JP5386297B2 - ドアラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のトランクドアやハッチバックドアなどを閉塞状態に維持するドアラッチ装置に関するものである。
車両のトランクリッド、バックドア等に採用されるドアラッチ装置として、例えば特許文献1に開示されたものがある。
このドアラッチ装置には、車体側に設けたストライカを保持するラッチ(フォーク)と、ラッチに係合してラッチをストライカを保持した状態に維持するラチェット(クローレバー)と、ラチェットを操作してラッチとラチェットとの係合を解除する操作レバー、または、モータによって回転するウォームホイールに形成されたカム体とが設けられている。
これらの部材は、ドアラッチ装置がドアの内部に収納可能となるように、折り曲げて形成された金属製のベースプレートにそれぞれ軸支されている。ドアの端面に沿って配置されるベースプレートの下部部分には、ラッチとラチェットとが軸支されている。また、ドアの長さ方向に沿って延びるベースプレートの上部部分には、操作レバーおよびウォームホイールが軸支され、モータ等が配置されている。
そして、このドアラッチ装置には、内部への水滴、および、ほこり等の侵入を防止するために、ベースプレートの下部部分に対応してラッチおよびラチェット等を覆う樹脂カバーと、ベースプレートの上部部分に対応してモータおよびウォームホイール等を覆うケースとがベースプレートにそれぞれ固定されて設けられている。
このドアラッチ装置において、樹脂カバーとケースとを一体的に形成して1つの部品(一体型ケース)とすることによって部品点数を削減し、製造コストを低減することが考えられる。しかし、例えば、一体型ケースに上記各部材の軸部を設け、ベースプレート側に各軸部に対応する軸受部を設けた場合、ベースプレートの下部部分に軸支されるラッチおよびラチェットの軸部と、ベースプレートの上部部分に軸支される操作レバーおよびウォームホイールの軸部とが異なる方向に延びて設けられるため、一方側の軸部に沿って一体型ケースに対してベースプレートを装着しようとすると、他方側の軸部に対して斜め方向からベースプレートが装着されることになる。この場合、他方側の軸部の先端が、ベースプレートの軸受部に対応せず、軸受部の周辺に干渉してベースプレートが装着できないという問題が生じる。
特開2007−63847号公報
本発明は、樹脂カバーとケースとを一体的に形成可能とし、軸部と軸受部の周辺が干渉することなくベースプレートを装着することができ、部品点数を削減できるドアラッチ装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明のドアラッチ装置は、第1装着面および該第1装着面の端部と連続し側面視で該第1装着面に対して傾斜した第2装着面を有するベースプレートと、前記ベースプレートの第1装着面に一端側が支持され、車体に設けられたストライカを係止および解放可能なラッチ機構の構成部品を軸支する第1軸部と、前記ベースプレートの第2装着面に一端側が支持され、前記第1軸部の軸線と平行でない方向に延びて配置され、前記ラッチ機構を操作してストライカを解放可能な状態とする回転部材を軸支する第2軸部と、前記ベースプレートの第1装着面および第2装着面に対向して設けられ、前記第1軸部および第2軸部の他端側を支持するケースとを備えたドアラッチ装置において、前記第1軸部または前記第2軸部の先端部に、組み付け時に前記ベースプレートまたは前記ケースに設けられた軸受孔の周辺との干渉を回避する切り欠き部を設けるようにした。
この構成によれば、第1装着面に一端側が支持された第1軸部、若しくは、第1装着面の端部と連続し側面視で第1装着面に対して傾斜した第2装着面に一端側が支持された第2軸部の先端部に、または、ベースプレートの第1装着面および第2装着面に対向したケースに他端側が支持された第1軸部、若しくは、第2軸部の先端部に切り欠き部を設けることにより、組み付け時にベースプレートまたはケースに設けられた軸受孔の周辺との干渉を回避することができ、切り欠き部を有する軸部を軸受孔に挿通することができる。
前記切り欠き部が設けられた第1軸部または第2軸部は、前記ベースプレートまたは前記ケースに回転不能に取り付けられていることが好ましい。この構成によれば、組み付け時に切り欠き部を有する軸部が回転することがないので、切り欠き部の位置決めを確実に行うことができ、組み付け性を向上できる。
