JP2016210055A - 綴じ具と表紙との固定構造、及びファイル - Google Patents

綴じ具と表紙との固定構造、及びファイル Download PDF

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達也 羽田
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【課題】容易に綴じ具の取り付け、取り外しを行える技術を提供する。【解決手段】綴じ部材を備えた綴じ具の基板の固定面を表紙の被固定面に対向させて固定具により両者を固定する固定構造であって、基板は基板穴を有し、表紙は表紙穴を有し、固定具は、基板穴と表紙穴とを貫通する鉛直部と、鉛直部に連設されて、貫通した状態で表紙の被固定面の反対面に添接される添接部と、を有する第一固定具と、第一固定具に着脱自在であり、基板上で摺動可能な第二固定具と、を含み、第二固定具は、その固定位置側先端に、利用者が第二固定具を第一位置から第二位置に向けて押し込むための押圧スライド操作部を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、綴じ具と表紙との固定構造、及びファイルの技術に関する。
書類を綴じる綴じ具、綴じ具を備えるファイルに関する技術がある。例えば、特許文献1には、紙綴器が開示されている。特許文献1に記載の紙綴器は、綴込帳の表紙に、紙綴柱、及び案内柱を開閉する取っ手が設けられた紙綴器の台が、鍔を有する取付金具と勾配栓とによって緊着されている。取付金具は、勾配栓が押し込まれるU字型の通路を有する帯状鉄板の両端に半円型の鍔がU字型の通路と直角に折り曲げられることで形成されている。このような取付金具を表紙に設けられた穴及び紙綴器の台に設けられた穴に貫入すると、鍔が表紙の下に止まり、勾配栓が押し込まれるU字型の通路のみが台状に突出する。勾配栓を細き先端より紙綴器の台上に突出したU字型の通路に押し込むと勾配栓の両端が一種の鍔となる。その結果、表紙と紙綴器とが緊着する。
また、例えば、特許文献2には、ベース及び当該ベースに設けられた綴じ部材を備えた綴じ具を、所定のベース固定具を介して被固定面に着脱自在に固定するベース固定構造が開示されている。このベース固定構造では、ベース固定具が、被固定面を貫通する貫通部材と、この貫通部材に係合して当該貫通部材の脱落を規制するとともに、上面が押圧スライド操作部又は操作板となるクサビ部材とを含み、クサビ部材が貫通部材の所定位置に係合したときにクサビ部材又は貫通部材と被固定面との間にベースが固定される。
また、例えば、特許文献3には、背表紙等の被固定面に固定されるベースと、このベース上に設けられた綴じ部材とを備えた綴じ具を、被固定面に着脱自在に固定するベース固定構造が開示されている。特許文献2のベース固定構造は、被固定面とベースとに穴をそれぞれ形成するとともに、これらの穴内に延びる部分を介して被固定面にベースを固定するベース固定具を設けている。また、ベース固定具は、穴内に位置する鉛直部と、この鉛直部に連設されて被固定面の外面側に位置可能な外側部とを含む第1の固定具と、この第1の固定具に着脱自在に設けられた第2の固定具とからなる。外側部を被固定面の外面に添設させた状態で第1の固定具に対して第2の固定具を相対変位させたときに、各固定具が相互に係合してベース及び被固定面を挟持する。
実公昭05−15135号公報 特許第3421913号公報 特許第3230497号公報
特許文献1に記載の技術では、勾配栓6に特定の押圧スライド操作部が無いため、背表紙から綴じ具を取り外すには、臺1と勾配栓6とを相対移動させて係合を解除しなければならない。そのためには、勾配栓6の係合方向先端(低い方)を係合方向と逆の方向に押し込むか、係合方向末端(高い方)を係合方向と逆の方向に引っ張るか、利用者はいずれの方法を採用することが求められる。つまり、この作業のために利用者が触れた勾配栓6の位置が操作部となる。
