JP2014009836A - 乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】COの排出量が少なく、エネルギーを効率よく利用することができる乾燥装置を提供すること。
【解決手段】乾燥装置100は、被処理対象体に印刷されたインキ又は塗布された塗工液を乾燥する。乾燥装置100は、熱風を作り出すための熱風生成部1と、熱風生成部1で作り出された熱風を案内する供給管30と、供給管30で案内された熱風を被処理対象体に向かって吹き出す熱風ノズル50と、を備えている。熱風生成部1は、空気を取り込むための空気取込口30aと、空気を加熱するためのヒートポンプ10と、ヒートポンプ10からの熱で加熱された空気をさらに加熱するための熱源20と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被処理対象体に印刷されたインキ又は塗布された塗工液を乾燥するための乾燥装置に関する。
従来から、印刷物等の被処理対象体に印刷機で印刷されたインキやコータで塗布された塗工液を乾燥するために、乾燥装置が用いられている。印刷機、例えばグラビア印刷機を用いて説明すると、印刷終了後のウェブ(印刷物)は、印刷シリンダの印刷出口側から搬出され、熱風室内に導かれる。そして、当該ウェブは、熱風室内で熱風が吹きかけられることで乾燥され(例えば特許文献1参照)、冷却ローラを経て、外部に搬出される。
熱風室内で用いられるこのような熱風は、熱風生成部において、室内の空気を所定の温度(例えば120℃)になるまで加熱することで生成される。熱風生成部における熱源としては、化石燃料等を使用したボイラー等が用いられている。具体的には、ボイラー等で蒸気を作り、作り出された蒸気を熱交換器に通すことで空気を加熱している。
特開平2−99330号公報
しかしながら、熱風生成部における熱源として化石燃料等を使用したボイラー等を用いると、多くのCOが発生してしまう。また、このようなボイラーを用いた場合には、熱効率が悪いため、無駄なエネルギーが発生してしまう。
以上のような点に鑑み、本発明は、COの排出量が少なく、エネルギーを効率よく利用することができる乾燥装置を提供する。
本発明の乾燥装置は、
被処理対象体に印刷されたインキ又は塗布された塗工液を乾燥するための乾燥装置であって、
熱風を作り出すための熱風生成部と、
前記熱風生成部で作り出された熱風を案内する供給管と、
前記供給管で案内された熱風を被処理対象体に向かって吹き出す熱風ノズルと、を備え、
前記熱風生成部が、
空気を取り込むための空気取込口と、
前記空気を加熱するためのヒートポンプと、
前記ヒートポンプからの熱で加熱された前記空気をさらに加熱するための熱源と、
を有する。
本発明の乾燥装置において、
前記熱風生成部は、前記ヒートポンプで加熱された温水を循環させる温水循環路と、前記熱源で加熱された蒸気を循環させる蒸気循環路と、をさらに有し、
前記温水循環路を流れる温水によって、前記空気を加熱し、
前記蒸気循環路を流れる蒸気によって、前記温水循環路によって加熱された空気をさらに加熱してもよい。
本発明の乾燥装置は、
前記熱風ノズルから吹き出された熱風を排気する排気管をさらに備え、
前記熱風生成部は、前記排気管から排気された熱風を、前記ヒートポンプからの熱で加熱してもよい。
本発明の乾燥装置の熱風生成部は、空気を加熱するためのヒートポンプと、ヒートポンプからの熱で加熱された空気をさらに加熱するための熱源とを有する。このため、熱源で空気を加熱する前にヒートポンプからの熱で空気を加熱することができる。したがって、本発明によれば、COの排出量を少なくすることができ、かつ、エネルギーを効率よく利用することができる。
図1は、本発明の実施の形態による乾燥装置の構成を概略で示した概略構成図である。 図2は、本実施の形態と異なる一態様において、必要となるエネルギー費を算出するために用いる概略構成図である。 図3は、本実施の形態と異なる別の態様において、必要となるエネルギー費を算出するために用いる概略構成図である。 図4は、本実施の形態で必要となるエネルギー費を算出するために用いる概略構成図である。
実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る乾燥装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態による乾燥装置の構成を概略で示した概略構成図である。図2は、本実施の形態と異なる一態様において、必要となるエネルギー費を算出するために用いる概略構成図である。図3は、本実施の形態と異なる別の態様において、必要となるエネルギー費を算出するために用いる概略構成図である。図4は、本実施の形態で必要となるエネルギー費を算出するために用いる概略構成図である。
