JP6227855B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ビード部に埋設されたビードコアと、ビードコアのタイヤ径方向外側に配置されたビードフィラーと、ビードコアの回りで内側から外側に巻き上げられたカーカスプライと、タイヤの外壁面を構成するサイドウォールゴムとを備える空気入りタイヤに関する。
近年、車両の燃費向上のために、タイヤの軽量化に対する要求は一段と高まってきている。タイヤの軽量化のためには、サイドウォールゴムの質量を減らしてサイドウォール部の厚みを薄くすることが有効であるが、サイドウォール部を薄くすると、タイヤの横剛性が低下して操縦安定性能が悪化する傾向にある。
サイドウォールゴムの質量を減らしつつ、タイヤの横剛性を高めて操縦安定性能を向上させるため、ビードフィラーを大型化することが考えられる。しかし、ビードフィラーを大型化すると、タイヤの縦剛性が増加してしまい、乗り心地の悪化に繋がる。このように、操縦安定性能と乗り心地とをバランス良く両立させることは難しかった。
下記特許文献1及び2には、操縦安定性能を向上させる目的で、ビードエーペックスゴム(ビードフィラーに相当)が、ビードコアからタイヤ径方向外方に先細に延びる断面小三角形状のエーペックス本体部と、このエーペックス本体部からタイヤ径方向外方に延びる実質的に一定厚さの薄板状の翼部とから形成された空気入りタイヤが開示されている。これらの空気入りタイヤは、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るプライ本体部に前記ビードコアの廻りでタイヤ軸方向内側から外側へ折り返されるプライ折返し部を一連に設けたカーカスプライを備えている。
特許文献1及び2の空気入りタイヤにおいて、ビードエーペックスの翼部は実質的に一定厚さとなっており、タイヤの縦剛性が高くなり過ぎて、乗り心地が悪化する可能性がある。また、プライ折返し部は、ビードエーペックスの翼部を越えてタイヤ径方向外方へ延出するとともに、この延出部分は前記プライ本体部に隣接して終端している。このようにカーカスプライの端部がビードエーペックスのタイヤ径方向外側端を越えると、バットレス部付近に歪みが集中して耐久性能の悪化が懸念される。
特開2004−306742号公報 特開2004−123049号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タイヤ質量を抑えつつ、操縦安定性能及び乗り心地をバランス良く向上させた空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤは、ビード部に埋設されたビードコアと、前記ビードコアのタイヤ径方向外側に配置されたビードフィラーと、前記ビードコアの回りで内側から外側に巻き上げられたカーカスプライと、タイヤの外壁面を構成するサイドウォールゴムとを備える空気入りタイヤにおいて、前記ビードコアのタイヤ径方向外端を基準とした前記ビードフィラーの断面高さは、タイヤ断面高さの50〜70%であり、前記ビードフィラーの厚みは、前記ビードコアのタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側へ20mmの位置で1.7mm以下であって、かつタイヤ径方向外側へ向かって徐々に減少しており、前記カーカスプライの巻上げ端は、前記ビードフィラーの外周端よりもタイヤ径方向内側で終端しているものである。
本発明の空気入りタイヤでは、ビードフィラーの断面高さが、タイヤ断面高さの50〜70%となっており、サイドウォールゴムの質量を減らしつつ、タイヤの横剛性を高めることができるため、タイヤ質量を抑えつつ、操縦安定性能を維持することできる。また、ビードフィラーの厚みは、ビードコアのタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側へ20mmの位置で1.7mm以下と薄く、かつタイヤ径方向外側へ向かって徐々に減少しており、タイヤの縦剛性を低減させて乗り心地を向上させることができる。また、カーカスプライの巻上げ端が、ビードフィラーの外周端よりもタイヤ径方向内側で終端しているため、カーカスプライによってタイヤの縦剛性が高くなり過ぎることもない。その結果、本発明の空気入りタイヤによれば、タイヤ質量を抑えつつ、操縦安定性能及び乗り心地をバランス良く向上させることができる。なお、本発明における厚み測定は、ビードコアのタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側へ20mmの位置からの水平線とビードフィラーの中線との交点からタイヤ内面に90°になるような法線上の厚みをとる。また、本発明におけるビードフィラーの厚みは、隣接するカーカスプライのトッピングゴムの厚みも含む。
本発明の空気入りタイヤは、タイヤ内面からの法線上において、最外層カーカスプライのプライコードからタイヤの外表面までのゴムの厚み、又は前記最外層カーカスプライが無い部分ではサイドウォールゴムの厚みに対する前記ビードフィラーの厚みの比率は、前記ビードフィラーの外周端の位置では20〜50%、かつ前記ビードコアのタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側へ20mmの位置では10〜40%であることが好ましい。この比率によれば、サイドウォールゴムの質量を減らしてタイヤ質量を効果的に抑えつつ、操縦安定性能及び乗り心地をバランス良く向上させることができる。
