JP2008256175A - 等速自在継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブーツ付等速自在継手において、安定した通気性の確保と、継手内部からのグリース漏れおよび継手内部への異物侵入とを同時に達成可能とする。
【解決手段】ブーツ28の小径端部28bに形成した通気孔31は、舌片状のリップ34で閉塞される。この舌片状のリップ34は継手回転時の遠心力で拡開可能とされ、従って継手回転時には通気孔31の内外が連通状態となる。
【選択図】図2

Description

本発明は等速自在継手に関し、詳細には4WD車やFR車などにおいてトランスミッションからディファレンシャルへ回転駆動力を伝達するプロペラシャフトに用いられ、継手内部を密封するためのブーツを具備した等速自在継手に関する。
例えばFR車では、エンジン、クラッチ、変速機(トランスミッション)が前方に、減速歯車装置(ディファレンシャル)、駆動車軸が後方にそれぞれ配置されているため、この間の動力伝達にプロペラシャフトを用いるのが通例である。また、FR車ベースの4WD車では、リアプロペラシャフトとフロントプロペラシャフトとが必要である。これらプロペラシャフトは、トランスミッションとディファレンシャル(以下、単にデフと称す)間の相対位置変化による長さ変位と角度変位に対応できる構造とするために等速自在継手を具備する。
図7に公知の等速自在継手を示す。同図に示す等速自在継手は、プロペラシャフト用の等速自在継手の一例を示すものであり、内輪1、外輪2、ボール3およびケージ4を主要な構成部品として備える。外輪2の一端開口はエンドキャップ8によって、また他端開口はブーツ6およびブーツアダプタ7によってそれぞれ封止され、これにより継手内部に充填した潤滑材(例えば、グリース)の漏洩が防止される。ブーツ6はゴム材料、熱可塑性エラストマー等の可撓性材料で形成され、小径端部6a、大径端部6b、および小径端部6aと大径端部6bを接続する中間部6cを一体に有する。ブーツ6の小径端部6aは、その外周面に設けた周方向溝6dにブーツバンド9を嵌合させた状態でこれを締め付けることにより、内輪2から延びる軸部材5の外周面に嵌着されている。一方、ブーツ6の大径端部6bは、ブーツアダプタ7を介して外輪2の外周面に連結されている。
この種の等速自在継手では、周辺温度の上昇や高速回転時の発熱による内圧膨張、またあるいは減圧によってブーツ6が変形、破損等する場合がある。かかる変形等に起因した継手の耐久寿命の低下を防止するため、上記の等速自在継手では、ブーツ6の小径端部6aの内周面と軸部材5の外周面との間に継手内外を連通させるための軸方向の通気孔10が設けられている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、上記の構造では通気孔10によって継手内外が常時連通されるため、グリース漏れや異物の侵入防止といったブーツ6の本来的な機能が損なわれる場合がある。そこで、例えば、ブーツの小径端部の外方側一端面に円環状のリップを設け、このリップで通気孔を覆ったもの(例えば、特許文献2)や、部位により異なる膨張率のブーツバンドを用いて小径端部を締め付けたもの(例えば、特許文献3)などが提案されている。かかる構成とすることで、通気孔は、継手の回転に伴ってブーツに遠心力が作用した場合にのみ連通状態となるため、ブーツの変形等が効果的に抑制あるいは防止できる一方で、継手内部からのグリース漏れや継手内部への異物侵入も効果的に防止することができる。
実開平7−44969号公報 特開平8−28704号公報 登録実用新案第2573377号公報
ところで、特許文献2の構成で安定した通気状態を実現するには、リップが継手の回転に伴って精度良く拡開しなければならない。しかしながら、リップは円環状に形成されているためその剛性が比較的高く、従って所望の態様でリップを拡開させるのが困難である。また、部位により異なる膨張率を有するブーツバンドを用いた特許文献3の構成は、かかる態様のブーツバンドを形成すること自体が難しく、従って高コスト化が避けられないものとなる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、安定した通気性の確保と、潤滑材の外部漏洩防止および継手内部への異物侵入防止とを同時に達成し得る等速自在継手を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明では、内周面に複数のトラック溝を形成した外輪と、外輪のトラック溝と対をなして複数のトラック溝を外周面に形成した内輪と、外輪のトラック溝と内輪のトラック溝間に介在してトルクを伝達する複数のボールと、外輪と内輪との間に配設されボールを保持するケージとを備え、継手内部を密封する可撓性のブーツの端部を内輪から延びる軸部材の外周面に嵌着し、ブーツ端部に形成された軸方向の通気孔で継手内外を連通可能とした等速自在継手であって、継手回転時の遠心力により拡開可能とした舌片状のリップで通気孔を閉塞したことを特徴とする等速自在継手を提供する。