JP2014073889A - エスカレータの踏段 - Google Patents

エスカレータの踏段 Download PDF

Info

Publication number
JP2014073889A
JP2014073889A JP2012221284A JP2012221284A JP2014073889A JP 2014073889 A JP2014073889 A JP 2014073889A JP 2012221284 A JP2012221284 A JP 2012221284A JP 2012221284 A JP2012221284 A JP 2012221284A JP 2014073889 A JP2014073889 A JP 2014073889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleat
escalator
cleat portion
shock absorbing
elastic body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012221284A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Nakagaki
薫雄 中垣
Akimasa Kamimura
晃正 上村
Yoshinobu Ishikawa
佳延 石川
Takayuki Kikuchi
孝幸 菊池
Makoto Okano
真 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2012221284A priority Critical patent/JP2014073889A/ja
Priority to CN201320459400.XU priority patent/CN203474199U/zh
Publication of JP2014073889A publication Critical patent/JP2014073889A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

【課題】本発明の実施形態はエスカレータ利用時の安全性が向上するエスカレータの踏段を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の実施形態に係るエスカレータの踏段は、複数のクリート10及びクリート基部9を有する踏み面2と、前記踏み面端部から下方に延伸するように備えられるライザ面3とを有するエスカレータの踏段であって、複数のクリート10はクリート基部9上であって、踏段走行方向と平行で、踏段走行方向と直交する方向に所定ピッチをもって設けられ、踏み面2はライザ面3側端部から踏段走行方向に所定距離だけクリート10を有しないクリート基部9のみの範囲を有する第1のクリート部6と、クリート基部9のみの範囲に取付けられる第2のクリート部7とを備え、第2のクリート部7は弾性体8を介してクリート基部9上に取り付けられることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エスカレータ利用時の安全性が向上するエスカレータの踏段に関する。
エスカレータの踏段は、乗客が乗る面である踏み面とライザ面等から構成されるが、この踏み面とライザ面の交差部分は角部となっている。そしてエスカレータ起動時には、各踏段に高さが生じるため、この角部が突出する形となり、乗客がエスカレータ利用時に転倒した場合などには、この角部に体がぶつかることにより怪我をする恐れがある。このため、万が一、乗客がエスカレータ利用中に転倒したとしても、怪我の重篤化を未然に防ぐことができるエスカレータの踏段が求められている。
従来、上記の問題を解決するために、エスカレータの角部周辺に保護カバーを取付けたり、踏段上面に設けられる緩衝材を突出させたり押し込ませたりする機構を有したエスカレータの踏段が提案されている。
また、直接乗客の怪我の重篤化を未然に防ぐことを目的としたものではないが、踏み面に設けられる突出部(いわゆるクリート部)に表面に平滑な金属表面よりも摩擦係数の大きい滑り止め部材を設けるエスカレータの踏段も提案されている。
また、その他にもゴムなどのエラストマー材料で製造したパッドを踏板の基盤と踏み面との間に配置することにより、振動を低減するエスカレータの踏段も提案されている。
特開2008−254873号公報 特開平11−292441号公報 特開平6−156960号公報
しかしながら、上記のように保護カバーを取付ける場合にあっては、あくまでも踏段の保護ができるのみであり、乗客の転倒時の安全を担保するものとはならず、また、緩衝材を利用する機構を取付ける場合にあっては、その構造が複雑であり、取付交換も困難なものである。
また、踏段のクリート部表面に滑り止め部材としてゴム又は合成樹脂するとしても、それだけでは乗客が転倒した際に衝撃を十分には吸収できない。さらに、クリート部の表面だけでなくクリート自体をゴムや合成樹脂等にした場合には、乗客が踏段に乗った際にその荷重に耐え切れず、クリートが変形して、逆に転倒を助長してしまう恐れがある。
また、ゴムなどのエラストマー材料で製造したパッドを踏板の基盤と踏み面戸の間に配置したとしても、これは乗客への振動抑制を目的としているものであり、さらに乗客の転倒による怪我の重篤化を防止するために最も重要である踏段角部への対策をとるものではない。
そこで、本発明の実施形態では、取付交換が容易であって、エスカレータ踏段の角部の安全性が向上するエスカレータの踏段の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の実施形態に係るエスカレータの踏段は、複数のクリート及びクリート基部を有する踏み面と、前記踏み面端部から下方に延伸するように備えられるライザ面とを有するエスカレータの踏段であって、前記複数のクリートは前記クリート基部上であって、踏段走行方向と平行で、前記踏段走行方向と直交する方向に所定ピッチをもって設けられ、前記踏み面は前記ライザ面側端部から踏段走行方向に所定距離だけ前記クリートを有しない前記クリート基部のみの範囲を有する第1のクリート部と、前記クリート基部のみの範囲に取付けられる第2のクリート部とを備え、前記第2のクリート部は弾性体を介して前記クリート基部上に取り付けられることを特徴とする。
