JP2014065244A - ファイル - Google Patents

ファイル Download PDF

Info

Publication number
JP2014065244A
JP2014065244A JP2012213197A JP2012213197A JP2014065244A JP 2014065244 A JP2014065244 A JP 2014065244A JP 2012213197 A JP2012213197 A JP 2012213197A JP 2012213197 A JP2012213197 A JP 2012213197A JP 2014065244 A JP2014065244 A JP 2014065244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
back member
spine
binding tool
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012213197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6160050B2 (ja
Inventor
Takio Kiyomi
多喜夫 清見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo S&T Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo S&T Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo S&T Co Ltd filed Critical Kokuyo S&T Co Ltd
Priority to JP2012213197A priority Critical patent/JP6160050B2/ja
Publication of JP2014065244A publication Critical patent/JP2014065244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6160050B2 publication Critical patent/JP6160050B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)

Abstract

【課題】取手を備えたファイルを製造するために比較的大型の金型が必要となるという課題を解消し、金型投資の抑制に好適なファイルを提供する。
【解決手段】ファイルFを、背表紙13を有した表紙体1と、取手22を有し背表紙13の外面に添接される表紙体1とは別体をなす背部材2と、表紙体1の内側に配され背表紙13を介して背部材2に着脱可能に係わり合う背部材固定要素3とを具備するものとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、書類等を保管又は使用するためのファイルに関する。
従来から、複数並び配されたファイルの取り出しを容易にしたり、持ち運びを容易にしたりするために、表紙体に取手を一体に形成したファイルが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。
このものは、表紙体ととともに三次元的形状をなす取手を射出成形により製造するものであるため、製造するにあたり比較的複雑で大がかりな金型が必要になっていた。
以上の事情は、取手に限らず種々の目的で三次元的形状を表紙体に形成する場合でも同様である。
"チューブファイル",コクヨ総合カタログ2012年版ステーショナリー編,コクヨ株式会社,平成23年12月,p.135
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、取手等の立体的な形状を備えたファイルを製造するために比較的複雑で大型の金型が必要となるという課題を解消し、金型投資の抑制に寄与し得るファイルを提供することを目的としている。
すなわち、本発明のファイルは次の構成をなしている。
請求項1に記載のファイルは、背表紙を有した表紙体と、取手を有し前記背表紙の外面に添接される前記表紙体とは別体をなす背部材と、前記表紙体の内側に配され前記背表紙を介して前記背部材に着脱可能に係わり合う背部材固定要素とを具備してなるものである。
請求項2に記載のファイルは、請求項1に係る構成において、前記表紙体の背表紙の内面に綴じ具を有したものであって、前記背部材固定要素が、前記綴じ具とは別体をなし前記背表紙の内面に添接される板状部材であるものである。
請求項3に記載のファイルは、請求項2に係る構成において、前記背部材が背表紙の略全域を覆うものであり、前記板状部材が前記綴じ具の上下にそれぞれ設けられたものである。
請求項4に記載のファイルは、請求項3に係る構成において、前記両板状部材が、背部材を背表紙に固定する固定位置と背部材を背表紙から離脱可能にする解放位置との間で移動可能なものであり、前記固定位置において前記板状部材が前記綴じ具のベースを背表紙に押し付け固定するように構成されているものである。
