JP5184601B2 - 回転工具 - Google Patents

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Description

本発明は、回転駆動された状態でワークに押し付けられる回転工具に関する。
従来、この種の回転工具として、先端部にテーパー面を備え、そのテーパー面をワークにおけるバリ発生部やエッジ部の先端に押し付けた状態で移動することで、バリ取り加工や面取り加工をワークに施すことができる。また、このような面取り加工等は、通常、ロボットやXYテーブルを用いたNC制御によって繰り返して実行される(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−219347号公報(図1、段落[0016],[0018])
しかしながら、上記した従来の回転工具を使用して面取り加工等を繰り返した場合、ワークの形状や固定位置のばらつきにより、ワークに対する加工量がばらつくという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ワークの形状や固定位置がばらついても、ワークに対する加工量のばらつきを抑えることが可能な回転工具の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る回転工具は、筒状をなしかつ回転動力を受けて中心軸回りに回転する支持スリーブと、支持スリーブ内に嵌合されかつ先端部がワークを加工するためのワーク当接部となって支持スリーブの先方に突出したコアシャフトと、ワーク当接部に設けられ、コアシャフトの先端側に向かうに従って徐々に中心軸側に接近した傾斜面と、コアシャフトを支持スリーブの先端側に付勢する押圧付勢手段と、支持スリーブに対してコアシャフトがワークから受ける負荷トルクの方向に回動したときに、回動しながら基端側に直動するように支持スリーブとコアシャフトとを係合した基端側ガイド螺合手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明に係る回転工具は、筒状をなしかつ回転動力を受けて中心軸回りに回転する支持スリーブと、支持スリーブ内に嵌合されかつ先端部がワークを加工するためのワーク当接部となって支持スリーブの先方に突出したコアシャフトと、ワーク当接部に設けられ、コアシャフトの先端側に向かうに従って徐々に中心軸から離れた傾斜面と、コアシャフトを支持スリーブの先端側に付勢する引張付勢手段と、支持スリーブに対してコアシャフトがワークから受ける負荷トルクの方向に回動したときに、回動しながら先端側に直動するように支持スリーブとコアシャフトとを係合した先端側ガイド螺合手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の回転工具において、支持スリーブの中心軸と直交する線と平行な基準直線上に配置されて、支持スリーブ内を横切った1対のバー装着孔を形成し、コアシャフトの側面に形成されて、螺旋状に湾曲した螺旋面と、1対のバー装着孔に挿入されて軸方向の中間部が支持スリーブ内を横切った状態になりかつ螺旋面に宛がわれた係合バーとから基端側ガイド螺合手段又は先端側ガイド螺合手段を構成したところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の回転工具において、基端側ガイド螺合手段又は先端側ガイド螺合手段を、コアシャフトの中心軸に対して軸対称となる2位置に配置したところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の回転工具において、支持スリーブの外周面には、バー装着孔との交差部分を含む位置にリング溝が形成され、リング溝に弾性リングが装着されたところに特徴を有する。
請求項1の回転工具は、支持スリーブと共にコアシャフトを回転させた状態でコアシャフトのワーク当接部における傾斜面をワークに押し付けることで、ワークの一部を除去する加工を行うことができる。このとき、コアシャフトがワークから受ける負荷トルクが基端側ガイド螺合手段によって支持スリーブの基端側を向いた螺合推進軸力に変換され、その螺合推進軸力の大きさに応じた直動位置にコアシャフトが配置される。そして、負荷トルクが大きくなる側にワークの形状や固定位置がばらついた場合には、コアシャフトが支持スリーブの基端側に更に移動して負荷トルクの上昇が抑えられる。一方、負荷トルクが小さく側にワークの形状や固定位置がばらついた場合には、押圧付勢手段によりコアシャフトが支持スリーブの先端側に移動して負荷トルクの降下が抑えられる。このように、本発明の回転工具によれば、ワークの形状や固定位置のばらつきによる負荷トルクの変動を抑えるようにコアシャフトが変位することで、ワークに対する加工量のばらつきを抑えることが可能になる。
