JP2014062425A - 緩衝部材及び車両用ロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォークやポールにおいて、高い剛性を確保するとともに、優れた静粛性を発揮し、かつ、製造コストの低廉化を図りながら長期に亘って安定した作動を発揮させることが可能な緩衝部材及び車両用ロック装置を提供する。
【解決手段】本発明の緩衝部材43は、車両用ロック装置のフォーク3を構成し、ストライカSとの衝突の緩衝を行う。緩衝部材43は、フォーク本体41の第1アーム411の表面に沿って延びる表面部431と、第1アーム411の裏面に沿って延びる裏面部432と、表面部431と裏面部432とを接続する接続部433と、接続部433と一体に設けられ、ストライカSとの緩衝を行う緩衝部434と、第1アーム411に対する緩衝部434の位置を規制する位置決め部Pとからなる。緩衝部材43は、第1アーム411に差し込まれることによってフォーク本体412に組付けられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、緩衝部材及び車両用ロック装置に関する。
車体にはトランクリッドやドア等の開閉体が揺動可能に設けられている。この開閉体は車両用ロック装置及びストライカによって車体にロックされる。このような車両用ロック装置は、ストライカを進入させる進入口が形成されたベースプレートと、ベースプレートに固定され、ベースプレートとの間にラッチ室を形成するカバーとを備えている。ラッチ室内には、フォークとポールとが揺動可能に設けられている。フォークは、第1揺動軸周りで揺動可能に設けられ、進入口内でストライカを係止したラッチ状態、又は進入口内からストライカを解除したアンラッチ状態に切り替わる。ポールは、第2揺動軸周りで揺動可能に設けられ、フォークを固定又は開放可能である。
ところで、開閉体は重量物であり、かつ開閉体を確実にロックする必要があることから、車両用ロック装置のフォーク及びポールと、ストライカとには、それぞれ高い剛性が求められ、金属部品が採用される。一方、これらフォーク、ポール及びストライカが金属部品であれば、開閉体のロック又はアンロックを行う際にこれらが互いに衝突し、異音が生じ易い。
そこで、特許文献1、2の車両用ロック装置では、高い剛性を確保しつつ、静粛性に優れるフォークやポールを提案している。
特許文献1に開示されたフォークやポールは、金属製の板材からなり、厚さ方向に揺動軸が挿通される軸孔が貫設され、かつ軸孔から離れる方向に突出するアームが形成された本体と、この本体の外周面にコーティングされたエラストマー又は合成樹脂からなるコーティング部とからなる。コーティング部はインサート成形によってコーティングされている。この車両用ロック装置では、フォーク及びポールの本体が金属製であることから、高い剛性を発揮する。また、開閉体のロック又はアンロック時には、フォークとポールとが互いのコーティング部同士で衝突したり、フォークのコーティング部とストライカとが衝突したりすることとなり、優れた静粛性を発揮することが可能である。
また、特許文献2に開示されたフォークは、フォーク本体に緩衝部材が設けられている。フォーク本体も、金属製の板材からなり、厚さ方向に揺動軸が挿通される軸孔が貫設され、かつ軸孔から離れる方向に突出するアームが形成されている。このフォーク本体は、より具体的には、揺動軸が軸孔に挿通される基部と、基部から突出し、アンラッチ状態でストライカによって押圧される第1アームと、基部から突出し、第1アームとの間にストライカを進入させる切欠きを形成する第2アームと、ポールと係合するポール係合部とを有している。緩衝部材はゴムのような材質からなる。この緩衝部材は、第1アームの表面に沿って延びる表面部と、揺動軸を挿通させるように表面部に形成された表面孔と、第1アームの切欠き側に凹設されたあり溝と係合する突部と、第1アームの切欠き側で表面部と一体に設けられ、ストライカとの緩衝を行う緩衝部とからなる。この車両用ロック装置においても、フォーク本体が金属製であることから、高い剛性を発揮する。また、開閉体のロック又はアンロック時には、フォークの緩衝部材とストライカとが衝突することとなり、優れた静粛性を発揮することが可能である。
実開平4−59277号公報 実開昭58−171460号公報
しかし、上記特許文献1の車両用ロック装置では、フォークやポールをインサート成形方法により成形すると、異音の抑制に必要な箇所以外にもコーティング部をコーティングすることとなり、エラストマー等に無駄が生じる。また、プレス加工されるフォークやポールの本体は厚み等にばらつきを有し易く、これらを用いてインサート成形を行えば、コーティング部にバリが生じ易い。このようにバリが生じたフォークやポールでは、作動不良や噛み合い不良を生じることから、コーティング部のバリ取り処理を別途行う必要が生じ、フォークやポールの製造効率が低下してしまう。さらに、インサート成形を行うためには、インサート成形専用の機械が必要となるだけでなく、例えばフォークやポールの本体の形状について、インサート成形を考慮した形状とする必要がある等、フォークやポールを製造するために必要な作業工程が多くなる。これらのため、上記特許文献1記載の車両用ロック装置では、製造コストが増大する。
一方、特許文献2の車両用ロック装置では、緩衝部材がフォーク本体の外周面全体又は外周面のほぼ全体に設けられていないことから、上記特許文献1記載の車両用ロック装置に対し、製造コストの面で利点がある。