請求項5に記載のファイルは、請求項4に係る構成において、前記背部材が、前記板状部材を前記固定位置に保持する戻り止め部材を備えたものである。
請求項6に記載のファイルは、請求項1、2、3、4又は5に係る構成において、前記表紙体の背表紙の内面に綴じ具を有したものであって、前記背部材と前記背部材固定要素との係わり合いを解除することに伴わせて前記綴じ具のベースを前記背表紙から離脱し得るように構成されているものである。
請求項7に記載のファイルは、請求項1、2、3、4、5又は6に係る構成において、前記背部材が、外壁と両側壁を備えた立体構造をなす背部材本体と、前記両側壁の一部を内方に陥没させた前記取手とを備えたものである。
請求項8に記載のファイルは、請求項1、2、3、4、5、6又は7に係る構成において、前記表紙体の背表紙の内面に綴じ具を有したものであって、前記綴じ具が、上下両端部に前記背部材固定要素によって前記背表紙に密着される被狭着部分と前記背部材固定要素を固定位置に係止すべく前記被狭着部分の奥端から起立する起立部分とを有するベースを備えたものである。
請求項9に記載のファイルは、背表紙を有した表紙体と、前記背表紙の外面に添接される前記表紙体とは別体をなす背部材と、前記表紙体の内側に配され前記背表紙を介して前記背部材に着脱可能に係わり合う背部材固定要素とを具備してなるものである。
以上説明したように本発明によれば、金型投資の負担軽減に寄与し得るファイルを提供することができる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における正面図。 図3におけるA−A線断面図。 図3におけるB−B線断面図。 一部省略した背部材を示す正面図。 図6におけるC−C線部分拡大断面図。 板状部材を示す側面図。 表紙体に背部材及び綴じ具の固定する態様を説明するための部分拡大断面図。 同部分拡大断面図。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜10を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を、用紙を綴じるためのファイルFに適用したものである。
このファイルFは、背表紙13を有した表紙体1と、取手22を有し背表紙13の外面に添接される表紙体1とは別体をなす背部材2と、表紙体1の内側に配され背表紙13を介して背部材2に着脱可能に係わり合う背部材固定要素である板状部材3とを具備してなり、背表紙13の内面に綴じ具4を配しているものである。このファイルFは、リベットを用いること無く、綴じ具4を背表紙13に取り付けることができるようにしたものであり、詳しくは後述するように、被係合部pを有した背部材2と係合部kを有した板状部材3とを相互に係わり合わせることによって背部材2を背表紙13に取り付けるとともに綴じ具4を背表紙13に取り付けることができるようにしたものである。以下、詳述する。
表紙体1は、例えば、A4規格やB5規格の書類等の被綴込体を綴じるように対応させた略矩形状をなす表表紙11及び裏表紙12と、これら表表紙11及び裏表紙12の基端にヒンジ部hを介して設けられた背表紙13とを備えてなり、これら表表紙11、裏表紙12、ヒンジ部h、及び背表紙13とが一体的に形成されている。表紙体1は、紙製の芯材を主体に形成されており、その外面を樹脂等を用いた化粧シートで被覆してなるものである。背表紙13は、背部材2、板状部材3、及び綴じ具4を取り付けるための複数の貫通孔131、132を備えている。複数の貫通孔131、132は、綴じ具4が配される背表紙13の中央領域a1よりも上側に位置する上側領域a2、及び中央領域a1よりも下側に位置する下側領域a3にそれぞれ形成されており、背表紙13の長手方向中央部分を仮想中心線として上下対称に設けられている。貫通孔131、132は、上側領域a2及び下側領域a3にそれぞれ複数穿設され矩形をなす第一の貫通孔131と、上側領域a2及び下側領域a3における幅方向中央部に穿設された第二の貫通孔132とを備えている。第一の貫通孔131は背表紙13の長手方向に沿った長方形状をなしたもので上側領域a2及び下側領域a3にそれぞれ4箇所ずつ形成されている。第二の貫通孔132は背表紙13の長手方向に沿った長孔状のもので上側領域a2及び下側領域a3にそれぞれ1箇所ずつ形成されており、中央領域a1から遠い側の開口縁部を丸く形成してある。貫通孔131、132は、プレス加工により穿設される。
背部材2は、樹脂により形成されたもので、背表紙13の略全域を覆う大きさに設定された扁平ブロック状のものである。背部材2は、長手方向中央部分を仮想中心線として上下対称に形成されている。背部材2は、背表紙13側に向かって立設する複数のリブrを有した外壁w1とこの外壁w1の左右の両側縁から背表紙13側に延出する左右の側壁w2と外壁w1の上縁及び下縁からそれぞれ背表紙13側に延出する上壁w3及び下壁w4とを備えた立体構造をなす背部材本体21と、左右の両側壁w2の一部を内方に陥没させた取手22と、見出し片231と透明ないし半透明の樹脂製の見出し片カバー(図示せず)とを有し背部材本体21の外面側に取り付けられる背見出し23とを備えている。
