JP7025945B2 - 電動機、回転駆動システム及び油圧ショベル - Google Patents

電動機、回転駆動システム及び油圧ショベル Download PDF

Info

Publication number
JP7025945B2
JP7025945B2 JP2018015914A JP2018015914A JP7025945B2 JP 7025945 B2 JP7025945 B2 JP 7025945B2 JP 2018015914 A JP2018015914 A JP 2018015914A JP 2018015914 A JP2018015914 A JP 2018015914A JP 7025945 B2 JP7025945 B2 JP 7025945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral surface
axis
outer peripheral
casing
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018015914A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019134614A (ja
Inventor
拓也 金田
剛章 木村
隆一 倉前
貞一郎 千葉
敦誉 小柴
明 南浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2018015914A priority Critical patent/JP7025945B2/ja
Priority to US16/757,822 priority patent/US11444508B2/en
Priority to CN201880084021.2A priority patent/CN111542988B/zh
Priority to PCT/JP2018/039461 priority patent/WO2019150672A1/ja
Priority to DE112018005927.8T priority patent/DE112018005927T5/de
Publication of JP2019134614A publication Critical patent/JP2019134614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7025945B2 publication Critical patent/JP7025945B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/32Rotating parts of the magnetic circuit with channels or ducts for flow of cooling medium
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/20Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof with channels or ducts for flow of cooling medium
    • H02K5/203Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof with channels or ducts for flow of cooling medium specially adapted for liquids, e.g. cooling jackets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/10Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters
    • H02K7/116Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/14Structural association with mechanical loads, e.g. with hand-held machine tools or fans
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • H02K9/19Arrangements for cooling or ventilating for machines with closed casing and closed-circuit cooling using a liquid cooling medium, e.g. oil

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Description

本発明は、電動機、回転駆動システム及び油圧ショベルに関する。
特許文献1には、建設機械の駆動等に用いられる電動機が記載されている。電動機は、回転軸及びロータコアを有するロータ、ロータコアを外周側から囲うステータ、及び、これらを収容する電動機ケーシングを有している。ステータの外周面は、全周にわたって電動機ケーシングの内周面に嵌合されている。
ロータ内には潤滑油が流通する流路が形成されている。潤滑油は、ロータ内を流通する過程で該ロータコアを冷却する。その後、潤滑油は、電動機ケーシングの内側の空間に排出されてステータを冷却する。
電動機ケーシングはいわゆるウォータージャケットとされており、冷却水が流通する流路が形成されている。当該流路を流通する冷却水によって、ステータコアが外周側から冷却される。
特開2007-20337号公報
ところで、ステータコアの外周側の部分では発熱が大きいため、当該部分をより効果的に冷却することが求められている。
一方で、電動機ケーシングに冷却水を流通させるウォータージャケット方式では、電動機ケーシングに流路を形成する必要があるため。そのため、製造コストが上昇する。また、当該冷却水と電動機ケーシングの内側の空間に供給される潤滑油との両方の管理を行う必要があり、メンテナンスコストが上昇する。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、低コスト化を図りながら、ステータコア31の冷却を効果的に行うことができる電動機、及びこれを備えた回転駆動システム及び油圧ショベルを提供することを目的とする。
本発明の一の態様に係る電動機は、軸線回りに回転可能に設けられた回転軸、及び、該回転軸の外周面に固定されたロータコアを有するロータと、該ロータコアを外周側から囲う円筒状をなすコア本体、該コア本体の外周面から突出して前記軸線方向に延びるとともに周方向に間隔をあけて複数が形成されたコア凸部、及び前記コア本体に取り付けられた複数のコイルを有するステータと、前記ロータ及び前記ステータを収容する第一収容空間を形成するとともに、前記コア凸部の径方向外側の頂部が当接する当接内周面を含む内周面を有する電動機ケーシングと、を備え、周方向に隣り合う前記コア凸部同士の間に、前記コア本体の外周面と前記電動機ケーシングの内周面とによって、潤滑油が流通可能な外周側流路が区画形成されており、前記当接内周面は、軸線に直交する断面視で該軸線を中心とした円形をなし、各前記コア凸部の頂部が、前記当接内周面の内径に対応する外径をなして該当接内周面に周方向にわたって嵌合する円筒面状をなし、前記電動機ケーシングは、前記内周面として前記当接内周面と該当接内周面から前記軸線方向一方側に向かうに従って拡径するテーパ内周面とを有する第一筒部、及び、該第一筒部を前記軸線方向他方側から閉塞する第一底部を有する第一ケーシングと、前記第一筒部に内側から嵌合する第二筒部、及び、該第二筒部を前記軸線方向一方側から閉塞する第二底部を有する第二ケーシングと、を有し、前記第二筒部が、前記コア本体の外周面に対応する内径を有して、該コア本体の外周面に嵌合する嵌合内周面を有し、前記第二筒部における前記嵌合内周面の径方向外側の部分に、該第二筒部を前記軸線方向に貫通する外周側排油孔が形成され、前記第二底部に該第二底部を前記軸線方向に貫通する主排油孔が形成されている
上記構成の電動機によれば、ステータコアのコア本体の外周面に潤滑油が直接的に接触する外周側流路を形成することができる。また、ステータや電動機ケーシングに別途流路を形成する加工を行う必要もないため、加工が複雑になることもない。
本発明の一態様に係る回転駆動システムは、前記回転軸が上下方向に延びる前記軸線回りに回転可能に設けられた上記の電動機と、前記電動機ケーシングから下方に突出する回転軸の下方で前記軸線回りに回転可能に設けられた出力軸、前記回転軸の回転を減速して前記出力軸に伝達する伝達部、及び、前記出力軸と前記伝達部とを収容する第二収容空間を形成する減速機ケーシングを有する減速機と、前記第一収容空間内に潤滑油を供給するとともに、該第一収容空間から前記第二収容空間に導入された前記潤滑油を回収して、再度前記第一収容空間に供給する潤滑油循環部と、を備える。
