JP2014065415A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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武彦 松山
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Abstract

【課題】操縦安定性と乗り心地とを高いレベルで兼ね備えたタイヤの提供。
【解決手段】空気入りタイヤ2では、カーカス10の第一プライ26と第二プライ28とが積層されている。この第一プライ26は、両ビード8の間に掛け渡された本体部26aと、ビード8で半径方向外向きに折り返された折り返し部26bとを備えている。この第二プライ28は、両ビード8の間に架け渡された本体部28aと、ビード8で半径方向外向きに折り返された折り返し部28bとを備えている。この第一プライ26の折り返し部28bの外端がベルト12に積層されている。この折り返し部26bのコードは、傾斜角度θαで周方向向きに傾斜して延びている。折り返し部28bのコードは、傾斜角度θβで周方向向きに傾斜して延びている。この傾斜角度θαと傾斜角度θβとは、周方向に逆向きの角度である。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳しくは、本発明は、乗り心地と操縦安定性を兼ね備えたタイヤに関する。
空気入りタイヤでは、サイドウォール部の剛性を高めることで操縦安定性が向上する。サイドウォール部の剛性を高めるために、例えば、サイドウォールやビードエイペックスのゴムが厚くされたり、補強ゴム層が追加されたりしている。一方で、サイドウォール部の剛性を高めると、乗り心地が悪化し易い。この操縦安定性と乗り心地とのバランスが調整されて、タイヤの性能が高められている。
特開平11−170807公報では、ビード部の過度の撓みが抑制されたタイヤが開示されている。このタイヤのカーカスは、本体部及び折り返し部を備えている。本体部と折り返し部とが隣り合う隣接領域を形成している。この隣接領域を設けることで、ビードの過度の撓みが抑制されている。この隣接領域では、折り返し部のカーカスコードの延びる方向が周方向に傾けられている。
特開平11−170807公報
車両の高性能化に伴い、操縦安定性と乗り心地とに更に優れるタイヤが求められている。本発明の目的は、操縦安定性と乗り心地とを高いレベルで兼ね備えたタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの半径方向内側に位置する一対のビードと、トレッドの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスと、トレッドとカーカスとの間に積層されたベルトとを備えている。このカーカスは、第一プライ及び第二プライを備えている。第一プライと第二プライとが積層されている。このビードは、コアを備えている。この第一プライは、両ビードの間に掛け渡された本体部と、ビードで半径方向外向きに折り返された折り返し部とを備えている。この第二プライは、両ビードの間に架け渡された本体部と、ビードで半径方向外向きに折り返された折り返し部とを備えている。この第一プライの折り返し部の外端がベルトに積層されている。この第一プライの折り返し部のコードは、傾斜角度θαで周方向向きに傾斜して延びている。第二プライの折り返し部のコードは、傾斜角度θβで周方向向きに傾斜して延びている。この傾斜角度θαと傾斜角度θβとは、周方向に逆向きの角度である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記傾斜角度θαと上記傾斜角度θβとの絶対値が等しい。好ましくは、上記傾斜角度θα及びθβの絶対値は、10°以上40°以下である。
好ましくは、上記ビードは、コアと、コアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えている。このエイペックスの高さは、0mmを超えて30mm以下である。
好ましくは、上記エイペックスの高さは、5mm以下である。好ましくは、上記ビードは、コアからなり、エイペックスを備えていない。
好ましくは、この空気入りタイヤは、バンドを備えている。このバンドは、周方向に螺旋状に巻かれるコードを備えている。このバンドがベルトの半径方向外側に積層されている。このバンドは、ベルトの軸方向端を覆っている。
本発明に係る空気入りタイヤは、乗り心地と操縦安定性とがより高いレベルで両立されている。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のカーカスの一部が示された説明図である。 図3は、図1のタイヤの一部の拡大図である。 図4は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された部分拡大図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、バンド14及びインナーライナー16を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面18を形成する。トレッド面18には、溝20が刻まれている。この溝20により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4は、図示されないが、ベース層とキャップ層とを有している。キャップ層は、ベース層の半径方向外側に位置している。キャップ層は、ベース層に積層されている。ベース層は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向外側は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール6は、カーカス10の損傷を防止する。
