JP2014061616A - 印刷乾燥システム - Google Patents

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Abstract

【課題】熱風によって原反に不具合が発生することを防止しつつ、原反ロスを減らすこと。
【解決手段】印刷乾燥システムは、原反Fを供給する給送部81と、原反FにインキIで印刷する印刷部90と、熱風生成部1及び熱風ノズル43を有する乾燥装置50と、原反Fを回収する巻取部82と、給送部81からの原反Fの供給を停止させる停止信号を通知する停止信号通知部71と、制御部70と、を備えている。熱風生成部1は、空気を加熱する温水を生成するヒートポンプ10と、温水で加熱された空気を加熱する蒸気を生成する熱源20と、を有している。制御部70は、停止信号通知部71から停止信号を受けると温水による加熱を停止させ、温水による加熱が停止してから所定時間経過後に蒸気による加熱を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、原反に印刷を施した後で乾燥する印刷乾燥システムに関する。
従来から、原反に印刷されたインキやコータで塗布された塗工液を乾燥するために、乾燥装置が用いられている。印刷機、例えばグラビア印刷機を用いて説明すると、印刷が終了すると、印刷が終了した原反は印刷シリンダの印刷出口側から搬出され、熱風室内に導かれる。そして、当該原反に施されたインキは、熱風室内で熱風が吹きかけられることで乾燥され(例えば特許文献1参照)、冷却ローラを経て、外部に搬出される。
この熱風室内で用いられるこのような熱風は、熱風生成部において、室内の空気を所定の温度(例えば120℃)になるまで加熱することで生成される。熱風生成部では、COの排出量とエネルギー使用量を削減するためにヒートポンプが使用され、液体熱媒を熱交換器に通すことで乾燥空気を加熱し、さらにボイラー等で作成した蒸気を熱交換器に通すことで所定の温度まで加熱することが試みられている。
特開平2−99330号公報
ところで、薄い原反に印刷する場合において原反が停止された状態で何も印刷されていない箇所に上述した熱風が当たると、原反が切れてしまうことがある。また、原反が熱風で変形又は伸縮することで、原反が切れないまでも、原反が蛇行して搬送されてしまったり、原反が巻き込まれてしまったりすることもある。
蒸気を用いた加熱では潜熱を用いていることからすぐに冷却することができ、原反の搬送を停止させる旨の信号が入力されると比較的早い段階で熱風の生成を停止させることができる。他方、温水を用いた加熱では顕熱を用いていることから冷却するのに時間がかかってしまい、熱風をすぐに停止させることができない。
このため、原反の品目を切り替えるために一旦停止させる場合であっても、温水による熱風が停止するまで原反の搬送を停止させることができず、原反ロスが多くなってしまっている。
以上のような点に鑑み、本発明は、熱風によって原反に不具合が発生することを防止しつつ、原反ロスを減らすことができる印刷乾燥システムを提供する。
本発明による印刷乾燥システムは、
原反を供給する給送部と、
前記給送部から供給された原反にインキで印刷する印刷部と、
熱風を作り出すための熱風生成部と、前記熱風生成部で作り出された熱風を前記原反に向かって吹き出す熱風ノズルと、を有する乾燥装置と、
前記熱風によって前記インキの乾燥された前記原反を回収する巻取部と、
前記給送部からの前記原反の供給を停止させる停止信号を通知する停止信号通知部と、
前記熱風生成部及び前記停止信号通知部に接続された制御部と、
を備え、
前記熱風生成部が、
空気を取り込むための空気取込口と、
前記空気を加熱する温水を生成するヒートポンプと、
前記温水で加熱された前記空気を加熱する蒸気を生成する熱源と、
を有し、
前記制御部が、前記停止信号通知部から前記停止信号を受けると前記温水による加熱を停止させ、前記温水による加熱が停止してから所定時間経過後に前記蒸気による加熱を停止させる。
このような構成より、原反を停止させる直前で、比較的早い段階で熱風の生成を停止することのできる蒸気のみによって熱風を生成することができ、熱風によって原反に不具合が発生することを防止しつつ、原反ロスを減らすことができる。
本発明による印刷乾燥システムは、
前記蒸気で加熱された後の空気の温度を測定する温度センサをさらに備え、
前記制御部が、前記温度センサからの情報に基づいて、温度制御してもよい。
このような構成より、例えば温水による加熱が停止された場合に蒸気による加熱量を自動で増加させることができ、乾燥装置による乾燥を、効率を落とすことなく最後まで継続して行うことができる。
本発明による印刷乾燥システムにおいて、
