JP2012071418A - 給気ファン回転数制御システム、給気ファン回転数制御方法、グラビア印刷機 - Google Patents

給気ファン回転数制御システム、給気ファン回転数制御方法、グラビア印刷機 Download PDF

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Abstract

【課題】グラビア印刷機の稼働状態によって、乾燥装置で消費するエネルギーを低減する給気ファン回転数制御システム等を提供する。
【解決手段】給気ファン回転数制御システム1では、給気ファン回転数制御装置2により、乾燥装置81の給気ファン21の通常の運転中に圧胴5が脱状態にあることを位置センサ5aからの圧胴情報41から検出した場合に、グラビア印刷機10が小停止状態であると判定し、給気ファン21の回転数を低減する。また、給気ファン21を介して乾燥装置81に熱風を供給する流路22に設けた測温抵抗体29により測定される温度情報47に基づいて、乾燥装置81に供給する外気を加熱するための熱交換器23に供給する蒸気の量を調整するため、蒸気量調整弁25の開度を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、グラビア印刷機の乾燥装置における給気ファン回転数制御システム、給気ファン回転数制御方法、グラビア印刷機に関する。
従来、印刷手法の一つとして、グラビア印刷機を用いたグラビア印刷が知られている。図4は、グラビア印刷機の概略構成を示す図、図5は、グラビア印刷のプロセスを示す図である。
図4に示すように、グラビア印刷機10は、給紙部(不図示)、排紙部(不図示)、および、複数の印刷部3(3a、3b、3c)等からなる。各印刷部3で、各色(例えば、シアン、マゼンダ、イエロー、スミ、特色等)について印刷が行われる。給紙部から給紙された被印刷材料13は、複数の搬送ローラ15によって、印刷部3a、印刷部3b、印刷部3cの順に搬送され、各色が印刷され、排紙部に排紙される。
各印刷部3は、圧胴5、版胴7、インキパン9、ファニッシャーロール72、ドクターブレード73、エアシリンダ75、乾燥装置81等からなる。インキパン9には、各印刷部3の色のインキ11が入っている。エアシリンダ75は、圧胴5へかける圧力を調節し、搬送する被印刷材料13に一様な圧力がかかるようにする。
図5(a)に示すように、グラビア印刷では、一般的に、版胴7がインキパン9上に設けられ、版胴7が回転(図のA方向)することにより、版胴7の表面にインキ11が付着する。版胴7の表面全体に付着したインキ11については、図5(b)に示すように、ドクターブレード73により余分なインキ11がかき落とされ、版胴7の凹部であるセル71にのみインキ11が充填された状態になる。
次に、図5(c)に示すように、版胴7と、版胴7に近接するように設けられ版胴7と反対方向(図のB方向)に回転する圧胴5との間を搬送方向(図のC方向)に通過する紙、セロハン、OPP(oriented polypropylene:オリエントポリプロピレン)、PET(polyethylene terephthalate:ポリエチレンテフタレート)、ナイロン等の被印刷材料13に、セル71内のインキ11が転移される。被印刷材料13については、その搬送方向に更に進んだ位置に設けられた乾燥装置81の熱風35により、被印刷材料13上のインキ11が乾燥させられ、1色の印刷工程が終了する。
グラビア印刷機10は、エネルギーとして、電力、蒸気、圧空、冷却水等を必要とし、特に、被印刷材料13に付着したインキ11の乾燥を行う乾燥装置81では、熱風35を被印刷材料13に吹き付けて乾燥させるため、外気を加熱するための蒸気生成と、熱風35を吹き付けるために設けられた給気ファンの稼働に電力を大量に消費する。この蒸気及び電力の消費を低減することは、省エネルギーの面から重要である。
従来、このために、長時間印刷を行わない場合に給気ファンの運転を停止する方法が採られたり、また、グラビア印刷機の稼働時に、乾燥装置内の状態によって風量を調節して印刷機稼働時のエネルギーを低減させる方法も提案されている(特許文献1)。
