JP5167868B2 - 電動機 - Google Patents

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Description

この発明は、電動機に関し、特に、回転時の回転子を冷却する冷却構造を備えた電動機に関する。
従来、永久磁石型電動機の回転子において、鉄損(渦損及びヒステリシス損失)が主な損失であることが知られている。この鉄損は、回転子の回転速度が大きくなると、通過磁束も大きくなるので増大するため、その結果として、回転子が発熱する。回転子が発熱して高温になると、磁石及び磁性体の磁気特性が悪化してしまうことから、回転子を冷却することが求められる。
このような回転子を冷却するものとして、例えば、回転子表面が冷却媒体に接触し、その攪拌により回転子及び固定子を冷却させる、掻上げ潤滑冷却構造を有する「電気回転装置」(特許文献1参照)や、外部オイルポンプを設け、このポンプによって冷却媒体を圧送する方法等がある。
特開2001−37129号公報
しかしながら、従来の「電気回転装置」における掻上げ潤滑の場合、低回転時に回転子が冷却を必要としない領域において、固定子・回転子間に介在する冷却媒体の粘性抵抗が大きく、回転子の高回転時における磁気抵抗は向上するものの、低回転時は回転抵抗により電動機としての冷却効率が悪化してしまうことが避けられなかった。
また、外部オイルポンプを設けるものにおいては、効率的に高回転のみを冷却することが可能だが、高コストとなっていた。 この発明の目的は、外部ポンプを設けることなく、冷却媒体により回転子を冷却することができ、回転子の低回転時に冷却媒体の粘性抵抗が大きくなって回転子の冷却効率が悪化してしまうことのない電動機を提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係る電動機は、固定子と、回転自在に軸支された回転子とを備え、前記回転子を冷却媒体により冷却する電動機において、前記固定子の側に設けられた、前記冷却媒体を溜めておく冷却媒体貯留部と、前記冷却媒体貯留部から前記冷却媒体を前記回転子へ案内する冷却媒体通路とを備え、前記冷却媒体通路の前記冷却媒体を吐出する吐出口を、前記回転子の回転部位に近接配置すると共に、前記冷却媒体貯留部を前記吐出口より下方に設置し、前記回転子と吐出口との間に作用する負圧により前記冷却媒体貯留部内の冷却媒体を吸引することを特徴としている。
この発明によれば、固定子と、回転自在に軸支された回転子とを備え、回転子を冷却媒体により冷却する電動機は、固定子の側に設けられた、冷却媒体を溜めておく冷却媒体貯留部と、冷却媒体貯留部から冷却媒体を回転子へ案内する冷却媒体通路とを備え、冷却媒体通路の冷却媒体を吐出する吐出口を回転子の回転部位に近接配置し、吐出口より下方に設置した冷却媒体貯留部から、冷却媒体通路を介して冷却媒体を回転子へ案内し、吐出口から吐出させる。このため、外部ポンプを設けることなく、冷却媒体により回転子を冷却することができ、回転子の低回転時に冷却媒体の粘性抵抗が大きくなって回転子の冷却効率が悪化してしまうことがない。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、この発明の第1実施の形態に係るモータの構成を示す断面図である。図1に示すように、永久磁石を用いた永久磁石型電動機であるモータ10は、固定子(ステータ)11と、回転自在に軸支された回転子(ロータ)12を備えており、固定子11と回転子12の対向面が、円盤状の回転子12の中心軸方向に沿う回転軸(回転子回転軸)13に対して略平行に配置され、回転子12と固定子11の間に空隙(エアギャップ)aを有する、所謂ラジアルギャップモータである。固定子11と回転子12は、モータケース14の内部に収納されている。このモータ10は、回転軸13を横倒し、即ち、略水平にした状態(図1に示す状態)で設置され、駆動される。
モータケース14は、円筒状のケース本体部14a、及びケース本体部14aの両側開口を塞ぐ円盤状の2個のケース蓋部14b,14cを有しており、ケース本体部14aとケース蓋部14b,14cは、液密状態になるように、例えば、ボルト15により固着されている。ケース本体部14aの内壁面には、コイル巻線16が巻回された固定子11が取り付けられ、両ケース蓋部14b,14cには、両ケース蓋部14b,14cの盤面中心を貫通する回転軸13が、軸受け17a,17bを介して回転自在に装着されている。