前記制御部は、前記停止信号通知部から前記停止信号を受けると、前記温水による加熱を停止させるとともに前記蒸気による加熱量を増加させてもよい。
このような構成より、温水による加熱を停止させると同時に蒸気による加熱量を増加させることができるので、熱風の温度が温水による加熱を停止することで下がる可能性を低減することができる。
本発明による印刷乾燥システムにおいて、
前記熱風生成部は、前記ヒートポンプで加熱された温水を循環させる温水循環路と、前記温水循環路に流れる記温水の量を調整するための温水調整バルブと、前記熱源で加熱された蒸気を循環させる蒸気循環路と、前記蒸気の量を調整するための蒸気調整バルブと、を有し、
前記制御部は、前記温水調整バルブの開度を調整することで前記温水の流量を調整し、前記蒸気調整バルブの開度を調整することで前記蒸気の流量を調整してもよい。
このような構成より、ヒートポンプ及び熱源の設定温度を変えることなく、温水及び蒸気の流量を調整するだけで温水による加熱量及び蒸気による加熱量を調整することができるので、制御方法を簡易なものとすることができる。
本発明による印刷乾燥システムは、
前記給送部によって供給された前記原反の量を測定する供給量測定部をさらに備え、
前記供給量測定部からの情報に基づいて前記給送部から所定量の原反が供給されたと判断すると、前記停止信号通知部は前記停止信号を前記制御部に通知してもよい。
このような構成よれば、給送部からの供給が終了する直前で確実に温水による加熱を停止させることができ、原反ロスをより確実に減らすことができる。
本発明による印刷乾燥システムは、
前記給送部からの供給を停止するための信号を入力する通常停止信号入力部をさらに備え、
前記通常停止信号入力部から前記給送部による供給を停止するための信号が入力されると、前記停止信号通知部は前記停止信号を前記制御部に通知してもよい。
このような構成よれば、例えば印刷スジが発生したり塗工不良が発生したりする等で原反への印刷結果が思わしくないときに、通常停止信号入力部で給送部からの供給を停止させたときであっても、熱風によって原反に不具合が発生することを防止しつつ、原反ロスを減らすことができる。
本発明による印刷乾燥システムにおいて、
前記乾燥装置は、前記熱風ノズルから吹き出された熱風を排気する排気管を有してもよい。
本発明によれば、制御部が、停止信号通知部から停止信号を受けると温水による加熱を停止させ、温水による加熱が停止してから所定時間経過後に蒸気による加熱を停止させる。このため、原反を停止させる直前では、比較的早い段階で熱風の生成を停止することのできる蒸気のみによって熱風を生成することとなり、熱風によって原反に不具合が発生することを防止しつつ、原反ロスを減らすことができる。
図1は、本発明の実施の形態による印刷乾燥システムの構成を概略で示した概略構成図である。 図2は、本発明の実施の形態による印刷乾燥システムにおける信号の送受信を説明するためのブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態による印刷乾燥システムにおいて、複数の色を印刷する際の構成を概略で示した概略構成図である。
実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る印刷乾燥システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図3は本発明の実施の形態を説明するための図である。本実施の形態では、以下、グラビア印刷機を用いた態様で説明するが、これに限られることはない。
図1に示すように、本実施の形態による印刷乾燥システムは、原反Fを供給する給送部81と、給送部81から供給された原反FにインキIで印刷する印刷部90と、熱風を使って原反Fに印刷されたインキIで乾燥させる乾燥装置50と、熱風によってインキIの乾燥された原反Fを回収する巻取部82と、を備えている。
乾燥装置50は、熱風を作り出すための熱風生成部1と、熱風生成部1で作り出された熱風を案内する供給管30と、供給管30で案内された熱風を原反Fに向かって吹き出す熱風ノズル43と、熱風ノズル43から吹き出された熱風(空気)を排気する排気管60と、を有している。
供給管30の先端は供給管30から熱風が流し込まれる熱風筐体40に連結され、当該熱風筐体40に上述した熱風ノズル43が設けられている。また、熱風筐体40には熱風ノズル43から吹き出された熱風(空気)を排気管60へと案内するための複数の排気通路41が設けられている。
なお、原反Fは熱風室45内で乾燥されることとなるが、当該熱風室45内には上述した熱風ノズル43及び熱風筐体40が設けられ、当該熱風室45の側壁には排気管60が設けられている。また、インキIの印刷された原反Fは、熱風室45の内と外で、複数のガイドローラ98によって案内される。