なお、上記の「ブーツ端部に形成された軸方向の通気孔」とは、ブーツ端部を軸方向に貫通する貫通孔で軸方向の通気孔を形成した場合、およびブーツ端部の内周面と軸部材の外周面とで軸方向の通気孔を形成した場合の双方を含む概念である。
上記のように、本発明では、継手回転時の遠心力により拡開可能とした舌片状のリップで通気孔を閉塞したので、通気孔を円環状に設けたリップで閉塞した従来構成に比べ、継手回転時(遠心力作用時)におけるリップの拡開が確実に実現される。これにより、継手回転時における安定した通気性の確保と、継手停止時における潤滑材の外部漏洩防止および継手内部への異物侵入防止が同時に達成される。
上記のリップは、基端部よりも先端側に高比重材料で形成された高比重部を有するものとすることができる。かかる構成とすれば、継手回転時においては高比重部に基端部よりも大きな遠心力が作用するため、リップの拡開は一層確実に行われる。その一方で、継手停止時にあっては高比重部が「おもり」として機能するから、通気孔をリップで一層確実に閉塞することが可能となる。
上記のリップは、通気孔の開口端に設けることができる他、通気孔の内部に設けることができる。前者の場合、上記構成が後者に比べて容易に得られるという利点があり、後者の場合、リップの拡開が通気孔の内壁面で規制されるため、第1リップの過度の拡開が防止され、前者に比べて耐久寿命を延ばすことができるという利点がある。
上記構成に加え、通気孔の開口端から軸方向に所定量離隔した位置で通気孔の少なくとも一部を覆う補助リップを設けることも可能である。かかる構成とすることで、リップが拡開した場合、すなわち継手内外が連通状態となった場合に、通気孔の開口端から異物が侵入するのを効果的に抑制あるいは防止することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、継手の回転時に安定した通気性を確保することができ、これによりブーツの変形や破損を防止することができる。またその一方で、通気孔を通じて潤滑材が内部から漏洩したり継手内部へ異物が侵入したりするのを効果的に防止することができる。従って、耐久性や信頼性に優れた等速自在継手を提供することができる。
以下、本発明に係る等速自在継手を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る等速自在継手の第1実施形態を示すもので、詳細にはプロペラシャフトに使用される摺動式等速自在継手の一種であるレブロ型等速自在継手(LJ)の一構成例を示すものである。同図に示す等速自在継手は、内輪21、外輪22、複数のボール23およびケージ24を主要な部品として備える。
内輪21の外周面にはトラック溝21aが複数形成され、内輪21の中心孔の内径にはスプライン21bが形成されている。内輪21の中心孔には、外径にスプライン25cが形成された軸部25aを有する軸部材(スタブシャフト)25が挿入され、両スプライン21b、25cを相互に嵌合することにより、内輪21とスタブシャフト25とがトルク伝達可能に連結される。スタブシャフト25の軸部25aの先端には環状溝25dが設けられ、この環状溝25dに装着されたスナップリング26を内輪21の端面で係止させることにより、内輪21に対してスタブシャフト25が抜け止め保持される。なお、本実施形態では内輪21とスタブシャフト25とを別体に形成しているが、両者は一体に形成することも可能である。
外輪22は内輪21の外周に配置され、その内周面には内輪21のトラック溝21aと対をなすトラック溝22aが複数形成されている。対をなす内輪21のトラック溝21aと外輪22のトラック溝22aとの間にボール23がそれぞれ組み込まれる。内輪21の外周面と外輪22の内周面との間にケージ24が配設され、ボール23はケージ24のポケット24a内で転動自在に保持される。
外輪22の軸方向一端側にはエンドキャップ27がボルト締めにより固定され、軸方向他端側には密封装置が装着されている。これにより、継手内部に充填した潤滑材(ここではグリース)の漏洩が防止されると共に継手外部からの異物侵入が防止される。密封装置は、主にブーツ28とブーツアダプタ29とからなる。
