させた場合には、リップの開閉動作による疲労劣化によってブーツ8に破損が生じ、ブーツ8のシール性が損なわれるおそれがある。
さらに、上記の特許文献3の構成では、通気孔11を長くすることができる点を除いて、上記の特許文献1の構成と大差はなく、ブール8のシール性を十分に得ることができない。
なお、以上は、プロペラシャフトに使用される等速自在継手を例にとって説明したが、ドライブシャフトやその他各種産業機械に使用される等速自在継手においても、ブーツ8に上述のような通気孔11を形成した場合には、同様の問題が生じ得る。
本発明は、上記実情に鑑み、ブーツのシール性を損なうことなく、ブーツの過大変形を抑制するための通気性を確保することを技術的課題とする。
上記課題を解決するために創案された本発明は、外側継手部材と、シャフトに結合される内側継手部材と、前記外側継手部材と前記内側継手部材との間でトルク伝達を行うトルク伝達部材と、継手内外を区画すると共に一端が前記シャフトに嵌合されるブーツとを備えた等速自在継手において、前記ブーツにおける前記シャフトとの嵌合部に、継手内外に貫通すると共に、軸方向で回転半径を漸次変化させた傾斜部を有する通気路を設けたことに特徴づけられる。
このような構成によれば、ブーツに形成された通気路が、軸方向で回転半径を漸次変化させた傾斜部を有することから、継手回転時(ブーツの回転時)に作用する遠心力によって、当該傾斜部で、継手内部に充填された潤滑剤の漏洩や、継手外部からの異物の侵入を抑制し、ブーツのシール性を良好に維持することができる。特に、継手内側が継手外側よりも外径側に傾斜するように傾斜部を形成した場合には、上記の遠心力によって、潤滑剤が傾斜部に沿って継手内部に戻る方向に力を受けるので、潤滑剤の漏洩を好適に抑制することができる。また、継手内側が継手外側よりも内径側に傾斜するように傾斜部を形成した場合には、上記の遠心力によって、異物が傾斜部に沿って継手外部に排出される方向に力を受けるので、異物の侵入を好適に抑制することができる。
上記の構成において、前記通気路の傾斜部は、継手内側が継手外側よりも外径側に傾斜した第1傾斜部と、継手内側が継手外側よりも内径側に傾斜した第2傾斜部とを有することが好ましい。
このようにすれば、継手回転時に作用する遠心力によって、潤滑剤の漏洩と異物の侵入の双方を確実に抑制することができ、ブーツのシール性をより一層高めることができる。
上記の構成において、前記第1傾斜部が、前記第2傾斜部よりも継手内側に設けられていることが好ましい。
このようにすれば、遠心力によって、継手内部に潤滑剤を戻す機能を有する第1傾斜部が継手内側に、継手外部に異物を排出する機能を有する第2傾斜部が継手外側にそれぞれ位置することになるので、潤滑剤の漏洩と異物の侵入の双方を抑制する上で有利となる。
この場合、前記第1傾斜部の一端部が継手内部に開放すると共に、前記第2傾斜部の一端部が継手外部に開放していることが好ましい。
このようにすれば、遠心力によって、第1傾斜部に入り込んだ潤滑剤が途中で滞留することなく確実に継手内部に戻され、第2傾斜部に入り込んだ異物が確実に継手外部に排出されるので、ブーツのシール性をより確実に維持することができる。
上記の構成において、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部との間に、通気路内に突出する突出部が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、突出部によって、通気路の通気経路が一部狭小になるので、当該領域でラビリンスシールが構成される。したがって、突出部を境界として、潤滑剤の漏洩及び異物の侵入の双方をより確実に抑制することが可能となる。
上記の構成を備えた等速自在継手は、プロペラシャフト用として好適に使用することができる。
すなわち、プロペラシャフト用の等速自在継手にあっては、高速回転動作が要求されることから、作用する遠心力も大きく、通気経路の傾斜部による上述の作用効果を十分に発揮することができる。
以上のように本発明によれば、ブーツのシール性を損なうことなく、ブーツの過大変形を抑制するための通気性を確保することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施形態で、レブロ型等速自在継手(LJ)に適用した場合を例示する。なお、本発明はこのレブロ型等速自在継手に限らず、例えば、ダブルオフセット型等速自在継手(DOJ)などの摺動式等速自在継手や他の固定式等速自在継手を含む、プロペラシャフトに使用され得る等速自在継手全般に広く適用可能である。
このレブロ型等速自在継手は、内側継手部材としての内輪21、外側継手部材としての外輪22、トルク伝達部材としての複数のボール23、およびケージ24を主たる構成要素として備えている。
内輪21は、その外周面に複数のトラック溝21aが形成されている。この内輪21の中心孔の内径にスプライン21bを形成すると共にシャフト25の軸部25aの外径にスプライン25bを形成することにより、その内輪21の中心孔にシャフト25の軸部25aを挿入してスプライン嵌合により連結して両者間でのトルク伝達を可能にしている。このシャフト25の軸部25aの先端には輪溝25cが設けられ、この輪溝25cに装着されたスナップリング26を内輪21の端面にて係止させることにより、シャフト25は内輪21に対して抜け止めされている。
外輪22は、内輪21の外周に配置され、その内周面に内輪21のトラック溝21aと同数のトラック溝22aが形成されている。内輪21のトラック溝21aと外輪22のトラック溝22aは、軸線に対して反対方向に傾斜した角度をなし、対をなす内輪21のトラック溝21aと外輪22のトラック溝22aとの交叉部にボール23が組み込まれる。内輪21の外周面と外輪22の内周面との間にケージ24が配置され、ボール23はケージ24のポケット24a内で転動自在に保持される。
この外輪22の軸方向一端側には、継手内部に充填した潤滑剤(例えばグリース)の漏洩を防ぐと共に継手外部からの異物侵入を防止するためのエンドキャップ27がボルト締めにより固定され、軸方向他端側の外輪22とシャフト25との間には密封装置が装着されている。
この密封装置は可撓性のブーツ28と金属製のブーツアダプタ29とからなる。ブーツ28は、大径端部28a、小径端部28b、および大径端部28aと小径端部28bとを連結する断面Uの字状の中間部28cを有する。ブーツアダプタ29は円筒形で、一端に外輪22の外周面と嵌合するフランジ29aを有し、エンドキャップ27と共にボルト締めにより外輪22に固定される。ブーツ28の小径端部28bはシャフト25に取り付けてブーツバンド30で締め付けられている。ブーツ28の大径端部28aはブーツアダプタ29の端部29bを加締めて保持されている。
ブーツ28は、ゴム材料又は樹脂材料等の可撓性材料にて構成され、例えば、エステル系、オレフィン系、ウレタン系、アミド系、スチレン系等の熱可塑性エラストマー、あるいは熱可塑性エラストマーよりも圧縮永久歪み量が小さいCR、NBR、シリコンあるいはフッ素ゴム、クロロプレン等のゴム材料が好適である。前述した熱可塑性エラストマーは、ブーツ28の素材として、疲労性や摩耗性などの耐久性、耐熱老化性、耐油性、高速回転性(回転時振れ廻り性)に優れ、安定した機能を発揮する。