印刷部90は、インキIを貯留するインキ貯留部94と、インキ貯留部94内のインキIに浸されて当該インキIを表面に付着させて搬送するインキローラ93と、インキローラ93で搬送されたインキIを受けて搬送する版胴92と、版胴92との間で原反Fを挟み込むようにして設けられた圧胴91と、版胴92に当接して余分なインキIを掻き落とすドクター刃95と、を有している。
印刷部90及び熱風室45は印刷するインキIの色の数だけ設けられており、複数の色(例えば4色)で印刷される場合には、印刷部90である色が印刷されると熱風室45で当該色のインキIが乾燥され、別の印刷部90で別の色が印刷されて別の熱風室45で当該色のインキIが乾燥されるという作業が繰り返される(図3参照)。図3では、4つの印刷部90及び熱風室45を用いた態様を示している。
図1及び図3に示すように給送部81と巻取部82は一つずつ設けられており、給送部81から供給された原反Fが、印刷部90及び熱風室45を経て(複数色の場合には複数の印刷部90及び熱風室45を経て)、巻取部82で回収されることとなる。図3に示すように、印刷部90及び熱風室45の上流(原反Fの搬送方向の上流)にはインフィード部83が設けられ、印刷部90及び熱風室45の下流(原反Fの搬送方向の下流)にはアウトフィード部84が設けられている。
熱風生成部1は、空気(外気)を取り込むための空気取込口30aと、空気取込口30aから取り込まれた空気を加熱する温水を生成するヒートポンプ10と、温水で加熱された空気を加熱する蒸気を生成する熱源20と、を有している。空気取込口30aから取り込まれる空気の温度は例えば20℃程度となっている。なお、本実施の形態では、供給管30の入り口が空気取込口30aを構成している。
ところで、図示しないが、ヒートポンプ10は、熱媒体を圧縮させて熱を発生させる圧縮機と、圧縮機で温度の上がった熱媒体の熱を放熱させる第一熱交換器と、熱媒体を膨張させることで熱媒体の温度を下げる膨張弁と、膨張弁で温度の下がった熱媒体に熱を吸熱させる第二熱交換器とを有している。
熱源20としては、例えば、電気ヒータ、蒸気ヒータや、従来技術でも使用されているボイラー等を用いることができる。空気の流れは図示しないポンプからの駆動力によって生じる。
本実施の形態の熱風生成部1は、ヒートポンプ10で加熱された温水を循環させる温水循環路11と、温水循環路11に流れる温水の量を調整するための温水調整バルブ12と、熱源20で加熱された蒸気を循環させる蒸気循環路21と、蒸気の量を調整するための蒸気調整バルブ22と、を有している。そして、温水循環路11を流れる温水によって、空気取込口30aから取り込まれた空気を例えば80℃程度まで加熱し、蒸気循環路21を流れる蒸気によって、温水循環路11によって加熱された空気を例えば120℃程度まで加熱するようになっている。なお、温水循環路11内を流れる温水の温度は例えば87℃であり、蒸気循環路21内を流れる蒸気の温度は例えば150℃である。
上述した排気管60には、少なくとも2カ所の排気口60a,60bが設けられている(図1では2つの排気口60a,60bを示している。)。そして、そのうちの少なくとも一つの排気口60aは供給管30に設けられており、循環用排気口60aとなっている。このため、本実施の形態の熱風生成部1では、排気管60の循環用排気口60aから排気された高温の空気を、ヒートポンプ10からの熱、すなわち温水循環路11を流れる温水によって加熱することとなる。
本実施の形態の印刷乾燥システムは、図2に示すように、給送部81からの原反Fの供給を停止させる停止信号を通知する停止信号通知部71と、熱風生成部1及び停止信号通知部71に接続された制御部70(図1も参照)も、備えている。そして、制御部70は、原反の品目を切り替えるタイミングの例えば数分前に停止信号通知部71から停止信号を受けると、温水による加熱を停止させ、温水による加熱が停止してから所定時間経過後に蒸気による加熱を停止させる。なお、温水による加熱を停止させる際には後述する温水調整バルブ12を閉じ、蒸気による加熱を停止させる際には後述する蒸気調整バルブ22を閉じる。
また、図1に示すように、熱風生成部1には、蒸気で加熱された後の空気の温度を測定する温度センサ72が設けられている。そして、制御部70は、温度センサ72からの情報に基づいて温度制御する。より具体的には、制御部70は、温度センサ72からの情報に基づいて、温水調整バルブ12の開度を調整して温水の流量を調整することで温水による加熱量を増減させ、また、蒸気調整バルブ22の開度を調整することで蒸気の流量を調整することで蒸気による加熱量を増減させる。なお、温水による加熱量と蒸気による加熱量の比率は固定された値となっておりこれらが同時に変更されてもよいし、温度状況に応じて温水による加熱量のみ又は蒸気による加熱量のみが変更されてもよい。