特許文献1の方法は、乾燥機入口に温度コントローラと圧力コントローラを設け、温度コントローラによって測定した温度に従ってモジュトロールモータの回転を制御し、熱風と冷風の割合を変える混合ダンパーの開閉制御を行うとともに、圧力コントローラによって測定した圧力に従ってインバータを制御し、給気ファンの回転数を制御するもので、グラビア印刷機の稼働中における乾燥のプロセス条件を見極めてエネルギーを低減させるものである。
特開平6−344536号公報
ところで、本印刷(製品となる印刷)前の色合わせ作業時等には、試し刷りした印刷物を色見本と見比べることにより、インキ11の色を色見本と同等の色に合わせ込む作業等に、数分から10数分程度、グラビア印刷機10で印刷を行わない比較的短い時間がある。従来は、このような短い時間については、給気ファンはそのまま運転を継続しており、この際の蒸気及び電力の消費を低減できていなかった。
このような比較的短い時間印刷を停止する場合に、給気ファンを停止しない理由としては、給気ファンを停止させ、その後、再び印刷を開始するために給気ファンを稼働したときに、熱風の温度が安定するまでに時間がかかり、グラビア印刷機10の運転効率を低下させてしまう可能性があるからである。
一方、特許文献1の方法は、グラビア印刷機の稼働中に有効な手法であるが、稼働中以外に無駄になっているエネルギーを低減するものではない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、グラビア印刷機の稼働状態によって、乾燥装置で消費するエネルギーを低減する給気ファン回転数制御システム等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するための第1の発明は、グラビア印刷機の乾燥装置の給気ファンが所定の運転状態にあるか否か、および前記グラビア印刷機で印刷が行われているか否かを検出する運転状態検出手段と、前記運転状態検出手段により、前記給気ファンが所定の運転状態にあり、かつ印刷が行われていないことが検出される場合に、前記給気ファンの回転数を低減する給気ファン回転数制御手段と、
を具備することを特徴とする給気ファン回転数制御システムである。
前記運転状態検出手段は、例えば、前記グラビア印刷機の圧胴が版胴から離れた状態にあるか否かを検出することにより、前記グラビア印刷機で印刷が行われているか否かを検出する。
また、第1の発明の給気ファン回転数制御システムは、前記給気ファン回転数制御手段により前記給気ファンの回転数が低減された場合に、前記給気ファンを介して前記乾燥装置に熱風を供給する流路に設けた温度測定装置により測定される温度情報に基づいて、前記乾燥装置に供給する外気を加熱するための熱交換器に供給する蒸気の量を調整する蒸気量調整手段を更に具備することが望ましい。
第2の発明は、グラビア印刷機の乾燥装置の給気ファンが所定の運転状態にあるか否か、および前記グラビア印刷機で印刷が行われているか否かを運転状態検出手段により検出する運転状態検出工程と、前記運転状態検出工程で、前記給気ファンが所定の運転状態にあり、かつ印刷が行われていないことが検出される場合に、給気ファン回転数制御手段で前記給気ファンの回転数を低減する給気ファン回転数制御工程と、を具備することを特徴とする給気ファン回転数制御方法である。
前記運転状態検出工程では、例えば、前記グラビア印刷機の圧胴が版胴から離れた状態にあるか否かを検出することにより、前記グラビア印刷機で印刷が行われているか否かを検出する。
また、第2の発明の給気ファン回転数制御方法は、前記給気ファン回転数制御工程で前記給気ファンの回転数が低減された場合に、前記給気ファンを介して前記乾燥装置に熱風を供給する流路に設けた温度測定装置により測定される温度情報に基づいて、前記乾燥装置に供給する外気を加熱するための熱交換器に供給する蒸気の量を調整する蒸気量調整工程を更に具備することが望ましい。
第3の発明は、第1の発明の給気ファン回転数制御システムが設けられたグラビア印刷機である。
本発明により、圧胴の着脱状態等から被印刷材料への印刷が行われていない状態を検出し、乾燥装置の給気ファンの運転状態の検出と合わせて、給気ファンが所定の(通常の)運転状態にあるが印刷が行なわれていない場合に印刷の小停止状態と判断し、この場合に給気ファンの回転数を低減し、エネルギー消費を低減することが可能になる。