本実施の形態の乾燥装置100は、印刷物等の被処理対象体に印刷機で印刷されたインキ又はコータで塗布された塗工液を乾燥するためのものである。印刷機としては例えばグラビア印刷機等を挙げることができる。本実施の形態では、以下、被処理対象体として印刷物であるウェブWを用いて説明し、乾燥対象としてウェブWに印刷されたインキを用いて説明するが、当然、これに限られることはない。なお、図1の符号91は圧胴を示し、図1の符号92は版胴を示している。
図1に示すように、乾燥装置100は、熱風を作り出すための熱風生成部1と、熱風生成部1で作り出された熱風を案内する供給管30と、供給管30で案内された熱風をウェブWに向かって吹き出す熱風ノズル50と、熱風ノズル50から吹き出された熱風(空気)を排気する排気管60と、を備えている。
供給管30の先端は供給管30から熱風が流し込まれる熱風筐体40に連結され、当該熱風筐体40に上述した熱風ノズル50が設けられている。また、熱風筐体40には熱風ノズル50から吹き出された熱風(空気)を排気管60へと案内するための複数の排気通路41が設けられている。
なお、ウェブWは熱風室45内で乾燥されることとなるが、当該熱風室45内には上述した熱風ノズル50及び熱風筐体40が設けられ、当該熱風室45の側壁には排気管60が設けられている。また、インキの印刷されたウェブWは、熱風室45の内と外で、複数のガイドローラ95によって案内される。
図1に示すように、熱風生成部1は、空気(外気)を取り込むための空気取込口30aと、空気取込口30aから取り込まれた空気を加熱するためのヒートポンプ10と、ヒートポンプ10からの熱で加熱された空気をさらに加熱するための熱源20と、を有している。空気取込口30aから取り込まれる空気の温度は例えば20℃程度となっている。なお、本実施の形態では、供給管30の入り口が空気取込口30aを構成している。
ところで、図示しないが、ヒートポンプ10は、熱媒体を圧縮させて熱を発生させる圧縮機と、圧縮機で温度の上がった熱媒体の熱を放熱させる第一熱交換器と、熱媒体を膨張させることで熱媒体の温度を下げる膨張弁と、膨張弁で温度の下がった熱媒体に熱を吸熱させる第二熱交換器とを有している。
熱源20としては、例えば、電気ヒータ、蒸気ヒータや、従来技術でも使用されているボイラー等を用いることができる。空気の流れは図示しないポンプからの駆動力によって生じる。
図1に示すように、本実施の形態の熱風生成部1は、ヒートポンプ10で加熱された温水を循環させる温水循環路11と、熱源20で加熱された蒸気を循環させる蒸気循環路21とを有している。そして、温水循環路11を流れる温水によって、空気取込口30aから取り込まれた空気を例えば80℃程度まで加熱し、蒸気循環路21を流れる蒸気によって、温水循環路11によって加熱された空気を例えば120℃程度まで加熱するようになっている。なお、温水循環路11内を流れる温水の温度は例えば87℃であり、蒸気循環路21内を流れる蒸気の温度は例えば150℃である。
上述した排気管60には、少なくとも2カ所の排気口60a,60bが設けられている(図1では2つの排気口60a,60bを示している。)。そして、そのうちの少なくとも一つの排気口60aは供給管30に設けられており、循環用排気口60aとなっている。このため、本実施の形態の熱風生成部1では、排気管60の循環用排気口60aから排気された高温の空気を、ヒートポンプ10からの熱、すなわち温水循環路11を流れる温水によって加熱することとなる。
《作用・効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態による作用・効果について説明する。
本実施の形態の乾燥装置100の熱風生成部1は、空気を加熱するためのヒートポンプ10と、ヒートポンプ10からの熱で加熱された空気をさらに加熱するための熱源20とを有する。このため、熱源20で空気を加熱する前にヒートポンプ10からの熱で空気を一度加熱することができる。したがって、本実施の形態によれば、COの排出量を少なくすることができ、かつ、エネルギーを効率よく利用することができる。