しかし、特許文献2記載の緩衝部材は、表面部の表面孔に揺動軸を挿通し、かつ突部をあり溝に係合することのみによってフォーク本体に組み付けられているに過ぎない。このため、この緩衝部材では、長期間の使用によってフォーク本体に対する緩衝部の位置がずれ易い。このため、この車両用ロック装置では、異音を生じる懸念を生じる。また、この車両用ロック装置では、緩衝部材が異常な位置に移動し、フォークがラッチ状態やアンラッチ状態になり難かったり、ポールがフォークを固定又は開放し難かったりする等、安定した作動が阻害されるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、フォークやポールにおいて、高い剛性を確保するとともに、優れた静粛性を発揮し、かつ、製造コストの低廉化を図りながら長期に亘って安定した作動を発揮させることが可能な緩衝部材及び車両用ロック装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の緩衝部材は、車両用ロック装置のフォーク又はポールを構成し、相手材との衝突の緩衝を行う緩衝部材において、
前記フォーク又は前記ポールは、金属製の板材からなり、厚さ方向に揺動軸が挿通される軸孔が貫設され、かつ前記軸孔から離れる方向に突出するアームが形成された本体と、少なくとも前記アームを覆う前記緩衝部材とを有し、
前記緩衝部材は、前記アームの表面に沿って延びる表面部と、前記アームの裏面に沿って延びる裏面部と、前記表面部と前記裏面部とを接続する接続部と、前記接続部と一体に設けられ、前記相手材との緩衝を行う緩衝部と、前記アームに対する前記緩衝部の位置を規制する位置決め部とからなり、
前記アームに差し込まれるか、前記アームを挟み込むことによって前記本体に組付けられることを特徴とする(請求項1)。
本発明の緩衝部材は、アームに差し込まれるか、又はそのアームを挟み込むことによってフォークの本体又はポールの本体に組付けられる。これにより、フォーク又はポールでは、各本体を金属製とすることで剛性を確保しつつ、緩衝部材によって相手材との衝突を緩衝することができる。このため、この緩衝部材によれば、開閉体を車体にロックする際や、そのロックを解除する際にフォークやポールから異音が発生することを抑制することができる。
また、この緩衝部材によれば、フォークの本体やポールの本体におけるアームを始め、異音の発生を抑制するにあたって必要な箇所にのみ緩衝部材を設けることが可能となる。このため、この緩衝部材によれば、緩衝部材の材料に無駄が生じ難くなる。
さらに、この緩衝部材によれば、フォークやポールをインサート成型によって形成する必要がないことから、フォークの本体やポールの本体の形状に対する制限が緩和される他、インサート成形後のバリを除去する処理が不要となる。
また、この緩衝部材では、位置決め部によって緩衝部の位置が規制されるため、緩衝部材を組み付けた際に、フォークの本体やポールの本体に対する緩衝部の位置合わせが容易となる。このため、この緩衝部材によれば、フォークやポールの製造効率を高くできる。
そして、この緩衝部材では、フォークの本体又はポールの本体に組付けられることにより、表面部と裏面部とがそれぞれアームの表面と裏面とに位置し、アームが表面部と裏面部とに挟持された状態となる。そして、位置決め部が緩衝部の位置を規制する。このため、この緩衝部材では、長期間の使用によってもフォークの本体やポールの本体に対する緩衝部の位置がずれ難く、フォークやポールの作動を阻害し難い。
したがって、本発明の緩衝部材によれば、フォークやポールにおいて、高い剛性を確保できるとともに、優れた静粛性を発揮し、かつ、製造コストの低廉化を図りながら長期に亘って安定した作動を発揮させることができる。
本発明においてフォーク又ポールにおける相手材とは、フォークの場合、ポールやストライカが相当する。一方、ポールの場合、相手材はフォークの他、ポールを変異させるカムやレバーが相当する。また、本発明の緩衝部材は、相手材との衝突を緩衝することで、異音の発生を抑制できるのであれば、例えば、ゴム、エラストマー、樹脂材等、種々の材質で形成することができる。
本発明の車両用ロック装置は、ストライカを進入させる進入口が形成されたベースプレートと、
前記ベースプレートに固定され、前記ベースプレートとの間にラッチ室を形成するカバーと、
前記ラッチ室内に前記揺動軸の一つである第1揺動軸周りで揺動可能に設けられ、前記進入口内で前記ストライカを係止したラッチ状態、又は前記進入口内から前記ストライカを解除したアンラッチ状態に切り替わるフォークと、
前記ラッチ室内に前記揺動軸の他の一つである第2揺動軸周りで揺動可能に設けられ、前記フォークを固定又は開放可能なポールとを備え、
前記フォーク又は前記ポールは、金属製の板材からなり、厚さ方向に前記第1揺動軸又は前記第2揺動軸が挿通される軸孔が貫設され、かつ前記軸孔から離れる方向に突出するアームが形成された本体と、
少なくとも前記アームを覆う緩衝部材とを有し、
前記緩衝部材は、前記アームの表面に沿って延びる表面部と、前記アームの裏面に沿って延びる裏面部と、前記表面部と前記裏面部とを接続する接続部と、前記接続部と一体に設けられ、相手材との緩衝を行う緩衝部と、前記アームに対する前記緩衝部の位置を規制する位置決め部とからなり、
前記アームに差し込まれるか、前記アームを挟み込むことによって前記本体に組付けられ、
前記緩衝部材が前記ベースプレート及び前記カバーに案内されていることを特徴とする(請求項2)。
本発明の車両用ロック装置では、フォーク又はポールが上記緩衝部材を有しているため、開閉体を車体にロックする際や、そのロックを解除する際にフォークやポールから異音が発生することを抑制することができる他、緩衝部材における各効果を享受できる。
また、この車両用ロック装置では、緩衝部材がベースプレート及びカバーに案内されている。このため、フォーク又はポールが揺動する際にも異音が生じ難い。
したがって、本発明の車両用ロック装置によれば、フォークやポールにおいて、高い剛性を確保できるとともに、優れた静粛性を発揮し、かつ、製造コストの低廉化を図りながら長期に亘って安定した作動を発揮させることができる。
