JPH09254360A - 印刷用乾燥装置 - Google Patents

印刷用乾燥装置

Info

Publication number
JPH09254360A
JPH09254360A JP10599496A JP10599496A JPH09254360A JP H09254360 A JPH09254360 A JP H09254360A JP 10599496 A JP10599496 A JP 10599496A JP 10599496 A JP10599496 A JP 10599496A JP H09254360 A JPH09254360 A JP H09254360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
hot air
printing
drying chamber
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10599496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2873446B2 (ja
Inventor
Yoshiro Inoue
義朗 井上
Katsuharu Shimo
勝晴 下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoue Kinzoku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Inoue Kinzoku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=14422281&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH09254360(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Inoue Kinzoku Kogyo Co Ltd filed Critical Inoue Kinzoku Kogyo Co Ltd
Priority to JP10599496A priority Critical patent/JP2873446B2/ja
Publication of JPH09254360A publication Critical patent/JPH09254360A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2873446B2 publication Critical patent/JP2873446B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷紙の過乾燥を防止できるように、印刷紙の
水分を考慮しつつ熱風の温度を最適値に調節できる印刷
用乾燥装置の提供。 【解決手段】第一ゾーン乾燥室14の熱風温度と熱風設
定温度との温度差が小さくなるように熱風温度を調節す
る第一ゾーン温度調節装置31と、第二ゾーン乾燥室1
5の出口側の印刷紙面温度と紙面設定温度との温度差が
小さくなるように熱風温度を調節する第二ゾーン温度調
節装置41とを備え、第二ゾーン乾燥室15の出口側の
印刷紙水分値を検出する紙水分検出器56と、紙水分検
出器56の検出水分値M1aが設定水分値M1bより過
少となる過乾燥状態のときに、検出水分値と設定水分値
との水分差値に応じて熱風設定温度及び紙面設定温度を
低く補正する設定温度補正器51とを備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷紙に印刷され
たインクを乾燥するための印刷用乾燥装置であつて、印
刷紙の過乾燥を防止するものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷用乾燥装置は、印刷後の印刷紙に熱
風を吹付けてインクを乾燥させるものとして、特開平1
−247165号公報に記載されたものがある。この印
刷用乾燥装置1は、図4に示す如く、印刷ユニツト2か
ら出た印刷紙3の送行方向に対して上下流に区分された
第一ゾーン4及び第二ゾーン5を有するものであり、第
一ゾーン4の出口に、第一ゾーン4を出る印刷紙3の紙
面温度を測定する第一紙面温度計6を設け、第二ゾーン
5の出口に、第二ゾーン5を出る印刷紙3の紙面温度を
測定する第二紙面温度計7を設け、第一紙面温度計6に
よる計測温度に応じて第一ゾーン4の熱風温度を制御