前記切り欠き部は、前記ケースに設けられた前記第1軸部の先端部に前記ベースプレートに設けられたベース側第1軸受孔を挿通して係止させた状態で、前記ベースプレートを前記係止点を支点として回転させたとき、前記ベースプレートに設けられたベース側第2軸受孔の周辺が前記ケース側に設けられた前記第2軸部の先端部に干渉しない形状にて、前記第2軸部の先端部に形成されていることが好ましい。この構成によれば、第1軸部の先端部にベースプレートに設けたベース側第1軸受孔を挿通して係止させ、ベースプレートを回転させるようにすれば、ケース側に設けた第2軸部の先端部がベースプレートに設けたベース側第2軸受孔の周辺と干渉するのを防止できる。したがって、ベースプレートをケースに容易に装着することができる。
前記第1軸部は、前記ケースのケース側第1軸受孔に遊挿されて、前記ケースに装着されていることが好ましい。この構成によれば、第1軸部をケース側第1軸受孔内で若干傾斜させることができる。したがって、組み付け時に、ベースプレートのベース側第2軸受孔を第1軸部の傾斜に対応した長さだけ第2軸部側に近づけることができ、ベースプレートをケースに容易に装着することができる。これにより、切り欠き部をより小さくできる。その結果、第2軸部とベース側第2軸受孔との係り代を広くとることができ、確実に第2軸部を支持することができる。
前記切り欠き部は、前記ケースに設けられた前記第2軸部の先端部に前記ベースプレートに設けられたベース側第2軸受孔を挿通して係止させた状態で、前記ベースプレートを前記係止点を支点として回転させたとき、前記ベースプレートに設けられた前記ベース側第1軸受孔の周辺が前記ケース側に設けられた前記第1軸部の先端部に干渉しない形状にて、前記第1軸部の先端部に形成されていることが好ましい。この構成によれば、第2軸部の先端部にベースプレートに設けたベース側第2軸受孔を挿通して係止させ、ベースプレートを回転させるようにすれば、ケース側に設けた第1軸部の先端部がベースプレートに設けたベース側第1軸受孔の周辺と干渉するのを防止できる。したがって、ベースプレートをケースに容易に装着することができる。
本発明によれば、ベースプレートの第1装着面に一端側が支持された第1軸部、若しくは、第1装着面の端部と連続し側面視で第1装着面に対して傾斜した第2装着面に一端側が支持された第2軸部の先端部に、または、ベースプレートの第1装着面および第2装着面に対向したケースに他端側が支持された第1軸部、若しくは、第2軸部の先端部に切り欠き部を設けることにより、組み付け時にベースプレートまたはケースに設けられた軸受孔の周辺との干渉を回避することができ、切り欠き部を有する軸部を軸受孔に挿通することができる。すなわち、ケースを一体的に形成した場合でも、ベースプレートをケースに装着することができる。したがって、ケースを一体的に形成して部品点数を削減でき製造コストを低減できる。
図1(A)は本発明にかかるドアラッチ装置のカバー部品を外した状態を示す正面図、図1(B)は要部断面図。 本発明にかかるドアラッチ装置の分解斜視図。 本発明にかかるドアラッチ装置の分解斜視図。 ケースに取り付けられたモータを示す図。 図5(A)はケースのコネクタ部に取り付けられる各ターミナルを示す図、図5(B)は各ターミナルのケースにおける固定位置を示す図。 各ターミナルのスイッチベースによるケースへの固定状態を示す図。 第2開放機構の非装着状態におけるモータ配設部およびカム部材配設部を示す図。 図8(a)乃至図8(c)は本発明にかかるドアラッチ装置の組み付け手順を示す図。 図9(a)乃至図9(c)は変形例を示す図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1乃至図5は、本発明の実施形態に係るドアラッチ装置を示す。このドアラッチ装置は、トランクドアやハッチバックドアなどの開閉体および車体のうち一方に装着され、他方に配設されたストライカ(図示せず)を離脱可能に係止することにより、ドアの閉塞状態を維持するものである。
