JP5294012B2 - 張力制御装置 - Google Patents
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Description
図2に従来の抄紙機ドライヤーならびにサイズプレス(塗工装置)を示す。図2において、1は紙、2はドライヤー、3はサイズプレス、4はドライヤーロール制御装置、5はプレスロール制御装置である。また、6はドライヤー減速機、7はドライヤー駆動電動機、8はドライヤー速度検出器、9はドライヤー電動機制御装置、10はサイズプレス駆動電動機、11はサイズプレス速度検出器、12はサイズプレス電動機制御装置である。また、13は張力検出器、14はライン速度設定器、15は張力設定器、16は張力制御器、17は温度設定器、18は温度検出器、19は温度制御器、20は蒸気バルブ、21は蒸気タンク、22は蒸気配管である。
次に動作について説明する。基材である紙1が図面矢印の方向に流れており、ドライヤー2は複数のドライヤーロールで紙1を搬送する。ドライヤーロールはドライヤー駆動電動機7とドライヤー減速機6で連結され、プレスロールはサイズプレス駆動電動機10と連結されている。通常のサイズプレス3は紙を挟むように対向したプレスロールで構成され、駆動もプレスロールごとであるが説明を容易にするために図2では下側のロールを駆動しているものとした。
ドライヤー駆動電動機7はドライヤー速度検出器8を速度検出信号としてドライヤー電動機制御装置9で速度制御される。サイズプレス駆動電動機10はサイズプレス速度検出器11を速度検出信号としてサイズプレス電動機制御装置12で速度制御される。
図2でドライヤー2は温度制御器19を有しており、温度設定器17と温度検出器18で温度制御を行っている。その温度制御器19の出力で蒸気バルブ20の開度を調整し、蒸気タンク21からの蒸気量を制御することでドライヤー内の温度を制御している。
それを式で表すと(1)式になる。
T=E*A*ΔV・・・・・・(1)
ここで、Tは塗工前張力、Eは紙のヤング率、ΔVはドライヤーとサイズプレスの速度比である。先にも書いたように通常ΔVは正の値である。しかしながら、ΔVがマイナスで運転している状況下では(1)式は成立しない。具体的に説明するとドライヤーの出口つまりサイズプレスの入口における紙のヤング率Eが非常に大きくなっているため、張力制御装置から弛ませる指令が出ているものと解釈できる。この過大なヤング率はドライヤーにおける過乾燥によるものである。つまり、ドライヤー温度が高いために紙が硬くなり、張力制御器14から速度を下げる信号が出ている。
請求項1記載の発明は、複数のドライヤーロールで送りながら蒸気をあてて紙を乾燥させるドライヤーと、乾燥した紙をプレスロールで挟み塗料を塗布するサイズプレスと、を備えた抄紙機の張力制御装置であって、前記乾燥した紙の張力を検出する張力検出器と、張力設定値と張力検出値に基づいて張力補正速度指令を生成する張力制御器と、ライン速度指令と前記張力補正速度指令を加算してサイズプレス速度指令を生成する加算器と、前記サイドプレス速度指令どおりにプレスロール速度を制御するプレスロール制御装置と、前記ライン速度指令どおりにドライヤーロール速度を制御するドライヤーロール制御装置と、前記ドライヤーの温度を設定する温度設定器と、前記ドライヤーの温度を検出する温度検出器と、前記温度設定値と温度検出値に基づいて蒸気バルブを制御する温度制御器と、を備える張力制御装置において、最小速度補正設定値を設定する最小速度補正設定器と、
前記張力補正速度指令と前記最小速度補正設定値に基づき温度補正指令を生成する温度補正器とを備え、
前記温度設定器は、前記温度設定値と前記温度補正指令に基づいて新たな温度設定値を生成することを特徴とするものである。
記張力補正速度指令が前記最小速度補正設定値よりも小さくなったとき前記張力補正速度指令に比例係数を乗じて温度補正指令を生成することを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の張力制御装置において、前記温度設定器は、前記温度設定値に前記温度補正指令を加算することにより新たな温度設定値とすることを特徴とするものである。
さらに本発明の特徴部分である温度補正器23と最小速度補正設定器24が設置されている。
温度補正器23は張力制御器16の出力である張力補正速度指令を常時監視しており、張力補正速度指令と最小速度補正設定器24の設定値である最小速度補正設定値に基づいて温度補正指令を生成する。張力補正速度指令がプラスで最小速度補正設定値以上であるときは温度設定器17に対しては補正を行わず、温度補正指令はゼロになる。
張力補正速度指令が最小速度補正設定値より小さくなった(負を含む)場合は張力補正速度指令に定数を掛けた値を温度設定器17に温度補正指令として出力する。これにより、温度設定器17の温度設定値が変化し、紙が張りすぎた場合は設定を下げる指令を出力する。
温度制御器19は新たな温度設定値に従うように制御を実施する。つまり、蒸気バルブ22の開度を絞る方向に動作させ、ドライヤー2内の温度を下げる。これにより、紙1が含む水分量が増加することによってヤング率が下がり、その結果として張力が下がるのである。温度補正器23は最小速度補正設定値になるまでこの制御を続行する。
なお、運転中の張力制御についてはサイズプレスの速度補正とドライヤー温度変更が同時に行われるが温度制御器19の時定数が大きいので制御が干渉することはない。
2 ドライヤー
3 サイズプレス
4 ドライヤーロール制御装置
5 プレスロール制御装置
6 ドライヤー減速機
7 ドライヤー駆動電動機
8 ドライヤー速度検出器
9 ドライヤー電動機制御装置
10 サイズプレス駆動電動機
11 サイズプレス速度検出器
12 サイズプレス電動機制御装置
13 張力検出器
14 ライン速度設定器
15 張力設定器
16 張力制御器
17 温度設定器
18 温度検出器
19 温度制御器
20 蒸気バルブ
21 蒸気タンク
22 蒸気配管
23 温度補正器
24 最小速度補正設定器
Claims (3)
- 複数のドライヤーロールで送りながら蒸気をあてて紙を乾燥させるドライヤーと、乾燥した紙をプレスロールで挟み塗料を塗布するサイズプレスと、を備えた抄紙機の張力制御装置であって、前記乾燥した紙の張力を検出する張力検出器と、張力設定値と張力検出値に基づいて張力補正速度指令を生成する張力制御器と、ライン速度指令と前記張力補正速度指令を加算してサイズプレス速度指令を生成する加算器と、前記サイズプレス速度指令どおりにプレスロール速度を制御するプレスロール制御装置と、前記ライン速度指令どおりにドライヤーロール速度を制御するドライヤーロール制御装置と、前記ドライヤーの温度を設定する温度設定器と、前記ドライヤーの温度を検出する温度検出器と、前記温度設定値と温度検出値に基づいて蒸気バルブを制御する温度制御器と、を備える張力制御装置において、
最小速度補正設定値を設定する最小速度補正設定器と、
前記張力補正速度指令と前記最小速度補正設定値に基づき温度補正指令を生成する温度補正器とを備え、
前記温度設定器は、前記温度設定値と前記温度補正指令に基づいて新たな温度設定値を生成することを特徴とする張力制御装置。 - 前記温度補正器は、前記張力補正速度指令が前記最小速度補正設定値よりも小さくなったとき前記張力補正速度指令に比例係数を乗じて温度補正指令を生成することを特徴とする請求項1記載の張力制御装置。
- 前記温度設定器は、前記温度設定値に前記温度補正指令を加算することにより新たな温度設定値とすることを特徴とする請求項1または2に記載の張力制御装置。
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