JP2014068453A - 電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機への冷却媒体の供給が不安定になった場合の冷却不足を抑制すること。
【解決手段】電動機1は、ローターが取り付けられるとともに、冷却媒体が通過する軸方向通路811を内部に有するシャフト8と、シャフト8を内部に配置し、かつ回転可能に支持する筐体6と、筐体6の内部、かつ内部冷却媒体通路811の入口811Iよりも冷却媒体の流れ方向における上流側に設けられて、冷却媒体を溜めた後に内部冷却媒体通路811へ流す冷却媒体溜め41と、を含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、内部に冷却媒体を供給して冷却する電動機に関する。
電動機は様々な用途に用いられるが、ステーターが有するコイルのジュール発熱及びローターコアの渦電流損失及びヒステリシス損失等によって発熱する。電動機を冷却するため、例えば、油等の冷却媒体を用いて電動機を冷却する技術が記載されている(特許文献1)。
特開2007−020337号公報
特許文献1に記載された技術は、電動モータ(電動機)のロータシャフトの中心線に沿って上方から下方に向けて冷却液(冷却媒体)がギヤポンプで圧送される。しかし、ギヤポンプからの冷却媒体の供給が不安定になった場合、電動機への冷却媒体の供給が不安定になり、冷却不足を招く可能性がある。
本発明は、電動機への冷却媒体の供給が不安定になった場合の冷却不足を抑制することを目的とする。
本発明は、ローターが取り付けられ、かつ冷却媒体が通過する内部冷却媒体通路を内部に有するシャフトと、前記シャフトを内部に配置し、かつ回転可能に支持する筐体と、
前記筐体の内部、かつ前記内部冷却媒体通路の入口よりも前記冷却媒体の流れ方向における上流側に設けられて、前記冷却媒体を溜めた後に前記内部冷却媒体通路へ流す冷却媒体溜めと、を含むことを特徴とする電動機である。
本発明において、前記冷却媒体溜めと前記内部冷却媒体通路との間に、絞り部を有する通路が設けられることが好ましい。
本発明において、前記筐体に設けられて、前記冷却媒体溜めへ前記冷却媒体を導入する冷却媒体入口と、前記冷却媒体入口と前記入口との間に介在する部材であって、前記冷却媒体入口側に前記冷却媒体溜めが設けられ、かつ前記冷却媒体溜めから前記入口に向かって前記通路が貫通する冷却媒体導入部材と、を有することが好ましい。
本発明において、前記入口が開口する前記シャフトの端部側に取り付けられて、前記シャフトの回転角度を検出する回転角度検出センサを有し、前記冷却媒体導入部材は、前記回転角度検出センサを前記シャフトの前記端部側から押さえ付けることが好ましい。
本発明において、前記シャフトは、長手方向における両側で軸受を介して前記筐体に支持されており、前記冷却媒体溜めに溜められた前記冷却媒体を、前記入口が開口する前記シャフトの端部側の前記軸受に供給する軸受用冷却媒体通路を有することが好ましい。
本発明は、ローターが取り付けられ、かつ冷却媒体が通過する内部冷却媒体通路を内部に有するシャフトと、前記シャフトを内部に配置し、かつ回転可能に支持する筐体と、前記筐体の内部、かつ前記内部冷却媒体通路の入口よりも前記冷却媒体の流れ方向における上流側に設けられて、前記冷却媒体を溜めた後に前記内部冷却媒体通路へ流す冷却媒体溜めと、前記筐体に設けられて、前記冷却媒体溜めへ前記冷却媒体を導入する冷却媒体入口と、前記冷却媒体入口と前記入口との間に介在する部材であって、前記冷却媒体入口側に前記冷却媒体溜めが設けられ、かつ前記冷却媒体溜めから前記入口に向かって絞り部を有する通路が貫通する冷却媒体導入部材と、を含むことを特徴とする電動機である。
本発明は、電動機への冷却媒体の供給が不安定になった場合の冷却不足を抑制することができる。
図1は、旋回用の電動機に本実施形態に係る電動機を用いたハイブリッド油圧ショベルを示す平面図である。 図2は、本実施形態に係る電動機を示す正面図である。 図3は、本実施形態に係る電動機の平面図である。 図4は、図3のV−V矢視図である。 図5は、図2のVI−VI矢視図である。 図6は、本実施形態に係る電動機の冷却系を示す模式図である。 図7は、本実施形態に係る電動機が備える冷却媒体溜め及び冷却媒体通路の拡大断面図である。 図8は、本実施形態の変形例に係る電動機を示す一部断面図である。 図9は、冷却媒体導入部材の変形例を示す断面図である。 図10は、冷却媒体溜めに溜められた冷却媒体を、シャフトを支持する一方の軸受に供給する電動機を示す一部断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
<ハイブリッド油圧ショベル>
図1は、旋回用の電動機に本実施形態に係る電動機を用いたハイブリッド油圧ショベルを示す平面図である。ハイブリッド油圧ショベル10は、下部走行体をなす左右一対の履帯11と、上部旋回体12と、下部走行体と上部旋回体12とを連結するスイングサークル13と、旋回モータとして機能する電動機1と、スイングピニオン1Aと、ブーム14、アーム15及びバケット16を含むとともに上部旋回体12に取り付けられた作業機17とを有する。
左右一対の履帯11は、右走行油圧モータと左走行油圧モータとにより駆動されて、ハイブリッド油圧ショベル10を走行させる。上部旋回体12は、旋回モータとして機能する電動機1により旋回する。上部旋回体12にはスイングサークル13のアウターレースが固定されており、下部走行体にはスイングサークル13のインナーレースが固定されている。このような構造によって、スイングサークル13は上部旋回体12と下部走行体とを連結する。電動機1は、縦置き、すなわち、ハイブリッド油圧ショベル10を水平面に設置した場合において、電動機1の入出力シャフトが重力の作用する方向に向かうように設置される。電動機1の入出力シャフトは、減速機構を備えたスイングマシナリを介してスイングピニオン1Aと連結している。スイングピニオン1Aは、スイングサークル13のインナーレースに取り付けられた内歯に噛み合っている。電動機1の駆動力は、前記スイングマシナリを介してスイングピニオン1Aに伝達されて、上部旋回体12を旋回させる。ブーム14、アーム15及びバケット16は、図示しない油圧ポンプから圧送される作動油によって、コントロールバルブを介して各々ブーム14用、アーム15用、バケット16用の油圧シリンダによって駆動されて、掘削等の作業を実行する。
このハイブリッド油圧ショベル10は、内燃機関で発電機及び油圧ポンプを駆動するとともに、発電機の電力で図示しないインバータを介して電動機1を駆動して、上部旋回体12を旋回させる。さらに、ハイブリッド油圧ショベル10は、電動機1を発電機として用いて、上部旋回体12を停止させる際に必要な制動力を発生させるとともに、前記制動力によって電動機1が発電した電力を、キャパシタ又は二次電池等の蓄電装置に蓄える。このように、ハイブリッド油圧ショベル10は、いわゆるハイブリッド方式の建設車両である。本実施形態においては、電動機1を建設車両の一種であるハイブリッド油圧ショベル10の旋回モータとして用いた例を説明するが、電動機1の適用対象はこれに限定されるものではない。なお、ハイブリッド油圧ショベル10は、内燃機関を有さない方式、すなわち、蓄電装置の電力で駆動される方式であってもよい。次に、電動機1の構造を説明する。
