JP2014061543A - 回転ツール - Google Patents

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Abstract

【課題】位置制御ができる汎用の工作機械において摩擦攪拌接合の荷重制御が可能となる回転ツールを提供する。
【解決手段】金属材に接触して回転する回転ツール10であって、先端が金属材に接触させられるツールシャフト12と、ツールシャフト12が外側へ突き出す方向及び内側へ引き込む方向に相対的に移動できるように取り付けられたツールケース14と、ツールシャフト12のツールケース14に対する相対的な位置に応じて、ツールシャフト12がツールケース14の外側へ突き出す方向に力を発生するコイル圧縮バネ15とを備える。このように構成すると、金属材に接触させたときのツールシャフト12のツールケース14に対する相対的な位置を制御することにより荷重Fを略一定に保ちつつ回転させることができるため、位置制御ができる汎用の工作機械で摩擦攪拌接合の荷重制御が可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転ツールに関するものである。
従来、金属材の接合方法において摩擦攪拌接合(FSW=Friction Stir Welding)により金属材を接合する技術が知られている(例えば、特許文献1)。摩擦攪拌接合では、接合しようとする金属材を接合部に対向させ、回転ツールの先端に設けられたプローブを接合部に挿入し、回転ツールを回転させつつ移動させ、摩擦熱により金属材を塑性流動させることによって2つの金属材を接合する。
特許第2792233号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような回転ツールにあっては、金属材に対する回転ツールの荷重を制御する荷重制御を行いながら摩擦攪拌接合を行う際、荷重の制御が可能な摩擦攪拌接合専用の装置に回転ツールを装着する必要がある。なぜなら、フライス盤のような汎用の工作機械では、金属材に対する回転ツールの高さ等の相対的な位置を制御する位置制御しか行えないからである。そのため、摩擦攪拌接合の汎用性は低い水準にとどまっている。そこで、本発明は、位置制御ができる汎用の工作機械で摩擦攪拌接合の荷重制御が可能となる回転ツールの提供を目的とする。
本発明の一側面に係る回転ツールは、金属材に接触して回転する回転ツールであって、先端が金属材に接触させられる接触部材と、接触部材が外側へ突き出す方向及び内側へ引き込む方向に相対的に移動できるように取り付けられた保持部材と、接触部材の保持部材に対する相対的な位置に応じて、接触部材が保持部材の外側へ突き出す方向に力を発生するバネ手段と、を備える。
このように構成すると、接触部材を金属に接触させると、接触部材は保持部材に対して内側へ引き込む方向に相対的に移動する。このため金属材との接触による移動は、バネ手段の復元力として、接触部材が保持部材の外側へ突き出す方向に力を発生し、該金属材への荷重となる。よって接触部材を金属材に接触させたときの接触部材の保持部材に対する相対的な位置を制御することにより荷重を略一定に保ちつつ回転させることができる。したがって、保持部材の金属材に対する位置制御を行い接触部材の保持部材に対する相対的な位置を制御することで、接触部材の金属材への荷重を制御することができる。そのため位置制御ができる汎用の工作機械で摩擦攪拌接合の荷重制御が可能となる。
また、本発明の他の側面に係る回転ツールは、互いに端面で突き合わされた金属材同士の端面同士が接触する接合部に挿入させられ、接合部の一方の面及び他方の面から接合部を挟み込んだ状態で回転させられる回転ツールであって、接合部の前記一方の面と接触する第1接触部材と、接合部の他方の面と接触する第2接触部材と、第1接触部材と第2接触部材とを連結しつつ、接合部に挿入される攪拌軸部材と、第2接触部材を先端部に有しつつ、第1接触部材及び攪拌軸部材が外側へ突き出す方向及び内側へ引き込む方向に相対的に移動できるように取り付けられた保持部材と、第1接触部材及び攪拌軸部材の保持部材に対する相対的な位置に応じて、第1接触部材及び攪拌軸部材が保持部材の内側に引き込む方向に力を発生するバネ手段と、を備える。
このように構成すると、第1接触部材及び第2接触部材の間に金属材を挟み込むと、第1接触部材及び攪拌軸部材は、保持部材に対して外側へ突き出す方向に相対的に移動する。このため、バネ手段の復元力として第2接触部材が保持部材の内側へ引き込む方向に力を発生し、該金属材への荷重となる。そして、第1接触部材及び攪拌軸部材の保持部材に対する相対的は位置を制御することにより荷重を略一定に保ちつつ回転させることができる。したがって、保持部材の金属材に対する位置制御を行い接触部材の保持部材に対する相対的な位置を制御することで、接触部材の金属材への荷重を制御することができる。そのため位置制御ができる汎用の工作機械で摩擦攪拌接合の荷重制御が可能となる。
この場合、第1接触部材と第2接触部材との間の距離を調整する接触部材間距離調整手段を備えていてもよい。