本発明の第1の実施形態に係るエスカレータの踏段の構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るエスカレータの踏段の角部(A部)におけるライザ取り付け前の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るエスカレータの踏段の角部(A部)におけるライザ取り付け後の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るエスカレータの踏段の通常クリート部の断面を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るエスカレータの踏段の角部(A部)を示す拡大側面図である。 衝撃吸収クリート部が後方に傾いていることを示す模式図である。 衝撃吸収クリート部が前方に傾いていることを示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るエスカレータの踏段の構成である。 本実施形態に係るエスカレータの踏段に取り付けられる波状部材である。 本実施形態に係るエスカレータの踏段への波状部材の取り付けを示す側面図である。 本実施形態に係るエスカレータの踏段の構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る板ばねを示す構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る踏段の構成を示す側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る踏段の別の構成を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係るエスカレータの踏段の構成を示す側面図である。 本発明の第4の実施形態に係るエスカレータの踏段の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るエスカレータの踏段の構成を示す側面図である。図2は本発明の第1の実施形態に係るエスカレータの踏段の角部(A部)におけるライザ取り付け前の構成を示す斜視図である。図3は本発明の第1の実施形態に係るエスカレータの踏段の角部(A部)におけるライザ取り付け後の構成を示す斜視図である。図4は本発明の第1の実施形態に係るエスカレータの踏段の通常クリート部の断面を示す断面図である。図5は本発明の第1の実施形態に係るエスカレータの踏段の角部(A部)を示す拡大側面図である。
まず、図1を用いてエスカレータの踏段の構成を説明する。踏段1は、乗客が乗る面である踏み面2と、エスカレータが昇降する際、隣り合う踏段同士が段違いとなる際に戸出する面であるライザ面3とを有している。なお、本実施形態では、踏段1が上昇する方向(図1では右側)を前方とし、その逆(図1では左側)を後方とする。
また、踏み面2とライザ面3は三角枠状の支持体4によって支持されており、この支持体4の後方側には一対のガイドローラ5が備えられている。この一対のガイドローラ5は図示しないコンベアチェーンに連結されており、駆動装置によって周回するコンベアチェーンとともに踏段1が移動する。また、詳細は図示しないが、踏み面2及びライザ面3と、支持体4とは、ボルトなどの締結部材によって取り付け固定されている。
次に図2ないし図4を用いて本実施形態に係るエスカレータの踏段の構成について説明する。図2は、ライザ面3と踏み面2との接合前の踏段1の構成を示している。図2に示すように、踏み面2は、その後方端下部が突出することによって、その上部が切り欠き部としての構成を有する通常クリート部(第1のクリート部)6と、その切り欠き部に取り付けられる衝撃吸収クリート(第2のクリート部)7とから構成される。
本実施形態においては、衝撃吸収クリート部7の底部は、合成樹脂などのエラストマー材8によって支持されている。エラストマー材8の上部は衝撃吸収クリート部7の底部に結合され、下部は通常クリート部6の切り欠き部の上面に結合されている。
図3に示すように、通常クリート部6の突出部の後方側端部(ライザ接合面)Bにライザ面3が結合されることにより、踏段1を構成している。なお、踏段1はステンレス(SUS)、アルミダイキャスト等により形成されている。
次に図4、図5の断面図を用いて通常クリート部6への衝撃吸収クリート部7等の取り付け位置及びそれぞれの形状について、より詳細に説明する。図4の断面図に示すように通常クリート部6及び衝撃吸収クリート部7は、踏み面の基台となる基部9と、基部9上に所定間隔を持って突出部が形成されてなるクリート部10によって構成されている。また、図5に示すように、通常クリート部6の後方端は基部9のみが突出することによって形成されるクリート部10を有しない部分が構成されており、この部分が前述の後方端下部の突出部に相当する。そして、このクリート部10を有しない基部9上、すなわち、踏み面2の後方端下部の突出部の上面にエラストマー材8を介して衝撃吸収クリート7が取り付け固定されている。
また、前述のように通常クリート部6の突出部の後方側端部(ライザ接合面)Bにライザ面3が結合されるが、通常クリート部6の後方端下部の突出の上面に備えられるエラストマー材8とライザ面3とは非接触となっている。さらにライザ面3と衝撃吸収クリート部7との接合面であるライザ接合面Bは摺動部11となっており、衝撃吸収クリート部7はエラストマー材8が変形することに伴って、上下方向に摺動可能となっている。