この回転軸13には、回転子12を補強する、カップ状に形成された回転子補強部材18が装着されている。回転子補強部材18は、回転子12の回転部位である底面部18aが、底面中心部に回転軸13を貫通させた状態で、例えば、ボルト19により回転軸13に固着されており、回転子補強部材18の周面部18bの外側には、外周端面にエンドリング12aが取り付けられている。
回転子補強部材18の底面部18aには、周面部18bとボルト19の間に位置し、且つ、周方向に略等間隔離間して、複数個(例えば、6個)の貫通孔20が開けられている。貫通孔20は、冷却媒体Lが通り抜けることができる横長丸孔の断面形状を有して、底面部18aの表面(即ち、ケース蓋部14b側面)から裏面(即ち、ケース蓋部14c側面)を貫通している。
回転子補強部材18の底面部18aの表面(即ち、ケース蓋部14b側面)には、各貫通孔20の下端部下方を通る円環状に形成され、各貫通孔20に連通するように貫通孔20側に開口する樋状の溝21が設けられている。この溝21は、貫通孔20に入り込む前の冷却媒体Lを受け止める受け部として機能する。
また、ケース蓋部14bの回転軸13下方の内部には、ケース蓋部14bの半径方向に沿って、冷却媒体の流路となる冷却媒体通路22が形成されている。冷却媒体通路22は、上端口22aが貫通孔20に対向して溝21の上方近傍に位置し、下端口22bがケース本体部14aの内周面延長上に位置して、何れもケース蓋部14bの裏面(即ち、回転子12側面)に開口している。上端口22aには、ノズル23が装着されている。ノズル23は、冷却媒体通路22に送り込まれた冷却媒体を吐出する先端開口を、モータ駆動時の回転部位である、回転子補強部材18の底面部18aの表面(即ち、ケース蓋部14b側面)の、溝21上方に近接配置させている。
つまり、冷却媒体通路22は、上端口22a及び下端口22bが、モータケース14内部の固定子11と回転子12を収納する密閉空間内に開口しており、この密閉空間と連通する連通路として形成されている。そして、冷却媒体通路22に連通するノズル23の先端開口(吐出口)は、モータ回転時に回転する回転子12近傍の気流の影響を受けるように、回転する回転子補強部材18の底面部18a表面に臨ませて、回転子12の回転部位に近接配置されている。
図2は、図1のモータにおける冷却媒体の流れを示すモータ下半部の断面説明図である。図2に示すように、モータケース14内部の密閉空間底部には、密閉空間底部に位置する固定子11を略浸漬状態にするように、冷却媒体Lが溜められており、この密閉空間底部は、固定子の側に設けられて冷却媒体Lを溜めておく冷却媒体貯留部(リザーバ)として機能する。即ち、モータ10に形成された冷却媒体通路22は、モータケース14内部のノズル23の先端開口より下方に設置されて冷却媒体Lが溜められた密閉空間底部と、回転子12上方の貫通孔20を繋ぐように配置されており、冷却媒体貯留部から冷却媒体Lを回転子12へ案内する。
なお、冷却媒体通路22から吐出される冷却媒体Lとしては、例えば冷却液が用いられるが、これに限らず、オートマチックトランスミッションフルード(Automatic Transmission Fluid:ATF)や冷却オイル等を用いてもよい。
モータ10が駆動され、回転子12の回転数が増加するのに伴い冷却媒体通路22内の圧力が低下すると、モータケース14内部の密閉空間底部から冷却媒体Lが汲み上げられる。回転子12の高回転時、冷却媒体通路22の上端口22aに装着されたノズル23から、回転子12の回転部位である底面部18aの外面、即ち、回転子12の背面に向かって冷却媒体Lが吐出される。
ノズル23から吐出された冷却媒体Lは、遠心力によって、回転子12の背面を伝い回転子12外径(固定子11)方向へ流れようとするが、回転子12内径(回転軸13)方向に開口する溝21に受け止められ、溝21内に一時的に保持される。
溝21内に一時的に保持された冷却媒体Lは、溝21に連通する貫通孔20を通り抜けて、回転子12の内周部、即ち、回転子補強部材18の周面部18b内面に流れ出す。貫通孔20により、回転子12の背面側に吐出させた冷却媒体Lを回転子12の表面側(回転子補強部材18の内周面側)へ導くことができるので、回転子12の表面側を効率的に冷却することができる。また、溝21により、回転子12の表面側(回転子補強部材18の内周面側)へ流れ込む冷却媒体Lが減ってしまうのを防ぐことができる。
冷却媒体Lが流れ出た周面部18bは、内径側(底面部18a側)より外径側(周面部18b先端)の方が大径化しているため、冷却媒体Lは、遠心力によって周面部18b先端方向、即ち、回転子12の開口部方向へ押し流される。