このドアラッチ装置は、ベースプレート10およびケース20からなるケーシングを備えている。このケーシングには、ストライカ(図示せず)に係止する係止位置およびストライカ(図示せず)の係止状態を解除する解除位置の間で移動可能なフォーク40と該フォーク40に係止してフォーク40を前記係止位置に維持するクローレバー50とを有するラッチ機構を備えている。また、ケーシングには、ラッチ機構のストライカ(図示せず)の係止を解除する第1開放機構および任意に取り付けられる第2開放機構が配設される。第1開放機構は、操作ハンドル(図示せず)の開放操作によってドアを開放可能とし、操作レバー(回転部材)60およびスイッチベース(固定部材)70を備えている。また、第2開放機構は、スイッチ(図示せず)の開放操作によってドアを開放可能とし、モータ80、ターミナル(固定接触部材)90、マイナス側ターミナル91、プラス側ターミナル92、可動接触部材93およびカムギア(カム部材)100を備えている。
ベースプレート10は金属製であり、図1中下側に位置する先端に向けて漸次先細とした略三角形状のものである。このベースプレート10には、両側縁に補強用のリブ11が屈曲加工により立設されている。また、ベースプレート10の先端には、ストライカを着脱可能に挿通する挿通溝12が設けられている。この挿通溝12の一側には、フォーク40を回転可能に取り付けるための第1取付孔(ベース側第1軸受孔)13が設けられている。また、挿通溝12の他側には、クローレバー50を回転可能に取り付けるための第2取付孔(ベース側第1軸受孔)14が設けられている。さらに、ベースプレート10の略中央部には、操作レバー60を回転可能に取り付けるための第3取付孔(ベース側第2軸受孔)15が設けられている。第1取付孔13及び第2取付孔14が設けられた第1装着面16と、第3取付孔15が設けられた第2装着面17とは互いに異なる平面である。すなわち、ベースプレート10の第1装着面16は、該第1装着面16の端部と連続し第3取付孔15が設けられた第2装着面17に対して、側面視でケース20側へ曲がった傾斜面となっている。
ケース20は樹脂製であり、ベースプレート10の第1装着面16および第2装着面17に対向して設けられ、ベースプレート10に対応した形状となっている。ケース20は、ベースプレート10側に外周壁21により形成された開口部を有している。ケース20の開口部は、ベースプレート10により閉鎖される。
ケース20はモータ配設部22を備えている。モータ配設部22には、モータ80のウォーム81側を支持するウォーム側支持部23と、モータ80のウォーム81側と反対側を支持するマイナスターミナル側支持部24及びプラスターミナル側支持部25とが設けられている。モータ80は、同一平面上に位置するウォーム側支持部23、マイナスターミナル側支持部24およびプラスターミナル側支持部25により支持される。
このモータ配設部22の横には、ウォーム81およびカムギア100を配設するためのカム部材配設部26が設けられている。このカム部材配設部26には、ウォーム81の先端を支持するウォーム先端支持部27が設けられている。このカム部材配設部26には、ドアラッチ装置の組付状態で後述するスイッチベース70のカム部材用支持部71に内嵌される先端28を有する軸部(カム部材用軸部)29が突設されている。カム部材配設部26には、リターンスプリング104の一端を係止するリターンスプリング係止部30と、スイッチベース70の中間部分をベースプレート10とケース20との間で挟み込んで取り付けるスイッチベース中間取り付け部31とが設けられている。スイッチベース中間取り付け部31の側縁は、後述するカムギア100の操作部103と係止して、カムギア100の周方向への回転を阻止するようになっている。
また、ケース20には、モータ配設部22の側部に、相手側コネクタと接続するためのコネクタ部32が設けられている。コネクタ部32はケース20外側に開口し、その奥側には閉塞部33が形成されている。閉塞部33には、モータ配設部22から順に3つの挿通孔34A,34B,34Cが設けられている。挿通孔34Aには、ケース20の内部からコネクタ部32内に向けて固定接触部材90が挿通される。挿通孔34Bには、ケース20の内部からコネクタ部32内に向けてマイナス側ターミナル91が挿通される。挿通孔34Cには、ケース20の内部からコネクタ部32内に向けてプラス側ターミナル92が挿通される。コネクタ部32の閉塞部33の挿通孔34A,34Bの上部には、後述するスイッチベース70の被支持部74を支持するスイッチベース支持部35が設けられている。