特許文献2に記載の綴じ具では、貫通部材(70)とクサビ部材(71)とを係合させ
るための押圧スライド操作部がクサビ部材(71)の上面に設けられている。そのため、両者の係合を解除する際にもその押圧スライド操作部にアプローチすることになると思われる。その場合、係合及びその解除の操作、すなわち両者の相対移動を利用者が行うのであれば、その利用者の手指クサビ部材(71)の上面との間の摩擦力が小さいと利用者の手指が滑ってしまうことが懸念される。この事態を避けようとするなら、例えば、特許文献1に記載の技術と同様に、貫通部材(70)とクサビ部材(71)との係合を解除するには、この発明の押圧スライド操作部を用いずに、クサビ部材(71)の係合方向先端側の側面を係合方向と逆の方向に押し込むことになる。
特許文献3に記載の技術では、第1の固定具(フック部材43)と第2の固定具(回転部材44)とを連結した状態に組み立て、利用者が第2の固定具を回転させて水平状態にすることで、背表紙と綴じ具を挟み込んで固定する必要がある(例えば、特許文献3の段落0024)。上記のように、特許文献2に記載の技術は、綴じ具を背表紙に取り付けて固定するためには、例えば、第1の固定具と第2の固定具とを組み立てる必要もあり、綴じ具を背表紙に取り付ける作業が煩雑であった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、従来よりも容易に綴じ具の取り付け、取り外しを行える技術を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。具体的には、本発明は、綴じ部材を備えた綴じ具の基板の固定面を表紙の被固定面に対向させて固定具により両者を固定する固定構造であって、前記基板は基板穴を有し、前記表紙は表紙穴を有し、前記固定具は、前記基板穴と前記表紙穴とを貫通する鉛直部と、当該鉛直部に連設されて、当該貫通した状態で表紙の被固定面の反対面に添接される添接部と、を有する第一固定具と、当該第一固定具に着脱自在であり、前記基板上で摺動可能な第二固定具と、を含み、前記第二固定具は、その固定位置側先端に、利用者が当該第二固定具を第一位置から第二位置に向けて押し込むための押圧スライド操作部を有する。
本発明によれば、鉛直部が基板穴と表紙穴とを貫通した状態で、第二固定具を基板上で摺動させて、第一固定具に対して第二固定具を相対変位することで、各固定具が相互に係合して基板及び表紙を挟持する。つまり、第二固定具を基板上で摺動させるといった単純な動作により、綴じ具を表紙に取り付けたり、綴じ具を表紙から取り外したりすることができる。また、第二固定具が固定位置側先端に押圧スライド操作部を有することで、第二固定具を容易に摺動させることができる。その結果、更に容易に、綴じ具の取り付けや取り外しを行うことが可能となる。更に、綴じ具は、表紙から取り外すことができるため、表紙を重ねて収容できる。その結果、綴じ具が固定された表紙を収容する場合と比較して、表紙を収容する段ボールのサイズを小さくすることができる。そのため、運搬コストや保管コストを低減できる。
また、前記押圧スライド操作部は、前記第二固定具と前記基板とが接する面に対して、その接する面から解除位置に向けて傾斜して立設されていてもよい。傾斜することで、利用者の手指等を斜めにあてることができ、平面や垂直面の場合と比較して、操作性が向上する。
また、前記第二固定具は、前記鉛直部と係合するためのクサビ部を有し、前記押圧スライド操作部は、摺動方向に直交する方向における中央に位置し、その方向の両側に押圧スライド操作部を囲むようにクサビ部が配設されていてもよい。第二固定具は、クサビ部に沿って摺動することができる。そして、押圧スライド操作部を幅方向の両側を囲むようにクサビ部が設けられているため、利用者が押圧スライド操作部を押し込む際に、摺動する
方向(軌道)が安定する。その結果、更に容易に、綴じ具の取り付けや取り外しを行うことが可能となる。