回転子補強部材18の周面部18b内面を流れる冷却媒体Lは、遠心力により、周面部18b先端から更に、回転子12外径方向へと押し流されるが、このとき、冷却媒体Lがエアギャップaへ流れ込むのを防ぐため、回転子補強部材18の周面部18b先端には、プレート24が取り付けられている。
プレート24は、回転子12(回転子補強部材18の周面部18b)内面を流れる冷却媒体Lが回転子12から離脱する回転子12の端部(周面部18b端部)に、エアギャップaを塞ぐように先端部を固定子11側へ入り込ませて設置されており、回転子12と固定子11間のエアギャップaを塞いで、離脱させた冷却媒体Lがエアギャップaに入り込むのを防止している。これにより、冷却媒体Lがエアギャップa内に流れ込むことがないので、離脱させた冷却媒体Lによる粘性抵抗は発生しない。
このように、回転子12の回転時、ノズル23から吐出された冷却媒体Lが、回転子補強部材18の周面部18b内面に沿って流れる(図2中、矢印c参照)ことにより、回転子12の内周部を冷却することができる。
つまり、回転子12を構成する回転子補強部材18は、回転子12の回転時に発生する遠心力により、吐出された冷却媒体Lを回転子12の熱を吸収しつつ移動させ回転子12(回転子補強部材18)から離脱させる、回転軸13方向に沿う下り傾斜面を有している。よって、カップ状に形成され、開口部に向かうにつれて内径が拡大する形状を有する回転子補強部材18により、冷却媒体Lは、回転子12内周部の熱を吸収した後に回転子12外部へと飛ばされることになる。
また、冷却媒体Lとして冷却液を用いることで、冷却効率を高めると共に、負圧と冷却媒体の比重の関係から回転子12の低回転時における冷却媒体Lの吐出を抑制することができ、冷却効率及び回転効率が共に良好な冷却装置を構成することができる。
つまり、モータ10において、回転子12が高速で回転する間、回転子12近傍の気体は流速を持つため、ベルヌーイ効果によって負圧が発生する。よって、モータケース14内部の密閉空間底部、即ち、冷却媒体Lを貯留する冷却媒体貯留部から冷却媒体Lを吸い上げ、ノズル23の先端開口から回転子12に冷却媒体Lを吹き付けることができる。また、回転子12の低回転時には、負圧と冷却媒体Lの比重の関係から、低回転時の負圧によっては冷却媒体Lが吐出しないため、冷却媒体Lによる粘性抵抗が発生しない。
また、回転子12の回転停止時に、冷却媒体貯留部に溜められる冷却媒体Lの表面は、エアギャップaより下方(回転子半径方向外側)に位置することになるので、エアギャップa面に冷却媒体Lが介在しないことになり、固定子11と回転子12の間における粘性抵抗を低減させることができる。
なお、図2において、冷却媒体通路22の下端口22bは、ケース蓋部14bの回転子12側に向かって開口しているが、ケース蓋部14bのケース本体部14a側に向かって開口(図1参照)していても良く、下端口22bは、モータケース14内部の密閉空間底部に溜められた冷却媒体Lを吸い込むことができるように、密閉空間底部の底面近傍に開口していればよい。
次に、冷却媒体LとしてATFを用いた場合の負圧状態におけるATFレベル及びATF吐出流速について説明する。
図3は、負圧によるATFレベルをグラフで示す説明図である。図3に示すように、冷却媒体通路内に存在する冷却媒体L(ATF)が負圧によって吸い上げられるとき、吸い上げられる高さ(ATFレベル)、即ち、ATFを貯留する冷却媒体貯留部内のATF面からの高さ(mm)は、回転子12の回転数(rpm)の上昇に伴い上昇する。
冷却媒体通路22内部に存在するATFの高さが上昇し、その高さがノズル23の設けられている高さと同一になると、ノズル23からのATFの吐出が開始される。ノズル23からATFが吐出される回転子12の回転数以上の回転数においては、回転数の上昇に伴ってノズル23からのATFの吐出量が増加するため、冷却媒体通路22内のATFの高さ(ATFレベル)は変わらず、ノズル23高さと同一となる。
図4は、ATF吐出流速をグラフで示す説明図である。図4に示すように、ノズル23からATFが吐出される回転子12の回転数(吐出回転数)以上の回転数においては、回転数の上昇に伴い、ノズル23からのATFの吐出量が増加する、即ち、吐出流速(m/s)が増加する。また、吐出回転数以下の回転数においては、冷却媒体通路22内でのATFの高さが変化するのみで、ATFの吐出は行われない。
(第2実施の形態)