し、第二紙面温度計7による計測温度に応じて第二ゾー
ン5の熱風温度を制御するように構成してある。この印
刷用乾燥装置1は、各ゾーン4,5の出口での紙面温度
が夫々所定の温度になるように乾燥することにより、印
刷紙3のひじわの発生を防止するようにしたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記印刷用
乾燥装置1を用いた場合には、最終ゾーン5を出た印刷
紙3が過乾燥となることがあり、冷却ロール8の出口側
に設けた折機9において印刷紙3に折れ割れが発生し、
綺麗に折り畳めない問題が生じていた。そこで、本発明
者は、印刷紙3の過乾燥を防止するために、幾多の実験
を繰り返した。その結果、本発明者は、最終ゾーン5を
出る印刷紙3を所定温度にしても、印刷開始から印刷運
転時間が経過するのに伴い、該印刷紙3の含水率が低下
することを突き止めた。印刷紙3の含水率が低下する原
因としては、各ゾーン4,5の室内を形成する室内壁面
等が印刷運転時間の経過と共に昇温するのに伴い、室内
壁面等から印刷紙3に放射される輻射熱量が印刷運転時
間の経過に伴い漸次増大し、印刷インクの乾燥に必要な
乾燥熱量以上の熱量を印刷3に伝達させることが考えら
れる。
【0004】更に、従来の印刷用乾燥装置1の運転は、
確実なインキ乾燥を確保すると共に冷却ロール8へのイ
ンク転写を防止するために、過乾燥状態で行うことが多
かつた。
【0005】そこで、本発明は、印刷紙の過乾燥を防止
できるように、印刷紙の水分を考慮しつつ熱風の温度を
最適値に調節できる印刷用乾燥装置の提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
要旨は、印刷紙用通路に向かつて熱風を吹出すノズルを
備えた第一ゾーン乾燥室及び第二ゾーン乾燥室と、第一
ゾーン乾燥室の熱風温度を検出する温度検出器の検出温
度と熱風設定温度との温度差が小さくなるように第一ゾ
ーン乾燥室の熱風温度を調節する第一ゾーン温度調節装
置と、第二ゾーン乾燥室の出口側の印刷紙面温度を検出
する紙面温度検出器の検出温度と紙面設定温度との温度
差が小さくなるように第二ゾーン乾燥室の熱風温度を調
節する第二ゾーン温度調節装置とを備えた印刷用乾燥装
置において、前記第二ゾーン乾燥室の出口側の印刷紙水
分値を検出する紙水分検出器と、該紙水分検出器の検出
水分値が設定水分値より過少となる過乾燥状態のとき
に、該検出水分値と設定水分値との水分差値に応じて前
記熱風設定温度及び前記紙面設定温度を低く補正する設
定温度補正器とを備えたことを特徴とする印刷用乾燥装
置である。本明細書て言う水分値とは、印刷紙に含まれ
る水分量であつて、含水率又は水分の絶対量等で表され
るものである。
【0007】請求項1の本発明にあつては、印刷紙の過
乾燥状態に応じた水分差値を得て熱風設定温度及び紙面
設定温度を低く補正することにより、各ゾーン乾燥室の
ノズルから吹出す熱風温度を低下させて印刷紙に対する
伝熱量を減少させ、過度乾燥状態を解消させることがで
きる。本発明は、印刷紙を過乾燥にする過剰な伝熱量を
減少させるでけであり、インクを乾燥させるに必要な伝
熱量を確保させることができる。更に、本発明にあつて
は、第二ゾーン乾燥室の出口の印刷紙の紙面温度を紙面
設定温度以上にしないため、印刷紙のひじわの発生を防
止することができる。
【0008】請求項2記載の本発明の要旨は、印刷紙用
通路に向かつて熱風を吹出すノズルを備えた第一ゾーン
乾燥室及び第二ゾーン乾燥室と、第一ゾーン乾燥室の出
口側の印刷紙面温度を検出する紙面温度検出器の検出温
度と紙面設定温度との温度差が小さくなるように第一ゾ
ーン乾燥室の熱風温度を調節する第一ゾーン温度調節装
置と、第二ゾーン乾燥室の出口側の印刷紙面温度を検出
する紙面温度検出器の検出温度と紙面設定温度との温度
差が小さくなるように第二ゾーン乾燥室の熱風温度を調
節する第二ゾーン温度調節装置とを備えた印刷用乾燥装
置において、前記第二ゾーン乾燥室の出口側の印刷紙水
分値を検出する紙水分検出器と、該紙水分検出器の検出
水分値が設定水分値より過少となる過乾燥状態のとき
に、該検出水分値と設定水分値との水分差値に応じて前
記各紙面設定温度を低く補正する設定温度補正器とを備
えたことを特徴とする印刷用乾燥装置である。
【0009】請求項2の本発明にあつては、印刷紙の過
乾燥状態に応じた水分差値を得て各ゾーンの紙面設定温
度値を低く補正することにより、ノズルから吹出す熱風
の温度を低下させて印刷紙に対する伝熱量を減少させ、
過度乾燥状態を解消させることができる。本発明は、印