<電動機の構造>
図2は、本実施形態に係る電動機を示す正面図である。図3は、本実施形態に係る電動機の平面図である。図4は、図3のV−V矢視図である。図5は、図2のVI−VI矢視図である。図2に示すように、電動機1は、筒型形状の筐体6の内部に、入出力軸としてのシャフト8と、シャフト8に取り付けられたローターコア82と、ローターコア82の外周部に配置されたステーター9とを有する。すなわち、電動機1は、筒型形状の筐体6内にローターコア82が取り付けられるシャフト8が配置される構造である。シャフト8は、両側に軸受7A、7Bが取り付けられており、軸受7A、7Bを介して筐体6に回転可能に支持される。
筐体6は、筒型の部材である筐体胴61と、筐体胴61の一方の端部(シャフト8の入出力側における端部)に取り付けられる端部側部材としての第1フランジ62と、筐体胴61の他方の端部に取り付けられる円板形状の第2フランジ63と、を有する。後述するように、第2フランジ63は、フランジ凸部64と、蓋65とを有するが、フランジ凸部64及び蓋65も、筐体6の一部である。
筐体胴61と、第1フランジ62と、第2フランジ63とで囲まれる空間が、筐体6の内部になる。また、第2フランジ63と蓋65とで囲まれる空間も、筐体6の内部になる。すなわち、筐体6が有する筐体胴61、第1フランジ62、第2フランジ63及び蓋65のうち少なくとも2つで囲まれる空間が、筐体6の内部になる。第1フランジ62は、電動機1が使用される状態において、下方(重力の作用する方向側であり、図2、図5においては矢印Gで示す方向側)に配置される。例えば、電動機1が図1に示すハイブリッド油圧ショベル10に搭載される場合、ハイブリッド油圧ショベル10が水平面に接地している状態を電動機1が使用される状態であるとして、その状態において下方となる位置に第1フランジ62が配置される。
筐体胴61は、内周面が円筒形状の部材である。筐体胴61は、電動機1を冷却する水を、図4に示すウォータージャケット612に導入するための冷却水導入口613と、前記ウォータージャケットから前記冷却水を排出するための冷却水排出口614とを有する。なお、水以外の液体、例えば、油等をウォータージャケット612に導入して電動機1を冷却してもよい。
電動機1は、例えば、油等の冷却媒体によってローターコア82及びステーター9等が冷却される。冷却媒体は、電動機1の摺動部の潤滑も兼ねている。第1フランジ62は、円板形状の部材である。第1フランジ62は、電動機1の運転中において、筐体6の内部から冷却媒体を排出して、冷却媒体を吸引して吐出するポンプへ導くための冷却媒体排出口621を有している。また、第1フランジ62は、電動機1を保守・点検する際に、筐体6内の冷却媒体を抜き取るためのドレーン口622を有している。第1フランジ62は、筐体6の一方の端部に配置されるとともに、シャフト8が貫通している。第1フランジ62を貫通したシャフト8に、動力伝達用のジョイント又は減速機の入力シャフト等が取り付けられる。本実施形態において、第1フランジ62は筐体胴61と別部材であるが、第1フランジ62と筐体胴61とを同一の部材としてもよい。
第2フランジ63は、電動機1が使用される状態において、上方、すなわち、重力が作用する方向とは反対側に配置される。第2フランジ63は、フランジ凸部64と、蓋65とを有する。蓋65は、冷却媒体入口651を有する。冷却媒体入口651は、前記ポンプから吐出された冷却媒体を筐体6の内部に導入するためのものである。次に、電動機1の内部構造について説明する。
<電動機の内部構造>
図4に示すように、シャフト8の一端部側に取り付けられた軸受7Aは第1フランジ62に取り付けられ、シャフト8の他端部側に取り付けられた軸受7Bは第2フランジ63に取り付けられる。このような構造により、シャフト8は、両側に設けられた2つの軸受7A、7Bによって筐体6(より具体的には、筐体胴61、第1フランジ62及び第2フランジ63)に回転可能に支持されて、回転中心軸Zrを中心として回転する。回転中心軸Zrは、シャフト8の中心軸である。
シャフト8の外周部に取り付けられるローターコア82は、複数の鋼板(電磁鋼板)を積層した構造体である。ローターコア82は、前記鋼板が積層された方向(積層方向)の両側から、バランスプレート83、84によって挟持される。バランスプレート83、84は、ローターコア82を構成する複数の鋼板が分離しないように、シャフト8に取り付けられて、前記複数の鋼板に圧縮力を与えている。第1フランジ62側のバランスプレート84は、第1フランジ62側、すなわち、電動機1のシャフト8の入出力側に配置される。
ローターコア82の外周部には、筐体6の筐体胴61の内周部に取り付けられたステーター9が配置される。ステーター9は、ステーターコア91にコイル92が巻き付けられた構造体である。コイル92のステーターコア91から突出した部分が、コイルエンドである。ステーターコア91は、複数の鋼板(電磁鋼板)を積層した構造体である。
シャフト8は、回転中心軸Zrに沿って延在する軸方向通路811と、軸方向通路811からシャフト8の径方向外側に向かって延在してシャフト8の表面に開口する複数の径方向通路812とを有する。軸方向通路811と径方向通路812とが、内部冷却媒体通路としてのシャフト内冷却媒体通路813となる。軸方向通路811は、シャフト8の軸受7B側における端部に開口する入口811Iを有している。入口811Iは、冷却媒体を軸方向通路811内へ導入するための開口である。入口811Iから軸方向通路811内へ流入した冷却媒体は、軸方向通路811内を矢印Cで示す方向に流れる。以下においても、矢印Cは、冷却媒体の流れる方向を示す。
バランスプレート84は、ローターコア82と接する側に凹部841を有する。ローターコア82は、複数の鋼板の積層方向、すなわちシャフト8の回転中心軸Zrと平行な方向に向かってローターコア82を貫通するローターコア貫通孔821を有する。また、ローターコア82は、図示しない複数の永久磁石を有する。第2フランジ63側のバランスプレート83は、シャフト8の回転中心軸Zrと平行な方向に向かうバランスプレート貫通孔831を有する。シャフト内冷却媒体通路813、凹部841、ローターコア貫通孔821及びバランスプレート貫通孔831は、それぞれ連通して冷却媒体が通過する通路となる。これらは、回転体であるシャフト8及びローターコア82に設けられて、冷却媒体を通過させるための回転体側冷却媒体通路となる。
シャフト8の一方の端部側、より具体的には、第2フランジ63側の端部側における側周部には、シャフト8の回転角度を検出する回転角度検出センサとしてのレゾルバ50が取り付けられる。第2フランジ63側の端部には、軸方向通路811が開口している。すなわち、レゾルバ50は、シャフト8の側周部であって、軸方向通路811が開口している端部側に取り付けられる。
