JP6383530B2 - 医療用チューブのクランプ部材 - Google Patents
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Description
即ち、排尿バッグに溜められた尿を廃棄する際には、このバッグに連結されている排出チューブを閉じているクランプ部材を両手で操作して開放しなければならず、このため、開放直後の該チューブの先端部分から尿が排出されてしまい、手などを汚してしまうという不都合を生じる。
また、片手でクランプ部材を開放できたとしても、排尿バッグに連結され且つクランプ部材によって閉じられている該チューブの先端部分はフリーの状態にあり、これを固定しづらいという問題もある。
前記固定アーム及び可動アームは、何れも前記固定管の中心軸に対して垂直方向に延びており、
前記固定アームと可動アームとは、その一方側端部においてヒンジバンドにより互いに前記固定管の中心軸とは垂直方向の面内で旋回可能であり、該固定管の中心軸の方向に互いに移動可能に設けられており、これらアームの他方側端部には、それぞれ、互いに係合可能な爪が設けられており、
前記固定アームのヒンジバンド近傍部分は前記固定管の前記チューブが挿入される側に一体に連なっていると共に、
前記可動アームのヒンジバンド近傍部分には、前記固定アームと対面する側の面に凹部が形成されており、
前記可動アームを該固定アーム側に旋回して閉じることにより、該凹部の面により該チューブが該固定アームの面に圧接されて該チューブがクランプされることを特徴とする医療用チューブのクランプ部材が提供される。
(1)前記ヒンジバンドを支点として前記可動アームを該固定アーム側に旋回して、前記固定管に挿入されるチューブをクランプしたとき、前記可動アームの爪は、前記固定アームの爪を乗り越えて、前記固定アームの爪と係合し、前記チューブをクランプしている状態において、前記可動アームの先端を下方にずらすことにより、前記可動アームの爪と固定アームとの爪の係合が解除されること、
(2)前記可動アームに形成されている凹部は、前記ヒンジバンド側が深く、ヒンジバンドから離れた先端部側が浅く形成されていること、
が好ましい。
一方、この医療用チューブを閉じているクランプ部材においては、可動アームを下方に押し下げることにより、前記爪の係合を解除することができる。爪の係合が解除されると、潰された形状のチューブは、その弾性力により元の形態に復帰する。この復帰により可動アームと固定アームとの間が押し広げられ、かくしてチューブが開放されることとなる。
即ち、本発明によれば、可動アームを押し下げるという片手でも容易に行い得る操作のみで自動的に閉じられたチューブを開放することができる。
尚、この医療用チューブ30は、例えば排尿バッグなどに連結されており、このようなバッグ内に収容された尿などの液を、このチューブ30を通して排出するようになっている。
また、本発明のクランプ部材20においては、固定管1の下端近傍部分において固定管1に差し込まれたチューブ30が固定アーム3と可動アーム5によりクランプされ、閉じられることが図1から理解されよう。
この第1の爪10は、固定アーム3の上面から可動アーム5側に延びている水平基部10aと、水平基部10aの先端から下方に延びている下方突起10bを有している。また、下方突起10bの可動アーム5側に位置する面には、上方から下方かつ側面3a側に傾斜して延びている傾斜面10cが形成されており、更に下方突起10bの下端には側面3a側に突出している突部10dが形成されている。
第2の爪11は、可動アーム5の下面から固定アーム3側に延びている水平基部11aと、水平基部11aの先端から上方に延びている上方突起11bを有している。また、上方突起11bの固定アーム5側に位置する面には、下方から上方かつ側面5a側に傾斜して延びている傾斜面11cが形成されており、更に上方突起11bの上端には側面5a側に突出している突部11dが形成されている。
これにより、チューブ30はしっかりとクランプされ、チューブ30内での液の流れが完全に遮断される。
即ち、図9の状態で互いに係合している固定アーム3と可動アーム5との先端部分を握りしめると、図11(a)に示されているように、第2の爪11は、固定アーム3に形成されている切り欠き部13(第1の爪10が形成されている部分)の側面3a側に移動し、第1の爪10と第2の爪11との係合(突部10dと突部11dとの噛み合い)が解除される。この状態で、固定アーム3の先端部と可動アーム5の先端部とを、これを握っている片手で上下にずらすと、図11(b)に示されているように、可動アーム5は完全にフリーの状態となり、クランプされて潰れているチューブ30の弾性力によって開いた状態となり、チューブ30は、潰された形態から原形に復帰し、チューブ30内を液が流通し得るようになる。