ブーツ28は大径端部28a、小径端部28b、および大径端部28aと小径端部28bを接続する中間部28cを一体に有する。小径端部28bの外周面には周方向溝28dが形成されている。このブーツ28は、可撓性材料、例えば、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、シリコンゴム(VMQ、FVMQ)、フッ素ゴム(FKM、FFKM)などのゴム材料、または、エステル系、オレフィン系、ウレタン系、アミド系、スチレン系などの熱可塑性エラストマーを用いて形成される。
ブーツアダプタ29は、その一端に外輪22の外周面と嵌合するフランジ29aを有する略円筒状に形成され、エンドキャップ27と共にボルト締めにより外輪22に固定される。ブーツ28とブーツアダプタ29とは、ブーツ28の大径端部28aにブーツアダプタ29の反フランジ29a側一端(端部29b)を加締めることにより固定されている。
スタブシャフト25には環状凹部25bが設けられ、この環状凹部25bにブーツ28の小径端部28bが外嵌されている。そして、小径端部28bの外周面の周方向溝28dに嵌合させるようにしてブーツバンド30が締め付けられ、これによりスタブシャフト25の環状凹部25bにブーツ28の小径端部28bが固定される。ブーツバンド30は任意のものを使用することができ、いわゆるワンタッチタイプ、ロープロファイル、円環タイプ等が使用可能である。なお、ブーツ28の小径端部28bは自由状態でその内径が環状凹部25bの外径よりもわずかに小径に設定され、これによりブーツ28のスタブシャフト25の環状凹部25bに対する嵌着性が担保されている。
周辺温度の上昇や高速回転時の発熱による内圧膨張、またあるいは減圧によってブーツ28が変形、破損等するのを防止するため、ブーツ28の小径端部28bには、継手の内外圧を均衡させるための軸方向の通気孔31が一又は複数(本実施形態では1つ)設けられている。本実施形態で通気孔31は、ブーツ28の小径端部28bを軸方向に貫通するように形成されている。なお、通気孔31は任意の断面形状とすることができ、例えば、真円状、楕円状、矩形状等とすることができる。
図2(A)に拡大して示すように、小径端部28bには、その外方側一端面28b1から外方側に張り出すと共に内径側に延在して通気孔31を閉塞したリップ34が設けられている。リップ34は、小径端部28b(ブーツ28)と一体に設けられた基端部32と、ブーツ28(基端部32)よりも高比重の材料で形成された高比重部33とで構成され、本実施形態ではリップ34の先端部に高比重部33が設けられている。このリップ34は、図2(B)に示すように、全体として通気孔31を十分に閉塞可能な程度の大きさで舌片状に設けられている。なお、図2は継手の回転停止時におけるブーツ28の小径端部28b近傍の要部拡大図、図3は継手の回転時におけるブーツ28の小径端部28b近傍の要部拡大図である。
つまり、図2(A)に示すように、継手の回転停止時においては、通気孔31の外方側一端31aは、ブーツ28の小径端部28bの外方側一端面28b1に形成した舌片状のリップ34で閉塞されるため、継手の内外が非連通状態となる。これにより、継手の回転停止時における継手内部からのグリース漏れや継手内部への異物の侵入を防止することができる。なお、これは継手が低速度で回転する場合についても同様である。
一方、継手の回転時(より厳密には高速回転時)には、図3に示すように、継手回転に伴って生じる遠心力によってリップ34が拡開する。そのため、継手の回転停止時にリップ34で閉塞されていた通気孔31の外方側一端31aが開口し、継手の内外が通気孔31を介して連通状態となる。これにより通気性が確保され、周辺温度の上昇や高速回転時の発熱による内圧膨張、またあるいは減圧によってブーツ28が変形、破損等する事態が防止される。なお、このとき、継手内部のグリースは、回転の遠心力によりブーツ28の中間部28cの内径面へ押し付けられるため、通気孔31を介して継手外部へ漏れ出すことはない。
本発明では、リップ34が舌片状に設けられているので、これを円環状に設けた従来構成に比べ、継手回転時(遠心力作用時)におけるリップ34の拡開が確実に行われる。また、このリップ34は、先端部にブーツ28(基端部32)の形成材料よりも高比重材料で形成された高比重部33を有するものであり、継手回転時においては、当該高比重部33に基端部32よりも大きな遠心力が作用するため、リップ34の拡開は一層確実に行われる。一方、継手停止時においては、高比重部33が「おもり」として機能するから、通気孔31の外方側一端31aを確実に閉塞することができる。以上から、本発明によれば、継手回転時に安定した通気状態が確保される一方で、継手停止時に継手内部からのグリース漏れや継手内部への異物の侵入を確実に防止することができる。従って、上記の構成からなる等速自在継手の耐久性および信頼性の向上が図られる。