停止信号通知部71から停止信号を受けて温水による加熱が停止されると、制御部70は、温度センサ72からの情報に基づいて一定の温度になるように、蒸気調整バルブ22の開度を大きくして、蒸気循環路21内を流れる蒸気の量が増加され、蒸気による加熱量が増加される。このように温度センサ72からの情報のみに基づいて蒸気による加熱量を増加させてもよいが、これに限られることはなく、制御部70は、停止信号通知部71から停止信号を受けると、温水による加熱を停止させるとともに、自動で、蒸気調整バルブ22の開度を大きくして蒸気循環路21内を流れる蒸気の量を増加させることで、蒸気による加熱量を増加させてもよい。
本実施の形態の印刷乾燥システムは、給送部81によって供給された原反Fの量を測定する供給量測定センサ(供給量測定部)75も備えている(図2参照)。そして、供給量測定センサ75からの情報に基づいて給送部81から所定量の原反Fが供給されたと判断すると、停止信号通知部71は停止信号を制御部70に通知する。本実施の形態では、図1に示すように、圧胴91に設けられた供給量測定センサ75が供給量測定部を構成しているが、これに限られることはなく、給送部81に設けられた供給量測定センサ又は巻取部82に設けられた回収量測定センサが供給量測定部となってもよい。なお、本実施の形態で用いられる圧胴91に設けられた供給量測定センサ75は、圧胴91の回転回数等を検知することで、給送部81によって供給された原反Fの量を測定する。
図2に示すように、本実施の形態の印刷乾燥システムは、給送部81からの供給を停止するための信号を入力する通常停止信号入力部76も備えている。そして、通常停止信号入力部76から給送部81による供給を停止するための信号が入力されると、通常停止信号通知部71は停止信号を制御部70に通知する。なお、通常停止信号入力部76からの入力は、例えば印刷スジが発生したり塗工不良が発生したりする等、原反Fへの印刷結果が思わしくないとき等に操作者によって行われる。
上記のように、供給量測定センサ75又は通常停止信号入力部76からの信号を受けて停止信号通知部71から停止信号が制御部70に通知されると、制御部70は、温水による加熱を停止させ、温水による加熱が停止してから所定時間経過後に蒸気による加熱を停止させる。また、停止信号通知部71から停止信号が制御部70に通知されると、制御部70は、給送部81からの原反Fの供給を停止させる準備を行う。そして、蒸気による加熱が停止されて温度センサ72で測定される温度が下がるにつれて、給送部81から供給される原反Fの搬送速度を減速させていき、最終的には、給送部81からの原反Fの供給を停止させる。
ところで、本実施の形態の印刷乾燥システムは、図2に示すように、給送部81からの供給を緊急停止するための信号を入力する緊急停止信号入力部77も備えている。そして、緊急停止信号入力部77から給送部81による供給を緊急に停止するための信号が入力されると、停止信号通知部71は緊急停止信号を制御部70に通知する。このように緊急停止信号が制御部70に通知されると、制御部70は、温水及び蒸気による加熱を即座に停止させる。なお、緊急停止信号入力部77からの入力は、例えば事故が発生した場合等、即座に印刷を停止させる必要があるときに操作者によって行われる。
制御部70は、図2に示すように、停止信号通知部71、温度センサ72、供給量測定センサ75、通常停止信号入力部76、緊急停止信号入力部77、ヒートポンプ10、熱源20、給送部81、巻取部82、温水調整バルブ12及び蒸気調整バルブ22の各々に接続されており、これらに情報や動作指令を送ったり、これらから情報や動作指令を受け取ったりする。
なお、制御部70は例えばICチップからなり、複数のICチップによって制御部70が構成されてもよいし、一つのICチップによって制御部70が構成されてもよい。また、複数のICチップが制御部70を構成する場合には、ICチップは物理的に同じ場所に設けられている必要はなく、物理的に異なる場所に設けられてもよい。
《作用・効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態による作用・効果について説明する。
本実施の形態によれば、制御部70が、停止信号通知部71から停止信号を受けると温水による加熱を停止させ、温水による加熱が停止してから所定時間経過後に蒸気による加熱を停止させる。このため、原反Fを停止させる直前で、比較的早い段階で熱風の生成を停止することのできる蒸気のみによって熱風を生成することができる。したがって、熱風によって原反Fに不具合が発生することを防止しつつ、原反ロスを減らすことができる。
この点について、詳しく説明する。
本願の発明者らは、COの排出量を少なくすることができ、かつ、エネルギーを効率よく利用することができる乾燥装置50の開発に取り組んでいた。この過程で、空気をヒートポンプ10で生成された温水で加熱し、かつ、温水で加熱された当該空気を熱源20で生成された蒸気を用いて加熱することを考えた。
