JP7319439B1 - バリ取り工具 - Google Patents

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Abstract

Figure 0007319439000001
【課題】スライドシャフトの伸縮がワーク形状に追従するバリ取り工具を提供する。
【解決手段】バリ取り工具10は、シリンダ穴11cを有するボディ11と、シリンダ穴11cの内部に突出する回り止め体15と、先端工具17cを装着可能であり、シリンダ穴11cの内部を往復する円筒状のスライドシャフト17aと、スライドシャフト17aを切込み方向2に付勢する弾性体19とを有する。スライドシャフト17aは、回り止め体15が挿入され、回り止め体15に対してスライドシャフト17aが軸方向に変位可能な変位幅wを有し、ボディ11に対して切削抵抗を受ける方向θに進むにつれて切込み方向2と逆方向に移動するガイド溝17bを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、バリ取り工具に関する。
特開2012-71387号(以下、特許文献1)には、回転工具が開示されている。特許文献1の回転工具では、回転動力を受ける支持スリーブ内に、支持スリーブの先端側に付勢され、ワーク当接部を支持スリーブの先方に突出させたコアシャフトが嵌合される。支持スリーブとコアシャフトとの間の基端側ガイド螺合手段により、コアシャフトがワークから負荷トルクを受けると、コアシャフトは、支持スリーブに対して回動しながら支持スリーブ内の基端側に直動する。
特許文献1の工具を用いてバリ取りするときに、支持スリーブに対するバリの発生部位の距離が変動する場合、コアシャフトの伸縮が追従できず、バリ取りできない場合がある。
本発明は、バリ取りの対象部位と支持スリーブ(ボディ)との距離が変動する場合であっても、コアシャフト(スライドシャフト)の伸縮がワーク形状に追従するバリ取り工具を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
シリンダ穴を有するボディと、
前記シリンダ穴の内部に突出する回り止め体と、
先端工具を装着可能であり、前記シリンダ穴の内部を往復する円筒状のスライドシャフトであって、
外筒面に配置され、前記回り止め体が挿入されるガイド溝であって、前記回り止め体に対して前記スライドシャフトが軸方向に変位可能な変位幅を有し、前記ボディに対して切削抵抗を受ける方向に進むにつれて前記先端工具の切込み方向と逆方向にスライドシャフトを移動するガイド溝、
を有するスライドシャフトと、
前記スライドシャフトを前記切込み方向に付勢する弾性体と、
を有する、バリ取り工具である。
好ましくは、スライドシャフトは、複数のガイド溝を有する。複数のガイド溝は、ボディの中心軸について回転対称に配置される。スライドシャフトは、回り止め体の数の整数倍のガイド溝を有しても良い。
スライドシャフトの角変位に対する変位量の変位幅は、角変位に対して変動しても良い。変位幅は、スライドシャフトが切込み方向の端部(自然な位置)で最も狭く、スライドシャフトが切込み方向の逆方向に進むにつれて広くなっても良い。例えば、スライドシャフトが切込み方向の端部にある位置を原点とし、変位幅を角変位量に対する一次関数としても良い。
好ましくは、バリ取り工具は、複数の回り止め体を有する。複数の回り止め体は、ボディの中心軸について回転対称に配置される。回り止め体は、ボディの半径方向に延びるピンでも良い。ピンは、シリンダ穴の内方に突出する。
スライドシャフトと先端工具は、一体に構成されても良い。先端工具は、ブラシや砥石でも良い。
本発明のバリ取り工具によれば、バリ取りの対象部位がボディから離れる場合であっても、スライドシャフトの伸縮がワークの形状に追従する。
実施形態1のバリ取り工具の縦断面図 実施形態1のスライド工具の正面図 実施形態1のスライドシャフトの変位曲線 実施形態1のバリ取り工具の使用状況 図4の使用状況におけるスライド工具の変位量を示す変位曲線 実施形態2のバリ取り工具の縦断面図 実施形態2のスライド工具の正面図 実施形態3のスライド工具の正面図 実施形態3のスライドシャフトの変位曲線
(実施形態1)