刷紙を過乾燥にする過剰な伝熱量を減少させるでけであ
り、インクを乾燥させるに必要な伝熱量を確保させるこ
とができる。更に、本発明にあつては、乾燥室の出口の
印刷紙の紙面温度を紙面設定温度以上にしないため、印
刷紙のひじわの発生を防止することができる。
【0010】請求項3記載の本発明の要旨は、前記第二
ゾーン乾燥室の熱風温度を検出する温度検出器の検出温
度と熱風設定温度との温度差が小さくなるように第二ゾ
ーン乾燥室の熱風温度を調節すると共に、前記設定温度
補正器により該熱風設定温度を低く補正するようにした
第2の温度調節装置を併せて備え、印刷紙低速送行運転
時には該第2の温度調節装置で温度調節させ、印刷紙高
速送行運転時には前記第二ゾーン温度調節装置で温度調
節させるようにした請求項1又は2記載の印刷用乾燥装
置である。
【0011】請求項3の本発明にあつては、印刷紙低速
送行運転時には第二ゾーン乾燥室の熱風温度を検出する
温度調節で行い、印刷紙高速送行運転時には第二ゾーン
乾燥室の出口側の印刷紙面温度を検出する温度調節で行
うことにより、各運転状態に応じた最適な温度調節がで
きる。
【0012】請求項4の本発明にあつては、前記設定温
度補正器は、最初に第二ゾーン乾燥室に対する前記補正
を行い、この補正で不十分なときに、続けて第一ゾーン
乾燥室に対する前記補正を行う請求項1,2又は3記載
の印刷用乾燥装置である。
【0013】請求項4の本発明にあつては、印刷紙に対
する過乾燥が第二ゾーン乾燥室で生じやすい条件の場合
には、第二ゾーン乾燥室に対する補正を優先することに
より、最適な温度調節ができる。
【0014】請求項5記載の本発明の要旨は、印刷紙用
通路に向かつて熱風を吹出すノズルを備えた乾燥室と、
該乾燥室の出口側の印刷紙面温度を検出する紙面温度検
出器の検出温度と紙面設定温度との温度差が小さくなる
ように該乾燥室の熱風温度を調節する温度調節装置とを
備えた印刷用乾燥装置において、前記乾燥室の出口側の
印刷紙水分値を検出する紙水分検出器と、該紙水分検出
器の検出水分値が設定水分値より過少となる過乾燥状態
のときに、該検出水分値と設定水分値との水分差値に応
じて前記紙面設定温度を低く補正する設定温度補正器と
を備えたことを特徴とする印刷用乾燥装置である。
【0015】請求項5の本発明にあつては、印刷紙の過
乾燥状態に応じた水分差値を得て紙面設定温度値を低く
補正することにより、ノズルから吹出す熱風の温度を低
下させて印刷紙に対する伝熱量を減少させ、過度乾燥状
態を解消させることができる。本発明は、印刷紙を過乾
燥にする過剰な伝熱量を減少させるでけであり、インク
を乾燥させるに必要な伝熱量を確保させることができ
る。更に、本発明にあつては、乾燥室の出口の印刷紙の
紙面温度を紙面設定温度以上にしないため、印刷紙のひ
じわの発生を防止することができる。
【0016】請求項6記載の本発明の要旨は、印刷紙用
通路に向かつて熱風を吹出すノズルを備えた乾燥室と、
該乾燥室の熱風温度を検出する温度検出器の検出温度と
熱風設定温度との温度差が小さくなるように該熱風温度
を調節する温度調節装置とを備えた印刷用乾燥装置にお
いて、前記乾燥室の出口側の印刷紙水分値を検出する紙
水分検出器と、該紙水分検出器の検出水分値が設定水分
値より過少となる過乾燥状態のときに、該検出水分値と
設定水分値との水分差値に応じて前記熱風設定温度を低
く補正する設定温度補正器とを備えたことを特徴とする
印刷用乾燥装置である。
【0017】請求項6の本発明にあつては、印刷紙の過
乾燥状態に応じた水分差値を得て熱風設定温度値を低く
補正することにより、ノズルから吹出す熱風の温度を低
下させて印刷紙に対する伝熱量を減少させ、過度乾燥状
態を解消させることができる。本発明は、印刷紙を過乾
燥にする過剰な伝熱量を減少させるでけであり、インク
を乾燥させるに必要な伝熱量を確保させることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る印刷用乾燥装
置を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0019】(第1の実施の形態)図1は本発明に係る
印刷用乾燥装置の第1の実施の形態を示す概略図であ
る。本実施の形態に係る印刷用乾燥装置11は、印刷ユ
ニツト2の出口側に設けられ、印刷ユニツト2から出た
印刷紙3に印刷されているインクを乾燥するようにして
ある。印刷用乾燥装置11は、第一ゾーン乾燥室14及
び第二ゾーン乾燥室15とを備え、印刷紙3が通過する