本発明の空気入りタイヤは、前記ビードフィラーのゴム硬度は93〜99であることが好ましい。このような硬度の高いゴムでビードフィラーを構成することにより、ビードフィラーの厚みを薄くした場合にも、タイヤの横剛性を十分高めることができる。
本発明の空気入りタイヤは、前記ビードフィラーの厚みは、前記ビードコアのタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側へ10mmの位置で4.9mm以上であることが好ましい。この構成によれば、ビードフィラーの厚みを薄く、断面高さを高くした場合にも、ビードコア近傍での故障を防ぐことができるため、タイヤの耐久性能を維持できる。
本発明の空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線半断面図 図1の空気入りタイヤの要部を拡大して示す断面図 本発明の別実施形態における空気入りタイヤのタイヤ子午線半断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線半断面図である。図2は、図1の空気入りタイヤの要部を拡大して示す断面図である。
この空気入りタイヤTは、一対のビード部1と、ビード部1からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、サイドウォール部2のタイヤ径方向外側端に連なって踏面を構成するトレッド部3とを備える。ビード部1には、ゴム被覆したビードワイヤを積層巻回した収束体よりなる環状のビードコア11が埋設され、そのビードコア11のタイヤ径方向外側にビードフィラー12が配置されている。
カーカスプライ4は、一対のビード部1に配設されたビードコア11間で延在し、そのビードコア11の回りで内側から外側に巻き上げられている。ビードコア11及びビードフィラー12のタイヤ幅方向外側には、カーカスプライ4の巻き上げ部が配置され、その先端が巻き上げ端4Eとなる。カーカスプライ4は、タイヤ周方向に対して略直交する方向に配列したプライコードを、トッピングゴムで被覆して形成されている。プライコードとしては、スチールコードや有機繊維コードが好適に使用される。
カーカスプライ4の内側には、タイヤTの内周面を構成するインナーライナーゴム5が設けられている。インナーライナーゴム5は、タイヤ内に充填された気体の透過を阻止する機能を有する。また、サイドウォール部2では、カーカスプライ4の外側に、タイヤTの外壁面を構成するサイドウォールゴム9が設けられている。
リムストリップゴム8は、サイドウォールゴム9のタイヤ径方向内側に連続するように設けられている。リムストリップゴム8は、ビード部1の底面からタイヤ径方向外側に立ち上がり、少なくともリムフランジRfに接触する部分に設けられている。
ビードフィラー12は、硬質のゴムで構成され、ビードコア11のタイヤ径方向外端11Eからタイヤ径方向外側に先細状に延びている。このような硬質のゴムからなるビードフィラー12をカーカスプライ4に沿って配置することにより、タイヤの横剛性を向上させることができるため、操縦安定性能を向上させることができる。ビードコア11のタイヤ径方向外端11Eを基準としたビードフィラー12の断面高さH1は、タイヤ断面高さHの50〜70%であり、より好ましくは50〜60%である。ビードフィラー12の断面高さH1がタイヤ断面高さHの70%を越えると、ビードフィラー12の外周端12Eがバットレス部に接近するため、バットレス部に歪みが集中しやすくなる。なお、タイヤ断面高さHは、タイヤ子午線断面において、JATMA規定の空気圧を充填した状態で、ノミナルリム径からトレッド部3のトレッド表面までの高さである。
ビードフィラー12の厚みt1は、タイヤ径方向外側へ向かって徐々に減少しており、ビードフィラー12の外周端12Eで最も薄くなっている。具体的には、ビードフィラー12の厚みt1は、ビードコア11のタイヤ径方向外端11Eからタイヤ径方向外側へ20mmの位置Qで1.7mm以下となっている。ここで、位置Qでのビードフィラー12の厚みt1は、位置Qでの水平線とビードフィラー12の中線12aとの交点からタイヤ内面に90°になるような法線上の厚みである。また、ビードフィラー12の厚みt1は、外周端12Eで0.5mm以下となっている。ここで、外周端12Eでのビードフィラー12の厚みt1は、外周端12Eからタイヤ内面に90°となるような法線上の厚みである。
厚みが略一定で断面高さが高い従来のビードフィラーではタイヤの縦剛性が大きくなり過ぎて乗り心地が悪化するが、ビードフィラー12の高い位置での厚みを薄くすることにより、縦剛性を従来より抑えることができるため、乗り心地を向上させることができる。また、ビードフィラー12を徐々に薄くすることにより、ビードフィラー12の外周端12Eでの歪み集中を抑制し、サイドウォール部2の歪みをビードフィラー12、サイドウォールゴム9、及びカーカスプライ4の全体へ分散することが可能となる。