背部材本体21は、板状部材3の係合部kと係わり合うべく背表紙13側に設けられた被係合部pと、板状部材3の戻り止め用の突部tと係わり合うべく背表紙13側に形成された戻り止め部材mとを備えている。被係合部pは、リブrの端部に形成され背表紙13に対して略平行に突出した突出部p1を有している。各突出部p1は背部材本体21の幅方向中央側に向けて延びているものである。戻り止め部材mは、背部材本体21の背表紙13側の幅方向中央部分に形成されたもので、弾性変形可能な片持ち梁状をなすものである。戻り止め部材mは、傾斜面m2を有した案内部m1と、この案内部m1よりも内側に形成された起立面たる規制部m3を備えている。また、背部材本体21の外面側すなわち外壁w1の外面側には、上下方向に沿って背見出し23を取り付けるための背見出し装着部iを備えている。背見出し装着部iは、背部材本体21の長手寸法に略対応する寸法を有する見出し片231及び当該見出し片231をカバーするための見出し片カバー(図示せず)を装着するためのもので、外壁w1の外側を凹陥させた凹陥部i1と、見出し片カバーに設けられた取付用の差し込み片(図示せず)を差し込んで固定するための差し込み孔i2とを備えている。
取手22は、使用者が手指により保持し得るべく形成されたもので、左右の側壁w2における上下方向中央部分をそれぞれ内方に陥没させてなるものである。詳述すれば、取手22は、左右の側壁w2に対して略平行に設けられた起立壁221と、外壁w1の外面と略面一をなし起立壁221の一端から外方に延出させた延出壁222とを備えている。背部材2は長手方向中央部分に取手22を形成することにより取手22を把持した場合のバランスを良好にして使用者の利用し易さを確保してある。さらに、取手22は、左右の側壁w2を内方に陥没させてなるので、取手22に干渉されることなく背部材本体12の長手寸法に略一致した背見出し23を設けることができるようになっている。
板状部材3は、樹脂により形成されたもので、綴じ具4とは別体をなし背表紙13の内面に添接される板状のものである。板状部材3は、向きを相反させて綴じ具4の上下にそれぞれ設けられている。すなわち、本実施形態では、背部材2及び綴じ具4を表紙体1に取り付けるべく、2つの同一形状をなす板状部材3を用いている。
板状部材3は、角部分を若干丸くさせた略矩形板状をなす板状部材本体31と、この板状部材本体31から突設され背部材2の被係合部pと係わり合う係合部kと、板状部材本体31から突設され背部材2の戻り止め部材mと係わり合う戻り止め用の突部tとを備えている。板状部材3の高さ寸法(厚み寸法)は、綴じ具4のベース41の高さ寸法と略同じ又は綴じ具4のベース41の高さ寸法よりも低く設定してあり、用紙等の被綴込体(図示せず)に干渉することを抑制している。なお、板状部材3の高さ寸法は、被綴込体と干渉しない高さ寸法に設定されていればよい。
板状部材本体31は、綴じ具4側の縁部に綴じ具4のベース41を背表紙13側に押し付けるためのベース押圧部311を備えている。ベース押圧部311は、背表紙13側に開口する箱状をなしており強度を確保している。図2及び8に示すように、ベース押圧部311の綴じ具4側の先端部分には傾斜面bが形成されている。この傾斜面bは、綴じ具4を表紙体1に取り付けるべく板状部材3を綴じ具4側にスライドさせた際に、綴じ具4のベース41に形成された平板状の被挟着部411に乗り上がり易くするためのものである。板状部材本体31は、略中央部分に背部材2との係り合いを解除するために棒状の部材を挿通可能に形成された解除用貫通孔312を備えている。また、板状部材本体31の外面にはスライド操作時に操作者の手指との滑りを抑制するべく微細な凹凸を有した滑り止め領域313を備えている。
係合部kは、板状部材本体31から背表紙13側に突設されたもので、図4に示すように、断面視略L字状をなすものである。本実施形態では、係合部kは4箇所に設けられている。係合部kは、板状部材本体31から背表紙13側に向かって起立する起立部分k1と起立部分k1の先端部から当該起立部分k1に対して略直交する外側の方向に突出する突出部分k2とを備えている。図8に示すように、突出部分k2における中央領域a1側の端部には板状部材本体31側に向く傾斜面bが形成されており、背部材2の被係合部pと滑らかに係わり合うようにさせてある。
戻り止め用の突部tは、背部材2の戻り止め部材mと係わり合って板状部材3を固定位置(L)に保持するためのものであり、板状部材本体31から背表紙13側に向かって突設されたものである。突部tは、反綴じ具4側に平面部分t1が形成されており固定位置(L)において背部材2の戻り止め部材mに形成された規制部m3と面的に接触できるようにしてある。
