JP4522448B2 - ブローチ工具及び穴表面の機械加工のための方法 - Google Patents

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Description

本発明は少なくとも1個の切れ刃を有するカッティングヘッドと、カッティングヘッドを支持するボデーとを備えた、穴表面の機械加工、即ち少なくとも1本の溝を凹設するためのブローチ工具並びに請求項12の上位概念に基づく穴表面の機械加工のための方法に関する。
穴表面の機械加工のためのブローチ工具及び方法は周知である。このブローチ工具及び方法は、とりわけ例えば20°のねじりを有する少なくとも1本の溝を穴表面に設けるために利用される。即ち溝は、機械加工される穴の長さに沿って計測された例えば20°の回転角を以って仮想のつる巻き線上に延びている。周知のブローチ工具はこの加工の際に、揺動運動とも呼ばれる揺れ運動を行い、ブローチ工具を支える工具軸がこの運動を遂行する。穴表面の加工方法を実施するときに、ブローチ工具は揺れ運動を行いながら被加工穴に軸方向に挿入される。ねじりを有する溝を実現しようとすると、工具をねじらなければならない。工作物の回転運動は多くの場合まったくできないか又は多額の構造的、財政的な支出をかけなければ行うことができない。またブローチ工具の揺れ運動を行うには、特殊工具が必要である。このことも、ここで予定される穴表面の加工を費用のかかる高価なものにする。
ボデー及びこれと弾性結合されたカッティングヘッドでブローチ工具を構成することが提案された。カッティングヘッドは加工される穴に挿入され、一方、ボデーは適当な工作機械によって、加工される穴表面の中心軸と同心の円軌道上で運動させられる。いいかえれば、大きな質量を運動させることが必要であり、それは特に高い回転数領域で振動を生じる。また所定の溝を凹設するための穴表面の加工時間は、多くの用途にとって長すぎる。
そこで本発明の課題は、簡単かつ安価に実現することができ、使用中に大きな振動が起こらないブローチ工具を提供することである。最終的には、穴表面の機械加工が僅かな時間しかかからないようにすることである。
この課題の解決のために、請求項1に挙げた特徴を有するブローチ工具を提案する。ブローチ工具はカッティングヘッドとボデーを具備する。カッティングヘッドがボデーに対して回転運動可能となりかつボデーに偏心して支承され、カッティングヘッドの中心軸がボデーの中心軸に対して鋭角を成していることを特徴とする。
ブローチ工具のその他の実施態様は従属請求項で明らかである。
また本発明の課題は、穴表面の機械加工、即ち少なくとも1本の溝を凹設するために利用され、工作物の加工が在来の方法より迅速に行われる方法を提供することである。
この課題の解決のために、ブローチ工具のボデーが回転され、加工される穴表面の中心軸と同軸に、工作物に対して相対運動を行うことを特徴とする方法を提案する。その場合通常、ボデーは工作物に対して前進運動をさせられる。軸方向に不動のボデーに対して工作物を変位させ、又は2つの部材を向き合いに運動させることも考えられる。その場合カッティングヘッドも加工される穴表面に対して軸方向運動を行う。
次に図面に基づき発明を詳述する。単一の図はブローチ工具の部分縦断面図を示す。
ブローチ工具1はボデー3と、該ボデー3に偏心してかつ回転可能に支承されたカッティングヘッド5と、を有する。
ここではボデー3のうち、カッティングヘッド5を支える部分だけが示されている。カッティングヘッド5の反対側の、この場合切欠いたボデー端部に、例えばボデー3と工作機械を連結するためのシャンクを設けることができる。
アダプタ、中間片等を介してボデー3と工作機械を結合することも可能である。これらは穴表面を加工して、穴表面に少なくとも1本の溝を作るときに、ボデー3を回転させるために利用される。
こうして工作物の加工の際にボデー3はその中心軸7の周りに回転する。中心軸7は加工される穴表面の中心軸と一致する。
ボデーは窪み部11を備えた本体部9を有し、窪み部11に軸受部材13が挿着される。軸受部材13はカッティングヘッド5を回転可能に支えるためのものである。即ちカッティングヘッドはボデー3及びその本体部9に対して回転可能に支承される。