本体は、第1揺動軸周りで揺動可能なフォークを構成するフォーク本体であり得る。このフォーク本体は、第1揺動軸が軸孔に挿通される基部と、基部から突出し、アンラッチ状態でストライカによって押圧される第1アームと、基部から突出し、第1アームとの間にストライカを進入させる切欠きを形成する第2アームと、ポールと係合するポール係合部とを有し得る。そして、少なくとも第1アームを覆い、切欠き側に緩衝部が位置していることが好ましい(請求項3)。
この場合、緩衝部材はフォーク本体に組み付けられている。この緩衝部材の緩衝部は、第1アームを覆っていることから、フォークによってストライカを係止する際、フォークとストライカとの衝突を緩衝する。このため、この車両用ロック装置によれば、開閉体を車体にロックする際における異音の発生を好適に抑制することができる。
ポール係合部は第1アームの先端に設けられ得る。また、接続部は第1アームが差し込まれる筒状に形成され得る。そして、接続部の先端には、ポール係合部を突出させる開口が形成されていることが好ましい(請求項4)。
この場合、接続部内に第1アームを挿し込むことで、フォーク本体に緩衝部材を容易に組み付けることが可能となる。また、この緩衝部材が組み付けられたフォークでは、ポール係合部が緩衝部材の外で直接ポールと係合する。ポール係合部は、剛性に優れた金属製であることから、フォークをポールに好適に係合させることが可能となる。これにより、ポールはフォークを確実に固定することが可能となる。
また、フォークのポール係合部と係合するポールのフォーク係合部に対し、緩衝部材がクッションとして機能するため、ポールが衝突する際の異音の発生を抑制できる。さらに、ポールがフォークを固定している時、フォーク係合部が緩衝部材の接続部を押圧することから、緩衝部材がフォーク本体から外れ難い。
本発明の緩衝部材において、表面部は、軸孔と同軸をなす表面孔を有し得る。また、裏面部は、軸孔と同軸をなす裏面孔を有し得る。そして、表面孔及び裏面孔の少なくとも一方は、第1揺動軸が挿通されて位置決め部とされていることが好ましい(請求項5)。
この場合、接続部内に第1アームを挿し込みつつ、表面孔及び裏面孔に第1揺動軸を挿通させれば、第1アーム等に対する緩衝部の位置を規制することが可能となる。このため、車両用ロック装置は容易に組み付けられる。
カバーには、ベースプレートに向かって延び、自己の内周面に第1揺動軸を嵌合させるボスが形成され得る。そして、表面孔はボスの外周面と略同径にされ、裏面孔はボスの外周面よりも大径にされていることが好ましい(請求項6)。この場合、車両用ロック装置の組付け時にカバーのボスの先端が緩衝部材に乗り上げることがなく、組付け不良を生じ難い。
カバーには、ボス周りでベースプレートに近づく段部が形成され得る。そして、フォーク本体は段部よりも径外方向に突出していることが好ましい(請求項7)。この場合、フォーク本体に緩衝部材を組付けてサブアッシーとした後、ベースプレートとカバーとの間にそのサブアッシーを挟み込む作業を行い易い。
本発明の緩衝部材において、表面部は、軸孔と同軸に内側に延びる表面側内ボスを有し得る。また、裏面部は、軸孔と同軸に内側に延びる裏面側内ボスを有し得る。そして、表面側内ボス及び裏面側内ボスは、第1揺動軸が挿通されて位置決め部とされ得る(請求項8)。
この場合、フォーク本体に緩衝部材を組付けてサブアッシーとした後、表面側内ボス及び裏面側内ボス内に第1揺動軸を挿通することで、第1アーム等に対する緩衝部の位置を規制することが可能となる。このため、車両用ロック装置は容易に組み付けられる。また、第1揺動軸が表面側内ボス及び裏面側内ボスを介して緩衝部材と大きな面積で安定して接触することとなり、緩衝部材の耐久性が向上するとともに、作動音も低減できる。表面側内ボスと裏面側内ボスとは当接していてもよく、当接していなくてもよい。
カバーには、自己の内周面に第1揺動軸を嵌合させる揺動軸穴が形成され得る。そして、表面側内ボス及び裏面側内ボスの内周面は、揺動軸穴と略同径にされていることが好ましい(請求項9)。この場合、車両用ロック装置の組付け時に第1揺動軸を揺動軸穴、表面側内ボス及び裏面側内ボス内に挿通し易く、組付け不良を生じ難い。
カバーには、揺動軸穴周りでベースプレートに近づく段部が形成され得る。そして、フォーク本体は段部よりも径外方向に突出していることが好ましい(請求項10)。この場合、フォーク本体に緩衝部材を組付けてサブアッシーとした後、ベースプレートとカバーとの間にそのサブアッシーを挟み込む作業を行い易い。
本発明の緩衝部材において、表面部及び裏面部の少なくとも一方は、軸孔と同軸に外側に延びる外ボスを有し得る。そして、外ボスは、第1揺動軸が挿通されて位置決め部とされ得る(請求項11)。
この場合、接続部内に第1アームを差し込みつつ、外ボスに第1揺動軸を挿通させれば、第1アーム等に対する緩衝部の位置を規制することが可能となる。このため、車両用ロック装置は容易に組み付けられる。また、第1揺動軸が外ボスを介して緩衝部材と大きな面積で安定して接触することとなり、緩衝部材の耐久性が向上するとともに、作動音も低減できる。
カバーには、ベースプレートに向かって延び、自己の内周面に第1揺動軸を嵌合させるボスが形成され得る。表面部が外ボスを有し、裏面部は、軸孔と同軸をなす裏面孔を有し得る。そして、外ボスの内周面はボスの外周面と略同径にされ、裏面孔はボスの外周面よりも大径にされていることが好ましい(請求項12)。この場合、車両用ロック装置の組付け時にカバーのボスの先端が緩衝部材に乗り上げることがなく、組付け不良を生じ難い。
カバーには、ボス周りでベースプレートに近づく段部が形成され得る。そして、フォーク本体は段部よりも径外方向に突出していることが好ましい(請求項13)。この場合、フォーク本体に緩衝部材を組付けてサブアッシーとした後、ベースプレートとカバーとの間にそのサブアッシーを挟み込む作業を行い易い。
本発明の緩衝部材及び車両用ロック装置によれば、フォークやポールにおいて、高い剛性を確保できるとともに、優れた静粛性を発揮し、かつ、製造コストの低廉化を図りながら長期に亘って安定した作動を発揮させることができる。
