JP2014070178A - 接着剤組成物、太陽電池モジュール、および、太陽電池セルと配線との接続方法 - Google Patents

接着剤組成物、太陽電池モジュール、および、太陽電池セルと配線との接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱圧着時の温度を低くし(例えば、160℃以下)、時間を短くした(例えば、7秒間以下)場合においても、十分な接着強度を有する接着剤組成物を提供すること。
【解決手段】本発明の接着剤組成物は、(A)アクリレート化合物と、(B)重合開始剤と、(C)充填剤とを含有し、前記(A)アクリレート化合物は、(A1)エポキシアクリレート化合物を含有し、前記(A1)エポキシアクリレート化合物の配合量は、前記(A)アクリレート化合物100質量%に対して、7質量%以上33質量%以下であることを特徴とするものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、太陽電池用の接着剤組成物、太陽電池モジュール、および、太陽電池セルと配線との接続方法に関する。
太陽電池モジュールの作製方法としては各種方法が提案されている(例えば、特許文献1)。そして、太陽電池モジュールの作製時における太陽電池セルと配線との接続には、エポキシ系接着剤組成物やこれをフィルム状にした接着剤フィルムを太陽電池セルに付着させ、熱圧着する方法などが採用されている。エポキシ系接着剤組成物の硬化物は、接着強度、絶縁性、耐湿性などに優れる点で好ましいが、このようなエポキシ系接着剤組成物を用いる場合には、熱圧着に要する温度が高く、時間(タクトタイム)が長いといった問題があった。
特開2009−135303号公報
一方で、アクリレート系接着剤組成物を用いる場合には、エポキシ系接着剤組成物を用いる場合と比較して、熱圧着に要する温度を低く、また時間を短くできる。しかしながら、このような場合には、太陽電池セルと配線との間の接着強度が不十分となるという問題があった。
そこで、本発明は、熱圧着時の温度を低くし(例えば、160℃以下)、時間を短くした(例えば、7秒間以下)場合においても、十分な接着強度を有する接着剤組成物、並びに、それを用いた太陽電池モジュール、および、太陽電池セルと配線との接続方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決すべく、本発明は、以下のような接着剤組成物、太陽電池モジュール、および、太陽電池セルと配線との接続方法を提供するものである。
すなわち、本発明の接着剤組成物は、(A)アクリレート化合物と、(B)重合開始剤と、(C)充填剤とを含有し、前記(A)アクリレート化合物は、(A1)エポキシアクリレート化合物を含有し、前記(A1)エポキシアクリレート化合物の配合量は、前記(A)アクリレート化合物100質量%に対して、7質量%以上33質量%以下であることを特徴とするものである。
本発明の接着剤組成物においては、前記(A1)エポキシアクリレート化合物の二重結合当量数は、100以上1000以下であることが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールは、前記接着剤組成物を用いて、太陽電池セルと配線とを接続したことを特徴とするものである。
本発明の太陽電池セルと配線との接続方法は、前記接着剤組成物を用いた太陽電池セルと配線との接続方法であって、前記太陽電池セルに前記接着剤組成物を塗布する塗布工程と、前記接着剤組成物と、前記配線とが接するように、前記太陽電池セルに前記配線を配置する配置工程と、前記太陽電池セルと前記配線とを熱圧着する熱圧着工程と、を備えることを特徴とする方法である。
本発明によれば、熱圧着時の温度を低くし(例えば、160℃以下)、時間を短くした(例えば、7秒間以下)場合においても、十分な接着強度を有する接着剤組成物、並びに、それを用いた太陽電池モジュール、および、太陽電池セルと配線との接続方法を提供できる。
太陽電池モジュールの一例を示す全体概略図である。 本発明の太陽電池セルと配線との接続方法の一例を示す説明図である。(A)太陽電池セルを準備し、(B)太陽電池セルにある電極部に接着剤組成物を塗布し、(C)接着剤組成物上に配線を配置して熱圧着し、その後、(D)別の太陽電池セルを連結させた状態を示す。 本発明の太陽電池モジュールの一例を示す断面図である。 評価用の試験片を示す概略図である。
先ず、本発明の接着剤組成物について説明する。
本発明の接着剤組成物は、以下説明する(A)アクリレート化合物、(B)重合開始剤および(C)充填剤を含有するものである。この本発明の接着剤組成物は、太陽電池セルと配線(配線基板であってもよい)とを接続するものとして特に好適である。
(A)成分:アクリレート化合物
本発明に用いる(A)アクリレート化合物は、(A1)エポキシアクリレート化合物を含有することが必要である。このような(A1)エポキシアクリレート化合物を、接着剤組成物中に含有させることにより、得られる接着剤組成物の接着強度を向上させることができる。
ここで、(A1)エポキシアクリレート化合物とは、エポキシ化合物中のグリシジル基(好ましくは、全てのグリシジル基)を(メタ)アクリル酸により(メタ)アクリロイル化したものである。
