JP2005343005A - 乾燥装置 - Google Patents

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【課題】 水性インクを使用したグラビア印刷機において、シート材の搬送速度 を低下させることなく、印刷開始時に、見当ずれに起因した多量の不良品が生 成されるのを防止できるとともに、簡単な構成でシート材に塗布された水性イ ンキを迅速かつ適正に乾燥させることができるようにする。
【解決手段】 グラビア印刷機の印刷部において水性インキが塗布されることにより印刷されたシート材が搬入される乾燥器と、上記シート材に塗布された水性インキを乾燥させるための熱風を上記乾燥器内に供給する熱風供給手段とを備えた乾燥装置において、印刷開始時点T0からシート材を冷却するとともに、見当合わせが終了して定常印刷速度にシート材の搬送速度Vを上昇させる際に、上記シート材の冷却度合を調節することによりシート材の温度を一定に維持する温度制御手段を設けた。
【選択図】 図5

Description

本発明は、グラビア印刷機の印刷部においてシート材に塗布された水性インキを乾燥させる乾燥装置に関するものである。
近年、環境保全等の目的で有機溶剤タイプのインキに代えて水性インキを使用することが行われているが、この水性インキを乾燥させる場合には、有機溶剤タイプに比べて格段に多い熱量が必要であり、この熱量を確保するためにシート材に吹き付けられる熱風の温度を高くすると、シート材が高温に加熱されて大きく熱膨張することが避けられない。このようにシート材が大きく熱膨張すると、複数色の水性インキを順次重ねて塗布することによりカラー印刷を行う場合に、各水性インキの塗布位置がずれる見当ずれが発生したり、シート材に皺が形成されたりし易いという問題がある。
上記弊害を防止するため、下記特許文献1に示されるように、グラビア印刷機等に付設された乾燥器内に熱風を供給する熱風供給手段と、上記乾燥器から搬出されたシート材の表面温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段により検出されたシート材の表面温度と予め設定された基準温度との偏差に基づいて上記熱風供給手段から供給される熱風の熱量を制御する熱量制御手段とを備えた乾燥装置を用い、シート材の表面温度を一定値に維持するように上記熱風の熱量を制御することにより、上記シート材の熱膨張量が変化することに起因した見当ずれの発生や皺の発生を防止することも考えられている。
特開2001−246306号公報
上記特許文献1に開示されているように、シート材の表面温度を検出する非接触式の温度センサ等からなる温度検出手段の検出値に基づき、熱風供給手段から供給される熱風の熱量を制御することにより、シート材の表面温度を一定値に維持するように構成した場合には、複数色の水性インキを重ねて塗布することによりカラー印刷を行う際におけるインキ塗布位置のずれを効果的に防止することができず、シート材の搬送速度が変化する印刷開始時に、上記見当ずれが発生することによる不良品の生成量が多くなるという問題がある。
すなわち、印刷開始時には、図6に示すように、印刷開始時点T0から一定時間に亘ってシート材の搬送速度Vを低速(例えば30m/min程度)の見当合わせ速度V1に維持しつつ、各色毎にシート材に付された位置合わせマークに基づいて初期見当合わせを行った後、この初期見当合わせが終了した時点T1で、シート材の搬送速度Vを高速(例えば150m/min程度)の定常印刷速度V2まで上昇させるように構成されている。この速度上昇時に、熱風供給手段から乾燥器内に供給される熱風の温度Wtを一定値、例えば60℃程度に設定すると、シート材の単位面積当たりに供給される熱風の熱量が漸減し、これに起因して図6の破線で示すように、シート材の温度Stが次第に低下することになる。
上記シート材の温度Stが低下することによる見当ずれの発生、つまりシート材の膨張量にバラツキが生じることに起因した印刷位置のずれを防止するために、上記温度検出手段によりシート材の温度変化を検出して上記熱風の温度Wtを順次上昇させる制御を実行したとしても、熱風の温度を迅速に変化させることが困難であり、シート材が適正温度に加熱されるまでに所定時間を要し、この間に上記見当ずれに起因した多量の不良品が生成されるという欠点がある。