前記押圧スライド操作部は、利用者の手指等との間の摩擦力を高めるための押圧補助面を有するようにしてもよい。これにより、滑り難くなり、操作性が向上する。また、綴じ具を表紙から取り外す際は、綴じ具に接続された第二固定具の押圧スライド操作部を押し込んで第二固定具を第二位置に移動させ、そのまま第二固定具の押圧スライド操作部を把持して持ち上げた方が効率がよい。押圧補助面により滑りにくくなるため、第二固定具に接続された綴じ具を持ち上げやすくなる。
また、前記第二固定具は、前記基板上に立設された摺動案内壁によって前記基板上の第一位置と第二位置との間を摺動可能に規制され、前記第一位置にあるとき、前記基板穴と前記表紙穴とを貫通した前記鉛直部に係合し、前記第二位置にあるとき、前記第二固定具の前記基板に接する面に設けられた係合突部と、前記基板における所定の位置に設けられた係合穴と、が係合して第二固定具と基板とが固定されるようにしてもよい。
第二固定具が基板上に立設された摺動案内壁によって摺動可能に規制されているため、摺動案内壁に沿って容易に第二固定具を摺動させることができる。また、摺動範囲が規制されており、脱落することがないので、第二固定具を紛失することがない。また、第二固定具を第一位置と第二位置との間で摺動させるだけで、綴じ具を表紙に取り付けたり、綴じ具を表紙から取り外したりすることができる。また、第一位置は、綴じ具を表紙に固定する位置として機能することができる。第一位置では、第二固定具は、基板穴と表紙穴とを貫通する鉛直部と係合するため、綴じ具を表紙に強固に固定することができる。また、第二位置は、綴じ具を表紙から取り外す位置として機能することができる。第二位置では、第二固定具と基板とが固定され、綴じ具を表紙から取り外す状態が維持される。そのため、綴じ具を表紙から容易に取り外すことができる。
また、前記係合突部は、前記第二固定具に連設されて延出する可撓性を有する可撓板片の先端側に突設されていてもよい。係合突部が可撓板片に突設されることで、係合突部は可撓板片の撓みが許容される範囲内で移動することが可能となる。また、基端側よりも先端側の方が、係合突部の移動範囲を多くすることができる。その結果、係合突部と係合穴との係合状態では、係合突部が係合穴に確実に入り込むため、係合状態を維持することができる。また、係合突部が係合穴に入り込んだ状態でも、第二固定具に力を加えた場合に可撓板片が撓むため、これとともに係合突部が係合穴から容易に離脱することができる。つまり、容易に係合を解除することができる。
ここで、本発明は、綴じ具と表紙との固定構造を含む、ファイルとして特定してもよい。具体的には、本発明は、綴じ部材を備えた綴じ具と、前記綴じ具の基板が固定される表紙と、前記綴じ具の基板の固定面を前記表紙の被固定面に対向させて両者を固定する固定具と、を備えるファイルであって、前記基板は基板穴を有し、前記表紙は表紙穴を有し、前記固定具は、前記基板穴と前記表紙穴とを貫通する鉛直部と、当該鉛直部に連設されて、当該貫通した状態で表紙の被固定面の反対面に添接される添接部と、を有する第一固定具と、当該第一固定具に着脱自在であり、前記基板上で摺動可能な第二固定具と、を含み、前記第二固定具は、その固定位置側先端に、利用者が当該第二固定具を第一位置から第二位置に向けて押し込むための押圧スライド操作部を有する。
本発明によれば、従来よりも容易に綴じ具の取り付け、取り外しを行える技術を提供することができる。
図1は、実施形態に係るファイルにおいて、第二固定具が第一位置にある、綴じ具の平面図を示す。 図2は、実施形態に係るファイルにおいて、第二固定具が第二位置にある、綴じ具の平面図を示す。 図3は、実施形態に係るファイルにおいて、綴じ具と表紙本体との固定構造を説明する内側から見た分解斜視図を示す。 図4は、実施形態に係るファイルにおいて、綴じ具のベース部材の平面図を示す。 図5は、実施形態に係るファイルにおいて、第一固定具の斜視図を示す。 図6は、実施形態に係るファイルにおいて、第二固定具を表側から見た斜視図を示す。 図7は、実施形態に係るファイルにおいて、第二固定具を裏側から見た斜視図を示す。 図8は、実施形態に係るファイルにおいて、綴じ具と表紙本体との固定構造を説明する断面図を示す(第一位置)。 図9は、実施形態に係るファイルにおいて、綴じ具と表紙本体との固定構造を説明する断面図を示す(第二位置)。
