JP2014072805A - 電子部品実装用基板の製造方法 - Google Patents

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和宏 鳥海
Kazuo Murata
一男 村田
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太一 土屋
Tomoyuki Nakazawa
智之 中澤
Yuta Kanamori
裕太 金森
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Abstract

【課題】電子部品実装用基板を安価に生産性良く製造することが可能な電子部品実装用基板の製造方法を提供する。
【解決手段】従来においては実装用端子6、貫通電極8、及び外部接続端子9と共に電解メッキ法により一度に形成していた、実装用端子6と貫通電極8とを繋ぐ接続用配線7を、蓋部材3を接合するための密着層11と共に薄膜形成法により一度に形成する。この方法によれば、接続用配線7の厚さを独立して制御することができるため、接続用配線7の不要な厚膜化によるメッキ材料の無駄な消費を抑えることができ、更に、接続用配線7は密着層11と同一工程内で一度に形成されるため、工数の増加を避けることができる。
【選択図】図1−3

Description

本発明は、電子部品実装用基板の製造方法に関するものである。
現在、小型の電子部品を基板に実装した状態で気密封止した電子デバイスが電子機器の分野で広く用いられている。図2は、電子デバイスの一例を示す(a)平面図及び(b)断面図である。但し、(a)平面図では、電子デバイス内部の構成を分かり易くするため、一部を透かして見た状態としてある。ここに示す電子デバイスは、電子部品として圧電振動子1を用いた所謂圧電デバイスで、上部が開放された箱型の電子部品実装用基板2の内部に圧電振動子1が実装され、電子部品実装用基板2の上部に平板状の蓋部材3を接合することで圧電振動子1が気密封止されている。
電子部品実装用基板2は、例えば、アルミナなどの絶縁性材料で構成され、その中央には、圧電振動子1を収納するため凹部4が設けられており、更に、凹部4の長手方向一端側には、圧電振動子1を搭載するための段差部5が設けられている。段差部5の上面には、圧電振動子1を実装するための二つの実装用端子6が設けられ、凹部4の底面には、それら二つの実装用端子6とそれぞれ電気的に接続された二つの接続用配線7が設けられている。二つの接続用配線7は、凹部4の底部に設けられた二つの貫通電極8にそれぞれ電気的に接続され、更に、それら二つの貫通電極8は、電子部品実装用基板2の下面に設けられた二つの外部接続用端子9にそれぞれ電気的に接続されている。実装用端子6、接続用配線7、貫通電極8、及び外部接続用端子9は、例えば、電子部品実装用基板2の表面から順にCu、Ni、Pd、Auの積層膜で構成されている。
圧電振動子1は、電子部品実装用基板2の段差部5に設けられた実装用端子6の上に、導電性接着剤などを介して長手方向の一端部が固定されている。ここで、圧電振動子1の下には接続用配線7が位置することになるが、圧電振動子1と接続用配線7との間には、段差部5の上面と凹部4の底面との落差により隙間が生じているため、互いに接触することはない。
凹部4を取り囲む壁部10の上面には、蓋部材3を接合するための密着層11が設けられている。密着層11は、例えば、電子部品実装用基板2の表面から順にTi、Ni、Auの積層膜で構成されている。
蓋部材3は、例えば、電子部品実装用基板2と同様のアルミナなどの絶縁性材料で構成され、電子部品実装用基板2の壁部10の上面と接する領域には、接合層12が設けられている。接合層12は、例えば、蓋部材3の表面から順にSn、Auの積層膜で構成されている。蓋部材3は、その表面に設けられた接合層12と、電子部品実装用基板の表面に設けられた密着層11とを介して電子部品実装用基板2に接合されている。
図3−1、図3−2、図3−3、図3−4は、図2に示す電子デバイスの製造方法を示す断面図である。図2に示した電子デバイスは、例えば、以下の手順により製造される。
図3−1(a):アルミナなどの絶縁性材料で構成された平板状の基板21を準備する。