このような乾燥装置50において、蒸気を用いた加熱では潜熱を用いていることからすぐに冷却することができるのに対して、温水を用いた加熱では顕熱を用いていることから冷却するのに時間がかかってしまい、温水による加熱で生成される熱風をすぐに停止させることができないという問題に直面した。
この問題は、原反Fの品目を切り替えるために一旦停止させる場合であっても、熱風によって原反Fに不具合が発生することを防止するためにすぐに原反Fの搬送を停止させることができず、原反ロスが多くなってしまっているという問題に直結するものであった。
この問題を解決すべく、本願の発明者らが鋭意検討を行った結果、本願の発明者らは、原反の品目を切り替えるタイミングの例えば数分前に制御部70が停止信号通知部71から停止信号を受けるようにし、当該停止信号を制御部70が受け取ると、制御部70は、温水による加熱を停止させ、そして、温水による加熱が停止してから所定時間経過後に、蒸気による加熱を停止させることを考えついた。
このような制御を行うことで、原反Fを停止させる直前で、比較的早い段階で熱風の生成を停止することのできる蒸気のみによって熱風を生成することができることとなった。この結果、薄い原反Fが熱で切れてしまうことを防止することや、原反Fが切れないまでも、原反Fが熱風で変形又は伸縮してしまって原反Fが蛇行して搬送されてしまったり原反Fが巻き込まれてしまったりすることを防止しつつ、原反ロスを減らすことができることとなった。
ちなみに、温水による加熱の停止と蒸気による加熱の停止に時間差を設けずに、温水による加熱と蒸気による加熱を同時に停止させてしまうと、原反Fに塗られたインキIが乾かない、という不具合が生じる。
ところで、本願における「薄い原反」の厚みは、例えば5μmである。また、「薄い原反」となるものは、例えば昇華転写インクリボン等である。
また、本実施の形態では、停止信号通知部71から停止信号を受けて温水による加熱が停止されると、温度センサ72からの情報に基づいて一定の温度になるように、制御部70が、蒸気調整バルブ22の開度を大きくして、蒸気循環路21内を流れる蒸気の量が増加され、蒸気による加熱量が増加されることとなる。このため、乾燥装置50による乾燥を、効率を落とすことなく最後まで継続して行うことができる。
なお、停止信号通知部71から停止信号を受けると、制御部70が、温水による加熱を停止させるとともに、自動で、蒸気調整バルブ22の開度を大きくして蒸気循環路21内を流れる蒸気の量を増加させて蒸気による加熱量を増加させる態様を採用する場合には、温度センサ72からのフィードバックを待たずに予め蒸気循環路21内を流れる蒸気の量を増加させることができるので、熱風の温度が温水による加熱を停止することで下がる可能性を低減することができる。
また、本実施の形態では、温水調整バルブ12の開度を調整することで温水の流量を調整して温水による加熱量を調整し、蒸気調整バルブ22の開度を調整することで蒸気の流量を調整して蒸気による加熱量を調整する。このように、ヒートポンプ10及び熱源20の設定温度を変えることなく、温水及び蒸気の流量を調整するだけで温水による加熱量及び蒸気による加熱量を調整することができるので、制御方法を簡易なものとすることができる。
また、本実施の形態では、供給量測定センサ75からの情報に基づいて給送部81から所定量の原反Fが供給されたと判断されると、停止信号通知部71が自動で停止信号を制御部70に通知する。このため、給送部81からの供給が終了する直前で確実に温水による加熱を停止させることができる。この結果、原反ロスをより確実に減らすことができる。
また、本実施の形態では、通常停止信号入力部76から給送部81による供給を停止するための信号が入力されると、停止信号通知部71が停止信号を制御部70に通知する。このため、例えば印刷スジが発生したり塗工不良が発生したりする等、原反Fへの印刷結果が思わしくないときに通常停止信号入力部76で給送部81からの供給を停止させたときであっても、熱風によって原反Fに不具合が発生することを防止しつつ、原反ロスを減らすことができる。
なお、本実施の形態では、通常停止信号入力部76の他に緊急停止信号入力部77が設けられている。そして、緊急を要するときには、緊急停止信号入力部77から給送部81による原反Fの供給を緊急に停止するための信号を入力することで、温水及び蒸気による加熱を即座に停止させることができる。このため、緊急事態の場合には、即座に対応することができる。