シャフト25の外周面には環状凹部25dが形成され、この環状凹部25dにブーツ28の小径端部28bが外嵌され、ブーツバンド30で締め付けられている。小径端部28bは肉厚の円筒部からなり、自由状態でその内径が環状凹部25dの外径よりもわずかに小さく設定されており、これによって、環状凹部25dに対する嵌着性を担保している。また、小径端部28bの外周面には周方向溝28dが形成され、この周方向溝28dにブーツバンド30が嵌合している。
このように嵌合部として機能するブーツ28の小径端部28bには、熱や高速回転時の内圧膨張によるブーツ28の変形および減圧時の凹み等によるブーツ28の過大な変形を防止するため、内外圧を均衡させる通気孔(通気路)41が設けられている。この通気孔41は、図2に拡大して示すように、小径端部28bの肉部を、軸方向に沿って貫通するように形成され、その孔径は軸方向で均一となっている。なお、この通気孔41は任意の断面形状とすることができ、例えば、真円状、楕円状、矩形状等とすることができる。
詳述すると、通気孔41は、軸方向で回転半径を漸次変化させて、直線状に延びる傾斜部41aから構成されている。そして、この傾斜部41aは、軸方向における継手内側(ブーツ28の内側)が継手外側(ブーツ28の外側)よりも外径側に傾斜している。これにより、継手回転時にその回転によって作用する遠心力により、通気孔41内に入り込んだ潤滑剤が傾斜部41aに沿って継手内部に戻る方向(図の矢印A方向)に力を受けるので、潤滑剤の漏洩を好適に抑制することができる。また、継手内外は、通気孔41によって常時連通されているので、継手内外圧の均衡を保つことができ、ブーツ28に過大な変形が生じることを防止することもできる。なお、通気孔41は、ブーツ28の小径端部28bの周方向において、1箇所又は断続的に複数箇所形成されている。
また、図3に示すように、通気孔41の傾斜部41aを、その継手内側が継手外側よりも内径側に傾斜するように形成してもよい。この場合には、継手回転時にその回転によって作用する遠心力により、継手外部から通気孔41内に侵入した異物が、傾斜部41aに沿って継手外部に排出される方向(図の矢印B方向)に力を受けるので、異物の侵入を好適に抑制することができる。
図4は、本発明の第2実施形態に係る等速自在継手の要部を拡大して模式的に示す縦断面図である。同図に示すように、この第2実施形態に係る等速自在継手が、上述の第1実施形態に係る等速自在継手と相違するところは、ブーツ28の小径端部28bに形成された通気孔41を、継手内側が継手外側よりも外径側に傾斜した第1傾斜部41a1と、継手内側が継手外側よりも内径側に傾斜した第2傾斜部41a2とから構成した点にある。詳述すると、第1傾斜部41a1の一端部は継手内部に開放しており、第2傾斜部41a2の一端部は継手外部に開放している。そして、第1傾斜部41a1の他端部と、第2傾斜部41a2の他端部とがそれぞれ連結されており、その連結部分で屈曲部42が形成されている。
これにより、継手の回転によって作用する遠心力によって、通気孔11内に入り込んだ潤滑剤が第1傾斜部41a1に沿って継手内部に戻る方向(図の矢印A方向)に力を受けるので、潤滑剤の漏洩を好適に抑制することができる。さらに、通気孔11内に入り込んだ異物は、第2傾斜部41a2に沿って継手外部に排出される方向(図の矢印B方向)に力を受けるので、異物の侵入を好適に抑制することができる。
そして、第1傾斜部41a1の一端部が、継手内部に開放していることから、第1傾斜部41a1に入り込んだ潤滑剤を、途中で滞留させることなく確実に継手内部に押し戻すことができる。さらに、第2傾斜部41a2の一端部が、継手外部に開放していることから、第2傾斜部41a2に入り込んだ異物を継手外部に確実に排出することができる。
また、第1傾斜部41a1と第2傾斜部41a2とが直接連結されて、その連結部分に屈曲部42が形成されていることから、かかる屈曲部42を越えて、潤滑剤が第1傾斜部41a1から第2傾斜部41a2に移行し難く、また同様に、異物が第2傾斜部41a2から第1傾斜部41a1に移行し難くなる。したがって、屈曲部42を設けることによって、潤滑剤の漏洩および異物の侵入の双方をより確実に抑制することができる。
さらに、図5に示すように、屈曲部42に通気孔41の通気経路内に突出する突出部43を形成すれば、突出部43によって、通気孔41の通気経路が一部狭小になるので、当該部分でラビリンスシールが構成される。したがって、屈曲部42を境界とした上記の潤滑剤の漏洩および異物の侵入をより好適に抑制することが可能となる。
以上のように、通気孔41に傾斜部41a(41a1,41a2)を設けることで、通気孔41を介して継手内部から潤滑剤が漏れたり、継手内部に異物が侵入することを未然に防止できることから、等速自在継手における耐久性および信頼性の向上を図ることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施することができる。例えば、上記の実施形態では、通気孔41を単一の傾斜部41aで形成したものや、第1傾斜部41a1と第2傾斜部41a2とで形成したものを説明したが、第1傾斜部41a1と第2傾斜部41a2とを軸方向に交互に連ねることで、通気孔41をジグザグに形成してもよい。
また、上記の実施形態では、通気孔41を小径端部28bの肉部に設けたものを説明したが、小径端部28bの内周面とシャフト25の外周面との間に、通気孔41を設けてもよい。
さらに、上記の実施形態では、プロペラシャフトに使用される断面U字状の中間部28cを有するブーツ28に通気孔41を形成する場合を例に取って説明したが、ドライブシャフトに使用されるような蛇腹形状の屈曲部を有するブーツ28に、上述のような通気孔41を形成した場合にも、同様の作用効果を享受することができる。
本発明の第1実施形態で、レブロ型等速自在継手の全体構成を模式的に示す縦断面図である。 図1の等速自在継手のブーツに形成された通気孔周辺を拡大して模式的に示す縦断面図である。 図2に示す通気孔の変形例を模式的に示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態で、等速自在継手のブーツに形成された通気孔周辺を拡大して模式的に示す縦断面図である。 図4に示す通気孔の変形例を模式的に示す縦断面図である。 等速自在継手の従来例で、レブロ型等速自在継手示す縦断面図である。 図6に示す等速自在継手の要部を拡大して模式的に示す縦断面図である。
符号の説明
21 内輪
21a トラック溝
22 外輪
22a トラック溝
23 ボール
24 ケージ
25 シャフト
28 ブーツ
28a 大径端部
28b 小径端部
41 通気孔
41a 傾斜部
41a1 第1傾斜部
41a2 第2傾斜部
42 屈曲部
43 突起部