前記エポキシ化合物としては、公知のエポキシ樹脂を適宜用いることができる。このようなエポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、ビフェニル型、ナフタレン型、クレゾールノボラック型、フェノールノボラック型、ジシクロペンタジエン型、グリオキサール型、脂肪族環状型などのエポキシ樹脂が挙げられる。これらのエポキシ樹脂の型の中でも、得られる接着剤組成物における接着強度の観点から、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型が好ましい。また、これらのエポキシ樹脂は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。さらに、これらのエポキシ樹脂は、変性されていてもよい。
前記(A1)成分の二重結合当量数は、得られる接着剤組成物の接着強度の観点から、100以上1000以下であることが好ましく、200以上800以下であることがより好ましい。
前記(A1)成分の重量平均分子量は、200以上10000以下であることが好ましく、300以上5000以下であることがより好ましく、400以上2000以下であることが特に好ましい。なお、重量平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィーで測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した値を示す。
前記(A1)成分の配合量は、前記(A)成分100質量%に対して、7質量%以上33質量%以下であることが必要である。配合量が前記下限未満では、得られる接着剤組成物における接着強度が不十分となり、他方、前記上限を超えると、得られる接着剤組成物における硬化性が不足して、接着強度が低下する。また、前記(A1)成分の配合量は、前記(A)成分100質量%に対して、10質量%以上30質量%以下であることがより好ましく、15質量%以上25質量%以下であることが特に好ましい。
前記(A)成分は、前記(A1)成分の他に、(A2)前記(A1)成分以外の他のアクリレート化合物を含有する。
このような(A2)他のアクリレート化合物としては、公知のものの中からエポキシアクリレート化合物以外のアクリレート化合物を適宜用いることができる。具体的には、単官能アクリレート化合物、多官能アクリレート化合物などの他に、水酸基含有アクリレート化合物、リン酸エステル含有アクリレート化合物、カルボキシル基含有アクリレート化合物、ウレタンアクリレート化合物などを用いることができる。これらの(A2)他のアクリレート化合物は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
前記単官能アクリレート化合物としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルモルフォリンが挙げられる。
前記多官能アクリレート化合物としては、例えば、イソシアヌルEO変性ジ(メタ)アクリレート、イソシアヌルEO変性トリ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、EO変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの多官能アクリレート化合物の中でも、得られる接着剤組成物の接着強度の観点から、イソシアヌルEO変性ジ(メタ)アクリレート、イソシアヌルEO変性トリ(メタ)アクリレート、が好ましい。
前記水酸基含有アクリレート化合物としては、例えば、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの水酸基含有アクリレート化合物の中でも、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレートが好ましい。
前記リン酸エステル含有アクリレート化合物としては、例えば、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)リン酸エステル、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートアシッドホスフェート、エチル(メタ)アクリレートアシッドホスフェート、3−クロロ−2−アシッドホスホキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレングリコール(メタ)アクリレートアシッドホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルカプロエートアシッドホスフェートが挙げられる。これらのリン酸エステル含有アクリレート化合物の中でも、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)リン酸エステルが好ましい。
前記カルボキシル基含有アクリレート化合物としては、例えば、前記水酸基含有アクリレート化合物や、これらからなるオリゴマーに酸無水物を付加させたアクリレートが挙げられる。この酸無水物としては、例えば、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、無水ハイミック酸、無水マレイン酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸無水物、無水ピロメリット酸が挙げられる。