ビード8は、トレッド4の半径方向内側であって、サイドウォール6の半径方向内側に位置している。ビード8は、コア22と、このコア22から半径方向外向きに延びるエイペックス24とを備えている。コア22は周方向にリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス24は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス24は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、第一プライ26及び第二プライ28からなる。第一プライ26及び第二プライ28は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。第一プライ26は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。第二プライ28は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。それぞれのコードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト12は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12は、内側層34及び外側層36からなる。軸方向において、内側層34の幅は外側層36の幅よりも若干大きい。図示されていないが、内側層34及び外側層36のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、通常は10°以上35°以下である。内側層のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルトの軸方向幅は、タイヤの最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト12が、1層を備えてもよいし、3以上の層を備えてもよい。
バンド14は、ベルト12の半径方向外側に位置している。このタイヤ2では、軸方向において、バンド14の幅はベルト12の幅と等しいかそれより大きい。図示されていないが、このバンド14は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド14は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト12が拘束されるので、ベルト12のリフティングが抑制される。バンド14がベルト12の軸方向端を覆っているので、ベルト12の軸方向端のリフティングが抑制されている。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト12及びバンド14は、補強層を構成している。ベルト12のみから、補強層が構成されてもよい。
インナーライナー16は、カーカス10の内側に位置している。赤道面の近傍において、インナーライナー16は、カーカス10の内面に接合されている。インナーライナー16は、架橋ゴムからなる。インナーライナー16は、タイヤ2の内圧を保持する。インナーライナー16には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー16の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。
このタイヤ2では、カーカス10の第一プライ26は、コア22の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第一プライ26は、両側のビードの間に掛け渡される本体部26aと、ビード8で折り返される折り返し部26bとが形成されている。第二プライ28も、コア22の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第二プライ28にも、本体部28aと折り返し部28bとが形成されている。
図1に示されるように、第一プライ26の本体部26aの外側に、第二プライ28の本体部28aが積層されている。折り返し部26bの内側に、折り返し部28bが積層されている。折り返し部26bの端は、折り返し部28bの端よりも半径方向外側に位置している。折り返し部28bの端は、折り返し部26bに覆われている。
ここでは、本体部28aが本体部26aの半径方向外側に積層されたが、本体部28aが本体部26aの半径方向内側に積層されてもよい。折り返し部28bが折り返し部26bの軸方向外側に積層されてもよい。折り返し部28bの端は、折り返し部26bに覆われていなくてもよい。
このタイヤ2では、このサイドウォール6と、ビード8と、カーカス10及びインナーライナー16のうちサイドウォール6及びビード8に沿って位置する部分とが、このタイヤ2のサイドウォール部を構成している。
図2は、図1の矢印Aの向きに見た状態が示されている。この矢印Aの向きは、折り返し部26bの外側表面に直交する向きである。図2において、一点鎖線Lrは、半径方向を示している。図2の左右方向は、タイヤ周方向である。実線Lαは、第一プライ26の折り返し部26bでのコードの延びる方向を示している。折り返し部26bのコードの延びる方向は、周方向向きに傾斜している。二点鎖線Lβは、第二プライ28の折り返し部28bでのコードの延びる方向を示している。折り返し部28bのコードの延びる方向は、周方向向きに傾斜している。図示されないが、第一プライ26の本体部26aでのコードの延びる方向と、第二プライ28の本体部28aでのコードの延びる方向とは、図1の矢印Aの向きに見た状態において、いずれも半径方向であり、一点鎖線Lrの方向である。
図2のθαは、一点鎖線Lrと実線Lαとのなす角度である。この角度θαは、折り返し部26bのコードの傾斜角度である。θβは、折り返し部28bのコードの傾斜角度である。図2に示される様に、折り返し部26bのコードの延びる方向と折り返し部28bのコードの延びる方向とが周方向に逆向きに傾斜している。更に、このタイヤ2では、傾斜角度θαの絶対値と傾斜角度θβの絶対値とが等しくされている。