また、この際、給気ファン回転数の低減による送風路の温度低下を検知し、これに伴い乾燥装置に供給する外気を加熱するための蒸気量を増すことにより、乾燥装置に供給する熱風の温度低下を防ぎ、グラビア印刷機の小停止後の再稼働時の乾燥装置の送風温度の立ち上がりをスムーズに行うことが可能になる。
以上より、グラビア印刷機の稼働状態によって、乾燥装置で消費するエネルギーを低減する給気ファン回転数制御システム等を提供することができる。
本発明の実施例に係る給気ファン回転数制御システム1の構成を示す概略構成図 給気ファン回転数制御システム1の処理の流れを示すフローチャート 本発明の別の実施例に係る給気ファン回転数制御システム1aの構成を示す概略構成図 グラビア印刷機10の構成を示す概略構成図 グラビア印刷の概略プロセスを示す図
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る給気ファン回転数制御システム1の構成を示す概略構成図である。本発明の給気ファン回転数制御システム1は、図4、図5等にその一例を示したグラビア印刷機10に設けられる。
図4、図5を用いて説明したように、グラビア印刷機10は、複数の印刷部3(3a、3b、3c、・・・)を備え、各印刷部3が乾燥装置81を備えている。なお、図1ではグラビア印刷機10のうち、印刷部3の1つのみ示している。また、印刷部3について、図4、図5で説明したものと同様の構成を有するものについては、同じ番号を付し、説明を一部省略する。
図1に示すように、乾燥装置81は、熱風35を被印刷材料13に吹き付けるための乾燥フード27を備え、被印刷材料13は、複数の搬送ローラ15によって、乾燥フード27中を搬送され、印刷されたインキ11の乾燥処理が行われる。
乾燥装置81には、給気ファン21により外気33を取り込み加熱して熱風35を乾燥装置81に供給するための、配管等の流路22が設けられている。当該流路22には、熱交換器23、給気ファン21、測温抵抗体29等が取り付けられる。また、熱交換器23には、熱交換器23に蒸気31を供給するための流路26が設けられ、当該流路26を介して供給される蒸気31により、熱交換器23にて外気33が加熱される。流路26には、蒸気量調整弁25が設けられ、その開度の調整により蒸気供給量を制御することが可能である。
蒸気31は給気ファン21により流路26を熱交換器23に向かう方向(図のa方向)に進み、蒸気量調整弁25によって熱交換器23への蒸気流入量が調整される。流量が調整された蒸気31は、熱交換器23に入る。一方、外気33は流路22を熱交換器23に向かう方向(図のb方向)に進み熱交換器23に入り、蒸気31によって加熱される。加熱された空気(熱風35)は流路22を熱交換器23から給気ファン21へと進み、給気ファン21の回転数に従った風量の熱風35が流路22を乾燥フード27に向かう方向(図のc方向)に進んで乾燥装置81に供給され、被印刷材料13に吹き付けられる。被印刷材料13へ吹き付けられた熱風35は、乾燥フード27に設けられた流路36を外部に向かう方向(図のd方向)に進み、排気37として排出される。
上記説明したグラビア印刷機10に設けられる本実施例の給気ファン回転数制御システム1は、上記の給気ファン21の回転数の制御を行うものであり、給気ファン回転数制御装置2、圧胴5に設けられた位置センサ5a、測温抵抗体29、および蒸気量調整弁25等により構成される。
給気ファン回転数制御装置2は、例えばシーケンサ等で構成され、演算部、メモリ、入出力インタフェース等で構成され、後述するフローチャートに従って所定の条件による制御を行なうものである。メモリにはシーケンサ処理を行うためのプログラムと処理に使用されるデータが格納される。給気ファン回転数制御装置2は、グラビア印刷機10の制御装置を兼ねるものであってもよいし、グラビア印刷機10の制御装置と別に設けられるものであってもよい。