図5は、この発明の第2実施の形態に係るノズルの先端部を示し、(a)は曲面構成の断面説明図、(b)は多面構成の断面説明図である。図5に示すように、冷却媒体通路22の上端口22aに装着されたノズル23は、ノズル先端23aを、底面部18a側に突出するドーム状の曲面((a)参照)或いはドーム状の多面体((b)参照)により形成している。つまり、冷却媒体Lを吐出させるノズル先端23aが、回転子補強部材18の底面部18aに対向する凸形状になるようにしている。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係るモータ10(図2参照)と同様である。
上記構成を有することで、ベンチュリー効果により、ノズル先端23a、即ち、冷却媒体Lの吐出部近傍における回転流体の流速が吐出部近傍以外の場所に比べて増加する(図中、矢印s参照)ため、負圧がより発生し易くなる。このため、冷却媒体貯留部からより多くの冷却媒体Lを汲み上げる(吸引する)ことができる。
(第3実施の形態)
図6は、この発明の第3実施の形態に係る冷却媒体の流れを示すモータ下半部の断面説明図である。図6に示すように、モータ30は、モータケース蓋部14bの内部に形成されていた冷却媒体通路22を、ケース蓋部14cの内部に形成し、上端口22aに装着されたノズル23を、回転子12の開口部側である、回転子補強部材18の開口部側に向けている。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係るモータ10(図2参照)と同様である。
このように、回転子12の回転時、ノズル23から回転子補強部材18の底面部18aに向かって吐出された冷却媒体Lが、周面部18b内面に沿って流れ落ちる(図中、矢印c参照)ことにより、回転子12の内周部を冷却することができる。
上記構成を有することにより、回転子12の背面に向かって冷却媒体Lが吐出される場合(図2参照)に比べ、回転子12に貫通孔20を開ける必要がないため、回転子12の回転強度を高く設定することができる。
(第4実施の形態)
図7は、この発明の第4実施の形態に係る冷却媒体の流れを示すモータ下半部の断面説明図である。図7に示すように、モータ35は、固定子11と回転子36の対向面が、回転子36の中心軸方向に沿う回転軸13に対して垂直に配置され、回転子36と固定子11の間にエアギャップaを有する、所謂アキシャルギャップモータである。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係るモータ10(図2参照)と同様である。
回転子36は、回転子36を補強する、円盤状に形成された回転子補強部材37を有している。回転子補強部材37は、固定子11に対向する部分に、回転子補強部材37周方向に沿って埋設状態に配列された、複数の永久磁石38を有すると共に、永久磁石38の背面側に配置されたバックヨーク38aを有している。この回転子補強部材37のエアギャップa側面の反対側面である、バックヨーク38aの背面側には、回転子補強部材37を、その半径方向に貫通する冷却媒体通路39が形成されている。
冷却媒体通路39は、上端口39aが、ノズル23の噴出口に臨むようにノズル23下方に開口し、下端口39bが、モータケース14内部の密閉空間底部に溜められた冷却媒体Lに臨むように回転子補強部材37の外周端面に開口している。
上記構成を有することにより、回転子36の高回転時のみ、ノズル23から冷却媒体Lを吸引吐出させることができ、ノズル23から吐出された冷却媒体Lは、冷却媒体通路39を通って(図中、矢印c参照)密閉空間底部に流れ落ち溜められる。また、回転子36内部に冷却媒体通路39を設けたので、バックヨーク38a近傍、即ち、発熱部近傍を冷却することができ、冷却性能が向上する。
(第5実施の形態)
図8は、この発明の第5実施の形態に係る冷却媒体の流れを示すモータ下半部の断面説明図である。図8に示すように、モータ40は、回転子36が固定子11に対し接近離反するように移動し(図中、白抜き矢印参照)、回転子36と固定子11の間のエアギャップaが変化する可変ギャップ型アキシャルギャップモータである。
このモータ40において、冷却媒体Lを吐出させるノズル23吐出口を、回転子補強部材37のエアギャップa側面とは反対側面である背面近傍に位置させて、回転子補強部材37の背面に臨ませている。即ち、ノズル23吐出口を、回転子12の回転部位に近接配置している。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係るモータ10(図2参照)と同様である。