本実施形態では、サイドウォール部2のビード部1に近い部分にタイヤ幅方向外側に突出するリムライン7が設けられている。リムライン7は、リムRに対するタイヤ装着時にリムフランジRfの外周との間隔が一定となるようにタイヤ周方向に延びており、空気入りタイヤTがリムRに対して適切に装着されたか否かを確認するためのものである。ビードフィラー12の厚みt1は、リムライン7の位置で1.7mm以下となっている。ここで、リムライン7の位置でのビードフィラー12の厚みt1は、リムライン7からタイヤ内面に90°となるような法線上の厚みである。また、本実施形態では、リムライン7からタイヤ内面に90°となるような法線と、位置Qでの水平線とビードフィラー12の中線12aとの交点からタイヤ内面に90°になるような法線とが重なっている。
また、ビードフィラー12の厚みt1は、ビードコア11のタイヤ径方向外端11Eからタイヤ径方向外側へ10mmの位置Pで4.9mm以上である。位置Pでの厚みt1が4.9mmよりも小さいと、ビード部1での故障が懸念される。ここで、位置Pでのビードフィラー12の厚みt1は、位置Pでの水平線とビードフィラー12の中線12aとの交点からタイヤ内面に90°になるような法線上の厚みである。
タイヤ内面からの法線上において、最外層カーカスプライ4a(カーカスプライ4の巻上げ部)のプライコードからタイヤの外表面までのゴムの厚み、又は最外層カーカスプライ4aが無い部分ではサイドウォールゴム9の厚みt2に対するビードフィラー12の厚みt1の比率は、ビードフィラー12の外周端12Eの位置Rでは20〜50%、かつビードコア11のタイヤ径方向外端11Eからタイヤ径方向外側へ20mmの位置Qでは10〜40%、かつビードコア11のタイヤ径方向外端11Eからタイヤ径方向外側へ10mmの位置Pでは98〜400%、かつリムライン7の位置では10〜40%である。例えば、位置Rではビードフィラー12の厚みt1が0.5mm、サイドウォールゴム9の厚みt2が2.4mmで、位置Qではビードフィラー12の厚みt1が1.7mm、最外層カーカスプライ4aのプライコードからタイヤの外表面までのゴムの厚みt2が5.5mmで、位置Pではビードフィラー12の厚みt1が4.9mm、最外層カーカスプライ4aのプライコードからタイヤの外表面までのゴムの厚みt2が2.0mmで、リムライン7の位置ではビードフィラー12の厚みt1が1.7mm、最外層カーカスプライ4aのプライコードからタイヤの外表面までのゴムの厚みt2が5.5mmである。
ビードフィラー12のゴム硬度は93〜99であることが好ましく、95〜97であることがより好ましい。また、サイドウォールゴム9の硬度は、55〜65であることが好ましい。本発明では、このような硬度の高いゴムでビードフィラー12を構成することにより、ビードフィラー12の厚みt1を薄くした場合にも、タイヤTの横剛性を十分高めることができる。本発明におけるゴム硬度は、JISK6253のデュロメータ硬さ試験(タイプA)に準じて測定したゴム硬度である。
カーカスプライ4の巻上げ端4Eは、ビードフィラー12の外周端12Eよりもタイヤ径方向内側で終端していることが好ましい。これにより、ビードコア11間に延在しているカーカスプライ4の本体部に巻上げ端4Eが接触せず、カーカスプライ4によってビードフィラー12が拘束されないため、タイヤの縦剛性が高くなり過ぎることはない。また、トレッド面からの衝撃伝達経路を絶ち、振動エネルギーを熱(撓み)に変え、ホイールに伝わるノイズを低減させることができる。
カーカスプライ4の巻上げ端4Eは、ビードフィラー12の外周端12Eよりもタイヤ断面高さHの8%以上タイヤ径方向内側に位置するのが好ましい。また、ビードコア11のタイヤ径方向外端11Eから巻上げ端4Eまでの高さH2は、タイヤ断面高さHの12〜62%が好ましい。
本発明の空気入りタイヤは、ビード部とサイドウォール部を上記の如く構成すること以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用することができる。
<別実施形態>
前述の実施形態では、サイドウォール部2のビード部1の近い部分にタイヤ幅方向外側に突出するリムライン7が設けられている例を示したが、リムライン7は必ずしも設けられなくともよい。例えば、図3に示すようにサイドウォール部2のビード部1に近い部分にタイヤ幅方向外側に突出するリムプロテクター17が設けられてもよい。リムプロテクター17は、リムの損傷を防止するため、タイヤ周方向に延びるタイヤ幅方向外側に突出する環状の突条である。リムプロテクター17が設けられている場合、リムプロテクター17の頂点の位置で、最外層カーカスプライ4aのプライコードからタイヤの外表面までのゴムの厚みt2に対するビードフィラー12の厚みt1の比率は、10〜30%である。例えば、リムプロテクター17の頂点の位置ではビードフィラー12の厚みt1が1.7mm、最外層カーカスプライ4aのプライコードからタイヤの外表面までのゴムの厚みt2が8.0mmである。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、実施例等における評価項目は、下記のようにして測定を行った。試験に供したタイヤのサイズは195/65R15であり、JATMA規定のリムサイズのリムに装着した。
(1)操縦安定性能
実車(国産3.5Lミニバン車)にテストタイヤを装着して走行させ、ドライバーの官能評価により10点満点における採点を行った。点数が多いほど操縦安定性能に優れることを示す。
(2)乗り心地性能