本発明の実施形態に係る回転駆動システムを備えた油圧ショベルの側面図である。 本発明の実施形態に係る回転駆動システムを備えた油圧ショベルの平面図である。 本発明の実施形態に係る回転駆動システムの概要を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る回転駆動システムにおける回転駆動装置の縦断面図である。 図4における電動機の拡大図である。 本発明の実施形態に係る回転駆動システムの電動機の図4とは異なる位置での縦断面図である。 図5及び図6のVII-VII断面図である。図7では、ロータ、コイル及びティースの記載を省略している。 図5及び図6のVIII-VIII断面図である。 図6の一部拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図1~図9を参照して詳細に説明する。
<作業機械>
図1及び図2に示すように、作業機械としての油圧ショベル200は、下部走行体210、スイングサークル220及び上部旋回体230を備えている。以下では、作業機械が水平面に設置された状態における重力が作用する方向を「上下方向」と称する。また、後述するキャブ231内の運転席の前方を単に「前方」と称し、後方を単に「後方」と称する。
下部走行体210は、左右一対の履帯211,211を有しており、これら履帯211,211が走行用油圧モータ(図示省略)によって駆動されることで油圧ショベル200を走行させる。
スイングサークル220は、下部走行体210と上部旋回体230とを接続する部材であって、アウターレース221、インナーレース222及びスイングピニオン223を備えている。アウターレース221は下部走行体210に支持されており、上下方向に延びる旋回軸線Lを中心とした環状をなしている。インナーレース222はアウターレース221と同軸をなす環状の部材であって、アウターレース221の内側に配置されている。インナーレース222は、アウターレース221に対して旋回軸線L回りに相対回転可能に支持されている。スイングピニオン223はインナーレース222の内歯に噛み合っており、スイングピニオン223が回転することでインナーレース222がアウターレース221に対して相対回転する。
上部旋回体230は、インナーレース222に支持されることで下部走行体210に対して旋回軸線L回りに旋回可能に配置されている。上部旋回体230は、キャブ231、作業機232、これらの後方に設けられたエンジン236、発電機モータ237、油圧ポンプ238、インバータ239、キャパシタ240、及び、回転駆動システム1を備えている。
キャブ231は、上部旋回体230の前方左側に配置されており、作業者の運転席が設けられている。作業機232は上部旋回体230の前方に延びるように設けられており、ブーム233、アーム234及びバケット235を有する。作業機232は、ブーム233、アーム234及びバケット235がそれぞれ各油圧シリンダ(図示省略)により駆動されることで掘削等の各種作業を行う。
エンジン236及び発電機モータ237は、互いの軸がスプライン結合されている。発電機モータ237はエンジン236によって駆動されることで電力を生成する。発電機モータ237及び油圧ポンプ238は、互いの回転軸がスプライン結合されている。油圧ポンプ238は、エンジン236によって駆動される。油圧ポンプ238の駆動により生成される油圧は、上述した走行用油圧モータ、各油圧シリンダを駆動する。
発電機モータ237、キャパシタ240及び回転駆動システム1はインバータ239を介して互いに電気的に接続されている。なお、キャパシタ240に代えてリチウムイオンバッテリ等の他の蓄電装置を用いてもよい。回転駆動システム1の出力は、インナーレース222の内歯に噛み合あったスイングピニオン223に伝達される。
回転駆動システム1は、回転中心となる軸線Oが上下方向に延びるように配置されている。ここでの「上下方向に延びる」とは、軸線O方向が上下方向を含む方向に延びていることを意味しており、即ち、軸線Oが上下方向に一致する方向に対して傾斜している場合も含む。
油圧ショベル200は、発電機モータ237で生成される電力又はキャパシタ240からの電力によって回転駆動システム1を駆動する。回転駆動システム1の駆動力はスイングピニオン223を介してインナーレース222に伝達される。これによってインナーレース222がアウターレース221に対して相対回転することで上部旋回体230が旋回する。
上部旋回体230の旋回の減速時には回転駆動システム1が発電機として機能することで回生エネルギーとしての電力を生成する。この電力はインバータ239を介してキャパシタ240に蓄積される。キャパシタ240に蓄積された電力は、エンジン236の加速時に発電機モータ237に供給される。キャパシタの電力によって発電機モータ237が駆動されることで、該発電機モータ237がエンジン236の出力を補助する。
<回転駆動システム>
回転駆動システム1は、図3に示すように、回転駆動装置10及び潤滑油循環部150を備えている。ここで回転駆動システム1の回転中心となる軸線Oは、油圧ショベル200の姿勢に応じて上下方向に対して傾斜する。そのため以下では、油圧ショベル200が水平面に位置する場合に上方となる軸線O方向の上側を単に「軸線O方向上側」と称する。また、油圧ショベル200が水平面に位置する場合に下方となる軸線O方向の下側を「軸線O方向下側」と称する。
<回転駆動装置>
回転駆動装置10は、図3及び図4に示すように、電動機20と該電動機20と一体に設けられた減速機60とから構成されている。減速機60は、電動機20の軸線O方向の下方に設置されている。
<電動機>
電動機20は、図5及び図6に示すように、電動機ケーシング21、ステータ30及びロータ38を備えている。
<電動機ケーシング>
図5及び図6に示すように、電動機ケーシング21は、電動機20の外形をなす部材である。電動機ケーシング21は、第一ケーシング22及び第二ケーシング25を有している。
<第一ケーシング>
第一ケーシング22は、軸線O方向に延びる筒状をなす第一筒部23と、該第一筒部23の軸線O方向上側(軸線O方向他方側)を閉塞する第一底部24とを有する有底筒状をなしている。第一筒部23の内周面23aは、軸線Oに直交する断面形状が円形をなしている。第一筒部23の内周面23aは、当接内周面180a、テーパ内周面180b及び円筒内周面180cを有する。
当接内周面180aは、第一筒部23の内周面23aにおける上側の部分を形成している。当接内周面180aは、軸線Oに直交する断面視で円形をなすとともに、一様な内径で軸線O方向に延びる円筒内面状をなしている。当接内周面180aの上端(軸線O方向他方側の端部)は、第一底部24に接続されている。
テーパ内周面180bは、軸線Oに直交する断面視で円形をなすとともに、軸線O方向下側(軸線O方向一方側)に向かうにしたがって拡径するテーパ状をなしている。
円筒内周面180cは、第一筒部23の内周面23aにおける下側の部分を形成している。円筒内周面180cは、軸線Oに直交する断面視で円形をなすとともに、一様な内径で軸線O方向に延びる円筒内面状をなしている。円筒内周面180cは、テーパ内周面180cの下端に段部を介して接続されている。
本実実施形態の第一筒部23は、内部に流路等の孔部が形成されていない中実構造とされている。
第一底部24には、軸線Oを中心として貫通する第一貫通孔24aが形成されている第一貫通孔24aの周囲には、第一底部24の下方を向く面から軸線Oを中心とした環状をなすように突出する環状凸部24bが形成されている。
第一筒部23の下端には、該第一筒部23の外周面から外周側に張り出すようにして第一フランジ23bが設けられている。
<第二ケーシング>
第二ケーシング25は、軸線O方向に延びる筒状をなす第二筒部26と、該第二筒部26の軸線O方向下側を閉塞する第二底部27とを有する有底筒状をなしている。第二筒部26の内周面26bは、軸線Oに直交する断面視で円形をなすとともに軸線O方向に一様な内径を有している。
第二筒部26の外周面26aは、軸線Oに直交する断面形状をなして一様な内径で軸線O方向に延びる円筒内面状をなしている。第二筒部26の外周面26aは、第一ケーシング22における第一筒部23の円筒内周面180cに内側から嵌合可能とされている。
第二筒部26における軸線O方向上側を向く端面は、軸線O方向に直交する平坦状なす上部端面26cとされている。上部端面26cは、径方向外側の端部が第二筒部26の外周面26aの上端に接続されている。上部端面26cは、径方向内側の端部が第二筒部26の内周面26bの上端に接続されている。
ここで図6及び図8に示すように、第二筒部26は、上部端面26cから突出する凸部181を有している。凸部181は、上部端面26cにおける径方向内側の端部よりも径方向外側の部分から軸線O方向上側に突出している。凸部181は、周方向を長手方向として当該周方向に延びるように設けられている。凸部181は、周方向に間隔をあけて複数が形成されている。本実施形態では、周方向に等間隔をあけて4つの凸部181が形成されている。凸部181における径方向内側を向く面は、軸線Oに直交する円形をなす円筒内面状をなす嵌合内周面181aとされている。嵌合内周面181aは、軸線O方向に一様な内径を有している。凸部181及び嵌合内周面181aは、軸線に直交する断面形状が円弧状をなしている。嵌合内周面181aの下端は、上部端面26cにおける嵌合内周面181aの径方向内側の部分である載置端面181bに接続されている。これら嵌合内周面181aと載置端面181bとは、互いに直角に交差している。嵌合内周面181aと載置端面181bとによって、後述するステータコア31が嵌合する嵌合部26dが形成されている。