上記構成を有することにより、エアギャップaが拡大したとき、即ち、回転子36高回転時の誘起電圧低減時に、回転子36が固定子11から遠ざかることにより、回転子36とノズル23吐出口の間の距離が接近し、ノズル23吐出口から冷却媒体Lを吐出させることができる。ノズル23から吐出させた冷却媒体Lは、回転子補強部材37の背面を伝って(図8中、矢印c参照)流れ落ち密閉空間底部に溜められる。
(第6実施の形態)
図9は、この発明の第6実施の形態に係るノズルの先端部を示すノズル対向面となる回転子背面側の説明図である。図10は、図9のノズルの先端部を拡大して示し、(a)は先端部の平面説明図、(b)は断面説明図である。
図9に示すように、ノズル23の先端には、回転子12周方向、即ち、回転子補強部材18の底面部18a周方向に沿う流路を形成し、底面部18a周方向両側に開口を有する、管体状の先端流路形成部(流路形成部)45(図10参照)が装着されている。この先端流路形成部45により、ノズル23の吐出口は、回転子補強部材18の底面部18aに沿った底面部18a周方向両側に開口することになる。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係るモータ10(図2参照)と同様である。
図10に示すように、先端流路形成部45は、その長手方向略中央部を、ノズル23の先端に被せるように取り付けられており、ノズル23の先端に装着された先端流路形成部45の外面は、回転子補強部材18の底面部18aに殆ど接触した状態になる((a)参照)。また、先端流路形成部45は、ノズル23先端部との連結部の流路幅w1が、少なくとも一方の開口部の流路幅w2、即ち、回転子補強部材18の底面部18a半径方向の開口幅より短く形成されている((b)参照)。従って、回転子12の回転((b)矢印r参照)に伴い先端流路形成部45を通り抜ける空気は、出入口が広くノズル23に連通する中央部が狭く形成された流路を通り抜ける((b)矢印参照)ことになる。
上記構成を有することにより、ノズル23の先端のみを回転子補強部材18の底面部18a近傍に位置させる場合に比べ、多くの流体をノズル先端に取り込むことが可能なため、より多くの冷却媒体Lをノズル23から吐出させることができる。また、先端流路形成部45の中央部(ノズル23の先端部)を出入り口付近より狭くすることにより、ベンチュリ効果を発生させて、より多くの冷却媒体Lを吐出させることができる。また、先端流路形成部45は、回転子補強部材18の底面部18aに設けられた、冷却媒体Lを受け止める溝21より上方に位置していることから、モータ組み付け作業時の組み付け精度が向上する。
なお、先端流路形成部45は、管体状に形成する他、回転子補強部材18の底面部18a側が開口した溝状に形成しても良い。
(第7実施の形態)
図11は、この発明の第7実施の形態に係るモータ下半部の断面説明図である。図11に示すように、モータ50は、ケース蓋部14bの冷却媒体L吐出部である上端口22aより上部(即ち、回転軸13側)に、圧力調整バルブ51とフィルタ52を設けている。
圧力調整バルブ51は、ケース蓋部14bの外表面に大気と連通する連通口を開口しており、この圧力調整バルブ51により、大気圧と冷却媒体通路22内部の負圧の制御を行ない、フィルタ52により、圧力調整バルブ51を介して外部からモータケース14内部の密閉空間内へ導入する大気の濾過を行う。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係るモータ10(図2参照)と同様である。
この圧力調整バルブ51は、固定子11の温度を感知する機能を備え、感知した固定子11のコイル巻線(固定子巻線)16或いは固定子鉄心の温度に応じてバルブを開閉し、冷却媒体通路22の内部圧力を、モータ10の内部圧力と同等状態或いは回転子12の回転時に発生する負圧状態に調整する。つまり、圧力調整バルブ51は、コイル巻線16又は固定子鉄心の温度が低いときには、冷却媒体通路22内部の圧力をモータ10内部又は外部の大気圧と同等とし、コイル巻線16又は固定子鉄心の温度が高いときには、冷却媒体通路22内部の圧力を回転子12により発生する負圧とする。
上記構成を有することにより、モータ50の高速駆動時の冷却を必要とする高負荷時には、圧力調整バルブ51を閉状態とするが、モータ50の高速駆動時においても、冷却を必要としない、例えば、磁束密度が少ないときや寒冷地走行時等には、圧力調整バルブ51を開状態とする。圧力調整バルブ51を開状態とし、冷却媒体通路22内の負圧を大気圧へと近づけることにより、冷却媒体Lがノズル23から吐出するのを防止する。このように、モータ高回転時においても、低負荷時には、回転子12と冷却媒体Lの間で発生する粘性抵抗を低減させることができ、モータ10の高速駆動時における出力感度に対応した冷却制御を行うことができる。
