JP2019181609A - バリ取り装置 - Google Patents

バリ取り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019181609A
JP2019181609A JP2018073741A JP2018073741A JP2019181609A JP 2019181609 A JP2019181609 A JP 2019181609A JP 2018073741 A JP2018073741 A JP 2018073741A JP 2018073741 A JP2018073741 A JP 2018073741A JP 2019181609 A JP2019181609 A JP 2019181609A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating body
cutting tool
rotational force
rotating
deburring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018073741A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6996398B2 (ja
Inventor
英世 野嵜
Hideyo Nozaki
英世 野嵜
真実 鈴木
Masamitsu Suzuki
真実 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2018073741A priority Critical patent/JP6996398B2/ja
Publication of JP2019181609A publication Critical patent/JP2019181609A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6996398B2 publication Critical patent/JP6996398B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)

Abstract

【課題】 工具の交換が不要であって品質を安定させることが可能なバリ取り装置を提供する。【解決手段】 ワーク1が有する孔に形成されているバリを取ることが可能なバリ取り装置10が備える切削加工具台座30は、孔に挿通可能であってバリを切削可能な切削加工具31を有し、回転力発生部15が発生する回転力によって回転可能な第1回転体20の回転力によって回転可能であって第1回転体20の回転軸cに沿って移動可能である。第1回転体20には、切削加工具台座30を保持可能な凹部21および凸部22が設けられている。第2回転体40は、回転力発生部15が発生する回転力とは独立して第1回転体20とともに回転可能である。第2回転体40が第2回転体40自身の慣性力によって回転力発生部15が発生する回転力の回転方向とは反対の方向に回転するとき、切削加工具31が孔に挿通される。【選択図】 図4