第二底部27には、軸線Oを中心として貫通する第二貫通孔27aが形成されている。第二底部27の軸線O方向上側を向く面における第二貫通孔27aの周囲の部分は、環状をなすとともに軸線Oに直交する平坦状をなす第一底面27bとされている。第二底部27の第一底面27bの周囲には、第二底面27c(図6参照)及び第三底面27d(図5参照)が形成されている。
図6に示すように、第二底面27cは、第一底面27bの外周側に隣接する部分であって、第一底面27bよりも一段高く形成されている。第二底面27cは軸線Oに直交する平坦状をなしている。第二底面27cは、軸線Oの周方向に間隔をあけて複数形成されている。
図5に示すように、第三底面27dは、第二底面27cと同様に第一底面27bの外周側に隣接し、かつ、第二底面27cの周方向に隣接するように設けられている。第三底面27dは第二底面27cよりも一段高く形成されている。第三底面27dは、軸線Oの周方向に間隔をあけて複数形成されている。本実施形態では、第二底面27cと第三底面27dとは、周方向に交互に複数が設けられている。第二底面27cと第三底面27dの外周側には、第二筒部26の内周面26bが接続されている。各底面は径方向の位置関係が規定されれば隣接する必要はない。
図5に示すように、第二底部27の軸線O方向下側を向く面における第三底面27dと対応する周方向位置の部分には、該第二底部27の下面から軸線O方向上側に向かって凹む電動機側収容凹部27eが形成されている。該電動機側収容凹部27eは、第三底面27dに対応して、周方向に間隔をあけて複数が形成されている。
第二筒部26は、第一筒部23に軸線O方向下側から挿入されるようにして、該第二筒部26の外周面26aが第一筒部23の円筒内周面180cに内側から嵌合している。第二筒部26の外周面26aの上端は、第一筒部23の当接内周面180bには至っておらず円筒内周面180cの軸線O方向の範囲内に位置している。
第一フランジ23bと下部フランジ27fとは互いに周方向にわたって当接している。これによって、第二筒部26と第一筒部23とは互いに一体に固定されている。第二筒部26と第一筒部23とによって形成される電動機ケーシング21の内側の空間は、第一収容空間R1とされている。
<ステータ>
ステータ30は、図5~図8に示すように、ステータコア31及びコイル32を備えている。
ステータコア31は、電磁鋼板を軸線O方向に複数積層させることで構成されており、コア本体31a及びコア凸部31bを有している。
コア本体31aは、軸線Oを中心とした円筒状をなすヨーク184a及び該ヨーク184aの内周面から突出するようにヨーク184aの周方向に互いに間隔をあけて複数形成されたティース184bとから構成されている。ヨーク184aの外周面となるコア本体31aの外周面183は、軸線Oに直交する断面が円形状をなすとともに軸線O方向に一様な外径をなす円筒面状をなしている。コア本体31aの外周面183の外径は、電動機ケーシング21の第二ケーシング25における凸部181の嵌合内周面181aの内径に対応している。即ち、コア本体31aの外周面183は、嵌合内周面181aに嵌合可能な外径を有している。
コア凸部31bは、コア本体31aの外周面183から突出するように形成されている。コア凸部31bは、周方向に間隔をあけて複数が設けられている。本実施形態では、図7に示すように、周方向に等間隔をあけて4つのコア凸部31bが形成されている。コア凸部31bは、コア本体31aの軸線O方向全域にわたって延びている。即ち、コア凸部31bは、コア本体31aの上端と下端とにわたって形成されており、コア凸部31bの上端及び下端は、コア本体31aの上端及び下端と面一とされている。コア凸部31bは、軸線O方向にわたって軸線Oに直交する断面形状が一様とされている。
図7に示すように、コア凸部31bは、軸線Oに直交する断面視で、一対の斜面185a及びこれら斜面185aの間に位置する頂部185bを有している。
一対の斜面185aは、コア凸部31bにおける周方向の互いに反対方向を向く面であって、コア本体31aの外周面183から径方向外側に向かうにしたがって互いに近接するように径方向に対して傾斜している。
頂部185bは、周方向の両端が、一対の斜面185aにおける径方向外側の端部に接続されている。すなわち頂部185bは、一対の斜面185aの間に設けられている。頂部185bは、軸線Oに直交する断面形状が軸線Oを中心とする円弧状をなしている。したがって、頂部185bは、軸線Oを中心とした円筒外面状をなしている。各頂部185bは、互いに同一の外径とされている。各頂部185bの外径は、電動機ケーシング21の第一ケーシング22における当接内周面180aに対応する外径をなしている。これによって、各頂部185bは、周方向の全域にわたって第一ケーシング22の当接内周面180aに嵌合可能とされている。
コイル32は各ティース184bに対応するように複数設けられており、各ティース184bに巻き掛けられている。これによってコイル32は、周方向に間隔をあけて複数が設けられている。各コイル32におけるステータコア31から軸線O方向上側に突出する部分は上部コイルエンド32aとされている。各コイル32におけるステータコア31から軸線O方向下側に突出する部分は下部コイルエンド32bとされている。コイル32を構成する巻線としては、例えば断面形状が四角形状とされた平角巻線や任意の断面形状の巻線が採用されている。
<ステータコアと電動機ケーシングとの嵌合>
ここで本実施形態では、ステータ30におけるステータコア31が電動機ケーシング21の第一ケーシング22及び第二ケーシング25の双方に嵌合している。
即ち、図5に示すように、ステータコア31におけるコア凸部31bの頂部185bは、第一ケーシング22における第一筒部23の当接内周面180aにはめ込まれている。即ち、コア凸部31bの頂部185bは、当接内周面180aに内側から嵌合している。
一方、図6に示すように、ステータコア31におけるコア本体31aの外周面183と下端との角部は、第二ケーシング25における第二筒部26の嵌合部26dにはめ込まれている。
即ち、コア本体31aの外周面183の下部は、嵌合部26dにおける嵌合内周面181aに嵌合している。コア本体31aの下端における外周側の一部は、嵌合部26dにおける載置端面181bに当接している。
<外周側流路>
このようにステータコア31が電動機ケーシング21の第一ケーシング22及び第二ケーシング25に取り付けられることで、ステータコア31の外周側には潤滑油が流通可能な外周側流路Fが形成されている。
外周側流路Fは、図6及び図7に示すように、ステータコア31におけるコア本体31aの外周面183と電動機ケーシング21の内周面23aとの間に形成された流路である。外周側流路Fは、図6に示すように、ステータコア31の上端から下端にわたって形成されている。即ち、外周側流路Fの上部はコア本体31aの外周面183と第一ケーシング22の当接内周面180aとによって区画形成され、外周側流路Fの下部はコア本体31aの外周面183と第一ケーシング22の円筒内周面180bによって区画形成されている。外周側流路Fは、図7に示す周方向に間隔をあけて複数形成されている。
外周側流路Fは図7に示すように、周方向を長手方向として互いに間隔をあけて複数形成されている。外周側流路Fの周方向の端部には、コア凸部31bが位置している。外周側流路Fは、コア凸部31bによって周方向に複数に区画されている。外周側流路Fの周方向の端部は、コア凸部31bの斜面185aが位置している。外周側流路Fは、軸線O方向に直交する断面視で、長手方向に交差する幅寸法(径方向の寸法)が、コア本体31aの外周面の183と第一ケーシング22の内周面23aとの対向範囲では、周方向に一様とされている。
外周側流路Fの下端は、周方向の一部が、第一収容空間内におけるステータコア31の軸線O方向下側かつ径方向内側の領域に連通している。
本実施形態では、図5、図7及び図8に示すように、ステータコア31におけるコア凸部31bには、軸線O方向に貫通するボルト挿通孔(図示省略)が形成されている。該ボルト挿通孔には軸線O方向上側からボルト33が挿入されている。該ボルト33の下端は第二ケーシング25の第二筒部26における上部端面26cに形成されたボルト固定孔26e(図5参照)に固定されている。ボルト固定孔26eは、周方向に間隔をあけて複数(本実施形態では4つ)が形成されている。ボルト33によって、ステータコア31が第二ケーシング25に強固に固定一体化されている。
<ロータ>
ロータ38は、図5及び図6に示すように、回転軸40、ロータコア42、下部エンドプレート45、及び上部エンドプレート46を備えている。
<回転軸>
回転軸40は、軸線Oに沿って延びる棒状の部材である。回転軸40は、電動機ケーシング21内でステータ30の内側を軸線O方向に貫通するように配置されている。回転軸40の上端は、第一ケーシング22における第一底部24の第一貫通孔24aを挿通して電動機ケーシング21の軸線O方向上側に突出している。なお、回転軸40の上端は、電動機ケーシング21内に収容されていてもよい。