軸受部材13は半径方向の力及び軸方向の力も吸収する。即ちカッティングヘッド5により穴表面を加工するときに、ボデー3を介してカッティングヘッド5に圧縮力を働かせることができる。逆にカッティングヘッド5からボデー3に伝達される軸方向圧縮力は軸受部材13によって受け止められる。
軸受部材13はボデー3の回転の際にカッティングヘッド5にトルクが伝達されないように構成されている。
軸受部材13は固定板15によって窪み部11の中に固着される。その場合、軸受部材13を保持するために、突出する取付け肩部17が窪み部11の中に若干入り込むようになっている。固定板15は適当な固定手段、例えばねじ19によって本体部9に固着される。
ここに示す実施例では、軸受部材13はとりわけ2個の互いに同軸に配置されたアンギュラー玉軸受21及び23を有する。取付け肩部17は第1のアンギュラー玉軸受21の外輪25の上に接している。この外輪は取付け肩部17が働かせる圧縮力を、とりわけリング状のスペーサ27を介して第2のアンギュラー玉軸受23の外輪29に伝達する。外輪29は窪み部11の空洞の中に突出する取付け段部31に接する。アンギュラー玉軸受21及び23はこうして固定板15によって取付け肩部17と取付け段部31の間に固定される。
アンギュラー玉軸受21及び23はそれぞれ内輪33、35を有する。内輪33、35は窪み部11の中に配置されたカッティングヘッド5の軸頸部37に接する。
内輪33及び35は、軸頸部の外周面から突出するカッティングヘッド5の支持肩部39と軸頸部37の外周面に固着された当接部材41との間に固定される。当接部材41は支持肩部39に対して間隔を置いて配置され、例えばばね輪又はねじ付きリングとして形成することができる。内輪33及び35の間にとりわけリング状のスペーサ43がある。
アンギュラー玉軸受21及び23の内輪と外輪の間にそれぞれ複数個の球45及び47が設けられている。その場合、内輪及び外輪は、カッティングヘッド5からボデー3の方向に作用する軸方向力が、支持肩部39、第1のアンギュラー玉軸受21の内輪33、スペーサ43、第2のアンギュラー玉軸受23の内輪35を経て、第2のアンギュラー玉軸受23の球47によりその外輪29へ作用し、その結果として取付け段部31へと作用するように形成されている。こうしてカッティングヘッド5は結局、軸方向において、ボデー3の取付け段部31に支えられる。
カッティングヘッド5に引張力が働くと、この引張力は当接部材41に作用する。当接部材41は第2のアンギュラー玉軸受の内輪35、スペーサ43、第1のアンギュラー玉軸受21の内輪33を介して、第1のアンギュラー玉軸受の球45及び外輪25により固定板15の取付け肩部17に支えられる。固定板15はねじ19によりボデー3の本体部9に固定連結されているから、ボデー3の両方向の軸方向力は軸受部材13を介して受け止められる。
さらにこの場合軸頸部37は、軸頸部37と同心に配置され、場合によっては軸頸部37より小さな直径を有した延長部49を備えるように構成することが好ましい。延長部49は半径方向において、軸受部材13の適当な軸受により本体部9に、即ち窪み部11の内面に支持され、ボデー3の窪み部11の中のカッティングヘッド5又は軸頸部37の揺れ運動を回避又は減少する。この場合、外輪53が窪み部11の内面に、内輪55が延長部49の外周面に接する溝玉軸受51を設けることが好ましい。外輪及び内輪33、35の間に複数個の球57がある。
固定板15はカッティングヘッド5の貫通区域に適当な密封装置59を有する。最後に、さらに固定板15の上に接する密封板61が設けられている。密封板61は、ボデー3、この場合は固定板15に適当な方法により、例えばねじ63により取り付けられる。
重要なのは、カッティングヘッド5が中心軸7に対して偏心してボデー3に支承されることである。これに対応して窪み部11はボデー3の本体部9に偏心するように設けられている。カッティングヘッド5のための固定板15及び密封板61の貫通穴も偏心して配置されている。