第2フランジ63のフランジ凸部64は、凸部内空間641を有している。凸部内空間641には、押さえ部材としての冷却媒体導入部材40が設けられる。冷却媒体導入部材40は、静止系である蓋65が有する冷却媒体供給部3から回転系であるシャフト8に冷却媒体を供給するための機能と、回転角度検出センサとしてのレゾルバ50を第2フランジ63に設けられたフランジ凸部64へ押さえ付けて固定する機能と、を有する。冷却媒体導入部材40は、内部を貫通する冷却媒体導入通路42を有している。冷却媒体導入通路42は、シャフト8の軸方向通路811の開口部、すなわち入口811Iと対向しており、軸方向通路811に冷却媒体を導入する。また、フランジ凸部64は、軸受7Bに冷却媒体を供給する軸受側通路643を有する。軸受7Bは、軸受側通路643から冷却媒体が供給される。また、フランジ凸部64は、レゾルバ50の出力を取り出すためのケーブルを保持するコネクタ55が取り付けられている。
蓋65は、フランジ凸部64の開口部に取り付けられて、フランジ凸部64が有する凸部内空間641を塞ぐ。また、蓋65は、冷却媒体供給部3を有する。より具体的には、冷却媒体供給部3は、筐体6を構成する蓋65の内部に設けられる。蓋65は、上方(鉛直方向とは反対側)に配置されるので、冷却媒体供給部3も上方に配置される。冷却媒体供給部3は、後述する軸受用通路23及びローター用通路28を有する。冷却媒体供給部3は、静止系である蓋65に取り付けられている冷却媒体入口651から冷却媒体を導入し、この冷却媒体を、回転系であるシャフト8が有するシャフト内冷却媒体通路813にローター用通路28を介して供給する。このように、冷却媒体供給部3は、静止系から回転系へ冷却媒体を供給する。また、冷却媒体供給部3は、フランジ凸部64が有する軸受側通路643にも、冷却媒体入口651から導入された冷却媒体を、軸受用通路23を介して供給する。軸受側通路643に供給された冷却媒体は、軸受7Bに供給される。
図5に示すように、フランジ凸部64に取り付けられる蓋65は、冷却媒体入口651からの冷却媒体を配分する第1冷却媒体分配通路653と、第2冷却媒体分配通路655と、第3冷却媒体分配通路656と、第4冷却媒体分配通路657とを有する。また、蓋65は、フィルター24を格納するフィルター格納部654と、リリーフ通路25と、リリーフ弁26とを有する。冷却媒体入口651は、第1冷却媒体分配通路653を介してフィルター格納部654とつながっている。
第2冷却媒体分配通路655は、フィルター格納部654とつながっており、フィルター24を通過した冷却媒体の一部を冷却媒体導入部材40の冷却媒体溜め41へ導入する。冷却媒体溜め41には、冷却媒体導入通路42が接続されている。冷却媒体導入通路42は、冷却媒体溜め41内の冷却媒体を、シャフト8が有する軸方向通路811内へ導入する。冷却媒体導入通路42は、冷却媒体溜め41と内部冷却媒体通路の一部である軸方向通路811との間に配置された、絞り部を有する通路である。
電動機1は、回転中心軸Zrが重力の作用方向(図4の矢印Gで示す方向)と平行になるように、設置されたり、取付対象に取り付けられたりする。本実施形態において、冷却媒体溜め41は、電動機1が設置されたり取り付けられたりしたときには、上方に位置する。このようにすることで、蓋65が有する冷却媒体供給部3から冷却媒体溜め41へ供給された冷却媒体は、重力の作用によって下方へ流れて、冷却媒体導入通路42から軸方向通路811内へ流入する。
第2冷却媒体分配通路655と冷却媒体溜め41と冷却媒体導入通路42とが、ローター用通路28に相当する。第3冷却媒体分配通路656は、フィルター格納部654とつながっており、フィルター24を通過し、冷却媒体導入通路42へ導入された冷却媒体の残りを、第4冷却媒体分配通路657に導入する。第3冷却媒体分配通路656と、第4冷却媒体分配通路657と、軸受側通路643とが、軸受用通路23に相当する。
リリーフ通路25は、冷却媒体入口651とリリーフ弁26とを接続している。リリーフ弁26は、フィルター24をバイパスするように、リリーフ通路25と第2冷却媒体分配通路655及び第3冷却媒体分配通路656との間に介在する。リリーフ通路25内の冷却媒体の圧力がリリーフ弁26の開弁圧力を超えるとリリーフ弁26が開き、冷却媒体入口651からの冷却媒体を、フィルター24をバイパスして第2冷却媒体分配通路655及び第3冷却媒体分配通路656に流す。リリーフ弁26の開弁圧力は、例えば、フィルター24が目詰まりして交換が必要になったときにおけるリリーフ通路25内の圧力に設定することができる。このようにすれば、フィルター24が目詰まりして交換が必要になったときであっても、確実に軸受7B及びローターコア82等に冷却媒体を供給することができる。また、リリーフ弁26の開弁圧力を前述したように設定するとともに、リリーフ弁26が開いたことを報知する手段を用意しておけば、リリーフ弁26が開いたことによりフィルター24の交換時期を報知することができる。
本実施形態において、蓋65が有する複数の冷却媒体の通路のうち、電動機1の回転中心軸Zrと直交する通路は、同一の平面内に配置されている。この場合、それぞれの通路の中心軸が同一の平面内に配置される。より具体的には、図5に示す第1冷却媒体分配通路653、フィルター格納部654、第3冷却媒体分配通路656、リリーフ通路25、リリーフ弁26とリリーフ通路とを接続する通路、第1冷却媒体分配通路653及び冷却媒体入口651とフィルター格納部654とを接続する通路等は、それぞれの中心軸が同一の平面内に配置される。
電動機1の回転中心軸Zrと直交する蓋65内の通路は、例えば、水平方向から蓋65に穿孔されて形成されるが、前記通路を上述したように配置することで、蓋65に前記通路を加工する際に、効率的な段取りを選択しやすくなるとともに、効率的に加工することができる。すなわち、電動機1の回転中心軸Zrと直交する蓋65内の複数の通路を形成する場合、基準面から工具までの高さを一定にして、水平方向から蓋65の複数箇所に穿孔することができるので、穿孔時に工具の高さを変更する機会を最小限にすることができる。その結果、電動機1の回転中心軸Zrと直交する複数の通路を蓋65に形成する際の作業時間及び工具設定の手間を低減することができるので、生産性の向上及び製造コストの低減を実現することができる。
フランジ凸部64、すなわち静止系に軸受用通路23を設けることにより、冷却媒体の供給は、ローターコア82の回転の影響を受けない。このため、シャフト8側から軸受7Bに油路を形成する場合と比較して、ローターコア82の回転にともなう冷却媒体の変動を抑制できる。その結果、軸受7Bへ適切な量の冷却媒体を供給することができる。次に、電動機1の冷却系について説明する。
<電動機の冷却系>