綴じ具4は、背表紙13の内面に添設されるベース41と、このベース41の左右両側に着脱可能に取り付けられた一対の押さえ板42と、これら押さえ板42から突出し互いに嵌め合う綴じ桿43とを具備してなり、押さえ板42間に書類等の被綴込体を綴じ込むことができるようになっている。ベース41は、上下両端部に板状部材3によって背表紙13に密着される被狭着部分411と板状部材3を固定位置(L)に係止すべく被狭着部分411の奥端から起立する起立部分412と背表紙13側に突出し背表紙13に形成された第一の貫通孔131と係り合って位置決めするための片状の位置決め突出部413とを備えている。
以上の構成を有する本実施形態のファイルFは、2つの板状部材3が、背部材2を背表紙13に固定する固定位置(L)と背部材2を背表紙13から離脱可能にする解放位置(R)との間で移動可能なものである。そして、固定位置(L)において板状部材3が綴じ具4のベース41を背表紙13に押し付け固定するように構成されている。さらに、本実施形態のファイルFは、背部材2と板状部材3との係わり合いを解除することに伴わせて綴じ具4のベース41を背表紙13から離脱し得るように構成されている。すなわち、背部材2と板状部材3との係り合いを解除するだけで綴じ具4のベース41を背表紙13から離脱し得るように構成されている。
以下、板状部材3を用いた表紙体1に対する背部材2及び綴じ具4の取り付け及び取り外しについて説明する。
まず、背部材2を背表紙13の外面に添設させるとともに綴じ具4を背表紙13の内面における中央領域a1に配する。この際、背部材2の被係合部p及び戻り止め部材mを背表紙13の上側領域a2及び下側領域a3に形成された第一の貫通孔131及び第二の貫通孔132に臨ませると、被係合部p及び戻り止め部材mの周囲が部分的に背表紙13の第一、第二の貫通孔131、132の開口縁と係わり合って背部材2背表紙13に対して位置決めされることになる。綴じ具4は、ベース41に設けられた位置決め突出部413を綴じ具4の近傍に形成された第一の貫通孔131の開口縁131eに係わり合わせることにより背表紙13に対して位置決めされる。より具体的に言えば、位置決め突出部413は、中央領域a1側に形成された4箇所の第一の貫通孔131における中央領域a1側の開口縁131eと背部材2の係合部kの周囲に形成されたリブrとの間に配されることになる。以上により、表紙体1に対して背部材2及び綴じ具4が位置決めされることになる。
次いで、2つの板状部材3を背表紙13を介して背部材2に係わり合わせるべく背表紙13の内面に添設させる。このとき、板状部材3は、その係合部k及び突部tが背表紙13の第一、第二の貫通孔131、132に臨むようにして配されるが、背部材2の被係合部pや戻り止め部材mとは密に係わり合っていない位置、すなわち、背部材2を背表紙13から離脱可能にする解放位置(R)にある。
しかる後に、2つの板状部材3の係合部kを背部材2の被係合部pに係わり合わせるべく、板状部材3を互いに相寄る方向すなわち綴じ具4側にスライド移動させて板状部材3を固定位置(L)にセットする。この際、板状部材3の係合部kにおける突出部分k2と背部材2の被係合部pの突出部p1とが密に係わり合い、背部材2と板状部材3とが互いに引き寄せられ背表紙13に対して密着するとともに板状部材3のベース押圧部311が綴じ具4の被挟着部411に乗り上がり、綴じ具4の被挟着部411が板状部材3のベース押圧部311により背表紙13側に押圧されて綴じ具4が背表紙13に対して密着することになる。さらに、板状部材3の戻り止め用の突部tがスライド移動に伴って背部材2の戻り止め部材mの傾斜面m2を有した案内部m1を押圧しつつ通過し、その後、突部tの平面部分t1が戻り止め部材mの規制部m3に当接することにより、板状部材3における反綴じ具4側への後退が阻止される。以上の操作を経て表紙体1に対して、背部材2、綴じ具4、及び板状部材3がそれぞれ取り付けられる。
表紙体1から背部材2、綴じ具4、及び板状部材3を取り外す場合の操作は次のとおりである。
まず、板状部材3に形成された解除用貫通孔312に例えば綴じ具4の綴じ桿43等の棒部材を挿入し、背部材2の戻り止め部材mを押圧することにより戻り止め部材mと板状部材3の突部tとの係わり合いを解除する。これにより、板状部材3の戻り止めが解除されスライド移動が許容されることになる。次いで、板状部材3を外方にスライドさせることにより、板状部材3の係合部kと背部材2の被係合部pとの係わり合いが解除されるともに、板状部材3のベース押圧部311と綴じ具4の被挟着部411との係わり合いが解除され、表紙体1から、背部材2、綴じ具4、及び板状部材3が離脱可能な状態になる。
以上説明したように、本実施形態に係るファイルFは、背表紙13を有した表紙体1と、取手22を有し背表紙13の外面に添接される表紙体1とは別体をなす背部材2と、表紙体1の内側に配され背表紙13を介して背部材2に着脱可能に係わり合う背部材固定要素たる板状部材3とを具備してなるものであるので、取手22を有した背部材2を表紙体1とは別部材として作ることができる。このため、表紙体1は比較的シンプルなシート状の形態のものとして形成することができるため、取手を有するファイルを製造するために比較的大型で複雑な金型を使用することが抑制され、金型投資の抑制に寄与し得るものとなる。