Description

本発明は、加工対象となるワークが有する孔に形成されているバリを取ることが可能なバリ取り装置に関する。
従来から、加工対象となるワークが有する孔の開口端縁に生じているバリを取り除く技術が提案されている。例えば特許文献1には、バリが生じた孔に、溝が形成された挿入部を挿入し、その挿入部を回転させることで、溝がバリに摺接あるいは衝打を付与し、バリを除去するバリ取り装置が提案されている。
特開2011−067897号公報
しかしながら、特許文献1に記載のバリ取り装置は、バリ取りのみの装置であるため、他の加工を行う場合には加工具を交換する必要がある。
また、内径が比較的小さい孔に形成されているバリを手作業で取る場合、複数の加工具を使用する場合もあるため時間がかかるだけでなく、バリ以外の部位に傷を付けるおそれがあり、品質が低下する。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、工具の交換が不要であって品質を安定させることが可能なバリ取り装置を提供することである。
本発明は、加工対象となるワーク(1)が有する孔(6)の縁部(8)に当該孔の径内方向に突出するよう形成されているバリ(9a,9b)を取ることが可能なバリ取り装置であって、回転力発生部(15)、第1回転体(20)、切削加工具台座(30)、凹部(21)および凸部(22)、並びに、第2回転体(40)を備える。
回転力発生部は、回転力を発生する。
第1回転体は、回転力発生部が発生する回転力によって回転可能である。
切削加工具台座は、孔に挿通可能であってワークを切削可能な切削加工具(31)を有する。切削加工具台座は、第1回転体の回転力によって回転可能であって第1回転体の回転軸に沿って移動可能である。
凹部および凸部は、第1回転体に設けられ、切削加工具台座を保持可能である。
第2回転体は、第1回転体と同じ回転軸において回転可能に設けられている。第2回転体は、回転力発生部が発生する回転力とは独立して第1回転体とともに回転可能である。
本発明のバリ取り装置では、第2回転体が第2回転体自身の慣性力によって回転力発生部が発生する回転力の回転方向とは反対の方向に回転するとき、凹部で切削加工具台座を保持する状態から凸部で切削加工具台座を保持する状態となるよう第1回転体と切削加工具台座との位置関係が変更することによって切削加工具が孔に挿通される。
本発明のバリ取り装置では、第2回転体が第2回転体自身の慣性力によって回転力発生部が発生する回転力の回転方向とは反対の方向に回転するとき、第1回転体と切削加工具台座との位置関係が変更することによって切削加工具が孔に挿通される。これにより、孔に挿通される切削加工具によってバリを確実に取ることができる。したがって、本発明のバリ取り装置は、一種類の切削加工具によってバリを確実に取ることができるため工具の交換が必要な手作業でのバリ取り作業に比べるとバリ取り作業にかかる時間を短くすることができるだけでなく、切削加工具を一定の動きとすることができるためワークの品質を安定させることができる。
第一実施形態における加工対象となるワークの斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 溝形成加工後の孔およびその周辺の状態を示す図である。 第一実施形態によるバリ取り装置の断面図である。 第一実施形態によるバリ取り装置の動作のフロー図である。 第一実施形態による第1回転体を正転させた状態のバリ取り装置の断面図である。 第一実施形態による第1回転体を正転させた状態の第1回転体と切削加工具台座との位置関係を示す模式図である。 第一実施形態による第1回転体を逆転させた状態のバリ取り装置の断面図である。 第一実施形態による第1回転体を逆転させた状態の第1回転体と切削加工具台座との位置関係を示す模式図である。 第二実施形態による第1回転体を正転させた状態のバリ取り装置の断面図である。 第二実施形態による第1回転体を逆転させた状態のバリ取り装置の断面図である。
以下、複数のバリ取り装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、他の実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、加工対象となるワークの斜視図である。図2は、図1のII−II線断面図である。ワーク1は、例えば、ディーゼルエンジンのインジェクションの部品である。ワーク1は、扁平な円柱部2、および、円柱部2と中心軸aを共通にする円柱の棒状部3を有する。
本実施形態では、ワーク1に対し、中心軸aから等距離離れた円柱部2の8つの位置に、円柱部2の上面4から下面5へと貫通する複数の孔6を形成する孔開け加工を行う(図2参照)。なお、隣り合う孔6は、全て周方向に等間隔に形成される。その後、隣り合う孔6を連結する溝7を形成する溝形成加工を行う
図3は、溝形成加工後の孔6とその周辺の状態を示す図である。溝形成加工は、孔開け加工後に円柱部2の上面4に対し、矢印bに沿った方向に応力を加え、円柱部2の表面を削り取る加工である。その応力は、孔6の縁部8に引っかかりながら円柱部2に加えられるため、孔6の縁部8には、溝形成加工をした領域にバリ9a,9bが生成する。バリ9a,9bは、孔6の一部を塞ぐように生成する。バリ9bがバリ9aよりも大きいのは、溝7を形成する際に削った物質が方向bに逃げて、バリ9bとなり易いのに対し、バリ9aは方向bとは逆側に発生するものだからである。このように、応力を加える方向によって、発生するバリの大きさが変わる。
図4は、第一実施形態によるバリ取り装置の断面図である。バリ取り装置10は、回転力発生部15、第1回転体20、切削加工具台座30、凹部21および凸部22、並びに、第2回転体40を備える。
回転力発生部15は、回転力を発生する。
第1回転体20は、回転力発生部15が発生する回転力によって回転可能である。
切削加工具台座30は、孔6に挿通可能であってワーク1を切削可能な切削加工具31を有する。切削加工具台座30は、第1回転体20の回転力により回転可能、かつ、第1回転体20の回転軸に沿って移動可能である。
凹部21および凸部22は、第1回転体20に設けられ、切削加工具台座30を保持可能である。
第2回転体40は、回転力発生部15が発生する回転力によって、第1回転体20と同じ回転軸において回転可能に設けられている。第2回転体40は、回転力発生部15が発生する回転力とは独立して第1回転体20とともに回転可能である。
また、バリ取り装置10は、ワーク固定具50、固定具固定部材60、台座固定具70、第1ベアリング80、および、ボルト90を備える。ワーク固定具50は、ワーク1の棒状部3を掴んで固定する。固定具固定部材60は、ワーク固定具50の回転周面に接してワーク固定具50を固定する。台座固定具70は、切削加工具台座30の回転周面に接して固定する。第1ベアリング80は、第1回転体20の回転周面に接して第1回転体20の回転をスムーズにする。ボルト90は、第1回転体20と第2回転体40との回転軸を形成する。