図3−1(b):基板21の上面全体にフォトレジスト材料を均一に塗布し、露光及び現像を行うことで、蓋部材3の接合予定領域にレジスト層22を形成し、続いて、このレジスト層22をマスクとして露出領域の基板21を一定量エッチングすることで、基板21に所定の深さの凹部23を形成する。エッチングには、例えば、ドライエッチングを用いることができる。
図3−1(c):前工程で使用したレジスト層22を除去した後、基板21の上面全体にフォトレジスト材料を均一に塗布し、露光及び現像を行うことで、蓋部材3の接合予定領域と、圧電振動子1を搭載する段差部5の形成予定領域に、レジスト層24を形成し、続いて、このレジスト層24をマスクとして露出領域の基板21を一定量エッチングすることで、基板21に凹部4と段差部5を形成する。エッチングには、例えば、ドライエッチングを用いることができる。
図3−1(d):前工程で使用したレジスト層24を除去した後、基板21の上面全体にフォトレジスト材料を均一に塗布し、露光及び現像を行うことで、貫通電極8の形成予定領域を除く領域にレジスト層25を形成し、続いて、このレジスト層25をマスクとして露出領域の基板21を貫通するまでエッチングすることで、基板21に貫通孔26を形成する。エッチングには、例えば、ドライエッチングを用いることができる。
図3−2(e):前工程で使用したレジスト層25を除去した後、貫通孔26の内面を含む基板21の表面全体にCuで構成される電解メッキ用のシード層27を形成する。シード層27の形成には、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法などを用いることができる。
図3−2(f):基板21の表面全体にフォトレジスト材料を均一に塗布し、露光及び現像を行うことで、実装用端子6、接続用配線7、貫通電極8、及び外部接続用端子9の形成予定領域を除く領域にレジスト層28を形成する。
図3−2(g):レジスト層28をマスクとして露出領域のシード層27の表面に電解メッキ法を用いてメッキ層29を一定の厚さに形成する。ここで、メッキ層29はNi、Pd、Auの積層膜で構成されるため、材料に応じてメッキ液の種類を変え、同様の工程を繰り返し行うことで、各層を順番に形成する。尚、メッキ層29を部分的に厚くする場合には、レジスト層28を一旦除去してから別のパターンのレジスト層を新たに形成した上で、電解メッキを行う。
図3−2(h):前工程で使用したレジスト層28を除去してメッキ層29とシード層27を露出させる。
図3−3(i):露出領域のシード層28のみを選択的にエッチングして全て除去する。シード層28はCuで構成されているのに対し、メッキ層29の表層はAuで構成されていることから、エッチャントを適宜選択することで、シード層28のみを選択的にエッチングすることができる。エッチングには、例えば、ウェットエッチングを用いることができる。その結果、露出領域のシード層28が全て除去された時点でメッキ層29が形成された領域のみが残された状態となり、その部分が実装用端子6、接続用配線7、貫通電極8、及び外部接続用端子9として形成される。
尚、仮にシード層27とメッキ層29の表層が同じ材料で構成されている場合には、上述のようにシード層27のみを選択的にエッチングすることはできないが、メッキ層29はシード層27よりも厚いため、共にエッチングされたとしてもシード層27が消滅した時点ではメッキ層29の一部が残された状態となり、その残された一部が実装用端子6、接続用配線7、貫通電極8、及び外部接続用端子9として形成されることになる。
図3−3(j):基板21の上面全体に密着層用の金属層30を形成する。密着層11はTi、Ni、Auの積層膜で構成されるため、材料を変えて同様の工程を繰り返し行うことで、各層を順番に形成する。金属層30の形成には、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法などを用いることができる。
図3−3(k):基板21の表面全体又は上下面全体にフォトレジスト材料を均一に塗布し、露光及び現像を行うことで、蓋部材3の接合予定領域と、基板21の下面全体に、レジスト層31を形成する。
図3−3(l):レジスト層31をマスクとして露出領域の金属層30をエッチングにより除去し、密着層11を形成する。エッチングには、例えば、ウェットエッチングを用いることができる。