背部材2が背表紙13の略全域を覆うものであり、板状部材3が綴じ具4の上下にそれぞれ設けられたものであるため、背表紙13の反りや変形の発生を背部材2によって抑制できるとともに、綴じ具3の上下に配された2つの板状部材3によって背部材2を背表紙13に対してバランスよく固定することができるものとなる。このため、背表紙13と背部材2とを好適に密着させることができ、背表紙13と背部材2との間、とりわけ背表紙13の上下端部分と背部材2の上下端部部分との間に隙間が形成されることを好適に抑制するものとなる。
さらに、2つの板状部材3を用いて背部材2を背表紙13に対して取り付けるようにしているため、背表紙13に対して局所的に荷重が集中することなく、荷重を背表紙13の比較的広い範囲に分散させることができ、背表紙13の変形が惹起されるのを好適に抑制するものとなっている。
2つの板状部材3が、背部材2を背表紙13に固定する固定位置(L)と背部材2を背表紙13から離脱可能にする解放位置(R)との間で移動可能なものであり、固定位置(L)において板状部材3が綴じ具4のベース41を背表紙13に押し付け固定するように構成されているものであるため、板状部材3を移動させることによって背部材2と綴じ具4とを表紙体1に固定させることができるものとなる。換言すれば、本実施形態のものは、板状部材3を背表紙13に対してスライド移動することにより綴じ具4を背表紙13の内面に密着させるとともに背部材2を背表紙13の外面に密着させるようにしているため、板状部材3のスライド操作という比較的シンプルな操作によって表紙体1、背部材2、及び綴じ具4を有したファイルFを組み立てることができるようになっている。
背部材2が、板状部材3を固定位置(L)に保持する戻り止め部材mを備えたものであるため、固定位置(L)にある板状部材3が解放位置(R)に向かって移動してしまうのを抑制し、背部材2や綴じ具4を背表紙13に固定させることができるものとなる。
背部材2と背部材固定要素たる板状部材3との係わり合いを解除することに伴わせて綴じ具4のベース41を背表紙13から離脱し得るように構成しているので、綴じ具4と表紙体1との離脱を比較的容易に行うことができるものとなる。すなわち、綴じ具と背表紙との連結がリベット等を主体にしてなされている従来のものにおいては、当該リベット等を取り除くために比較的大がかりな作業が必要となっていたが、本実施形態のものであれば、背部材2と板状部材3との係わり合いを解除することによって綴じ具4と表紙体1との分離作業を達成することができるものとなっている。したがって、本実施形態のものであれば、使用後における分別廃棄等の実施を簡易に行うための設計の自由度が高いものとなっている。なお、本実施形態における表紙体1と背部材2と綴じ具4は、それぞれ異なる素材を主体に形成されているものであるため、一定の使用に供した後に廃棄する場合には、必要な分別作業を適切に行うことができるものとなっている。
本実施形態のものは、綴じ具4の綴じ桿43を板状部材3に設けられた解除用貫通孔312に挿通させることによって背部材2と板状部材3とを分離できるようにしているため、別途特別な工具を用意する必要無く、分離作業を実施することができるものとなっている。さらに、板状部材3に設けられた解除用貫通孔312の大きさが、綴じ桿43の挿通を許容できる程度の小径に設定されているため、誤った操作によって背部材2と板状部材3とが分離してしまうことを好適に抑制するものとなっている。
背部材2が、外壁w1と両側壁w2を備えた立体構造をなす背部材本体21と、両側壁の一部を内方に陥没させた取手22とを備えたものであるため、他のファイルが隣接配置されていても背部材2に形成された取手22を利用して容易に取り出し、及び把持することができるものとなる。また、取手22を有した背部材2は、表紙体1とは別部材のコンパクトなものであるため、製造するための金型の簡易化に寄与するものとなる。
綴じ具4が、上下両端部に背部材固定要素である板状部材3によって背表紙13に密着される被狭着部分411と板状部材3を固定位置(L)に係止すべく被狭着部分411の奥端から起立する起立部分412とを有するベース41を備えている。このため、ベース41の被挟着部分411は、板状部材3と背表紙13とによって挟まれることによって、背表紙13に対して密着されるようになっており、綴じ具4を背表紙13に対して固定するための設計の自由度が高いものとなっている。しかも、ベース41に起立部分412が設けられているため板状部材3を固定位置(L)に係止させるべく適切な位置で移動を規制させることができ、しかも、ベース41が背表紙14の長手方向に対して移動しないように板状部材3が補助的にベース41を支持して移動を規制することができるものとなっている。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