第一底部24の第一貫通孔24aの内周面と回転軸40の外周面との間には、上部シール35が設けられている。これにより、電動機ケーシング21の内側の上端における液密性が確保されている。
第一底部24における環状凸部24bの内周面には、軸線Oを中心とした環状をなす上部軸受36が設けられている。回転軸40は上部軸受36を上下に挿通しており、該上部軸受36によって回転軸40上部が軸線O回りに回転可能に支持されている。
第二底部27における第二貫通孔27aの内周面には、軸線Oを中心とした環状をなす下部軸受37が設けられている。回転軸40は下部軸受37を上下に挿通しており、該下部軸受37によって回転軸40の下部が軸線O回りに回転可能に支持されている。即ち、回転軸40は、下部軸受37を介して第二底部27に接続されている。
回転軸40には、該回転軸40の上端から軸線O方向下側に向かって延びる中心孔40aと、該中心孔40aから回転軸40の外周面まで延びる第一径方向孔40b及び第二径方向孔40cとが形成されている。
中心孔40aは、回転軸40の軸線O方向全域にわたっては延びておらず、回転軸40の上端から下端に向かう中途まで延びている。これによって回転軸40は、上端から下端に向かって中心孔40aが形成されている部分が中空構造とされており、残りの軸線O方向下側の部分が中実構造とされている。
第一径方向孔40bは、延在方向を軸線Oに直交する方向に一致させるようにして径方向に延びている。第一径方向孔40bの径方向内側の端部は、中心孔40aの下部に連通している。第一径方向孔40bの径方向外側の端部は、回転軸40の外周面に開口している。第一径方向孔40bは、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
第二径方向孔40cは、第一径方向孔40bよりも軸線O方向上側で、第一径方向孔40bと同様、延在方向を軸線Oに直交する方向に一致させるようにして径方向に延びている。第二径方向孔40cの径方向内側の端部は、中心孔40aに連通している。第二径方向孔40cの径方向外側の端部は、回転軸40の外周面に開口している。第二径方向孔40cは、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
<ロータコア>
ロータコア42は、軸線Oを中心とした円筒形状をなしており、内周面42aが回転軸40の外周面に外嵌されている。回転軸40に外嵌されたロータコア42の上端は、中心孔40aの下端に対応する軸線O方向位置とされている。ロータコア42の外周面は、軸線Oを中心とした円筒面状をなしており、ステータ30の内周面に対向している。ロータコア42は、複数の電磁鋼板を軸線O方向に積層させることで構成されている。
ロータコア42の内周面42aには、軸線O方向全域にわたって延びる溝状をなす内側軸方向流路42bが周方向に間隔をあけて複数形成されている。ロータコア42の内部における内側軸方向流路42bよりも外周側の部分には、軸線O方向全域にわたって延びる外側軸方向流路42cが形成されている。
ロータコア42内には、周方向に間隔をあけて複数の永久磁石(図示省略)が埋め込まれている。
<下部エンドプレート>
下部エンドプレート45は、軸線Oに直交する方向に延在するとともに、外形が軸線Oを中心とした円形をなす円板状の部材である。下部エンドプレート45はロータコア42の軸線O方向下側から該ロータコア42に積層されるように固定されている。
下部エンドプレート45の上面には、径方向に延びる接続流路45aが形成されている。接続流路45aは、周方向に間隔をあけて複数が形成されている。接続流路45aは、ロータコア42の内側軸方向流路42bと外側軸方向流路42cとを径方向に接続している。
<上部エンドプレート>
上部エンドプレート46は、下部エンドプレート45と同様、軸線Oに直交する方向に延在するとともに、外形が軸線Oを中心とした円形をなす円板状の部材である。上部エンドプレート46は、ロータコア42の軸線O方向上側から該ロータコア42に積層されるように固定されている。上部エンドプレート46は、ロータコア42内の内側軸方向流路42bを軸線O方向上側から閉塞している。上部エンドプレート46には、軸線O方向に貫通する排出孔46aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。排出孔46aはそれぞれロータコア42内の外側軸方向流路42cに連通している。
これによって、ロータ38内には、中心孔40a、第一径方向孔40b、内側軸方向流路42b、接続流路45a、外側軸方向流路42c及び排出孔46aの順序で潤滑油が流通する冷却流路が形成されている。ロータ38に導入される潤滑油は、ロータ38内の内側軸方向流路42b、外側軸方向流路42cを含むロータコア流路を介して、第一収容空間内に排出される。
<ステータの冷却流路>
ここで、図9に示すように、電動機ケーシング21の第一ケーシング22における環状凸部24bの内周面、上部シール35、上部軸受36及び回転軸40の間の領域には、これらによって囲まれる環状をなす環状空間Aが形成されている。回転軸40における第二径方向孔40cは、環状空間Aに向かって開口している。
さらに、環状凸部24bには、該環状凸部24bの内周面と外周面とを径方向に貫通するケーシング流路186が形成されている。ケーシング流路186は、軸線Oの周方向に間隔をあけて複数が形成されている。ケーシング流路186の径方向外側の端部は、ロータコア及びステータの軸線O方向上側で径方向外側に向かって開口している。
環状空間Aを軸線O方向下側から区画形成する上部軸受36は、内輪36a、外輪36b、転動体36c及び軸受シールド36dを有している。
内輪36aは、環状をなす部材であって、内周面が回転軸の外周面に固定されている。外輪36bは、内輪36aの外周側に間隔あけて設けられた環状の部材であって、外周面が環状凸部24bの内周面に固定されている。転動体36cは、球状をなしており、内輪36aと外輪36bとによって挟まれるように周方向に複数が並設して設けられている。軸受シールド36dは、内輪36aの外周面の下端に固定された環状の部材である。軸受シールド36dは、軸線O方向を板厚とする板状をなしている。軸受シールド36dの外周端と外輪36bとの間には周方向にわたってクリアランスが形成されている。
<連通孔>
図6に示すように、電動機ケーシング21には、該電動機ケーシング21内の第一収容空間R1を軸線O方向下側に連通させる連通孔50が形成されている。
連通孔50として本実施形態では、主排油孔50a、副排油孔50b、外周側排油孔50c及び軸受排油孔50dが形成されている。
主排油孔50aは、第二ケーシング25の第二底部27における第二底面27cに開口するように形成されており、該第二底部27を上下に貫通している。主排油孔50aは、各第二底面27cに対応するように、周方向に間隔をあけて複数が形成されている。
副排油孔50bは、第二ケーシング25の第二底部27における第一底面27bに開口するように形成されており、該第二底部27を上下に貫通している。副排油孔50bは、周方向に間隔をあけて複数が形成されている。副排油孔50bの軸線Oに直交する断面積である流路断面積は、主排油孔50aの流路断面積よりも小さい。
外周側排油孔50cは、図6及び図8に示すように、上端が第二筒部26の上部端面26cに開口しており、該第二筒部26を上下に貫通している。該外周側排油孔50cは、周方向に間隔をあけて複数が形成されている。外周側排油孔50cは、ステータコア31を固定するボルト固定孔26eを避けるように周方向に間隔をあけて複数が形成されている。本実施形態では、各外部流路Fの軸線O方向下側に対向する箇所に、周方向に間隔をあけて二つが形成されている。外周側排油孔50cは、周方向を長手方向として延びるスリット状をなしている。
軸受排油孔50dは、図6に示すように、上述した下部軸受37に形成されている。下部軸受37は、内輪37a、外輪37b、転動体37c及び軸受シールド37dを有している。
内輪37aは、環状をなす部材であって、内周面が回転軸40の外周面に固定されている。外輪37bは、内輪37aの外周側に間隔あけて設けられた環状の部材であって、外周面が第二底部27の第二貫通孔27aの内周面に固定されている。転動体37cは、球状をなしており、内輪37aと外輪37bとによって挟まれるように周方向に複数が並設して設けられている。軸受シールド37dは、内輪37aの外周面の下端に固定された環状の部材である。軸受シールド37dは、軸線O方向を板厚とする板状をなしている。軸受シールド37dの外周端と外輪37bの内周面との間には周方向にわたってクリアランスが形成されている。当該クリアランスが軸受排油孔50dである。軸受排油孔50dの開口面積は副排油孔50bの流路断面積よりも小さい。
下部軸受37の内輪37a及び外輪37bの上端の高さは、第一底面27bと面一とされている。したがって、下部軸受37における内輪37aと外輪37bとの間の上端での開口の高さは、副排油孔50bの上端での高さと同一とされている。なお、副排油孔50bの上端の高さが下部軸受け37の上端よりも低い位置にあってよい。即ち、副排油孔50bは、電動機ケーシング21の底面における下部軸受37の上端以下の箇所で開口していればよい。
