JP3130712U - クランプ及び医療用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】無理な力を必要とせず、かつ確実な流路の遮断ができるクランプ及び医療用具を提供すること。
【解決手段】天上部(3)と中央部(2A)と底部(2)とから構成され、前記天上部(3)は、下方に向けて押止部(5)を突設し、当該押止部(5)は前記天上部(3)の近位に基部(5B)、遠位先端に先端部(5A)を有し、当該先端部(5A)の周囲には係止部(6)を形成し、前記中央部(2A)は、略中央に前記先端部(5A)が通過可能な孔(9A)を形成し、後方に後方壁(11)を形成し、前記底部(2)は、略中央に孔(9C)を形成し、前記天上部(3)下面と前記中央部(2A)上面の間に、上下に伸縮可能に形成したバネ部(4)を配置し、前記係止部(6)は、前記中央部(2A)の孔(9A)の係止部(7)に係止できるように形成したクランプ(1)。
【選択図】図1

Description

本考案は、透析用血液回路、高カロリー輸液バッグ、輸血・輸液セット等の医療用具を構成する液体移送チューブの途中に配置されるクランプの改良に関し、特に一度閉じると二度と開かないクランプに関する。
医療現場において透析用血液回路、高カロリー輸液バッグ、輸血・輸液セット等に用いられる液体移送チューブを、必要に応じて閉塞させる際、従来からクランプが使用されている。
特に高カロリー輸液バッグなどで輸液を調剤したあと、調剤用のチューブを閉止させる必要がある。この際、閉止部材として用いられるクランプは、液の流れを完全に遮断し、かつ一度閉じたら二度と開かないといった機能が必要である。
前述に用いる、一度閉じると二度と開かない構造のクランプの一つとして、特許文献1のようなクランプが考案されている。
特許文献1のクランプ1は、図2に例示されるように、ヒンジ部4を介して本体2と封止部材3が一体に形成されている。また封止部材3は、複数の嵌合突起部6と嵌合溝部7が一体に形成され、さらにチューブ13の装着溝11と保持部材12が一体に形成される。本体2は外縁部の一端に、前記封止部材103の係合突起部106と係合溝107と対向する位置に嵌合溝部9と嵌合突起部10が一体に形成されている。
クランプ1は、当該クランプの内側から、前記嵌合突起部6、10が前記嵌合溝部7、9に、深く嵌合することで、一度嵌合すると二度と外れない構造となっている。
またクランプ1は切欠部14によって保持部材12をチューブ13に装着することができ、また必要に応じてチューブ13の間をスライドさせることもできる。さらに、クランプ1はチューブに装着できるために、片手で簡単に操作することも可能である。
また特許文献2にも、一度係合させると特殊工具を用いない限り外れることのないチューブクランプCが開示されている。特許文献2のクランプCは、図1に例示されるように、ヒンジ3を介して第1基板1と第2基板2が一体に形成されている。第1基板1には爪5が形成され、第2基板2に係合部7が形成され、当該クランプCの外側から形成されている。
第1基板1と第2基板2を閉じる際、爪5が係止部7に当たって腕部18がたわんで若干後退し、係止部7が係止面21に引っかかることで腕部18が再びもとの位置に戻るため、一度完全に係合すると二度と外れない構造になっている。
特許文献1と特許文献2のクランプは、双方とも二個の箱型構造(本体2と封止部材3、第1基板1と第2基板2)を有し、上述のような構造により確実なチューブ閉塞はできるものの、特許文献1と特許文献2のクランプのようにチューブ上に配置するクランプが大きいと、特に使用前などにはクランプにチューブが絡まったりして邪魔になる可能性がある。また、特許文献1、特許文献2の双方とも、ヒンジ部を介してチューブを挟むように折り曲げる形状であるため、片手では操作するのが難しい。
そこで本願出願人は、特許文献3に記載の、挟持部5aの周囲に形成した第一係止部6a、6c及び第二係止部6b、6dが、係止部7aに係止することで挟持部5aと挟持部5bに挟持され、片手でも容易で確実にチューブを閉塞できる、コンパクトかつ軽量なクランプを考案した。