回転力発生部15には、いわゆる、電動モータが用いられている。回転力発生部15は、図4に示すように、台座固定具70に連結している。電動モータは、円柱状の第1回転体20の中心軸であるボルト90の中心軸である回転軸cを回転中心として台座固定具70を回転可能である。台座固定具70の回転は、各部材を回転させる。
第1回転体20は、回転力発生部15が発生する回転力によって、正回転、逆回転または回転停止のいずれかの動作をする。第1回転体20は、円柱状をしている。第1回転体20の一方の端面には、複数の凹部21および複数の凸部22を有している。
凹部21および凸部22は、切削加工具台座30を保持可能である。凹部21と凸部22との組み合わせは、第1回転体20の一方の端面の外周部に、周方向に等間隔に4つ形成されている。凹部21は、その外周部の一部を切り欠いた形状である。凸部22は、凹部21を切り欠いた一部以外の部位である。凸部22は、凹部21からなだらかな傾斜面23を経由して位置する。
切削加工具台座30は、図1に示した8つの孔6のそれぞれに挿通可能な8本の円柱の棒状の切削加工具31を有する。8本の切削加工具31は、第1回転体20の回転軸を中心として等間隔に回転駆動部32に設けられている。切削加工具台座30は、第1回転体20側に突出するよう形成され先端が丸みを帯びた4つの突起部33が周方向に等間隔に設けられている。突起部33が突出している、切削加工具台座30の、第1回転体20側とは反対側の面であり、切削加工具31が配置されている以外の面を加工具配置面34とする。切削加工具台座30は、ばね35によって第1回転体20に押し付けられている。
8本の切削加工具31は、ワーク固定具50によって、一本ずつ掴むように8箇所の孔51によって固定可能とされている。ただし、切削加工具31が実際に切削加工をするときは、その固定を解いて、回転駆動部32による回転を可能とするとともに、切削加工の位置ズレを起こし難い程度の隙間が孔51に形成される。
切削加工具台座30は、第1回転体20に従って回転せず、第2回転体40とともに回転する。切削加工具台座30は、第1回転体が正転、すなわち矢印d方向の回転をすると、凹部21が突起部33を保持する状態となる。このように、第1回転体20に従って切削加工具台座30が回転するときは、その回転力を受けて第2回転体40も回転する。すなわち、第2回転体40の回転力は、切削加工具台座30の回転のみである。
第2回転体40は、回転力発生部15の回転力を直接受けて回転しないが、上述のように切削加工具台座30が回転すればそれに従って回転する。第2回転体40は、「重量物」としてのウェイト41を有している。ウェイト41は、第2回転体40の回転に慣性力を与える。第2回転体40は、後述する第1ベアリング固定部76、第1ベアリング80、並びに、第1回転体20の周面および底面25に摺接するように配置されている。第1回転体20の底面25および第2回転体40の底面42には、ボルト90が嵌め込まれており、ボルト90が第1回転体20と第2回転体40との回転軸cを形成している。
ワーク固定具50は、ワーク1側になるほど径が小さくなる円錐台状の部材である。ワーク固定具50の外周面52は、固定具固定部材60の内周面61によって押さえつけられている。
固定具固定部材60は、ワーク1側が開口している開口部62となっている。固定具固定部材60は、開口部62を除くワーク1側である平面部63と、斜面部64と、平面部63とは垂直な外周面部65とを有する。固定具固定部材60は、台座固定具70の周面凹部71と周面凸部72との境目の凸部72に、係合するようにかしめた形状となっている、かしめ形状部66を有する。固定具固定部材60は、凸部72と接触する広い内周面部67、および、前述した内周面61と隣接する狭い内周面部68を有する。
台座固定具70は、凸部72の外周面とは垂直に形成される平面部73を有する。平面部73の中央には、開口部74を有する。開口部74は、複数の切削加工具31を通すためのものである。台座固定具70は、内壁に切削加工具台座30の外周面と摺接する摺接部75を有する。
摺接部75から第1回転体20および第2回転体40側に延在するのが、第1ベアリング80を外側から固定する第1ベアリング固定部76である。第1ベアリング80のベアリング受けが、ベアリング受け81となる。ベアリング受け81は、円環状の形状をして、第1ベアリング80と摺接している。
第1ベアリング固定部76の周面には、等間隔に形成されている4つのボルト用穴77、および、ボルト用穴77のそれぞれにはめられる4つのボルト78を有する。ボルト78は、ベアリング受け81に形成されている有底の固定穴82に入り込み、ベアリング受け81を固定している。
図5は、バリ取り装置10の動作のフロー図である。
最初に、第1回転体20を正転させる(S1)ことによって、切削加工具台座30の4つの突起部33を4つの凹部21にそれぞれ保持される。
図6は、第1回転体20を正転させた状態のバリ取り装置10の断面図である。図7は、第1回転体20を正転させた状態の第1回転体20と切削加工具台座30との位置関係を示す模式図である。突起部33は、それぞれ凹部21に保持されている。このとき、ワーク1は、棒状部3を掴んで固定するワーク1のワーク固定具50に固定されている。また、8つの切削加工具31は、それぞれの回転の妨げにならない程度に、ワーク固定具50に支えられている。
次に、凹部21で突起部33を保持する状態で正転を継続しつつ、溝7を形成する溝形成加工を行う(S2)。溝形成加工は、先端の径が溝幅寸法の突起物である図示しない溝形成工具の先端をワーク1の円柱部2の上面4に押し当てる。このとき、ワーク固定具50に固定されたままのワーク1は、方向dに正転している。これにより、溝形成工具がワーク1の円柱部2の上面4を削り、複数の孔6を連通するよう溝7を形成する。
溝形成加工が終了すると、溝形成工具を除去し、バリ取り装置10の第1回転体20を、正転とは逆方向の回転、すなわち、後述する図8の矢印eの方向の回転に逆転させる(S3)。このとき、ワーク1は、溝形成加工時にワーク固定具50に固定されたままの状態である。
図8は、第1回転体20を逆転させた状態のバリ取り装置10の断面図である。図9は、第1回転体20を逆転させた状態の第1回転体20と切削加工具台座30との位置関係を示す模式図である。
バリ取り装置10の第1回転体20を逆転させる(S3)と、突起部33が凹部21からなだらかな傾斜面23を経由して凸部22に移動し、凹部21で突起部33を保持する状態から凸部22で突起部33を保持する状態となる。これは、第2回転体40およびウェイト41の慣性力によって第2回転体40が第1回転体20とは独立して回転し、突起部33に対して凹部21および凸部22が動くためである。凸部22で突起部33を支持するようになると、切削加工具台座30がワーク1側に移動する。切削加工具台座30がワーク1側に移動すると、図9に示すように、切削加工具31が孔6に挿通される。