背部材固定要素は、少なくとも背部材に対して着脱可能に係わり合うものであれば良く、本実施形態に示されたものに限られるものではない。本実施形態では、背部材固定要素として、2つの板状部材を用いるものを示したが、板状部材は単一のものであっても良いし、3つ以上の複数有するものであってもよい。
例えば、綴じ具を背部材固定要素として用いることが考えられる。すなわち、綴じ具と背部材とを背表紙を介して係わり合わせ、背部材を表紙体に対して固定するとともに綴じ具を表紙体に対して固定するようにしてもよい。この際に、背表紙の上側領域及び下側領域と背部材とを種々の方法で密着させるようにすれば背表紙に対して背部材が安定的に取り付けられたものとなる。
背部材固定要素の係合部と背部材の被係合部の具体的形状や係合の態様は種々のものが考えられ、本実施形態に示されるものに限定されるものではない。
本実施形態では、背部材固定要素に設けられた突部と背部材に設けられた戻り止め部材とによって、背部材固定要素が固定位置から解放位置方向に戻ることを規制する戻り止め機構を構成していたが、戻り止め機構は種々のものが考えられ、本実施形態に示されるものに限定されるものではない。例えば、背部材固定要素に弾性変形可能な爪等の引っ掛け部を形成しておき、解放位置からスライドさせて固定位置に達した段階で、当該引っ掛け部が背表紙に形成された開口部分と係わり合うようにしてもよい。
綴じ具は、どのようなものであっても良く材質や種類や形状等は種々のものが考えられる。例えば、材質としては、金属製、樹脂製、紙製のもの等、種々のものが考えられる。また、綴じ具の種類としては、本実施形態で示されるようないわゆるチューブ式のもののほか、リング式、レバー式、クリップ式、樹脂帯状の綴じ足を用いた綴じ足式、紐を用いた紐綴じ式、その他種々のものが考えられる。
なお、本実施形態のものは、背表紙の外面側に位置する外面部材(背部材)と背表紙の内面側に位置する内面部材(板状部材)とを係わり合わせることにより、綴じ具を所定の箇所に保持させるようにした綴じ具保持機構を備えている。このため、本発明は、従来のように、取り付けのために穿孔や切り欠き等が形成された領域を綴じ具のベースに設ける必要が無くても良いものとなっている。すなわち、本発明のものは、綴じ具のベースに、内面部材と係わり合う部分を設ければ良く、ベースの簡素化、ひいては綴じ具全体のコンパクト化を実現するための設計の自由度が高いものとなっている。
本発明は、綴じ具を使用しないファイルにも適用することが可能である。
本実施形態ではリベットを用いること無く、背部材と背部材固定要素とを表紙体を介して係わり合わせるだけで綴じ具を表紙体に取り付けられるようにしているものを示しているが、綴じ具の表紙体に対する取付強度を補助するために補助的な取付部材を別途用いるようにしても構わない。取付部材としては、綴じ具と表紙体とを接続させるためのリベット、クリップ、紐部材等を挙げることができる。しかしながら、本実施形態のものであれば、綴じ具をベースに取り付けるために背部材固定要素とは別個となるリベット等の取付部材を準備する必要が無く、且つ、綴じ具のベースに対して取付部材を係わり合わせるための穿孔加工等の特別な工程を経る必要が無いので、部品点数及び加工工数の削減に寄与するものとなる。
背部材は背表紙の略全域を覆うものでなくても良く部分的に覆うようにしても良い。しかしながら、本実施形態に示されるように、背部材が背表紙の略全域を覆うものとすれば、背表紙を外部からカバーして強度を確保することができるとともに背表紙の反り等の変形を好適に抑制するものとなる。
綴じ具のベースに位置決め突出部を設けずに、綴じ具の両側に配された背部材固定要素を主体にして綴じ具を背表紙に対して位置決めするとともに背表紙側に押し付け固定するようにしても良い。
綴じ具を表紙体に対して取り付ける方法は種々のものがあり、本実施形態で説明したものに限定されるものではない。
背部材は、取手を有していないものであっても良く、取手以外の目的で三次元的な形状を形成させたものであっても良い。このようなものには、例えば、意匠性を付与すべく図柄や模様等を三次元的に形成したものや、見出しや筆記具や紙押さえ具等の離脱可能な部品を取り付けるべく三次元的に形成したものを挙げることができる。
本実施形態では、板状部材の高さ寸法を、綴じ具のベースの高さ寸法と略同じ又は綴じ具のベースの高さ寸法よりも低く設定しているものを示したが、このようなものに限定されるものではない。例えば、比較的フラットなベースを有した綴じ具を適用した場合には、板状部材の高さ寸法がベースの高さ寸法よりも高くなることがあってもよい。すなわち、板状部材の高さ寸法(厚み寸法)は、用紙等の被綴込体(図示せず)に干渉しないように設定されていればよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…表紙体
2…背部材
3…板状部材(背部材固定要素)
4…綴じ具
13…背表紙
41…ベース
F…ファイル
(L)…固定位置
(R)…解放位置
m…戻り止め部材