図1に示すように、本実施形態のバリ取り工具10は、ボディ11と、トリガー13と、ボール(回り止め体)15と、スライド工具17と、圧縮コイルばね(弾性体)19と、を有する。なお、トリガー13は、省いても良い。図1の右半分は、トリガー13が加工位置3に位置し、スライド工具17がボディ11に装着された状態を示す。図1の左半分は、トリガー13が脱着位置5に位置し、スライド工具17がボディ11から取り外される途中の状態を示す。バリ取り工具10の切込み方向2は、先端方向である。バリ取り工具10は、先端方向(図1の下方)に向かって見たときに、時計方向に回転する。バリ取り工具10は、先端方向に向かってバリを削り取る。バリ取り工具10は、バリ取り工具10からみてワーク7(図4参照)の表側のバリ取りを行う。
ボディ11は、中心軸1を中心とする中空円筒状である。ボディ11は、シャンク11aと、シリンダ11bと、複数の回り止め穴11dとを有する。シャンク11aは、シリンダ11bに接続される。シリンダ11bは、円形の断面を有する。シリンダ11bは、シリンダ穴11cを有する。シリンダ穴11cは、ボディ11の先端に開口する。シリンダ穴11cは、中心軸1に沿って延びる。回り止め穴11dは、シリンダ11bの中央部において、シリンダ11bの外筒面からシリンダ穴11cに貫通する。複数の回り止め穴11dは、中心軸1に対して回転対称に配置される。
図2に示すように、スライド工具17は、スライドシャフト17aと、ガイド溝17bと、先端工具17cと、を有する。
スライドシャフト17aは、円筒状である。スライドシャフト17aは、シリンダ穴11cに摺動するように挿入される。
ガイド溝17bは、らせん状である。ガイド溝17bは、スライドシャフト17aの外筒面に配置される。スライド工具17は、図2では上から下に向かってみて反時計回りに切削抵抗を受ける。そのため、ガイド溝17bは、全体として、バリ取り工具10の回転方向の逆方向(+θ)に進むにつれて、切込み方向2の逆方向(図2では上方)に向かうらせんを描く。好ましくは、スライド工具17は、複数のガイド溝17bを有する。複数のガイド溝17bは、中心軸1に対して回転対称に配置される。
先端工具17cは、スライドシャフト17aの先端に配置される。先端工具17cは、スライドシャフト17aに交換可能に装着されても良い。先端工具17cは、先端工具17cの先端方向に切り刃17dを有する。
図1に示すように、ボール15は、回り止め穴11dにそれぞれ挿入される。ボール15は、トリガー13によって半径方向内方に支持される。ボール15の直径は、回り止め穴11dの直径に実質的に等しい。例えば、ボール15の直径は、2~5mmである。ボール15は、ガイド溝17bに挿入され、スライドシャフト17aの運動を規制する。ボール15は、ガイド溝17bの底面又は側面と接触して、スライドシャフト17aに対して滑り運動をする。ボール15は、ボディ11の回転およびトルクを、スライド工具17に伝達する。ガイド溝17bは、ボール15に対して軸方向に広がりを有する。スライドシャフト17aは、ボディ11に対して、ガイド溝17bに沿ったらせん運動と、軸方向の往復運動をできる。
トリガー13は、押さえ面13aと、逃がし部13bと、を有する。トリガー13は、中空円筒状である。トリガー13は、ボディ11の外周を囲む。トリガー13は、ボディ11に対して軸方向に、加工位置3と脱着位置5との間を往復する。
図1の右半面に示すように、トリガー13が加工位置3に位置するときに、押さえ面13aは、ボール15を径方向内側のガイド溝17bに対して押さえる。バリ取り工具10が回転したときに、ボール15が遠心力で径方向外側に移動しないように、押さえ面13aは、ボール15を保持する。
図1の左半面に示すように、トリガー13が脱着位置5に位置するときに、逃がし部13bは、回り止め穴11dの径方向外側に位置する。このとき、ボール15は、径方向外側に移動して逃し部13bに収納される。ボール15は、シリンダ穴11cから完全に抜けて、スライド工具17がシリンダ穴11cから外される。このとき、スライド工具17をシリンダ穴11cに装着できる。
なお、通常の状態においてトリガー13が加工位置3に位置するように、トリガー13が弾性体によって付勢されても良い。トリガー13は、ねじ、止め輪その他の締結体によってボディ11に締結されても良い。
圧縮コイルばね19は、シリンダ穴11cとスライド工具17との間に装着される。圧縮コイルばね19は、スライド工具17を先端方向に付勢する。