実施例1の車両用ロック装置の分解斜視図である。 実施例1の車両用ロック装置に係り、ロック部の平面図である。 実施例1の車両用ロック装置に係り、カバーを外したロック部の平面図である。 実施例1の車両用ロック装置におけるフォークの分解斜視図である。 実施例1の車両用ロック装置に係り、緩衝部材の斜視図である。 実施例1の車両用ロック装置に係り、フォークの平面図である。 実施例1の車両用ロック装置に係り、ロック部の要部断面図である。 実施例2の車両用ロック装置に係り、緩衝部材の斜視図である。 実施例2の車両用ロック装置に係り、ロック部の要部断面図である。 実施例3の車両用ロック装置に係り、緩衝部材の斜視図である。 実施例3の車両用ロック装置に係り、ロック部の要部断面図である。 実施例4の車両用ロック装置に係り、緩衝部材の斜視図である。 実施例4の車両用ロック装置に係り、フォークの平面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜4を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
実施例1の車両用ロック装置(以下、ロック装置という。)は、車体に揺動可能に設けられたトランクリッドを車体にロックするためのものである。車体にはストライカS(図2及び図3参照)が固定され、トランクリッドにロック装置が固定されている。なお、車体には、トランクリッドが開放されているか否かを確認するためのランプが設けられている。
このロック装置は、図1に示すように、ロック部Lと、アクチュエータ部Aとを備えている。ロック部Lは、ベースプレート15、ロックカバー17、フォーク3、ポール5等を備えている。
ベースプレート15は鉄系材料からなる。ベースプレート15は、上下に垂直に延びる平坦な平面部15aと、平面部15aの上方で平面部15aから約45°前方に屈曲された傾斜部15bと、平面部15aの両側で平面部15aに対して直角をなして前方に屈曲された縁部15c、15dと、各縁部15c、15dの上端において、各縁部15c、15dから外側に水平に屈曲された取付部15e、15fとからなる。
平面部15aには、ストライカSが進入可能な進入口15gが下端から上方に向かって形成されている。また、平面部15aには、ピン穴15h、15iが貫設されている。傾斜部15bには、組付孔15j、15kが貫設されている。また、傾斜部15bには、円弧状の切欠き15lが形成されている。取付部15e、15fには、トランクリッドに固定するためのねじ孔15m、15nが形成されている。
ロックカバー17は樹脂製である。ロックカバー17は、ベースプレート15の平面部15aと平行に延びる対面部17aと、対面部17aから平面部15aに向かって延びる周壁17bとを有している。対面部17aは平面部15aの下方2/3程度のみに対面し、上端には縁17cが水平に形成されている。周壁17bには、取付部15e、15fの下面まで延びる延長部17e、17fが一体に形成されている。縁17c及び延長部17e、17fは平面部15aの上方1/3程度を露出する切欠き17gを形成している。対面部17a及び周壁17bにも、進入口15gと整合する進入口17hが形成されている。対面部17aには、ピン穴15h、15iと対面するピン穴17i、17jが貫設されている。ピン穴17iが揺動軸穴である。
ロックカバー17には、図7に示すように、ピン穴17i内でベースプレート15に向かって延び、自己の内周面にピン19を嵌合させるボス17kが形成されている。また、ロックカバー17には、ボス17k周りでベースプレート15に近づく段部17mが形成されている。ピン穴17j側にも同様のボス及び段部が形成されている。
ベースプレート15とロックカバー17とは、ピン穴15h及びピン穴17iに設けられるピン19と、ピン穴15i及びピン穴17jに設けられるピン21とが加締められることによって固定されている。ピン19が第1揺動軸であり、ピン21が第2揺動軸である。
図2及び図3に示すように、ベースプレート15の平面部15aの下方2/3程度の部分とロックカバー17の対面部17aとの間には、周壁17bで下方及び両側方が囲まれたラッチ室1aが形成されている。ラッチ室1a内にフォーク3及びポール5が内蔵されている。
フォーク3は、図4〜6に示すように、鉄系材料製の板材からなるフォーク本体41と、ゴム製の緩衝部材43とからなる。
フォーク本体41は、厚さ方向に軸孔41aが貫設された基部410を有している。軸孔41aには、図7に示すように、ロックカバー17のボス17kとともにピン19が挿通される。図4に示すように、基部410には、軸孔41aから離れる方向に突出する第1、2アーム411、412が設けられている。第1アーム411は、アンラッチ状態でストライカSによって押圧されるようになっている。第2アーム412は、第1アーム411との間にストライカSを進入させる切欠き413を形成している。第1アーム411の先端には、ポール5と係合するポール係合部414が突設されている。また、基部410には、軸孔41aから離れる方向に突出する第3アーム415が設けられている。第3アーム415は、第1アーム411における切欠き413とは反対側に位置している。第3アーム415には係止穴415aが貫設されている。第3アーム413は切欠き17g内に位置している。
緩衝部材43は、図4〜6に示すように、表面部431と、裏面部432と、接続部433とを有している。表面部431は、フォーク本体41の第1アーム411におけるロックカバー17側である表面に沿って延びている。裏面部432は、フォーク本体41の第1アーム411におけるベースプレート15側である裏面に沿って延びている。接続部433は、表面部431と裏面部432とを接続している。