図6は、本実施形態に係る電動機の冷却系を示す模式図である。上述したように、電動機1は、冷却媒体CLによってローターコア82及びステーター9等が冷却されるとともに、冷却媒体CLで軸受7A、7Bが潤滑される。電動機1の冷却系統(以下、適宜冷却系という)2は、ポンプ21と、ポンプ用電動機5と、通路22と、軸受用通路23と、ローター用通路28と、油溜まり部39と、排出通路32と、フィルター24と、リリーフ通路25と、リリーフ弁26と、フィルター38とを含む。フィルター38とポンプ21との間には、冷却媒体CLを冷却する冷却器を設けてもよい。ポンプ21と、ポンプ用電動機5とは、ポンプ用電動機5の出力軸5Aによって連結されている。ポンプ21の駆動手段は、ポンプ用電動機5以外であってもよく、例えば、図1に示すハイブリッド油圧ショベル10の動力発生源である内燃機関であってもよい。本実施形態において、フィルター24とフィルター38とは電動機1に内蔵されている。
電動機1を冷却する場合、ポンプ用電動機5がポンプ21を駆動する。すると、ポンプ21は、排出通路32から冷却媒体CLを吸引し、通路22に吐出する。冷却媒体CLは、フィルター24を通過する過程で異物等が取り除かれて、軸受用通路23及びローター用通路28へ流入する。軸受用通路23へ流入した冷却媒体CLは、軸受7Bを冷却及び潤滑した後、油溜まり部39に集められる。ローター用通路28へ流入した冷却媒体CLは、電動機1のローターコア及びコイルを冷却した後、油溜まり部39に集められる。油溜まり部39とポンプ21の吸引口とは、途中にフィルター38が設けられた排出通路32で接続されている。油溜まり部39に集められた冷却媒体CLは、排出通路32を通過した後、フィルター38で異物が取り除かれて、再びポンプ21に吸引され、通路22へ吐出される。
通路22は、ポンプ21の吐出口に接続されており、電動機1内でフィルター24の入口側とリリーフ通路25とに分岐する。フィルター24の出口側に設けられた冷却媒体を通過させる通路は、軸受用通路23と、ローター用通路28とに分岐する。軸受用通路23は、軸受7Bに冷却媒体を供給して、これを冷却及び潤滑する。ローター用通路28は、電動機1のローターに冷却媒体を供給し、これを冷却する。なお、冷却系2は、軸受用通路23を必ずしも有する必要はない。ポンプ21の吐出口に接続されている通路22から分岐したリリーフ通路25は、リリーフ弁26の入口に接続される。リリーフ弁26の出口側は、フィルター24の出口側と接続される。次に、電動機1の冷却時における冷却媒体の流れを説明する。
<冷却時における冷却媒体の流れ>
蓋65の冷却媒体入口651から供給され、フィルター24を通過した冷却媒体の一部は、ローター用通路28の冷却媒体溜め41に流入する。冷却媒体は、冷却媒体溜め41へ溜められた後、冷却媒体導入通路42を通ってシャフト内冷却媒体通路813の軸方向通路811に流入する。この冷却媒体は、径方向通路812を通過した後にバランスプレート84の凹部841を通ってローターコア貫通孔821に流入する。冷却媒体は、ローターコア貫通孔821を通過する過程でローターコア82及び図示しない永久磁石を冷却した後、バランスプレート83のバランスプレート貫通孔831から流出する。ローターコア82が回転している場合、バランスプレート貫通孔831から流出した冷却媒体は、遠心力によりステーター9のコイルエンド(コイル92がステーターコア91から突出した部分)に供給される。この冷却媒体は、筐体6内を下方に流れる過程でステーター9を冷却して、第1フランジ62の筐体6の内部側に設けられた第1の排出口27に集められる。図4の符号OLは、油溜まり部39に溜まる冷却媒体の液面を示している。このように、油溜まり部39に溜まる冷却媒体の量は、図4に示すように、第1のフランジ側に向けて突出しているコイルエンドの一部が常に浸かる程度に冷却媒体排出口621からの排出量が調節されていて、前記コイルエンドを冷却するようになっている。
蓋65の冷却媒体入口651から供給され、フィルター24を通過した冷却媒体のうち、ローター用通路28に流入しなかった冷却媒体は、軸受用通路23に流入して、軸受7Bに供給される。この冷却媒体は、軸受7Bを冷却及び潤滑した後、筐体6内を下方に流れる。その過程で、ローターコア82と接した冷却媒体は、遠心力によりローターコア82の径方向外側のステーター9に供給されてこれを冷却する。ステーター9を冷却した冷却媒体は、筐体6内を下方に流れて、第1フランジ62の筐体6の内部側に設けられた油溜まり部39に集められる。
油溜まり部39に集められた冷却媒体は、主に第1の排出口27を通って排出通路32へ流入した後、フィルター38へ導かれて異物等が除去されてから、第1フランジ62が有する冷却媒体排出口621から排出される。第1の排出口27を通過しなかった油溜まり部39の冷却媒体は、軸受7Aの内輪と外輪と転動体との間の空間を通って軸受外空間29へ流入した後、第2の排出口30を通過する。その結果、油溜まり部39に集められた冷却媒体の一部は、軸受7Aを冷却し、潤滑する。第2の排出口30を通過した冷却媒体は、排出通路32に流入した後、フィルター38へ導かれて異物等が除去されてから、第1フランジ62が有する冷却媒体排出口621から排出される。
このように、冷却媒体は、ローターコア82及びステーター9を冷却するとともに、軸受7A、7Bを冷却及び潤滑する。この他にも、上述したように、筐体6の筐体胴61が有するウォータージャケット612へ冷却水導入口613から冷却水が供給される。この冷却水は、筐体6を介して主にステーター9を冷却する。第1フランジ62と筐体胴61との間には、ウォータージャケット612を封止するための封止部材として、ガスケット35が設けられる。ガスケット35は、筐体胴61と第1フランジ62との間から筐体6の内部の冷却媒体が流出し、ウォータージャケット612に混入したり、筐体6の外部に流出したりすることを回避するためのオイルシールとしての機能も有する。次に、冷却媒体溜め41及び通路としての冷却媒体導入通路42についてより詳細に説明する。
<冷却媒体溜め及び冷却媒体導入通路>
図7は、本実施形態に係る電動機が備える冷却媒体溜め及び冷却媒体通路の拡大断面図である。電動機1は、蓋65と第2フランジ63との間に配置された冷却媒体導入部材40を有する。冷却媒体導入部材40は、図4に示す冷却媒体入口651と軸方向通路811の入口811Iとの間に介在する部材である。本例において、冷却媒体導入部材40は、第2フランジ63と蓋65とで囲まれる空間、すなわち筐体6の内部に配置される。
冷却媒体導入部材40には、冷却媒体入口651側、この例では、冷却媒体入口651とつながっている第2冷却媒体分配通路655側に冷却媒体溜め41が設けられ、かつ冷却媒体溜め41から入口811Iに向かって冷却媒体導入通路42が貫通する。冷却媒体導入通路42が冷却媒体導入部材40を貫通する方向は、シャフト8の回転中心軸Zrと平行な方向である。冷却媒体溜め41は、冷却媒体導入部材40とともに筐体6の内部に配置される。