また、本実施の形態では、温水循環路11を流れる温水によって空気を例えば80℃程度まで加熱し、蒸気循環路21を流れる蒸気によって温水循環路11によって加熱された空気を例えば120℃程度まで加熱するようになっており、「温水」や「蒸気」を用いて空気を加熱する。このため、たとえ溶剤等が空気に含まれていても、爆発する危険を低減することができる。
すなわち、本実施の形態のように印刷部90で印刷されたインキIを乾燥させる場合には、空気取込口30aから取り込まれる空気に溶剤等が含まれている可能性がある。このような溶剤を含んだ空気を加熱するとどうしても爆発する危険が内在することになるが、本実施の形態では、「温水」や「蒸気」を用いて空気を加熱するので、たとえ溶剤等が空気に含まれていても、爆発する危険を低減することができるのである。
最後になったが、上述した各実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
1 熱風生成部
10 ヒートポンプ
11 温水循環路
12 温水調整バルブ
20 熱源
21 蒸気循環路
22 蒸気調整バルブ
30a 空気取込口
43 熱風ノズル
50 乾燥装置
60 排気管
70 制御部
71 停止信号通知部
72 温度センサ
75 供給量測定センサ(供給量測定部)
76 通常停止信号入力部
77 緊急停止信号入力部
81 給送部
82 巻取部
90 印刷部
F 原反
I インキ

Claims (7)

  1. 原反を供給する給送部と、
    前記給送部から供給された原反にインキで印刷する印刷部と、
    熱風を作り出すための熱風生成部と、前記熱風生成部で作り出された熱風を前記原反に向かって吹き出す熱風ノズルと、を有する乾燥装置と、
    前記熱風によって前記インキの乾燥された前記原反を回収する巻取部と、
    前記給送部からの前記原反の供給を停止させる停止信号を通知する停止信号通知部と、
    前記熱風生成部及び前記停止信号通知部に接続された制御部と、
    を備え、
    前記熱風生成部は、
    空気を取り込むための空気取込口と、
    前記空気を加熱する温水を生成するヒートポンプと、
    前記温水で加熱された前記空気を加熱する蒸気を生成する熱源と、
    を有し、
    前記制御部は、前記停止信号通知部から前記停止信号を受けると前記温水による加熱を停止させ、前記温水による加熱が停止してから所定時間経過後に前記蒸気による加熱を停止させることを特徴とする印刷乾燥システム。
  2. 前記蒸気で加熱された後の空気の温度を測定する温度センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記温度センサからの情報に基づいて、温度制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷乾燥システム。
  3. 前記制御部は、前記停止信号通知部から前記停止信号を受けると、前記温水による加熱を停止させるとともに前記蒸気による加熱量を増加させることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の印刷乾燥システム。
  4. 前記熱風生成部は、前記ヒートポンプで加熱された温水を循環させる温水循環路と、前記温水循環路に流れる記温水の量を調整するための温水調整バルブと、前記熱源で加熱された蒸気を循環させる蒸気循環路と、前記蒸気の量を調整するための蒸気調整バルブと、を有し、
    前記制御部は、前記温水調整バルブの開度を調整することで前記温水の流量を調整し、前記蒸気調整バルブの開度を調整することで前記蒸気の流量を調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷乾燥システム。
  5. 前記給送部によって供給された前記原反の量を測定する供給量測定部をさらに備え、
    前記供給量測定部からの情報に基づいて前記給送部から所定量の原反が供給されたと判断すると、前記停止信号通知部は前記停止信号を前記制御部に通知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷乾燥システム。
  6. 前記給送部からの供給を停止するための信号を入力する通常停止信号入力部をさらに備え、
    前記通常停止信号入力部から前記給送部による供給を停止するための信号が入力されると、前記停止信号通知部は前記停止信号を前記制御部に通知することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷乾燥システム。
  7. 前記乾燥装置は、前記熱風ノズルから吹き出された熱風を排気する排気管を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印刷乾燥システム。
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