JP4261390B2 - トンネル覆工用セグメント - Google Patents

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Description

本発明は、トンネルの覆工に用いられるセグメントに関する。
セグメントによるトンネルの覆工は、地中を推進されるシールド掘進機が掘削するトンネルの壁面に沿って複数のセグメントをリングに組み立てることにより形成される。
ところで、推進中のシールド掘進機にその軸線回りの回転であるローリングが生じることがあり、このローリングの発生のため、前記シールド掘進機の後方にあってその推進反力を担うセグメントリングにもまたローリングが生じることがある。
前記リングのローリングは該リングを構成する各セグメントの前記リングの周方向における設置位置(周方向位置)に変化を生じさせる。これは、後にトンネル内に設置される配管、電気ケーブル等を支持するために特定のセグメントに予め取り付けられるアームやブラケットの取り付け位置の変更をもたらし、そのための対策を講じることを余儀なくされる。
従来、このようなローリングを実質的に解消すべく、ローリング修正ジャッキを用いて、組み立て後の1のリングを前記ローリング方向と反対の方向に回転させることが行われている(後記特許文献1参照)。
しかし、これには、前記ローリングジャッキの設置に多大の労力と時間とを要するという問題がある。
特開2001−59396号公報
本発明の目的は、トンネル覆工にローリングが生じたとき、そのローリング量の解消が容易であるセグメントを提供することにある。
本発明は、リング継ぎボルトが通される複数のボルト孔が開口する一対の側面を有するトンネル覆工用セグメントに関し、前記ボルト孔は前記側面の伸長方向へ伸びる長穴からなる。
本発明に係る他のトンネル覆工用セグメントは、一方の側面に開口する前記ボルト孔が前記側面の伸長方向へ伸びる長穴からなり、他方の側面に開口する前記ボルト孔が円形穴からなる。
前記セグメントは、さらに、前記長穴に挿入され、前記長穴を前記リング継ぎボルトを通すのに必要十分な大きさにする少なくとも一つのコマを含むものとすることができる。
本発明によれば、セグメントの一方の側面に開口するリング継ぎボルトが通される複数のボルト孔についてこれらを長穴としたことから、前記長穴の長さ(より詳細には前記長穴の長さから前記リング継ぎボルトの直径を差し引いた長さ)の範囲で、先に設置されたセグメントリングに対して、これに連結される新たなリングを構成するセグメントの周方向位置を調整することができ、これにより、ローリング量を容易に解消することができる。
また、前記長穴にコマを挿入することにより、前記リング継ぎボルトの前記長穴における挿通位置をより確実に保持すること、したがって前記長穴の長さ方向への前記リング継ぎボルトの移動の可能性を排除することができる。
図1を参照すると、トンネルの覆工を形成するために用いられる本発明に係る2つの同一の平板形のセグメントがそれぞれ全体に符号10及び12で示されている。
セグメント10とセグメント12とは、セグメント10が前記トンネルの壁面に沿って先に設置されたリング14の一部をなし、またセグメント12が、リング14の前方にあってこれに隣接する他のリング16を形成すべく後に設置されかつセグメント10に連結される関係にある。
各セグメントは、前記トンネル又はリング14,16の周方向に関して互いに相対する一対の端面18と、これらの端面に連なり前記トンネル又はリング14,16の軸線方向に関して互いに相対する一対の側面20とを有する。
リング14,16はそれぞれ前記トンネルの周方向に隣接する一対のセグメント10,12がこれらの端面18において互いに突き合わされかつ連結されることにより形成される。また、互いに隣接する前後一対のリング14,16はこれらのリングを構成するセグメントの側面20において互いに当接されかつ連結される。
セグメントの各端面18と各側面20とには、それぞれ、セグメント同士を周方向に連結するために用いられるセグメント継ぎボルト(図示せず)が通される複数のボルト孔22とリング同士を連結するために用いられるリング継ぎボルト(図示せず)が通される複数のボルト孔24とが設けられ開口している。
図1においては、セグメント10を含む後行のリング14及びこれに後続する他のリング(図示せず)に、矢印26で示す方向へのローリングが生じている。先行のリング16を構成するセグメント12は、これをその本来の設置位置に配置すべく、後行リング14のセグメント10の端面18から矢印26と反対の方向へ、リング14のローリング量に相当する間隔aをおいて配置されている。
図1及び図2に示すように、前記リング継ぎボルトが通されるボルト孔24は長穴からなる。前記長穴は、前記リングの周方向又はセグメントの側面20の伸長方向へ伸びている。また、前記長穴の幅寸法は前記リング継ぎボルトの軸径よりわずかに大きい。
前記長穴の長さ寸法は、修正しようとするローリング量aの大きさを考慮して定められる。すなわち、前記長穴からなるボルト孔24の長さ寸法、より正確には、ボルト孔24の長さ寸法から前記リング継ぎボルトの軸径を差し引いた長さ寸法b(図2参照)は、間隔a以上に設定される。図示の例では、前記長さ寸法b=間隔aに設定されている。
したがって、前記リングの周方向に間隔aだけずれた位置関係にあるセグメント10及びセグメント12における相対する側面20に開口する両ボルト孔24は互いに整合しないが、これらの互いに反対側の端部において部分的に重なり合い、前記リング継ぎボルトのための円形の挿通孔27を規定する。このため、前記円形の挿通孔に前記リング継ぎボルトを通し、これを締結することにより、前記周方向に関してずれた関係にある両セグメント10,12の相互連結状態を維持することができる。
これにより、後行リング14の直前に形成されるリング16及び該リングの前方に引き続いて形成される他のリング(図示せず)におけるローリング量を零に設定し又は低減することができる。