勿論、このような凹部17は、固定アーム3側に設けることも可能であるが、クランプしていくときのチューブ30の位置ずれや過度な変形を防止するという観点から、可動アーム5側に凹部17が設けられるべきである。
尚、上記の凹部17は、ヒンジバンド7側が深く、先端部側が浅く形成されていることが望ましい。即ち、可動アーム5を閉じてチューブ30をクランプしていく場合、固定アーム3と可動アーム5との間隔は、ヒンジバンド7側が狭く、先端部側が広くなっている。このため、チューブ30の圧縮量は、ヒンジバンド7側が先端部側よりもかなり大きくなっている。このため、チューブ30は異常な形でクランプされて保持されることとなりやすく、チューブ30の破損などを生じ易い。しかるに、上記のように凹部17の深さをヒンジバンド7側を深く且つ先端部側を浅く形成しておくことにより、チューブ30を全体として均一に圧縮でき、異常な形でチューブを保持するという不都合を有効に回避することができる。
3:固定アーム
5:可動アーム
7:ヒンジバンド
10:第1の爪
11:第2の爪
13、15:切り欠き部
17:凹部
20:クランプ部材
30:チューブ
Claims (4)
- 医療用チューブの先端部分が挿入されて該チューブを固定するための固定管と、該固定管に挿入されるチューブをクランプするための固定アームと可動アームとからなり、
前記固定アーム及び可動アームは、何れも前記固定管の中心軸に対して垂直方向に延びており、
前記固定アームと可動アームとは、その一方側端部においてヒンジバンドにより互いに前記固定管の中心軸とは垂直方向の面内で旋回可能であり、該固定管の中心軸の方向に互いに移動可能に設けられており、これらアームの他方側端部には、それぞれ、互いに係合可能な爪が設けられており、
前記固定アームのヒンジバンド近傍部分は前記固定管の前記チューブが挿入される側に一体に連なっていると共に、
前記可動アームのヒンジバンド近傍部分には、前記固定アームと対面する側の面に凹部が形成されており、
前記可動アームを該固定アーム側に旋回して閉じることにより、該凹部の面により該チューブが該固定アームの面に圧接されて該チューブがクランプされることを特徴とする医療用チューブのクランプ部材。 - 前記ヒンジバンドを支点として前記可動アームを該固定アーム側に旋回して、前記固定管に挿入されるチューブをクランプしたとき、前記可動アームの爪は、前記固定アームの爪を乗り越えて、前記固定アームの爪と係合し、前記チューブをクランプしている状態において、前記可動アームの先端を下方にずらすことにより、前記可動アームの爪と固定アームとの爪の係合が解除される請求項1に記載の医療用チューブのクランプ部材。
- 前記可動アームに形成されている凹部は、前記ヒンジバンド側が深く、ヒンジバンドから離れた先端部側が浅く形成されている請求項1または2に記載のクランプ部材。
- 排尿バッグに設けられている排出チューブのクランプに使用される請求項1〜3の何れかに記載の医療用チューブのクランプ部材。
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JP2013210884A JP6383530B2 (ja) | 2013-10-08 | 2013-10-08 | 医療用チューブのクランプ部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013210884A JP6383530B2 (ja) | 2013-10-08 | 2013-10-08 | 医療用チューブのクランプ部材 |
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Family Applications (1)
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2013
- 2013-10-08 JP JP2013210884A patent/JP6383530B2/ja active Active
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