図3は、ボディ11に対するスライドシャフト17aの位置と、回転角との関係を示す。縦軸は、スライドシャフト17aの軸方向の変位量h(図1参照)であり、スライド工具17の切込み方向2を負とする。横軸は、スライドシャフト17aの角変位θ(図1参照)であり、バリ取り工具10の回転方向(図1の下方向に向かって時計回り)を負とする。スライドシャフト17aは、図3のハッチングされた領域21a内を移動する。領域21aにおいて、変位量hは、任意の角変位θに対して、一定の変位幅wを有する。変位幅wの上端と下端21bにおいて、スライドシャフト17aの角変位θに対して変位量hが比例関係にあって良い。このとき、変位量hの下端21b及び上端は、それぞれ同一のリード角α(図2参照)を有する。リード角αは、20度~45度である。例えば、変位幅wは、1mm~3mm(両端含む)である。変位幅wは、スライドシャフト17aが移動するときに、スライドシャフト17aが軸方向に逃げようとする量で決定される。変位幅wが大きすぎると、切削トルクTに応じて変位量hが応答しにくくなる。また、変位幅wが小さすぎると、先端工具17cがワーク7に接触するときや、ワーク7から離間するときに、スライドシャフト17aがスムーズに移動しにくい。
スライドシャフト17aは、らせん方向と、軸方向の2つの自由度を有する。ボディ11に対するスライド工具17の回転方向の位置が変化しない場合には、スライド工具17は、軸方向に変位幅wだけ移動できる。スライド工具17は、ボディ11に対してらせん方向に沿って、長さSだけ移動できる。
シャンク11aは、工作機械やロボットに装着される。例えば、マシニングセンター(不図示)の主軸にシャンク11aが装着されて、バリ取り工具10が回転する。回転するバリ取り工具10の先端工具17cがワーク7に当てられた状態で、横引きして、バリ取りを行う。
図4は、バリ取り工具10によってワーク7をバリ取りする状況を示す。ワーク7は、階段状のバリ取り対象部位7aを有する。ワーク7は、テーブル(不図示)に固定される。バリ取り工具10を回転させて、ワーク7の平面形状に沿って、平面上でバリ取り工具10を動かす。すると、スライド工具17は、ボディ11に対して伸縮して、バリ取り対象部位7aに倣う。
図5は、加工開始時、及び加工中における、スライドシャフト17aの角変位θと変位量hの関係を示す。図5は、ボディ11と共に動く観測者から見た、スライドシャフト17aの位置を示す。バリ取り工具10は、高回転数(例えば、毎分10,000~30,000回転)で回転し、切削トルクTや圧縮コイルばねの弾性力を受けて切削する。
自然な状態では、圧縮コイルばね19によってスライド工具17が先端方向に押し付けられ、ボール15は、ガイド溝17bの基端方向の端部に位置する。バリ取り工具10が回転しながら、ボディ11がワーク7に向かって近づく。先端工具17cがワーク7に押し付けられると、先端工具17cはワーク7から切削トルクTを受ける。スライドシャフト17aの回転速度がボディ11の回転速度に対して少し低くなりながら、スライド工具17は基端方向に縮む。このとき、スライドシャフト17aは、軌跡31aを通る。そして、スライドシャフト17aの回転の遅れにより、ボール15がガイド溝17bに当たる。このとき、スライドシャフト17aは、例えば、軌跡31bを通る。そして、ボディ11からスライド工具17に、ボール15を介してトルクが伝達される。
押付け量が大きい場合、スライド工具17の加工開始時に、スライド工具17は、例えば、軌跡32を通る。
ボディ11からスライド工具17にトルクが伝達されるとき、スライド工具17は、領域21aの下端21bに沿って位置する。加工途中においては、切削条件に応じて、様々な軌跡を通る。スライド工具17が緩やかに伸縮する場合、及び、スライド工具17が実際にワーク7を加工している場合には、スライド工具17は、主として、下端21bの近傍(ドットで示された領域33として図示)に位置する。スライド工具17を基準に観測すると、ボール15は、スライド溝の基端(切込み方向の反対側)の近傍を通過する。
加工途中でスライド工具17が大きく縮む場合には、例えば、スライド工具17は、軌跡35のように移動する。また、スライド工具17が急激に伸びる場合には、スライド工具17は軌跡37を通る。ここで、軌跡37において、破線部分の軌跡は、必ずしも図示したものには限られない。例えば、軌跡37は、破線に示すように、-θ方向に移動する場合がある。また、軌跡37の破線部分において、スライド工具17が瞬間的に上方へ跳ね上がる場合がある。
ここで、式(1)に示すように、変位量hは、切削トルクTと、圧縮コイルばね19から受ける弾性力と、リード角αのバランスによって定まる。