しかし特許文献3のクランプでは、挟持部5a、5bの双方からチューブの一箇所のみを潰すことで閉塞する構造であるため、チューブの変形が小さく、チューブ自体を完全に潰さないとリーク等のおそれがある。
また上述の他に、チューブを折り曲げることで流路を遮断するものとして、特許文献4には、チューブを折り返した状態で固定することでチューブ内の流体の流通を遮断するチューブ閉止具が記載されている。具体的には、アルミニウムまたは銅で形成され、巻き付け部2を折り返したチューブに巻き付けて、工具等を必要とせずに容易にチューブの流路を遮断するというものである。
しかし、特許文献4のチューブ閉止具は、巻き付けるという単純な操作でありながら、取扱いや作業に慣れていないと、巻き付けが不充分で完全にチューブを閉塞できなかったり、また、素材が金属であることから、合成樹脂よりもコスト高になったり、使用後の廃棄時に分別等の手間がかかる場合もある。
実公平6−28136号公報(図2) 実開平2−10853号公報(図1) 実用新案登録第3120279号公報(請求項6、図4) 実公平1−9578号公報(実用新案登録請求の範囲)
特許文献1と、特許文献2のクランプは、双方とも二個の箱型構造(本体2と封止部材3、第1基板1と第2基板2)で、一度閉じたら二度と開かないように、確実にチューブが閉塞できる構造にしているので、クランプ自体がどうしても大型化してしまう点である。
特許文献3のクランプでは、挟持部の一点で押し潰すのみで閉塞するので、リーク等のおそれがある点、特許文献4の閉止具は、取り扱いや操作に習熟度が必要な点と、金属を用いるのでコスト高になる点である。
扱いが容易で、誰にでも確実にクランプできるとともに、形状がコンパクトであり、使用前からチューブなどに引っかけておいても、他の作業の邪魔にならず、極めて使い勝手のよいクランプを提供する。
[1]本考案は、天上部(3)と中央部(2A)と底部(2)とから構成され、
前記天上部(3)は、下方に向けて押止部(5)を突設し、当該押止部(5)は前記天上部(3)の近位に基部(5B)、遠位先端に先端部(5A)を有し、当該先端部(5A)の周囲には係止部(6)を形成し、
前記中央部(2A)は、略中央に前記先端部(5A)が通過可能な孔(9A)を形成し、後方に後方壁(11)を形成し、
前記底部(2)は、略中央に孔(9C)を形成し、
前記天上部(3)下面と前記中央部(2A)上面の間に、上下に伸縮可能に形成したバネ部(4)を配置し、
前記係止部(6)は、前記中央部(2A)の孔(9A)の係止部(7)に係止できるように形成したクランプ(1)を提供する。
[2]本考案は、前記先端部(5A)の周囲に形成した前記係止部(6)の最大幅(6W)は、前記押止部(5)の基部(5B)の幅(5BW)及び前記孔(9A)の幅(9AW)よりも大きく形成し、
前記孔(9A)の幅(9AW)は、基部(5B)の幅(5BW)よりも実質的に大きく形成した、ことを特徴とする請求項1に記載のクランプ(1)。
[3]本考案は、前記底部(2)は、両側に側壁(12)を略垂直方向に立ち上げて、当該側壁(12)を介して、天面に中央壁(2B)を配置し、
当該中央壁(2B)の略中央には、前記底部(2)の孔(9C)に略垂直方向に貫通する孔(9B)を形成し、当該孔(9B)は周囲に、前記押止部(5)とともにチューブ(T)を折り曲げた状態で保持するための保持部(13)を有する[1]または[2]に記載のクランプ(1)を提供する。
[4]本考案は、前記中央部(2A)と前記底部(2)は、少なくとも後方壁(11)を介して連結され、
前記中央部(2A)に形成した孔(9A)は、前記係止部(6)に対応する係止部(7)を有し、
前記中央部(2A)、前記中央壁(2B)、前記後方壁(11)及び底部(2)に囲まれる空間に、チューブ(T)を着脱できる空間(S)を形成し、当該空間(S)内に、チューブ(T)の支持部(8)を配置した[1]から[3]のいずれか1項に記載のクランプ(1)を提供する。
[5]本考案は、前記中央部(2A)下面及び/又は前記中央壁(2B)上面に支持部(8)を、一箇所ないし複数箇所形成し、チューブ(T)を着脱できるようにした[1]から[4]のいずれか1項に記載のクランプ(1)を提供する。
[6]本考案は、天上部(3)と中央部(2A)と底部(2)とから構成され、