図示の例では、前記覆工を形成するための全てのセグメントが本発明に係るセグメント10,12からなる。また、好ましくは、これらの両セグメント10,12の互いに相対する側面20に開口するボルト孔である各長穴24に、セグメント10,12に付加されこれらの一部をなす1つのコマ28が挿入される。
コマ28は、長穴24の一端部に合致する凸状の端部30と、長穴24の他端部と相対し該他端部と共同して前記円形穴を規定する凹状の端部32とを有し、長穴24に挿入されたコマ28は長穴24の一部を占め、長穴24を実質的に前記リング継ぎボルトを通すための円形穴27に変える役目をなす。このため、長穴24に挿入され両セグメント10,12を相互に連結する前記リング継ぎボルトの各セグメントに対する相対移動とこれに伴う両セグメント10,12の前記周方向への相対移動とが阻止される。
長穴24は、両端部が凸状を呈する図示の例に代えて、両端部の少なくとも一方が平坦であるものとすることができる。また、コマ28は、図示の例に代えて、その両端部の少なくとも一方が平坦であるブロック(図示せず)からなるものとすることができる。前記長穴及びコマの変形例によれば、前記リング継ぎボルトが通される穴として、矩形穴のような非円形穴が形成される。
長穴24が設けられたセグメント10,12は、前記ローリングが生じていない場合においても使用することができる。この場合には、図3及び図4に示すように、両セグメント10,12がこれらの互いに相対する長穴24が整合するように配置される。
また、図3に示すように、コマ28を使用するときは、互いに整合する両長穴24のそれぞれの一方の端部側に配置する。これにより、リング継ぎボルト34が通される、互いに相対しかつ整合する一対の円形穴27が両長穴24のそれぞれの他方の端部側に規定される。図中において、符号35は、ボルト34に螺合されるナットを示す。また、符号36,38は、それぞれ、長穴24が設けられセグメント10,12の側面を規定するプレートを示す。
図3に示す例に代えて、図4に示すように、コマ28と同様であるがこれより短い長さ寸法を有する2つの同一のコマ40を用いることができる。両コマ40はそれぞれ長穴24の両端部側に挿入され、長穴24の長さ方向における中央部に、リング継ぎボルト34が通される円形穴27を規定する。
次に、図5を参照する。図5には、セグメント10(プレート36)が、図1に示す矢印26と反対方向にローリングした場合におけるセグメント12(プレート38)の配置について示されている。
また、図5には、セグメント10のローリング量aが図1に示す例と比べて小さい例について示されており、セグメント10(プレート36)の長穴24には、図4におけると同様の2つのコマ40が挿入され、またセグメント12(プレート38)の長穴24には、互いに長さの異なる、コマ28と同様のコマ42,44が挿入される。両コマ40によりセグメント10の長穴24の中央部に前記したと同様の円形穴27が規定され、また両コマ42,44により、セグメント12の長穴24の中央部以外の個所に、セグメント10の円形穴27と整合する円形穴27を規定することができる。両コマ42,44の長さ寸法は、ローリング量aの大きさに応じて設定することができる。
各側面20に開口する全てのボルト孔24が前記長穴からなる図1に示すセグメント10,12に代えて、一方の側面20に開口する複数のボルト孔が前記長穴からなり、他方の側面20に開口する複数のボルト孔の一部及びその残りの一部がそれぞれ長穴及び円形穴46からなるセグメント48とすることができる(図6)。この例において、前記他方の側面の長手方向における前記長穴及び前記円形穴の順番及びそれぞれの個数は任意に設定することができる。
また、一方の側面20に開口する複数のボルト孔が前記長穴からなり、他方の側面20に開口する複数のボルト孔の全てが円形穴46からなるセグメント50とすることができる。
いずれの例のセグメントにおいても、一方の側面に開口する前記長穴を利用して、前記したと同様にして、ローリング量を零に設定し又は低減した状態で新たなセグメント又はリングの形成を行うことができる。
なお、本発明に係るセグメント10,12,48,50は、後行リング14及びこれに後続するリング(図示せず)を構成するセグメントがこれらのボルト孔の全てが丸穴からなる従来のものであっても、適用することができる。また、本発明は、全体に矩形の平面形状を有するものに限らず、他の平面形状を有するもの、例えば六角形の平面形状を有するものについても適用することができる。
本発明に係るセグメントの一例を示す斜視図である。 本発明に係るセグメントの部分拡大斜視図である。 長穴からなるボルト孔に挿入されるコマの配置例を示す斜視図である。 長穴からなるボルト孔に挿入されるコマの他の配置例を示す斜視図である。 長穴からなるボルト孔に挿入されるコマのさらに他の配置例を示す斜視図である。 本発明に係るセグメントの他の例を示す斜視図である。
符号の説明
10,12,48,50 セグメント
20 セグメントの側面
24 セグメントの側面に開口するボルト孔
28,40,42,44 コマ
34 リング継ぎボルト
46 円形穴

Claims (2)

  1. リング継ぎボルトが通される複数のボルト孔が開口する一対の側面を有するトンネル覆工用セグメントであって、
    前記ボルト孔が前記側面の伸長方向へ伸びる長穴からなり、
    前記長穴に挿入され、前記長穴を前記リング継ぎボルトを通すのに必要十分な大きさにする少なくとも一つのコマを含む、トンネル覆工用セグメント。
  2. リング継ぎボルトが通される複数のボルト孔が開口する一対の側面を有するトンネル覆工用セグメントであって、
    一方の側面に開口する前記ボルト孔が前記側面の伸長方向へ伸びる長穴からなり、他方の側面に開口する前記ボルト孔が円形穴からなり、
    前記長穴に挿入され、前記長穴を前記リング継ぎボルトを通すのに必要十分な大きさにする少なくとも一つのコマを含む、トンネル覆工用セグメント。
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