Figure 0007319439000002
ここで、
:スライド工具が受ける垂直方向の反力
T:切削トルク
r:スライドシャフト17aの半径
α:リード角
k:圧縮コイルばね19のばね定数
:圧縮コイルばね19のセット時の縮み量
h:変位量
特許文献1のように、コアシャフトの運動がらせん方向の1つの自由度しか有さない場合、切り刃がワーク7に接触したときに、コアシャフトが支持スリーブに対して、回転を伴わずに伸縮できない。すなわち、コアシャフトは、切削トルクの変動によってのみ、支持スリーブに対して回転する。すると、特許文献1の工具では、切削トルクの変動がなければ、コアシャフトが伸縮できない。そのため、バリ取り対象部位7aと支持スリーブの距離が変化するときに、コアシャフトの伸縮が追従しにくい場合がある。
例えば、コアシャフトがワークに最初に接触したときに、コアシャフトがらせん方向へスムーズに運動できず、強くワークに当たる場合がある。この場合、コアシャフトが受けるばねの弾性力とワークへの食い込みからの切削トルクが振動して、コアシャフトが振動しやすい。この場合、加工面が滑らかにならない。
また、スリーブに対して急激にワークが離れたときに、コアシャフトの伸びが追従せず、ワークから離れる場合がある。この場合、面取り量が小さくなりやすく、バリが残留しやすい。
他方、本実施形態のバリ取り工具10によれば、ガイド溝17bは上下に変位幅wを有する。そのため、ワーク7から先端工具17cが受ける切削トルクや、圧縮コイルばね19の伸縮量に応じて、ボディ11に対してスライドシャフト17aがらせん方向と往復方向の2方向に自在に運動する。つまり、切削トルクの変動がない場合であっても、スライドシャフト17aは伸縮できる。そのため、バリ取り対象部位7aとボディ11の距離が変化するときに、スライドシャフト17aの伸縮がワーク7に追従しやすい。そのため、スライド工具17がワーク7に最初に接触するときに、振動が発生することを抑制できる。また、ワーク7が急激にボディ11から離れる局面において、加工量が一定に保たれやすい。
(実施形態2)
図6に示すように、本実施形態のバリ取り工具100は、ボディ11と、トリガー13と、ボール15と、スライド工具117と、圧縮コイルばね(弾性体)119と、ポスト121と、を有する。スライド工具117は、基端方向に切り刃117dを有する。バリ取り工具100の切込み方向2は、基端方向である。バリ取り工具100は、先端方向(図6の下方)に向かって見たときに、時計方向に回転する。バリ取り工具100は、基端方向に向かってバリを削り取る。バリ取り工具100は、バリ取り工具100からみてワーク7の裏側のバリ取りを行う。
ポスト121は、ばねガイド121aと、ばね押さえ121bと、を有する。ばねガイド121aは、シリンダ穴11cの底面から、中心軸1に沿って先端方向に延びる。ばね押さえ121bは、円板状や円柱状であり、ばねガイド121aの先端部に配置される。
図7に示すように、スライド工具117は、スライドシャフト117aと、ガイド溝117bと、先端工具117cと、ステム117eと、くびれ部117fと、ばね室117gと、ストッパ117hと、を有する。スライドシャフト117aは、実施形態1のスライドシャフト17aと実質的に同一である。
ステム117eと、くびれ部117fと、先端工具117cは、この順で、スライドシャフト117aの先端部に配置される。くびれ部117fは、ステム117eよりも小さい径を有する。先端工具117cは、切り刃117dを有する。切り刃117dは、例えば、基端方向に頂点を有する円錐面に配置される。切り刃117dの切込み方向2は、基端方向である。
スライド工具117は、図7では上から下に向かってみて反時計回りに切削抵抗を受ける。ガイド溝117bは、全体として、バリ取り工具100の回転方向の逆方向(+θ)に進むにつれて、切込み方向2の逆方向(図7では下方)に向かうらせんを描く。ガイド溝117bのその他の構造は、実施形態1のガイド溝17bと実質的に等しい。スライドシャフト117aの変位量h(図6参照)と、角変位θ(図6参照)との関係は、図3と実質的に同一である。ここで、変位量hは、先端方向を正とする。
ばね室117gは、スライド工具117の基端から中央部にかけて、中心軸1に沿って延びる。ばね室117gは、スライド工具117の基端に開口する。ストッパ117hは、ばね室117gの基端部に配置される。ストッパ117hは、圧縮コイルばね119を支持する。例えば、ストッパ117hは、リング状である。例えば、ストッパ117hは、穴用止め輪である。