位置センサ5aは、圧胴5に設けられ、圧胴5の着脱状態を示す情報である圧胴情報41を給気ファン回転数制御装置2に入力する。着状態とは、圧胴5が版胴7に近接している状態であり、前述の印刷が行われている状態である。一方、脱状態とは、圧胴5が版胴7と離れた位置にあり、印刷が行われていないことを示す。位置センサ5aは、これらの圧胴5の位置状態を検出し、圧胴情報41として給気ファン回転数制御装置2に入力する。但し、圧胴の着脱状態を示す情報は上記の圧胴情報41に限られることはなく、例えば給気ファン回転数制御装置2から圧胴5の着脱を指示する信号が送られる場合には、送信しているこの信号の情報をそのまま用いてもよい。
測温抵抗体29は、流路22において、熱交換器23から乾燥フード27の間に設けられ、乾燥フード27に供給する熱風35の温度を測定する温度測定装置である。測温抵抗体29による温度測定値は温度情報47として給気ファン回転数制御装置2に入力される。
さらに、給気ファン回転数制御装置2における給気ファン回転数制御には、給気ファン21の運転・停止状態を示す給気ファン運転情報(不図示)が用いられる。これは、給気ファン回転数制御装置2が給気ファン21に送信している、その回転、回転数等を指示する回転数指令43の情報を用いることができる。あるいは、圧胴情報41と同様、給気ファン21に運転・停止状態を検出するためのセンサ(風量センサなど)を設け、当該センサからの情報を給気ファン運転情報として給気ファン回転数制御装置2に入力してもよい。
給気ファン回転数制御装置2は、圧胴情報41、温度情報47、給気ファン運転情報等に基づくシーケンス制御により、給気ファン21の回転数を制御するための回転数指令43を給気ファン21に、蒸気量調整弁25の開度により熱交換器23へ流入する蒸気量の制御を行うための蒸気量指令49を蒸気量調整弁25に、それぞれ出力する。
例えば、グラビア印刷機10が稼働されると、給気ファン21へ通常の回転数である例えば50Hzの回転数指令43が出力され、インバータを介してモータを制御し、回転数指令43の回転数に給気ファン21の回転が制御される。また、蒸気量調整弁25へ蒸気量指令49が出力され、蒸気量調整弁25の例えば電磁弁の開度が通常状態に制御される。
次に、図2を参照しながら、給気ファン回転数制御システム1による給気ファン回転数制御の流れについて説明する。図2は、給気ファン回転数制御システム1の処理の流れを示すフローチャートである。
給気ファン回転数制御システム1による給気ファン回転数制御においては、まず、給気ファン回転数制御装置2が、給気ファン21の運転状態を判定する(ステップS101)。給気ファン21の運転状態は、上記したように、例えば給気ファン回転数制御装置2が送信している給気ファン21への回転数指令43の値により判定可能であり、回転数指令43が“0”ならば給気ファン21が停止中、それ以外の所定の値(例えば50Hz)ならば給気ファン21が所定の運転状態(通常の運転状態)にあることを検出することができる。
ステップS101で給気ファン21が停止中の場合、グラビア印刷機10は稼働していず、長期間の停止状態であり、給気ファン回転数制御装置2は、特に制御を行うことなく、回転(周波)数0Hzの(給気ファン21の停止)状態を維持する(ステップS102)。
一方、ステップS101で給気ファン21が運転中の場合、次に、圧胴5の着脱状態を判定する(ステップS103)。これにより、印刷が行なわれているか否かを検出する。圧胴5の着脱状態は、位置センサ5aからの圧胴情報41により判定される。
圧胴情報41が、圧胴5の着状態を示す場合は、通常の印刷中であると判定し、給気ファン回転数制御装置2は、回転数指令43をグラビア印刷機10稼働中の通常の給気ファン回転数に設定した制御を続けて行う。例えば、回転数を50Hzにする(ステップS105)。
圧胴情報41が、圧胴5の脱状態を示す場合、給気ファン21が運転中にも関わらず圧胴5が版胴7から離れていることを示し、グラビア印刷機10が小停止状態であると判断される。この場合、給気ファン回転数制御装置2は、給気ファン21に送る回転数指令43を、例えば通常の回転数の1/2である25Hzとし、給気ファン21の回転数を通常の運転状態よりも低下させる(ステップS104)。