なお、カッティングヘッド5はボデー3の中心軸7に対して傾斜している。即ちこのことは、カッティングヘッド5の中心軸65はボデー3の中心軸7に対して、例えば1°15“の鋭角αを成していることを意味している。この鋭角はカッティングヘッド5から見て、ボデー3の方向に開いている。同様にボデー3の本体部9の窪み部11も傾斜している。
カッティングヘッド5は少なくとも1個の切れ刃69を具備する切れ刃リング67を有する。穴表面にただ1本の溝だけを凹設しようとするときは、単一の切れ刃69で十分である。しかし等しい相互間隔で配置された複数個の溝を穴表面に設けることが好ましい。そこでこれに対応して多数の切れ刃69を切れ刃リング67に設けなければならない。これらの切れ刃は通常等しい相互間隔で配置され、切れ刃リングの外周面71から突出している。
カッティングヘッド1は一体に形成しないことが好ましい。むしろカッティングヘッド1は、ボデー3の内部にある一方の端部に軸頸部37を、反対側の端部には別個に形成された切れ刃リング67のための固定区域75を具備するシャンク73を有する。固定区域75は例えば固定ピンを有し、その上に切れ刃リング67が螺着又は嵌着され、止めねじ77によって固定される。シャンク73の適当な切欠部に係合する慣用のクランプピン又はクランプコーンを切れ刃リング67に設けることも考えられる。
カッティングヘッド5の二つの部分からなる実施形態は、ブローチ工具1に様々な切れ刃リング67を装着できる利点がある。また、摩耗したときは、切れ刃リング67をたやすく交換することができる。
この場合カッティングヘッド5は、1個の完結した又は個別の案内区域を有するガイドリング81からなる案内部材79を有する。
図示のブローチ工具1のようにカッティングヘッド5が冠状の外面を備えたガイドリング81を有するならば、その中心83はカッティングヘッド5の中心軸65(切れ刃リング87の中心軸及びガイドリング81の中心軸と一致する)と、ボデー3の中心軸7との交点にある。従って中心83はブローチ工具1の揺れ運動の中心をなす。この点については以下で改めて詳しく触れる。
カッティングヘッド5を有するブローチ工具1で案内部材79が省略される場合は、切れ刃リング67の中心84と中心軸65及び中心軸7の交点とが一致するように、切れ刃リング67とボデー3の間隔及びカッティングヘッド5の中心軸65とボデー4の中心軸7との間の角αを選定しなければならない。その場合揺れ運動の中心はここに図示した中心83の左側にある。従って切れ刃リング67の区域の揺れ運動の中心は、外周面71にある切れ刃67の中心、即ちカッティングヘッド5の回転の際に切れ刃69がある軌道円の中心をなす。
図で明らかなように、ブローチ工具は冷却/潤滑剤供給装置を備えている。そのためにこの場合、ボデー3に中心軸7と同心の中心冷却/潤滑剤通路85が設けられている。中心軸7に対してある角をなす移送管87によって、冷却/潤滑剤がカッティングヘッド5の中心軸65と同心の冷却/潤滑剤通路89に導かれる。冷却/潤滑剤通路89の中にあって、移送管87に密接して結合され、又はこれと一体に形成された供給管91を設けることが好ましい。
適当な密封対策によって、冷却/潤滑剤が冷却/潤滑剤通路85から冷却/潤滑剤通路89へ無損失で移送され、軸受部材13に入り込まないことが保証される。特に溝玉軸受51は密封軸受として形成されている。
冷却/潤滑剤通路89がカッティングヘッド5又はシャンク73の固定区域75まで伸びており、シャンク73の中心軸65に対してある角度で通る通路93を経て切れ刃リング67へと延長されることを図1に示した。めくら穴の穴表面を加工する場合は、通路93の開口部は−この図の図示では−切れ刃リング67の右側に設けることができる。通し穴の穴表面を加工しようとするときは、切れ刃リング67の左側に開口する。
冷却/潤滑剤供給装置によって切れ刃リング67の区域、即ち少なくとも1個の切れ刃69によって工作物の穴表面が加工され、少なくとも1本の溝が凹設される区域に冷却/潤滑剤を直接供給することが可能である。
ブローチ工具1によって被加工穴表面の中心軸と平行な1本の溝を作製しようとする場合は、単一の切れ刃69しか必要でない。該切れ刃の刃先94は前進方向において前方へ向いており、その案内面95、95’はカッティングヘッド5又は切れ刃リング67の中心軸65と平行に延びている。但しここに示す実施例では案内面95、95’は中心軸65に対してある角度で配置されている。この角は穴表面の加工で生じる少なくとも1本の溝のねじり角を決定する。