切削加工具台座30のワーク1側への移動の限界は、台座固定具70の平面部73とは反対側の内部平面部79に切削加工具台座30の加工具配置面34がぶつかるまでである(図8参照)。
切削加工具31が孔6に挿通されると、溝形成加工の際に生成した図3に示すバリ9a,9bが除去される。これは、バリ9a,9bが孔6の一部を塞ぐように生成されているため、切削加工具31が孔6に挿通される際、切削加工具31がバリ9a,9bに当たるためである。
第一実施形態によるバリ取り装置10では、第2回転体40は、第2回転体40自身の慣性力によって回転力発生部15が発生する回転力の回転方向とは反対の方向に回転可能である。このとき、第1回転体20と切削加工具台座30との位置関係が変更される。具体的には、凹部21で突起部33を保持する状態から凸部22で突起部33を保持する状態となるよう第1回転体20と切削加工具台座30との位置関係が変更される。これにより、切削加工具31が孔6に挿通されるため、バリ9a,9bを確実に取ることができる。したがって、第一実施形態によるバリ取り装置10は、一種類の切削加工具31によってバリ9a,9bを確実に取ることができるため手作業でのバリ取り作業に比べるとバリ取り作業にかかる時間を短くすることができる。また、第一実施形態によるバリ取り装置10は、切削加工具31を一定の動きとすることが可能なため切削加工具31によってバリ9a,9bが形成されている部位以外を傷つけることを防止できるためワーク1の品質を安定させることができる。
また、バリ9a,9bを取ることが可能な切削加工具31を第2回転体40の回転のみによって移動させることができるため、バリ取り作業を自動で行うことができる。これにより、バリ取り作業にかかる時間を短縮することができる。具体的には、本願の発明者らによる試験では、手作業によるバリ取り作業に一つのワーク1当たり294秒かかっていた。しかしながら、第一実施形態によるバリ取り装置10を用いることによって、一つのワーク1当たり24秒に短縮することができることが明らかとなっている。
第一実施形態によるバリ取り装置10では、切削加工具台座30の第1回転体20の回転軸cに沿った移動は、第2回転体40自身の慣性力によって行われる。すなわち、切削加工具31によるバリ9a,9bを取るための別の駆動源を不要とすることができる。
また、第一実施形態によるバリ取り装置10では、切削加工具31によるバリ9a,9bの切除のための駆動源が不要となるため、体格を小さくすることができる。
第一実施形態によるバリ取り装置10では、凹部21と凸部22との組み合わせは、第1回転体20の一方の端面の外周部に、周方向に等間隔に4つ形成されている。これにより、突起部33は、切削加工具台座30は、第1回転体20に対して3点以上の4点で支持されるため回転が安定する。したがって、切削加工具31を所望の孔6に確実にかつ高精度に挿通させることができる。
(第二実施形態)
第二実施形態によるバリ取り装置は、第一実施形態のバリ取り装置10と比べて、第2回転体40の形状、ボルト90の形状、および第2回転体40の回転を促進する第2ベアリングの存在の点で異なる。図10は、第二実施形態による第1回転体20を正転させた状態のバリ取り装置11の断面図である。図11は、第二実施形態による第1回転体20を逆転させた状態のバリ取り装置の断面図である。
第二実施形態によるバリ取り装置11を用い、第1回転体20を図5に示すように正転または逆転させて、バリ9a,9bを切除するしくみは第一実施形態と同様である。バリ取り装置11は、第2回転体45の径内方向に「回転支持部材」としての第2ベアリング46を備える。
また、第二実施形態によるバリ取り装置11の第1回転体20の底面25および第2回転体45の底面48には、ボルト95が嵌め込まれており、ボルト95が第1回転体20と第2回転体45との回転軸cを形成している。
第二実施形態によるバリ取り装置11は、第2回転体40が第2回転体40自身の慣性力によって回転力発生部15が発生する回転力の回転方向とは反対の方向に回転するとき、第1回転体20は切削加工具台座30との位置関係を変更し、切削加工具31が孔6に挿通される。これにより、第二実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏する。
また、第2ベアリング46は、第2回転体45のウェイト47による回転の慣性力を長時間維持させる効果がある。これにより、切削加工具31を孔6に確実に挿通することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、回転力発生部には、電動モータを用いているとした。しかしながら、「回転力発生部」は、これに限定されない。また、回転力を発生するのであれば手回しであってもよい。
上述の実施形態では、加工対象となるワークは、ディーゼルエンジンのインジェクションに用いられる部品であるとした。しかしながら、ワークはこれに限定されない。ワークが有する孔にバリが形成されるものであれば、上述の実施形態によるバリ取り装置の加工対象となり得る。
上述の実施形態では、第2回転体は、「重量物」としてのウェイトを有しているとした。しかしながら、「重量物」はなくてもよい。第2回転体が自身の慣性力によって第1回転体の回転方向とは反対の方向に回転できればよい。
上述の実施形態では、凹部と凸部との組み合わせは、4つ形成されるとした。しかしながら、凹部と凸部との組み合わせは4つでなくてもよい。一つであってもよい。
上述の実施形態では、第1回転体を逆転させることで、突起部が凹部に保持される状態から突起部と凸部に保持される状態になるとした。しかし、第1回転体の回転状態を変えること、たとえば、それまで回転していた第1回転体の回転を停止する、または、第1回転体の回転速度を変えることで、突起部が凹部に保持される状態から突起部が凸部に保持される状態にするようにしても良い。
上述の実施形態では、第1回転体を逆転させることで、突起部が凹部に保持される状態から突起部が凸部に保持される状態になるとした。しかし、突起部が凸部に保持される状態から突起部が凹部に保持される状態にするようにしても良い。
上述の実施形態では、第2回転体の回転力は、切削加工具台座の回転のみである。しかし、第2回転体の回転力には、他の駆動力が加わっても良い。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1・・・ワーク
10,11・・・バリ取り装置
20・・・第1回転体
21・・・凹部
22・・・凸部
30・・・切削加工具台座
31・・・切削加工具
40・・・第2回転体
41・・・ウェイト(重量物)