前記天上部(3)は、下方に向けて押止部(5)を突設し、当該押止部(5)は下方に向けて順に基部(5B)と先端部(5A)を有し、先端部(5A)の周囲には係止部(6)を形成し、
前記中央部(2A)は、略中央に前記押止部(5)が通過可能な孔(9A)を形成し、後方に後方壁(11)を形成し、
前記中央部(2A)は、前記係止部(6)に対応する係止部(7)を有し、
前記底部(2)は、略中央に孔(9C)を形成し、
前記中央部(2A)は両側に側壁(12)を略垂直方向に立ち上げて、当該側壁(12)を介して、天面に中央壁(2B)を配置し、当該中央壁(2B)の略中央には、底部(2)の孔(9C)に略垂直方向に貫通する孔(9B)を形成し、当該孔(9B)は、周囲に前記押止部(5)とともにチューブ(T)を折り曲げた状態で保持するための保持部(13)を有し、
前記中央部(2A)と前記底部(2)は、少なくとも後方壁(11)を介して連結され、
前記天上部(3)下面と前記中央部(2A)上面の間に、上下に伸縮可能に形成したバネ部(4)を配置し、
前記中央部(2A)、前記中央壁(2B)、前記後方壁(11)及び底部(2)の囲まれる空間に、チューブ(T)を着脱できる空間(S)を形成し、
前記中央部(2A)下面及び/又は前記中央壁(2B)上面に支持部(8)を、一箇所ないし複数箇所形成して、チューブ(T)を着脱できるようにし、
前記天上部(3)を下方に押したとき、前記押止部(5)の先端部(5A)が、中央部(2A)の孔(9A)から中央壁(2B)の孔(9B)の周囲の保持部(13)に、チューブ(T)を押し潰しながら折り曲げて液体流路を閉塞し、
前記押止部(5)の前記係止部(6)が、前記係止部(7)に係止することで、チューブ(T)の閉塞状態を維持できるようにしたクランプ(1)を提供する。
[7]本考案は、[1]から[6]のいずれか1項に記載のクランプ(1)を装着した医療用具を提供する。
本考案のクランプ1は、(1)押止部5を下方に押し下げて孔9B内に押し込むことにより、チューブを折り曲げて流路を遮断できるので、チューブを押し潰して流路を遮断する場合に比べて、押止部5はチューブを折り曲げた状態を保持しているに過ぎず、チューブ閉塞時のクランプの、係止部6、7及び先端部5Aと保持部13の流路遮断部分への負荷が小さくなり、従来のチューブを潰す閉塞する手段よりも、無理な力を必要とせず確実な流路の遮断ができる。
(2)また、くさび形状の係止部6が係止部7に引っかかって係止されることで、一度閉じたら二度と開くことなくチューブの閉塞状態を保持できる構造にしているので、コンパクトかつ軽量でありながら、誰にでも確実にチューブを閉塞することができる等の効果を有するものである。
図1(A)は本考案のクランプ1の正面図、(B)は側面図、(C)は背面図、(D)は天面図、(E)は底面図であり、図2の(A)図1(A)のクランプ前の断面図、(B)図1(A)のクランプしたときの断面図、図3の(A)は中央部2Aの概略図、(B)は中央壁2Bの概略図、及び図4は本考案のクランプ1の使用状態の概略図((A)はチューブ閉止前、(B)はチューブ閉止途中、(C)はチューブ閉止状態)である。
[クランプ1の概要]
図1に例示するように本考案のクランプ1は、天上部3と中央部2Aと底部2とから構成される。これらは上から下方向に向けて、天上部3、中央部2A、底部2の順で配置されている。本考案のクランプ1は、ポリプロピレン、ポリアセタール等の硬質ないし半硬質で、可撓性(弾性)を有する合成樹脂を用いて一体に成形される。
[天上部3、押止部5(先端部5A、基部5B、係止部6)]
天上部3は、図1(A)から(D)に例示するように、略板状(略矩形状)に形成され、その下面に下方に向けて押止部5を突設している。
押止部5は、略板状(略矩形状)で、天上部3の近位に基部5B、その遠位先端(下方)に先細りテーパー状に形成した先端部5Aを有する。押止部5(先端部5A)の左右には、それぞれ係止部6が形成されている。当該係止部6は、図1のような突状に形成されることにより、先端部5Aがくさび型または山型、略三角形等に形作られ、中央部2Aの係止部7に係止できるように形成されている。