このように構成すると、第1接触部材の第2接触部材からの距離を調整できる。このため、第2接触部材と第1接触部材との間に様々な厚みの金属材を挟み込むことが容易となる。
また、バネ手段は、バネ手段が発生する力を調整するバネ力調整手段を備えることができる。
このように構成すると、バネ手段が発生するバネの復元力を調整することができる。このため金属材に対する荷重を制御することができる。
また、バネ力調整手段は、バネ手段の初期変位を調整することにより、バネ手段が発生する力を調整するとしてもよい。
このように構成すると、バネ手段が具備するバネの復元力を容易に調整することができる。このため回転ツールが金属材にかける荷重を容易に制御することができる。
また、バネ手段は、例えば、コイルバネを具備するとしてもよい。
このように構成すると、バネ手段にコイルバネを使うと接触部材の保持部材に対する相対変位とバネの復元力とは線形に変化する。このため、回転ツールが金属材にかける荷重を容易に制御することができる。
また、第1接触部材は攪拌軸部材に第1接触部材の内部にねじ込まれるイモネジによって固定されていてもよい。
このように構成すると、第1接触部材は、撹拌軸部材を着脱可能に固定することができる。またイモネジは第1接触部材の外部に出ている部分をなくすことができるため、第1接触部材を小さくすることができる。
本発明の回転ツールによれば、位置制御ができる汎用の工作機機械で摩擦攪拌接合の荷重制御が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る回転ツールの斜視図である。 第1実施形態に係る回転ツールの正面図である。 図2のA−A線に沿った第1実施形態に係る回転ツールの断面図である。 (A)は第1実施形態に係る回転ツールのツールケースの図2のA−A線に沿った断面図である。(B)は第1実施形態に係る回転ツールのツールケースの正面図である。 第1実施形態に係る回転ツールのツールシャフトの側面図である。 第1実施形態に係る回転ツールのコイル圧縮バネの側面図である。 第1実施形態に係る回転ツールのツールシャフトにコイル圧縮バネが取り付けられた状態を示した側面図である。 (A)は第1実施形態に係る回転ツールの可変プローブアダプタの図2のA−A線に沿った断面図である。(B)は第1実施形態に係る回転ツールの可変プローブアダプタの正面図である。 (A)は第1実施形態に係る回転ツールの固定プローブアダプタナットの図2のA−A線に沿った断面図である。(B)は第1実施形態に係る回転ツールの固定プローブアダプタナットの正面図である。 第1実施形態に係る回転ツールが金属材に与える荷重とツールシャフトの変位との関係を示す概略図である。 第1実施形態に係る回転ツールの荷重を調整する方法を示す概略図である。 第1実施形態に係る回転ツールの調整後の荷重を固定する方法を示す概略図である。 第1実施形態に係る回転ツールを用いて摩擦攪拌接合する様子を示す概略図である。 第2実施形態に係る回転ツールの斜視図である。 第2実施形態に係る回転ツールの正面図である。 第2実施形態に係る回転ツールの部分拡大図である。 第2実施形態に係る回転ツールの概要を示す図15のA´−A´線に沿った断面図である。 (A)は第2実施形態に係る回転ツールのツールケースの図15のA´−A´線に沿った断面図である。(B)は第2実施形態に係る回転ツールのツールケースの正面図である。 第2実施形態に係る回転ツールのツールシャフトの側面図である。 (A)は第2実施形態に係る回転ツールのプローブアダプタナットの図15のA´−A´線に沿った断面図である。(B)は第2実施形態に係る回転ツールのプローブアダプタナットの正面図である。 第2実施形態に係る回転ツールのツールシャフトにコイル圧縮バネ及びプローブアダプタナットが取り付けられる様子を示した側面図である。 (A)は第2実施形態に係る回転ツールのアンダーショルダーの図15のA´−A´線に沿った断面図である。(B)は第2実施形態に係る回転ツールのアンダーショルダーの正面図である。 (A)は第2実施形態に係る回転ツールの可変プローブアダプタの図15のA´−A´線に沿った断面図である。(B)は第2実施形態に係る回転ツールの可変プローブアダプタの正面図である。 第2実施形態に係る回転ツールの荷重と変位との関係を示す図15のA´−A´線に沿った断面図である。 第2実施形態に係る回転ツールの荷重を調整する様子を示した側面図である。 第2実施形態に係る回転ツールのアンダーショルダーのツールケースからの距離を調整する様子を示す図15のA´−A´線に沿った断面図である。 第2実施形態に係る回転ツールのアンダーショルダーのツールケースからの調整後の距離を固定する様子を示す図15のA´−A´線に沿った断面図である。 第2実施形態に係る回転ツールを用いて摩擦攪拌接合する様子を示す概略図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について具体的に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(第1実施形態)