ライザ面3とエラストマー材8との間には隙間12が形成されるように、通常クリート部6上にエラストマー材8が配置されている。またこの隙間12とは反対側の面、すなわち、通常クリート部6と対向する側においては、衝撃吸収クリート部7及びエラストマー材8と通常クリート部6との間にも隙間13が形成されるようになっている。
通常クリート部6と衝撃吸収クリート部7のそれぞれの上面には、従来のエスカレータの踏段と同様の溝(いわゆるクリート部)が、進行方向に沿って設けられている。また、図示しないが乗降口に備えられる乗降板に取り付けられるコムの凹凸形状に対応して、クリート部の凹凸が交互に形成されている。このように、乗降板のコムと通常クリート部6及び衝撃吸収クリート部7のクリート部とが交互に凹凸形状を有していることにより、踏段1が乗降板の下に潜り込む際に、コムとクリート部とが干渉しないようになっている。
また、ライザ面3の後方側にも従来のエスカレータの踏段と同様のクリート部が、上下方向に沿って設けられている。また、エスカレータの踏段1は昇降行程中間部においては隣り合う踏段1と所定の段差を持って移動するが、乗降口付近では、段差が徐々になくなり、乗降板の下に踏段が潜り込む際には踏み面2が面一となる。このことから、ライザ面3のクリート部と後方側において隣り合う踏段1の通常クリート部6のクリート部とが交互に凹凸形状有していることにより、乗降口付近で隣り合う踏段1同士が面一になる際に、ライザ面3のクリート部と通常クリート部6のクリート部とが干渉しないようになっている。
以上のように構成された踏段1はエスカレータ昇降側部に設けられたスカートガード14に沿って走行する。
次に、衝撃吸収クリート部7に荷重がかかった場合の変位について説明する。なお、ここでは、ライザ面3と衝撃吸収クリート部7との接合面であるライザ接合面Bは摺動部11は存在しないものとし、単純に衝撃吸収クリート部7に荷重がかかった場合について説明する。
図6、図7は、いずれも乗客の踏み込み荷重が衝撃吸収クリート部7にかかった状態を示しており、図6は荷重が後方に傾いた様子を示しており、図7は荷重が前方に傾いた様子を示している。図5に示すように後方に荷重がかかった場合、乗客が転倒してしまう恐れがあるのに対して、図7に示すように荷重が前方にかかった場合は、乗客の足元が通常クリート部6に支えられる形となるので、転倒する危険性は低いものとなる。
以上のことから、既述のようにライザ面3と衝撃吸収クリート部7との接合面であるライザ接合面Bは摺動部11となると共に、衝撃吸収クリート部7が後方側に傾かない効果を得ることもできる構成となっている。
次に本実施形態におけるエスカレータの踏段の作用について説明する。乗客が転倒した際に、踏段1の角部(A部)に体の一部が衝突した場合を考える。
乗客が転倒した場合の衝突角度は踏段1の後方から前方に向かった方向であるため、衝撃吸収クリート部7が変位可能であり、衝撃を吸収することができる。具体的には、衝撃吸収クリート部7に荷重がかかった場合、その下部に取り付けられているエラストマー材8が変形する。このとき、ライザ面3とエラストマー材8との間には隙間12、衝撃吸収クリート部7及びエラストマー材8と通常クリート部6との間には隙間13が設けられることにより、エラストマー材8が変形した場合であっても、その変位量を受け入れるスペースが確保される効果がある。
以上のように、本実施形態に係るエレベータの踏段は簡易な構成であって、乗客が転倒した際にも衝突の衝撃を吸収することができるものである。なお、本実施形態においては、衝撃を吸収する構成として、衝撃吸収クリート部7の下面にエラストマー材8を備える構成とし、具体的にはゴムなどを想定しているが、その他にもスポンジや発泡スチールなどの高分子材料を使用するものとしてもよい。
また、衝撃吸収クリート部7の色を、通常クリート部6と異なるものにすることで、デマケーションとして兼用し、乗客の安全性をさらに高めることができる。
さらに、衝撃吸収クリート部7を踏段1の幅方向に複数個分割可能となる構成とすれば、万一、衝撃吸収クリート部7が破損しても、その破損部分のみ交換すればよいようになり、メンテナンスの時間やコストを削減することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に本発明に係る第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るエスカレータの踏段は、第1の実施形態に係るエスカレータの踏段に係るエラストマー材8の形状が異なる点で相違する。その他の構成は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態に係る衝撃吸収クリート部7は前方に比して後方が肉厚となっている。つまり、衝撃吸収クリート部7の下面に備え付けられているエラストマー材8の形状は後方に比して前方が肉厚となっている。
なお、本実施形態においても第1の実施形態と同様に隙間12、13に相当する隙間が形成されている。
以上のように、衝撃吸収クリート部7の形状を、傾斜を持たせた形状とすることで、本実施形態の衝撃吸収クリート部7に乗客の荷重がかかった場合には前方に変位しやすくなる。このため、乗客が後方に転倒する危険性を最小限にとどめることができ、より安全性の高いエスカレータの踏段を提供することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態について説明する。図9は本実施形態に係るエスカレータの踏段に取り付けられる波状部材である。図10は本実施形態に係るエスカレータの踏段への波状部材の取り付けを示す側面図である。図11は本実施形態に係るエスカレータの踏段の構成を示す斜視図である。
本実施形態において第1の実施形態に係るエスカレータの踏段の構成と異なる部分はエラストマー材の代わりに波状部材15を用いている点で相違する。以下、本実施形態の構成について説明する。
図9に示すように、波状部材15は、所定の幅を持ち、長手方向に波打った形状をしている。この波状部材15は上下方向から加重に対して収縮するように構成されている。具体的には、下方向、図9中においてはX方向からの加重がかかった場合に、波状部材15は縮み、波状の山が低くなるように変形するようになっている。また、波状部材15はX方向からの加重に対する変形だけでなく、例えば斜め方向からの加重に対してもフレキシブルに変形可能となっている。すなわち、加重方向によっては、既述の図6、図7に示すような方向に衝撃吸収クリート部7が傾くようになる。