このようにして刃先95はおおむね仮想の円筒面上に配置され、円筒面の中心軸はカッティングヘッドの中心軸65と一致する。図示のように切れ刃はこの円筒面上で、図に示したようにある角をなすことができる。
次にブローチ工具の機能、それと共に穴表面の加工、即ち幾何学的に確定された切れ刃による溝の作製のための方法について詳述する。
まずボデー3の中心軸7を、加工される穴表面の中心軸と同心に配置する。ボデー3はその中心軸7の周りに回転する。それと共にカッティングヘッド5の軸頸部37は円錐角2αの円錐面上で回転する。
仮想の円錐の頂点は揺れ運動の中心と一致し、案内部材79を備えたブローチ工具1の図示の実施例では、中心83と一致する。
ブローチ工具1で案内部材79が省略される場合は、仮想の円錐の頂点は少なくとも1個の切れ刃69の軌道円の中心84と一致する。
案内部材79のガイドリング81がある平面及び切れ刃リング67の端面97がある平面に対して、カッティングヘッド5の中心軸65は垂直である。従ってガイドリング81又は端面97の平面はボデー3の中心軸7及び加工される穴表面の中心軸に対して角αだけ傾いている。
ボデー3が回転すると、切れ刃リング67の端面97は中心軸7に対して揺れ運動を行うので、少なくとも1個の切れ刃69の刃先64はボデー3と加工される工作物の間の軸方向相対運動に対して、重ね合わせられた軸方向運動を行ない、工作物の穴表面に少しずつ切り込んでゆき、そこに溝を作る。生じる溝の中で切れ刃69が焼きつかないように、案内面95、95’はとりわけ互いに平行でなく、むしろ−溝の中の前進運動と逆向きに−テーパが設けられている。
図示のように少なくとも1個の切れ刃69の案内面95、95’が切れ刃リング67の中心軸65に対してある角をなすならば、少なくとも1本の溝が、穴表面の仮想のつる巻線上に延びて形成され、該穴表面に、切れ刃リング67が案内される。その場合、切れ刃リング67は仮想のつる巻き線上の溝の中で案内面95、95’によって、この溝に沿って回転運動を行うように案内される。20°のねじりの場合は切れ刃リング67も20°回転する。
こうして穴表面の加工の際にボデー3が回転させられ、その中心軸7の周りに回る。その場合ボデー3に偏心して挿着されたカッティングヘッド5は仮想の円錐面上で運動する。ボデー3が前進運動すると、軸方向力が、ボデー3から軸受部材13を経てカッティングヘッド5へ伝達され、結果として切れ刃リング67に伝達される。そうすることにより、少なくとも1個の切れ刃69の刃先64が穴表面からある範囲の材料を機械加工で削りとり、結果として、少なくとも1本の溝を作る。切れ刃リング67の回転運動は受動的に行われる。即ちカッティングヘッド5はもっぱら追従運動を行う。この運動は直線的に又はつる巻き線に沿って行われる。いずれにせよボデー3から切れ刃リング67へトルクが伝達されない。従って切れ刃リング67はむしろ穴表面に作られた溝によって案内され、−少なくとも1個の切れ刃69の案内面95、95’が傾いていれば−このねじれに対応して、形成される溝がねじられる。
慣用の工具のようにボデー3が工作機械によって回転され、その中心軸7の周りに回転することが特に好ましい。中心軸7に対して半径方向へのボデー3の変位は設けられていない。従って工具を使用するために、特別のプログラミング又は制御は必要でない。なおブローチ工具1は構造が比較的簡単であり、従って安価に実現することができ、故障が起こりにくいことは明らかである。
なお、ガイドリング81又は−案内部材79がないブローチ工具では−切れ刃リング67の端面97がボデー3の中心軸7に対して同軸であるから、カッティングヘッド5を被加工穴に非常に簡単に挿入することができる。ガイドリング81を備えた案内部材79が設けられていれば、中心軸65の方向に見て軸方向に間隔を置いて配置された少なくとも1個の切れ刃69が穴表面と接触するまで、ブローチ工具1を被加工穴の中に少しずつ挿入することができるから、穴表面の加工が特に簡単である。