本実施形態に係る回転ツールは、フライス盤等の被加工物である金属材と回転ツールとの相対的な位置を制御可能な汎用工作機械に取り付けられる摩擦攪拌接合用回転ツールとして好適に採用されるものである。
まず、図1から図3を用いて回転ツール10について説明する。
図1から図3に示すように、回転ツール10は、フライス盤等の汎用工作機に取り付けられる回転ツール10であって、ツールシャフト12、ツールケース14、コイル圧縮バネ15、可変プローブアダプタ16、及び固定プローブアダプタナット18で構成されている。
ツールシャフト12は、先端が被加工物である金属材に接触させられる。ツールケース14は、外側へ突き出す方向及び内側へ引き込む方向に相対的に移動できるように、ツールシャフト12が取り付けられる。コイル圧縮バネ15は、ツールケース14内に設けられ、ツールシャフト12がコイル圧縮バネ15の巻線の中心軸に沿ってコイル圧縮バネ15の内側を貫くように設けられている。コイル圧縮バネ15は、ツールシャフト12のツールケース14に対する相対的な位置に応じて、ツールシャフト12がツールケース14の外側へ突き出す方向に力を発生する。可変プローブアダプタ16は、ツールシャフト12が金属材と接触する側と反対側のツールケース14に設けられている。可変プローブアダプタ16は、後述するように、コイル圧縮バネ15が発生する力を調整する。固定プローブアダプタナット18は、後述するように、可変プローブアダプタ16をツールケース14に固定する。
次に、各部材について説明する。
ツールケース14は、図4の(A)及び図4の(B)に示すように、ネジ部14c、面取部14d、ツールシャフト受部14e、ツールシャフト突出部14hが形成されている。ツールケース14は略円筒形状の部材である。ツールケース14は、汎用工作機械に取り付け可能な所定の強度を有する材料で形成されていることが望ましい。ネジ部14cは、可変プローブアダプタ16が締結されるためのツールケース14のツールシャフト突出部14hとは反対側の端部の内側側面に設けられたネジ山である。面取部14dは、回転ツール10を汎用工作機械のチャックに取り付けるためのものである。ツールシャフト受部14eは、コイル圧縮バネ15のバネ力により、ツールケース14の外側へ突き出そうとするツールシャフト12の一部と当接し、ツールシャフト12をツールケース14内に保持するためのものである。ツールシャフト突出部14hは、ツールケース14から突出したツールシャフト12の周囲を囲いつつ接続するための部位である。
ツールシャフト12は、図2及び図5に示すように、ツールシャフト12の先端の中央部には、突出したプローブ12aとその周辺のショルダ12bとが形成されている。プローブ12aには同心円状の溝が形成され、ショルダ12bには、螺旋状の溝が形成されていている。またツールシャフト12のプローブ12a及びショルダ12bが形成されている側と反対側の端部は、多角形柱状に加工された加工部12gを有する。そしてツールシャフト12の長手軸方向の中間部に、上述のツールケース14のツールシャフト受部14eに当接するツールケース受部12e及びコイル圧縮バネ15と当接するバネ受部12fが形成されている。ツールケース受部12eからバネ受部12fに至る部分は、ツールシャフト12の長手軸方向に垂直な方向の断面積がツールシャフト12の他の部分よりも大きくなるように形成されている。
コイル圧縮バネ15は、図6に示すように、上述したツールシャフト12のバネ受部12fと当接するツールシャフト受部15fが形成されている。コイル圧縮バネ15は、コイル状の圧縮バネである。コイル圧縮バネ15の内径は、ツールシャフト12の一部が貫通できる程度の大きさである。またコイル圧縮バネ15の外径は、ツールケース14内に設置できる程度の大きさである。
図7に示すように、ツールシャフト12がコイル圧縮バネ15の巻線の内部をコイル圧縮バネ15の長手方向の中心線に沿って貫通する。またツールシャフト12のバネ受部12fとコイル圧縮バネ15のツールシャフト受部15fとは当接する。
図3に示すように、ツールシャフト12はツールシャフト突出部14hから突出するように設けられる。またツールケース14内において、ツールケース受部12eとツールシャフト受部14eとは互いに当接しあう。これにより、コイル圧縮バネ15のバネ力により、ツールケース14の外側に押し出されるツールシャフト12をツールケース14に保持する。コイル圧縮バネ15は、ツールシャフト12がコイル圧縮バネ15のコイル内径の中心方向に、コイル圧縮バネ15を貫通した状態で、ツールケース14内に設置されている。
可変プローブアダプタ16は、図8の(A)及び図8の(B)に示すように、ネジ部16c、面取部16d、保持部16h、及びバネ受部16fを形成している。ネジ部16cは、可変プローブアダプタ16の外側側面に形成されており、上述のツールケース14のネジ部14c及び後述する固定プローブアダプタナット18のネジ部18cと互いに噛合う。保持部16hはツールシャフト12の加工部12gが貫通する多角形の穴が形成されている。図3に示すように、保持部16hはその多角形の穴の中にツールシャフト12の加工部12gを保持する。また、ツールケース14のネジ部14cと可変プローブアダプタ16のネジ部16cとが互いに噛合うことにより、可変プローブアダプタ16はツールケース14内で長手方向の位置を変更可能に固定される。
図9の(A)及び図9の(B)に示すように、固定プローブアダプタナット18の内側側面には、ネジ部18cが形成されている。また固定プローブアダプタナット18は可変プローブアダプタ16への固定の利便性を高めるための面取部18dが形成されている。図3に示すように、固定プローブアダプタナット18のネジ部18cと可変プローブアダプタ16の外周部に形成されているネジ部16cとが互いに噛合うことにより、固定プローブアダプタナット18は可変プローブアダプタ16に締結される。固定プローブアダプタナット18が可変プローブアダプタ16に締結されることにより、ツールケース14にねじ込まれた可変プローブアダプタ16は、ツールケース14に強固に固定される。
さらに図1に示すように、ツールケース14は、目盛14aが形成されていている。また固定プローブアダプタナット18にも目盛18aが形成されている。目盛14a及び目盛18aは刻みが形成されている。目盛14a及び目盛18aに形成されている刻みは、等間隔に形成されている。固定プローブアダプタナット18は、固定プローブアダプタナット18が1回転すると、固定プローブアダプタナット18が可変プローブアダプタ16の作用で1mm進退するように設計されており、目盛14a、18aを用いることにより、バネ受部12fとバネ受部16fとの距離を把握しやすくすることができる。
またツールケース14は、ラベル14bが形成されていている。ラベル14bはツールシャフト12が金属材に与える荷重と、目盛14a又は目盛18aから読み取ることができる。バネ受部12fとバネ受部16fとの距離との関係が表記されていてもよい。また目盛14a又は目盛18aから読み取ることができる値は、ツールケース14に対する可変プローブアダプタ16の回転角度や、ツールケース14から突き出ているツールシャフト12の変位量としてもよい。このように構成すると、ツールシャフト12が金属材に与える荷重を容易に調整することが可能となる。
ここで、図10から図13を用いて、本実施形態における回転ツール10を用いた摩擦攪拌接合について説明する。
図10は回転ツール10が金属材に与える荷重Fとツールシャフト12の変位との関係を示す概略図である。本実施形態では、コイル圧縮バネ15を用いているため、フックの法則により、荷重Fはコイル圧縮バネ15の変位(圧縮量)Xに比例する。このため、荷重Fとツールシャフト12の変位Xとは比例する。また荷重Fは、コイル圧縮バネ15の初期変位であるバネ受部12fとバネ受部16fとの距離L1に依存するため、距離L1を調整することにより、変位X=0のときの荷重Fの初期値を調整することができる。
次に荷重Fの初期値を調整する方法について説明する。図11は荷重Fの初期値を調整する方法を示す概略図である。可変プローブアダプタ16が図中矢印の方向に回転させられると、ネジ部16cとネジ部14cとが噛合うことにより、可変プローブアダプタ16は、ツールケース14内部方向へ挿入される。このため、バネ受部12fとバネ受部16fとの距離L1は短くなる。このとき、コイル圧縮バネ15は自然長から短くなる方向に挟持される。このためコイル圧縮バネ15には、コイル圧縮バネ15のたわみに応じた荷重Fが生じる。よって、可変プローブアダプタ16の回転量を調整することにより、ツールシャフト12と可変プローブアダプタ16との間で、コイル圧縮バネ15を挟持する長さを変えることによって、荷重Fを制御することができ、所定の値を荷重Fの初期値とすることができる。なお、荷重Fの初期値は、回転ツール10の使用頻度又は時間経過に伴い変動するため、所定の測定機により、定期的に測定することにより、修正することができる。
次に荷重Fの初期値を固定する方法について説明する。図12は回転ツール10の荷重Fを固定する方法を示す概略図である。可変プローブアダプタ16を回転させることにより、荷重Fを調整した後、荷重Fを固定するため、固定プローブアダプタナット18を可変プローブアダプタ16のネジ部16cに装着する。固定プローブアダプタナット18を回転させることにより、ネジ部18cとネジ部16cとが噛合うことによって、固定プローブアダプタナット18は、可変プローブアダプタ16へ固定される。可変プローブアダプタ16に固定された固定プローブアダプタナット18がツールケース14に押圧を加えることにより、可変プローブアダプタ16がツールケース14に強固に固定されるため、荷重Fが所定の値に固定される。
ここで、本実施形態の回転ツール10を用いた攪拌方法1について説明する。図13は、回転ツール10を用いて摩擦攪拌接合する様子を示す概略図である。図13に示すように、回転ツール10は、回転工具チャック100に取り付けられる。回転工具チャック100はフライス盤等の汎用工作機械の一部である。また回転工具チャック100は制御機構101が接続されている。制御機構101は、回転モータ111、X軸移動モータ112、Y軸移動モータ113、及びZ軸移動モータ114を備えている。さらに回転モータ111、X軸移動モータ112、Y軸移動モータ113、及びZ軸移動モータ114を制御するコントローラ110を備えている。これにより、制御機構101は、回転工具チャック100に取り付けられた回転ツール10の金属材2a、2bに対するX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の位置を制御できる。このため、回転工具チャック100は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に自在に移動できる。そして、回転工具チャック100に装着された回転ツール10は、金属材2a及び2bの端部同士を突き合わせ結合部Pに対し、プローブ12aのみを押し入れられ、回転させられつつ、接合すべき突合せ面に沿って、移動させられる。また、結合部Pは湾曲していてもよい。
以上、第1実施形態に係る回転ツール10によれば、ツールシャフト12を金属材2a、2bの結合部Pに接触させると、ツールシャフト12はツールケース14に対して内側へ引き込む方向に相対的に移動する。このため金属材2a、2bとの接触による移動は、コイル圧縮バネ15の復元力として、ツールシャフト12がツールケース14の外側へ突き出す方向に力を発生し荷重Fとなる。よってツールシャフト12を金属材2a、2bに接触させたときのツールシャフト12のツールケース14に対する相対的な位置をフライス盤等の汎用工作機械により制御することにより荷重Fを略一定に保ちつつ回転させることができる。したがって、ツールケース14の金属材2a、2bに対する位置制御を行いツールシャフト12のツールケース14に対する相対的な位置を制御することで、ツールシャフト12の金属材2a、2bへの荷重Fを制御することができる。そのため位置制御ができる汎用の工作機械で荷重制御を行いつつ摩擦攪拌接合を行うことができる。
さらにツールシャフト12が接触する金属材2a、2bの結合部Pに、微小な凹凸がある場合であっても、ツールシャフト12を金属材2a、2bの結合部Pに接触させたときの荷重Fを略一定に保ちつつ回転させることができる。このため、金属材2a、2bの結合部Pのツールシャフト12と接触する面に微小な凹凸がある場合であっても、該金属材2a、2bの結合部Pを摩擦攪拌接合することができる。よって、回転ツール10を用いることにより、被接合材の板厚が変化する場合であっても良好な継手を得ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る回転ツールは、第1実施形態に係る回転ツール10とほぼ同様に構成されているが、ボビンツールとして構成されている点が、第1実施形態の回転ツール10と異なり、金属材に接触する部材が相違する。以下、発明理解の容易性を考慮して第1実施形に係る回転ツール10と重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
まず、図14から図17を用いて回転ツール20について説明する。
回転ツール20は、回転ツール10同様フライス盤等の汎用工作機に取り付けられる回転ツール20であって、ツールシャフト22、アンダーショルダー23、ツールケース24、コイル圧縮バネ15、可変プローブアダプタ26、固定プローブアダプタナット18、及びプローブアダプタナット29で構成されている。
ツールシャフト22は、先端にアンダーショルダー23が接続される。ツールケース24は、ツールシャフト22及びアンダーショルダー23が外側へ突き出す方向及び内側へ引き込む方向に相対的に移動できるように取り付けられている。コイル圧縮バネ15は、第1実施形態と部材自体は共通であるが、本実施形態では、ツールシャフト22及びアンダーショルダー23のツールケース24に対する相対的な位置に応じて、ツールシャフト22及びアンダーショルダー23がツールケース24の内側に引き込む方向に力を発生する。可変プローブアダプタ26は、ツールシャフト22が金属材と接触する側と反対側のツールケース24の端部に設けられる。固定プローブアダプタナット18は、第1実施形態と共通である。プローブアダプタナット29は、後述するように、コイル圧縮バネ15が発生する力を調整する。本実施形態では、突き合わせた金属材同士の間にツールシャフト22を挿入し、アンダーショルダー23とツールケース24との間に金属材を挟み込み回転させることで金属材を結合する。
次に、各部材について説明する。
ツールケース24は、図18の(A)及び図18の(B)に示すように、ネジ部24c、面取部24d、バネ受部24f、接触面24s、ツールシャフト突出部24hが形成されている。ツールケース24は略円筒形状の部材である。ツールケース24は、汎用工作機械に取り付け可能な所定の強度を有する材料で形成されていることが望ましい。接触面24sには、第1実施形態の回転ツール10のショルダ12bと同様に、螺旋状の溝が形成されていてもよい。バネ受部24fは図17に示すようにコイル圧縮バネ15が当接する面である。ネジ部24c、面取部24d及びツールシャフト突出部24hは、それぞれ第1実施形態のネジ部14cと、面取部14dと、ツールシャフト突出部14hと同様の機能を果たす。
ツールシャフト22は、図19に示すように、ツールシャフト22の先端の中央部には、アンダーショルダー23を接続するための接続部22jが形成されている。接続部22jには、アンダーショルダー23を固定するためにアンダーショルダー23の内部にねじ込まれるイモネジの先端が当接されるイモネジ部22iが設けられている。また接続部22jと反対側は、面取りされて多角形状に加工された加工部22gが形成されている。そしてツールシャフト22の長手軸方向の中間部にプローブアダプタナット29が締結されるためのネジ部22cが形成されている。また、ツールシャフト22には、可変プローブアダプタ26と当接するための面である可変プローブアダプタ受部22eが形成されている。
プローブアダプタナット29は、図20の(A)及び図20の(B)に示すように、ツールシャフト22のネジ部22cと噛合うネジ部29c、ツールシャフト22を通すためのツールシャフト貫通穴29hが形成されている。また、プローブアダプタナット29には、最終的にプローブアダプタナット29をツールシャフト22に強固に固定するためのイモネジをねじ込むためのネジ穴部29iが設けられている。またプローブアダプタナット29にはコイル圧縮バネ15と当接するバネ受部29fが設けられている。
ツールシャフト22、コイル圧縮バネ15、及びプローブアダプタナット29は、図21に示すように、ツールシャフト22がプローブアダプタナット29のツールシャフト貫通穴29hを貫通し、且つ、ネジ部22cとネジ部29cとが互いに噛合う。そして、ツールシャフト22がコイル圧縮バネ15の長手方向の中心方向に、コイル圧縮バネ15を貫通する。プローブアダプタナット29のバネ受部29fとコイル圧縮バネ15のツールシャフト受部15fとは当接する。
アンダーショルダー23は、図22の(A)及び図22の(B)に示すように、接触面23s、接続部23jが形成されている。接触面23sは、金属材と接触する面であり、螺旋状の溝が形成されている。接続部23jは、ツールシャフト22の接続部22jが挿入されるために、接触部22jに対応した形状の穴が設けられている。接続部23jの穴の内面からアンダーショルダー23の外周に向けて、ツールシャフト22にアンダーショルダー23を固定するためのイモネジ23Iをねじ込むためのネジ穴部23i設けられている。
ツールシャフト22の接続部22jをアンダーショルダー23の接続部23jに挿入した後、ネジ穴部23iを介して、アンダーショルダー23の内部にイモネジ23Iをツールシャフト22のネジ部22iに当接するまでねじ込むことにより、ツールシャフト22にアンダーショルダー23が固定される。
本実施形態では、ツールシャフト22へのアンダーショルダー23の固定にイモネジ23Iを用いることによりアンダーショルダー23の直径を小さくすることができる。
図17に示すように、ツールシャフト22はツールシャフト突出部24hから突出するように設けられる。またツールケース24内において、バネ受部24fとコイル圧縮バネ15とが当接し、バネ受部29fとがコイル圧縮バネ15とが当接する。コイル圧縮バネ15は、ツールシャフト22がコイル圧縮バネ15の長手方向の中心方向に、コイル圧縮バネ15を貫通した状態で、プローブアダプタナット29よりツールシャフト突出部24h側のツールケース24内に設置されている。
可変プローブアダプタ26は、図23の(A)及び図23の(B)に示すように、ネジ部26c、面取部26d、ツールシャフト受部26e、保持部26h、及び係止部26gを形成している。ネジ部26cは、可変プローブアダプタ26の外側側面に形成されており、ツールケース24のネジ部24cと噛合う。ツールシャフト受部26eは、ツールシャフト22の可変プローブアダプタ受部22eと当接するための面である。保持部26hはツールシャフト22が貫通する穴が形成されている。係止部26gは、ツールシャフト22の加工部22gと対応する多角形状の穴が形成されている。可変プローブアダプタ26は、上述した第1実施形態の可変プローブアダプタ16と共通のものを適用することができる。
固定プローブアダプタナット18は、第1実施形態と同様である。図17に示すように、ネジ部18cと可変プローブアダプタ26のネジ部26cとが互いに噛合うことにより、固定プローブアダプタナット18が可変プローブアダプタ26に固定される。これにより、可変プローブアダプタ26がツールケース24に強固に固定される。
ここで、図24から図28を用いて、本実施形態における回転ツール20を用いた摩擦攪拌接合について説明する。
図24は回転ツール20が金属材に与える荷重Fとアンダーショルダー23の変位Xとの関係を示す概略図である。本実施形態では、コイル圧縮バネ15を用いているため、フックの法則により、荷重Fはコイル圧縮バネ15の変位Xに比例する。このため、荷重Fとアンダーショルダー23の変位Xとは比例する。また荷重Fは、バネ受部24fとバネ受部29fとの距離L2に依存するため、距離L2を調整することにより、変位X=0の時の荷重Fの初期値を調整することができる。
次に荷重Fの初期値を調整する方法について説明する。図25は荷重Fの初期値を調整する方法を示す概略図である。ツールシャフト22が矢印の方向に回転させられると、ネジ部29cとネジ部22cとが噛合うことにより、距離L2が短くなる。このため、コイル圧縮バネ15は自然長から短くなる方向に挟持される。このためコイル圧縮バネ15には、コイル圧縮バネ15のたわみに応じた荷重Fが生じる。よって、ツールシャフト22の回転量を調整することにより、ツールケース24とプローブアダプタナット29との間で、コイル圧縮バネ15を挟持する長さを変えることによって、荷重Fを制御することができ、所定の値を荷重Fの初期値とすることができる。なお、荷重Fの初期値は、回転ツール20の使用頻度又は時間経過に伴い変動するため、所定の測定機により、定期的に測定することにより、修正することができる。なお、調整した荷重Fの初期値を固定するには、プローブアダプタナット29のネジ穴部29iにイモネジをねじ込み、プローブアダプタナット29をツールシャフト22に強固に固定すればよい。
次に、アンダーショルダー23のツールケース24からの距離を調整する方法について説明する。図26に示すように、可変プローブアダプタ26を図中矢印の方向に回転させると、可変プローブアダプタ26のツールシャフト受部26eとツールシャフト22の可変プローブアダプタ受部22eとが当接することにより、アンダーショルダー23を先端に接続したツールシャフト22がツールケース24から離れる。これにより、アンダーショルダー23のツールケース24からの距離を調整でき、ツールケース24とアンダーショルダー23との間に金属材を挟み込むことができる。
次に調整したアンダーショルダー23の接触面23sのツールケース24の接触面24sからの距離を固定する方法について説明する。図27に示すように、固定プローブアダプタナット18を回転させることにより、ネジ部18cとネジ部26cとが噛合うことにより、固定プローブアダプタナット18は、可変プローブアダプタ26へ固定される。これにより、可変プローブアダプタ26に固定された固定プローブアダプタナット18がツールケース24に押圧を加えることにより、可変プローブアダプタ26がツールケース24に強固に固定されるため、アンダーショルダー23の接触面23sのツールケース24の接触面24sからの距離が所定の値X0に固定される。
ここで、本実施形態の回転ツール20を用いた攪拌方法1について説明する。図28は、回転ツール20を用いて摩擦攪拌接合する様子を示す概略図である。図28に示すように、回転ツール20は、回転工具チャック100に取り付けられる。回転工具チャック100はフライス盤等の汎用工作機械の一部である。また回転工具チャック100は制御機構101が接続されている。制御機構101は、回転モータ111、X軸移動モータ112、Y軸移動モータ113、及びZ軸移動モータ114を備えている。さらに回転モータ111、X軸移動モータ112、Y軸移動モータ113、及びZ軸移動モータ114を制御するコントローラ110を備えている。これにより、制御機構101は、回転工具チャック100に取り付けられた回転ツール20の金属材2a、2bに対するX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の位置を制御できる。このため、回転工具チャック100は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に自在に移動できる。そして、回転工具チャック100に装着された回転ツール20は、金属材2a及び2bの端部同士を突き合わせ結合部Pへ回転されられつつ挿入させられ、接合すべき突合わせ面に沿って、金属材を挟み込んだ状態で回転させられつつ移動させられる。また、結合部Pは湾曲していてもよい。
以上、第2実施形態に係る回転ツール20によれば、アンダーショルダー23及びツールケース24の間に金属材2a、2bを挟み込むと、アンダーショルダー23及びツールシャフト22は、ツールケース24に対して外側へ突き出す方向に相対的に移動する。このため、コイル圧縮バネ15の復元力としてツールケース24がツールケース24の内側へ引き込む方向に力を発生し、金属材2a、2bへの荷重Fとなる。そして、アンダーショルダー23及びツールシャフト22のツールケース24に対する相対的な位置をフライス盤等の汎用工作機械により制御することにより荷重Fを略一定に保ちつつ回転させることができる。したがって、ツールケース24の金属材2a、2bに対する位置制御を行いアンダーショルダー23のツールケース24に対する相対的な位置を制御することで、アンダーショルダー23の金属材2a、2bへの荷重Fを制御することができる。そのため位置制御ができる汎用の工作機械で荷重制御を行いつつ摩擦攪拌接合の荷重制御を行うことができる。また、回転ツール20を用いることにより、被接合材の板厚が変化する場合であっても良好な継手を得ることができる。
上述した実施形態では、本発明に係る回転ツール10及び回転ツール20の一例を示したものであり、実施形態に係る回転ツール10及び回転ツール20に限られるものではなく、変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
本実施形態において、回転ツール10を構成するツールシャフト12、及び回転ツール20を構成するツールシャフト22は、円管状の部材を用いたが、ツールシャフト12及びツールシャフト22は、円筒形状に限らず多角管状の部材を用いてもよい。この場合であっても、本実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、上述した実施形態では、回転ツール10又は回転ツール20が取り付けられる汎用工作機械は、例えばフライス盤としたが、ボール盤やマシニングセンタとしてもよい。この場合であっても、本実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、上述した実施形態では、回転ツール10又は回転ツール20を取り付けた回転工具チャック100は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に自在に移動できるとしたが、回転工具チャック100の移動方向は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に限られず、X軸移動モータ112、Y軸移動モータ113、及びZ軸移動モータ114を同時に制御することにより得られる空間内の任意の移動方向であってもよい。あるいは、X軸、Y軸、及びZ軸とは、異なる移動軸を任意の数だけ新たに追加してもよく、例えば、自由曲面加工に用いられる汎用工作機やマシニングセンタ等の回転工具チャック100に回転ツール10又は回転ツール20を取り付けた場合、回転工具チャック100の移動方向は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、及び1又は複数の新たな軸方向の各方向成分を制御することによって得られる空間内の移動方向としてもよい。そして、例えば、Z軸の1軸のみが制御されるものであってもよい。このように構成した場合であっても本実施形態と同様の効果を奏することができる。
10…回転ツール、12…ツールシャフト、14…ツールケース、15…コイル圧縮バネ、16…可変プローブアダプタ、18…固定プローブアダプタナット、20…回転ツール、22…ツールシャフト、23…アンダーショルダー、24…ツールケース、26…可変プローブアダプタ、29…プローブアダプタナット。

Claims (7)

  1. 金属材に接触して回転する回転ツールであって、
    先端が前記金属材に接触させられる接触部材と、
    前記接触部材が外側へ突き出す方向及び内側へ引き込む方向に相対的に移動できるように取り付けられた保持部材と、
    前記接触部材の前記保持部材に対する相対的な位置に応じて、前記接触部材が前記保持部材の外側へ突き出す方向に力を発生するバネ手段と、
    を備えた回転ツール。
  2. 互いに端面で突き合わされた金属材同士の前記端面同士が接触する接合部に挿入させられ、前記接合部の一方の面及び他方の面から前記接合部を挟み込んだ状態で回転させられる回転ツールであって、
    前記接合部の前記一方の面と接触する第1接触部材と、
    前記接合部の前記他方の面と接触する第2接触部材と、
    前記第1接触部材と前記第2接触部材とを連結しつつ、前記接合部に挿入される攪拌軸部材と、
    前記第2接触部材を先端部に有しつつ、前記第1接触部材及び前記攪拌軸部材が外側へ突き出す方向及び内側へ引き込む方向に相対的に移動できるように取り付けられた保持部材と、
    前記第1接触部材及び前記攪拌軸部材の前記保持部材に対する相対的な位置に応じて、前記第1接触部材及び前記攪拌軸部材が前記保持部材の内側に引き込む方向に力を発生するバネ手段と、
    を備えた回転ツール。
  3. 前記第1接触部材と前記第2接触部材との間の距離を調整する接触部材間距離調整手段を備えた請求項2に記載の回転ツール。
  4. 前記バネ手段は、前記バネ手段が発生する前記力を調整するバネ力調整手段を備えている請求項1〜3の何れか一項に記載の回転ツール。
  5. 前記バネ力調整手段は、前記バネ手段の初期変位を調整することにより、前記バネ手段が発生する前記力を調整する請求項4に記載の回転ツール。
  6. 前記バネ手段はコイルバネを具備する請求項1〜5の何れか一項に記載の回転ツール。
  7. 前記第1接触部材は前記攪拌軸部材に前記第1接触部材の内部にねじ込まれるイモネジによって固定されている請求項2に記載の回転ツール。
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