JP5271782B2 - セグメント及び覆工の構築方法 - Google Patents
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Description
従来のセグメントでは、ピンをトンネルの周方向に位置調整可能な継手を採用している。具体的には、セグメントの主桁に長孔(7)を形成し、長孔(7)の背後に長孔(24)の形成されたワッシャー(23)を溶接する。そして、ピン本体(21)のネジ部(21b)を、ワッシャーに通してナット(26)で固定する。ピンが固定された後、スペーサ(22A、22B)で長孔(7)を塞ぐ、というものである。これにより、既組立セグメント(2)にローリングが生じた場合、ピン(21)の固定位置を長孔(24)に沿ってずらすことにより、組立セグメント(3)の接合位置を修正することができる(特許文献1参照)。
一方、最近のセグメントは、二次覆工が省略可能なプレキャストコンクリート製のものが多くなってきている。しかし、この継手部構造は、内部にナットを移動させるための空間が必要となるので、この継手構造をプレキャストコンクリート製のセグメントに適用することは大変困難である。
〔第1実施例〕
図1は、本発明を適用したセグメント1の一実施形態の構成を示すもので、2は本体、3は凸継手部、4は凹継手部である。本体2はプレキャストコンクリート製で、扇形断面の撓んだ箱型に形成されている。本体2の上面25は、覆工の外周面となる面で、曲面になっている。下面26は、覆工の内周面となる面で、上面25と平行な曲面になっている。接合面21は、扇形をしており、上面25及び下面26に対して垂直に形成されている。接合面21には、凸継手部3が接合面21の上下の円弧に沿って複数設けられている。接合面22は、接合面21と合同な扇形をしており、上面25及び下面26に対して垂直かつ接合面21と平行に形成されている。接合面22には、凹継手部4が接合面22の上下の円弧に沿って複数設けられている。接合面23と接合面24は、互いに合同な矩形で、上面25及び下面26に対して垂直に形成されている。接合面23には、凸継手23a及び凹継手23bが設けられている。接合面24には凸継手24a及び凹継手24bが設けられている。
まず、セグメントリング10を構築する。トンネル内部にセグメント1を、その接合面22をシールドマシンの進行方向に向けた状態で設置する。設置されたセグメント1の接合面23と、これから取り付けるセグメント1の接合面24をシールドトンネルの軸方向にややずらした状態で接触させる。すると、凸継手23aが凹継手24bに、凸継手24aが凹継手23bに挿入される。これから取り付けるセグメント1を、接合面23と接合面24がぴったり重なる方向にずらしていくと、凸継手23aと凹継手24b、凸継手24aと凹継手23bが係合してセグメント1が接合される。この作業を所定回繰り返すことにより、環状のセグメントリング10が組み上がる。このとき、組み上がったセグメントリング10は、凹継手部4をシールドマシンの進行方向に向けている。
図6は、本発明を適用したセグメント101の一実施形態の構成を示すもので、103は凸継手部である。セグメント101の凸継手部103以外の構成は第1実施例のセグメント1と同様であり、対応する箇所には同一の符号を付し、その説明は省略する。
また、ピンボルトを一箇所に固定し、相対するピン差込孔を複数隣接して設けるようにしても良い。
また、セグメントの形状、ピン保持孔を設ける部材の材質、ピン保持孔の数・間隔等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
10 セグメントリング
2 本体
3,103 凸継手部
31,32,33 金具
31a〜33a,131〜133 ピン保持孔
34 ピンボルト
4 凹継手部
42a ピン差込孔
44 係合部
130 鋼材
Claims (7)
- 凸継手部及び凹継手部を備え、複数接合されることによりシールドトンネルの覆工を形成するセグメントであって、
前記凸継手部は、本体に複数隣接して設けられたピン保持部と、前記ピン保持部に保持されたピンと、からなることを特徴とするセグメント。 - 前記ピン保持部は、前記本体に形成されたピン保持孔であり、前記ピンは、前記ピン保持孔に差し込まれることにより保持されることを特徴とする請求項1に記載のセグメント。
- 前記ピン保持孔は、前記凸継手部が設けられた面の形状に沿って一列に並んでいることを特徴とする請求項2に記載のセグメント。
- 前記本体はプレキャストコンクリート製であることを特徴とする請求項2または3に記載のセグメント。
- 端部に前記保持孔が形成された鋼材を、前記保持孔が露出するように前記本体に複数埋め込んだこと特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載のセグメント。
- 端部に前記保持孔が複数形成された鋼材を、前記保持孔が露出するように前記本体に埋め込んだことを特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載のセグメント。
- 一方のセグメントに設けられた凹継手部に、他方のセグメントに設けられた凸継手部を嵌合させることにより両セグメントを互いに接合させる覆工の構築方法であって、
前記凸継手部に複数隣接して設けられたピン保持部の何れかにピンを保持させ、前記ピンを前記凹継手部に差し込むことにより、前記一方のセグメントと前記他方のセグメントとを接合させることを特徴とする覆工の構築方法。
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JP2009098785A JP5271782B2 (ja) | 2009-04-15 | 2009-04-15 | セグメント及び覆工の構築方法 |
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