またボデー3へのカッティングヘッド5の偏心取付けにかかわらず、切れ刃リング67の区域に接続する冷却/潤滑剤供給を保証することができ、少なくとも1本の溝を作るためにめくら穴も通り穴も加工し得るように設計することができることも有利である。
ブローチ工具の部分縦断面図を示す。

Claims (14)

  1. 少なくとも1個の切れ刃(69)を有するカッティングヘッド(5)と、カッティングヘッド(5)を支持するボデー(3)とを備えた、穴表面の機械加工、即ち少なくとも1本の溝を凹設するためのブローチ工具において、カッティングヘッド(5)がボデー(5)対して回転運動可能となりかつ偏心して支承され、カッティングヘッド(5)の中心軸(65)がボデー(3)の中心軸(7)に対して鋭角αを成していることを特徴とするブローチ工具。
  2. カッティングヘッド(5)がシャンク(73)を具備し、シャンク(73)が一方の端部に切れ刃リング(67)を有し、反対側の他方の端部がボデー(3)に回転可能に支承されることを特徴とする請求項1に記載のブローチ工具。
  3. カッティングヘッド(5)がシャンク(73)に交換可能に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のブローチ工具。
  4. 少なくとも1個の切れ刃(69)がカッティングヘッド(5)の中心軸(65)の周りの仮想の軌道円上にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のブローチ工具。
  5. 複数個の切れ刃(69)が設けられており、該複数の切れ刃は、カッティングヘッド(5)の中心軸(65)の周りの仮想の軌道円上にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のブローチ工具。
  6. 切れ刃(69)は、等しい相互間隔で配置されていることを特徴とする請求項5に記載のブローチ工具。
  7. 少なくとも1個の切れ刃(69)が、カッティングヘッド(5)の中心軸(65)に対してある角度で傾斜した案内面(95)を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のブローチ工具。
  8. カッティングヘッド(5)が案内部分を備えた案内部材(79)を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のブローチ工具。
  9. 少なくとも1個の切れ刃(69)の軌道円の中心(84)又は案内部分の中心(83)が、ボデー(3)の中心軸(7)とカッティングヘッド(5)の中心軸(65)の交点にあることを特徴とする請求項4〜のいずれか1項に記載のブローチ工具。
  10. シャンク(73)が半径方向力及び軸方向力を受ける軸受部材(13)によって支持されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のブローチ工具。
  11. 軸受部材(13)が少なくとも1個のアンギュラー玉軸受(21、23)及び1個の溝玉軸受(51)を有することを特徴とする請求項10に記載のブローチ工具。
  12. 軸受部材(13)が2個のアンギュラー玉軸受(21、23)及び1個の溝玉軸受(51)を有することを特徴とする請求項11に記載のブローチ工具。
  13. ボデー(3)を経て、カッティングヘッド(5)を経て少なくとも1個の切れ刃(69)に冷却/潤滑剤を送る冷却/潤滑剤供給装置を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のブローチ工具。
  14. 少なくとも1個の切れ刃を備えたカッティングヘッド及びこれを支持するボデーを有するブローチ工具、特に請求項1〜11のいずれか1項に記載のブローチ工具による穴表面の機械加工、即ち少なくとも1本の溝を凹設するための方法にであって、カッティングヘッドが機械加工を行うために工作物の被加工穴に挿入され、ボデーの回転運動及びブローチ工具と工作物との軸方向相対運動の間、表面に少なくとも1本の溝が凹設されるように、カッティングヘッドが揺れ運動及び追従運動をもたらすことを特徴とする方法。
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