すなわち、従来であれば、ボイラー等のように化石燃料を用いた熱源で蒸気を作り、当該蒸気を熱交換器に通すことで空気を加熱しており、化石燃料を用いた熱源による蒸気によって1回で空気が加熱されていた。このため、多くのCOが発生してしまい、また、熱効率が悪く無駄なエネルギーが発生してしまっていた。これに対して、本実施の形態によれば、COを発生させず熱効率の高いヒートポンプ10を用いて空気をまず加熱することができる。そして、このように加熱された空気をさらに熱源20で加熱することで、目標温度(例えば120℃)まで空気を加熱することとなる。このため、本実施の形態によれば、COの排出量を少なくすることができ、かつ、エネルギーを効率よく利用することができる。
また、本実施の形態では、温水循環路11を流れる温水によって、空気を例えば80℃程度まで加熱し、蒸気循環路21を流れる蒸気によって、温水循環路11によって加熱された空気を例えば120℃程度まで加熱するようになっている。本実施の形態では、このように「温水」や「蒸気」を用いて空気を加熱するので、例え溶剤等が空気に含まれていても、爆発する危険を低減することができる。
すなわち、本実施の形態のように印刷機で印刷されたインキを乾燥させる場合には、空気取込口30aから取り込まれる空気に溶剤等が含まれている可能性がある。このような溶剤を含んだ空気を加熱するとどうしても爆発する危険が存在するが、本実施の形態では、「温水」や「蒸気」を用いて空気を加熱するので、例え溶剤等が空気に含まれていても、爆発する危険を低減することができる。
なお、本実施の形態では、循環用排気口60aが供給管30に連結されており、排気管60の循環用排気口60aから排気された空気を再加熱する態様を用いている。このため、熱風生成部1で加熱される空気に含まれる溶剤等の含有量が多くなるが、このような態様では、「温水」や「蒸気」を用いて空気を加熱するという本実施の形態の態様は、爆発の危険を低減することができるという点で特に有益である。
本実施の形態では、上述のように、循環用排気口60aが供給管30に連結されており、排気管60の循環用排気口60aから排気された空気を用いて、最終的には、目標温度(例えば120℃)まで空気を加熱する。そして、排気管60の循環用排気口60aから排出される空気の温度は例えば108℃程度となっており、非常に高温になっている。このため、本実施の形態のような態様を取ることで、より一層、COの排出量を少なくすることができ、かつ、エネルギーを効率よく利用することができる。
なお、排気される熱風(空気)のうち再利用される量は、全体の40%〜50%程度となっている。COの排出量を少なくしたりエネルギーを効率よく利用したりすることだけに着目するならば、排気される熱風(空気)を全て再利用すればよいように思えるが、本実施の形態のように溶剤等を含んだ空気を再加熱する場合に、あまりにも多くの空気を再加熱すると爆発する危険がある。このため、再利用される熱風(空気)の量は全体の40%〜50%程度となっているのである。
《計算式》
次に、本実施の形態による乾燥装置で必要となるエネルギー費と、その比較対象となる乾燥装置で必要となるエネルギー費について、モデルを使って計算した結果について示す。
1 計算の大前提
まず、計算の大前提について述べる。
本来、エネルギー費を算出する場合、エネルギー単価や加熱媒体である空気の質量や比熱等の物性値が必要となる。しかしながら、システム同士で熱源の燃料単価や空気質量の比率が分かっている場合、その比率の計算で、システムの構成の違いによるエネルギー費を比較することができる。本実施の形態では、エネルギー単価及び空気質量については、比率で計算を実施した。
必要なエネルギー費は熱交換器で使用されるエネルギー費の合計額である。熱交換器を一つしか用いない場合には当該熱交換器におけるエネルギー費が必要なエネルギー費となり、熱交換器を二つ用いる場合には、二つの熱交換器のエネルギー費の合計額が必要なエネルギー費となる。
熱交換器で使用されるエネルギー費は、以下に示す式で示される
熱交換器で使用されるエネルギー費=エネルギー単価比×空気質量比×出入口の温度差ΔT
熱交換器の熱源に蒸気を用い、その蒸気を加熱する燃料に重油を用いたときには、
重油の単価が70円/m3であり、熱量が42MJ/m3であることから、
蒸気の単価は、70円/m3 ÷ 42MJ/m3
=70円/m3 ÷ 42MJ/m3 × 3600kJ/kwh
=6円/kwh(Bエネルギー単価比)・・・・(i)
となる。
熱交換器の熱源に電力を用いた温水を用い、その温水を加熱するのにCOP(成績係数)が3であるのヒートポンプを用いたときには、
電力の単価が12円/kwhであり、COP=3なので、
温水の単価は、実質
12円/kwh ÷ 3
=4円/kwh(Aエネルギー単価比)・・・・(ii)
となる。
上述した結果(i)及び(ii)より、Aエネルギー単価比:Bエネルギー単価比=4:6となる。このため、EA=Aエネルギー単価比、EB=Bエネルギー単価比と定義すると、