先端部5Aの先端は図1(A)、(C)などのように、チューブを折り曲げる支点となるように略V字状(鏃状のとがった形状)に形成するのがもっとも好ましいが、チューブをクランプする際、チューブを折り曲げて流路を閉塞できる形状であれば、略U字状の丸みを帯びたもの(図示せず)も採用することができる。
係止部6の最大幅6Wは、押止部5の基部5Bの幅5BW及び孔9Aの幅9AWよりも広く形成し、孔9Aの幅9AWは、基部5Bの幅5BWよりも実質的に同等か若干広く形成する。また図1の(A)、(C)などに示すように、係止部6の上部に空間6Sを設けることで、クランプ1を構成する材質自体の持つ弾性力により、係止部6は係止部6の最大幅6Wよりも狭い孔9Aの幅9AWを比較的スムーズに通過できるとともに、逆に孔9Aを一旦通過した係止部6は、幅9AWよりも広い最大幅6Wの作用、その形状によって係止部6は係止部7に係止した状態から二度と外れることはない。
なお、最大幅6Wと幅9AWのサイズにあまりに差がないと、一旦係止した係止部6と係止部7が外れるおそれがあり、逆に最大幅6が広すぎる(幅9AWが狭すぎる)と、先端部5Aが孔9Aをスムーズに通過できず、さらに係止部6と係止部7が係止できない場合も生じる。したがって、係止部6の最大幅6W:孔9Aの幅9AW=1:1.1〜1.4に形成するのが好ましい。
天上部3の上面には、図1(D)のように押圧の際に確実に押圧できるための指のすべり防止に、複数の溝10が形成されている。溝10は図1(D)では長さ方向に対して垂直に形成されているが、要するにすべり防止の効果が得られる形状であればよく、形状、本数等は特に限定しない。
[バネ部4]
バネ部4は、図1(A)、(C)に例示するように、天上部3下面と中央部2A上面の間に二本(二箇所)配置され、天上部3と中央部2Aを接続している。
二本のバネ部4は、中央部2A上面から上方に延び、「く」の字状に折れ曲がった先端上部に天上部3が接続されている。バネ部4の屈曲部C及び接続部Jは、図1(A)、(C)のようにやや肉薄に形成することで、チューブ閉塞前(押圧前)は図1の形状を保ちながら、天上部3を下方に押圧するときにはバネ部4全体が折りたたみやすくなり、押止部5で容易にチューブTを押圧して閉塞できる。
[中央部2A]
中央部2Aは、図3(A)に例示するように、略板状(略矩形状)に形成され、略中央に前記押止部5の先端部5Aが通過可能な孔9Aを形成し、後方に後方壁11を形成している。後方壁11は、図1(C)に例示するように、中央部2Aと底部2を連結している。
また中央部2Aは、係止部6に対応する係止部7を有している。図2(B)の例示では、「係止部7」とは、中央部2A下面の孔9Aの周辺部(面)である。
孔9Aには、図1(C)及び図2(A)のように、チューブ閉塞時に係止部6が通過しやすいように、上から下に向けて斜面SLが形成されている。
[底部2、中央壁2B]
底部2は、図1(C)に例示するように、略板状(略矩形状)に形成され、略中央には、孔9Cが形成されている。孔9Cは、底部2に貫通して形成されている。
また底部2は、両側に側壁12を略垂直方向に立ち上げて、この側壁12を介して、天面に中央壁2Bを配置している。中央壁2Bは、図3(B)のように略板状(略矩形状)で、略中央に孔9Bを形成している。孔9Bは、孔9Cに連続して略垂直方向に貫通する。
底部2の下面には、図1(E)に例示するように押圧の際の指のすべり防止に、複数(図1(E)では保持部13を挟んで左右に2本ずつ)の凸部10Aが形成されている。凸部10Aは図1(E)では長さ方向に対して垂直に形成されているが、要するにすべり防止の効果が得られる形状であればよく、形状、本数等、特に限定しない。
[保持部13]
「保持部13」とは、図4(C)に例示するように、天上部3を押し下げることで先端部5Aによって折り曲げられたチューブTが、折り曲げられたまま保持される際に接している孔9Bの周囲部分である。当該保持部13には、先端部5Aによって折り曲げられたチューブTが、折り曲げられたままの状態で保持される。
孔9Bの幅9BW(=保持部13の幅)は、チューブTが先端部5Aに折り曲げられたまま維持できる幅に形成している。この孔9Bの幅9BWが広すぎると、チューブTの流路の完全な遮断ができなかったり、チューブTが緩んだりするおそれがあり、また狭すぎるとチューブを充分に折り曲げられず、いずれもチューブTを折り曲げた状態に維持できない。