第一プライ26の折り返し部26bの外端は、ベルト12に積層されている。折り返し部26bの外端は、ベルト12の半径方向内側に積層されている。この積層により、折り返し部26bがベルト12と連続している。サイドウォール6に折り返し部26bの外端が位置しないので、サイドウォール部に剛性が大きく異なる境界が生じない。これにより、カーカス10に補強層を積層することなく、サイドウォール部の剛性が向上している。サイドウォール部の剛性の向上は、操縦安定性の向上に寄与する。剛性が大きく異なる境界が存在しないことは、乗り心地の向上にも寄与している。
更に、このタイヤ2では、ベルト12がバンド14に覆われているので、折り返し部26bの外端が強固に固定されている。これにより、サイドウォール部の剛性が向上すると共に、タイヤ2の耐久性が向上している。
この折り返し部26bのコードが周方向向きに傾斜して延びているので、サイドウォール部の半径方向の剛性が大きくなり過ぎることが抑制されている。サイドウォール部の半径方向の剛性の抑制は、乗り心地の低下を抑制する。この観点から、傾斜角度θαの絶対値は、好ましくは10°以上であり、更に好ましくは15°以上である。
一方で、この傾斜角度θαが小さいタイヤ2では、サイドウォール部の半径方向に高い剛性が得られる。サイドウォール部の半径方向の剛性の向上は、操縦安定性が向上に寄与する。この観点から、傾斜角度θαの絶対値は、好ましくは40°以下であり、更に好ましくは35°以下である。
更に、この折り返し部26bには、第二プライ28の折り返し部28bと積層されている。折り返し部26bのコードの延びる方向と、折り返し部28bのコードの延びる方向とは、周方向に逆向きにされている。これにより、折り返し部26bと折り返し部28bとが積層された範囲で、サイドウォール部に更に高い剛性が得られる。
この折り返し部28bのコードが周方向向きに傾斜して延びているので、サイドウォール部の半径方向の剛性が大きくなり過ぎることが抑制されている。この観点から、傾斜角度θβの絶対値は、好ましくは10°以上であり、更に好ましくは15°以上である。
一方で、この傾斜角度θβが小さいタイヤ2では、サイドウォール部の半径方向に高い剛性が得られる。この観点から、傾斜角度θαの絶対値は、好ましくは40°以下であり、更に好ましくは35°以下である。
また、このタイヤ2では、傾斜角度θαの絶対値と傾斜角度θβの絶対値とが等しくされている。これにより、剛性のコントロールが容易にされている。
図3の両矢印H1は、第二プライ28の折り返し部28bの高さを示している。この高さH1は、ビードベースライン(BBL)から折り返し部28bの半径方向外端までの距離である。両矢印H2は、エイペックス24の高さを示している。この高さH2は、コア22の半径方向外端からエイペックス24の半径方向外端までの距離である。この高さH1及び高さH2は、半径方向の距離として測られる。
このコア22から高さH1までの範囲で、折り返し部26bと折り返し部28bとが重ね合わされている。この重ね合わせにより、コア22から折り返し部28bの外端までの範囲が補強されている。ビード8から高さH1までの範囲のサイドウォール部の剛性が向上している。この剛性の向上は、操縦安定性の向上に寄与する。
操縦安定性の向上の観点から、高さH1は、好ましくは15mm以上であり、更に好ましくは25mm以上である。この高さH1が小さいタイヤ2は、乗り心地に優れている。この観点から、高さH1は、好ましくは30mm以下であり、更に好ましくは20mm以下である。
このタイヤ2では、折り返し部26bの外端がベルト12に積層されて、折り返し部26bがコア22とベルト12とに連続している。この折り返し部26bに折り返し部28bの外端が重ね合わされることにより、折り返し部28bの外端の位置で剛性の大きな変化が生じない。このタイヤ2では、折り返し部28bの外端の位置での剛性の大きな変化を抑制しつつ、コア22から折り返し部28bの外端までの範囲が補強されている。
図4には、本発明に係る他の空気入りタイヤ32の一部が示されている。ここでは、タイヤ2と同様の構成については、その説明が省略される。
このタイヤ32は、カーカス34及びビード36を備えている。カーカス34は、第一プライ38及び第二プライ40を備えている。第一プライ38は、本体部38a及び折り返し部38bを備えている。第二プライ40は、本体部40a及び折り返し部40bを備えている。ビード36は、コア42及びエイペックス44を備えている。
このタイヤ32では、図示されないが、タイヤ2と同様に、第一プライ38の折り返し部38bの外端がベルトに積層されている。折り返し部38bのコードの傾斜方向と第二プライ40の折り返し部40bのコードの傾斜方向とが周方向に逆向きにされている。このように構成されたタイヤ32は、操縦安定性と乗り心地とに優れている。更に、折り返し部38bと折り返し部40bとが重ね合わされているので、エイペックス44を小さくしても、操縦安定性の低下が抑制される。
このタイヤ32は、タイヤ2に比べて、エイペックス44が小さくされている。タイヤ32は、タイヤ2に比べて軽量化されている。軽量化は、燃費の向上に寄与する。この観点から、エイペックス44の高さH2は、好ましくは30mm以下であり、更に好ましくは20mm以下である。
このタイヤ32では、折り返し部38bと折り返し部40bとを重ね合わせることで高い剛性が得られうる。タイヤ32では、エイペックス44を極力小さくしうる。タイヤを構成するゴム部材の量の軽減は、タイヤ32の軽量化に寄与する。このタイヤ32は、実質的にエイペックス44を備えなくても、操縦安定性の低下を抑制しうる。このタイヤ32では、エイペックス44を備えなくても、十分な操縦安定性が得られうる。
一方で、エイペックス44が極端に小さいタイヤ32では、第一プライ38及び第二プライ40がコア42で折り返し難い。エイペックス44を備えることで、タイヤ32の製造が容易にされている。この観点から、高さH2は、好ましくは0mmより大であり、更に好ましくは5mm以上であり、特に好ましくは8mm以上である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示されたタイヤが準備された。このタイヤのサイズは、「215/55R17」であった。このタイヤの仕様は、下記の表1に示される通りとされた。なお、下記の表1から表4において、第一カーカスの折り返し部高さの欄の「−」は、折り返し部の外端がベルトに積層されていることを示している。