圧縮コイルばね119は、ばね室117gの内部に配置される。圧縮コイルばね119は、ばね押さえ121bとストッパ117hとの間に装着され、ばねガイド121aに案内される。圧縮コイルばね119は、スライド工具117を、基端方向に付勢する。
(実施形態3)
図8に示すように、本実施形態のスライド工具217は、スライドシャフト217aと、ガイド溝217bと、先端工具217cと、を有する。先端工具217cは、先端方向に切り刃217dを有する。スライド工具217の切込み方向2は、先端方向である。スライド工具217は、実施形態1のスライド工具17に替えて、バリ取り工具10に装着される。スライド工具217を装着したバリ取り工具10は、先端方向(図1の下方)に向かって見たときに、時計方向に回転する。バリ取り工具10は、バリ取り工具10からみてワーク7の表側のバリ取りを行う。
スライドシャフト217aは、実施形態1のスライドシャフト17aと実質的に同一である。先端工具217cは、実施形態1の先端工具17cと実質的に同一である。
図9に示すように、スライドシャフト217aの運動領域221aは、変位曲線上で、変位量hが大きくなるにつれて、変位幅wが広がる。例えば、式(2)に表されるように、変位幅wは、角変位θの一次関数である。
w=aθ+b (a>0,b>0) (2)
なお、b=0としても良い。
図1に示すように、圧縮コイルばね19は、スライド工具217を付勢する。そのため、変位量hが大きくなるにつれて、スライドシャフト217aが押し出される力が大きくなる。スライドシャフト217aが押し出される力は、切り刃217dがワーク7に対して与えるスラスト力である。本実施形態のスライド工具217によれば、切り刃217dのスラスト力に応じた変位幅wを与えることができる。つまり、大きなスラスト力がかかる場合に、大きく切り刃217dを逃すことができる。そのため、バリ取り加工後の加工面を平滑に仕上げやすい。
本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
10、100 バリ取り工具
11 ボディ
11c シリンダ穴
15 ボール(回り止め対)
17a、117a、217a スライドシャフト
17b、117b、217b ガイド溝
17c、117c、217c 先端工具
19、119 圧縮コイルばね(弾性体)

Claims (6)

  1. シリンダ穴を有するボディと、
    前記シリンダ穴の内部に突出する回り止め体と、
    先端工具を装着可能であり、前記シリンダ穴の内部を往復する円筒状のスライドシャフトであって、
    外筒面に配置され、前記回り止め体が挿入されるガイド溝であって、前記回り止め体に対して前記スライドシャフトが回転せずに軸方向に変位可能な変位幅を有し、前記ボディに対して切削抵抗を受ける方向に進むにつれて前記先端工具の切込み方向と逆方向にスライドシャフトを移動するガイド溝、
    を有するスライドシャフトと、
    前記スライドシャフトを前記切込み方向に付勢する弾性体と、
    を有する、バリ取り工具。
  2. 前記ガイド溝は、らせん状であり、
    前記変位幅は、前記ガイド溝の全長にわたって実質的に同一である、
    請求項1に記載のバリ取り工具。
  3. 前記ガイド溝は、前記切込み方向の反対側の端部において、前記スライドシャフトの角変位に対して軸方向の変位量が比例関係にある、
    請求項1又は2に記載のバリ取り工具。
  4. 前記回り止め体は、ボールである、
    請求項1又は2に記載のバリ取り工具。
  5. 前記先端工具は、前記切込み方向に向かう切り刃を有する、
    請求項1又は2に記載のバリ取り工具。
  6. 前記ボディは、回り止め穴を有し、
    前記ボディの周囲に配置され、加工位置と脱着位置を往復するトリガーであって、
    前記トリガーが前記加工位置にあるときに、前記回り止め穴を覆い、前記回り止め体を前記ガイド溝に突出させる押さえ面と、
    前記トリガーが前記脱着位置にあるときに、前記回り止め体を収納する逃し部と、
    を有するトリガーを更に有する、
    請求項1又は2に記載のバリ取り工具。
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