以上では、小径端部28bの外方側一端面28b1(通気孔31の開口側一端31a)に設けたリップ34で、通気孔31の外方側一端31aの閉塞および開口を行う場合について説明を行ったが、通気孔31の閉塞および開口は上記構成によってのみ実現されるわけではない。例えば、図4に示す構成を採用することによって、通気孔31の外方側一端31aの閉塞および開口を行うことも可能である。なお、図4(A)は継手の回転停止時におけるブーツ28の小径端部28b近傍の拡大断面図、図4(B)は継手の回転時におけるブーツ28の小径端部28b近傍の拡大断面図である。
図4に示す構成では、通気孔31の開口側一端31aの閉塞および開口が、小径端部28bの外方側一端面28b1に設けたリップ34、および補助リップ35で行われる。図4(A)に示すように、リップ34は通気孔31よりも外径側にその基端部を有する一方で、補助リップ35は通気孔31よりも内径側にその基端部を有する。そして、両リップ34,35は、その先端部同士が小径端部28bの外方側一端面28b1のうち、通気孔31が設けられた径方向領域から軸方向に所定量離隔した位置で当接する構成となっている。すなわち、本構成例では、補助リップ35は、通気孔31の少なくとも一部を覆うように設けられている。
上記構成とした場合、図4(A)に示す継手の回転停止時においては、通気孔31の外方側一端31aは、リップ34の先端部と補助リップ35の先端部とが当接することにより閉塞される。これにより、継手の内外が非連通状態となり、継手内部からのグリース漏れや継手内部への異物の侵入を防止することができる。なお、これは継手が低速回転する場合についても同様である。
一方、継手の回転時(より厳密には高速回転時)には、図4(B)に示すように、継手回転に伴って生じる遠心力によってリップ34が拡開する。これにより、継手の回転停止時にリップ34および補助リップ35で閉塞されていた通気孔31の外方側一端31aが開口し、これにより継手の内外が通気孔31を介して連通状態となる。これにより通気性が確保され、周辺温度の上昇や高速回転時の発熱による内圧膨張、またあるいは減圧によってブーツ28が変形、破損等する事態が防止される。なお、このとき、継手内部のグリースは、回転の遠心力によりブーツ28の中間部28cの内径面へ押し付けられるため、通気孔31を介して継手外部へ漏れ出すことはない。
また、図4(B)からも明らかなように、継手の回転時、すなわち遠心力が作用する場合においても補助リップ35は拡開しない構成とされている。また前述のとおり、補助リップ35は、通気孔31の少なくとも一部を覆うように設けられていることから、継手の内外が連通状態となった場合(リップ34が拡開した状態)でも通気孔31の外方側一端31aからの異物侵入が抑制あるいは防止される。なお、上記のように、補助リップ35は、これが拡開等することにより通気孔31を閉塞させたり開口させたりするものではない。従って、この補助リップ35はリップ34と同様に舌片状に形成する他、円環状に形成することも可能である。特に、補助リップ35を円環状に設けた場合には、異物侵入防止効果が一層顕著に得られ、望ましい。もちろん、補助リップ35は、通気孔31の全体を覆うように設けることも可能であり、かかる構成とした場合には、継手回転時における異物侵入をより一層効果的に防止することができる。
なお、リップ34の拡開を阻害しないのであれば、補助リップ35は、その先端部がリップ34の先端部と当接する上記形態以外の構成とすることも可能である。すなわち、例えば、先端部が、小径端部28bの外方側一端面28b1から一層離隔した位置に配置されるように補助リップ35を設けることも可能である(図示省略)。
以上では、通気孔31の閉塞および開口を、小径端部28bの外方側一端面28b1に設けたリップ34で行う場合について説明したが、通気孔31の閉塞および開口は、図5に示すように、通気孔31の内部、厳密には通気孔31の内壁面外径側にリップ34を設けることによって行うことも可能である。かかる構成とすれば、リップ34の拡開が通気孔31の内壁面で規制されるので、リップ34の過度の変形が防止され、このリップ34を小径端部28bの外方側一端面28b1に設けた場合(図2および図4に示す場合)に比べて耐久寿命を延ばすことができる。