また、外部の大気をモータケース14内部の密閉空間内へ導入する際、圧力調整バルブ51とノズル23の間に設置されたフィルタ52により、大気中のコンタミ(contamination)等の汚染物質を取り除くことができる。
(第8実施の形態)
図12は、この発明の第8実施の形態に係るモータの断面説明図である。図12に示すように、モータ55は、大気圧と冷却媒体通路22内部の負圧の制御を行なう圧力調整バルブ51を、モータケース14内部に設置しており、それに対応して、冷却媒体通路22に連通する上部冷却媒体通路56を設け、ノズル23を冷却媒体通路22ではなく上部冷却媒体通路56に装着している。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係るモータ10(図2参照)と同様である。
上部冷却媒体通路56は、ケース蓋部14bの上半部に設置されており、冷却媒体通路22に形成した上端口22aに代えて、上部冷却媒体通路56に、回転子補強部材18の底面部18aに形成された溝21の下方近傍に開口する上部下端口56aを設けている。この上部下端口56aには、ノズル23が装着されており、ノズル23は、その吐出口を、溝21下部の底面部18aの表面(即ち、ケース蓋部14b側面)に接近対向させている。
また、上部冷却媒体通路56は、固定子11のコイル巻線16に対向する位置に開口する上部上端口56bを有しており、この上部上端口56bに、例えば、コイル巻線16に接触した状態に圧力調整バルブ51が装着されている。圧力調整バルブ51は、例えば、バイメタルや熱電素子等から構成される感温式バルブが用いられる。
図13は、図12の圧力調整バルブの詳細説明図である。図13に示すように、圧力調整バルブ51は、例えば、シリンダ51a内の付勢部材(コイルスプリング)51bと感温金属51cにより、シリンダ51aに対し進出退避するピストン51dの動作を制御する感温式バルブにより構成されている。また、上部上端口56bは、ケース蓋部14bの内部に設けられた内部連通路57を介して、モータケース14の内部空間と連通しており、内部連通路57は、ピストン51dの進出退避動作により開閉される。
この感温式バルブからなる圧力調整バルブ51は、コイル巻線16の温度が低温時には、感温金属51cの大きさが常態時のまま変化せず、上部下端口56aが臨む回転子12の回転に伴う上部冷却媒体通路56の負圧Pl状態に対し、付勢部材51bの付勢力がピストン51dを押し上げる。このため、内部連通路57が開状態となり、上部冷却媒体通路56には、内部連通路57を介してモータケース14の内部空間の大気圧状態の空気が流入する(図中、矢印参照)ことになり、上部冷却媒体通路56の負圧Pl状態が解消される。
これに対し、コイル巻線16の温度が上昇すると、上昇した温度が感温金属51cに伝わり感温金属51cが膨張Pvする。感温金属気体51cが膨張すると、付勢部材51bの付勢力を超えてピストン51dが進出状態となり内部連通路57を閉状態にする。これにより、上部冷却媒体通路56内部の負圧Pl状態が保持され、モータケース14内部の密閉空間底部に溜められた冷却媒体Lが、冷却媒体通路22を介して上部冷却媒体通路56に吸い込まれ、ノズル23の先端吐出口から回転子12(回転子補強部材18の底面部18a)の背面に向けて吐出される。なお、感温金属は熱膨張率の高い金属や、バイメタルなどが用いられる。
このように、感温式バルブからなる圧力調整バルブ51を、コイル巻線16に接触させた状態或いは近傍に位置させた状態に配置することにより、モータ55の高負荷時には圧力調整バルブ51が閉状態となって冷却媒体Lがノズル23から吐出され、低負荷時には圧力調整バルブ51が開状態となって冷却媒体Lはノズル23から吐出されないので、モータ高速駆動時においてモータの出力感度に対応した冷却制御を行うことができる。
上述したように、この発明に係る電動機(モータ)は、固定子と、回転自在に軸支された回転子とを備え、前記回転子を冷却媒体により冷却する電動機において、前記固定子の側に設けられた、前記冷却媒体を溜めておく冷却媒体貯留部と、前記冷却媒体貯留部から前記冷却媒体を前記回転子へ案内する冷却媒体通路とを備え、前記冷却媒体通路の前記冷却媒体を吐出する吐出口を、前記回転子の回転部位に近接配置すると共に、前記冷却媒体貯留部を前記吐出口より下方に設置し、前記回転子と吐出口との間に作用する負圧により前記冷却媒体貯留部内の冷却媒体を吸引することを特徴としている。