接続部433は第1アーム411が差し込まれる筒状に形成されている。このため、緩衝部材43は、第1アーム411に差し込まれることによってフォーク本体41に組付けられる。接続部433の先端には、ポール係合部414を突出させる開口433aが形成されている。また、接続部433にはストライカSとの緩衝を行う緩衝部434が一体に設けられている。緩衝部434には、厚さ方向に貫設された緩衝穴434aが形成されている。緩衝部434は、フォーク本体41の切欠き413側に位置している。
また、表面部431はフォーク本体41の軸孔41aと同軸をなす表面孔431aを有している。また、裏面部432は軸孔41aと同軸をなす裏面孔432aを有している。図7に示すように、表面孔431aはロックカバー17のボス17kの外周面と略同径にされている。一方、裏面孔432aはボス17kの外周面よりも大径にされている。このため、表面孔431aは、ボス17k及びピン19が挿通されることにより、第1アーム411に対する緩衝部434の位置を規制する位置決め部Pとされている。また、フォーク本体41はロックケース17の段部17mよりも長さaだけ径外方向に突出している。
フォーク本体41に緩衝部材43を組付けてサブアッシーとした後、ベースプレート15とロックカバー17との間にそのサブアッシーを挟み込む。これにより、フォーク3は、図2及び図3に示すように、ピン19周りで揺動可能になる。つまり、フォーク3は、進入口15g、17h内でストライカSを係止したラッチ状態、又は進入口15g、17h内からストライカSを解除したアンラッチ状態に切り替わる。
図1に示すように、ポール5は、ピン21から離れる方向に延びるアーム5aを有している。アーム5aは、切欠き17g内から傾斜部15bに向かって延び、切欠き15lから傾斜部15bの前方に突出している。フォーク3の第3アーム415における係止穴415aとポール5のアーム5aとには、引張ばね23が掛けられている。引張ばね23は切欠き17g内に位置している。また、ポール5は、フォーク本体41のポール係合部414と係合するフォーク係合部5bを有している。
ポール5はピン21周りで揺動可能である。つまり、ポール5は、フォーク係合部5bがポール係合部414と係合してフォーク3を固定可能な固定位置と、フォーク係合部5bとポール係合部414との係合が外れてフォーク3を開放可能な開放位置との間を揺動可能である。
図1及び図2に示すように、アクチュエータ部Aは、ロック部Lと着脱可能である。アクチュエータ部Aは、アクチュエータベース27、アクチュエータカバー25、アクチュエータ9、第1〜3端子11、13、35等を備えている。
アクチュエータベース27は樹脂製である。このアクチュエータベース27は、基部27aと、基部27aの上方及び両側方で基部27aから直角に延びる周壁27bとを有している。
アクチュエータカバー25も樹脂製である。このアクチュエータカバー25は、アクチュエータベース27の基部27aと対面する基部25aと、基部25aの上方及び両側方で基部25aから直角に延びる周壁25bと、基部25aの下方で基部25aに対してやや前方に傾斜しながら延びる舌部25cとを有している。
アクチュエータカバー25の基部25aとアクチュエータベース27の基部27aとの間には、周壁25b、27bで上方及び両側方が囲まれたアクチュエータ室7aが形成されている。アクチュエータ室7a内にアクチュエータ9、ウォーム29、ウォームホイール31、第1〜3端子11、13、35が保持されている。
アクチュエータ9の回転軸は基部25a及び基部27aと平行に延びており、この回転軸にウォーム29が固定されている。ウォームホイール31は、基部25a及び基部27aと平行にアクチュエータ室7a内で回転可能に収納されており、ウォームホイール31と噛み合っている。ウォームホイール31は、アクチュエータカバー25の基部25aとの間に設けられるねじりコイルばね33により、初期位置に付勢されている。ウォームホイール31におけるアクチュエータカバー25の基部25a側の面には、カム31aが形成されている。ポール5のアーム5aはこのカム31aによって押圧され、ポール5が固定位置から開放位置に揺動する。
第1端子11、第2端子13及び第3端子35の各一端11a、13a、35aは、アクチュエータカバー25とアクチュエータベース27とで形成されるコネクタ7b内で3本の雄端子として機能する。
第1端子11は一端11aから下方に延び、その他端11bはアクチュエータ室7aから下方に突出している。他端11bはフォーク3の第3アーム415に押圧されるようになっている。第2端子13も一端13aから下方に延び、その他端13bは下端が第1端子11に近づくように屈曲している。第2端子13及び第3端子35はアクチュエータ9に接続されている。
アクチュエータ部Aをロック部Lに固定する場合、ベースプレート15の組付孔15j、15kにネジ2、4を通し、ネジ2、4をアクチュエータベース27の図示しないネジ穴に螺合する。こうしてロック装置が得られる。
このロック装置では、図2及び図3に示すように、フォーク3が右回転し、切欠き413が進入口15g、17hと整合している状態において、トランクリッドを閉じれば、ストライカSが進入口15g、17h及び切欠き413に進入する。これにより、フォーク3は引張ばね23の付勢力に抗してピン19周りで左回転する。そして、引張ばね23の付勢力によってポール5がピン21周りで左回転し、フォーク係合部5bがポール係合部414と係合する。このため、フォーク3は進入口15g、17h内でストライカSを係止したラッチ状態になる。このため、トランクリッドは車体にロックされる。
この際、このロック装置では、緩衝部材43が第1アーム411に差し込まれることによってフォーク本体41に組付けられている。これにより、フォーク3では、フォーク本体41を金属製とすることで剛性を確保しつつ、緩衝部材43の緩衝部434によってストライカSとの衝突を緩衝することができる。このため、このロック装置によれば、トランクリッドを車体にロックする際にフォーク3から異音が発生することを抑制することができる。