前記(A)成分の配合量は、接着剤組成物100質量%に対して、75質量%以上98質量%以下であることが好ましく、80質量%以上95質量%以下であることがより好ましく、85質量%以上90質量%以下であることが特に好ましい。前記(A)成分の配合量が前記下限未満では、樹脂成分の減少による接合不良となる傾向にあり、他方、前記上限を超えると、塗布後における接着剤組成物がダレやすくなる傾向にある。
(B)成分:重合開始剤
本発明に用いる(B)重合開始剤は、前記(A)成分における(メタ)アクリロイル基のラジカル重合を開始させるためのものである。このような重合開始剤としては、熱重合開始剤、光重合開始剤などが挙げられる。
前記熱重合開始剤としては、例えば、ケトンパーオキサイド類、ジアシルキルパーオキサイド類、ハイドロパーオキサイド類、ジアルキルパーオキサイド類、パーオキシケタール類、アルキルパーエステル類、パーカーボネート類などの有機過酸化物が挙げられる。これらの熱ラジカル重合開始剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。また、これらの熱重合開始剤の中でも、反応性と安定性とのバランスの観点から、ハイドロパーオキサイド類が好ましく、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートがより好ましい。
前記光重合開始剤としては、例えば、オキシム系開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2−(ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、p−フェニルベンゾフェノン、4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロルベンゾフェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリーブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール、P−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステルが挙げられる。これらの光重合開始剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
前記(B)成分の配合量は、接着剤組成物100質量%に対して、0.1質量%以上5質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上4質量%以下であることがより好ましく、1質量%以上3質量%以下であることが特に好ましい。前記(B)成分の配合量が前記下限未満では、ラジカル重合における反応性が低下する傾向にあり、他方、前記上限を超えると、得られる接着剤組成物の保存安定性が低下する傾向にある。
(C)成分:充填剤
本発明に用いる(C)充填剤としては、例えば、無機系充填剤(コロイダルシリカ、タルクなど)、有機系充填剤(有機フィラーなど)が挙げられる。これらの(C)充填剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
前記(C)成分の配合量は、接着剤組成物100質量%に対して、0.5質量%以上20質量%以下であることが好ましく、2質量%以上15質量%以下であることがより好ましく、5質量%以上12質量%以下であることが特に好ましい。前記(C)成分の配合量が前記下限未満では、得られる接着剤組成物がダレやすくなる傾向にあり、他方、前記上限を超えると、得られる接着剤組成物にて太陽電池セルと配線とを接続した場合の導通性が低下する傾向にある。
本発明の接着剤組成物は、必要に応じて、前記(A)成分〜前記(C)成分の他に、金属粉末(はんだ粉末など)、消泡剤、チクソ剤、界面活性剤、カップリング剤、重合禁止剤、粉末表面処理剤、沈降防止剤などの添加剤を含有していてもよい。これらの添加剤の含有量としては、接着剤組成物100質量%に対して、0.01質量%以上10質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以上5質量%以下であることがより好ましい。添加剤の含有量が前記下限未満では、それぞれの添加剤の効果を奏しにくくなる傾向にあり、他方、前記上限を超えると、得られる接着剤組成物の諸特性が低下する傾向にある。
次に、本発明の太陽電池モジュール、並びに、太陽電池セルと配線との接続方法の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、太陽電池モジュールの一例を示す全体概略図である。そして、図2〜図3は、本発明の太陽電池セルと配線との接続方法を説明するための図である。
本発明の太陽電池セルと配線との接続方法は、図1〜図3に示すように、太陽電池セル1と、配線2とを、接着剤組成物3を用いて接続する方法であって、以下説明する塗布工程と、配置工程と、熱圧着工程と、を備える方法である。
太陽電池セル1は、図2(A)に示すように、電極部11を備える。太陽電池セル1は、単結晶セル、多結晶セルなどの結晶性セルであってもよく、アモルファスセルであってもよい。