[比較例1]
比較例として基準タイヤが準備された。このタイヤの仕様は、表1に示される通りであった。
[比較例2]
第一カーカスの折り返し部の高さと、第一カーカス及び第二カーカスのコード傾斜角度とを表1の示すようにした他は、実施例1と同様にしてタイヤが得られた。
[比較例3]
補強層を備える他は、比較例1と同様にしてタイヤが得られた。この補強層は、スチールコードを含むスチールフィラーであり、このスチールフィラーはサイドウォールの部分のカーカスに積層された。
[実施例2から12]
第一カーカス及び第二カーカスのコードの傾斜角度を下記の表1から表3に示される通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例4]
第二カーカスの折り返し部の高さと、第一カーカス及び第二カーカスのコードの傾斜角度とを下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例13から17]
エイペックスの高さを表4に示される通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。なお、実施例17は、エイペックスを備えていないタイヤである。
[操縦安定性及び乗り心地]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が230kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が3500ccである乗用車に装着した。ドライバーに、この乗用車をレーシングサーキットで運転させて、操縦安定性及び乗り心地を評価させた。レーシングサーキットの路面は、ドライのアスファルト路面であった。操縦安定性については、60km/hから140km/hのスピードで走行して、レーンチェンジ安定性(L/C安定性)と限界コントロール性とが評価された。乗り心地については、60km/hから80k/mのスピードで走行させて、タイヤの硬さと、ダンピング(タイヤの振動の収まり易さ)とが評価された。この評価は、比較例1のタイヤの評価値を基準値6として、10段階で指数評価した。この結果が、指数として下記の表1から表4に示されている。この数値が大きいほど好ましい。
Figure 2014065415
Figure 2014065415
Figure 2014065415
Figure 2014065415
表1から4に示されるように、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された空気入りタイヤは、カーカスとビードを備える空気入りタイヤに広く適用しうる。このタイヤは、乗用車に限らず二輪車を含む種々の車輌に装着されうる。
2、32・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10、34・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・バンド
16・・・インナーライナー
18・・・トレッド面
20・・・溝
22、42・・・コア
24、44・・・エイペックス
26、38・・・第一プライ
26a、38a・・・本体部
26b、38b・・・折り返し部
28、40・・・第二プライ
28a、40a・・・本体部
28b、40b・・・折り返し部

Claims (7)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの半径方向内側に位置する一対のビードと、トレッドの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスと、トレッドとカーカスとの間に積層されたベルトとを備えており、
    このカーカスが、第一プライ及び第二プライを備えており、第一プライと第二プライとが積層されており、
    このビードが、コアを備えており、
    この第一プライが両ビードの間に掛け渡された本体部と、ビードで半径方向外向きに折り返された折り返し部とを備えており、
    この第二プライが両ビードの間に架け渡された本体部と、ビードで半径方向外向きに折り返された折り返し部とを備えており、
    この第一プライの折り返し部の外端がベルトに積層されており、
    この第一プライの折り返し部のコードが傾斜角度θαで周方向向きに傾斜して延びており、第二プライの折り返し部のコードが傾斜角度θβで周方向向きに傾斜して延びており、この傾斜角度θαと傾斜角度θβとが周方向に逆向きの角度である空気入りタイヤ。
  2. 上記傾斜角度θαと上記傾斜角度θβとの絶対値が等しい請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記傾斜角度θαの絶対値及び傾斜角度θβの絶対値が10°以上40°以下である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記ビードがコアと、コアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えており、 このエイペックスの高さが0mmより大きく30mm以下である請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 上記エイペックスの高さが5mm以下である請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 上記ビードがコアからなり、エイペックスを備えていない請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. バンドを備えており、
    このバンドが周方向に螺旋状に巻かれるコードを備えており、
    このバンドがベルトの半径方向外側に積層されており、
    このバンドがベルトの軸方向端を覆っている請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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