JP2014076747A - 組付け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の作動部材が、ベース部材に対して作動するように組付けられ、かつ、常時はスプリングの弾性によって復帰方向へ付勢されている組付け構造であって、作動部材(ロック部材30)は、その作動に伴って二方向に変位しながらスプリング40に荷重を加える入力部30bを備えている。スプリング40は棒状であり、その軸線上においてベース部材(スライドベース20)に支持された支点と、作動部材の入力部30bが接触する力点とが設定されている。
【選択図】図3
Description
ロック機構100Lは、支持ブラケット110に固定されたロックピン116と、スライドベース120に一対のリンク134によって連結されたロック部材130とを備えている。ロック部材130には、スライドベース120のスライド方向に沿って複数個のロック凹部130aが形成されており、これらのロック凹部130aの一つがロックピン116に係合することで、スライドベース120のスライドがロックされる。ロック部材130は、スプリング140(コイルスプリング)の弾性によって常にロックピン116に押付けられる方向へ付勢されている。
なお、コンソール本体をスライドさせる形式のコンソールボックスの技術は、例えば特許文献1に開示されている。
所定の作動部材が、ベース部材に対して作動するように組付けられ、かつ、常時はスプリングの弾性によって復帰方向へ付勢されている組付け構造であって、作動部材は、その作動に伴って二方向に変位しながらスプリングに荷重を加える入力部を備えている。スプリングは棒状であり、その軸線上においてベース部材に支持された支点と、作動部材の入力部が接触する力点とが設定されている。
まず、本発明における実施の形態1を図1〜図4によって説明する。
実施の形態1は、本発明の組付け構造を車両用コンソールボックスのスライドロック機構に適用したもので、図面に示されている支持ブラケット10は、コンソールボックスの基礎部材であり、車両のフロア側に固定される。この支持ブラケット10の左右両サイドには、つぎに説明するスライドベース20を前後方向へ往復スライド可能に支持するガイド部14が設けられている。また、支持ブラケット10の上面中央には、上方へ向けて突出したロックピン16が固定されている。このロックピン16は、後述のロック部材30と共にスライドベース20を多段階のスライド位置でロックするためのロック機構Lを構成する。
スライドベース20における後端部の左右両サイドには、軸支部24がそれぞれ設けられている。これらの軸支部24に、操作ノブ26の左右両側にある軸部の端部がそれぞれ支持され、操作ノブ26を軸部の軸線回りに回転操作することで、後述するようにロック機構Lのロック部材30をロック解除状態に作動させる。
ロック部材30において、ロックピン16と対向する側の縁部には、スライドベース20のスライド方向に沿って複数個のロック凹部30aが形成されている。これらのロック凹部30aは、ロックピン16と係合することができる。
調整部材44には、前後方向に長い調整孔44aおよびスプリング40の端部40bに近い部分を受ける係止部44bが設けられている。調整部材44は、その調整孔44aに挿通させたビス46によってスライドベース20に取付けられる。
この構成から明らかなように、スライドベース20は本発明の「ベース部材」に相当するとともに、ロック部材30が本発明の「作動部材」に相当する。
解除レバー38の回転中心には、トーションバネを用いたレバースプリング39が組付けられている(図2)。このレバースプリング39は、解除レバー38を常に復帰位置(図1あるいは図3)に戻す方向へ付勢している。
このロック解除状態では、スプリング40の両支点間がロック部材30の入力部30b(力点)によって押されて撓められる。このスプリング40の弾性により、ロック部材30をロック位置に戻す方向へ付勢する。したがって、解除レバー38を復帰方向へ付勢するレバースプリング39については廃止してもよい。
実施の形態2は、本発明の組付け構造を車両用コンソールボックスにおける操作ノブの支持部に適用したもので、スライドベース20の後端部に設けられている操作ノブ26は、その操作によって実施の形態1で説明したようにロック機構Lのロックを解除することができる。この操作ノブ26の左右両側にある軸部は、スライドベース20の上面に成形された左右一対の軸支部50にそれぞれ支持され、操作ノブ26を軸線26a回りに回転操作することができる。また、操作ノブ26は、軸線26aから後方へ所定の距離だけ離れた箇所において入力部26bが一体に成形されている。
つまり、スプリング60は、操作ノブ26の軸線26aの後方において該軸線26aと平行に配置され、両ブラケット54のほぼ中間箇所に操作ノブ26の入力部26bが接触している。
なお、以上の構成から明らかなように、実施の形態2ではスライドベース20が本発明の「ベース部材」に相当し、操作ノブ26が本発明の「作動部材」に相当する。
例えば、実施の形態1,2における個々のスプリング40,60は、軸線上の二箇所に支点が設定された、いわゆる両持ち梁構造であるが、これに代えて支点を一つにした片持ち梁構造としてもよく、また一方の支点として曲げ形成されているリング部は組付けに必要な形状であり、スプリング機能としては単純な棒形状であればよい。
なお、スプリング40,60が組付けられる「ベース部材」、スプリング40,60に荷重を加える「作動部材」は、車両用コンソールボックスの構成部材に限るものではなく、スプリング40,60に対する力点が二方向に変位する構成であれば、あらゆる構成部材を対象とすることができる。
30 ロック部材(作動部材)
30b 入力部
40 スプリング
Claims (1)
- 所定の作動部材が、ベース部材に対して作動するように組付けられ、かつ、常時はスプリングの弾性によって復帰方向へ付勢されている組付け構造であって、
作動部材は、その作動に伴って二方向に変位しながらスプリングに荷重を加える入力部を備え、スプリングは棒状であり、その軸線上においてベース部材に支持された支点と、作動部材の入力部が接触する力点とが設定されている組付け構造。
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