EA=4
EB=6
となる。
2 算出根拠の詳細
次に、計算根拠の詳細について述べる。
最初に、図2で示した態様について説明する。
<計算ステップ1>
まず、熱風生成部1で生成したい熱風の温度を120℃(T3)とし、熱風生成部1に循環用排気口60aから戻される排気の率を50%(R1)とする。また、空気取込口30aから取り込まれる空気の温度(T1)を20℃とする。また、熱風室45に供給される空気の質量(M3)を20とする。
<計算ステップ2>
まず、空気の質量M1、質量M2及び質量M4を求める。
(1)熱風生成部1で加熱される空気の質量(M2)は、熱風室45に供給される空気の質量(M3)と等しいので、
M2=M3=20
となる。
(2)このうち、熱風生成部1に循環用排気口60aから戻される排気の質量(M4)は、
M4=M3×R1=10
となる。
(3)また、空気取込口30aから取り込まれる空気の質量(M1)は、
M1=M3×(1−R1)=10
となる。
<計算ステップ3>
次に、空気の温度T2及び温度T4を求める。
(1)実測データより、温度T4は温度T3よりも温度が低くなり、熱風室に送られた空気の温度の9割の温度となる。
このため、
T4=T3×0.9=108℃
となる。
(2)108℃(T4)の質量M4からなる排気と、20℃(T1)の質量M1からなる空気が合流して、温度T2の質量M2からなる空気ができ上がる。
そして、質量M4の空気が温度T4から温度T2に変化するときの熱量の絶対値と、質量M1の空気が温度T1から温度T2に変化するときの熱量の絶対値は等しくなるので、
M4×(T4−T2)=M1×(T2−T1)
となり、
T2=(M1×T1+M4×T4)/(M1+M4)
=64℃
となる。
<計算ステップ4>
次に、エネルギー費を計算する。
図2に示した態様において、熱交換器で使用されるエネルギー費QB1を求める。
QB1=Bエネルギー単価比×空気質量比×出入り口温度差ΔT
=EB×M2×(T3−T2)
=6×20×(120−64)
=6720
となり、エネルギー費はQB1=6720となる。
次に、図3で示した態様について説明する。
<計算ステップ1>
まず、熱風生成部1で生成したい熱風の温度を120℃(T7)とし、熱風生成部1に循環用排気口60aから戻される排気の率を50%(R2)とする。また、空気取込口30aから取り込まれる空気の温度(T5)を20℃とする。また、熱風室45に供給される空気の質量(M7)を20とする。
<計算ステップ2>
まず、空気の質量M5、質量M6及び質量M8を求める。
(1)熱風生成部1に循環用排気口60aから戻される排気の質量(M8)は、
M8=M7×R2=10
となる。
(2)このため、空気取込口30aから取り込まれる空気の質量(M5)は、
M5=M6=M7×(1−R2)=10
となる。
<計算ステップ3>
次に、空気の温度T6及び温度T8を求める
(1)実測データより、温度T8は温度T7よりも温度が低くなり、熱風室に送られた空気の温度の9割の温度となる。
このため、
T8=T7×0.9=108℃
となる。
(2)108℃(T8)の質量M8からなる排気と、温度T6の質量M6からなる空気が合流して、温度T7の質量M7からなる空気ができ上がる。
そして、質量M6の空気が温度T6から温度T7に変化するときの熱量の絶対値と、質量M8の空気が温度T8から温度T7に変化するときの熱量の絶対値は等しくなるので、
M6×(T6−T7)=M8×(T7−T8)
となり、
T6=T7+M8/M6×(T7−T8)
=132℃
となる。
<計算ステップ4>
次に、エネルギー費を計算する。
図3に示した態様において、熱交換器で使用されるエネルギー費QB2を求める。
QB2=Bエネルギー単価比×空気質量比×出入り口温度差ΔT
=EB×M5×(T6−T5)
=6×10×(132−20)
=6720
となり、エネルギー費はQB2=6720となる。
次に、図4で示した態様について説明する。なお、この図4で示した態様は、上述した実施の形態で説明してきた態様に対応している。
<計算ステップ1>
まず、熱風生成部1で生成したい熱風の温度を120℃(T12)とし、熱風生成部1に循環用排気口60aから戻される排気の率を50%(R3)とする。また、空気取込口30aから取り込まれる空気の温度(T9)を20℃とする。また、熱風室45に供給される空気の質量(M12)を20とする。
ヒートポンプ10を用いて加熱した温水を熱源とする熱交換器では高温まで空気を加熱することができないので、熱交換器の出口における空気の温度(T11)は80℃となる。この80℃という温度は、ヒートポンプ10における省エネ効果を向上させることも考慮した温度でもある。