図3−4(m):前工程で使用したレジスト層31を除去する。これにより、電子部品実装用基板32が完成する。
図3−4(n):実装用端子6の上に導電性接着剤等を介して圧電振動子1の長手方向一端部を固定する。
図3−4(o):予め表面にSn、Auの積層膜で構成される接合層12が形成された蓋部材3を、接合層12が密着層11と接するように電子部品実装用基板32の上端部に載置する。
図3−4(p):真空中において接合層12と密着層11の少なくとも一部を加熱等により共晶化させ、蓋部材3を電子部品実装用基板32に接合する。これにより、圧電振動子1が電子部品実装用基板32と蓋部材3とで囲まれた空間内に気密封止された電子デバイスが完成する。(例えば、特許文献1参照)
特開2010−225706
電子部品実装用基板の凹部底面にある接続用配線7は、実装用端子6と貫通電極8とを電気的に接続するだけの役割を果たすものであるため、強度等の観点からある程度の厚さが求められる実装用端子6や外部接続端子9に比べて、一般的にそれ程大きな厚さは必要とされない。しかし、接続用配線7は、電解メッキ法を用いて実装用端子6や外部接続用端子9と共に形成されるため、必然的にそれらと同等の厚さとなり、接続用配線7が必要以上に厚くなった分、メッキ材料が無駄に消費されることとなり、製造コストが増加するという問題がある。
また一方では、電子部品実装用基板をできるだけ少ない工数で製造するということは、生産性及び製造コストの観点から当然考慮されるべきことである。
本発明は、以上の点に鑑みて成されたものであり、電子部品実装用基板を安価に生産性良く製造することが可能な電子部品実装用基板の製造方法を提供することを目的とする。
電子部品を実装するための実装用端子と、当該実装用端子と電気的に接続された接続用配線と、当該接続用配線と電気的に接続された貫通電極と、当該貫通電極と電気的に接続された外部接続用端子と、蓋部材を接合するための密着層とを備えた電子部品実装用基板の製造方法であって、基板に貫通孔を形成する第一の工程と、メッキ法を用いて、前記貫通孔の内部に貫通電極を形成すると同時に前記基板の表面に前記実装用端子及び前記外部接続用端子を形成する第二の工程と、薄膜形成法を用いて、前記基板の表面に前記密着層を形成すると同時に前記接続用配線を形成する第三の工程と、を有する電子部品実装用基板の製造方法とする。
前記第三の工程は、前記実装用端子の表面と前記接続用配線の形成予定領域を含む前記基板の表面に、薄膜形成法により金属層を形成する工程と、前記金属層の表面のうち前記接続用配線及び前記密着層の形成予定領域に、レジスト層を形成する工程と、前記レジスト層をマスクとして露出領域の前記金属層をエッチングにより除去し、前記接続用配線と前記密着層を同時に形成する工程と、を有する電子部品実装用基板の製造方法とすることができる。
前記接続用配線の一部を前記実装用端子の上面に重ねて形成する電子部品実装用基板の製造方法とすることができる。
前記メッキ法は、電解メッキ法である電子部品実装用基板の製造方法とすることができる。
前記第二の工程は、前記貫通孔の内面を含む前記基板の表面に電解メッキ用のシード層を形成する工程と、前記シード層の表面のうち前記貫通電極、前記実装用端子、及び前記外部接続用端子の形成予定領域を除く領域にレジスト層を形成する工程と、前記レジスト層をマスクとして露出領域の前記シード層の表面に電解メッキ法によりメッキ層を形成する工程と、前記レジスト層を除去し、前記シード層を露出させる工程と、露出した前記シード層を除去し、前記貫通電極、前記実装用端子、及び前記外部接続用端子を同時に形成する工程と、を有する電子部品実装用基板の製造方法とすることができる。
本発明によれば、工数を増加させることなく、メッキ材料の無駄な消費を抑えることができるため、電子部品実装用基板を安価に生産性良く製造することができる。
本発明による電子部品実装用基板の製造方法を示す断面図 本発明による電子部品実装用基板の製造方法を示す断面図 本発明による電子部品実装用基板の製造方法を示す断面図 本発明による電子部品実装用基板の製造方法を示す断面図 電子デバイスの一例を示す(a)平面図及び(b)断面図 従来技術による電子デバイスの製造方法を示す断面図 従来技術による電子デバイスの製造方法を示す断面図 従来技術による電子デバイスの製造方法を示す断面図 従来技術による電子デバイスの製造方法を示す断面図