カム部材配設部26の外側のスイッチベース中間取り付け部31の近傍に、固定接触部材90のコネクタ部32と反対側の端部を保持する固定接触部材保持部36が設けられている。
このケース20には、ベースプレート10への組付状態で挿通溝12に対応する挿通溝部37が設けられている。ケース20には、第1取付孔13に対応する第1貫通孔(ケース側第1軸受孔)38が設けられるとともに、第2取付孔14に対応する第2貫通孔(ケース側第1軸受孔)39が設けられている。第1貫通孔38は、後述する第1取付ピン42を遊挿する大きさである。第2貫通孔39は、後述する第2取付ピン52を遊挿する大きさである。第1取付ピン42の外径に対する第1貫通孔38の外径および第2取付ピン52の外径に対する第2貫通孔39の外径は、それぞれ0.1〜0.2mm大きいことが好ましい。
フォーク40は金属製であり、ベースプレート10の第1取付孔13に対応する第1軸孔41を備えている。そして、フォーク40は、図8(c)に示した第2取付ピン52と同様に、ケース20の第1貫通孔38から挿通され、先端部42aがベースプレート10の第1取付孔13の縁にカシメ固定された第1取付ピン(第1軸部)42により回転可能に軸着されている。このフォーク40には、ストライカを挿通可能なU字形状の係止溝43、可動接触部材93を押圧する可動接触部材押圧部44および係止段部45が設けられている。
クローレバー50は金属製であり、一端にベースプレート10の第2取付孔14に対応する第2軸孔51を備えている。そして、クローレバー50は、図8(c)に示すように、ケース20の第2貫通孔39から挿通され、先端部52aがベースプレート10の第2取付孔14の縁にカシメ固定された第2取付ピン(第1軸部)52により回転可能に軸着されている。このクローレバー50に、フォーク40の係止段部45に係止する爪状の係止部53と、操作レバー60およびカムギア100の操作部61,103が係合(当接)する操作受部54が設けられている。
操作レバー60は、クローレバー50の操作受部54に係合してフォーク40によるストライカの係止を解除させるものである。操作レバー60は、ベースプレート10の第3取付孔15に対応する第3軸孔62を備えている。そして、ケース20の組み付けによって後述するスイッチベース70の操作レバー用軸部72が貫通されることにより、回転可能に軸着されるものである。この操作レバー60には、組み付け状態でクローレバー50の操作受部54の左側部に位置し、操作レバー60の反時計回りのラッチ開放作動時に操作受部54に係合(当接)する操作部61が設けられている。また、操作レバー60は、トランク内の操作ハンドル(図示せず)に連結されている。
スイッチベース70は、板状部材である。スイッチベース70の厚さ方向の一面には、後述するカムギア100を軸支するカム部材用支持部71が設けられている。スイッチベース70の厚さ方向の他面には、カム部材用支持部71と同じ側に操作レバー60を軸支する操作レバー用軸部(第2軸部)72が設けられている。図6および図7に示すように、操作レバー用軸部72の先端部72aには、操作レバー用軸部72の、第1貫通孔38の中心と第2貫通孔39の中心とを結ぶ線とは反対側の位置に切り欠き部73が設けられている。切り欠き部73が設けられた操作レバー用軸部72は、ケース20に回転不能に取り付けられている。
カム部材用支持部71と反対側には、スイッチベース70の被支持部74が突出するように設けられている。操作レバー用軸部72とスイッチベース70の被支持部74との間には、可動接触部材93を保持する可動接触部材保持部75が設けられている。スイッチベース70には、固定接触部材90を固定接触部材保持部36に対して固定する固定接触部材押さえ部76が設けられている。スイッチベース70の被支持部74の端面と反対側からケース20側に延びるようにターミナル押さえ部77が設けられている。ターミナル押さえ部77は、ケース20の閉塞部33と対向し、閉塞部33との間で固定接触部材90、マイナス側ターミナル91およびプラス側ターミナル92をケース20に固定できるようになっている。スイッチベース70は、厚さ方向には、軸部29,スイッチベース中間取り付け部31およびスイッチベース支持部35により支持されるようになっている。