<減速機>
次に減速機60について図4を参照して説明する。減速機60は、減速機ケーシング61、出力軸70、伝達部80、及びブレーキ機構120を備えている。
<減速機ケーシング>
減速機ケーシング61は、軸線Oに沿って延びて軸線O方向上側及び軸線O方向下側が開口した筒状をなしている。減速機ケーシング61の上端は、電動機ケーシング21における第二ケーシング25の下部フランジ27fに周方向にわたって当接している。減速機ケーシング61は、図示しないボルト等を介して、下部フランジ27fに一体に固定されている。減速機ケーシング61の軸線O方向上側の開口は、電動機ケーシング21の第二ケーシング25によって閉塞されている。
<出力軸>
出力軸70は、軸線Oに沿って延びる棒状をなしている。出力軸70の回転が回転駆動システム1の出力となる。出力軸70は、上部が減速機ケーシング61内に配置されており、下部が減速機ケーシング61から軸線O方向下側に突出するように配置されている。減速機ケーシング61の内周面の下部には、該出力軸70を軸線O回りに回転可能に支持する出力軸軸受71が設けられている。出力軸軸受71としては、例えば自動調心ころ軸受が採用されている。出力軸70における減速機ケーシング61から軸線O方向下側に突出する下部が、スイングピニオン223に接続されている。
減速機ケーシング61の内周面における出力軸軸受71のさらに軸線O方向下側には、減速機ケーシング61の内周面と出力軸70の外周面との間の環状の空間をシールする下部シール72が設けられている。下部シール72によって軸線O方向下側から閉塞された減速機ケーシング61内の空間は、第二収容空間R2とされている。第二収容空間R2の上部には、電動機ケーシング21から軸線O方向下側に突出する回転軸40の下部が位置している。第二収容空間内には、所定の高さ位置まで潤滑油が貯留されている。
<伝達部>
伝達部80は減速機ケーシング61内の第二収容空間R2内に設けられている。伝達部80は、回転軸40の回転数を減速させて出力軸70に伝達する役割を有する。
伝達部80は、回転軸40から出力軸70に至るまでに順次回転数を減速する複数段の遊星歯車機構によって構成されている。複数の遊星歯車機構として、本実施形態では、第一段遊星歯車機構90、第二段遊星歯車機構100及び第三段遊星歯車機構110の3つを有している。これら遊星歯車機構のうちの少なくとも一つは、潤滑油内に浸漬されている。
<第一段遊星歯車機構>
第一段遊星歯車機構90は、初段の遊星歯車機構である。第一段遊星歯車機構90は、第一段伝達軸91、第一段遊星歯車92及び第一段キャリア93を有している。第一段伝達軸91は、回転軸40の下端に外嵌されている。第一段遊星歯車92は、第一段伝達軸91の周囲に複数が設けられている。第一段遊星歯車92は、第一段伝達軸91に形成された太陽ギア歯と、減速機ケーシング61の内周面に形成された内ギア歯にかみ合っている。第一段遊星歯車92は、第一段キャリア93に自転可能かつ軸線O回りに公転可能に支持されている。
<第二段遊星歯車機構>
第二段遊星歯車機構100は、第二段伝達軸101、第二段遊星歯車102及び第二段キャリア103を有している。第二段伝達軸101は、第一段伝達軸91の下方に軸線O回りに回転可能に設けられており、第一段キャリア93に連結されている。第二段遊星歯車102は、第二段伝達軸101の周囲に複数が設けられている。第二段遊星歯車102は、第二段伝達軸101に形成された太陽ギア歯と、減速機ケーシング61の内周面に形成された内ギア歯にかみ合っている。第二段遊星歯車102は、第二段キャリア103に自転可能かつ軸線O回りに公転可能に支持されている。
<第三段遊星歯車機構>
第三段遊星歯車機構110は、第三段伝達軸111、第三段遊星歯車112及び第三段キャリア113を有している。第三段伝達軸111は、第二段伝達軸101の下方に軸線O回りに回転可能に設けられており、第二段キャリア103に連結されている。第三段遊星歯車112は、第三段伝達軸111の周囲に複数が設けられている。第三段遊星歯車112は、第三段伝達軸111に形成された太陽ギア歯と、減速機ケーシング61の内周面に形成された第三段内ギア歯にかみ合っている。第三段遊星歯車112は、第三段キャリア113に自転可能かつ軸線O回りに公転可能に支持されている。第三段キャリア113は、出力軸70に連結されている。
伝達部80は、このような複数段の遊星歯車機構によって、回転軸40の回転を複数回減速させた後に出力軸70に伝達させる。
<ブレーキ機構>
ブレーキ機構120は、図3及び図4に示すように、減速機ケーシング61内における第一段遊星歯車機構90の軸線O方向上側に配置されている。
ブレーキ機構120は、図4に示すように、ディスク支持部121、ブレーキディスク122、ブレーキプレート123、ブレーキピストン130及びブレーキバネ140を有している。
ディスク支持部121は軸線Oを中心とした円筒状をなす部材である。ディスク支持部121の下端は、第一段遊星歯車機構90における第一段キャリア93に一体に固定されている。
ブレーキディスク122は、円環状をなす部材であって、ディスク支持部121の外周面から張り出すように、軸線O方向に間隔をあけて複数が配置されている。
ブレーキプレート123は、円環状をなす部材であって、減速機ケーシング61の内周面から張り出すように軸線O方向に間隔をあけて複数が配置されている。複数のブレーキプレート123と複数のブレーキディスク122は、軸線O方向上側から軸線O方向下側に向かって、ブレーキプレート123、ブレーキディスク122の順に交互に配置されている。ブレーキプレート123とブレーキディスク122は、互いに当接可能とされている。
ブレーキピストン130は、軸線Oを中心とした環状をなす部材であって、ブレーキプレート123の軸線O方向上側で軸線O方向に移動可能に配置されている。
ブレーキピストン130における環状の下面は、プレート当接面134とされている。プレート当接面134は、ブレーキプレート123に対して軸線O方向上側から周方向全域にわたって当接する。
ブレーキピストン130における環状の上面には、軸線O方向上側から凹むとともに周方向に間隔をあけて形成された複数のピストン側収容凹部135が形成されている。ピストン側収容凹部135の周方向位置は、それぞれ電動機ケーシング21の第二ケーシング25に形成された電動機側収容凹部27eの周方向位置に対応している。
ブレーキバネ140は、互いに軸線O方向に対向するピストン側収容凹部135と電動機側収容凹部27eとによって画成される各バネ収容部に収容されている。ブレーキバネ140は、軸線Oに平行な方向に延びるコイルスプリングであって、バネ収容部に圧縮状態で収容されている。
<潤滑油循環部>
図3に示すように、潤滑油循環部150は、電動機ケーシング21内の第一収容空間R1内に潤滑油を供給して、減速機ケーシング61内の第二収容空間R2内から回収した潤滑油を、再度第一収容空間R1内に供給する。
潤滑油循環部150は、潤滑油流路151、潤滑油ポンプ152、冷却部153、及びストレーナ154を有する。
潤滑油流路151は、回転駆動装置10の外部に設けられた配管等の流路形成部材によって形成された流路である。図4に示す潤滑油流路151の上流側の端部となる第一端は、減速機ケーシング61内の第二収容空間R2に接続されている。本実施形態では、潤滑油流路151の第一端は、第二収容空間R2内における出力軸軸受71と下部シール72との間の部分に接続されている。
潤滑油流路151の下流側の端部となる第二端は、回転軸40の上端における中心孔40aの開口に接続されている。潤滑油流路151の第二端は、ロータ38内の冷却流路を介して、電動機ケーシング21内の第一収容空間R1に接続されている。
潤滑油ポンプ152は、潤滑油流路151の中途に設けられており、潤滑油流路151の第一端から第二端に向かって、即ち、第二収容空間R2側から第一収容空間R1側に向かって潤滑油を圧送する。
冷却部153は、潤滑油流路151における潤滑油ポンプ152よりも下流側の部分に設けられている。冷却部153は、潤滑油流路151を流通する潤滑油を外部雰囲気と熱交換させることで冷却する。
ストレーナ154は、潤滑油流路151における潤滑油ポンプ152よりも上流側の部分に設けられている。ストレーナ154は、潤滑油流路151を通過する潤滑油から塵や埃を除去するフィルタを有している。ストレーナ154は、例えば減速機60のギア歯から発生した鉄粉を除去する磁気フィルタを備えていることが好ましい。
<作用効果>
ブレーキ機構120によるブレーキが解除されると、減速機60及び電動機20が回転可能な状態となる。
そして、インバータ239を介して電動機20のステータ30の各コイル32に交流電力が供給され、これらコイル32によって生成される回転磁界に各永久磁石が追従することでロータ38がステータ30に対して回転する。ロータ38の回転軸40の回転は、減速機60に内の伝達部80を介して減速されて出力軸70に伝達される。本実施形態では、三段の遊星歯車機構を介して順次減速が行われる。出力軸70の回転によって上部旋回体230の旋回動作が行われる。