次に、本発明に係る綴じ具と表紙との固定構造(以下、単に固定構造ともいう。)の実施形態について、図面に基づいて説明する。実施形態に係る固定構造は、書類等を綴じるための綴じ具を備えるファイルに適用されるものであり、本発明が有する技術的思想が同一の範囲である限り、特定の綴じ具や特定のファイルに限定適用されるものではない。なお、以下の説明では、ファイルを開いた状態で机上等に載置した場合において、利用者側に面する側を内側、その反対を裏側とし、利用者側から遠い側を上側、利用者側を下側とする。
<実施形態>
<<ファイル本体>>
図1から図3に示すように、ファイル本体1は、背表紙11、表表紙12、裏表紙13を備える。背表紙11は、上下方向に細長い長方形であり、内側に綴じ具2が固定される。表表紙12及び裏表紙13は、綴じ込まれる書類よりも一回り大きい面積を有する長方形であり、背表紙11の左右方向の両端部に開閉自在に夫々連なっている。背表紙11には、後述する第二固定具の鉛直部61が貫通する表紙穴14が形成されている。表紙穴14は、鉛直部61の外形に合わせて四角形に形成されており、鉛直部61の位置に合わせて4つ形成されている。
<<綴じ具>>
図1から図3に加えて、図4も参照しながら、綴じ具2について説明する。綴じ具2は、背表紙11に固定されるベース部材3、ベース部材の側壁部31,31に対して着脱自在な第一綴じ部材41、第二綴じ部材42を備える。第一綴じ部材41と第二綴じ部材42が組み合わされた状態でベース部材3に取り付けられることで、書類等の綴じ込みが行われる。なお、綴じ具2の書類等を綴じる機能は、従来の綴じ具と本質的に同質である。そこで、書類等を綴じる機能に関する説明は簡単にし、固定する機能に関する構成の説明を詳しく行うものとする。
ベース部材3は、背表紙11に固定される基板33、基板33の左右方向の両縁に回動自在に連なるベース部材の側壁部31,31、ベース部材の側壁部31,31のそれぞれに設けられた綴込爪部32を備える。また、第一綴じ部材41は、第一綴じ部材の側壁部
411、第一綴じ部材の側壁部411の中央部分に設けられた第一綴じ部材の窪み部412、第一綴じ部材の側壁部411から延出する2本のパイプ管413を有する。第二綴じ部材42は、第二綴じ部材の側壁部421、第二綴じ部材の側壁部421の中央部分に設けられた第二綴じ部材の窪み部422と、第二綴じ部材の側壁部421から延出する足管423を有する。足管423がパイプ管413に挿入されることで、第一綴じ部材41と第二綴じ部材42が組み合わされ、そしてその組み合わされた状態で、ベース部材3のそれぞれのベース部材の側壁部31,31に第一綴じ部材の側壁部411と第二綴じ部材の側壁部421が接続される。具体的には、ベース部材の側壁部31,31のそれぞれに設けられた綴込爪部32,32が、第一綴じ部材の窪み部412と第二綴じ部材の窪み部422に引っ掛かり、書類等を綴じ込む状態となる(図3参照)。なお、上記綴じ具2の構成は、一例であり、綴じ具2に代えて、他の様々な綴じ具を採用することができる。
ベース部材3の基板33には、複数種類の穴部等が形成されている。左右方向の両側には、摺動案内壁334が対向して形成されている。摺動案内壁334は、上下方向に延びており、基板33から内側に立ち上げられ、先端が折り曲げられている。摺動案内壁334は、第二固定具7の左右方向の両側縁を支持して、第二固定具7を第一位置と第二位置との間で摺動させる。第一位置は、綴じ具2を背表紙11に固定する位置であり、第二位置は、綴じ具2を背表紙11から取り外す位置である。