配線2は、配線は、図2(C)に示すように太陽電池セル1よりも長いものである。そして、図2(D)に示すように、この配線2により太陽電池セル1の表面と別の太陽電池セル1の裏面とを接合させて、複数の太陽電池セル1を連結させることができる。配線2の材質は、金属あればよく特に限定されないが、例えば、銀、銅などを用いることができる。また、配線2の形状も特に限定されない。
接着剤組成物3としては、前記本発明の接着剤組成物を用いる。
塗布工程においては、図2(B)に示すように、太陽電池セル1に接着剤組成物3を塗布する。
ここで用いる塗布装置としては、例えば、ディスペンサー、ジェットディスペンサー、カーテンコーター、スプレーコーター、バーコーター、アプリケーター、スクリーン印刷機、メタルマスク印刷機、ダイコーター、リップコーター、コンマコーター、グラビアコーターが挙げられる。
また、塗布膜の厚みは、特に限定されないが、50μm以上500μm以下であることが好ましく、100μm以上300μm以下であることがより好ましい。厚みが前記下限未満では、太陽電池セル1と配線2とを接続した場合の接着強度が低下する傾向にあり、他方、前記上限を超えると、接続部分以外にも接着剤組成物3がはみ出しやすくなる傾向にある。
配置工程においては、図2(C)に示すように、接着剤組成物3と、配線2とが接するように、太陽電池セル1に配線2を配置する。
熱圧着工程においては、太陽電池セル1を配線2に熱圧着する。
ここで、接着剤組成物3は、十分な流動性を有するために、熱圧着により太陽電池セル1の接着剤組成物3を充填できる。
この熱圧着工程で用いる装置としては、公知の加熱圧着装置を用いることができる。なお、本発明においては、従来のエポキシ系接着剤組成物と比較して、この熱圧着時の温度を低くでき、時間を短くできる。
熱圧着時の温度は、150℃以上200℃以下であることが好ましく、160℃以上180℃以下であることがより好ましい。熱圧着時の温度が前記下限未満では、太陽電池セル1と配線2との接着強度が低下する傾向にあり、他方、前記上限を超えると、配線2などが熱により変形しやすくなる傾向にある。なお、熱圧着時の温度は、作業性の観点からは、160℃以下であることが好ましい。
熱圧着時の圧力は、10MPa以下であることが好ましく、1MPa以下であることがより好ましい。
熱圧着時の加圧時間は、3秒間以上15秒間以下であることが好ましく、5秒間以上110秒間以下であることがより好ましい。
以上のようにして、図2(C)に示すような配線2が接着された太陽電池セル1を得ることができる。そして、配線2により太陽電池セル1の表面と別の太陽電池セル1の裏面とを接合させることで、図2(D)に示すように、複数の太陽電池セル1を連結させることができる。このときに用いる接着剤組成物としては、前記本発明の接着剤組成物を用いてもよい。この場合、上記方法と同様の条件で熱圧着すればよい。
その後、連結後の太陽電池セル1を、EVAシート4で挟み込み、さらにガラスシート5およびバックシート6で挟み込んで、公知の真空ラミネート装置を用いてラミネート圧着して、図3に示すような太陽電池モジュール7を作製することができる。
次に、本発明を実施例および比較例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。なお、実施例および比較例にて用いた材料を以下に示す。
((A1)成分)
エポキシアクリレート化合物A:エポキシアクリレート樹脂、重量平均分子量は1500、二重結合当量数は750、商品名「EBECRYL3708」、ダイセルサイテック社製
エポキシアクリレート化合物B:ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂、重量平均分子量は650、二重結合当量数は250、商品名「エポキシエステル3002M」、共栄社化学社製
((A2)成分)
アクリレート化合物A:イソシアヌルEO変性ジアクリレート、商品名「アロニックスM−215」、東亜合成社製
アクリレート化合物B:リン酸エステル含有アクリレート化合物、商品名「KAYAMER PM2」、日本化薬社製
((B)成分)
重合開始剤:パーオキサイド、商品名「パーオクタO」、日油社製
((C)成分)
充填剤: コロイダルシリカ、商品名「AEROSIL R974」、日本アエロジル社製
(他の成分)
エポキシ樹脂:ビスフェノールA型エポキシ樹脂、商品名「EXA−860」、DIC社製
含窒素化合物:イミダゾール、商品名「PN−F」、味の素ファインテクノ社製
消泡剤:商品名「AC−326F」、共栄社化学社製
[実施例1]
エポキシアクリレート化合物A28質量%、アクリレート化合物A54質量%、アクリレート化合物B5質量%、充填剤10質量%および消泡剤1質量%を容器に投入し、攪拌機にて予備混合した後、3本ロールを用いて室温にて混合し分散させ、その後、重合開始剤2質量%を投入し、攪拌機にて混合して接着剤組成物を得た。
次に、図4に示すような太陽電池セル1(多結晶セル、大きさ:30mm×30mm、電極部11の材質:銀、横方向に延びる電極部11aの電極幅:0.1mm、縦方向に延びる電極部11bの電極幅:2mm、)を準備した。この太陽電池セル1に、得られた接着剤組成物をディスペンサーにより塗布した(塗布幅:1mm、塗布長さ:10mm、塗布厚み:0.15mm)。その後、図4に示すように、帯状部材T(材質:銀、大きさ:幅1mm×厚み0.2mm×長さ40mm)と、塗布した接着剤組成物とが重なるように、太陽電池セル1に帯状部材Tを配置した。そして、加熱圧着装置を用いて、設定温度160℃、圧力1MPa、圧着時間7秒の条件で熱圧着して、試験片を得た。