請求項2の回転工具は、支持スリーブと共にコアシャフトを回転させた状態でコアシャフトのワーク当接部における傾斜面をワークに押し付けることで、ワークの一部を除去する加工を行うことができる。このとき、コアシャフトがワークから受ける負荷トルクが先端側ガイド螺合手段によって支持スリーブの先端側を向いた螺合推進軸力に変換され、その螺合推進軸力の大きさに応じた直動位置にコアシャフトが配置される。そして、負荷トルクが大きくなる側にワークの形状や固定位置がばらついた場合には、コアシャフトが支持スリーブの先端側に更に移動して負荷トルクの上昇が抑えられる。一方、負荷トルクが小さくなる側にワークの形状や固定位置がばらついた場合には、引張付勢手段によりコアシャフトが支持スリーブの基端側に移動して負荷トルクの降下が抑えられる。このように、本発明の回転工具によれば、ワークの形状や固定位置のばらつきによる負荷トルクの変動を抑えるようにコアシャフトが変位することで、ワークに対する加工量のばらつきを抑えることが可能になる。
上記した基端側ガイド螺合手段又は先端側ガイド螺合手段は、コアシャフト又は支持スリーブの何れか一方に螺旋溝を形成する一方、他方に螺旋溝に係合するピンを設けた構成にしてもよいし、請求項3の発明のように、コアシャフトの側面に形成された螺旋面と、支持スリーブ内を横切った状態で螺旋面に宛がわれた係合バーとから基端側ガイド螺合手段又は先端側ガイド螺合手段を構成してもよい。この請求項3の構成によれば、螺旋溝とピンとを係合させたものに比べてスムーズにコアシャフトを支持スリーブに対して螺合推進させることができる。
請求項4の構成によれば、基端側ガイド螺合手段又は先端側ガイド螺合手段を、コアシャフトの中心軸に対して軸対称となる2位置に配置したので、コアシャフトと支持スリーブとの間に作用する力が分散されて、コアシャフトを支持スリーブに対してスムーズに螺合推進させることができる。
請求項5の構成によれば、支持スリーブの外周面にリング溝に装着した弾性リングによって係合バーを容易に抜け止めすることができる。
本発明の第1実施形態に係る回転工具の側面図 回転工具の側断面図 ベースシャフトの側断面図 図2のA−A切断面における回転工具の平断面図 コアシャフトの側面図 コアシャフトの外周面の展開図 コアシャフトの先端部の側面図 本発明の第2実施形態に係る回転工具の側断面図 コアシャフトの先端部の側面図
[第1実施形態]
以下、本発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の回転工具10は、ベースシャフト11にコアシャフト20を組み付けた構成になっている。
図3に示すように、ベースシャフト11は、軸方向の中間部より先端側が本発明に係る支持スリーブ14をなす一方、中間部より基端側がロータ接続部12になっている。また、これら支持スリーブ14及びロータ接続部12は共に円筒状になっていて、ロータ接続部12より支持スリーブ14の外径が大きくなっている。なお、ベースシャフト11の中間部は、ロータ接続部12から支持スリーブ14に向かって徐々に拡径したテーパー部13になっている。
支持スリーブ14の内側は、コアシャフト20が嵌合するコア嵌合孔15になっている。コア嵌合孔15は、略均一の内径をなして支持スリーブ14の先端から基端寄り位置まで延び、コア嵌合孔15の奥面15Kからベースシャフト11の基端面までコア嵌合孔15より内径が小さい中心孔16が貫通形成されている。
図4に示すように、支持スリーブ14には、中心軸J1と直交する直線S1と平行な1対の直線S2,S2(以下、「第1基準線S2,S2」という)上にそれぞれバー装着孔19,19が貫通形成されている。詳細には、第1基準線S2,S2は、コア嵌合孔15の内面に接する位置より僅かに中心軸J1寄りにずれてコア嵌合孔15の内部を横切っていて、各バー装着孔19の軸方向における中間部が、コア嵌合孔15内で開放している。そして、両バー装着孔19,19に係合バー30,30が挿入されて、それら係合バー30,30における軸方向の中央部が支持スリーブ14の内部空間を横切った状態になっている。