また、ステップS104においては、測温抵抗体29により測定された温度情報47が給気ファン回転数制御装置2に入力される。給気ファン回転数制御装置2は、測温抵抗体29により測定される温度情報47の温度が低下した場合には、温度情報47に応じて蒸気量調整弁25の開度を制御し熱交換器23に流入する蒸気31の量を増すよう蒸気量指令49を出力し、蒸気量の増加により熱交換器23での外気33の加熱温度が高くなるようにして、乾燥装置81で用いられる熱風35の温度低下を抑制する。
これは、ステップS104で給気ファン21の回転数を低減すると蒸気31の供給量も低下し、これにより熱風35の温度が低下し、そのままグラビア印刷機10を再稼働した場合、熱風35の温度を再度所定の温度に上昇させ安定した状態とするまでに時間がかかり、グラビア印刷機10の運転効率を低下させてしまうためである。給気ファン回転数制御装置2は、上記の処理により、熱風35の温度の低下を抑制することで、小停止状態から復旧後、熱風35を所定の温度に上昇させ、安定させるまでの時間を短くし、グラビア印刷機10の運転効率を低下させることなく稼働を再開することが可能になる。
なお、給気ファン21の回転数は通常時よりも低下しているので、上記の処理を行った場合でも、供給される蒸気量は通常時より低減された状態である。
上記したステップS102、ステップS104、ステップS105の処理後、ステップS101に戻り、ステップS101〜ステップS105の処理を繰り返す。なお、本実施例では通常稼働中の給気ファン21の回転数を50Hz、印刷の小停止中の回転数は25Hzまで低減するものとしたが、これに限るものではない。但し、給気ファン21の回転数のおよそ3乗と消費エネルギーとの間に比例関係があり、ある程度まで回転数を下げればそれより回転数を低下させても省エネルギー効果は小さいこと、および印刷再開時に給気ファン21の回転数を上げる際の立ち上り時間を短くすることを考慮すれば、上記したように1/2程度に低減することが好ましい。
以上の処理により、給気ファン回転数制御装置2によりグラビア印刷機10の運転状態が検出され、印刷中でないのにも関わらず給気ファン21が通常どおり運転している場合には、自動的に給気ファン21の回転数を低減するなどして省エネルギーが実現される。
即ち、給気ファン回転数制御システム1は、乾燥装置81に熱風を供給する給気ファン21が所定の運転状態にあるか否か、およびグラビア印刷機10で印刷が行われているか否かを検出する運転状態検出手段として位置センサ5aや給気ファン回転数制御装置2等を有し、給気ファン21が所定の回転数の状態にありかつ印刷が行われていないことが検出される場合に、給気ファン21の回転数を低減する給気ファン回転数制御手段として給気ファン回転数制御装置2等を有し、給気ファン21の回転数が低減された場合に、測温抵抗体29により測定される温度情報47に基づいて、熱交換器23に供給する蒸気量を調整する蒸気量調整手段として給気ファン回転数制御装置2や蒸気量調整弁25等を有しており、このような構成により給気ファン回転数制御システム1による上記の処理を可能としている。
以上の説明では、グラビア印刷機10が運転し印刷が行われているか否かを圧胴5の着脱状態により判断したが、他の方法で印刷が行われているか否かを判断するようにしてもよい。
その例が図3に示す給気ファン回転数制御システム1aであり、位置センサ5aの代わりに、圧胴5の近傍で、圧胴5に対して被印刷材料13の搬送方向(図3のe方向)の前方位置に画像センサ28が設けられている。その他の構成は、図1に示す給気ファン回転数制御装置1と同様であるので、図等には同じ番号を付し、説明を省略する。
例えば、印刷が行われていない状態であっても、被印刷材料13は、その弛みを伸ばすために搬送される場合がある。この場合、被印刷材料13は印刷することなしに搬送されるので、上記の画像センサ28によって被印刷材料13に印刷が施されているか否かを判定することにより、印刷が行なわれているか否かを検出することができる。この場合、例えば、画像センサ28は、被印刷材料13に地色以外の部分があるか否かを示す印刷情報42を給気ファン回転数制御装置2に入力する。図2のステップS103で、給気ファン回転数制御装置2は、地色以外の部分があるか否かを判定することにより、印刷が行なわれているか否かを検出する。これによって、以降の処理を図2と同様にして進め、給紙ファン21の回転数を低減するなどし、省エネルギーを実現することが可能である。