また、このロック装置では、緩衝部材43がベースプレート15及びロックカバー17に案内されているため、フォーク3が揺動する際にも異音が生じ難い。特に、このロック装置では、フォーク係合部5bに対し、緩衝部材43がクッションとして機能するため、ポール5が衝突する際の異音の発生を抑制できる。さらに、ポール5がフォーク3を固定している時、フォーク係合部5bが緩衝部材43の接続部433を押圧することから、緩衝部材43がフォーク本体41から外れ難い。
なお、この状態では、図1に示す第1端子11の他端11bがフォーク3の第3アーム415によって第2端子13の他端13bから離れる方向に押圧され、第1端子11と第2端子13の他端13bの下端とが離反している。これにより、車室内のランプが消灯し、トランクリッドが閉鎖されていることが確認できる。
ユーザがトランクリッドを開けるためのスイッチをONすることにより、アクチュエータ9が回転すれば、カム31aによってポール5のアーム5aが右に押圧され、ポール5が固定位置から開放位置に揺動する。このため、フォーク係合部5bがフォーク3のポール係合部414から離れ、フォーク3は引張ばね23の付勢力によってピン19周りで右回転する。このため、フォーク3は進入口15g、17h内からストライカSを解除したアンラッチ状態になる。このため、トランクリッドがアンロックとされる。図示しないレバーを操作した場合も同様である。また、バッテリの蓄電量が少ない場合等、ユーザが切欠き15lから突出しているアーム5aを右に揺動する場合も同様である。
なお、この状態では、第1端子11の他端11bがフォーク3の第3アーム415から離れるため、第1端子11のばね性により、他端11bが第2端子13の他端13bと当接する。これにより、車室内のランプが点灯し、トランクリッドが開放されていることが確認できる。
このロック装置では、フォーク本体41における第1アーム411にのみ緩衝部材43を設けていることから、緩衝部材43の材料に無駄が生じ難い。
また、このロック装置によれば、フォーク3をインサート成形によって形成する必要がないことから、フォーク本体41の形状に対する制限が緩和される他、インサート成形後のバリを除去する処理が不要となっている。
さらに、緩衝部材43においては、位置決め部Pによって緩衝部434の位置が規制されるため、緩衝部材43をフォーク本体41に組み付けた際に、フォーク本体41に対する緩衝部434の位置合わせが容易となっている。このため、この緩衝部材43によれば、フォーク3の製造効率を高くできる。
そして、この緩衝部材43では、フォーク本体41に組付けられることにより、表面部431と裏面部432とがそれぞれ第1アーム411の表面と裏面とに位置し、第1アーム411が表面部431と裏面部432とに挟持された状態となる。そして、位置決め部Pが緩衝部434の位置を規制する。このため、この緩衝部材43では、長期間の使用によってもフォーク本体41に対する緩衝部434の位置がずれ難く、フォーク3の作動を阻害し難い。
したがって、このロック装置によれば、フォーク3において、高い剛性を確保できるとともに、優れた静粛性を発揮し、かつ、製造コストの低廉化を図りながら長期に亘って安定した作動を発揮させることができる。
また、このロック装置では、ポール係合部414が第1アーム411の先端に設けられている。また、緩衝部材43の接続部433が筒状に形成されている。そして、接続部433の先端にポール係合部414を突出させる開口433aが形成されている。このため、接続部433内に第1アーム411を挿し込むことで、フォーク本体41に緩衝部材43を容易に組み付けることが可能となっている。また、この緩衝部材43が組み付けられたフォーク3では、ポール係合部414が緩衝部材43の外で直接ポール5と係合する。ポール係合部414は、剛性に優れた金属製であることから、フォーク3をポール5に好適に係合させることが可能となっている。これにより、ポール5はフォーク3を確実に固定することが可能である。
さらに、緩衝部材43においては、表面部431が軸孔41aと同軸をなす表面孔431aを有している。また、裏面部432は、軸孔41aと同軸をなす裏面孔432aを有している。そして、表面孔431aがロックカバー17のボス17kの外周面と略同径にされ、表面孔431aにボス17k及びピン19が挿通されることにより、表面孔431aが位置決め部Pとされている。このため、この緩衝部材43では、接続部433内に第1アーム411を挿し込みつつ、表面孔431a及び裏面孔432aにボス17k及びピン19を挿通させれば、第1アーム411等に対する緩衝部434の位置を規制することが可能となっている。また、裏面孔432aはボス17kの外周面よりも大径にされているため、ロック装置の組付け時にロックカバー17のボス17kの先端が緩衝部材43に乗り上げることがなく、組付け不良を生じ難い。さらに、ロックカバー17に段部17mが形成され、フォーク本体41が段部17mよりも径外方向に突出している。このため、フォーク本体41に緩衝部材43を組付けてサブアッシーとした後、ベースプレート15とロックカバー17との間にそのサブアッシーを挟み込む作業を行い易い。このため、ロック装置は容易に組み付けられる。
(実施例2)
実施例2のロック装置は、図8に示す緩衝部材45を採用している。この緩衝部材45は、表面部451と、裏面部452と、接続部453とを有している。接続部453にはストライカSとの緩衝を行う緩衝部454が一体に設けられている。緩衝部454には、厚さ方向に貫設された緩衝穴454aが形成されている。
表面部451は、図9にも示すように、フォーク本体41の軸孔41aと同軸に内側に延びる表面側内ボス451aを有している。また、裏面部452は、軸孔41aと同軸に内側に延びる裏面側内ボス452aを有している。