次に、図10、図11を用いて、本実施形態に係るエスカレータの踏段の構成について説明する。図10に示すように、既述の実施形態と同様に、エラストマー材8と同様の扱いで、通常クリート部6の突出部上に波状部材15を備え、その波状部材15上に衝撃吸収クリート部7を配置する。
図11に示すように、本実施形態においては、衝撃吸収クリート部7の底部には波状部材15の幅よりわずかに大きい幅を持つ溝17が設けられている。また、通常クリート部6の突出部の上部にも、波状部材15の幅よりわずかに大きい幅を持つ溝16が設けられている。そして、波状部材15はこれらの溝16、17にはめ込まれるようにして取り付けられている。
なお、本実施形態に係る踏段構成においても、隙間12、13が設けられており、既述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態の効果として、エラストマー材ではなく、金属などの経年劣化が少ない材料を用いれば、交換サイクルが短くならなくてすむ。
また、本実施形態においては、波状部材15を用いるものとしたがそれに限らず、図12に示すような断面コの字形の板ばね18を用いるものとしてもよい。板ばね18を備えた踏段を図13に示すが、断面コの字形の開口側を隙間13方向になるように溝16、17にはめ込むことによって構成される。
このように、板ばね18を取り付けることによって、衝撃吸収クリート部7が乗客の加重によって傾く場合、安全方向である、踏段1の前方側にのみ傾くことになる。これによって、乗客が転倒する危険性を低減させることができる。
また、さらにエラストマー材8の代わりに、図14に示すようにスプリング19を用いるものとしてもよい。衝撃吸収クリート部7の底部にはスプリング19の上端が取り付け固定されている。また、通常クリート部6の突出部には穴20が設けられている。通常クリート部6の突出部の底部であって、この穴20の位置に対応する箇所には、穴20の底面を塞ぐためのスプリング支持板21が取り付け固定されている。
また、本実施形態においても既述の実施と同様に摺動部11が設けられており、スプリング19の上下動に伴って、衝撃吸収クリート部7が摺動する。さらに、隙間13も設けられていることから、衝撃吸収クリート部7は乗客の加重によって傾くのは前方側のみとなる。これにより、乗客の転倒の危険性を低減させることができる。
(第4の実施形態)
次に第4の実施形態について説明する。図15は本発明の第4の実施形態に係るエスカレータの踏段の構成を示す側面図である。図16は本発明の第4の実施形態に係るエスカレータの踏段の構成を示す斜視図である。
本実施形態において、第1の実施形態に係るエスカレータの踏段と異なる部分は、エラストマー材8上に、ライザ面3側及び通常クリート部6側の端部が折り曲げ形状となってなる、断面コの字のはめ込み部材22が取り付けられている点である。なお、本実施形態において、第1の実施形態の構成と同様の箇所については説明を省略する。
はめ込み部材22は断面コの字形形状であり、その開口方向は上方となっている。そしてこのはめ込み部材22の開口部に相当する上面に衝撃吸収クリート部7を配置するものとする。この場合、衝撃吸収クリート部7の形状は特に限定しないが、ここでは、はめ込み部材22のコの字形の折り曲げ部分に相当する箇所に衝撃吸収クリート部7に切り欠き部を設けるものとしている(図14、図15参照)。
また、ライザ面3の上部には摺動部11が設けられている。これに対応するように、はめ込み部材22のライザ側接触面にも摺動部11が設けられている。これにより、衝撃吸収クリート部7に加重がかかった場合、エラストマー材8の変形にあわせて衝撃吸収クリート部7が上下方向に摺動する。
なお、本実施形態に限らず、摺動部11はライザ面3と衝撃吸収クリート部7側とは、あくまで接触しているだけであり、結合はされていない。そのため、衝撃吸収クリート部7は上下方向及び前方には変位できるが、後方には変位しないようになっている。
以上のように、衝撃吸収クリート部7とエラストマー材8との間に、はめ込み部材22を備えることによって、次の効果がある。
エラストマー材8として、樹脂など剛性が小さく強度も弱い材料を使用した場合には、衝撃吸収クリート部7が加重を受けた際に、エラストマー材8だけでなく、衝撃吸収クリート部7までも変形してしまうことになる。このときに衝撃吸収クリート部7に発生する曲げ応力によって、衝撃吸収クリート部7が破損したりする恐れがある。
これに対して、はめ込み部材22を備えた本実施形態の構成によれば、衝撃吸収クリート部7とはめ込み部材22とは一体化され、曲げ剛性が大きくなると共に、前述の曲げ応力は強度の大きい材料を使用しているはめ込み部材22に発生するので、衝撃吸収クリート部7に亀裂などの破損の発生を防止することができる。
また、はめ込み部材22は、折り曲げ部を有していることにより、それがない場合に比べて、曲げ剛性をさらに大きくすることができる。
さらに、本実施形態においては、摺動部11は衝撃吸収クリート部7そのものではなく、はめ込み部材22に設けられているため、衝撃吸収クリート部7そのものの摺動による摩耗を防ぐことができる。
なお、本実施形態に係るはめ込み部材22の材料としては、衝撃吸収クリート部7よりも剛性や強度が大きく摩耗しにくい材料、例えば金属やセラミック、硬化プラスチックなどを使用している。
1…踏段
2…踏み面
3…ライザ面
4…支持体
5…ガイドローラ
6…通常クリート部(第1のクリート部)
7…衝撃吸収クリート部(第2のクリート部)
8…エラストマー材
9…基部
10…クリート部
11…摺動部
12、13…隙間
14…スカートガード
15…波状部材
16、17…溝
18…板ばね
19…スプリング
20…穴
21…スプリング支持板
22…はめ込み部材