印刷紙用通路Rに向かつて乾燥用熱風を吹出すようにな
つている。各ゾーン乾燥室14,15は、その室内に、
印刷紙用通路Rに向かつて乾燥用熱風を吹出す多数のノ
ズル17,18を備えた上下の熱風チヤンバー19,2
0が配置され、印刷紙3を浮揚した状態で乾燥させるよ
うになつている。
【0020】また、熱風チヤンバー19,20は、循環
フアン21,22と加熱装置23,24と循環ダクト2
5,26等を備えた熱風供給装置29,30が接続され
ている。加熱装置23,24は、ガスバーナ27,28
を備えたものが使用される。熱風供給装置29,30
は、乾燥室14,15の各ノズル17,18から室内に
吹出された熱風を、循環ダクト25,26を介して循環
フアン21,22で吸引し、最適温度まで加熱装置2
3,24で加熱し、循環ダクト25,26を介して熱風
チヤンバー19,20へ送風し、各ノズル17, 18
から印刷紙3に乾燥用熱風を吹出させるようになつてい
る。
【0021】第一ゾーン乾燥室14は、熱風チヤンバー
19へ送風される熱風の温度を調節するための温度調節
装置31が設けられている。温度調節装置31は、ガス
バーナ27の燃焼を制御する温度指示調節器32と、熱
風チヤンバー19内の熱風温度を検出して検出温度T1
aを温度指示調節器32に出力する温度検出器33と、
熱風温度T1bを設定する設定器34とを備えている。
温度調節装置31は、後述する設定温度補正器51の演
算器52により補正された熱風設定温度T1cと上記検
出温度T1aとの温度差が小さくなるように、熱風チヤ
ンバー19の熱風温度を調節するようにしてある。
【0022】第二ゾーン乾燥室15は、熱風チヤンバー
20へ送風される熱風の温度を調節するための温度調節
装置36と温度調節装置41と切替スイツチ35とが設
けられ、切替スイツチ35の切替えにより、印刷紙が低
速送行のときには温度調節装置36で温度調節すると共
に、印刷紙が高速送行のときには温度調節装置41で温
度調節するようにしてある。切替スイツチ35は、印刷
ユニツト2の速度検出器47等が発する速度信号Vを切
替器46が受けて切り替えるようになつている。
【0023】上記温度調節装置36は、ガスバーナ28
の燃焼を制御する温度指示調節器37と、熱風チヤンバ
ー20内の熱風温度を検出して検出温度T2aを温度指
示調節器37に出力する温度検出器38と、熱風温度T
2bを設定する設定器39とを備えている。温度調節装
置36は、後述する設定温度補正器51の演算器53に
より補正された熱風設定温度T2cと上記検出温度T2
aとの温度差が小さくなるように、熱風チヤンバー20
の熱風温度を調節するようにしてある。
【0024】上記温度調節装置41は、ガスバーナ28
の燃焼を制御する温度指示調節器42と、第二ゾーン乾
燥室15の出口側の印刷紙面温度を検出して検出温度T
3aを温度指示調節器42に出力する紙面温度検出器4
3と、紙面温度T3bを設定する設定器44とを備えて
いる。温度調節装置41は、後述する設定温度補正器5
1の演算器54により補正された紙面設定温度T3cと
上記検出温度T3aとの温度差が小さくなるように、熱
風チヤンバー20の熱風温度を調節するようにしてあ
る。
【0025】印刷用乾燥装置11は、第二ゾーン乾燥室
15の出口における印刷紙3の水分を考慮しつつ前記熱
風チヤンバー19,20の熱風温度を最適値に調節して
印刷紙3の過乾燥を防止するために、第二ゾーン乾燥室
15の出口側の印刷紙水分値を検出する紙水分検出器5
6と、設定温度補正器51とを備えている。設定温度補
正器51は、乾燥後の印刷紙3に折れ割れが発生しない
印刷紙水分値M1bを設定するための設定器57と、紙
水分検出器56の検出水分値M1aが設定水分値M1b
より過少となる過乾燥状態のときに、該検出水分値M1
aと設定水分値M1bとの水分差値M1c(M1c=M
1b−M1a)を発する判断器58と、水分差値M1c
及び速度信号Vに応じて前記設定器34,39の熱風設
定温度T1b,T2bを低く補正する演算器52,53
と、水分差値M1c及び速度信号Vに応じて前記設定器
44の紙面設定温度T3bを低く補正する演算器54と
を備えている。なお、印刷紙送行速度を考慮する必要が
ないときには、演算器52,53,56は、水分差値M
1cに応じて夫々補正すればよい。
【0026】上記演算器52,53,54は、予め定め
たルールに基づいて演算することにより水分差値M1c
に対する補正値を求め、各設定器34,39,44の設
定温度T1b,T2b,T3bを補正値で補正して補正
後の設定温度T1c,T2c,T3cを温度指示調節器