図1−1、図1−2、図1−3、図1−4は、本発明による電子部品実装用基板の製造方法を示す断面図である。以下、本発明による電子部品実装用基板の製造方法を工程順に説明する。
図1−1(a):アルミナなどの絶縁性材料で構成された平板状の基板41を準備する。
図1−1(b):基板41の上面全体にフォトレジスト材料を均一に塗布し、露光及び現像を行うことで、蓋部材3の接合予定領域にレジスト層42を形成し、続いて、このレジスト層42をマスクとして露出領域の基板41を一定量エッチングすることで、基板41に所定の深さの凹部43を形成する。エッチングには、例えば、ドライエッチングを用いることができる。
図1−1(c):前工程で使用したレジスト層42を除去した後、基板41の上面全体にフォトレジスト材料を均一に塗布し、露光及び現像を行うことで、貫通電極8の形成予定領域を除く領域にレジスト層44を形成し、続いて、このレジスト層44をマスクとして露出領域の基板41を貫通するまでエッチングすることで、基板41に貫通孔45を形成する。エッチングには、例えば、ドライエッチングを用いることができる。
図1−1(d):前工程で使用したレジスト層44を除去した後、貫通孔45の内面を含む基板41の表面全体にCuで構成される電解メッキ用のシード層46を形成する。シード層46の形成には、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法などを用いることができる。
図1−2(e):基板41の表面全体にフォトレジスト材料を均一に塗布し、露光及び現像を行うことで、実装用端子6、貫通電極8、及び外部接続用端子9の形成予定領域を除く領域にレジスト層47を形成する。
図1−2(f):レジスト層47をマスクとして露出領域のシード層46の表面に電解メッキ法を用いてメッキ層48を一定の厚さに形成する。ここで、メッキ層48はNi、Pd、Auの積層膜で構成されるため、材料に応じてメッキ液の種類を変え、同様の工程を繰り返し行うことで、各層を順番に形成する。尚、メッキ層48を部分的に厚くする場合には、レジスト層47を一旦除去してから別のパターンのレジスト層を新たに形成した上で、電解メッキを行う。
メッキ層48はNi、Pd、Auで構成される積層膜に限らず、一般的にそれらより安価とされるCuで少なくとも一部の層を構成すれば、より低コスト化に貢献することができる。その場合、メッキ層48は、例えば、実装用端子6と貫通電極8についてはCuのみの単層膜とし、外部接続用端子9については基板41の表面から順にCu、Ni、Pd、Auの積層膜とすることができる。尚、後者のCu、Ni、Pd、Auの積層膜については、総膜厚のうち安価なCuの膜厚が占める割合をできるだけ大きくするのが、材料費削減の観点からは好ましい。
図1−2(g):前工程で使用したレジスト層47を除去してメッキ層48とシード層46を露出させる。
図1−2(h):露出領域のシード層46のみを選択的にエッチングして全て除去する。シード層46はCuで構成されているのに対し、メッキ層48の表層はAuで構成されていることから、エッチャントを適宜選択することで、シード層46のみを選択的にエッチングすることができる。エッチングには、例えば、ウェットエッチングを用いることができる。その結果、露出領域のシード層46が全て除去された時点でメッキ層48が形成された領域のみが残された状態となり、その部分が実装用端子6、貫通電極8、及び外部接続用端子9として形成される。
尚、仮にシード層46とメッキ層48の表層が同じ材料で構成されている場合には、上述のようにシード層46のみを選択的にエッチングすることはできないが、メッキ層48はシード層46よりも厚いため、共にエッチングされたとしてもシード層46が消滅した時点ではメッキ層48の一部が残された状態となり、その残された一部が実装用端子6、貫通電極8、及び外部接続用端子9として形成されることになる。