上部旋回体の230旋回時には電動機20が高トルクで駆動される。そのため、ロータコア42での鉄損及び永久磁石内の渦電流損によりロータコア42及び永久磁石が高温となる。同時にコイル32での銅損及びステータコア31での鉄損によりステータ30が高温となる。ステータ30が高温となれば、該ステータ30の輻射熱によりロータコア42はさらに高温となる。そのため、潤滑油循環部150により電動機20内に冷却油が供給される。
潤滑油循環部150の潤滑油ポンプ152が作動すると、第二収容空間R2に貯留された潤滑油の一部が潤滑油流路151を介して、図5及び図6に示す電動機20のロータ38における回転軸40の中心孔40a内に上端から供給される。回転軸40の中心孔40aに供給された潤滑油は、第一径方向孔40b、内側軸方向流路42b、接続流路45a、外側軸方向流路42cを流通する過程で、ロータコア42や永久磁石を冷却する。そして、排出孔46aを介して排出された潤滑油は、ロータ38の回転による遠心力によって径方向外側に向かって散布され、コイル32やステータコア31を冷却する。
一方、図9に示すように、回転軸40の中心孔40aに供給された潤滑油の一部は、第二径方向孔40cを流通して環状空間Aに導入される。環状空間Aの潤滑油の一部は、上部軸受36の内輪36aと外輪36bとの間に入り込む。これにより、上部軸受36での潤滑性が担保される。内輪36aと外輪36bとの間に導入された潤滑油は、軸受シールド36dが堰として機能することで一時滞留された後に、該軸受シールド36dのクリアランスを介して第一収容空間R1内に排出される。
環状空間Aから第一ケーシング22のケーシング流路186に導入された潤滑油は、該ケーシング流路186の径方向外側の端部から第一収容空間内R1に供給され、ステータ30のコイル32やステータコア31を冷却する。
ステータ30に供給された潤滑油は、ステータコア31とロータコア42との間の空間やティース間を通過して第一収容空間R1の軸線O方向下側に導入される。ステータ30に供給された潤滑油のうち外周側に導入された潤滑油は、ステータコア31のコア本体31aと第一ケーシング22の内周面との間に形成された外周側流路Fを通過して軸線O方向下側に導入される。潤滑油が外周側流路Fを通過する過程で、ステータコア31を外周側から直接的に冷却する。
ステータ30から垂れ落ちた潤滑油のうち径方向内側に集まる潤滑油は、電動機ケーシング21に形成された主排油孔50a、副排油孔50b及び軸受排油孔50dを介して電動機20内から軸線O方向下側に排出される。回転駆動システム1の稼働時には、潤滑油は主として主排油孔50aを介して、電動機20の軸線O方向下側に排出される。
一方、外周側流路Fを通過した潤滑油は、主として外周側排油孔50cを通過して電動機20の軸線O方向下側に排出される。
潤滑油が連通孔50を介して電動機20の軸線O方向下側に排出されることで、該潤滑油は減速機ケーシング61内の第二収容空間R2に供給される。連通孔50から流れ落ちるようにして第二収容空間R2に供給される潤滑油は、第一段遊星歯車機構90の各ギア歯の潤滑を行った後、第二収容空間R2に貯留されている潤滑油に戻される。
以上のように、本実施形態の回転駆動システム1によれば、電動機ケーシング21内に供給される潤滑油は連通孔50を介して減速機ケーシング61内に導入される。当該潤滑油は、減速機ケーシング61内をタンクとして貯留された潤滑油に合流する。そして、潤滑油循環部150により、貯留された潤滑油の一部を再度、電動機20に供給することができる。これにより、電動機20のロータ38及びステータ30の冷却と減速機60内の伝達部80の潤滑とを一の潤滑油循環部150を介して一貫して行うことができる。
本実施形態では、図7に示すように、ステータコア31のコア凸部31bが電動機ケーシング21の内周面23aに対して周方向で部分的に当接することにより、ステータコア31のコア本体31aと電動機ケーシング21の内周面23aとの間に、潤滑油が流通可能な外周側流路Fを形成することができる。外周側流路Fを潤滑油が流通する際に、潤滑油はステータコア31のコア本体31aの外周面183に接触する。これによって、ステータコア31を外周側から直接的に冷却することができるため、ステータコア31の冷却性を向上させることができる。
また、電動機ケーシング21に冷却媒体が流通する流路を別途形成せずともステータコア31を外周側から冷却することができる。そのため、電動機ケーシング21に流路の加工を行う必要がなく、製造過程が煩雑となることもない。よって、製造コストの低減を図ることができる。
外周側流路Fは、径方向の寸法が一様をなして周方向に延びているため、周方向にわたって均一に潤滑油流通させることができる。これによって、ステータコア31の外周面を周方向で大きく偏ることなく冷却することができる。
さらに、油圧ショベル200が傾斜地に位置する場合には、回転駆動システム1の軸線Oは上下方向に一致する方向から傾いている。このような場合であっても、本実施形態では、外周側流路Fが形成されているため、傾斜に応じて軸線Oの周方向の一部に導かれた潤滑油を第二底部27側に流すことができる。よって、第一収容空間R1内に潤滑油が滞留してしまうことを抑制できる。
ステータコア31のコア凸部31bは、電動機ケーシング21の内周面23aの内径に対応する外径の円筒面状をなす頂部185bを有する。当該コア凸部31bの頂部185bが電動機ケーシング21の当接内周面180aに嵌合することで、ステータコア31と電動機ケーシング21との中心を一致させながら、該ステータコア31を電動機ケーシング21に一体に固定することができる。
また、図5及び図6に示すように、電動機ケーシング21の第一ケーシング22と第二ケーシング25とは互いに嵌合されることで、それぞれの中心が一致させられている。さらに、図6に示すように、ステータコア31のコア本体31aにおける下端が、嵌合部26dにおける嵌合内周面181aに嵌合している。嵌合内周面181aは、ステータコア31のコア本体31aにおける外周面183の外径に対応する内径を有しているため、ステータコア31と第二ケーシング25との中心を一致させることができる。これにより、第一ケーシング22、第二ケーシング25及びステータコア31の三者の中心を容易に一致させることができ、これら部材の芯出し作業の円滑化を図ることができる。
ステータコア31が嵌合部26dに嵌合された状態では、ステータコア31の下端が嵌合部26dの載置端面181bに当接する。これにより、ステータコア31の軸線O方向位置の位置決めを容易に行うことができる。
図6及び図8に示すように、電動機ケーシング21における外周側の部分には、外周側流路Fの直下に対応する箇所に外周側排油孔50cが形成されている。これによって、潤滑油の流量が増大し、外周側流路Fを多量の潤滑油が流通する場合であっても、当該潤滑油を円滑に電動機ケーシング21の軸線O方向下側に排出することができる。そのため、温度が上昇した潤滑油が電動機ケーシング21内に滞留してしまうことを回避できる。また、油圧ショベル200が傾斜地にある場合であっても、当該傾斜に応じて周方向の一部に集まった潤滑油を、外周側排油孔50cを介して第二収容空間R2側に円滑に排出することができる。
ここで、本実施形態では、ロータ38を介して第一収容空間内R1に導入された潤滑油のみによってステータ30を内周側及び外周側から冷却している。そのため、例えば電動機ケーシング21にウォータージャケットを形成して冷却する水冷方式と油冷方式とを併用した場合に比べて、電動機ケーシング21内に導入される潤滑油の流量を増大させることが好ましい。
また、本実施形態では、回転軸40に導入される潤滑油の一部は、図9に示すように、回転軸40の第二径方向孔40c、環状空間A及び電動機ケーシング21のケーシング流路186を介して、直接的にステータ30に供給される。これによって、回転軸40からロータコア42を通過した後にステータ30に供給される潤滑油に比べて温度の低い潤滑油をステータ30の外周側へと供給することができる。したがって、特に発熱の大きいステータ30の外周側の部分を、温度の低い潤滑油が外周側流路Fを通過する過程で効果的に冷却することができる。
上記環状空間Aの軸線O方向下側は、上部軸受36により画成されているため、電動機ケーシング21のケーシング流路186に導入される潤滑油の一部を用いて上部軸受36の潤滑性を担保することができる。上部軸受36には軸受シールド36dが設けられており、該軸受シールド36dによって潤滑油が上部軸受36内に滞留することになる。そのため、回転軸の第二径方向孔40cから環状空間Aに導入された潤滑油によって上部軸受36を適切に潤滑させながら、ケーシング流路186から適切な量の冷却油をステータに対して直接的に供給することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態では、伝達部80として、初段、中段及び終段の計三段の遊星歯車機構を有する例について説明したが、これに限定されることはなく、例えば、一段のみ、二段、または四段以上の遊星歯車機構を有していてもよい。中段の遊星歯車機構が複数段に分かれていてもよい。
ロータ38の構造は本実施形態に限定されず、他の冷却構造を有していてもよい。