また、摺動案内壁334の上側と下側には、綴じ具2を背表紙11に固定する第一位置において、第一固定具6の鉛直部61が貫通する四角形の基板穴338が合計4つ形成されている。
また、基板33の上下方向の両側縁の近傍には、両側縁に沿って、内側に膨らむ直線状の規制部337が形成されている。規制部337は、第二固定具7の移動を規制する。より詳細には、規制部337は、第二固定具7が、第一位置よりも更に基板33の上下方向の両側縁側に移動しないよう第二固定具7の移動を規制する。
また、摺動案内壁334の間には、綴じ具2を背表紙11から取り外す第二位位置において、後述する第二固定具7の係合突部73と係合する円形の係合穴335が形成されている。係合穴335は、基板33の上下方向(長手方向)に延び、左右方向の中心を通る仮想軸(図4において点線で示す)に形成されている。
また、基板穴338の間に、かつ、上記仮想軸と同一軸状には、綴じ具2を背表紙11に固定する第一位置において、第一固定具6の係合突部73が収容される円形の収容穴336が形成されている。
<<第一固定具>>
次に図1から図3に加えて、図5も参照しながら、第一固定具6について説明する。第一固定具6は、後述する第二固定具7と係合して、綴じ具2をファイル本体1の背表紙11に固定する。第一固定具6は、添接部62、鉛直部61を備える。添接部62は、平面視において左右方向に長い長方形のプレートからなり、ファイル本体1の背表紙11の裏側に添接される。鉛直部61は、長手方向に2つ形成され、添接部62から立設しており、背表紙11に形成された表紙穴14とベース部材3の基板33に形成された基板穴338を貫通する。鉛直部61は、綴じ具2を背表紙11に固定する第一位置において、第二固定具7と係合する。
鉛直部61は、軸部611と、軸部611の頂部に添接部62と略平行に連なる係止板612と、この係止板612の左右方向の両端部に設けられ、添接部62側へ突出したガイド部613と、軸部611の左右方向の両側に添接部62から立設する起立片614,
614と、を備える。係止板612は、第一位置において、第二固定具7の内側方向への動きを規制するとともに、第二固定具7の上下方向への動きを規制する。ガイド部613は、第一固定位置において、第二固定具7のガイド溝722に収容される。軸部611は、添接部62と係止板612とを接続する。起立片614,614は、軸部611を保護する。例えば、起立片614,614設けない場合、軸部611の側面が背表紙11に形成された表紙穴14の左右方向の縁と直接接触する。この場合、軸部611に過度の負荷がかかる虞がある。第一実施形態に係る第一固定具6は、起立片614,614を備えることで、軸部611への負荷を抑制することができる。
<<第二固定具>>
次に、図1から図3に加えて、図6、図7も参照しながら、第二固定具7について説明する。第二固定具7は、第一固定具6と係合して、綴じ具2をファイル本体1の背表紙11に固定する。第二固定具7は、摺動案内壁との接触部71、クサビ部72、係合突部73、押圧スライド操作部76、を備える。
第二固定具7は、全体として四角形のプレート状であり、第二固定具7の左右方向の直線状の両端部が、摺動案内壁との接触部71として機能する。摺動案内壁との接触部71は、摺動案内壁334内に収容される。摺動案内壁との接触部71の左右方向内側には、第一位置において、鉛直部61と係合するクサビ部72が形成されている。換言すると、クサビ部72は、左右方向の中央に形成された押圧スライド操作部76を囲むように、押圧スライド操作部76の左右方向の両側に形成されている。クサビ部72は、鉛直部61の軸部611が貫通する、上下方向に延びる直線状の開口部721と、開口部721の左右方向の両側に形成され、鉛直部61のガイド部613を収容する、上下方向に延びる直線状のガイド溝722を含む。ガイド溝722は、ガイド部613の断面形状に対応して設計されている。第一位置では、ガイド溝722へガイド部613が収容され、第一固定具6の鉛直部61を構成する係止板612がガイド溝722を覆う。そのため、第二固定具7の内側方向への移動が第一固定具6によって規制されることになる。