図1−3(i):基板41の上面全体に密着層用の金属層49を形成する。密着層49はTi、Ni、Auの積層膜で構成されるため、材料を変えて同様の工程を繰り返し行うことで、各層を順番に形成する。金属層49の形成には、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法などを用いることができる。
図1−3(j):基板41の表面全体又は上下面全体にフォトレジスト材料を均一に塗布し、露光及び現像を行うことで、蓋部材3の接合予定領域、実装用端子6の上面に対応する領域、接続用配線7の形成予定領域、及び基板41の下面全体に、レジスト層50を形成する。
図1−3(k):レジスト層50をマスクとして露出領域の金属層49をエッチングにより除去する。エッチングには、例えば、ウェットエッチングを用いることができる。これにより、基板41の上端面に密着層11が形成されると同時に、実装用端子6と貫通電極8との間に両者を繋ぐ接続用配線7が形成される。接続用配線7の厚さは密着層11の厚さで決まることになるが、一般的に密着層11の厚さは実装用端子6の厚さに比べて小さいため、接続用配線7の厚さも必然的に実装用端子6の厚さより小さくなる。尚、密着層11の厚さは、密着層11としての本来の役割と、接続用配線7としての役割とを考慮して適宜選択すれば良い。
また、この実施例では、接続用配線7をその一端が実装用端子6の上面を覆うように形成しているが、こうすることにより、実装用端子6の厚さが接続用配線7の厚さの分だけ増加し、実装用端子6と接続用配線7との落差、即ち圧電振動子1と接続用配線7との隙間をより広げることができるだけでなく、実装用端子6と接続用配線7とを確実に接続することができる。但し、必ずしもそのようにする必要はない。
図1−3(l):前工程で使用したレジスト層50を除去する。これにより、電子部品実装用基板51が完成する。
図1−4(m):実装用端子6の上に導電性接着剤等を介して圧電振動子1の長手方向一端部を固定する。
図1−4(n):予め表面にSn、Auの積層膜で構成される接合層12が形成された蓋部材3を、接合層12が密着層11と接するように電子部品実装用基板51の上端部に載置する。
図1−4(o):真空中において接合層12と密着層11の少なくとも一部を加熱等により共晶化させ、蓋部材3を電子部品実装用基板51に接合する。これにより、圧電振動子1が電子部品実装用基板51と蓋部材3とで囲まれた空間内に気密封止された電子デバイスが完成する。
以上のように、本発明による製造方法では、従来においては実装用端子6、貫通電極8、及び外部接続端子9と共に電解メッキ法を用いて一度に形成していた接続用配線7を、蓋部材3を接合するための密着層11と共に薄膜形成法を用いて一度に形成するようにしているため、接続用配線7の不要な厚膜化による製造コスト(メッキ材料費)の増加を防止することができると共に、工数の増加による製造コストの増加と生産性の低下を避けることができる。
また、本発明による製造方法では、実装用端子6と接続用配線7の厚さを独立して制御することができるため、実装用端子6の上に実装される電子部品と、その下に位置する接続用配線7との隙間を容易に作り出すことができる。このことにより、電子部品実装用基板には、以上の実施例で示されるように電子部品を搭載するための段差部5は必ずしも設ける必要がなくなるため、段差部5を形成する分の工数や製造コストを削減することができる。但し、電子部品を搭載するための段差部は必ずしも省略しなければならないというわけではなく、本発明による製造方法は、段差部を形成する場合にも有効である。
以上の実施例では、1つの電子部品実装用基板を製造する場合について説明したが、集合基板を用いて複数の電子部品実装用基板を一度に形成することも可能である。
本発明において使用するメッキ法は、実施例で示した電解メッキ法に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲では、他のメッキ法を用いても構わない。
電子部品実装用基板の形状は、上部が開放された箱型に限らず、平板状などであっても構わない。この場合、以上の実施例においては、基板41に凹部43を形成するための図1−1(b)の工程は省略することができる。また、電子部品実装用基板が平板状である場合、蓋部材3は上部が開放された箱型とすることができる。