図3に示すように、支持スリーブ14の外周面には、バー装着孔19の開口を含む位置に断面半円形のリング溝17が形成されている。そして、そのリング溝17に図2に示した弾性リング18が装着されることで、係合バー30がバー装着孔19内に抜け止めされている。また、その弾性リング18は、所定長のバネ鋼線材を変形に1巻きだけ巻回してなり、自然状態に対して若干拡径した状態でリング溝17に装着されている。
図5に示すように、コアシャフト20は、全体が断面円形の略円柱状をなしている。そして、コアシャフト20が基端側から支持スリーブ14内に嵌合され、コアシャフト20の先端部が支持スリーブ14から先方に突出している。なお、コアシャフト20における基端面20Kの中心部からは、コアシャフト20の同軸上にバネガイドシャフト29が延びている。
支持スリーブ14から突出したコアシャフト20の先端部は、略円錐状のワーク当接部21になっている。また、ワーク当接部21には、円錐体の頂点から基端側に延びた複数の段差部21Dが形成され、円錐体の傾斜面21Sと段差部21Dとが交差するエッジ部に切削刃22が備えられている。
コアシャフト20における基端寄り位置には、1対の螺旋面24,24が設けられている。これら1対の螺旋面24,24は、図6の展開図に示すように、コアシャフト20の周面に180度の間隔をあけて配置されている。即ち、1対の螺旋面24,24は、コアシャフト20の中心軸J1に対して軸対称となる位置に配置され、図4に示すように係合バー30,30と線接触している。
ここで、螺旋面24,24は、例えば、係合バー30と略同一の外径を有した図5に示す1対のカッタ26,26にてコアシャフト20に加工されている。具体的には、カッタ26,26をコアシャフト20における軸方向の第1位置P1に両側方から押し付け、それらカッタ26,26の中心軸が、コアシャフト20に対して前記した第1基準線S2,S2と同一の位置に到ったら、カッタ26,26を第1位置P1からコアシャフト20の先端側に距離L1だけずらした第2位置P2に向けて、コアシャフト20に対して相対的に直動させながら、コアシャフト20の回転軸J1の回りに捻れ角θ1(図6参照)だけ相対回転させる。換言すれば、カッタ26,26を、コアシャフト20に対して単位直動距離だけ相対的に直動させるごとにコアシャフト20の回転軸J1回りに単位回転角Δθ(=θ1/L1)だけ回転させて第1位置P1から第2位置P2まで移動する。このようにして、1対の螺旋面24,24がコアシャフト20に形成されている。そして、1対の螺旋面24,24は、係合バー30,30に線接触し、それらの線接触状態を維持してコアシャフト20を支持スリーブ14に対して回動させることができるようになっている。
本実施形態では、上記した螺旋面24と係合バー30とから本発明に係る基端側ガイド螺合手段25が構成され、その基端側ガイド螺合手段25が対をなして軸対称に配置されている。そして、これら基端側ガイド螺合手段25,25により、コアシャフト20は、ベースシャフト11に対して回転しながら直動するように係合している。より具体的には、ベースシャフト11に対してコアシャフト20を先端側から見て時計回り方向に回転したときに、コアシャフト20がベースシャフト11の基端側に向かって移動するようにベースシャフト11とコアシャフト20とが係合している。また、図5に示すように、各螺旋面24の両端部には、カッタ26の外径に対応した円弧溝状のストッパ面24A,24Bが形成されている。これにより、螺旋面24の両端部で係合バー30が位置決めされる。即ち、ベースシャフト11に対するコアシャフト20の直動範囲が第1位置P1と第2位置P2との間の距離L1に制限されている。
図2に示すように、コアシャフト20の基端面20Kとコア嵌合孔15の奥面15Kとの間には、圧縮コイルバネ40(本発明の「押圧付勢手段」に相当する)が突っ張った状態で収容され、これによりコアシャフト20が支持スリーブ14の先端側に付勢されている。また、圧縮コイルバネ40は、伸縮する際にバネガイドシャフト29に案内され、これにより圧縮コイルバネ40の伸縮量に対する弾発力が安定するようになっている。