32,37,42へ出力するようにしてある。補正値を
得るためのルールは、印刷紙3の種類及び坪量、インク
の物性及び印刷濃度並びに印刷紙送行速度等で異なるた
め、予め行う乾燥試験で求めておく。
【0027】なお、印刷紙3に対する過乾燥が第二ゾー
ン乾燥室15で生じやすい条件の場合には、前記設定温
度補正器51は、最初に第二ゾーン乾燥室15に対する
前記補正を行い、この補正で不十分なときに、続けて第
一ゾーン乾燥室14に対する前記補正を行うように回路
構成することが好ましい。
【0028】第二ゾーン乾燥室15の出口側には、冷却
ロール8及び折機9が設けられていると共に、冷却ロー
ル8と折機9との間に、冷却後の印刷紙3の水分を検出
するための紙水分検出器59及び水分表示器60を必要
に応じて設けてある。
【0029】次に、印刷用乾燥装置11の動作を印刷の
手順に従つて説明する。先ず、捲出装置(図示省略)か
ら捲き出された印刷紙3を印刷ユニツト2、各ゾーン乾
燥室14,15の印刷紙用通路R、冷却ロール8及び折
機9に紙通する。続けて、印刷紙3を低速(例えば、1
〜10m/min)で送行させながら、各ゾーン乾燥室
14,15の熱風供給装置29,30を起動して、各ノ
ズル17,18から印刷紙3へ熱風を吹出させつつ、乾
燥室14,15を昇温させる。この印刷紙低速運転時の
第二ゾーン乾燥室15は、切替スイツチ35が速度信号
Vを受けて自動的に低速状態となり、温度調節装置36
で温度調節する。
【0030】所定の低速運転時間(例えば、1〜10m
in)が経過後には、印刷紙3の速度を高速(例えば、
50〜700m/min)にして本印刷運転に入る。印
刷紙高速送行運転時の第二ゾーン乾燥室15は、切替ス
イツチ35が速度信号Vを受けて自動的に高速状態とな
り、温度調節装置41で温度調節しながら、第一ゾーン
乾燥室15を出た印刷紙3の紙面温度が設定温度となる
ように運転する。
【0031】第二ゾーン乾燥室15を出る印刷紙3が本
印刷運転の経過に伴い過乾燥状態に移行しようとする
と、各ゾーン乾燥室14,15は、設定温度補正器51
により過乾燥を防止する方向へ調節される。即ち、設定
温度補正器51は、設定器57で設定される水分値M1
b(例えば、含水率4%)と乾燥室15の出口における
印刷紙3の水分値M1a(例えば、含水率3%)との水
分差値M1c(M1c=M1b−M1a)を得て熱風設
定温度T1b,T2b(例えば、T1b=100〜15
0℃、T2b=140〜220℃)及び紙面設定温度T
3b(例えば、T3b=110〜140℃)を低く補正
(例えば、5〜30℃補正)して補正後の設定温度T1
c,T2c,T3cを温度指示調節器32,37,42
へ夫々出力する。これにより、各ゾーン乾燥室14,1
5は、各ノズル17,18から吹出す熱風温度を調節し
て印刷紙3に対する伝熱量を減少させ、過度乾燥を解消
し又は防止することができる。
【0032】印刷用乾燥装置11は、印刷紙を過乾燥に
する過剰な伝熱量を減少させるでけであり、インクを乾
燥させるに必要な伝熱量を確保させることができると共
に、第二ゾーン乾燥室15の出口の印刷紙3の紙面温度
を紙面設定温度T3b以上にしないため、印刷紙3のひ
じわの発生を防止することができる。
【0033】(第2の実施の形態)図2は本発明に係る
印刷用乾燥装置の第2の実施の形態を示す概略図であ
る。本実施の形態に係る印刷用乾燥装置61が前記第1
の実施の形態(図1参照)と相違する点は、第一ゾーン
乾燥室14に備える温度調節装置31の温度検出器33
(図1参照)を、第一ゾーン乾燥室14の出口側の紙面
温度を検出する紙面温度検出器62(図2参照)に置換
したことである。この相違点以外の構成は、前記第1の
実施の形態と実質的に同一である。
【0034】(第3の実施の形態)図3は本発明に係る
印刷用乾燥装置の第3の実施の形態を示す概略図であ
る。本実施の形態に係る印刷用乾燥装置71が前記第1
の実施の形態(図1参照)と相違する点は、第二ゾーン
乾燥室15に備える温度調節装置41(図1参照)を省
略して、温度調節装置36のみとしたことである。この
相違点以外の構成は、前記第1の実施の形態と実質的に
同一である。
【0035】(その他の実施の形態)本発明に係る印刷
用乾燥装置は、前記第1〜3の実施の形態に限定される
ものではなく、印刷仕様に応じて変更することが可能で
ある。例えば、図1に示す第一ゾーン乾燥室14を省略
して第二ゾーン乾燥室15のみとし、第二ゾーン乾燥室
15の温度調節装置36,41を設定温度補正器51で