押圧スライド操作部76は、利用者が、第二固定具7を第一位置から第二位置に向けて押し込むためのもので、左右方向の中央、かつ、上下方向の端部に形成されている。実施形態では、押圧スライド操作部76は、手指等で押し込む際に、手指等が第一綴じ部材の側壁部411から延出する2本のパイプ管413と接触し難いように、第二固定具7の端部よりも更に突出している。より詳細には、第二位置においても、平面視において押圧スライド操作部76がパイプ管413よりも上下方向の端部側に位置するように、押圧スライド操作部76が第二固定具7の端部よりも更に突出している。
また、押圧スライド操作部76は、傾斜面によって構成されている。傾斜面は、上下方向において端部側から中央に向けて徐々に高くなるように、換言すると第一位置から第二位置に向けて第二位置側が高くなるように傾斜している。更に、傾斜面には、利用者の手指等との間で摩擦力を高めるための押圧補助面761が形成されている。第1実施形態の押圧補助面761は、左右方向に延びる複数の凹凸によって構成されている。
押圧スライド操作部76の基端側、換言すると、クサビ部72の間の領域には、切り欠き77が形成されている。この切り欠き77には、可撓性を有する可撓板片78が形成されている。可撓板片78は、基端が切り欠き77の縁のうち、押圧スライド操作部76の先端とは反対側に位置する縁に連なっている。先端は、自由端となっている。そして、自由端である先端側には、裏側に向けて突出する係合突部73が形成されている。係合突部73は、第一位置では、ベース部材3の基板33に形成された収容穴336に収容される。また、係合突部73は、第二位置では、ベース部材3の基板33に形成された係合穴335に係合される。
<<綴じ具の脱着方法>>
次に、綴じ具の取り外し、及び固定方法について、第一固定具6や第二固定具7の動作も交えて説明する。図1、図2、図8、図9に示すように、第一位置では、第一固定具6と第二固定具7が係合し、綴じ具2がファイル本体1の背表紙11に固定されている。なお、下側の第二固定具7と上側の第二固定具7は、動作の向きが逆向きである以外は、基本的には同様の動作をする。そこで、以下の説明では、下側の第二固定具7を例に説明する。
下側の第二固定具7は、摺動案内壁との接触部71が、摺動案内壁334に収容される。そのため、下側の第二固定具7は、摺動案内壁334により、左右方向への移動が規制されている。また、第二固定具7のクサビ部72は、第一固定具6の鉛直部61と係合している。より詳細には、第一固定具6は、鉛直部61が背表紙11に形成された表紙穴14とベース部材3の基板33に形成された基板穴338を貫通している。また、鉛直部61を構成するガイド部613は、第二固定具7のガイド溝722に収容されている。また、係止板612は、第一位置において、裏側がガイド溝722の縁と接し、上下方向の中央よりの端部がカバー部75の端部と接している。そのため、係止板612は、第一位置において、第二固定具7の内側方向への動きを規制するとともに、第二固定具7の上下方向への動きを規制している。その結果、下側の第二固定具7は、第一固定具6と係合することで、左右方向、内側、下側への移動が規制される。換言すると、第一位置では、下側の第一固定具6は、上側への移動のみが許容されている。なお、係合突部73は、第一位置では、ベース部材3の基板33に形成された収容穴336に収容されている。
第二固定具7を第一位置から第二位置へ移動する場合、手指等で押圧スライド操作部76を押し込む。下側の第二固定具7については、押圧スライド操作部76の傾斜面に手指等を当て、上側に押し込む。例えば、下側の第二固定具7の押圧スライド操作部76に親指を当て、上側の第二固定具7の押圧スライド操作部76に人差し指を当て、親指と人差し指と引き合わせるように夫々の第二固定具7を押し込むとよい。