また、この発明において、前記冷却媒体貯留部は、横向き方向に位置する電動機回転軸より下方のケース内底部に設けられ、前記冷却媒体貯留部に溜められる前記冷却媒体の表面は、前記回転子と前記固定子間の空隙より下方に位置したことが好ましい。
また、この発明において、前記吐出口を、前記回転子の回転部位に対向する凸形状に形成することが好ましい。
また、この発明において、前記吐出口に、回転子周方向両側に開口し回転子周方向に沿う流路を形成する流路形成部を設けたことが好ましい。
また、この発明において、前記流路は、回転子回転方向中央部が回転子回転方向両端部の少なくとも一方より狭いことが好ましい。
また、この発明において、前記回転子は、回転子周方向に沿って複数個配置された、前記回転子の表裏面を貫通し前記冷却媒体が通り抜ける貫通孔を有することが好ましい。
また、この発明において、前記回転子は、前記回転子の前記吐出口側面に、前記吐出口から吐出された前記冷却媒体を受け止める受け口となり、且つ、受け止めた前記冷却媒体を前記貫通孔に送り込む受け部を有することが好ましい。
また、この発明において、前記流路形成部は、前記受け部より上方に位置することが好ましい。
また、この発明において、前記冷却媒体通路の内部圧力を調整する圧力調整バルブを設置したことが好ましい。
また、この発明において、前記圧力調整バルブは、前記固定子の温度を感知する機能を備え、感知した前記固定子の温度に応じて、電動機内部圧力と同等状態或いは前記回転子の回転時に発生する負圧状態に調整することが好ましい。
また、この発明において、前記回転子は、前記回転子の回転時に発生する遠心力により、吐出された前記冷却媒体を前記回転子の熱を吸収しつつ移動させ前記回転子から離脱させる、回転子回転軸方向に沿う下り傾斜面を有することが好ましい。
また、この発明において、前記回転子は、前記冷却媒体が離脱する前記回転子の端部に、前記回転子と前記固定子間の空隙を塞いで離脱させた前記冷却媒体が前記空隙に入り込むのを防止するプレートを有することが好ましい。
また、この発明に係る電動機は、固定子と、回転自在に軸支された回転子とを備え、前記回転子が前記固定子に対し接近離反するように移動して、前記回転子と前記固定子の間の空隙が変化する可変空隙構造を有し、前記回転子を冷却媒体により冷却するアキシャルギャップ型の電動機において、前記固定子の側に設けられた、前記冷却媒体を溜めておく冷却媒体貯留部と、前記冷却媒体貯留部から前記冷却媒体を前記回転子へ案内する冷却媒体通路とを備え、前記冷却媒体通路の前記冷却媒体を吐出する吐出口を、前記回転子の前記空隙とは反対側の面に臨ませて前記回転子の回転部位に近接配置すると共に、前記冷却媒体貯留部を前記吐出口より下方に設置し、前記回転子と吐出口との間に作用する負圧により前記冷却媒体貯留部内の冷却媒体を吸引することを特徴としている。
この発明の第1実施の形態に係るモータの構成を示す断面図である。 図1のモータにおける冷却媒体の流れを示すモータ下半部の断面説明図である。 負圧によるATFレベルをグラフで示す説明図である。 ATF吐出流速をグラフで示す説明図である。 この発明の第2実施の形態に係るノズルの先端部を示し、(a)は曲面構成の断面説明図、(b)は多面構成の断面説明図である。 この発明の第3実施の形態に係る冷却媒体の流れを示すモータ下半部の断面説明図である。 この発明の第4実施の形態に係る冷却媒体の流れを示すモータ下半部の断面説明図である。 この発明の第5実施の形態に係る冷却媒体の流れを示すモータ下半部の断面説明図である。 この発明の第6実施の形態に係るノズルの先端部を示すノズル対向面となる回転子背面側の説明図である。 図9のノズルの先端部を拡大して示し、(a)は先端部の平面説明図、(b)は断面説明図である。 この発明の第7実施の形態に係るモータ下半部の断面説明図である。 この発明の第8実施の形態に係るモータの断面説明図である。 図12の圧力調整バルブの詳細説明図である。
符号の説明
10,30,35,40,50,55 モータ
11 固定子
12,36 回転子
12a エンドリング
13 回転軸
14 モータケース
14a ケース本体部
14b,14c ケース蓋部
15,19 ボルト
16 コイル巻線
17a,17b 軸受け
18,37 回転子補強部材
18a 底面部
18b 周面部
20 貫通孔
21 貫通孔
22,39 冷却媒体通路
22a,39a 上端口
22b,39b 下端口
23 ノズル
23a ノズル先端
24 プレート
38 永久磁石