補正することも可能である。更に、図3に示す第一ゾー
ン乾燥室14を省略して第二ゾーン乾燥室15のみと
し、第二ゾーン乾燥室15の温度調節装置36を設定温
度補正器51で補正することも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳述の如く、請求項1〜6の本発明
に係る印刷用乾燥装置は、印刷紙の過乾燥状態に応じて
印刷紙に対する伝熱量を減少させることにより、過度乾
燥状態を解消させることができるため、折機で折れ割れ
を発生させることなく綺麗に折り畳めることができる印
刷紙のインク乾燥ができる優れた効果を有する。
【0037】また、請求項1,2及び5の本発明に係る
印刷用乾燥装置は、乾燥室の出口の印刷紙の紙面温度を
紙面設定温度以上にしないため、印刷紙のひじわの発生
を防止できる。
【0038】更に、請求項3の本発明に係る印刷用乾燥
装置は、印刷紙送行速度に応じた最適な温度調節ができ
る。
【0039】請求項4の本発明に係る印刷用乾燥装置
は、印刷紙に対する過乾燥が第二ゾーン乾燥室で生じや
すい諸条件に対して、最適な温度調節ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷用乾燥装置の第1の実施の形
態を示す概略図である。
【図2】本発明に係る印刷用乾燥装置の第2の実施の形
態を示す概略図である。
【図3】本発明に係る印刷用乾燥装置の第3の実施の形
態を示す概略図である。
【図4】従来の印刷用乾燥装置を示す概略側面図であ
る。
【符号の説明】
14…第一ゾーン乾燥室 15…第二ゾーン乾燥室 31…第一ゾーン温度調節装置 36…第2の温度調節装置 41…第二ゾーン温度調節装置 51…設定温度補正器 56…紙水分検出器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷紙用通路に向かつて熱風を吹出すノズ
    ルを備えた第一ゾーン乾燥室及び第二ゾーン乾燥室と、
    第一ゾーン乾燥室の熱風温度を検出する温度検出器の検
    出温度と熱風設定温度との温度差が小さくなるように第
    一ゾーン乾燥室の熱風温度を調節する第一ゾーン温度調
    節装置と、第二ゾーン乾燥室の出口側の印刷紙面温度を
    検出する紙面温度検出器の検出温度と紙面設定温度との
    温度差が小さくなるように第二ゾーン乾燥室の熱風温度
    を調節する第二ゾーン温度調節装置とを備えた印刷用乾
    燥装置において、前記第二ゾーン乾燥室の出口側の印刷
    紙水分値を検出する紙水分検出器と、該紙水分検出器の
    検出水分値が設定水分値より過少となる過乾燥状態のと
    きに、該検出水分値と設定水分値との水分差値に応じて
    前記熱風設定温度及び前記紙面設定温度を低く補正する
    設定温度補正器とを備えたことを特徴とする印刷用乾燥
    装置。
  2. 【請求項2】印刷紙用通路に向かつて熱風を吹出すノズ
    ルを備えた第一ゾーン乾燥室及び第二ゾーン乾燥室と、
    第一ゾーン乾燥室の出口側の印刷紙面温度を検出する紙
    面温度検出器の検出温度と紙面設定温度との温度差が小
    さくなるように第一ゾーン乾燥室の熱風温度を調節する
    第一ゾーン温度調節装置と、第二ゾーン乾燥室の出口側
    の印刷紙面温度を検出する紙面温度検出器の検出温度と
    紙面設定温度との温度差が小さくなるように第二ゾーン
    乾燥室の熱風温度を調節する第二ゾーン温度調節装置と
    を備えた印刷用乾燥装置において、前記第二ゾーン乾燥
    室の出口側の印刷紙水分値を検出する紙水分検出器と、
    該紙水分検出器の検出水分値が設定水分値より過少とな
    る過乾燥状態のときに、該検出水分値と設定水分値との
    水分差値に応じて前記各紙面設定温度を低く補正する設
    定温度補正器とを備えたことを特徴とする印刷用乾燥装
    置。
  3. 【請求項3】前記第二ゾーン乾燥室の熱風温度を検出す
    る温度検出器の検出温度と熱風設定温度との温度差が小
    さくなるように第二ゾーン乾燥室の熱風温度を調節する
    と共に、前記設定温度補正器により該熱風設定温度を低
    く補正するようにした第2の温度調節装置を併せて備
    え、印刷紙低速送行運転時には該第2の温度調節装置で
    温度調節させ、印刷紙高速送行運転時には前記第二ゾー
    ン温度調節装置で温度調節させるようにした請求項1又
    は2記載の印刷用乾燥装置。