押圧スライド操作部76を押し込むと、第二固定具7は、第一位置から第二位置へ向けて移動を開始する。第一位置から第二位置へ移動する際も、下側の第二固定具7は、左右方向、内側、下側への移動が規制されている。第二位置への移動が開始されると、収容穴336に収容された、可撓板片78に形成された係合突部73が、収容穴336の上側縁に接する。更に、押圧スライド操作部76を押し込むと、可撓板片78が内側に撓み、これにともない可撓板片78に形成された係合突部73も内側に移動する。そして、係合突部73は、収容穴336の上側の縁を乗り越える。更に、押圧スライド操作部76を押し込むと、可撓板片78に形成された係合突部73は、収容穴336と同一軸線上にある係合穴335と係合する。係合突部73が係合穴335と係合する位置が、第二位置である。
第二位置では、第二固定具7のクサビ部72と第一固定具6の鉛直部61との係合が解除される。また、係合突部73が係合穴335と係合しているため、第二位置が維持される。ガイド部613は、ガイド溝722から脱し、係止板612も裏側がガイド溝722の縁と離れ、係止板612の上側の端部もカバー部75の端部と離れる。特に、係止板612は、第一位置において、第二固定具7の内側方向への動きを規制していたが、この規制が解除される。その結果、第二固定具7が接続されている綴じ具2を内側に移動させることが可能となる。つまり、綴じ具2をファイル本体1の背表紙11から取り外すことが可能となる。
綴じ具2をファイル本体1の背表紙11に取り付ける場合には、基本的には上記と逆の
動作になる。まず、第一固定具6の鉛直部61が、背表紙11に形成された表紙穴14とベース部材3の基板33に形成された基板穴338とに貫通される。次に、第二固定具7同士が離れるように力が加えられる。その結果、係合突部73が、係合穴335の縁を乗り越え、係合穴335から脱する。そして、下側の第二固定具7は、下側に移動し、第一位置へ至る。すなわち、係合突部73は、収容穴336に収容される。その結果、綴じ具2がファイル本体1の背表紙11に固定される。なお、第二固定具7を第二位置から第一位置へ移動させやすくするため、押圧スライド操作部76を第二固定具7の反対側の端部にも設けるようにしてもよい。
<<効果>>
実施形態に係るファイル10によれば、第一固定具6の鉛直部61が基板穴338と表紙穴14とを貫通した状態で、第二固定具7を基板33上で摺動させ、第一固定具6に対して第二固定具7を相対変位することで、第一固定具6及び第二固定具7が相互に係合して綴じ具2の基板33及びファイル本体1の背表紙11を挟持する。つまり、第二固定具7を基板33上で摺動させるといった単純な動作により、綴じ具2をファイル本体1の背表紙11に取り付け、又は取り外すことができる。
また、綴じ具2は、ファイル本体1から取り外すことができるため、ファイル本体1を重ねて収容できる。その結果、綴じ具2が固定されたファイル本体1を収容する場合と比較して、ファイル本体1を収容する段ボールのサイズを小さくすることができる。そのため、運搬コストや保管コストを低減できる。また、第二固定具7が綴じ具2の基板33に接続されているため、第二固定具7を紛失することがない。
また、第二固定具7が固定位置側先端に押圧スライド操作部76を有することで、第二固定具7を容易に摺動させることができる。その結果、容易に綴じ具2の取り付けや取り外しを行うことが可能となる。また、押圧スライド操作部76は、傾斜していることから、利用者の手指等を斜めにあてることができ、平面や垂直面の場合と比較して、操作性が向上する。
また、第二固定具7は、クサビ部72に沿って摺動することができる。そして、押圧スライド操作部76を幅方向の両側を囲むようにクサビ部72が設けられているため、利用者が押圧スライド操作部76を押し込む際に、摺動する方向(軌道)が安定する。その結果、更に容易に、綴じ具2の取り付けや取り外しを行うことが可能となる。