38a バックヨーク
45 先端流路形成部
51 圧力調整バルブ
51a シリンダ
51b 付勢部材
51c 気体
51d ピストン
52 フィルタ
56 上部冷却媒体通路
56a 上部下端口
56b 上部上端口
57 内部連通路
a エアギャップ
L 冷却媒体

Claims (13)

  1. 固定子と、回転自在に軸支された回転子とを備え、前記回転子を冷却媒体により冷却する電動機において、
    前記固定子の側に設けられた、前記冷却媒体を溜めておく冷却媒体貯留部と、
    前記冷却媒体貯留部から前記冷却媒体を前記回転子へ案内する冷却媒体通路と
    を備え、
    前記冷却媒体通路の前記冷却媒体を吐出する吐出口を、前記回転子の回転部位に近接配置すると共に、前記冷却媒体貯留部を前記吐出口より下方に設置し、前記回転子と吐出口との間に作用する負圧により前記冷却媒体貯留部内の冷却媒体を吸引することを特徴とする電動機。
  2. 前記冷却媒体貯留部は、横向き方向に位置する電動機回転軸より下方のケース内底部に設けられ、前記冷却媒体貯留部に溜められる前記冷却媒体の表面は、前記回転子と前記固定子間の空隙より下方に位置することを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  3. 前記吐出口を、前記回転子の回転部位に対向する凸形状に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の電動機。
  4. 前記吐出口に、回転子周方向両側に開口し回転子周方向に沿う流路を形成する流路形成部を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電動機。
  5. 前記流路は、回転子回転方向中央部が回転子回転方向両端部の少なくとも一方より狭いことを特徴とする請求項4に記載の電動機。
  6. 前記回転子は、回転子周方向に沿って複数個配置された、前記回転子の表裏面を貫通し前記冷却媒体が通り抜ける貫通孔を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電動機。
  7. 前記回転子は、前記回転子の前記吐出口側面に、前記吐出口から吐出された前記冷却媒体を受け止める受け口となり、且つ、受け止めた前記冷却媒体を前記貫通孔に送り込む受け部を有することを特徴とする請求項6に記載の電動機。
  8. 前記流路形成部は、前記受け部より上方に位置することを特徴とする請求項7に記載の電動機。
  9. 前記冷却媒体通路の内部圧力を調整する圧力調整バルブを設置したことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の電動機。
  10. 前記圧力調整バルブは、前記固定子の温度を感知する機能を備え、感知した前記固定子の温度に応じて、電動機内部圧力と同等状態或いは前記回転子の回転時に発生する負圧状態に調整することを特徴とする請求項9に記載の電動機。
  11. 前記回転子は、前記回転子の回転時に発生する遠心力により、吐出された前記冷却媒体を前記回転子の熱を吸収しつつ移動させ前記回転子から離脱させる、回転子回転軸方向に沿う下り傾斜面を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の電動機。
  12. 前記回転子は、前記冷却媒体が離脱する前記回転子の端部に、前記回転子と前記固定子間の空隙を塞いで離脱させた前記冷却媒体が前記空隙に入り込むのを防止するプレートを有することを特徴とする請求項11に記載の電動機。
  13. 固定子と、回転自在に軸支された回転子とを備え、前記回転子が前記固定子に対し接近離反するように移動して、前記回転子と前記固定子の間の空隙が変化する可変空隙構造を有し、前記回転子を冷却媒体により冷却するアキシャルギャップ型の電動機において、
    前記固定子の側に設けられた、前記冷却媒体を溜めておく冷却媒体貯留部と、
    前記冷却媒体貯留部から前記冷却媒体を前記回転子へ案内する冷却媒体通路と
    を備え、
    前記冷却媒体通路の前記冷却媒体を吐出する吐出口を、前記回転子の前記空隙とは反対側の面に臨ませて前記回転子の回転部位に近接配置すると共に、前記冷却媒体貯留部を前記吐出口より下方に設置し、前記回転子と吐出口との間に作用する負圧により前記冷却媒体貯留部内の冷却媒体を吸引することを特徴とする電動機。
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