  4. 【請求項4】前記設定温度補正器は、最初に第二ゾーン
    乾燥室に対する前記補正を行い、この補正で不十分なと
    きに、続けて第一ゾーン乾燥室に対する前記補正を行う
    請求項1,2又は3記載の印刷用乾燥装置。
  5. 【請求項5】印刷紙用通路に向かつて熱風を吹出すノズ
    ルを備えた乾燥室と、該乾燥室の出口側の印刷紙面温度
    を検出する紙面温度検出器の検出温度と紙面設定温度と
    の温度差が小さくなるように該乾燥室の熱風温度を調節
    する温度調節装置とを備えた印刷用乾燥装置において、
    前記乾燥室の出口側の印刷紙水分値を検出する紙水分検
    出器と、該紙水分検出器の検出水分値が設定水分値より
    過少となる過乾燥状態のときに、該検出水分値と設定水
    分値との水分差値に応じて前記紙面設定温度を低く補正
    する設定温度補正器とを備えたことを特徴とする印刷用
    乾燥装置。
  6. 【請求項6】印刷紙用通路に向かつて熱風を吹出すノズ
    ルを備えた乾燥室と、該乾燥室の熱風温度を検出する温
    度検出器の検出温度と熱風設定温度との温度差が小さく
    なるように該熱風温度を調節する温度調節装置とを備え
    た印刷用乾燥装置において、前記乾燥室の出口側の印刷
    紙水分値を検出する紙水分検出器と、該紙水分検出器の
    検出水分値が設定水分値より過少となる過乾燥状態のと
    きに、該検出水分値と設定水分値との水分差値に応じて
    前記熱風設定温度を低く補正する設定温度補正器とを備
    えたことを特徴とする印刷用乾燥装置。
JP10599496A 1996-03-22 1996-03-22 印刷用乾燥装置 Expired - Fee Related JP2873446B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10599496A JP2873446B2 (ja) 1996-03-22 1996-03-22 印刷用乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10599496A JP2873446B2 (ja) 1996-03-22 1996-03-22 印刷用乾燥装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09254360A true JPH09254360A (ja) 1997-09-30
JP2873446B2 JP2873446B2 (ja) 1999-03-24

Family

ID=14422281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10599496A Expired - Fee Related JP2873446B2 (ja) 1996-03-22 1996-03-22 印刷用乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2873446B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006192652A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Kondo Unyu-Kiko Co Ltd 印刷紙の乾燥装置における温度制御装置
JP2014009836A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Dainippon Printing Co Ltd 乾燥装置
JP2014009837A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Dainippon Printing Co Ltd 乾燥装置
CN106042631A (zh) * 2016-07-07 2016-10-26 如皋市大昌电子有限公司 一种二极管油墨烘干装置
CN114474983A (zh) * 2022-01-28 2022-05-13 天津长荣科技集团股份有限公司 一种卷筒纸烘箱
CN114576962A (zh) * 2020-12-01 2022-06-03 日星机械工业株式会社 具有选择性干燥功能的布料收缩干燥机

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006192652A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Kondo Unyu-Kiko Co Ltd 印刷紙の乾燥装置における温度制御装置