Claims (6)

  1. 外側継手部材と、シャフトに結合される内側継手部材と、前記外側継手部材と前記内側継手部材との間でトルク伝達を行うトルク伝達部材と、継手内外を区画すると共に一端が前記シャフトに嵌合されるブーツとを備えた等速自在継手において、
    前記ブーツにおける前記シャフトとの嵌合部に、継手内外に貫通すると共に、軸方向で回転半径を漸次変化させた傾斜部を有する通気路を設けたことを特徴とする等速自在継手。
  2. 前記通気路の傾斜部は、継手内側が継手外側よりも外径側に傾斜した第1傾斜部と、継手内側が継手外側よりも内径側に傾斜した第2傾斜部とを有することを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手。
  3. 前記第1傾斜部が、前記第2傾斜部よりも継手内側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の等速自在継手。
  4. 前記第1傾斜部の一端部が継手内部に開放すると共に、前記第2傾斜部の一端部が継手外部に開放していることを特徴とする請求項3に記載の等速自在継手。
  5. 前記第1傾斜部と前記第2傾斜部との間に、通気路内に突出する突出部が形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の等速自在継手。
  6. ブロペラシャフトに用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の等速自在継手。
JP2007088947A 2007-03-29 2007-03-29 等速自在継手 Withdrawn JP2008248969A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088947A JP2008248969A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 等速自在継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088947A JP2008248969A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 等速自在継手