<計算ステップ2>
次に、質量M9、質量M10、質量M11及び質量M13を求める。
(1)熱風室45に供給される空気の質量(M12)と質量M11及び質量M10は等しくなるので、
M11=M12=20
M10=M12=20
となる。
(2)熱風生成部1に循環用排気口60aから戻される排気の質量(M13)は、
M13=M12×R3=10
となる。
(3)このため、空気取込口30aから取り込まれる空気の質量(M9)は、
M9=M12×(1−R3)=10
となる。
<計算ステップ3>
次に、空気の温度T10及び温度T13を求める
(1)実測データより、温度T13は温度T12よりも温度が低くなり、熱風室に送られた空気の温度の9割の温度となる。
このため、
T13=T12×0.9=108℃
となる。
(2)108℃(T13)の質量M13からなる排気と、20℃(T9)の質量M9からなる空気が合流して、温度T10の質量M10からなる空気ができ上がる。
そして、質量M13の空気が温度T13から温度T10に変化するときの熱量の絶対値と、質量M9の空気が温度T9から温度T10に変化するときの熱量の絶対値は等しくなるので、
M9×(T10−T9)=M13×(T13−T10)
となり、
T10=(M9×T9+M13×T13)/(M9+M13)
=64℃
となる。
<計算ステップ4>
次に、エネルギー費を計算する。
(1)図4に示した態様において、熱交換器Bで使用されるエネルギー費QB3を求める。
QB3=Bエネルギー単価比×空気質量比×出入り口温度差ΔT
=EB×M11×(T12−T11)
=6×20×(120−80)
=4800
となり、QB3=4800となる。
(2)次に、図4に示した態様において、熱交換器Aで使用されるエネルギー費QAを求める。
QA=Aエネルギー単価比×空気質量比×出入り口温度差ΔT
=EA×M10×(T11−T10)
=4×20×(80−64)
=1280
となり、QA=1280となる。
(3)したがって、エネルギー費の合計は、
Q=QA+QB3
=6080
となる。
以上のように、図4に示した本実施の形態によれば、エネルギー費の合計が6080となるのに対して、図2及び図3に示した態様によれば、エネルギー費が6720となる。このため、本実施の形態の態様によれば、エネルギー費を低く抑えることができる(図2及び図3に示した態様の90%程度のエネルギー費に抑えることができる。)。なお、このようにエネルギー費を低く抑えることができれば、COの排出量を抑えることもできる。
最後になったが、上述した実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
1 熱風生成部
10 ヒートポンプ
11 温水循環路
20 熱源
21 蒸気循環路
30 供給管
30a 空気取込口
40 熱風筐体
50 熱風ノズル
60 排気管
60a 循環用排気口
91 圧胴
92 版胴
100 乾燥装置

Claims (3)

  1. 被処理対象体に印刷されたインキ又は塗布された塗工液を乾燥するための乾燥装置において、
    熱風を作り出すための熱風生成部と、
    前記熱風生成部で作り出された熱風を案内する供給管と、
    前記供給管で案内された熱風を被処理対象体に向かって吹き出す熱風ノズルと、を備え、
    前記熱風生成部は、
    空気を取り込むための空気取込口と、
    前記空気を加熱するためのヒートポンプと、
    前記ヒートポンプからの熱で加熱された前記空気をさらに加熱するための熱源と、
    を有することを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記熱風生成部は、前記ヒートポンプで加熱された温水を循環させる温水循環路と、前記熱源で加熱された蒸気を循環させる蒸気循環路と、をさらに有し、
    前記温水循環路を流れる温水によって、前記空気を加熱し、
    前記蒸気循環路を流れる蒸気によって、前記温水循環路によって加熱された空気をさらに加熱することを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記熱風ノズルから吹き出された熱風を排気する排気管をさらに備え、
    前記熱風生成部は、前記排気管から排気された熱風を、前記ヒートポンプからの熱で加熱することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の乾燥装置。
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