Claims (9)

  1. 背表紙を有した表紙体と、取手を有し前記背表紙の外面に添接される前記表紙体とは別体をなす背部材と、前記表紙体の内側に配され前記背表紙を介して前記背部材に着脱可能に係わり合う背部材固定要素とを具備してなることを特徴とするファイル。
  2. 前記表紙体の背表紙の内面に綴じ具を有したものであって、
    前記背部材固定要素が、前記綴じ具とは別体をなし前記背表紙の内面に添接される板状部材である請求項1記載のファイル。
  3. 前記背部材が背表紙の略全域を覆うものであり、前記板状部材が前記綴じ具の上下にそれぞれ設けられたものである請求項2記載のファイル。
  4. 前記両板状部材が、背部材を背表紙に固定する固定位置と背部材を背表紙から離脱可能にする解放位置との間で移動可能なものであり、前記固定位置において前記板状部材が前記綴じ具のベースを背表紙に押し付け固定するように構成されている請求項3記載のファイル。
  5. 前記背部材が、前記板状部材を前記固定位置に保持する戻り止め部材を備えたものである請求項4記載のファイル。
  6. 前記表紙体の背表紙の内面に綴じ具を有したものであって、
    前記背部材と前記背部材固定要素との係わり合いを解除することに伴わせて前記綴じ具のベースを前記背表紙から離脱し得るように構成されている請求項1、2、3、4又は5記載のファイル。
  7. 前記背部材が、外壁と両側壁を備えた立体構造をなす背部材本体と、前記両側壁の一部を内方に陥没させた前記取手とを備えたものである請求項1、2、3、4、5又は6記載のファイル。
  8. 前記表紙体の背表紙の内面に綴じ具を有したものであって、
    前記綴じ具が、上下両端部に前記背部材固定要素によって前記背表紙に密着される被狭着部分と前記背部材固定要素を固定位置に係止すべく前記被狭着部分の奥端から起立する起立部分とを有するベースを備えたものである請求項1,2、3、4、5、6又は7記載のファイル。
  9. 背表紙を有した表紙体と、前記背表紙の外面に添接される前記表紙体とは別体をなす背部材と、前記表紙体の内側に配され前記背表紙を介して前記背部材に着脱可能に係わり合う背部材固定要素とを具備してなることを特徴とするファイル。
JP2012213197A 2012-09-26 2012-09-26 ファイル Active JP6160050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012213197A JP6160050B2 (ja) 2012-09-26 2012-09-26 ファイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012213197A JP6160050B2 (ja) 2012-09-26 2012-09-26 ファイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014065244A true JP2014065244A (ja) 2014-04-17
JP6160050B2 JP6160050B2 (ja) 2017-07-12