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008248969A true JP2008248969A (ja) 2008-10-16

Family

ID=39974163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007088947A Withdrawn JP2008248969A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 等速自在継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008248969A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8834279B2 (en) 2012-03-14 2014-09-16 Dana Automotive Systems Group, Llc Shaft assembly for a constant velocity joint

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8834279B2 (en) 2012-03-14 2014-09-16 Dana Automotive Systems Group, Llc Shaft assembly for a constant velocity joint

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011093257A1 (ja) 等速自在継手
JP2006275259A (ja) 等速自在継手
JP2009085380A (ja) 等速自在継手
JP2008082393A (ja) 自動車用駆動軸
JP2009058079A (ja) 等速自在継手
JP2003056590A (ja) プロペラシャフト用等速自在継手
JP2008248969A (ja) 等速自在継手
US20160169294A1 (en) Universal Joint With Protective Shield
JP2008303945A (ja) 等速自在継手
JP2008309223A (ja) トリポード型等速自在継手用ブーツ
JP2006308075A (ja) 等速自在継手
JP2009079689A (ja) プロペラシャフト
JP2009008144A (ja) 等速自在継手
JP2008151262A (ja) ブーツ取り付け構造
WO2020179286A1 (ja) プロペラシャフト
WO2017014006A1 (ja) 等速自在継手用ブーツ
JP2013087915A (ja) 等速自在継手
JP2007247845A (ja) 等速自在継手
JP2008298271A (ja) 等速自在継手
JP2014077476A (ja) 等速自在継手
JP2007064321A (ja) 等速自在継手のブーツにおける水侵入防止構造
JP2008256175A (ja) 等速自在継手
JP2008215517A (ja) 等速自在継手
JP2006275241A (ja) 等速自在継手
WO2021054138A1 (ja) プロペラシャフト

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100601