JP3185847U - 取っ手付きファイル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ファイル200の背表紙200aに取っ手300を備えた取っ手付きファイルであって、取っ手は、手で掴むことが可能な把持部材320と、背表紙に固定され、把持部材が摺動する案内溝を備えた基部材310と、を備える。把持部材の両端が案内溝に沿って互いに接近する方向に摺動することにより、把持部材が基部材から突出した突出状態と、把持部材の両端が案内溝に沿って互いに離隔する方向に摺動することにより、把持部材が基部材に収納される収納状態とを切替えられる。
【選択図】図1
Description
これに示されるものは、ファイルの背表紙部分に取っ手、舌あるいは紐を取付けたり、背表紙部分に切欠きや穴を設けたりしたものである。
取っ手や舌は、背表紙部分に設けられており、これら取っ手や舌を手で持って、収納場所(棚やひき出し等)からファイルを取り出すとともに、取っ手や舌を持ったまま持ち運ぶように使用される。
また、紐は、背表紙の近くに開けられた穴に必要に応じて紐を通すことにより、着脱可能に使用できるようになっている。紐は、必要なときにファイルに取付けて、紐を持って収納されている場所から取出すとともに、紐を持ったまま持ち運ぶように使用される。また、ファイルを収納場所に収納した後などの、紐が不要になった場合には、これを取り外すことにより、紐が邪魔になることを防止するようになっている。
切欠きや穴は、背表紙部分に直接形成されており、その切欠きや穴に指を引掛けて、収納場所(棚やひき出し等)からファイルを引き出すとともに、切欠きや穴に指を引掛けたまま持ち運ぶように使用される。
また、背表紙の近くの穴に紐を通して取っ手とするものでは、取っ手を持って収納場所からファイルを引き出したり、持ち運んだりするときのように、取っ手が必要なときには紐を取り付け、不要なときや邪魔なときは紐を取り外すため、着脱作業が面倒である。
さらに、背表紙部分に直接切欠きや穴を形成したものでは、これらに指を引掛けるだけの構造なので、持ち運びの際に、切欠きや穴から容易に指が抜け出てしまう可能性があり、持ち運びには適さないという問題があった。
そこで、本考案は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ファイルを収納した際にも邪魔になったり、外観が損なわれたり、特別な収納スペースを必要としたりする不都合を解消すること、及び、ファイルを収納したときと、引き出したり持ち運んだりするときと、に応じて着脱する面倒を解消することが可能であるとともに、持ち運びの際に安定して掴むことが可能な取っ手付きファイルを提供することにある。
さらに、本考案によれば、収納場所からファイルを取り出すときや持ち運ぶときなどのように、把持部材を手で掴むことが必要なときには、把持部材を突出状態にし、収納場所にファイルを収納したときや、ファイルを開いたときのように把持部材が不要なときや邪魔なときには、把持部材を収納状態にすることができる。このため、取っ手を常時背表紙に取付けたままの状態にしておくことができ、着脱する必要がない。本考案のその他の効果については、以下の考案を実施するための形態の項でも説明する。
ファイル200は、図3に示すように、背表紙200aの裏面200bに図示していない収納物を保持する内金具210を備えている。内金具210は、図3及び図4に示すように、背表紙200aの裏面200bに配置される固定部212と、固定部212に取付けられる開閉可能な2つのリング214と、固定部212の長手方向両端部に形成される第1挿通穴212aと、よりなる。前記2つのリング214は、収納物に形成される2つの穴にそれぞれ挿通し、収納物を保持するものである。内金具210は、各第1挿通穴212aを挿通する鋲216によって固定部212を裏面200bに固定することによりファイル200に取り付けられる。
ただし、ファイルの形態は、本実施の形態と同種のリングファイルでリングが3つ以上設けられているものや、パイプ式ファイル、フラットファイル、クリアファイルなど、背表紙を備えたファイルであればいかなるものでもよい。
次に、取っ手300について、再び、図1及び図2を参照しながら説明する。取っ手300は、背表紙200aに固定される基部材310と、手で掴むことが可能な把持部材320と、を有する。
基部材310は、図5A〜図5Dに示すように、長尺状の薄板形状をしており、長手方向中央位置に位置する中央部310aと、中央部310aを挟んでそれぞれ形成される長方形状の開口部310bと、基部材310の裏面に形成される一対の案内溝310cと、基部材310の表面から山形状に突出する山形部310dと、基部材310の両端部にそれぞれ形成される第2挿通穴310eと、を備える。
把持部材320は、図6A及び図6Bに示すように、手で掴むことが可能な把持部320aと、把持部320aを挟んでそれぞれ位置する起立部320bと、各起立部320bの基端320b−2側にそれぞれ位置する摺動部(端部)320cと、各摺動部320cの両側部からそれぞれ幅方向に突出する係止片(端部)320dと、を備える。
以上、基部材310と把持部材320の構成について説明した。次に、基部材310と把持部材320によって構成される取っ手300について図7A〜図7Cを参照しながら説明する。
このように構成された取っ手300において、把持部材320は、図7Aに示す各摺動部320cが案内溝310cに沿って互いに接近方向に摺動することにより、各起立部320bが起立して、把持部320aが基部材310から離隔するように突出した突出状態になる。また、把持部材320は、図7Bに示す各摺動部320cが案内溝310cに沿って互いに離隔する方向に摺動することにより、各起立部320bが寝て、把持部320aが基部材310に接近した収納状態になる。このように把持部材320は、突出状態と収納状態との間で、状態が切替えられる。
このように構成された取っ手300をファイル200の背表紙200aに固定する方法について、再び、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、ファイル200の背表紙200aに取っ手300の基部材310を配置し、図3に示すように、背表紙200aの裏面200bに内金具210の固定部212を配置する。このとき、基部材310の第2挿通穴310eの位置と固定部212の第1挿通穴212aの位置とを一致させておく。この後、第2挿通穴310eと第1挿通穴212aに鋲216を挿通させて、基部材310を背表紙200aに、固定部212を背表紙200aの裏面200bに、鋲216によって一体に固定する。取っ手300は、背表紙200aに固定されることにより、把持部材320の各係止片320dが各案内溝310cと背表紙200aとの間に挟まれた状態となり、案内溝310cから脱落不可能に基部材310に係止される。
次に、このように構成された本実施形態に係る取っ手付きファイル100の作用について、図1、図2、図7A、図7B及び図7Cを参照しながら説明する。
200 ファイル
200a 背表紙
210 内金具
300 取っ手
310 基部材
310c 案内溝
310c−1 第1突起(第1係合部)
310c−2 第2突起(第1係合部)
310d−1 第3突起(第3係合部)
310f 誘導部(傾斜面)
320 把持部材
320a−2 貼付面
320a−3 突出縁部
320b−3 滑り止め
320c 摺動部(端部)
320d 係止片(端部)
320d−1 凹部(第2係合部)
340 隙間
Claims (8)
- ファイルの背表紙に取っ手を備えた取っ手付きファイルであって、
前記取っ手は、手で掴むことが可能な把持部材と、前記背表紙に固定され、前記把持部材が摺動する案内溝を備えた基部材と、を備え、
前記把持部材は、
前記把持部材の両端が前記案内溝に沿って互いに接近する方向に摺動することにより、前記把持部材が前記基部材から突出した突出状態と、
前記把持部材の両端が前記案内溝に沿って互いに離隔する方向に摺動することにより、前記把持部材が前記基部材に収納される収納状態との間で、状態が切替えられることを特徴とする取っ手付きファイル。 - 前記案内溝には、前記把持部材と係合して、前記把持部材を前記突出状態又は前記収納状態に保持する第1係合部を有することを特徴とする、請求項1記載の取っ手付きファイル。
- 前記把持部材が突出状態のときに、前記把持部材を互いに接近させる方向に押圧することにより前記把持部材が前記第1係合部に係合し、
前記把持部材には、前記押圧時の滑りを防止する滑り止めが設けられていることを特徴とする請求項2記載の取っ手付きファイル。 - 前記把持部材は、前記案内溝と係合して、前記把持部材を前記突出状態又は前記収納状態に保持する第2係合部を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の取っ手付きファイル。
- 前記基部材は、前記把持部材と係合して、前記把持部材を前記収納状態に保持する第3係合部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の取っ手付きファイル。
- 前記基部材と前記収納状態の前記把持部材との間には隙間が形成されており、前記基部材には、該基部材の縁部から前記隙間に向かって傾斜する傾斜面が形成されている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の取っ手付きファイル。
- 前記把持部材は、表面に貼付物を貼り付け可能な平面状の貼付面と、該貼付面の両側縁部に、該貼付面に対して略垂直に突出する突出縁部と、を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の取っ手付きファイル。
- 前記基部材は、前記背表紙の裏面に設けられる収納物を保持する内金具と一体に固定されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の取っ手付きファイル。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6431997B1 (ja) * | 2018-01-19 | 2018-11-28 | アイデイシー株式会社 | 見本帳用把手および見本帳 |
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2013
- 2013-06-25 JP JP2013003599U patent/JP3185847U/ja not_active Expired - Lifetime
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