Family

ID=50742116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012213197A Active JP6160050B2 (ja) 2012-09-26 2012-09-26 ファイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6160050B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4315642A (en) * 1979-08-06 1982-02-16 Errichiello D Integrally molded covers and spines for looseleaf books
JP2000108569A (ja) * 1998-10-09 2000-04-18 Kokuyo Co Ltd 綴じ具のベース固定具及びこれを用いたファイル
JP2003312178A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Kokuyo Co Ltd ファイル
JP2004042402A (ja) * 2002-07-10 2004-02-12 Kokuyo Co Ltd ファイル
JP2009274239A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 King Jim Co Ltd 綴込ファイル

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4315642A (en) * 1979-08-06 1982-02-16 Errichiello D Integrally molded covers and spines for looseleaf books
JP2000108569A (ja) * 1998-10-09 2000-04-18 Kokuyo Co Ltd 綴じ具のベース固定具及びこれを用いたファイル
JP2003312178A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Kokuyo Co Ltd ファイル
JP2004042402A (ja) * 2002-07-10 2004-02-12 Kokuyo Co Ltd ファイル
JP2009274239A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 King Jim Co Ltd 綴込ファイル

Also Published As

Publication number Publication date
JP6160050B2 (ja) 2017-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014034099A (ja) 綴じ具
JP6106407B2 (ja) 実験台
JP6160050B2 (ja) ファイル
WO2020162107A1 (ja) ユニット取付構造および電子機器
JP4909645B2 (ja) 綴じ具
JP2008302508A (ja) 綴じ具
JPWO2008146375A1 (ja) 綴じ具及びファイル
JP4804265B2 (ja) ファイル
JP5973154B2 (ja) バインダーのロック補助装置
JP3187187U (ja) 移動式クリップボード
JP3189375U (ja) 筆記具収納ケース
JP5816787B2 (ja) 用紙穿孔処理装置
JP6484104B2 (ja) 綴じ具と表紙との固定構造、及びファイル
JP2004033490A (ja) カッターナイフの替刃ケース
JP6558944B2 (ja) 綴じ具と表紙との固定構造、及びファイル
JP4515250B2 (ja) 中綴じ製本装置
JP2007203518A (ja) 綴じ具及びそれを備えたファイリング用具
JP2001277766A (ja) メニューブック等の差替え可能なファイルブック
JP2010131876A (ja) 綴じ具およびファイル
JP3194885U (ja) 卓上紙収納ケース
JP5326162B1 (ja) ファイル
JP2006187902A (ja) 差込口の上方にパンチを設けたクリップ装着器
JP3201166U (ja) 鍵付きファイル
JP2016210055A (ja) 綴じ具と表紙との固定構造、及びファイル
JP4375137B2 (ja) ファイル及び綴じ具取付部材

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20150807

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20151109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6160050

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250