上記構成によるドアラッチ装置は、操作レバー60に取り付けられ、トランク内に位置するように配設された操作ハンドル(図示せず)によって開閉できるようになっている。また、車両の外側に位置するように配設され物理的なメカキーが挿入されたキーシリンダの回転操作力が、キーロッド(図示せず)を介して操作レバー60に伝達されるようにして開閉してもよい。
操作ハンドル(図示せず)に加えて、スイッチ(図示せず)によって開放可能にするドアラッチ装置には、上記構成を備える第1開放機構に加えてモータ80、固定接触部材90、マイナス側ターミナル91、プラス側ターミナル92、可動接触部材93およびカムギア100を備える第2開放機構がさらに配設される。
モータ80は、ケース20のモータ配設部22に配設される。このモータ80は、その出力軸にウォーム81が配設され、このウォーム81がカム部材配設部26内に位置するように配置される。ウォーム81の先端に設けられた先端被支持部82は、ケース20のウォーム先端支持部27に軸支されている。そして、このウォーム81と後述するカムギア100のウォームギア101の噛み合いにより、カムギア100が開放操作方向に回転駆動する。
固定接触部材90は正極側スイッチ端子であり、負極側スイッチ端子である可動接触部材93と一対となってフォーク40のラッチ状態およびアンラッチ状態(ラッチ機構の作動位置)を検出するものである。
マイナス側ターミナル91とプラス側ターミナル92とは、一対となってモータ80に駆動電力を供給するものである。
カムギア100は、図2に示すように、カム部材配設部26の側に位置する背面側にウォームギア101を備えている。カムギア100は、カム部材配設部26に回転可能に配設されている。カムギア100には、軸方向のベースプレート10側に突出部102が設けられている。また、この突出部102には、径方向外向きに突出し、クローレバー50の操作受部54に係合する操作部103が設けられている。カムギア100の背面には、操作部103が操作受部54に当接していない非開放操作位置に復帰させるリターンスプリング104を配設するリターンスプリング配設部105が設けられている。
第2開放機構の開放操作を行うスイッチ(図示せず)は車内に配設され、モータ80を駆動させてカムギア100を開放操作方向に回転駆動させる実行スイッチである。このスイッチは、車内コントロールエリアネットワーク(CAN)またはリード線によって、コネクタ部32内のマイナス側ターミナル91およびプラス側ターミナル92に接続される。
次に、本実施形態のドアラッチ装置の組み立てについて説明する。
ケーシングに第1開放機構および第2開放機構を組み付ける場合、第2開放機構、第1開放機構の順に組み付ける。
第2開放機構の取り付けは、リターンスプリング104をカムギア100のリターンスプリング配設部105に挿入し、リターンスプリング104の端部をケース20のリターンスプリング係止部30に係止させるようにして、ケース20の軸部29にカムギア100を挿通させる。その際、カムギア100の操作部103がケース20のスイッチベース中間取り付け部31の側縁と当接するようにする。
マイナス側ターミナル91は、ケース20の内部からコネクタ部32内に向けて挿通孔34Bに挿通する。
プラス側ターミナル92は、ケース20の内部からコネクタ部32内に向けて挿通孔34Cに挿通する。
固定接触部材90は、マイナス側ターミナル91およびプラス側ターミナル92をケース20に配置した後、取り付ける。なお、マイナス側ターミナル91とプラス側ターミナル92を取り付ける順序はいずれが先であってもよい。固定接触部材90をケース20の内部からコネクタ部32内に向けて挿通孔34Aに挿通し、ケース20の固定接触部材保持部36に係合させるようにする。
モータ80には、出力軸にウォーム81の先端被支持部82の反対側を挿入してウォーム81を取り付ける。
次に、モータ80を、ウォーム81の先端被支持部82がケース20のウォーム先端支持部27に軸支され、モータ80がモータ配設部22のウォーム側支持部23、マイナスターミナル側支持部24およびプラスターミナル側支持部25に支持されるように設置する。その際、ウォーム81がカムギア100のウォームギア101と噛み合うようにするとともに、モータ80のマイナス端子はマイナス側ターミナル91と接続され、モータ80のプラス端子はプラス側ターミナル92と接続されるようにする。