実施形態では、本発明を作業機械としての油圧ショベル200の回転駆動システム1に適用した例について説明したが、他の作業機械の一部を旋回又は回転させる機構に上記回転駆動システム1に適用してもよい。
本願発明は、電動機20と減速機60とを有する回転駆動システム1のみならず、電動機単体に適用してもよい。
実施形態では、電動機20の回転軸線となる軸線Oを上下方向に延びるものとしたが、例えば軸線Oが水平方向を向く横置きの電動機に本願発明を適用してもよい。
1…回転駆動システム、10…回転駆動装置、20…電動機、21…電動機ケーシング、22…第一ケーシング、23…第一筒部、23a…内周面、23b…第一フランジ、24…第一底部、24a…第一貫通孔、24b…環状凸部24b、25…第二ケーシング、26…第二筒部26、26a…円筒外周面、26b…内周面、26c…上部端面、26d…嵌合部、26e…ボルト固定孔、27…第二底部、27a…第二貫通孔、27b…第一底面、27c…第二底面、27d…第三底面、27e…電動機側収容凹部、27f…下部フランジ、30…ステータ、31…ステータコア31、31a…コア本体31、31b…コア凸部、32…コイル、32a…上部コイルエンド、32b…下部コイルエンド、33…ボルト、35…上部シール、36…上部軸受、36a…内輪、36b…外輪、36c…転動体、36d…軸受シールド、37…下部軸受、37a…内輪、37b…外輪、37c…転動体、37d…軸受シールド、38…ロータ、40…回転軸、40a…中心孔、40b…第一径方向孔、40c…第二径方向孔、42…ロータコア、42a…内周面、42b…内側軸方向流路、42c…外側軸方向流路、45…下部エンドプレート、45a…接続流路、46…上部エンドプレート、46a…排出孔、50…連通孔、50a…主排油孔、50b…副排油孔、50c…外周側排油孔、50d…軸受排油孔、60…減速機、61…減速機ケーシング、61a…油圧供給孔、62a…第一段内ギア歯、62b…第二段内ギア歯、62c…第三段内ギア歯、63a…第一内周面、63b…第二内周面、64a…第一摺接内周面、64b…第二摺接内周面、64c…ケーシング側段差面、65…検油孔、70…出力軸、71…出力軸軸受、72…下部シール、80…伝達部、90…第一段遊星歯車機構、91…第一段伝達軸、92…第一段遊星歯車、93…第一段キャリア、94…第一段キャリア軸、100…第二段遊星歯車機構、101…第二段伝達軸、102…第二段遊星歯車、103…第二段キャリア、104…第二段キャリア軸、105…第二段上板部、110…第三段遊星歯車機構、111…第三段伝達軸、112…第三段遊星歯車、113…第三段キャリア、114…第三段キャリア軸、115…第三段上板部、120…ブレーキ機構、121…ディスク支持部、122…ブレーキディスク、123…ブレーキプレート、130…ブレーキピストン、140…ブレーキバネ、150…潤滑油循環部、151…潤滑油流路、152…潤滑油ポンプ、153…冷却部、154…ストレーナ、180a…当接内周面、180b…テーパ内周面、180c…円筒内周面、181…凸部、181a…嵌合内周面、181b…載置端面、183…外周面、184a…ヨーク、184b…ティース、185a…斜面、185b…頂部、186…ケーシング流路、200…油圧ショベル、211…履帯、210…下部走行体、220…スイングサークル、221…アウターレース、222…インナーレース、223…スイングピニオン、230…上部旋回体、231…キャブ、232…作業機、233…ブーム、234…アーム、235…バケット、236…エンジン、237…発電機モータ、238…油圧ポンプ、239…インバータ、240…キャパシタ、L…旋回軸線O、O…軸線O、S…液面、R1…第一収容空間、R2…第二収容空間、R3…バネ収容部、A…環状空間、F…外周側流路

Claims (5)

  1. 軸線回りに回転可能に設けられた回転軸、及び、該回転軸の外周面に固定されたロータコアを有するロータと、
    該ロータコアを外周側から囲う円筒状をなすコア本体、該コア本体の外周面から突出して前記軸線方向に延びるとともに周方向に間隔をあけて複数が形成されたコア凸部、及び前記コア本体に取り付けられた複数のコイルを有するステータと、
    前記ロータ及び前記ステータを収容する第一収容空間を形成するとともに、前記コア凸部の径方向外側の頂部が当接する当接内周面を含む内周面を有する電動機ケーシングと、
    を備え、
    周方向に隣り合う前記コア凸部同士の間に、前記コア本体の外周面と前記電動機ケーシングの内周面とによって、潤滑油が流通可能な外周側流路が区画形成されており、
    前記当接内周面は、軸線に直交する断面視で該軸線を中心とした円形をなし、
    各前記コア凸部の頂部が、前記当接内周面の内径に対応する外径をなして該当接内周面に周方向にわたって嵌合する円筒面状をなし、
    前記電動機ケーシングは、
    前記内周面として前記当接内周面と該当接内周面から前記軸線方向一方側に向かうに従って拡径するテーパ内周面とを有する第一筒部、及び、該第一筒部を前記軸線方向他方側から閉塞する第一底部を有する第一ケーシングと、
    前記第一筒部に内側から嵌合する第二筒部、及び、該第二筒部を前記軸線方向一方側から閉塞する第二底部を有する第二ケーシングと、
    を有し、
    前記第二筒部が、
    前記コア本体の外周面に対応する内径を有して、該コア本体の外周面に嵌合する嵌合内周面を有し、
    前記第二筒部における前記嵌合内周面の径方向外側の部分に、該第二筒部を前記軸線方向に貫通する外周側排油孔が形成され、
    前記第二底部に該第二底部を前記軸線方向に貫通する主排油孔が形成されている電動機。
  2. 前記回転軸は、上下方向に延びる前記軸線回りに回転可能に設けられており、
    該回転軸が、該回転軸の前記軸線方向上側の端部から前記軸線方向下側に向かって延びる中心孔、該中心孔から前記回転軸の外周面に延びる第一径方向孔、及び、前記第一径方向孔よりも前記軸線方向上側で前記中心孔から前記回転軸の外周面に延びる第二径方向孔と、を有し、
    前記ロータコアが、前記第一径方向孔に連通するとともに前記ロータの外部に開口するロータコア流路を有し、
    前記電動機ケーシングが、
    前記第二径方向孔に連通するとともに前記電動機ケーシング内における前記ステータよりも前記軸線方向上側で開口するケーシング流路を有する請求項に記載の電動機。
  3. 前記回転軸における前記ロータコアよりも前記軸線方向上側で前記回転軸を前記電動機ケーシングに対して前記軸線回りに回転可能に支持する上部軸受をさらに備え、
    該上部軸受は、前記第二径方向孔と前記ケーシング流路との間に設けられており、
    該上部軸受は、
    前記回転軸の外周面に固定される環状をなす外輪と、
    該外輪を外周側から囲うとともに前記電動機ケーシングに固定された内輪と、
    これら外輪と内輪との間に配置された転動体と、
    前記外輪と前記内輪との間の空間における前記転動体の前記軸線方向下側に配置されて環状をなす軸受シールドと、
    を有する請求項に記載の電動機。
  4. 前記回転軸が上下方向に延びる前記軸線回りに回転可能に設けられた請求項1からのいずれか一項に記載の電動機と、
    前記電動機ケーシングから前記軸線方向下側に突出する前記回転軸の前記軸線方向下側で前記軸線回りに回転可能に設けられた出力軸、前記回転軸の回転を減速して前記出力軸に伝達する伝達部、及び、前記出力軸と前記伝達部とを収容する第二収容空間を形成する減速機ケーシングを有する減速機と、
    前記第一収容空間内に潤滑油を供給するとともに、該第一収容空間から前記第二収容空間に導入された前記潤滑油を回収して、再度前記第一収容空間に供給する潤滑油循環部と、
    を備える回転駆動システム。
  5. 下部走行体と、
    下部走行体上に設けられた上部旋回体と、
    前記下部走行体に対して前記上部旋回体を前記軸線回りに旋回させる請求項に記載の回転駆動システムと、
    を備える油圧ショベル。
JP2018015914A 2018-01-31 2018-01-31 電動機、回転駆動システム及び油圧ショベル Active JP7025945B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018015914A JP7025945B2 (ja) 2018-01-31 2018-01-31 電動機、回転駆動システム及び油圧ショベル
US16/757,822 US11444508B2 (en) 2018-01-31 2018-10-24 Electric motor, rotary drive system, and hydraulic excavator
CN201880084021.2A CN111542988B (zh) 2018-01-31 2018-10-24 电动机、旋转驱动系统及液压挖掘机
PCT/JP2018/039461 WO2019150672A1 (ja) 2018-01-31 2018-10-24 電動機、回転駆動システム及び油圧ショベル