チューブTの確実に折り曲げた状態を維持できる幅9BWのサイズとして、例えば図4(A)に示すように、係止部6の最大幅6Wよりも狭く形成し、孔9Bの幅9BW:係止部6の最大幅6W=1:1.2〜2程度に構成するのが好ましい。
[空間S]
中央部2A、中央壁2B、後方壁11及び底部2の囲まれる空間の(チューブの)長さ方向に、チューブTを着脱できる空間Sを形成し、この空間S内に、チューブTの支持部8を配置している。この構成によりクランプ1は、チューブTにあらかじめ装着しておくこともできるし、必要に応じて使用直前に装着することもできる。
[支持部8]
中央部2A下面及び/又は中央壁2B上面に突状の支持部8を、一箇所ないし複数箇所形成し、チューブTを着脱できるようにしている。
図1(A)、(B)及び(C)では、チューブTを支持する支持部8の好適な一例として、空間S内の、中央部2Aの下面に二箇所と中央壁2B上面に二箇所形成されているが、支持部8の形状、位置、個数とも、これに限定されることはなく、要するにクランプ1をチューブTに容易に装着でき、装着したあとは容易に外れたり移動したりしない構造であれば、何でも採用できる。
[使用例]
本考案のクランプ1は、天上部3を下方に押したとき、押止部5の先端部5Aが、中央部2Aの孔9を経て、チューブTを折り曲げて液体流路を閉塞し、先端部5Aの係止部6が、係止部7に係止することで、チューブTの閉塞状態を維持するものであり、その使用の一例について図4を用いて詳述する。
(1)図4(A)のように、クランプ1の空間Sに、チューブTの閉塞の必要な部分を挟み込ませる。突起形状に形成した支持部8により、チューブTは空間S内に安定して支持される。
(2)底部2の下面と天上部3上面を、例えば親指と人差し指の二本の指でつまんで、天上部3を下方に押すと、バネ部4の屈曲部Cと接続部Jが折れ曲がり、上下に縮む。同時に、天上部3から下方に形成されている押止部5の先端部5Aが中央部2Aの孔9Aを通ると同時に、図4(B)のように(1)のチューブTを折り曲げながら、中央壁2Bの孔9B周囲の保持部13にチューブTを折り曲げたままで押し込む。
(3)中央部2Aの孔9Aを通過した先端部5Aは、その先端部5Aに形成した係止部6が孔9Aの係止部7に係止した状態、かつ図4(C)のようにチューブTを折り曲げた形状で閉止した状態となる。
また、図2(B)及び図4(C)に示すように先端部5Aの係止部6が引っかかるように係止部7に係止されることで、係止部6のくさび形(山型、略三角形等)状の作用によってクランプ1の閉止は二度と解除されることはない。
(A)本考案のクランプ1の正面図、(B)側面図、(C)背面図、(D)天面図、(E)底面図 (A)図1(A)のクランプ前の断面図、(B)図1(A)のクランプしたときの断面図 (A)中央部2Aの概略図、(B)中央壁2Bの概略図 本考案のクランプ1の使用状態の概略図((A)チューブ閉止前(B)チューブ閉止途中、(C)チューブ閉止状態)
符号の説明
1 クランプ
2 底部
2A 中央部
2B 中央壁
3 天上部
4 バネ部
5 押止部
5A 先端部
5B (押止部5の)基部
5BW (基部5Bの)幅
6 係止部
6W (係止部6の)最大幅
7 係止部
8 (チューブTの)支持部
9A (中央部2Aの)孔
9B (中央壁2Bの)孔
9C (底部2の)孔
9AW (孔9Aの)幅
9BW (孔9Bの)幅
10 溝
10A 凸部
11 後方壁
12 側壁
13 保持部
C 屈曲部
J 接続部
SL 斜面
T チューブ

Claims (7)

  1. 天上部(3)と中央部(2A)と底部(2)とから構成され、
    前記天上部(3)は、下方に向けて押止部(5)を突設し、当該押止部(5)は前記天上部(3)の近位に基部(5B)、遠位先端に先端部(5A)を有し、当該先端部(5A)の周囲には係止部(6)を形成し、
    前記中央部(2A)は、略中央に前記先端部(5A)が通過可能な孔(9A)を形成し、後方に後方壁(11)を形成し、
    前記底部(2)は、略中央に孔(9C)を形成し、
    前記天上部(3)下面と前記中央部(2A)上面の間に、上下に伸縮可能に形成したバネ部(4)を配置し、