電子部品実装用基板を構成する材料は、絶縁性材料に限るものではなく、例えば、シリコンなどの半導体材料や金属材料などであっても良い。尚、その場合には、基板表面と実装用端子等との間に短絡を防止するための絶縁層を形成することとなる。
電子部品実装用基板に実装される電子部品は、圧電振動子に限らず、その他種々のものが対象となる。
1 圧電振動子
2 電子部品実装用基板
3 蓋部材
4 凹部
5 段差部
6 実装用端子
7 接続用配線
8 貫通電極
9 外部接続用端子
10 壁部
11 密着層
12 接合層
21 基板
22 レジスト層
23 凹部
24 レジスト層
25 レジスト層
26 貫通孔
27 シード層
28 レジスト層
29 メッキ層
30 金属層
31 レジスト層
32 電子部品実装用基板
41 基板
42 レジスト層
43 凹部
44 レジスト層
45 貫通孔
46 シード層
47 レジスト層
48 メッキ層
49 金属層
50 レジスト層
51 電子部品実装用基板

Claims (5)

  1. 電子部品を実装するための実装用端子と、当該実装用端子と電気的に接続された接続用配線と、当該接続用配線と電気的に接続された貫通電極と、当該貫通電極と電気的に接続された外部接続用端子と、蓋部材を接合するための密着層とを備えた電子部品実装用基板の製造方法であって、
    基板に貫通孔を形成する第一の工程と、
    メッキ法を用いて、前記貫通孔の内部に貫通電極を形成すると同時に前記基板の表面に前記実装用端子及び前記外部接続用端子を形成する第二の工程と、
    薄膜形成法を用いて、前記基板の表面に前記密着層を形成すると同時に前記接続用配線を形成する第三の工程と、
    を有することを特徴とする電子部品実装用基板の製造方法。
  2. 前記第三の工程は、前記実装用端子の表面と前記接続用配線の形成予定領域を含む前記基板の表面に、薄膜形成法により金属層を形成する工程と、
    前記金属層の表面のうち前記接続用配線及び前記密着層の形成予定領域に、レジスト層を形成する工程と、
    前記レジスト層をマスクとして露出領域の前記金属層をエッチングにより除去し、前記接続用配線と前記密着層を同時に形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装用基板の製造方法。
  3. 前記接続用配線の一部を前記実装用端子の上面に重ねて形成することを特徴とする請求項2に記載の電子部品実装用基板の製造方法。
  4. 前記メッキ法は、電解メッキ法であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の電子部品実装用基板の製造方法。
  5. 前記第二の工程は、
    前記貫通孔の内面を含む前記基板の表面に電解メッキ用のシード層を形成する工程と、
    前記シード層の表面のうち前記貫通電極、前記実装用端子、及び前記外部接続用端子の形成予定領域を除く領域にレジスト層を形成する工程と、
    前記レジスト層をマスクとして露出領域の前記シード層の表面に電解メッキ法によりメッキ層を形成する工程と、
    前記レジスト層を除去し、前記シード層を露出させる工程と、
    露出した前記シード層を除去し、前記貫通電極、前記実装用端子、及び前記外部接続用端子を同時に形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求項4に記載の電子部品実装用基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017022223A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 大日本印刷株式会社 貫通電極基板、貫通電極基板の製造方法、貫通電極基板を用いたインターポーザ及び半導体装置

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JP2017022223A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 大日本印刷株式会社 貫通電極基板、貫通電極基板の製造方法、貫通電極基板を用いたインターポーザ及び半導体装置

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