DE112018005927.8T DE112018005927T5 (de) 2018-01-31 2018-10-24 Elektromotor, drehantriebssystem und hydraulikschaufel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018015914A JP7025945B2 (ja) 2018-01-31 2018-01-31 電動機、回転駆動システム及び油圧ショベル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019134614A JP2019134614A (ja) 2019-08-08
JP7025945B2 true JP7025945B2 (ja) 2022-02-25

Family

ID=67478109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018015914A Active JP7025945B2 (ja) 2018-01-31 2018-01-31 電動機、回転駆動システム及び油圧ショベル

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11444508B2 (ja)
JP (1) JP7025945B2 (ja)
CN (1) CN111542988B (ja)
DE (1) DE112018005927T5 (ja)
WO (1) WO2019150672A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110601450A (zh) * 2019-09-03 2019-12-20 精进电动科技股份有限公司 一种油水双冷的电驱动总成和新能源汽车
CN113489227B (zh) * 2021-06-30 2023-01-17 浙江联宜电机有限公司 传动机构及防堵转电机
CN113691072B (zh) * 2021-08-09 2022-11-29 深圳市华盛控科技有限公司 一种一体式电机减速机结构

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006296010A (ja) 2005-04-06 2006-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型圧縮機
JP2007020337A (ja) 2005-07-08 2007-01-25 Komatsu Ltd 電動モータの冷却構造及び同電動モータを搭載した建設機械車両
JP2007331428A (ja) 2006-06-12 2007-12-27 Jtekt Corp 電動モータ及び電動パワーステアリング装置
JP2011188686A (ja) 2010-03-10 2011-09-22 Toyota Motor Corp 電動機の冷却機構
JP2012182952A (ja) 2011-03-02 2012-09-20 Komatsu Ltd 電動機の冷却構造及び電動機
JP2013192361A (ja) 2012-03-14 2013-09-26 Komatsu Ltd 電動機
JP2014068453A (ja) 2012-09-25 2014-04-17 Komatsu Ltd 電動機
JP2015208154A (ja) 2014-04-22 2015-11-19 ファナック株式会社 軸受部品の飛散防止部材を備える電動機
JP2017212860A (ja) 2016-05-27 2017-11-30 株式会社小松製作所 電動機及び減速機付電動機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006101672A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 流体流路を内蔵する回転電機
JP2014220901A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 三菱電機株式会社 永久磁石埋込型回転電機
JP2017017889A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 Ntn株式会社 モータ駆動装置
JP6779687B2 (ja) 2016-07-25 2020-11-04 キヤノン株式会社 電子機器及び電子機器の制御方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006296010A (ja) 2005-04-06 2006-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型圧縮機
JP2007020337A (ja) 2005-07-08 2007-01-25 Komatsu Ltd 電動モータの冷却構造及び同電動モータを搭載した建設機械車両
JP2007331428A (ja) 2006-06-12 2007-12-27 Jtekt Corp 電動モータ及び電動パワーステアリング装置
JP2011188686A (ja) 2010-03-10 2011-09-22 Toyota Motor Corp 電動機の冷却機構
JP2012182952A (ja) 2011-03-02 2012-09-20 Komatsu Ltd 電動機の冷却構造及び電動機
JP2013192361A (ja) 2012-03-14 2013-09-26 Komatsu Ltd 電動機
JP2014068453A (ja) 2012-09-25 2014-04-17 Komatsu Ltd 電動機
JP2015208154A (ja) 2014-04-22 2015-11-19 ファナック株式会社 軸受部品の飛散防止部材を備える電動機
JP2017212860A (ja) 2016-05-27 2017-11-30 株式会社小松製作所 電動機及び減速機付電動機

Also Published As

Publication number Publication date
CN111542988A (zh) 2020-08-14
DE112018005927T5 (de) 2020-08-06
US11444508B2 (en) 2022-09-13
WO2019150672A1 (ja) 2019-08-08
JP2019134614A (ja) 2019-08-08
CN111542988B (zh) 2022-08-30
US20210194313A1 (en) 2021-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5254387B2 (ja) 電動機の冷却媒体排出構造及び電動機
JP7025945B2 (ja) 電動機、回転駆動システム及び油圧ショベル
JP5956203B2 (ja) 電動機
JP5189185B2 (ja) 電動機
EP2261499B1 (en) Electric motor integrated hydraulic motor
JP7548357B2 (ja) モータユニット
RU2489295C2 (ru) Электрический гусеничный ходовой механизм, а также его применение для самоходной рабочей машины
WO2014049888A1 (ja) 電動機
JP5188593B2 (ja) 発電電動機の冷却構造及び発電電動機
JP2015072054A (ja) 駆動ユニット
US20130069456A1 (en) Electric Motor for Construction Machinery, and Cooling Circuit for Electric Motor
WO2019167459A1 (ja) 電動機、回転駆動システム及び油圧ショベル
WO2019208083A1 (ja) モータユニット
WO2019208081A1 (ja) モータユニットおよび車両駆動装置
WO2019208084A1 (ja) モータユニットおよびモータユニットの制御方法
WO2019150669A1 (ja) 回転駆動システム及び油圧ショベル
WO2017110408A1 (ja) 液冷モータ
US8884478B2 (en) Cooling structure of generator motor and generator motor
JP2015218865A (ja) 電動駆動装置
WO2019167480A1 (ja) 減速機、回転駆動システム及び油圧ショベル
CN112533783A (zh) 马达单元
JP5129869B2 (ja) 発電電動機の潤滑構造及び発電電動機
WO2019208082A1 (ja) モータユニット
JP2012189185A (ja) 建設機械の駆動装置
JP2010137781A (ja) 湿式ブレーキ付きアクスル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7025945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150