JP4579698B2 (ja) * 2005-01-12 2010-11-10 近藤工業株式会社 印刷紙の乾燥装置における温度制御装置
JP2014009836A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Dainippon Printing Co Ltd 乾燥装置
JP2014009837A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Dainippon Printing Co Ltd 乾燥装置
CN106042631A (zh) * 2016-07-07 2016-10-26 如皋市大昌电子有限公司 一种二极管油墨烘干装置
CN114576962A (zh) * 2020-12-01 2022-06-03 日星机械工业株式会社 具有选择性干燥功能的布料收缩干燥机
CN114576962B (zh) * 2020-12-01 2023-09-08 日星机械工业株式会社 具有选择性干燥功能的布料收缩干燥机
CN114474983A (zh) * 2022-01-28 2022-05-13 天津长荣科技集团股份有限公司 一种卷筒纸烘箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2873446B2 (ja) 1999-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004506553A (ja) 節電型領域自動調節式乾燥装置及び方法
US11156401B2 (en) System and method for dynamically adjusting dryer belt speed
JP2873446B2 (ja) 印刷用乾燥装置
JP5856415B2 (ja) 乾燥装置、その改造方法及び改造装置
JP6127723B2 (ja) 乾燥制御システム、乾燥機、乾燥制御方法、乾燥方法
JP4616581B2 (ja) 乾燥装置
US10668743B2 (en) Printing apparatus, and elongate printing paper transporting method for printing apparatus
JP6071040B2 (ja) 印刷乾燥システム
JP2729802B2 (ja) オフセット輪転機用乾燥装置
JP2005170525A (ja) 画像形成装置
JP4613033B2 (ja) 乾燥装置
JP2020116802A (ja) 画像形成装置
JP2558657Y2 (ja) 熱風循環炉
JP6429487B2 (ja) 乾燥装置、乾燥装置の制御方法、およびその制御装置
JP2014085100A (ja) 乾燥システム、乾燥システムの制御方法、およびその制御装置
JP2004144433A (ja) 乾燥装置及びその制御方法
JP2003170573A (ja) インクジェット式印刷機械用インク乾燥機
JP4579698B2 (ja) 印刷紙の乾燥装置における温度制御装置
JP5294012B2 (ja) 張力制御装置
JPH08258243A (ja) 温度制御装置及び温度検出装置
JP2015089648A (ja) 乾燥制御システム、乾燥制御方法、乾燥機
JPH0550023A (ja) 帯状物の乾燥法
US11878512B2 (en) Method for fixing a print good in a printing system
JPH0464885A (ja) 穀物乾燥方法
JP2000234862A (ja) 窯業成形物の乾燥方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110114

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130114

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130114

Year of fee payment: 14

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130114

Year of fee payment: 14

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees