JP6994837B2 - 建築要素接合治具 - Google Patents

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Description

本発明は、建築要素を接合する際に使用する建築要素接合治具に関する。
従来、構造物の建築において、その構造物を構成する建築要素同士を接合する際は、建築要素間の隙間寸法を合わせてから接合する必要がある。例えば、構造物の柱間に梁を設置する際に、柱と梁との間の隙間は、広い場合又は狭い場合があるため、隙間を所定の寸法に調整してから接合する必要がある。その際には2つの建築要素に開けられた穴に軸を差し込み、その穴同士の距離を合わせることにより、2つの建築要素間の隙間寸法を合わせる治具を使用していた(例えば特許文献1を参照)。
実開平6-37449号公報
梁等を構成する建築要素は、製造上の都合又は運搬時の都合により所定の長さに製造される。例えば、建築要素の長さは運搬車両の荷台の長さに合わせて製造される。構造物によっては、柱間の寸法が長い場合があり、製造されたままの建築要素の長さでは梁として柱に組み付けられない。そのため、構造物の柱間寸法が長い場合は、所定の長さの建築要素を繋ぎ合わせてから柱間に設置される。しかし、複数の建築要素を繋ぎ合わせて梁を構成した場合、建築要素同士の位置合わせの精度により、曲がった状態で接合されたり、又は必要な長さ寸法が精度良く出せないという課題があった。
また、特許文献1に開示されているような調整治具を使用した場合、2つの建築要素にそれぞれ開けられた2つの穴の間の距離しか調整できない。2つの建築要素を繋ぎ合わせて梁を構成する場合においては、2つの建築要素を平行にまっすぐ繋ぎ合わせる必要があるが、特許文献1に開示されている調整治具は、2つの建築要素にそれぞれ設けられた穴間の距離は合わせられるが、それぞれの建築要素の姿勢の矯正はできない。従って、2つの建築要素同士を所定の位置関係に調整する(例えば、2つの建築要素を平行にして並べる)ために時間がかかるという課題があった。これにより、建築要素を所定の位置関係で精度良く接合するのは、困難なものとなっていた。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、複数の建築要素を所定の位置関係で接合する際に各建築要素の位置合わせが簡易にできる建築要素接合治具を提供することを目的とする。
本発明に係る建築要素接合治具は、複数のピンを所定の距離を持って固定するピン固定要素と、複数の前記ピンが取り付けられた2つの前記ピン固定要素を互いに連結する連結要素と、を備え、複数の前記ピンの中心軸は、互いに平行であり、前記ピンは、中心軸に沿って振られた目盛り線が設けられている。
また、本発明に係る建築要素接合治具は、2つの建築要素に設けられた穴にピンを挿し込み、前記穴と前記ピンとを接触させて2つの前記建築要素の位置関係を矯正する建築要素接合治具であって、複数の前記ピンを所定の距離を持って固定するピン固定要素と、複数の前記ピンが取り付けられた2つの前記ピン固定要素を互いに連結する連結要素と、を備え、複数の前記ピンの中心軸は、互いに平行であり、前記ピンは、先端に向かって細くなるテーパ形状部を有し、前記テーパ形状部と前記建築要素の前記穴とが接触した状態で前記建築要素の位置関係を矯正する。
上記の構成により、建築要素接合治具は、複数の建築要素を精度良く簡易に位置合わせすることができる。これにより、建築要素の接合を効率的に行うことができ、また建築現場において精度の良い建築要素の接合が可能となる。
本発明の実施の形態1に係る建築要素接合治具の平面図及び側面図である。 図1の建築要素接合治具の使用状態を示した図である。 図2の梁にボルト及びナットを締結した状態の側面図である。 本発明の実施の形態2に係る建築要素接合治具の平面図及び側面図である。
実施の形態1.
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。各図において、同一の符号を付した部位等については、同一の又はこれに相当する部位等を表すものであって、これは明細書の全文において共通している。また、明細書全文に表れている構成要素の形態は、あくまで例示であって、本発明は明細書内の記載のみに限定されるものではない。特に構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を別の実施の形態に適用することができる。さらに、添字で区別等している複数の同種の部位等について、特に区別したり、特定したりする必要がない場合には、添字を省略して記載する場合がある。また、図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
図1は、本発明の実施の形態1に係る建築要素接合治具100の平面図及び側面図である。図1(a)は、建築要素接合治具100の平面図を表し、図1(b)は、建築要素接合治具100の側面図を表す。建築要素接合治具100は、4本のピン13a、13b、23a、23bをそれぞれのピン13a、13b、23a、23bの中心軸を平行にした状態で、一体に連結したものである。実施の形態1において、建築要素接合治具100は、ピン13a、13b、23a、23bの4本を連結して構成されているが、その本数は4本に限定されるものではない。また、4本のピン13a、13b、23a、23bは、同一形状である。
図1(a)及び図1(b)に示されるように、建築要素接合治具100は、ピン13aとピン13bとがピン固定要素12により一組に結合されている。ピン固定要素12は、ピン固定部11a、11bを両端に備える。ピン固定部11a、11bは、それぞれピン13a、13bを着脱自在に固定する。ピン固定部11a、11bは、円環状に形成されており、円環内にピン13a、13bを圧入して固定する。ピン13a、13bは、圧入されて固定されるが、ピン固定部11a、11bから外すこともできる。このように構成されることにより、ピン13a、13bが変形したり、傷ついたりした場合に、ピン13a、13bをピン固定部11a、11bから外し、新しいピン13a、13bを取り付けることができる。
また、図1(a)に示されるように、建築要素接合治具100は、左右対称形状となっている。ピン固定要素12の中央から連結要素31が伸びており、その連結要素31の端部にピン固定要素22が連結している。ピン固定要素22は、ピン固定要素12と同一形状であり、両端にピン固定部21a、21bを備える。ピン固定部21a、21bには、ピン23a、23bが圧入されて固定されている。
なお、ピン13a、13bのピン固定部11a、11bへの固定は、ピン13a、13bを圧入するだけに限定されるものではない。例えば、ピン13a、13bの根元部15に雄ネジ部を設け、ピン固定部11a、11bに設けられた雌ネジ部に螺合させて固定しても良い。また、ピン固定部11a、11b側にクランプ機構を設けて、ピン13a、13bを固定しても良い。これは、ピン23a、23bのピン固定部21a、21bへの固定についても同様である。ピン13a、13b、23a、23bは、それぞれ互いに平行で、ピン固定部11a、11b、21a、21bからピン13a、13b、23a、23bの先端までの長さが均一に精度良く固定されれば、固定方法は適宜選択できる。ピン13a、13b、23a、23bの固定は、着脱自在であることが望ましいが、溶接などの接合手段であっても良い。
ピン固定要素12とピン固定要素22とは、互いに平行になるように連結されている。これにより、ピン13a、13b、23a、23bは全て中心軸が平行になるように固定される。また、ピン固定部11a、11b、21a、21bは、全て同一平面上に位置する。
実施の形態1においては、連結要素31は、両端にピン固定要素12とピン固定要素22とが固定され、ピン13a、13b、23a、23bの位置関係が変わらないようにしている。図1において、連結要素31は、棒状の部材であるが、形状は適宜変更することができる。例えば、連結要素31を平板状にしても良いし、棒状の部材を2本設けピン固定要素12とピン固定要素22との間を連結しても良い。
図1(b)に示されるように、ピン13a、23aは、ピン固定部11a、21aに固定される部分である根元部15、25から図1(b)における下方に向かって細くなるテーパ形状部16、26を有する。ピン13a、23aの細くなっている側をピン13a、23aの先端部14a、24aとする。ピン13a、23aの先端部14a、24aは、先端が丸められており、危険防止かつ建築要素接合治具100を使用する建築要素1a、1bが傷つきにくいようになっている。
(建築要素接合治具100の使用方法)
図2は、図1の建築要素接合治具100の使用状態を示した図である。図2(a)は、平面図、図2(b)は側面図を示す。建築要素接合治具100は、例えば、構造物の梁10を構成する建築要素1a、1bを接合するために用いる。建築要素1a、1bは、断面がH形に形成されたH形鋼である。建築要素1a、1bは、製造された場所から建築現場までの輸送するために、例えばトラックなどの荷台に載せられる程度の長さで製造される。よって、構造物の柱間の寸法によっては、一つの建築要素1a、1bだけでは柱間に渡す梁としては長さが足りない場合がある。この場合、複数の建築要素1a、1bを接合し、一つの梁10として柱間に取り付ける。
梁を構成する建築要素1a及び建築要素1bは、建築現場に輸送され、建築現場にて接合される。建築要素1aと建築要素1bとは、例えば台の上に置かれ、端部6a及び端部6bを突き合わせられている。建築要素1aと建築要素1bとは、上面部7aと上面部7bとが略同一面となる様に置かれる。また、建築要素1aと建築要素1bとは、ウェブ8a、8b同士、及び下面部9a、9b同士を略同一面になる様に置かれる。
建築要素1a、1bには、ボルト穴50が設けられている。ボルト穴50は、建築要素1a、1bの上面部7a、7b、ウェブ8a、8b、及び下面部9a、9bに設けられている。各ボルト穴50は、貫通穴であり、ボルト60が挿通されるものである。実施の形態1において、ボルト穴50は、上面部7a、7b及び下面部9a、9bには4箇所設けられており、ウェブ8a、8bには2箇所設けられている。
建築要素1a、1bの接合は、接合用プレート2a、2b、3a、3b、4a、4bを建築要素1aと建築要素1bとに跨がって配置させ、接合用プレート2a、2b、3a、3b、4a、4bと建築要素1a、1bとをボルト60及びナット70により締結することにより行われる。接合用プレート2aは、建築要素1aの上面部7aと建築要素1aの1bの上面部7bとの上に配置されている。また、接合用プレート4aは、建築要素1aの上面部7a及び建築要素1bの上面部7bの裏側の面に接して配置される。接合用プレート4aは、建築要素1a、1bのウェブ8a、8bを挟んで反対側にも配置される。図2(b)における建築要素1a、1bの上面部7a、7bの接合は、接合用プレート2aと接合用プレート4aとにより建築要素1a、1bの上面部7a、7bを挟み込み、ボルト60とナット70とにより共締めすることにより行われる。
接合用プレート2a、4a及び建築要素1a、1bを共締めするには、接合用プレート2a、4a及び建築要素1a、1bのそれぞれに設けられたボルト穴50にボルト60を挿通させる必要がある。建築要素1a、1b及び接合用プレート2a、4aのそれぞれに設けられたボルト穴50は、所定の位置精度で設けられている。よって、建築要素1aの端部6aと建築要素1bの端部6bとの隙間lが、所定の寸法内に収まって突き合わされていれば、各ボルト穴50と接合用プレート2aのボルト穴51と接合用プレート4aのボルト穴52との位置が合うため、ボルト60は各ボルト穴50、51、52に挿通できる。しかし、建築現場において、2つの建築要素1a、1bを台の上に置いて接合させる場合、建築要素1aと建築要素1bとが平行に真っ直ぐになっていない状態で接合が行われる場合がある。例えば、建築要素1aと建築要素1bとが「く」の字状に折れ曲がって端部6aと端部6bとを突き合わせられている場合がある。または、端部6aと端部6bとの間の隙間が大きすぎたり、小さすぎたりする場合がある。これらの場合、建築要素1aと建築要素1bとを組み合わせて構成された梁10の長手寸法Lが、構造物の柱間寸法に合わず、組み立てられない等の不具合が生じる。つまり、梁10の端部5a、5bと柱とが接合できない等の不具合が生じる。実施の形態1に係る建築要素接合治具100を使用することにより、このような不具合を防止することができる。
図2に示されているように、建築要素接合治具100は、建築要素1aと建築要素1bとの間に跨がって、それぞれのボルト穴50に挿入される。建築要素接合治具100のピン13a、13bは、建築要素1aのボルト穴50のうち2つに挿入され、ピン23a、23bは、建築要素1bのボルト穴50のうち2つに挿入されている。図2(b)に示されるように、ピン13a、13b、23a、23bは、接合用プレート2aに設けられたボルト穴51及び接合用プレート4aに設けられたボルト穴52にも挿入されても良い。
建築要素接合治具100は、ピン13a、13bとピン23a、23bとが所定の距離をもって配置されているため、建築要素1aのボルト穴50と建築要素1bのボルト穴50とを所定の距離に合わせることができる。ボルト穴50間の距離を合わせる際には、まず、各ピン13a、13b、23a、23bの先端部14a、14b、24a、24bをそれぞれ対応するボルト穴50に挿入する。先端部14a、14b、24a、24bは、ボルト穴50の直径に対し十分細く形成されているため、建築要素1aのボルト穴50と建築要素1bのボルト穴50とが所定の位置関係から外れていても、挿入が容易になっている。
建築要素接合治具100は、ピン13a、13b、23a、23bの根元部15、25近くまでボルト穴50に差し込まれる。各ボルト穴50の位置関係が建築要素接合治具100のピン13a、13b、23a、23bの位置関係と合っていない場合、ピン13a、13b、23a、23bとボルト穴50とが接触し、ピン13a、13b、23a、23bは、各ボルト穴50に根元部15、25まで差し込まれない。そのため、建築要素1a、1bを接合する作業者は、各ピン13a、13b、23a、23bの上面をハンマー等で叩き、各ピン13a、13b、23a、23bが同じ量だけ差し込まれるようにボルト穴50に押しこんでいく。各ボルト穴50は、各ピン13a、13b、23a、23bの位置関係に合わされるため、建築要素1a、1bは、所定の位置精度になる様に互いに位置が矯正される。建築要素接合治具100のピン13a、13bの中心軸を繋ぐ仮想線とピン23a、23bの中心軸を繋ぐ仮想線とは、平行になるように形成されている。よって、建築要素1aの2つのボルト穴50の中心軸間を繋ぐ仮想線と建築要素1bの2つのボルト穴50の中心軸間をつなぐ仮想線とが平行になるように、建築要素1aと建築要素1bとの位置関係が矯正される。実施の形態1においては、建築要素1aと建築要素1bとは、長手方向を平行にして、一直線上に位置する様になる。また、建築要素1aの2つのボルト穴50と建築要素1bの2つのボルト穴50との間の距離Hも所定の寸法になるように矯正される。
図3は、図2の梁10にボルト60及びナット70を締結した状態の側面図である。建築要素1aと建築要素1bとの位置関係が矯正されたら、接合用プレート2aと接合用プレート4aとにより建築要素1a、1bの上面部7a、7bを挟み込み、ボルト60とナット70とにより共締めされる。または、建築要素接合治具100を挿入したまま、ウェブ8a、8bに接合用プレート3a、3bを共締めし、建築要素1a、1bとを接合しても良い。または、建築要素接合治具100を挿入したまま、接合用プレート2aと接合用プレート4aとにより建築要素1a、1bの下面部9a、9bを挟み込み、ボルト60とナット70とにより共締めしても良い。図3においては、ボルト60及びナット70は、建築要素1a、1bの上面部7a、7bのボルト穴50のうち他の建築要素1a、1bに近い箇所のボルト穴50のみに締結されているが、他の各ボルト穴50にもボルト60及びナット70が締結される。
また、実施の形態1において、建築要素接合治具100は、図2における建築要素1a、1bの上面部7a、7bに適用したが、これだけに限定されるものではない。建築要素1a、1bの仕様や、建築現場において建築要素1a、1bが組み立てられる状態に応じて、例えばウェブ8a、8bに設けられたボルト穴50に建築要素接合治具100を適用しても良い。
(実施の形態1の効果)
(1)実施の形態1に係る建築要素接合治具100は、複数のピン13a、13b、23a、23bを所定の距離を持って固定するピン固定要素12、22と、複数のピン13a、13b、23a、23bが取り付けられた2つのピン固定要素12、22を互いに連結する連結要素31と、を備える。複数のピン13a、13b、23a、23bの中心軸は、互いに平行である。
このように構成されることにより、建築要素1a及び建築要素1bのそれぞれに設けられたボルト穴50間の距離を所定の距離に合わせることができる。ピン固定要素12、22にはそれぞれ2本以上のピン13a、13b、23a、23bが設けられているため、建築要素1aと建築要素1bとの位置関係を所定の位置に合わせることができる。各ピン13a、13b、23a、23bの位置関係が決まっているため、建築要素1aと建築要素1bとの位置関係を簡易に精度良く合わせることが可能となる。また、複数のピン13a、13b、23a、23bが連結されているため、各ピン13a、13b、23a、23bがボルト穴50に差し込まれている量が均等になるように合わせるのが容易になり、ボルト穴50にピンを1本ずつ差し込んで建築要素1a及び建築要素1bの位置関係を合わせるよりも、位置合わせが簡易に行うことができ、組立の精度も向上する。
(2)実施の形態1に係る建築要素接合治具100によれば、ピン固定要素12、22は、複数のピン13a、13b、23a、23bを着脱自在に固定するピン固定部11a、11b、21a、21bを有する。
このように構成されることにより、ピン13a、13b、23a、23bが変形したり、傷ついたりした場合であっても、交換が可能である。また、ボルト穴50の直径が異なる建築要素1a、1bであっても、異なる仕様のピンに交換することもできる。
(3)実施の形態1に係る建築要素接合治具100によれば、ピン固定部11a、11b、21a、21bは、円環状に形成され、ピン13a、13b、23a、23bは、ピン固定部11a、11b、21a、21bの内側に挿入されて固定される。
このように構成されることにより、建築要素接合治具100は、断面円形のピン13a、13b、23a、23bを安定的に精度良く保持できる。また、ピン13a、13b、23a、23bの交換も容易である。
(4)実施の形態1に係る建築要素接合治具100によれば、2つのピン固定要素12、22を互いに平行に連結する。
このように構成されることにより、建築要素接合治具100は、建築要素1aと建築要素1bとのそれぞれに設けられたボルト穴50を平行に位置合わせできる。例えば、建築要素1a、1bに設けられた複数のボルト穴50が長手方向に対し直角に並べられて設けられている場合、建築要素接合治具100は、建築要素1aと建築要素1bとを長手方向に平行に位置を合わせることができ、複数の建築要素1a、1bを組み立てて長手方向に真っ直ぐな梁10を組み立てることができる。
(5)実施の形態1に係る建築要素接合治具100によれば、ピン13a、13b、23a、23bは、先端に向かって細くなるテーパ形状部16、26を有する。
このように構成されることにより、建築要素1aと建築要素1bとの位置関係が所定の位置からずれていても、建築要素接合治具100の各ピン13a、13b、23a、23bの先端部14a、14b、24a、24bを各ボルト穴50に挿入しやすい。また、各ピン13a、13b、23a、23bの上面に衝撃力を加えることにより、建築要素1aと建築要素1bとを微小な量だけ移動させながらボルト穴50の位置を調整できる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る建築要素接合治具200は、実施の形態1に係る建築要素接合治具100に対し、連結要素31を変更したものである。実施の形態2に係る建築要素接合治具200においては、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態2に係る建築要素接合治具200の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
図4は、本発明の実施の形態2に係る建築要素接合治具200の平面図及び側面図である。図4(a)は、建築要素接合治具200の平面図を表し、図4(b)は、建築要素接合治具200の側面図を表す。建築要素接合治具200は、4本のピン13a、13b、23a、23bをそれぞれのピン13a、13b、23a、23bの中心軸を平行にした状態で、一体に連結したものである。実施の形態2において、建築要素接合治具200は、ピン13a、13b、23a、23bの4本を連結して構成されているが、その本数は4本に限定されるものではない。
実施の形態1に係る建築要素接合治具100は、連結要素31が1本の棒状の部材であり、ピン固定要素12とピン固定要素22とは、互いに位置関係が変わらないように構成されている。一方、実施の形態2に係る建築要素接合治具200は、ピン固定要素212とピン固定要素222との間の距離が変更できる様に構成されている。
建築要素接合治具200は、ピン13aとピン13bとがピン固定要素212により一組に結合されている。ピン固定要素212は、ピン固定部211a、211bを両端に備える。ピン固定部211a、211bは、それぞれピン13a、13bを着脱自在に固定する。ピン固定部211a、211bは、円環状に形成されており、円環内にピン13a、13bを圧入して固定する。ピン13a、13bは、圧入されて固定されるが、ピン固定部211a、211bから外すこともできる。このように構成されることにより、ピン13a、13bが変形したり、傷ついたりした場合に、ピン13a、13bをピン固定部11a、11bから外し、新しいピン13a、13bを取り付けることができる。
ピン固定要素212は、その中央部から連結軸214が突出している。連結軸214は、ピン13a及びピン13bの中心軸に対し垂直な仮想平面において、ピン13aとピン13bとの中心同士を結ぶ仮想線に対し垂直な方向に突出している。つまり、図4に示されているように、連結軸214は、ピン13a、13bに対し直角に横方向に突出している。なお、ピン固定要素222もピン固定要素212と同様な構成になっており、ピン固定要素212とピン固定要素222とは、互いに連結軸214を対向させて位置する。
連結軸214、224は、先端側の領域にネジ部が設けられている。連結軸214のネジ部と連結軸224のネジ部とは、ネジ山の螺旋の巻方向が互いに異なる。このように構成されることにより、連結軸214及び連結軸224に螺合する連結要素231を回転させると、ピン固定要素212とピン固定要素222との間の距離が変更できるようになる。なお、ピン固定要素212とピン固定要素222との間の距離が変更できる構造は、図4に示された形態に限定されず、距離が変更できる構造であれば他の形態をとっても良い。
なお、実施の形態2において、建築要素接合治具200は、各ピン13a、13b、23a、23bに目盛り線が設けられていても良い。目盛り線は、各ピン13a、13b、23a、23bの中心軸に沿って振られており、ピン13a、13b、23a、23bがボルト穴50にどの程度差し込まれているかわかるように構成されている。
(実施の形態2の効果)
(6)実施の形態2に係る建築要素接合治具200によれば、連結要素231は、2つのピン固定要素212、222の間の距離を変更可能に構成されている。
このように構成されることにより、建築要素1a、1bのボルト穴50間の距離が、所定の値から外れていてもボルト穴50にピン13a、13b、23a、23bを挿入することができる。そして、連結要素231を調整することによりピン13a、13bとピン23a、23bとの距離を調整できるため、建築要素1a、1bにピン13a、13b、23a、23bを差し込んだ状態のまま、ボルト穴50間の距離を近づけたり遠ざけたりする調整も可能となる。また、建築要素1a、1bのボルト穴50の位置の仕様が異なる場合であっても、ピン固定要素212のピン13a、13bとピン固定要素222のピン23a、23bとの間の距離を自由に変更できる。
(7)実施の形態2に係る建築要素接合治具200によれば、ピン固定要素212、222は、複数のピン13a、13b、23a、23bの中心軸に対し垂直な仮想平面において、任意の2つのピン13a、13b、23a、23bの中心同士を結ぶ仮想線に垂直に設けられた連結軸214、224と、連結軸214、224の外周面に形成されたネジ部と、を備える。連結要素231は、ネジ部に螺合し、2つのピン固定要素212、222の連結軸214、224同士を一直線上に連結させる。
(8)また、一方のピン固定要素212のネジ部は、他方のピン固定要素222のネジ部に対し逆向きのネジで形成されている。
このように構成されることにより、連結要素231を連結軸214、224に対し回転させて、ピン固定要素212とピン固定要素222との間の距離を簡単な動作で変更することができる。
(9)実施の形態2に係る建築要素接合治具によれば、ピン13a、13b、23a、23bは、テーパ形状部に目盛り線を有する。
このように構成されることにより、ボルト穴50に対する各ピン13a、13b、23a、23bの差し込み量の差異が容易に視認できるため、建築要素1aと建築要素1bと位置合わせの精度が向上する。
1a 建築要素、1b 建築要素、2a 接合用プレート、2b 接合用プレート、3a 接合用プレート、3b 接合用プレート、4a 接合用プレート、4b 接合用プレート、5a 端部、5b 端部、6a 端部、6b 端部、7a 上面部、7b 上面部、8a ウェブ、8b ウェブ、9a 下面部、9b 下面部、10 梁、11a ピン固定部、11b ピン固定部、12 ピン固定要素、13a ピン、13b ピン、14a 先端部、14b 先端部、15 根元部、16 テーパ形状部、21a ピン固定部、21b ピン固定部、22 ピン固定要素、23a ピン、23b ピン、24a 先端部、24b 先端部、25 根元部、26 テーパ形状部、31 連結要素、50 ボルト穴、51 ボルト穴、52 ボルト穴、60 ボルト、70 ナット、100 建築要素接合治具、200 建築要素接合治具、211a ピン固定部、211b ピン固定部、212 ピン固定要素、214 連結軸、222 ピン固定要素、224 連結軸、231 連結要素、H 距離、L 長手寸法、l 隙間。

Claims (9)

  1. 複数のピンを所定の距離を持って固定するピン固定要素と、
    複数の前記ピンが取り付けられた2つの前記ピン固定要素を互いに連結する連結要素と、を備え、
    複数の前記ピンの中心軸は、
    互いに平行であり、
    前記ピンは、
    中心軸に沿って振られた目盛り線が設けられている、建築要素接合治具。
  2. 2つの建築要素に設けられた穴にピンを挿し込み、前記穴と前記ピンとを接触させて2つの前記建築要素の位置関係を矯正する建築要素接合治具であって、
    複数の前記ピンを所定の距離を持って固定するピン固定要素と、
    複数の前記ピンが取り付けられた2つの前記ピン固定要素を互いに連結する連結要素と、を備え、
    複数の前記ピンの中心軸は、
    互いに平行であり、
    前記ピンは、
    先端に向かって細くなるテーパ形状部を有し、前記テーパ形状部と前記建築要素の前記穴とが接触した状態で前記建築要素の位置関係を矯正する、建築要素接合治具。
  3. 前記ピン固定要素は、
    複数の前記ピンを着脱自在に固定するピン固定部を有する、請求項1又は2に記載の建築要素接合治具。
  4. 前記ピン固定部は、
    円環状に形成され、
    前記ピンは、
    前記ピン固定部の内側に挿入されて固定される、請求項3に記載の建築要素接合治具。
  5. 前記連結要素は、
    2つの前記ピン固定要素を互いに平行に連結する、請求項1~4の何れか1項に記載の建築要素接合治具。
  6. 前記連結要素は、
    2つの前記ピン固定要素の間の距離を変更可能に構成されている、請求項1~の何れか1項に記載の建築要素接合治具。
  7. 前記ピン固定要素は、
    複数の前記ピンの中心軸に対し垂直な仮想平面において、任意の2つの前記ピンの中心同士を結ぶ仮想線に垂直に設けられた連結軸と、
    前記連結軸の外周面に形成されたネジ部と、を備え、
    前記連結要素は、
    前記ネジ部に螺合し、2つの前記ピン固定要素の前記連結軸同士を一直線上に連結させる、請求項に記載の建築要素接合治具。
  8. 一方の前記ピン固定要素の前記ネジ部は、
    他方の前記ピン固定要素の前記ネジ部に対し逆向きのネジで形成されている、請求項に記載の建築要素接合治具。
  9. 前記ピンは、
    テーパ形状部に目盛り線を有する、請求項2に記載の建築要素接合治具。
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