Claims (7)

  1. 複数のクリート及びクリート基部を有する踏み面と、前記踏み面端部から下方に延伸するように備えられるライザ面とを有するエスカレータの踏段であって、
    前記複数のクリートは前記クリート基部上であって、踏段走行方向と平行で、前記踏段走行方向と直交する方向に所定ピッチをもって設けられ、
    前記踏み面は前記ライザ面側端部から踏段走行方向に所定距離だけ前記クリートを有しない前記クリート基部のみの範囲を有する第1のクリート部と、前記クリート基部のみの範囲に取付けられる第2のクリート部とを備え、
    前記第2のクリート部は弾性体を介して前記クリート基部上に取り付けられることを特徴とするエスカレータの踏段。
  2. 前記第2のクリート部と前記ライザ面との接触面は摺動部となっており、前記弾性体の変形によって前記第2のクリート部は上下方向に摺動することを特徴とする請求項1に記載のエスカレータの踏段。
  3. 前記第2のクリート部は前記弾性体の変形によってさらにライザ面とは反対方向に傾くことを特徴とする請求項2に記載のエスカレータの踏段。
  4. 前記第2のクリート部と前記第1のクリート部の前記クリートとの間に隙間が設けられており、前記第2のクリート部に加重が加わっていない通常時においては、非接触であることを特徴とする請求項1に記載のエスカレータの踏段。
  5. 前記弾性体のヤング率に応じて、前記弾性体と前記第2のクリート部との接触面に傾きを設けることを特徴とする請求項1に記載のエスカレータに踏段。
  6. 前記弾性体の上方に取り付けられ、前記第2のクリート部が上面に取り付けられるはめ込み部材を備えることによって、前記第2のクリート部と前記はめ込み部材とを一体化として曲げ剛性を大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のエスカレータの踏段。
  7. 前記弾性体は、エラストマー材、断面コの字の板ばねまたはスプリングを用いたことを特徴とする請求項1に記載のエスカレータの踏段。
JP2012221284A 2012-10-03 2012-10-03 エスカレータの踏段 Pending JP2014073889A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012221284A JP2014073889A (ja) 2012-10-03 2012-10-03 エスカレータの踏段
CN201320459400.XU CN203474199U (zh) 2012-10-03 2013-07-30 自动扶梯的梯级