ロックカバー17には、自己の内周面にピン19を嵌合させるピン穴17iが形成されている。表面側内ボス451a及び裏面側内ボス452aの内周面は、ピン穴17iと略同径にされている。このため、表面側内ボス451a及び裏面側内ボス452aは、ピン19が挿通されることにより、第1アーム411に対する緩衝部454の位置を規制する位置決め部Pとされている。他の構成は実施例1と同様である。
このロック装置では、フォーク本体41に緩衝部材45を組付けてサブアッシーとした後、表面側内ボス451a及び裏面側内ボス452a内にピン19を挿通することで、第1アーム411等に対する緩衝部454の位置を規制することが可能である。このため、ロック装置が容易に組み付けられる。
また、このロック装置では、ピン19が表面側内ボス451a及び裏面側内ボス452aを介して緩衝部材45と大きな面積で安定して接触していることから、緩衝部材45の耐久性が向上するとともに、作動音も低減できる。他の作用効果は実施例1と同様である。
(実施例3)
実施例3のロック装置は、図10に示す緩衝部材47を採用している。この緩衝部材47は、表面部471と、裏面部472と、接続部473とを有している。接続部473にはストライカSとの緩衝を行う緩衝部474が一体に設けられている。緩衝部474には、厚さ方向に貫設された緩衝穴474aが形成されている。
表面部471は、図11にも示すように、フォーク本体41の軸孔41aと同軸に外側に延びる外ボス471aを有している。裏面部472は軸孔41aと同軸をなす裏面孔472aを有している。外ボス471aの内周面はロックカバー17のボス17kの外周面と略同径にされている。裏面孔472aはロックカバー17のボス17kの外周面よりも大径にされている。このため、外ボス471aは、ボス17k及びピン19が挿通されることにより、第1アーム411に対する緩衝部474の位置を規制する位置決め部Pとされている。他の構成は実施例1と同様である。
このロック装置では、接続部473内に第1アーム411を差し込みつつ、外ボス471aにボス17k及びピン19を挿通させれば、第1アーム411等に対する緩衝部474の位置を規制することが可能となる。このため、ロック装置が容易に組み付けられる。
また、このロック装置では、ピン19が外ボス471aを介して緩衝部材47と大きな面積で安定して接触していることから、緩衝部材47の耐久性が向上するとともに、作動音も低減できる。他の作用効果は実施例1と同様である。
(実施例4)
実施例4のロック装置は、図12に示す緩衝部材49を採用している。この緩衝部材49は、表面部491と、裏面部492と、接続部493とを有している。表面部491は、フォーク本体41の第1アーム411及び第2アーム412におけるロックカバー17側である表面に沿って延びている。裏面部492は、フォーク本体41の第1アーム411及び第2アーム412におけるベースプレート15側である裏面に沿って延びている。接続部493は、表面部491と裏面部492とを接続している。
接続部493は、第1アーム411が差し込まれる筒状部493aと、筒状部493aと一体をなし、第2アーム412を挟み込むサンドイッチ部493bとからなる。筒状部493aは筒状に形成されている。サンドイッチ部493bには、表面部491から厚さ方向に延びるフランジ493cが形成されている。フランジ493cは、裏面部492との間にスリット493dを有している。このため、緩衝部材49は、第1アーム411に差し込まれるとともに、第2アーム412を挟み込むことによってフォーク本体41に組付けられる。
筒状部493aの先端には、ポール係合部414を突出させる開口493eが形成されている。また、筒状部493aにはストライカSとの緩衝を行う緩衝部494が一体に設けられている。緩衝部494には、厚さ方向に貫設された緩衝穴494aが形成されている。
表面部491はフォーク本体41の軸孔41aと同軸をなす表面孔491aを有している。また、裏面部492は軸孔41aと同軸をなす裏面孔492aを有している。表面孔491aはロックカバー17のボス17kの外周面と略同径にされている。一方、裏面孔492aはボス17kの外周面よりも大径にされている。このため、表面孔491aは、ボス17k及びピン19が挿通されることにより、第1アーム411に対する緩衝部494の位置を規制する位置決め部Pとされている。他の構成は実施例1と同様である。
このロック装置では、第1アーム411に差し込まれるとともに、第2アーム412を挟み込むことにより、フォーク本体41に組付けられる。他の作用効果は実施例1と同様である。
以上において、本発明を実施例1〜4に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜4に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施例1〜4は、緩衝部材をフォーク3に設けているが、ポール5に設けてもよい。また、緩衝部材をアームに挟み込むことのみによってフォーク本体やポールの本体に設けてもよい。
本発明は、車両用開閉体のロック装置等に利用可能である。
3…フォーク
5…ポール
S…ストライカ、相手材
43、45、47、49…緩衝部材
19…ピン、揺動軸、第1揺動軸
21…ピン、揺動軸、第1揺動軸
41a…軸孔
411、412…アーム(411…第1アーム、412…第2アーム)
41…フォーク本体、本体
431、451、471、491…表面部
432、452、472、492…裏面部
433、453、473、493…接続部
434、454、474、494…緩衝部
P…位置決め部
15g…進入口
15…ベースプレート
1a…ラッチ室
17…ロックカバー、カバー
413…切欠き
414…ポール係合部