Claims (4)

  1. 加工対象となるワーク(1)が有する孔(6)の縁部(8)に当該孔の径内方向に突出するよう形成されているバリ(9a,9b)を取ることが可能なバリ取り装置であって、
    回転力を発生する回転力発生部(15)と、
    前記回転力発生部が発生する回転力によって回転可能な第1回転体(20)と、
    前記孔に挿通可能であって前記バリを切削可能な切削加工具(31)を有し、前記第1回転体の回転力によって回転可能であって前記第1回転体の回転軸(c)に沿って移動可能な切削加工具台座(30)と、
    前記第1回転体に設けられ、前記切削加工具台座を保持可能な凹部(21)および凸部(22)と、
    前記第1回転体と同じ回転軸において回転可能に設けられ、前記回転力発生部が発生する回転力とは独立して前記第1回転体とともに回転可能な第2回転体(40)と、
    を備え、
    前記第2回転体が前記第2回転体自身の慣性力によって前記回転力発生部が発生する回転力の回転方向とは反対の方向に回転するとき、前記凹部で前記切削加工具台座を保持する状態から前記凸部で前記切削加工具台座を保持する状態となるよう前記第1回転体と前記切削加工具台座との位置関係が変更することによって前記切削加工具が前記孔に挿通されるバリ取り装置。
  2. 前記第2回転体は、重量物(41)を有する請求項1に記載のバリ取り装置。
  3. 前記第2回転体を前記第1回転体に対して回転可能に支持する回転支持部材(46)をさらに備える請求項1または2に記載のバリ取り装置。
  4. 前記凹部と前記凸部との組み合わせを三つ以上有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のバリ取り装置。
JP2018073741A 2018-04-06 2018-04-06 バリ取り装置 Active JP6996398B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018073741A JP6996398B2 (ja) 2018-04-06 2018-04-06 バリ取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018073741A JP6996398B2 (ja) 2018-04-06 2018-04-06 バリ取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019181609A true JP2019181609A (ja) 2019-10-24
JP6996398B2 JP6996398B2 (ja) 2022-01-17