冷却媒体導入部材40は、略円筒形状の部材である。本実施形態において、冷却媒体導入部材40は、レゾルバ50を押さえるレゾルバ押さえとしての役割も有する。この点については後述する。冷却媒体溜め41は、冷却媒体導入部材40の一方の端部、すなわち、蓋65に設けられた第2冷却媒体分配通路655の開口と対向する端部に設けられた、すり鉢状の凹部である。冷却媒体溜め41は、第2冷却媒体分配通路655と対向している。冷却媒体入口651から流入し、第2冷却媒体分配通路655から流出した冷却媒体が、冷却媒体溜め41へ一時的に溜められる。
冷却媒体溜め41は、底部、すなわち冷却媒体導入部材40の他方の端部側に、冷却媒体導入通路42の開口部42Iを有している。冷却媒体導入通路42は、冷却媒体溜め41の底部から他方の端部に向かって冷却媒体導入部材40を貫通する。冷却媒体導入部材40の他方の端部に開口した冷却媒体導入通路42の開口部42Eは、軸方向通路811の入口811Iと対向する。冷却媒体溜め41に一時的に溜められた冷却媒体は、開口部42Iから冷却媒体導入通路42内に流入し、開口部42Eから流出して軸方向通路811の入口811Iから軸方向通路811内へ流入する。このように、冷却媒体溜め41は、筐体6の内部、かつ軸方向通路811の入口811Iよりも冷却媒体の流れ方向(矢印Cで示す方向)における上流側に設けられて、冷却媒体を溜めた後に軸方向通路811へ流す。
蓋65の凹部65Uと冷却媒体導入部材40との間にはOリング53が介在しているので、両者の間からの冷却媒体の漏れが抑制される。また、冷却媒体導入部材40とシャフト8との間には、オイルシール51が介在しているので、両者の間からの冷却媒体の漏れが抑制される。このような構造により、第2冷却媒体分配通路655から供給された冷却媒体は、冷却媒体導入部材40の冷却媒体溜め41及び冷却媒体導入通路42を介してシャフト8の軸方向通路811へ供給される。冷却媒体導入部材40は静止系に設けられており、シャフト8は回転系に設けられているので、冷却媒体は、静止系から回転系へ供給される。
冷却媒体導入通路42は、冷却媒体溜め41と軸方向通路811との間に、絞り部42Dを有する。絞り部42Dは、開口部42Iから開口部42Eの間において、冷却媒体導入通路42の断面積が最も小さくなった部分である。前述した断面積は、冷却媒体導入通路42が冷却媒体導入部材40を貫通する方向と直交する断面の面積であり、適宜通路断面積という。絞り部42Dは、冷却媒体溜め41に溜められた冷却媒体が冷却媒体導入通路42の開口部42Eから流出する流量を調整する。冷却媒体溜め41と軸方向通路811との間に絞り部42Dが設けられることで、冷却媒体溜め41は、電動機1の運転中、常に適切な量の冷却媒体を保持できるので、電動機1は、軸方向通路811へ安定して冷却媒体を供給することができる。また、絞り部42Dは、冷却媒体溜め41から適切な流量で冷却媒体を軸方向通路811内に流入させることができる。
本実施形態において、冷却媒体導入通路42は、冷却媒体溜め41側の開口部42Iから通路断面積が徐々に小さくなり、絞り部42Dで通路断面積が最小になった後、軸方向通路811の入口811I側の開口部42Eに向かって通路断面積が徐々に大きくなる。このように、冷却媒体導入通路42は、開口部42Iから絞り部42Dに向かって徐々に縮径し、絞り部42Dから開口部42Eに向かって徐々に拡径するので、例えば、冷却媒体導入部材40をダイキャスト等の鋳造で製造する場合に、製造が容易になるという利点がある。絞り部42Dは、本実施形態のようなものには限定されず、例えば、開口部42Iから開口部42Eの間で通路断面積が一定の冷却媒体導入通路42を用い、その途中にオリフィスを取り付けて絞り部42Dとしてもよい。図7には、冷却媒体導入通路42の延在方向と平行な断面において、冷却媒体導入通路42の内面が曲線的に変化する例を示したが、冷却媒体導入通路42の内面は直線的に変化してもよい。
電動機1は、冷却媒体溜め41に冷却媒体を溜めた上で軸方向通路811に導入して、ローターコア及びコイルを冷却する。このため、電動機1は、図6に示すポンプ21からの冷却媒体の供給が不安定でも、筐体6の内部に安定して冷却媒体を供給することができる。その結果、電動機1は、ステーター9のコイル92及びローターコア82が備える磁石等の冷却不足を抑制し、かつ軸受7B及びオイルシール51の潤滑不足を抑制することができるので、これらの耐久性低下を抑制できる。また、電動機1は、冷却媒体溜め41にある程度の量の冷却媒体を溜めた上で筐体6の内部に冷却媒体を供給するので、コイル92等を安定して冷却することができ、安定して性能を発揮することができる。
また、電動機1は、冷却媒体溜め41に溜められた冷却媒体を軸方向通路811に導入するので、電動機1の回転中心軸Zrが重力の作用方向に対して傾斜しても、冷却媒体導入通路42の開口部42Iから空気が流入することを抑制できる。その結果、電動機1は、筐体6の内部に安定して冷却媒体を供給して、ステーター9のコイル92及びローターコア82が備える磁石等の冷却不足を抑制し、かつ軸受7B及びオイルシール51の潤滑不足を抑制することができる。
また、冷却媒体は、筐体6の内部と外部との境界に存在する蓋65に近い冷却媒体溜め40に溜められるので、ステーター9及びローターコア82が備える磁石等の冷却効果が向上する。さらに、電動機1が冷却媒体を必要とするタイミング、例えば、ローターの回転中においては、ローターの回転による遠心力で軸方向通路811に吸い込み圧力が発生する。冷却媒体溜め40に冷却媒体を溜めることにより、前述した吸い込み圧が発生すると、冷却媒体溜め41からはより多くの冷却媒体がローターに供給される。このように、電動機1は、冷却媒体を必要とするタイミングに、効果的にローターへ冷却媒体を供給することができる。
また、冷却媒体溜め41にある程度の量の冷却媒体を溜めることにより、電動機1の運転中は、筐体6内の油溜まり部39に溜められる冷却媒体の量を低減することができる。すると、ローターが油溜まり部39に溜められた冷却媒体に接触する面積を低減できるので、ローターの回転抵抗を低減できる。その結果、電動機1は、電力の利用効率が向上する。次に、レゾルバ50について説明する。
<レゾルバ>
レゾルバ50は、回転系であるシャフト8に取り付けられるレゾルバローター50Rと、静止系である第2フランジ63に取り付けられるレゾルバステーター50Sとを含んでいる。レゾルバローター50Rは、シャフト8とともに回転する。したがって、レゾルバローター50Rは、シャフト8の回転中心軸Zrを中心として回転する。レゾルバ50のレゾルバステーター50Sは、第2フランジ63に設けられた凹部である回転角度検出センサ保持部642に嵌め込まれる。レゾルバローター50Rが取り付けられるシャフト8は、レゾルバローター50Rの内径よりも外径が大きくなる段部8Dを有しており、レゾルバローター50Rが段部8Dで係止される。
レゾルバ50は、冷却媒体導入部材40によってシャフト8の一方の端部(軸方向通路811が開口する端面8Ta)側から第2フランジ63に押し付けられる。冷却媒体導入部材40は、板状の部材としての固定部材54によって、第2フランジ63に固定される。このようにして、レゾルバ50(より具体的にはレゾルバステーター50S)は、第2フランジ63に固定される。固定部材54は、例えば、金属の板材を打ち抜き及び折り曲げ加工等することにより製造することができる。