    前記係止部(6)は、前記中央部(2A)の孔(9A)の係止部(7)に係止できるように形成した、ことを特徴するクランプ(1)。
  2. 前記先端部(5A)の周囲に形成した前記係止部(6)の最大幅(6W)は、前記押止部(5)の基部(5B)の幅(5BW)及び前記孔(9A)の幅(9AW)よりも大きく形成し、
    前記孔(9A)の幅(9AW)は、基部(5B)の幅(5BW)よりも実質的に大きく形成した、ことを特徴とする請求項1に記載のクランプ(1)。
  3. 前記底部(2)は、両側に側壁(12)を略垂直方向に立ち上げて、当該側壁(12)を介して、天面に中央壁(2B)を配置し、
    当該中央壁(2B)の略中央には、前記底部(2)の孔(9C)に略垂直方向に貫通する孔(9B)を形成し、当該孔(9B)は周囲に、前記押止部(5)とともにチューブ(T)を折り曲げた状態で保持するための保持部(13)を有する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクランプ(1)。
  4. 前記中央部(2A)と前記底部(2)は、少なくとも後方壁(11)を介して連結され、
    前記中央部(2A)に形成した孔(9A)は、前記係止部(6)に対応する係止部(7)を有し、
    前記中央部(2A)、前記中央壁(2B)、前記後方壁(11)及び底部(2)に囲まれる空間に、チューブ(T)を着脱できる空間(S)を形成し、当該空間(S)内に、チューブ(T)の支持部(8)を配置した、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のクランプ(1)。
  5. 前記中央部(2A)下面及び/又は前記中央壁(2B)上面に支持部(8)を、一箇所ないし複数箇所形成し、チューブ(T)を着脱できるようにした、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のクランプ(1)。
  6. 天上部(3)と中央部(2A)と底部(2)とから構成され、
    前記天上部(3)は、下方に向けて押止部(5)を突設し、当該押止部(5)は下方に向けて順に基部(5B)と先端部(5A)を有し、先端部(5A)の周囲には係止部(6)を形成し、
    前記中央部(2A)は、略中央に前記押止部(5)が通過可能な孔(9A)を形成し、後方に後方壁(11)を形成し、
    前記中央部(2A)は、前記係止部(6)に対応する係止部(7)を有し、
    前記底部(2)は、略中央に孔(9C)を形成し、
    前記中央部(2A)は両側に側壁(12)を略垂直方向に立ち上げて、当該側壁(12)を介して、天面に中央壁(2B)を配置し、当該中央壁(2B)の略中央には、底部(2)の孔(9C)に略垂直方向に貫通する孔(9B)を形成し、当該孔(9B)は、周囲に前記押止部(5)とともにチューブ(T)を折り曲げた状態で保持するための保持部(13)を有し、
    前記中央部(2A)と前記底部(2)は、少なくとも後方壁(11)を介して連結され、
    前記天上部(3)下面と前記中央部(2A)上面の間に、上下に伸縮可能に形成したバネ部(4)を配置し、
    前記中央部(2A)、前記中央壁(2B)、前記後方壁(11)及び底部(2)の囲まれる空間に、チューブ(T)を着脱できる空間(S)を形成し、
    前記中央部(2A)下面及び/又は前記中央壁(2B)上面に支持部(8)を、一箇所ないし複数箇所形成して、チューブ(T)を着脱できるようにし、
    前記天上部(3)を下方に押したとき、前記押止部(5)の先端部(5A)が、中央部(2A)の孔(9A)から中央壁(2B)の孔(9B)の周囲の保持部(13)に、チューブ(T)を押し潰しながら折り曲げて液体流路を閉塞し、
    前記押止部(5)の前記係止部(6)が、前記係止部(7)に係止することで、チューブ(T)の閉塞状態を維持できるようにした、ことを特徴とするクランプ(1)。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のクランプ(1)を装着したことを特徴とする医療用具。
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