433a、493e…開口
431a…表面孔
432a…裏面孔
17k…ボス
17m…段部
451a…表面側内ボス
452a…裏面側内ボス
17i…ピン穴、揺動軸穴
471a…外ボス

Claims (13)

  1. 車両用ロック装置のフォーク又はポールを構成し、相手材との衝突の緩衝を行う緩衝部材において、
    前記フォーク又は前記ポールは、金属製の板材からなり、厚さ方向に揺動軸が挿通される軸孔が貫設され、かつ前記軸孔から離れる方向に突出するアームが形成された本体と、少なくとも前記アームを覆う前記緩衝部材とを有し、
    前記緩衝部材は、前記アームの表面に沿って延びる表面部と、前記アームの裏面に沿って延びる裏面部と、前記表面部と前記裏面部とを接続する接続部と、前記接続部と一体に設けられ、前記相手材との緩衝を行う緩衝部と、前記アームに対する前記緩衝部の位置を規制する位置決め部とからなり、
    前記アームに差し込まれるか、前記アームを挟み込むことによって前記本体に組付けられることを特徴とする緩衝部材。
  2. ストライカを進入させる進入口が形成されたベースプレートと、
    前記ベースプレートに固定され、前記ベースプレートとの間にラッチ室を形成するカバーと、
    前記ラッチ室内に前記揺動軸の一つである第1揺動軸周りで揺動可能に設けられ、前記進入口内で前記ストライカを係止したラッチ状態、又は前記進入口内から前記ストライカを解除したアンラッチ状態に切り替わるフォークと、
    前記ラッチ室内に前記揺動軸の他の一つである第2揺動軸周りで揺動可能に設けられ、前記フォークを固定又は開放可能なポールとを備え、
    前記フォーク又は前記ポールは、金属製の板材からなり、厚さ方向に前記第1揺動軸又は前記第2揺動軸が挿通される軸孔が貫設され、かつ前記軸孔から離れる方向に突出するアームが形成された本体と、
    少なくとも前記アームを覆う緩衝部材とを有し、
    前記緩衝部材は、前記アームの表面に沿って延びる表面部と、前記アームの裏面に沿って延びる裏面部と、前記表面部と前記裏面部とを接続する接続部と、前記接続部と一体に設けられ、相手材との緩衝を行う緩衝部と、前記アームに対する前記緩衝部の位置を規制する位置決め部とからなり、
    前記アームに差し込まれるか、前記アームを挟み込むことによって前記本体に組付けられ、
    前記緩衝部材が前記ベースプレート及び前記カバーに案内されていることを特徴とする車両用ロック装置。
  3. 前記本体は、前記第1揺動軸周りで揺動可能な前記フォークを構成するフォーク本体であり、
    前記フォーク本体は、前記第1揺動軸が前記軸孔に挿通される基部と、前記基部から突出し、前記アンラッチ状態で前記ストライカによって押圧される第1アームと、前記基部から突出し、前記第1アームとの間に前記ストライカを進入させる切欠きを形成する第2アームと、前記ポールと係合するポール係合部とを有し、
    少なくとも前記第1アームを覆い、前記切欠き側に前記緩衝部が位置している請求項2記載の車両用ロック装置。
  4. 前記ポール係合部は前記第1アームの先端に設けられ、
    前記接続部は前記第1アームが差し込まれる筒状に形成され、
    前記接続部の先端には、前記ポール係合部を突出させる開口が形成されている請求項3記載の車両用ロック装置。
  5. 前記表面部は、前記軸孔と同軸をなす表面孔を有し、
    前記裏面部は、前記軸孔と同軸をなす裏面孔を有し、
    前記表面孔及び前記裏面孔の少なくとも一方は、前記第1揺動軸が挿通されて前記位置決め部とされている請求項3又は4記載の車両用ロック装置。
  6. 前記カバーには、前記ベースプレートに向かって延び、自己の内周面に前記第1揺動軸を嵌合させるボスが形成され、
    前記表面孔は前記ボスの外周面と略同径にされ、前記裏面孔は前記ボスの前記外周面よりも大径にされている請求項5記載の車両用ロック装置。
  7. 前記カバーには、前記ボス周りで前記ベースプレートに近づく段部が形成され、
    前記フォーク本体は前記段部よりも径外方向に突出している請求項6記載の車両用ロック装置。
  8. 前記表面部は、前記軸孔と同軸に内側に延びる表面側内ボスを有し、
    前記裏面部は、前記軸孔と同軸に内側に延びる裏面側内ボスを有し、
    前記表面側内ボス及び前記裏面側内ボスは、前記第1揺動軸が挿通されて前記位置決め部とされている請求項3又は4記載の車両用ロック装置。
  9. 前記カバーには、自己の内周面に前記第1揺動軸を嵌合させる揺動軸穴が形成され、
    前記表面側内ボス及び前記裏面側内ボスの内周面は、前記揺動軸穴と略同径にされている請求項8記載の車両用ロック装置。
  10. 前記カバーには、前記揺動軸穴周りで前記ベースプレートに近づく段部が形成され、
    前記フォーク本体は前記段部よりも径外方向に突出している請求項9記載の車両用ロック装置。
  11. 前記表面部及び前記裏面部の少なくとも一方は、前記軸孔と同軸に外側に延びる外ボスを有し、
    前記外ボスは、前記第1揺動軸が挿通されて前記位置決め部とされている請求項3又は4記載の車両用ロック装置。
  12. 前記カバーには、前記ベースプレートに向かって延び、自己の内周面に前記第1揺動軸を嵌合させるボスが形成され、
    前記表面部が前記外ボスを有し、
    前記裏面部は、前記軸孔と同軸をなす裏面孔を有し、
    前記外ボスの内周面は前記ボスの外周面と略同径にされ、前記裏面孔は前記ボスの前記外周面よりも大径にされている請求項11記載の車両用ロック装置。
  13. 前記カバーには、前記ボス周りで前記ベースプレートに近づく段部が形成され、
    前記フォーク本体は前記段部よりも径外方向に突出している請求項12記載の車両用ロック装置。
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