本実施形態の回転工具10の構成に関する説明は以上である。次に、この回転工具10の作用効果について説明する。本実施形態の回転工具10は、ベースシャフト11のロータ接続部12が回転駆動装置に接続され、図7に示すように、回転工具10の先端側から見て反時計回り方向の回転動力Tnを回転駆動装置から受けて回転駆動される。そして、その回転状態でワーク当接部21における傾斜面21SをワークWのエッジ部Eの先端に押し付け、エッジ部Eに沿って移動することで、ワークWに面取り加工を施すことができる。このとき、コアシャフト20は回転駆動装置からの回転動力Tnとは逆向きの負荷トルクTrをワークWから受ける。そして、その負荷トルクTrが基端側ガイド螺合手段25によって支持スリーブ14の基端側を向いた螺合推進軸力F1に変換され、その螺合推進軸力F1の大きさに応じた直動位置にコアシャフト20が配置される。
詳細には、コアシャフト20は、負荷トルクTrに加えてワークWから押圧反力Nを受ける。また、その押圧反力Nはコアシャフト20の傾斜面21Sによって支持スリーブ14の基端側に向かう押し戻し軸力F2に変換される。そして、コアシャフト20は、押し戻し軸力F2と螺合推進軸力F1との和と圧縮コイルバネ40の弾発力とが釣り合った直動位置に配置される。
ここで、回転工具10をワークWのエッジ部Eに沿って移動する間に、例えば、負荷トルクTrが大きくなる側にワークWの形状や固定位置がばらついた場合には、コアシャフト20が支持スリーブ14の基端側に移動して負荷トルクTrの上昇が抑えられる。一方、負荷トルクTrが小さく側にワークWの形状や固定位置がばらついた場合には、圧縮コイルバネ40によりコアシャフト20が支持スリーブ14の先端側に移動して負荷トルクTrの降下が抑えられる。
このように、本実施形態の回転工具10によれば、ワークWの形状や固定位置のばらつきによる負荷トルクTrの変動を抑えるようにコアシャフト20が変位することで、ワークWに対する加工量のばらつきを抑えることが可能になる。
[第2実施形態]
本実施形態の回転工具10Vは、図8及び図9に示されており、コアシャフト20Vが圧縮コイルバネ40V(本発明の「引張付勢手段」に相当する)によってベースシャフト11の基端側に付勢されている点及び、コアシャフト20Vが負荷トルクTnを受けるとベースシャフト11の先端側に移動する点が第1実施形態の回転工具10と異なる。
具体的には、ベースシャフト11Vにおけるコア嵌合孔15の内側面には、軸方向の中間部から内側に張り出した円環壁43が備えられている。これに対し、コアシャフト20Vは、螺旋面24,24を有したコアシャフト本体20Hと、コアシャフト本体20Hの基端面の中心から延びた中継軸部50と、中継軸部50の基端部から側方に張り出した基端フランジ51とを備えてなる。そして、中継軸部50が円環壁43に挿通した状態で基端フランジ51がコア嵌合孔15の奥部に収容され、その基端フランジ51と円環壁43との間に圧縮コイルバネ40Vが突っ張り状態に装着されている。
なお、圧縮コイルバネ40V及び基端フランジ51をコア嵌合孔15における円環壁43より奥側に収容するために、ベースシャフト11Vは、支持スリーブ14の基端部で先端側構成部11Aと基端側構成部11Bとに2分割されかつそれらが螺合結合されると共に、基端フランジ51が中継軸部50に対して螺合結合されている。
コアシャフト20Vのワーク当接部41は、先端に向かって拡径した円錐形になっている。そして、ワーク当接部41に形成された複数の段差部41Dと円錐体の傾斜面41Sとが交差するエッジ部が切削刃42になっている。
螺旋面24及び係合バー30は、前記第1実施形態のそれらと同じ構造である。しかしながら、回転工具10Vは、第1実施形態の回転工具10とは逆向きの回転動力Tmを回転駆動装置から受けて回転駆動される。これにより、螺旋面24及び係合バー30によって、前記実施形態の基端側ガイド螺合手段25とは異なる本発明の先端側ガイド螺合手段27が構成され、コアシャフト20Vが負荷トルクTrを受けることで、コアシャフト20Vがベースシャフト11Vの先端側に直動するようになっている。
本実施形態の回転工具10Vの構成に関する説明は以上である。次に、回転工具10Vの作用効果について説明する。図9に示すように、回転工具10Vを回転駆動した状態で、ワーク当接部41の傾斜面41SをワークWのエッジ部Eの先端に押し付けて移動することで、ワークWに面取り加工を施すことができる。このとき、コアシャフト20Vは回転動力Tmとは逆向きの負荷トルクTrをワークWから受ける。そして、その負荷トルクTrが先端側ガイド螺合手段27によって支持スリーブ14の基端側を向いた螺合推進軸力F3に変換され、その螺合推進軸力F3の大きさに応じた直動位置にコアシャフト20Vが配置される。詳細には、負荷トルクTrによる螺合推進軸力F3とワークWから押圧反力Nの軸方向成分である押し戻し軸力F4との和と圧縮コイルバネ40Vの弾発力とが釣り合った直動位置に配置される。