このようにセットした状態で、図6に示すように、スイッチベース70を、カム部材用支持部71が軸部29の先端28を内嵌し被支持部74がコネクタ部32のスイッチベース支持部35に支持されるようにケース20に取り付けるとともに、固定接触部材90、マイナス側ターミナル91およびプラス側ターミナル92をケース20に固定する。なお、図6においてはスイッチベース70による各ターミナル90,91,92のケース20への固定をわかりやすくするためにモータ80およびカムギア100は図示していない。
そして、可動接触部材93を、スイッチベース70の可動接触部材保持部75に配置する。
次に、第1開放機構の取り付けを説明する。ケーシングに第1開放機構のみを組み付ける場合、上記第2開放機構の取り付けはない。
図7に示すように、スイッチベース70を、カム部材用支持部71が軸部29の先端28を内嵌し、被支持部74がコネクタ部32のスイッチベース支持部35に支持されるようにケース20に取り付ける。
操作レバー60は、操作部61がスイッチベース70の固定接触部材押さえ部76側に位置するようにして、第3軸孔62にスイッチベース70の操作レバー用軸部72を挿通させる。
ケース20の外側から第1取付ピン42を第1貫通孔38に挿入し、可動接触部材押圧部44がカム部材配設部26側へ位置するようにし、係止溝43がケース20の挿通溝部37側へ位置するようにしてフォーク40の第1軸孔41に挿通させる。ケース20の外側から第2取付ピン52を第2貫通孔39に挿入し、操作受部54が操作レバー60の操作部61と対向するようにし、クローレバー50の係止部53がフォーク40の係止段部45と対向するようにしてクローレバー50の第2軸孔51に挿通させる。その際、フォーク40の係止段部45は、クローレバー50の係止部53に係止された状態にする。
図8(a)に示すように、これら全てがセットされた状態で、図8(b)に示すように、第1取付ピン42の先端部42aをベースプレート10の第1取付孔13に挿通させるともに、第2取付ピン52の先端部52aをベースプレート10の第2取付孔14に挿通させる。図示しないフォーク40側の第1取付ピン42は、クローレバー50側の第2取付ピン52と向きが同じであるため、それぞれ同時にベースプレート10に挿通可能である。そして、貫通孔38,39に遊挿された第1取付ピン42の先端部42aおよび第2取付ピン52の先端部52aを操作レバー用軸部72側へ引き寄せ、第1取付ピン42および第2取付ピン52を第1取付孔13および第2取付孔14に係止させる。この状態において、第1取付孔13および第2取付孔14の周縁を形成するそれぞれの内周面のケース20側であって、かつ、第3取付孔15から最も遠い点が係止点13a,14aとなっており、この係止点13a,14aを支点として回転させるようにして、ベースプレート10の第3取付孔15をスイッチベース70の操作レバー用軸部72の先端部72aに近づける。図で一点鎖線で示すように、操作レバー用軸部72の切り欠き部73は、切り欠き部73側の第3取付孔15の周縁が移動する軌道の内側に位置する形状になっているため、ベースプレート10とケース20側の操作レバー用軸部72とは干渉しない。そして、図8(c)に示すように、操作レバー用軸部72を第3取付孔15に挿通させ、ベースプレート10とケース20を合わせる。そして、第1取付ピン42の先端部42aを、第1取付孔13の外面で加締め圧着する。第2取付ピン52の先端部52aを、第2取付孔14の外面で加締め圧着する。そして、ベースプレート10の外側からモータ配設部22およびスイッチベース中間取り付け部31のねじ孔にねじを挿通させてベースプレート10をケース20に締結する。このようにして、第1取付ピン42の先端部42aおよび第2取付ピン52の先端部52aをベースプレート10に設けた第1取付孔13および第2取付孔14に挿通して係止させ、この係止点13a,14aを支点としてベースプレート10を回転させるようにすれば、ケース20側に設けた操作レバー用軸部72の先端部72aがベースプレート10に設けた第3取付孔15の周辺と干渉するのを防止できる。したがって、ベースプレート10をケース20に容易に装着することができる。つまり、樹脂カバーとケースとの2部品からなるケース20を一体的に形成した場合でも、ベースプレート10をケース20に装着できるとともに、ケース20を一体的に形成して部品点数を削減でき、製造コストも低減できる。