なお、上記シート材の熱膨張量が大きく変動することに起因した見当ずれの発生を抑制するため、熱風の温度を低下させるとともに、シート材の搬送速度を遅くすることも考えられるが、このように構成した場合には、印刷速度が低下して作業効率を悪化するという問題があるため、印刷速度を低下させることなく、シート材の搬送速度が変化する印刷開始時に、見当ずれに起因した多量の不良品が生成されるのを防止できるようにすることが望まれていた。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、印刷速度を低下させることなく、シート材の搬送速度が変化する印刷開始時に、見当ずれに起因した多量の不良品が生成されるのを防止できるとともに、簡単な構成でシート材に塗布された水性インキを迅速かつ適正に乾燥させることが可能な乾燥装置を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、グラビア印刷機の印刷部において水性インキが塗布されることにより印刷されたシート材が搬入される乾燥器と、上記シート材に塗布された水性インキを乾燥させるための熱風を上記乾燥器内に供給する熱風供給手段とを備えた乾燥装置において、印刷開始時点からシート材を冷却するとともに、見当合わせが終了して定常印刷速度にシート材の搬送速度を上昇させる際に、上記シート材の冷却度合を調節することによりシート材の温度を一定に維持する温度制御手段を備えたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1記載の乾燥装置において、乾燥器内に配設されたシート材の案内ローラを冷却するとともに、その冷却度合を調節することによりシート材の温度を一定に維持するように構成したものである。
上記請求項1に係る発明によれば、印刷開始時点からシート材を冷却してシート材の温度が上昇するのを抑制するとともに、見当合わせが終了して定常印刷速度にシート材の搬送速度を上昇させる際に、上記シート材の搬送速度が上昇するのに対応させてシート材の冷却度合を調節することにより、シート材の温度を一定に維持する制御を迅速かつ適正に実行することができる。したがって、上記印刷開始時に、印刷位置のずれに起因した不良品の発生を効果的に抑制し、シート材に塗布された水性インキを迅速かつ適正に乾燥させることができる。
上記請求項2に係る発明によれば、印刷開始時点からシート材の案内ローラを冷却してシート材の温度上昇を間接的に抑制するとともに、見当合わせが終了して定常印刷速度にシート材の搬送速度を上昇させる際に、案内ローラの冷却度合を調節してシート材の温度を間接的に制御することにより、シート材の搬送状態に悪影響を与えることなく、印刷位置のずれに起因した不良品の発生を効果的に抑制できるという利点がある。
図1は、本発明に係る乾燥装置が付設されたグラビア印刷機1の概略構成を示している。このグラビア印刷機1は、被印刷物であるシート材3が巻回されたシートロール2からシート材3を繰り出す繰出部4と、この繰出部4から繰り出されたシート材3に所定の張力を付与してプレヒータ6に供給するインフィード部7と、上記プレヒータ6から導出されたシート材3に複数色の水性インキを順次塗布してカラー印刷を行う複数の印刷ユニット8〜10と、印刷後のシート材3に所定の張力を付与して引き出すアウトフィード部11と、このアウトフィード部11により引き出された印刷後のシート材3を巻取る巻取部12とを有している。
上記各印刷ユニット8〜10には、駆動モータ13により回転駆動され、かつ周面に水性インキが塗布される印刷版胴14と、この印刷版胴14にシート材3を圧接させる圧接ローラ15とを有する印刷部16が設けられるとともに、この印刷部16においてシート材3に塗布された水性インキを乾燥させる乾燥装置17が設けられている。また、上記印刷ユニット8,9の間および印刷ユニット9,10の間には、各印刷ユニット8〜10の印刷部16においてシート材3に複数色の水性インキが順次塗布されることにより形成された印刷位置のずれ(見当ずれ)を修正するためのコンペンセータロール18が設けられている。
上記乾燥装置17は、図2および図3に示すように、シート材3の搬入口19および搬出口20を有する箱状のケーシングからなる乾燥器21と、この乾燥器21内に所定間隔で配設された複数の案内ローラ22と、この案内ローラ22により案内されるシート材3の表面(水性インキの塗布面)に向けて乾燥用の熱風を吹き出す熱風吹出部23と、上記シート材3の裏面側に配設されて各案内ローラ22を冷却するための冷風を吹き出す冷風吹出部24とを備えている。上記各案内ローラ22は、シート材3の搬入口19から搬出口20までの間に、湾曲状のシート経路を構成するように配置されている。そして、上記印刷部16から乾燥器21内に導入されたシート材3が、上記案内ローラ22により案内されつつ上方に移動し、上記搬出口20から外部に導出されるようになっている。