ここで、回転工具10VをワークWのエッジ部Eに沿って移動する間に、例えば、負荷トルクTrが大きくなる側にワークWの形状や固定位置がばらついた場合には、コアシャフト20Vが支持スリーブ14の先端側に移動して負荷トルクTrの上昇が抑えられる。一方、負荷トルクTrが小さく側にワークWの形状や固定位置がばらついた場合には、圧縮コイルバネ40によりコアシャフト20Vが支持スリーブ14の基端側に移動して負荷トルクTrの降下が抑えられる。
このように、本実施形態の回転工具10Vによっても、ワークWの形状や固定位置のばらつきによる負荷トルクTrの変動を抑えるようにコアシャフト20Vが変位することでワークWに対する加工量のばらつきを抑えることが可能になる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1及び第2の実施形態では、中心孔16を通してコア嵌合孔15内にガスを供給してコアシャフト20を先端側に付勢してもよいし、中心孔16を通してコア嵌合孔15内のガスを吸引してコアシャフト20Vを基端側に付勢してもよい。
(2)前記第1及び第2の実施形態の回転工具10,10Vのワーク当接部21,41は、切削刃22,42を備えていたが、ワーク当接部21,41を旋削刃を有しない砥石にしてもよい。
10,10V 回転工具
14 支持スリーブ
20,20V コアシャフト
21,41 ワーク当接部
21S,41S 傾斜面
24 螺旋面
25 基端側ガイド螺合手段
27 先端側ガイド螺合手段
30 係合バー
40 圧縮コイルバネ(押圧付勢手段)
40V 圧縮コイルバネ(引張付勢手段)

Claims (5)

  1. 筒状をなしかつ回転動力を受けて中心軸回りに回転する支持スリーブと、
    前記支持スリーブ内に嵌合されかつ先端部がワークを加工するためのワーク当接部となって前記支持スリーブの先方に突出したコアシャフトと、
    前記ワーク当接部に設けられ、前記コアシャフトの先端側に向かうに従って徐々に中心軸側に接近した傾斜面と、
    前記コアシャフトを前記支持スリーブの先端側に付勢する押圧付勢手段と、
    前記支持スリーブに対して前記コアシャフトが前記ワークから受ける負荷トルクの方向に回動したときに、回動しながら基端側に直動するように前記支持スリーブと前記コアシャフトとを係合した基端側ガイド螺合手段とを備えたことを特徴とする回転工具。
  2. 筒状をなしかつ回転動力を受けて中心軸回りに回転する支持スリーブと、
    前記支持スリーブ内に嵌合されかつ先端部がワークを加工するためのワーク当接部となって前記支持スリーブの先方に突出したコアシャフトと、
    前記ワーク当接部に設けられ、前記コアシャフトの先端側に向かうに従って徐々に中心軸から離れた傾斜面と、
    前記コアシャフトを前記支持スリーブの先端側に付勢する引張付勢手段と、
    前記支持スリーブに対して前記コアシャフトが前記ワークから受ける負荷トルクの方向に回動したときに、回動しながら先端側に直動するように前記支持スリーブと前記コアシャフトとを係合した先端側ガイド螺合手段とを備えたことを特徴とする回転工具。
  3. 前記支持スリーブの前記中心軸と直交する線と平行な基準直線上に配置されて、前記支持スリーブ内を横切った1対のバー装着孔を形成し、
    前記コアシャフトの側面に形成されて、螺旋状に湾曲した螺旋面と、前記1対のバー装着孔に挿入されて軸方向の中間部が前記支持スリーブ内を横切った状態になりかつ前記螺旋面に宛がわれた係合バーとから前記基端側ガイド螺合手段又は前記先端側ガイド螺合手段を構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転工具。
  4. 前記基端側ガイド螺合手段又は前記先端側ガイド螺合手段を、前記コアシャフトの中心軸に対して軸対称となる2位置に配置したことを特徴とする請求項3に記載の回転工具。
  5. 前記支持スリーブの外周面には、前記バー装着孔との交差部分を含む位置にリング溝が形成され、前記リング溝に弾性リングが装着されたことを特徴とする請求項3又は4に記載の回転工具。
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