なお、図5では、通気孔31をブーツ28の小径端部28bの内周面とスタブシャフト25の環状凹部25bの外周面との間に形成した場合を示しているが、以上で説明を行った構成と同様に、小径端部28bの内部を軸方向に貫通するように通気孔31を設けた場合でも同様の構成を採用することができる。また、これとは逆に、図1〜図4に示す構成においては、図5に示す構成と同様に、ブーツ28の小径端部28bの内周面とスタブシャフト25の環状凹部25bの外周面との間に通気孔31を設けることも可能である。
また、以上では、リップ34を構成する高比重部33をリップ34の先端部に設けた場合について説明を行ったが、高比重部33は、基端部32よりも先端側に設けられていればその形成部位に特段の限定はなく、例えば、リップ34の中間部分に高比重部33を設けることによっても上記同様の効果が得られる。
図6は、本発明を適用可能な摺動式等速自在継手の他の実施形態を示すものである。同図に示す等速自在継手が図1に示す等速自在継手と異なる主な点は、外輪22が有底筒状に形成され、図1に示すエンドキャップ27が省略されている点にある。なお、その他の構成は図1に示す構成に準ずるので、共通の参照番号を付して重複説明を省略する。また、詳細な図示は省略するが、連通孔31の外方側一端31aを閉塞および開口させる手段として、上述した図2〜図5に示す構成を採用することが可能である。
なお、本発明は上述した形態以外の摺動式等速自在継手に適用可能であることはもちろんのこと、固定式等速自在継手にも適用可能で、特にプロペラシャフトに使用される等速自在継手に好ましく適用可能である。
以上、本発明について説明を行ったが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことである。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内の全ての変更を含む。
本発明に係る等速自在継手の第1実施形態を示す断面図である。 (A)図は図1に示す等速自在継手の回転停止時におけるA部拡大断面図、(B)図は(A)図をB方向から見た図である。 図1に示す等速自在継手の回転時におけるA部拡大断面図である。 (A)図は図1に示す等速自在継手の回転停止時におけるA部の他例を示す拡大断面図、(B)図は図1に示す等速自在継手の回転時におけるA部の他例を示す拡大断面図である。 図1に示す等速自在継手の回転停止時におけるA部の他例を示す拡大断面図である。 本発明に係る等速自在継手の第2実施形態を示す断面図である。 従来構成の等速自在継手を示す断面図である。
符号の説明
21 内輪
22 外輪
23 ボール
24 ケージ
24a ポケット
25 スタブシャフト(軸部材)
27 エンドキャップ
28 ブーツ
28b 小径端部
29 ブーツアダプタ
30 ブーツバンド
31 通気孔
31a (通気孔の)開口側一端
32 基端部
33 高比重部
34 リップ
35 補助リップ

Claims (5)

  1. 内周面に複数のトラック溝を形成した外輪と、外輪のトラック溝と対をなして複数のトラック溝を外周面に形成した内輪と、外輪のトラック溝と内輪のトラック溝間に介在してトルクを伝達する複数のボールと、外輪と内輪との間に配設されボールを保持するケージとを備え、継手内部を密封する可撓性のブーツの端部を内輪から延びる軸部材の外周面に嵌着し、ブーツ端部に形成された軸方向の通気孔で継手内外を連通可能とした等速自在継手であって、
    継手回転時の遠心力により拡開可能とした舌片状のリップで通気孔を閉塞したことを特徴とする等速自在継手。
  2. リップが、基端部よりも先端側に高比重材料で形成された高比重部を有する請求項1記載の等速自在継手。
  3. リップが、通気孔の開口端に設けられている請求項1又は2記載の等速自在継手。
  4. リップが、通気孔の内部に設けられている請求項1又は2記載の等速自在継手。
  5. 通気孔の開口端から軸方向に所定量離隔した位置で通気孔の少なくとも一部を覆う補助リップが設けられた請求項1〜4の何れか一項記載の等速自在継手。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8834279B2 (en) 2012-03-14 2014-09-16 Dana Automotive Systems Group, Llc Shaft assembly for a constant velocity joint

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