また、上記乾燥器21の壁面には、図外の送風機および加熱源を有する熱風供給手段25に接続された給気ダクト26がシート搬送方向の下流部側に設置されるとともに、図外の排気処理部等に連通する排気ダクト27が、上記給気ダクト26の背面側に設置されている。上記給気ダクト26は、シート材3の搬送方向に伸びる一定幅のヘッダ28の側壁面に接続されている。このヘッダ28には、シート材3の搬送方向と直交する方向に伸びる乾燥用の熱風吹出部23が設けられている。
上記熱風吹出部23は、シート材3の搬入口19の近傍に配列されたV型ノズルからなる3個の第1熱風吹出部23aと、シート材3の搬出口20の近傍に設けられたV型ノズルからなる単一の第2熱風吹出部23bと、上記第1熱風吹出部23aと第2熱風吹出部23bとの間に配設された多数の乾燥用エアの吹出孔29を有する多孔板ノズルからなる6個の第3熱風吹出部23cとによって構成されている。
上記第1〜第3熱風吹出部23a〜23cは、それぞれ上記案内ローラ22に対向する位置に配設され、取付ボルト等によって上記ヘッダ21に着脱自在に取り付けられている。また、上記各熱風吹出部23a〜23cは、それぞれ所定間隔をおいて配設されることにより、各熱風吹出部23a〜23cから吹き出された乾燥用エアの排気を上記排気ダクト27の設置部側に案内するための間隙39が、相隣接する熱風吹出部23の間に設けられている。この間隙39は、上記乾燥用エアの排気をスムーズに案内することが可能な寸法で、上記乾燥器21が必要以上に大型化するのを防止し得る寸法に設定されている。また、上記排気ダクト27は、乾燥器21の上方部においてその略幅方向全域に配設されている。
そして、上記グラビア印刷機1を始動させる際に、上記熱風供給手段25の加熱源および送風機を作動状態とすることにより、定常印刷時に上記シート材3に塗布された水性インキを適正に乾燥させ得るように設定された一定温度の熱風を一定の風量で、上記各熱風吹出部23から乾燥器21内に供給してシート材3の表面に吹き付けるとともに、排気ダクト27の前面および底面等に形成された排気取入口から上記排気ダクト27内に導入された上記乾燥用エアの排気を外部に導出させるようになっている。
一方、上記冷風吹出部24は、相隣接する一対の案内ローラ22,22の間に配設されてその軸方向に伸びるよう設置されたヘッダ30の各案内ローラ22に対向する面に形成された冷風の吹出ノズルからなり、上記ヘッダ30には、送風機を有する冷風供給手段31が設けられた吸気ダクト32が接続されている。そして、上記冷風供給手段31の送風機を必要に応じて作動状態とし、上記冷風吹出部24から各案内ローラ22の周面に冷風を吹き付けて各案内ローラ22を冷却することにより、この案内ローラ22に接触するシート材3の温度を低下させるように構成されている。
また、上記乾燥装置17には、乾燥器21の搬出口20から導出されたシート材3の張力を検出する張力検出手段33が設けられている。この張力検出手段33には、シート材3の搬送路に沿って配設されたピックアップローラ34と、このピックアップローラ34の回転支持部に設けられた歪みゲージ方式またはインダクタンス方式の張力センサ35とからなり、上記シート材3の搬送時に、このシート材3に作用する張力を上記張力センサ35により検出し、この検出信号を下記の制御ユニット36に出力するように構成されている。
制御ユニット36は、図4に示すように、予め設定されたシート材3の基準張力、つまりシート材3の定常印刷時に作用する張力の最適値を記憶する記憶手段37と、上記張力検出手段33の張力センサ35により検出されたシート材3の張力に対応した制御信号を上記冷風供給手段31の送風機31aに出力してシート材3の温度を制御する温度制御手段38とを備えている。
上記温度制御手段38は、シート材3の張力の検出値と記憶手段37から読み出された上記基準張力とを比較し、上記張力の検出値が基準張力よりも低いことが確認された場合に、上記冷風供給手段31の送風機31aを作動させるとともに、その送風量を上記張力の検出値と基準張力との偏差に対応した値に調節することにより、上記案内ローラ22を適度に冷却してシート材3の張力を基準張力に一致させる制御を実行するように構成されている。これによってシート材3の搬送速度が変化する印刷開始時に、シート材3の定常印刷時と同温度に設定された熱風を上記熱風供給手段25から乾燥器21内に一定風量で供給しつつ、シート材3の温度Stを略一定に維持するとともに、シート材3の張力を基準張力と等しい値に保持する制御が実行されるようになっている。