なお、本発明のドアラッチ装置は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、切り欠き部を操作レバー用軸部72の先端部72aに設けたが、図9に示すように、操作レバー用軸部72の先端部72aに設けず、第1取付ピン42の先端部42aおよび第2取付ピン52の先端部52aに設けてもよい。操作レバー用軸部72の先端部72aおよび第1取付ピン42の先端部42a、第2取付ピン52の先端部52aのベースプレート10への挿通順序は、前記実施形態とは逆であるが、それ以外の組み付けは同じ手順である。その際、切り欠き部73’が設けられた第1取付ピン42および第2取付ピン52は、ケース20に回転不能に取り付けられる。
また、前記実施形態では、ケース20に支持された第1軸部および第2軸部をベースプレート10に挿通したが、ベースプレート10に支持された第1軸部および第2軸部をケース20に挿通する構成にしてもよい。
10 ベースプレート
13 第1取付孔(ベース側第1軸受孔)
13a 係止点
14 第2取付孔(ベース側第1軸受孔)
14a 係止点
15 第3取付孔(ベース側第2軸受孔)
16 第1装着面
17 第2装着面
20 ケース
38 第1貫通孔(ケース側第1軸受孔)
39 第2貫通孔(ケース側第1軸受孔)
42 第1取付ピン(第1軸部)
42a 先端部
52 第2取付ピン(第1軸部)
52a 先端部
60 操作レバー(回転部材)
72 操作レバー用軸部(第2軸部)
72a 先端部
73,73’ 切り欠き部

Claims (5)

  1. 第1装着面および該第1装着面の端部と連続し側面視で該第1装着面に対して傾斜した第2装着面を有するベースプレートと、
    前記ベースプレートの第1装着面に一端側が支持され、車体に設けられたストライカを係止および解放可能なラッチ機構の構成部品を軸支する第1軸部と、
    前記ベースプレートの第2装着面に一端側が支持され、前記第1軸部の軸線と平行でない方向に延びて配置され、前記ラッチ機構を操作してストライカを解放可能な状態とする回転部材を軸支する第2軸部と、
    前記ベースプレートの第1装着面および第2装着面に対向して設けられ、前記第1軸部および第2軸部の他端側を支持するケースと
    を備えたドアラッチ装置において、
    前記第1軸部または前記第2軸部の先端部に、組み付け時に前記ベースプレートまたは前記ケースに設けられた軸受孔の周辺との干渉を回避する切り欠き部を設けたことを特徴とするドアラッチ装置。
  2. 前記切り欠き部が設けられた第1軸部または第2軸部は、前記ベースプレートまたは前記ケースに回転不能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のドアラッチ装置。
  3. 前記切り欠き部は、前記ケースに設けられた前記第1軸部の先端部に前記ベースプレートに設けられたベース側第1軸受孔を挿通して係止させた状態で、前記ベースプレートを前記係止点を支点として回転させたとき、前記ベースプレートに設けられたベース側第2軸受孔の周辺が前記ケース側に設けられた前記第2軸部の先端部に干渉しない形状にて、前記第2軸部の先端部に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドアラッチ装置。
  4. 前記第1軸部は、前記ケースのケース側第1軸受孔に遊挿されて、前記ケースに装着されていることを特徴とする請求項3に記載のドアラッチ装置。
  5. 前記切り欠き部は、前記ケースに設けられた前記第2軸部の先端部に前記ベースプレートに設けられたベース側第2軸受孔を挿通して係止させた状態で、前記ベースプレートを前記係止点を支点として回転させたとき、前記ベースプレートに設けられたベース側第1軸受孔の周辺が前記ケース側に設けられた前記第1軸部の先端部に干渉しない形状にて、前記第1軸部の先端部に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドアラッチ装置。
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