以上の給気ファン回転数制御システムにより、オペレータの作業負担を増やすことなく、また、コストをかけずに、給気ファン21の回転数を自動的に低減させることが可能になり、給気ファン21を回転させる電力量と、熱風35を作り出す蒸気31の消費量を低減させ、省エネルギー化を図ることが可能になる。
例えば一般的なグラビア印刷機において、本発明の給気ファン回転数制御システムを適用した場合について検討を行なったところ、印刷運転効率を低下させることなく、電力量を約1/8に、蒸気量を約2/3に削減することができるという知見が得られた。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る給気ファン回転数制御システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a………給気ファン回転数制御システム
2………給気ファン回転数制御装置
5………圧胴
7………版胴
10………グラビア印刷機
11………インキ
13………被印刷材料
21………給気ファン
23………熱交換器
25………蒸気量調整弁
27………乾燥フード
29………測温抵抗体
31………蒸気
33………外気
35………熱風
37………排気
41………圧胴情報
42………印刷情報
43………回転数指令
47………温度情報
81………乾燥装置

Claims (7)

  1. グラビア印刷機の乾燥装置の給気ファンが所定の運転状態にあるか否か、および前記グラビア印刷機で印刷が行われているか否かを検出する運転状態検出手段と、
    前記運転状態検出手段により、前記給気ファンが所定の運転状態にあり、かつ印刷が行われていないことが検出される場合に、前記給気ファンの回転数を低減する給気ファン回転数制御手段と、
    を具備することを特徴とする給気ファン回転数制御システム。
  2. 前記運転状態検出手段は、前記グラビア印刷機の圧胴が版胴から離れた状態にあるか否かを検出することにより、前記グラビア印刷機で印刷が行われているか否かを検出することを特徴とする請求項1記載の給気ファン回転数制御システム。
  3. 前記給気ファン回転数制御手段により前記給気ファンの回転数が低減された場合に、前記給気ファンを介して前記乾燥装置に熱風を供給する流路に設けた温度測定装置により測定される温度情報に基づいて、前記乾燥装置に供給する外気を加熱するための熱交換器に供給する蒸気の量を調整する蒸気量調整手段を更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の給気ファン回転数制御システム。
  4. グラビア印刷機の乾燥装置の給気ファンが所定の運転状態にあるか否か、および前記グラビア印刷機で印刷が行われているか否かを運転状態検出手段により検出する運転状態検出工程と、
    前記運転状態検出工程で、前記給気ファンが所定の運転状態にあり、かつ印刷が行われていないことが検出される場合に、給気ファン回転数制御手段で前記給気ファンの回転数を低減する給気ファン回転数制御工程と、
    を具備することを特徴とする給気ファン回転数制御方法。
  5. 前記運転状態検出工程では、前記グラビア印刷機の圧胴が版胴から離れた状態にあるか否かを検出することにより、前記グラビア印刷機で印刷が行われているか否かを検出することを特徴とする請求項4記載の給気ファン回転数制御方法。
  6. 前記給気ファン回転数制御工程で前記給気ファンの回転数が低減された場合に、前記給気ファンを介して前記乾燥装置に熱風を供給する流路に設けた温度測定装置により測定される温度情報に基づいて、前記乾燥装置に供給する外気を加熱するための熱交換器に供給する蒸気の量を調整する蒸気量調整工程を更に具備することを特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載の給気ファン回転数制御方法。
  7. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の給気ファン回転数制御システムが設けられたグラビア印刷機。
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