具体的には、図5に示すように、印刷開始時点T0から一定時間に亘ってシート材3の搬送速度Vを30m/min程度の見当合わせ速度V1に維持しつつ、各色毎にシート材3に付された位置合わせマーク(トンボマーク)に基づいて初期見当合わせを行う際に、シート材3の定常印刷時と同温度Wtに設定された熱風を上記熱風供給手段25から乾燥器21内に供給すると、シート材3の温度Stが通常印刷時に比べて顕著に高くなるとともに、上記シート材3の膨張量が通常印刷時よりも極端に大きくなる。この結果、シート材3に作用する張力が基準張力よりも低くなり、この状態が上記張力検出手段33の検出値に基づいて検出されるため、上記冷風供給手段31の送風機31aが作動状態となって案内ローラ22に多量の冷風Bが吹き付けられることにより、シート材3が冷却されてその温度Stが一定に維持されるとともに、シート材3の張力が基準張力と等しい値に保持されるように構成されている。
また、上記初期見当合わせが終了した時点T1で、シート材3の搬送速度Vを150m/min程度の高速に設定された定常印刷速度V2まで上昇させる制御が実行されることにより、シート材3の単位面積当たりに供給される熱風の熱量が漸減してシート材3の温度Stが低下し始めると、これと同時にシート材3の膨張量が減少してシート材3に作用する張力が増大する。このため、上記張力の増大が張力検出手段33により瞬時に検出され、上記冷風供給手段31から案内ローラ22に吹き付けられる冷風の風量Bを次第に減少させる制御が上記温度制御手段38において実行されることにより、上記見当合わせが終了して定常印刷速度V2にシート材3の搬送速度を上昇させる際に、シート材3の温度Stが一定に維持されるとともに、シート材3の張力が基準張力と等しい値に保持されるようになっている。
上記のようにグラビア印刷機1の印刷部16において水性インキが塗布されることにより印刷されたシート材3が搬入される乾燥器21と、上記シート材3に塗布された水性インキを乾燥させるための熱風を乾燥器21内に供給する熱風供給手段25とを備えた乾燥装置において、印刷開始時点からシート材3を冷却するとともに、見当合わせが終了して定常印刷速度にシート材3の搬送速度を上昇させる際に、上記シート材3の冷却度合を調節することによりシート材3の温度を一定に維持する温度制御手段38を設けたため、シート材3の搬送速度が変化する印刷開始時に、見当ずれに起因した多量の不良品が生成されるという弊害を生じることなく、シート材3に塗布された水性インキを迅速かつ適正に乾燥させることができる。
すなわち、上記張力検出手段33により検出されたシート材3の張力と予め設定された基準張力との偏差に応じ、熱風供給手段25から乾燥器21内に供給される熱風の温度を調節することにより、シート材3の温度を制御するように構成した場合には、上記熱風の温度を迅速に変化させることが困難である。このため、上記張力の検出時点と、上記熱風によりシート材3の温度制御が実行される時点との間に時間差が生じることが避けられず、この時間差に応じて制御のハンチングが生じることにより、図6に示すように、シート材3が適正温度となるまでに所定の時間を要して、この間の見当ずれに起因した多量の不良品が生成されることが避けられない。
これに対して図5に示すように、印刷開始時点T0から一定時間に亘ってシート材3の搬送速度Vが低速に設定されることにより、シート材3の温度Stが通常印刷時に比べて顕著に高くなる傾向がある初期見当合わせ時に、上記冷風供給手段31の送風機31aを作動させて案内ローラ22に多量の冷風Bを吹き付けて案内ローラ22の温度を低下させるとともに、上記初期見当合わせが終了した時点T1で、シート材3の搬送速度Vを高速の定常印刷速度V2まで上昇させる際に、この搬送速度Vの上昇に伴ってシート材3の単位面積当たりに供給される熱風の熱量が漸減するのに応じ、上記冷風供給手段31から案内ローラ22に吹き付けられる冷風の風量Bを減少させることにより、上記案内ローラ22によるシート材3の冷却度合を正確に調節するように構成した場合には、シート材3の温度を迅速かつ正確に制御することができる。したがって、印刷速度を低下させる等の手段を講じることなく、印刷開始時に、シート材3の温度Stが低下することによる見当ずれの発生、つまりシート材3の膨張量にバラツキが生じることに起因した印刷位置のずれを適正に防止し、上記見当ずれに起因した多量の不良品が生成されるの効果的に抑制できるという利点がある。