実車(国産3.5Lミニバン車)にテストタイヤを装着して走行させ、ドライバーの官能評価により10点満点における採点を行った。点数が多いほど乗り心地性能に優れることを示す。
(3)ロードノイズ
実車(国産3.5Lミニバン車)にテストタイヤを装着し、テストコースを60km/hの速度で走行したときの車内騒音をドライバーの官能評価により10点満点における採点を行った。点数が多いほどロードノイズが少ないことを示す。
従来例
ビードフィラー12の断面高さH1をタイヤ断面高さHの28%とし、かつビードフィラー12の厚みt1をビードコア11のタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側へ20mmの位置Qで2.6mmとした従来公知の空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
実施例1,2
ビードフィラー12の断面高さH1をタイヤ断面高さHの50%とし、かつビードフィラー12の厚みt1をビードコア11のタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側へ20mmの位置Qで1.7mmとし、カーカスプライ4の巻上げ端4Eをビードフィラー12の外周端12Eよりもタイヤ径方向内側で終端させた空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
比較例1
ビードフィラー12の断面高さH1をタイヤ断面高さHの50%とし、かつビードフィラー12の厚みt1をビードコア11のタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側へ20mmの位置Qで5.0mmとし、カーカスプライ4の巻上げ端4Eをビードフィラー12の外周端12Eよりもタイヤ径方向外側で終端させた空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
比較例2及び比較例3
カーカスプライ4の巻上げ端4Eをビードフィラー12の外周端12Eよりもタイヤ径方向外側で終端させたこと以外は実施例1と同じ空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
Figure 0006227855
表1に示すとおり、実施例1,2に係る空気入りタイヤでは、従来例に係る空気入りタイヤに比べて、操縦安定性能が同程度かもしくは向上し、乗り心地は向上することがわかる。一方、比較例1〜3に係る空気入りタイヤでは、従来例に比べると、操縦安定性能は向上するものの乗り心地は悪化している。
1 ビード部
2 サイドウォール部
3 トレッド部
4 カーカスプライ
4a 最外層カーカスプライ
4E カーカスプライの巻上げ端
7 リムライン
8 リムストリップゴム
9 サイドウォールゴム
11 ビードコア
11E タイヤ径方向外端
12 ビードフィラー
12E ビードフィラーの外周端
H タイヤ断面高さ
H1 ビードフィラーの断面高さ
t1 ビードフィラーの厚み

Claims (4)

  1. ビード部に埋設されたビードコアと、前記ビードコアのタイヤ径方向外側に配置されたビードフィラーと、前記ビードコアの回りで内側から外側に巻き上げられたカーカスプライと、タイヤの外壁面を構成するサイドウォールゴムとを備える空気入りタイヤにおいて、
    前記ビードコアのタイヤ径方向外端を基準とした前記ビードフィラーの断面高さは、タイヤ断面高さの50〜70%であり、
    前記ビードフィラーの厚みは、前記ビードコアのタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側へ20mmの位置で1.7mm以下であって、かつ前記ビードコアのタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側へ向かって等厚部を含むことなく徐々に減少しており、
    前記カーカスプライの巻上げ端は、前記ビードフィラーの外周端よりもタイヤ径方向内側で終端していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. タイヤ内面からの法線上において、最外層カーカスプライのプライコードからタイヤの外表面までのゴムの厚み、又は前記最外層カーカスプライが無い部分ではサイドウォールゴムの厚みに対する前記ビードフィラーの厚みの比率は、前記ビードフィラーの外周端の位置では20〜50%、かつ前記ビードコアのタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側へ20mmの位置では10〜40%であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ビードフィラーのゴム硬度は93〜99であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ビードフィラーの厚みは、前記ビードコアのタイヤ径方向外端からタイヤ径方向外側へ10mmの位置で4.9mm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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