Family

ID=68338044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018073741A Active JP6996398B2 (ja) 2018-04-06 2018-04-06 バリ取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6996398B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111331199A (zh) * 2020-03-24 2020-06-26 杭州藏储科技有限公司 一种精密铸件生产用板件切割除毛刺切割机

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3760676A (en) * 1972-05-05 1973-09-25 Amada Ltd Us Unitized ram drive for a punch press
JPS56111350U (ja) * 1980-01-28 1981-08-28
US20050252254A1 (en) * 2004-05-15 2005-11-17 Lg Electronics Inc. Drum of washing machine and method for manufacturing the same
JP2014117773A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Denso Corp 被加工部材のバリ除去方法、およびバリ除去装置
JP2017505094A (ja) * 2013-12-16 2017-02-09 エディ・カーレント・リミテッド・パートナーシップ 部品間の運動の相対速度を制御または管理するためのアセンブリ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3760676A (en) * 1972-05-05 1973-09-25 Amada Ltd Us Unitized ram drive for a punch press
JPS56111350U (ja) * 1980-01-28 1981-08-28
US20050252254A1 (en) * 2004-05-15 2005-11-17 Lg Electronics Inc. Drum of washing machine and method for manufacturing the same
JP2014117773A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Denso Corp 被加工部材のバリ除去方法、およびバリ除去装置
JP2017505094A (ja) * 2013-12-16 2017-02-09 エディ・カーレント・リミテッド・パートナーシップ 部品間の運動の相対速度を制御または管理するためのアセンブリ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111331199A (zh) * 2020-03-24 2020-06-26 杭州藏储科技有限公司 一种精密铸件生产用板件切割除毛刺切割机

Also Published As

Publication number Publication date
JP6996398B2 (ja) 2022-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007144610A (ja) オフセット工具によるワークの加工方法
WO2015001838A1 (ja) ボーリング加工工具、およびそれを用いたボーリング加工方法
JP2009101466A (ja) 回転式切削研磨動力工具及び回転式動力工具用の切削研磨先端工具
JP2019181609A (ja) バリ取り装置
JP2017006998A (ja) バリ除去方法及びバリ除去装置
JP2010253675A (ja) 工具ホイールと工具保持固定具の連結構成
JP6044594B2 (ja) フェースドライブ用の加工素材およびその加工素材の加工方法
JP2018028317A (ja) ピストンの加工方法
JP2005334990A (ja) 軸心から偏心した位置に孔を有する工作物の孔加工装置
JP2015066648A (ja) 工作機械
JPWO2019106844A1 (ja) デフケース加工用の刃具、デフケースの加工機及びデフケースの加工方法
JP2017187088A (ja) コネクティングロッドの製造方法
JP2017226038A (ja) ホールソー
JP2001310228A (ja) 工具保持具及び工具保持具の装着方法
JP2018001278A (ja) 工具および装置
JP6675999B2 (ja) 穴径拡大用の環状ドリル
JP2005014194A (ja) 面取り工具
JP6326276B2 (ja) クランクシャフトミラーの工具保持装置
JP2016010837A (ja) 中ぐり工具
JP6496054B1 (ja) 穿孔加工方法
JP3591148B2 (ja) 回転切削工具の刃
JP2007152465A (ja) 中ぐり加工装置およびそれを用いた加工方法
JPH0737532U (ja) 穴加工工具
JP2005288565A (ja) バリ取り用ブラシ
JP5737708B2 (ja) 電極整形装置及び電極成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6996398

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151