なお、上記のように印刷開始時点から初期見当合わせが終了するまでの間、案内ローラ22に多量の冷風Bを吹き付けるとともに、その風量を制御することにより、シート材3の冷却度合を間接的に制御するようにした上記実施形態に代え、シート材3の裏面に冷風を吹き付けてシート材3の温度Stを直接的に制御するように構成してもよい。このようにシート材3の裏面に冷風を吹き付けるように構成した場合には、シート材3の冷却度合を効果的に調節することができるという利点を有する反面、上記冷風の吹付圧が高いと、シート材3が案内ローラ22から離間して搬送状態が不安定になり易いという欠点がある。したがって、シート材3の搬送状態を安定させるためには、案内ローラ22に多量の冷風Bを吹き付けるとともに、その風量を制御することにより、シート材3の冷却度合を調節するように構成することが好ましい。なお、印刷開始時点から初期見当合わせが終了するまでの間、上記案内ローラ22内に冷却水等からなる冷媒を供給するとともに、この冷媒の供給量を制御することにより、シート材3の冷却度合を間接的に調節するようにようにしてもよい。
また、上記実施形態では、乾燥器21内に搬入されたシート材3の張力を検出する張力検出手段33を設け、この張力検出手段33により検出されたシート材3の張力が予め設定された基準張力よりも低い場合に、上記冷風供給手段31を作動させて案内ローラ22に冷風を吹き付けることにより、シート材3の温度を低下させるように構成したため、シート材3の偏った位置に水性インキが部分的に塗布されるとともに、この塗布位置が印刷パターンの変化に応じて移動する場合においても、シート材3の温度変化に対応して変動するシート材3の張力を簡単な構成で正確に検出し、この張力の変動に対応させて上記冷風の風量を制御する等により、シート材3の冷却度合を正確に調節できるという利点がある。
すなわち、上記張力検出手段33に代えて非接触式の温度センサ等からなる温度検出手段を設け、この温度検出手段の検出値に対応させて上記冷風の風量を制御する等により、印刷開始時にシート材3の温度を一定に維持するように構成することも可能であるが、この場合には、上記印刷パターンの変化に対応させて温度検出手段の設置位置を移動させる等の複雑な構成を採用しなければ必要個所の温度変化、つまり上記水性インキの塗布位置の温度変化を正確に検出することができないため、シート材3の温度変化に対応させて上記冷風の風量を適正に制御することが困難であるという欠点がある。このため、上記のように乾燥器21内に搬入されたシート材3の張力を張力検出手段33により検出し、その検出値に対応させて上記冷風供給手段31から案内ローラ22に吹き付けられる冷風の風量等を制御することにより、印刷パターンの変化に対応じて水性インクの塗布位置が変化した場合においても、シート材3の温度が低下することに起因した見当ずれの発生、つまりシート材3の膨張量にバラツキが生じることによる印刷位置のずれを簡単な構成で迅速かつ適正に抑制できるように構成することが望ましい。
グラビア印刷機の全体構成を示す概略図である。 本発明に係る乾燥装置の実施形態を示す側面断面図である。 乾燥装置の具体的構成を示す正面断面図である。 制御ユニットの構成を示すブロック図である。 シート材の温度変化等を示すタイムチャートである。 従来例におけるシート材の温度変化等を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 グラビア印刷機
3 シート材
17 乾燥装置
21 乾燥器
22 案内ローラ
25 熱風供給手段
31 冷風供給手段
38 温度制御手段

Claims (2)

  1. グラビア印刷機の印刷部において水性インキが塗布されることにより印刷されたシート材が搬入される乾燥器と、上記シート材に塗布された水性インキを乾燥させるための熱風を上記乾燥器内に供給する熱風供給手段とを備えた乾燥装置において、印刷開始時点からシート材を冷却するとともに、見当合わせが終了して定常印刷速度にシート材の搬送速度を上昇させる際に、上記シート材の冷却度合を調節することによりシート材の温度を一定に維持する温度制御手段を備えたことを特徴とする乾燥装置。
  2. 乾燥器内に配設されたシート材の案内ローラを冷却するとともに、その冷却度合を調節することによりシート材の温度を一定に維持するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
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