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012221284A JP2014073889A (ja) 2012-10-03 2012-10-03 エスカレータの踏段

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014073889A true JP2014073889A (ja) 2014-04-24

Family

ID=50222573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012221284A Pending JP2014073889A (ja) 2012-10-03 2012-10-03 エスカレータの踏段

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2014073889A (ja)
CN (1) CN203474199U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016204112A (ja) * 2015-04-22 2016-12-08 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エスカレータの踏段装置
WO2018086875A1 (de) * 2016-11-08 2018-05-17 Innova Patent Gmbh Fördereinrichtung bestehend aus mehreren aneinandergereihten segmenten förderband

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109573803B (zh) * 2018-12-14 2023-09-22 华南理工大学 一种自动扶梯梳齿板安全保护结构

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0477582U (ja) * 1990-11-19 1992-07-07
JP2008254873A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd エスカレータの踏段

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0477582U (ja) * 1990-11-19 1992-07-07
JP2008254873A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd エスカレータの踏段

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016204112A (ja) * 2015-04-22 2016-12-08 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エスカレータの踏段装置
WO2018086875A1 (de) * 2016-11-08 2018-05-17 Innova Patent Gmbh Fördereinrichtung bestehend aus mehreren aneinandergereihten segmenten förderband
CN109906194A (zh) * 2016-11-08 2019-06-18 创新专利有限公司 由多个彼此顺序排列的输送带部段组成的输送装置
US10633188B2 (en) 2016-11-08 2020-04-28 Innova Patent Gmbh Conveying device consisting of a plurality of conveyor-belt segments lined up adjacent to each other
RU2720384C1 (ru) * 2016-11-08 2020-04-29 Иннова Патент Гмбх Конвейерное устройство, состоящее из множества расположенных в ряд друг за другом сегментов конвейерной ленты

Also Published As

Publication number Publication date
CN203474199U (zh) 2014-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5028378B2 (ja) エレベータ装置
CN107601219B (zh) 具有引导元件的皮带
KR100827049B1 (ko) 계단 플랜지를 구비하는 에스컬레이터
JP2014073889A (ja) エスカレータの踏段
JP5536186B2 (ja) エスカレータの踏み段
KR101380034B1 (ko) 신규한 비상 가이드 수단을 지닌 에스컬레이터
JP4797814B2 (ja) エレベーターガイド装置
JP4876849B2 (ja) 乗客コンベアのスカートガード安全装置
KR200443973Y1 (ko) 승강기 도어의 이탈방지장치
JP6166166B2 (ja) 乗客コンベア
JP5189611B2 (ja) 乗客コンベア
JP2015048153A (ja) エスカレータ用踏段
JP5553418B2 (ja) プラットホーム縁端構造
JP4471615B2 (ja) エレベータのガード装置
JP5770326B1 (ja) エスカレータ用踏段
JP2017024893A (ja) エスカレータ用踏段及びエスカレータ
JP2014073891A (ja) エスカレータの踏段
KR101878207B1 (ko) 계단용 논슬립
JP5645317B2 (ja) エスカレータ用踏段
JP6353819B2 (ja) 乗客コンベア
KR101603783B1 (ko) 매트 스위치
CN218145248U (zh) 电梯轿底结构和电梯
JP2015054733A (ja) エスカレータ用踏段
JP5964258B2 (ja) 乗客コンベア及び乗客コンベアの踏段
JP7039187B2 (ja) 乗客コンベア装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140711