図7に示すように、略円筒形状の冷却媒体導入部材40は、円柱形状の胴部40Bと、胴部40Bの一方の端部に設けられて胴部40Bの径方向外側に向かって張り出す張出部40Fとを有する。胴部40Bは、他端部側、すなわち張出部40Fが設けられている端部とは反対の端部側に、周方向に延在する溝45を有する。図7に示すように、溝45にはシール部材としてのOリング53が設けられる。冷却媒体導入部材40は、例えば、アルミニウム合金を鋳造したりダイキャストしたりすることによって製造される。冷却媒体導入部材40は、蓋65とは別部材なので、蓋65の材料とは異なる材料で製造することもできる。このようにすることで、冷却媒体導入部材40に適切な材料を用いることができるとともに、冷却媒体導入部材40の精度を向上させることもできる。
冷却媒体溜め41が開口する冷却媒体導入部材40の端面とは反対側の端面、すなわち、冷却媒体導入部材40の張出部40F側の端面40Tbは、レゾルバ50のレゾルバステーター50Sと接している。また、冷却媒体導入部材40の冷却媒体導入部材40の端面、すなわち溝45側の端面40Taは、蓋65が有する凹部65Uに嵌め込まれて、凹部65Uと対向する。なお、蓋65は、筐体6において、図4に示す冷却媒体供給部3が設けられる部分である。
図7に示すように、冷却媒体導入部材40は、張出部40F側に凹部46を有している。凹部46は、平面視が円形であり、溝45側の端面40Ta側の内径が最も小さく、張出部40Fの端面40Tb側の内径が大きくなっている。凹部46の内径が変化する部分は段部40Dとなっている。図7に示すように、シャフト8がレゾルバ50のレゾルバローター50Rから突出した部分が、凹部46に差し込まれる。シャフト8と冷却媒体導入部材40の凹部46との間には、シール部材としてのオイルシール51が設けられる。凹部46に設けられたオイルシール51は、段部40Dに係止される。
フランジ凸部64は、第2フランジ63から突出した部分であり、内部に凸部内空間641を有している。凸部内空間641は、凸部端面64Tに蓋65が取り付けられることにより閉じられる。凸部端面64Tには溝64Sが形成されている。溝64Sには、Oリング52が取り付けられる。このような構造により、Oリング52が凸部端面64Tと蓋65とを封止する。
冷却媒体導入部材40は、凸部内空間641内に配置され、かつ蓋65と第2フランジ63との間、より具体的には、蓋65の凹部65Uとフランジ凸部64の回転角度検出センサ保持部642との間に介在する。冷却媒体導入部材40は、回転角度検出センサ保持部642に取り付けられて、レゾルバ50を押さえ付けて第2フランジ63に固定する。このとき、冷却媒体導入部材40は、入口811Iが開口するシャフト8の端部側からレゾルバ50を押さえ付ける。すると、溝45側の端面40Taが、フランジ凸部64の凸部端面64Tよりも凸部内空間641の外側に突出する。突出した冷却媒体導入部材40は、蓋65の凹部65Uに嵌め込まれる。凹部65Uの深さは、凸部端面64Tから溝45側の端面40Taまでの寸法よりも大きくなっている。このため、凹部65Uに嵌め込まれた冷却媒体導入部材40の溝45側の端面40Taと、これに対向する凹部65Uの部分との間には、空間BSが形成される。空間BSは、例えば、昇温により冷却媒体導入部材40が伸びた場合に、レゾルバ50と蓋65との接触を回避する。
冷却媒体導入部材40がレゾルバ50を押さえ付けた後、固定部材54によって冷却媒体導入部材40を第2フランジ63に取り付ける。すると、レゾルバ50は、固定部材54と冷却媒体導入部材40とを介して第2フランジ63に固定される。蓋65がフランジ凸部64に取り付けられると、蓋65の凹部65Uに冷却媒体導入部材40の端面40Taが嵌め込まれるが、凹部65Uと冷却媒体導入部材40との間には、空間BSが介在するため、蓋65から冷却媒体導入部材40を介してレゾルバ50に力が加わることが回避される。
本実施形態は、蓋65を用いずに、冷却媒体導入部材40及び固定部材54を用いてレゾルバ50を第2フランジ63へ固定して保持させる。すなわち、蓋65からレゾルバ50を押さえて保持する機能(レゾルバ保持機能)を分離し、レゾルバ保持機能を冷却媒体導入部材40及び固定部材54に持たせている。そして、蓋65に、凸部内空間641を密封する機能(凸部空間密封機能)を持たせている。レゾルバ保持機能と凸部空間密封機能とを1つの部材(例えば蓋65)が両立する場合、前記部材とレゾルバ50との位置との精度及び前記部材と凸部端面64Tとの位置との精度を高くしないと両方の機能を実現することは困難である。すなわち、1つの部材において2箇所の精度を高くしないと両方の機能を実現することは困難である。しかし、本実施形態は、レゾルバ保持機能と凸部空間密封機能とを異なる部材に担わせているので、1つの部材が両方の機能を有する必要はない。その結果、1つの部材において2箇所の精度を高くする必要はない。すなわち、回転角度検出センサとしてのレゾルバ50の固定及びレゾルバ50を配置した空間の密封に用いる部材に求められる精度を抑えることができるので、製造が容易になるという利点がある。
本実施形態においては、第2冷却媒体分配通路655を含む冷却媒体供給部3(図4参照)を有する蓋65と、冷却媒体導入通路42を有する冷却媒体導入部材40とを別部材としている。このような構造により、冷却媒体供給部3又は冷却媒体導入通路42に異物が混入して不具合等が発生した場合には、蓋65と冷却媒体導入部材40とを分解して、冷却媒体供給部3又は冷却媒体導入通路42を容易に掃除等することができる。このように、蓋65と冷却媒体導入部材40とを別部材とすることにより、冷却媒体の経路を短い単位に分解することができるので、冷却媒体の経路をメンテナンスしやすくなるという利点もある。
蓋65の凹部65Uと冷却媒体導入部材40との間に形成される空間BSは、第2冷却媒体分配通路655から供給された冷却媒体を貯めて保持する機能を有する。したがって、冷却媒体導入部材40が有する冷却媒体溜め41の体積を実質的に大きくすることができる。その結果、電動機1のローター及びステーターをより安定して冷却したり、油溜まり部39に溜められる冷却媒体の量を低減して、ローターの回転抵抗を低減したりすることができる。
フランジ凸部64は、コネクタ55を取り付けるためのコネクタ取付孔64Hを有している。コネクタ55は、フランジ凸部64の凸部内空間641側からシール部材55Sを挟んでコネクタ取付孔64Hに取り付けられる。フランジ凸部64は、筐体6の一部であるので、コネクタ55は筐体6に取り付けられる。コネクタ取付孔64Hから現れたコネクタ55に、コネクタ55のコネクタ端子と電気的に接続されるとともに、電動機1の制御装置に接続される外部のコネクタを接続する。このようにすることで、前記制御装置は、レゾルバ50の出力及びレゾルバ50の励磁をすることができる。