[実施例2〜6]
表1に示す組成に従い各材料を配合した以外は実施例1と同様にして、接着剤組成物を得た。
また、得られた接着剤組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。
[比較例1〜9]
表2に示す組成に従い各材料を配合した以外は実施例1と同様にして、接着剤組成物を得た。
また、得られた接着剤組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。
<接着剤組成物の評価>
接着剤組成物の評価(接着強度、硬化性、導通性)を以下のような方法で行った。実施例1〜6について、得られた結果を表1に示す。比較例1〜9について、得られた結果を表2に示す。
(1)接着強度(ピール強度)
図4に示すような試験片における帯状部材Tを太陽電池セル1のセル面に対して、90°に折り曲げ、帯状部材Tおよび太陽電池セル1をそれぞれ治具に固定した。その後、太陽電池セル1のセル面から90°の角度をなす方向に引張速度3mm/minで、帯状部材Tを引っ張り、その時の強度に対して、接続幅1mmを割った値をピール強度(単位:N/mm)として測定した。なお、用いた試験機は、小型卓上試験機(島田製作所社製の「EZ−L」)である。接着強度は、以下の基準に従って評価した。
○:ピール強度が0.5N/mm以上1.0N/mm未満である。
△:ピール強度が0.2N/mm以上0.5N/mm未満である。
×:ピール強度が0.2N/mm未満である。
(2)硬化性
示差走査熱量測定機(セイコーインスツルメンツ社製の「EXSTAR6000」)を用い、試験片における吸熱および発熱ピークを得た後、発熱ピークのみを積算させ、反応発熱量を算出した。また、接着剤組成物(前駆体であり硬化させていないもの)について同様に反応発熱量を算出し、硬化前と硬化後の反応発熱量から反応率[{(硬化前の反応発熱量)−(硬化後の反応発熱量)}/(硬化前の反応発熱量)×100%]を求めた。硬化性は、以下の基準に従って評価した。
○:反応率が90%以上である。
△:反応率が80%以上90%未満である。
×:反応率が80%未満である。
(3)導通性
デジタルマルチメーター(アジレント・テクノロジー社製の「34410A」)を用いて、試験片の抵抗値を測定した。なお、図4に示すような試験片における帯状部材Tと縦方向に延びる電極部11bとに、それぞれ端子を接続して抵抗値を測定した。測定基準として抵抗値が測定されれば、導通していることがわかり、回路の形成が可能であると判断できる。導通性は、以下の基準に従って評価した。
○:抵抗値が100mΩ以下である。
△:抵抗値が100mΩ超である。
×:抵抗値が高すぎて、測定できない。
表1および表2に示す結果からも明らかなように、本発明の接着剤組成物を用いた場合(実施例1〜6)には、熱圧着時の温度を低くし、時間を短くした場合においても、十分な接着強度を確保でき、しかも十分な硬化性や導通性も確保できることが確認された。
これに対し、(A1)成分を含有しない接着剤組成物を用いた場合(比較例1)や、エポキシ系接着剤組成物を用いた場合(比較例4、5)には、熱圧着時の温度を低くし、時間を短くした場合に、接着強度を確保できないことが確認された。また、(A2)成分を含有しない接着剤組成物を用いた場合(比較例2、3)には、硬化性が低下するために、接着強度を確保できないことが確認された。
また、(A)成分中の(A1)成分量が少な過ぎる場合(比較例6、8)には、接着強度を確保できないことが確認された。さらに、(A)成分中の(A1)成分量が多過ぎる場合(比較例7、9)には、硬化性が低下するために、接着強度が低下することが確認された。
本発明の接着剤組成物は、太陽電池セルと配線とを接続する技術として好適に用いることができる。
1…太陽電池セル
2…配線
3…接着剤組成物

Claims (4)

  1. (A)アクリレート化合物と、(B)重合開始剤と、(C)充填剤とを含有し、
    前記(A)アクリレート化合物は、(A1)エポキシアクリレート化合物を含有し、
    前記(A1)エポキシアクリレート化合物の配合量は、前記(A)アクリレート化合物100質量%に対して、7質量%以上33質量%以下である
    ことを特徴とする接着剤組成物。
  2. 請求項1に記載の接着剤組成物において、
    前記(A1)エポキシアクリレート化合物の二重結合当量数は、100以上1000以下である
    ことを特徴とする接着剤組成物。
  3. 請求項1または請求項2に記載の接着剤組成物を用いて、太陽電池セルと配線とを接続したことを特徴とする太陽電池モジュール。
  4. 請求項1または請求項2に記載の接着剤組成物を用いた太陽電池セルと配線との接続方法であって、
    前記太陽電池セルに前記接着剤組成物を塗布する塗布工程と、
    前記接着剤組成物と、前記配線とが接するように、前記太陽電池セルに前記配線を配置する配置工程と、
    前記太陽電池セルと前記配線とを熱圧着する熱圧着工程と、
    を備えることを特徴とする太陽電池セルと配線との接続方法。
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