また、押圧スライド操作部76は、利用者の手指等との間の摩擦力を高めるための押圧補助面761を有している。そのため、滑り難くなり、操作性が向上する。また、綴じ具2を背表紙11から取り外す際は、綴じ具2に接続された第二固定具7の押圧スライド操作部76を押し込んで第二固定具7を第二位置に移動させ、そのまま第二固定具7の押圧スライド操作部76を把持して持ち上げた方が効率がよい。押圧補助面761により滑りにくくなるため、第二固定具7に接続された綴じ具2を持ち上げやすくなる。
なお、第一固定具6は、2つの鉛直部61を備えるが、夫々個別の添接部62とし、別パーツとしてもよい。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係る綴じ具と表紙との固定構造、及びファイルは、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者にとって自明である。
1・・・ファイル本体
2・・・綴じ具
3・・・ベース部材
33・・・基板
331・・・位置決め突片
334・・・摺動案内壁
5・・・固定具
6・・・第一固定具
61・・・鉛直部
62・・・添接部
7・・・第二固定具
72・・・クサビ部
73・・・係合突部
76・・・押圧スライド操作部
10・・・ファイル
11・・・背表紙
12・・・表表紙
13・・・裏表紙
14・・・表紙穴
15・・・第一位置決め穴部
16・・・第二位置決め穴部

Claims (5)

  1. 綴じ部材を備えた綴じ具の基板の固定面を表紙の被固定面に対向させて固定具により両者を固定する固定構造であって、
    前記基板は基板穴を有し、前記表紙は表紙穴を有し、
    前記固定具は、
    前記基板穴と前記表紙穴とを貫通する鉛直部と、当該鉛直部に連設されて、当該貫通した状態で表紙の被固定面の反対面に添接される添接部と、を有する第一固定具と、
    当該第一固定具に着脱自在であり、前記基板上で摺動可能な第二固定具と、を含み、
    前記第二固定具は、その固定位置側先端に、利用者が当該第二固定具を第一位置から第二位置に向けて押し込むための押圧スライド操作部を有する、
    綴じ具と表紙との固定構造。
  2. 前記押圧スライド操作部は、前記第二固定具と前記基板とが接する面に対して、その接する面から解除位置に向けて傾斜して立設されている、
    請求項1に記載の綴じ具と表紙との固定構造。
  3. 前記第二固定具は、前記鉛直部と係合するためのクサビ部を有し、
    前記押圧スライド操作部は、摺動方向に直交する方向における中央に位置し、その方向の両側に押圧スライド操作部を囲むようにクサビ部が配設されている、
    請求項1または請求項2に記載の綴じ具と表紙との固定構造。
  4. 前記押圧スライド操作部は、利用者の手指等との間の摩擦力を高めるための押圧補助面を有する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の綴じ具と表紙との固定構造。
  5. 綴じ部材を備えた綴じ具と、
    前記綴じ具の基板が固定される表紙と、
    前記綴じ具の基板の固定面を前記表紙の被固定面に対向させて両者を固定する固定具と、を備えるファイルであって、
    前記基板は基板穴を有し、前記表紙は表紙穴を有し、
    前記固定具は、
    前記基板穴と前記表紙穴とを貫通する鉛直部と、当該鉛直部に連設されて、当該貫通した状態で表紙の被固定面の反対面に添接される添接部と、を有する第一固定具と、
    当該第一固定具に着脱自在であり、前記基板上で摺動可能な第二固定具と、を含み、
    前記第二固定具は、その固定位置側先端に、利用者が当該第二固定具を第一位置から第二位置に向けて押し込むための押圧スライド操作部を有する、
    ファイル。
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