本実施形態において、フランジ凸部64の凸部内空間641は、凸部内空間底部64B(第2フランジ63の蓋65側における表面)と蓋65との間の大きさ(凸部空間高さ)が、コネクタ55を取り付けるために十分な大きさとしてある。このようにすることで、本実施形態においては、フランジ凸部64の壁643Aにコネクタ55を取り付けるとともに、凸部内空間641内にコネクタ55の少なくとも一部を配置することができる。次に、本実施形態の変形例を説明する。
<変形例>
図8は、本実施形態の変形例に係る電動機を示す一部断面図である。電動機1aは、回転中心軸Zrが重力の作用方向(図8の矢印Gで示す方向)と直交するように配置される。冷却媒体導入部材40aは、第2フランジ63と蓋65との間に形成される空間644に配置される。冷却媒体溜め41aは、第2フランジ63内に設けられる。冷却媒体溜め41aは、冷却媒体入口651から冷却媒体が供給される。冷却媒体溜め41aの底部には、冷却媒体が通過する通路43が接続されている。通路43は、冷却媒体溜め41aと空間644とに開口する。
冷却媒体導入部材40aは、曲がり部42Bと絞り部42Daとを有する冷却媒体導入通路42aを備える。冷却媒体導入通路42aは、円筒形状の冷却媒体導入部材40aの側部40Saと、シャフト8が有する軸方向通路811の入口811Iと対向する冷却媒体導入部材40aの部分にそれぞれ開口する。冷却媒体導入通路42aは、側部40Saから回転中心軸Zrに向かって延在し、回転中心軸Zrの位置の曲がり部42Bで90度向きを変えた後、回転中心軸Zrに沿って延在する。冷却媒体導入通路42aは、側部40Saと曲がり部42Bとの間に絞り部42Daを有する。冷却媒体導入通路42aは、側部40Sa側の開口部42Iaが、通路43の空間644側の開口部と連結通路44で連結されている。
電動機1aは、回転中心軸Zrが重力の作用方向と直交するように配置されたり対象物に取り付けられたりするが、このとき、冷却媒体溜め41aが上方に位置するように電動機1aが配置等される。冷却媒体入口651から供給された冷却媒体は、冷却媒体溜め41aに溜められた後、重力の作用によって通路43、連結通路44を通って冷却媒体導入通路42aに流入する。冷却媒体導入通路42aに流入した冷却媒体は、絞り部42Daを通って開口部42Eaから流出し、軸方向通路811の入口811Iへ流入する。
上述した実施形態の電動機1は、回転中心軸Zrが重力の作用方向と平行に配置される、いわゆる縦置きで用いられる。これに対し、本変形例の電動機1aは、回転中心軸Zrが重力の作用方向と直交するように配置される、いわゆる横置きで用いられる。このように、横置きの電動機1aが冷却媒体溜め41aを有することにより、縦置きの電動機1と同様の作用、効果を奏する。電動機1aが有する絞り部42Daの位置は、上述した例に限定されない。例えば、通路43又は曲がり部42Bよりも冷却媒体の流れ方向における下流側に絞り部42Daが設けられていてもよい。
<冷却媒体導入部材の変形例>
図9は、冷却媒体導入部材の変形例を示す断面図である。図4、図7に示す冷却媒体導入部材40は、略円筒形状の部材であるが、本変形例の冷却媒体導入部材40bは、略円板状の冷却媒体溜め形成部40Pと、円筒形状の軸部40Sとを有する胴部40Bbと、張出部40Fとを含む点が異なる。冷却媒体溜め形成部40Pは、冷却媒体溜め41bを有している。冷却媒体溜め41bは、図4、図7に示す冷却媒体導入部材40よりも直径が大きく、深さが浅い。
冷却媒体溜め形成部40Pと張出部40Fとは、軸部40Sで連結されている。軸部40Sの直径は、冷却媒体溜め形成部40Pの直径よりも小さい。軸部40Sは、冷却媒体溜め形成部40Pから張出部40Fに向かって貫通する冷却媒体導入通路42bを有している。冷却媒体導入通路42bは、絞り部42Dbと、冷却媒体溜め41bに開口する開口部42Ibと、張出部40Fの内側に開口する開口部42Ebとを有している。このような形状の冷却媒体導入部材40bであっても、上述した冷却媒体導入部材40と同様の作用、効果を奏する。
<軸受へ冷却媒体を供給する構造>
図10は、冷却媒体溜めに溜められた冷却媒体を、シャフトを支持する一方の軸受に供給する電動機を示す一部断面図である。電動機1cは、図4、図7に示す電動機1が有する冷却媒体溜め41に溜められた冷却媒体の一部を、シャフト8を長手方向における両側で支持する軸受のうち一方の軸受7Bに供給する。軸受7Bは、軸方向通路811の入口811Iが開口するシャフト8の端部側に取り付けられている。軸受7Bは、冷却媒体導入部材40c側で、シャフト8を筐体、より具体的には第2フランジ63に回転可能に支持する。
冷却媒体導入通路42cは、冷却媒体溜め41の底部から、軸方向通路811の入口811Iと対向する冷却媒体導入部材40cの端部に向かって冷却媒体導入部材40cを貫通する。冷却媒体導入通路42cは、絞り部42Dよりも冷却媒体の流れ方向における下流側で、分岐通路47と接続している。分岐通路47は、回転中心軸Zrと交差(本例では直交)する方向に、冷却媒体導入部材40cの内部を延在して、冷却媒体導入部材40cの側部40Sに開口する。側部40Sに開口した分岐通路47は、凸部内空間641内に配置された連結通路48に接続される。
第2フランジ63は、凸部内空間641と軸受7Bの位置とを貫通する通路66を有している。通路66は、軸受7Bと対向する位置と、凸部内空間641内とのそれぞれ開口している。上述した連結通路48は、分岐通路47と接続されている側とは反対側が、通路66と接続される。このような構造により、冷却媒体導入通路42c内の冷却媒体の一部は、分岐通路47、連結通路48及び通路66を通って、軸受7Bに供給される。分岐通路47、連結通路48及び通路66は、冷却媒体溜め41に溜められた冷却媒体を軸受7Bに供給する軸受用冷却媒体通路として機能する。
電動機1cの運転中、冷却媒体溜め41に溜められた冷却媒体は、開口部42Iから冷却媒体導入通路42cに流入し、絞り部42Dを通過する。絞り部42Dを通過した冷却媒体は、開口部42Eと、分岐通路47とに流れる。開口部42Eに流れた冷却媒体(矢印C1)は、シャフト8の入口811Iから軸方向通路811内へ流入する。分岐通路47に流れた冷却媒体(矢印C2)は、連結通路48及び通路66を通過して軸受7Bに供給されて、これを冷却及び潤滑する。
電動機1cは、冷却媒体溜め41に溜められた冷却媒体を軸受7Bにも供給するので、図6に示すポンプ21からの冷却媒体の供給が不安定でも、軸受7Bに安定して冷却媒体を供給することができる。その結果、軸受7Bの潤滑不足及び冷却不足を抑制することができる。分岐通路47は、絞り部42Dよりも冷却媒体の流れ方向における下流側で冷却媒体導入通路42cに接続しているが、絞り部42Dよりも冷却媒体の流れ方向における上流側で冷却媒体導入通路42c又は冷却媒体溜め41に接続していてもよい。すなわち、絞り部42Dよりも冷却媒体の流れ方向における下流側又は上流側で、冷却媒体溜め41からの冷却媒体を軸受7Bに分岐させればよい。
以上、本実施形態を説明したが、上述した内容により本実施形態が限定されるものではない。また、上述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
1、1a 電動機
2 冷却系
6 筐体
7A、7B 軸受
8 シャフト
9 ステーター
10 ハイブリッド油圧ショベル
39 油溜まり部
40、40a、40b、40c 冷却媒体導入部材
40B、40Bb 胴部
40P 冷却媒体溜め形成部
40S 軸部
40S、40Sa 側部
40Ta、40Tb 端面
41、41a、41b 冷却媒体溜め
42B 曲がり部
42D、42Da、42Db 絞り部
42E、42Eb、42I、42Ib、 開口部
42、42a、42b、42c 冷却媒体導入通路
43 通路
44、48 連結通路
47 分岐通路
50 レゾルバ
55 コネクタ
61 筐体胴
62 第1フランジ
63 第2フランジ
64 フランジ凸部
65 蓋
66 通路
82 ローターコア
91 ステーターコア
92 コイル
612 ウォータージャケット
651 冷却媒体入口
811 軸方向通路
811I 入口
812 径方向通路
813 シャフト内冷却媒体通路
本発明は、ローターが取り付けられ、かつ冷却媒体が通過する内部冷却媒体通路を内部に有するシャフトと、前記シャフトを内部に配置し、かつ回転可能に支持する筐体と、
前記筐体の内部、かつ前記内部冷却媒体通路の入口よりも前記冷却媒体の流れ方向における上流側の静止系に設けられて、前記冷却媒体を溜めた後に前記内部冷却媒体通路へ流す冷却媒体溜めと、を含むことを特徴とする電動機である。
本発明は、ローターが取り付けられ、かつ冷却媒体が通過する内部冷却媒体通路を内部に有するシャフトと、前記シャフトを内部に配置し、かつ回転可能に支持する筐体と、前記筐体の内部、かつ前記内部冷却媒体通路の入口よりも前記冷却媒体の流れ方向における上流側に設けられて、前記冷却媒体を溜めた後に前記内部冷却媒体通路へ流す冷却媒体溜めと、前記筐体に設けられて、前記冷却媒体溜めへ前記冷却媒体を導入する冷却媒体入口と、前記冷却媒体入口と前記入口との間に介在する部材であって、前記冷却媒体入口側に前記冷却媒体溜めが設けられ、かつ前記冷却媒体溜めから前記入口に向かって絞り部を有する通路が貫通する冷却媒体導入部材と、を含むことを特徴とする電動機である。
本発明において、前記入口が開口する前記シャフトの端部側に取り付けられて、前記シャフトの回転角度を検出する回転角度検出センサを有し、前記冷却媒体導入部材は、前記回転角度検出センサを前記シャフトの前記端部側から押さえ付けることが好ましい。
上記いずれかの本発明において、前記冷却媒体溜めが前記シャフトの回転軸中心軸上に設けられ、前記回転中心軸が重力の作用方向と平行であることが好ましい。
本発明は、ローターが取り付けられ、かつ冷却媒体が通過する内部冷却媒体通路を内部に有するシャフトと、前記シャフトを内部に配置し、かつ回転可能に支持する筐体と、
前記筐体の内部、かつ前記内部冷却媒体通路の入口よりも前記冷却媒体の流れ方向における上流側の静止系に設けられて、前記冷却媒体を溜めた後に前記内部冷却媒体通路へ流す冷却媒体溜めと、を含み、前記冷却媒体溜めが前記シャフトの回転軸中心軸上に設けられ、前記回転中心軸が重力の作用方向と平行である、ことを特徴とする電動機である。
本発明は、ローターが取り付けられ、かつ冷却媒体が通過する内部冷却媒体通路を内部に有するシャフトと、前記シャフトを内部に配置し、かつ回転可能に支持する筐体と、前記筐体の内部、かつ前記内部冷却媒体通路の入口よりも前記冷却媒体の流れ方向における上流側に設けられて、前記冷却媒体を溜めた後に前記内部冷却媒体通路へ流す冷却媒体溜めと、前記筐体に設けられて、前記冷却媒体溜めへ前記冷却媒体を導入する冷却媒体入口と、前記冷却媒体入口と前記入口との間に介在する部材であって、前記冷却媒体入口側に前記冷却媒体溜めが設けられ、かつ前記冷却媒体溜めから前記入口に向かって絞り部を有する通路が貫通する冷却媒体導入部材と、を含むことを特徴とする電動機である。
本発明において、前記入口が開口する前記シャフトの端部側に取り付けられて、前記シャフトの回転角度を検出する回転角度検出センサを有し、前記冷却媒体導入部材は、前記回転角度検出センサを前記シャフトの前記端部側から押さえ付けることが好ましい
発明において、前記冷却媒体溜めが前記シャフトの回転軸中心軸上に設けられ、前記回転中心軸が重力の作用方向と平行であることが好ましい。

Claims (6)

  1. ローターが取り付けられ、かつ冷却媒体が通過する内部冷却媒体通路を内部に有するシャフトと、
    前記シャフトを内部に配置し、かつ回転可能に支持する筐体と、
    前記筐体の内部、かつ前記内部冷却媒体通路の入口よりも前記冷却媒体の流れ方向における上流側に設けられて、前記冷却媒体を溜めた後に前記内部冷却媒体通路へ流す冷却媒体溜めと、
    を含むことを特徴とする電動機。
  2. 前記冷却媒体溜めと前記内部冷却媒体通路との間に、絞り部を有する通路が設けられる、請求項1に記載の電動機。
  3. 前記筐体に設けられて、前記冷却媒体溜めへ前記冷却媒体を導入する冷却媒体入口と、
    前記冷却媒体入口と前記入口との間に介在する部材であって、前記冷却媒体入口側に前記冷却媒体溜めが設けられ、かつ前記冷却媒体溜めから前記入口に向かって前記通路が貫通する冷却媒体導入部材と、
    を有する、請求項2に記載の電動機。
  4. 前記入口が開口する前記シャフトの端部側に取り付けられて、前記シャフトの回転角度を検出する回転角度検出センサを有し、
    前記冷却媒体導入部材は、前記回転角度検出センサを前記シャフトの前記端部側から押さえ付ける、請求項3に記載の電動機。
  5. 前記シャフトは、長手方向における両側で軸受を介して前記筐体に支持されており、
    前記冷却媒体溜めに溜められた前記冷却媒体を、前記入口が開口する前記シャフトの端部側の前記軸受に供給する軸受用冷却媒体通路を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の電動機。
  6. ローターが取り付けられ、かつ冷却媒体が通過する内部冷却媒体通路を内部に有するシャフトと、
    前記シャフトを内部に配置し、かつ回転可能に支持する筐体と、
    前記筐体の内部、かつ前記内部冷却媒体通路の入口よりも前記冷却媒体の流れ方向における上流側に設けられて、前記冷却媒体を溜めた後に前記内部冷却媒体通路へ流す冷却媒体溜めと、
    前記筐体に設けられて、前記冷却媒体溜めへ前記冷却媒体を導入する冷却媒体入口と、
    前記冷却媒体入口と前記入口との間に介在する部材であって、前記冷却媒体入口側に前記冷却媒体溜めが設けられ、かつ前記冷却媒体溜めから前記入口に向かって絞り部を有する通路が貫通する冷却媒体導入部材と、
    を含むことを特徴とする電動機。
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