JP2014061529A - 段替え用台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】段替え用台車と設備との固定を、より確実に行う。
【解決手段】段替え用台車10は、段替え品Wの設置対象となる設備に対する段替え品Wの受け渡し位置に正しく位置決めされていないときには、移動制限手段24によって、台車側移載レール18上の所定位置に、段替え品Wを積載・保持した移載用台車20を、拘束する。又、台車側移載レール18が、段替え品Wの設置対象となる設備に配置された、設備側移載レール16に対して整列した状態では、固定手段26によって、設備側移載レール16及び台車側移載レール18同士を固定することが可能となる。段替え品Wの受け渡しに直接的に寄与する、設備側移載レール16及び台車側移載レール18を固定することで、段替え品Wの受け渡しに際し、段替え品Wの転倒、落下による、段替え品W及び設備の破損を、より確実に防ぐことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、段替え用台車に関するものである。
従来から、重量物である金型・治具等の、段替え品を搬送し、かつ、段替え品が設置される設備に対する、段替え品の受け渡しを、安全、確実に行なうために、段替え用台車が用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2004−050259号公報 特開2009−166361号公報
ところで、上記従来技術は、段替え品の受け渡しの際に、段替え用台車と設備との位置固定を確実に行い、両者の位置ずれを防ぐための手段を備えている。例えば、特許文献1記載の例では、走行台車の車輪を選択的に格納可能に構成し、段替え品の受け渡し位置では、車輪を格納して走行台車を走行路面に直接的に接地させることで、段替え品の受け渡し位置で段替え用台車が動かないようにするものである。又、特許文献2記載の例では、走行台車に、設備側へと突出する位置決めピンを設け、段替え品の受け渡し位置では、この位置決めピンによって、段替え用台車と設備との固定を行なっている。
本発明の目的は、上記従来技術とは異なる構成で、段替え用台車と設備との、段替え品の受け渡し位置での固定を、より確実に行うことにある。そして、段替え用台車と段替え品の設置対象となる設備との間で、段替え品の受け渡しを行なう際に、段替え品の転倒、落下による、段替え品及び設備の破損を、確実に防ぐことを目的とするものである。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)段替え品の設置対象となる設備に対する、前記段替え品の搬送及び受け渡しを行なうための台車であって、前記設備に配置された設備側移載レールに対して、整列可能な位置に保持される台車側移載レールと、該台車側移載レール上を移動可能に保持された前記段替え品を、前記台車側移載レールの所定位置に拘束する移動制限手段と、前記設備側移載レール及び前記台車側移載レールが整列状態にあるとき、前記設備側移載レール及び前記台車側移載レール同士を固定する固定手段と、前記移動制限手段の移動制限解除動作及び前記固定手段の固定動作と、前記移動制限手段の移動制限動作及び前記固定手段の固定解除動作とを連動させる、機械式インタロック手段とを含む段替え用台車(請求項1)。
本項に記載の段替え用台車は、段替え品の設置対象となる設備に対する段替え品の受け渡し位置に、段替え用台車が正しく位置決めされていない状態では、移動制限手段によって、台車側移載レール上の所定位置に段替え品を拘束するものである。又、台車側移載レールが、段替え品の設置対象となる設備に配置された設備側移載レールに対して整列した状態でのみ、固定手段によって、設備側移載レール及び台車側移載レール同士を固定するものである。
しかも、設備側移載レール及び台車側移載レール同士の整列状態が固定手段によって保持された状態でのみ、機械式インタロック手段により、移動制限手段の移動制限解除動作がなされることとなる。そして、設備側移載レールと台車側移載レールとの間を段替え品が移動して、段替え品の設置対象となる設備と、段替え用台車との間で、段替え品の受け渡しが、確実に行なわれるものである。一方、設備側移載レール及び台車側移載レール同士の、固定手段による保持状態が解除され、設備に対し段替え用台車が移動可能となった状態では、機械式インタロック手段により、移動制限手段が、段替え品の移動制限状態となるものである。
換言すれば、固定手段は、設備側移載レールと台車側移載レールとが整列した状態でのみ、両者を固定するものであり、非整列状態では、固定手段による設備側移載レール及び台車側移載レール同士の保持状態となることはない。このため、設備側移載レールと台車側移載レールとの非整列状態では、機械式インタロック手段により、移動制限手段による移動制限状態が、確実に維持されるものである。
(2)上記(1)項において、前記移動制限手段は、前記台車側移載レールに固定されたベース部材に軸着され、前記台車側移載レールと平行な回転軸周りに回動することによって、前記台車側移載レールの段替え品の案内面に対し離間接近可能なストッパー部材を含み、前記機械式インタロック手段は、前記ストッパー部材と一体に回転するカムと、該カムの回転軸と平行な回転軸によって前記ベース部材に軸着されたドグとを含み、該ドグは、前記ストッパー部材により前記段替え品を前記台車側移載レールの所定位置に拘束する、移動制限手段の移動制限動作時に、前記カムの回転を拘束するように前記カムに対して噛合うものであり、前記設備側移載レールの接近動作を受けて、前記カムに対する噛合いを解除する方向へと前記ドグを回転させる起動突起と、前記設備側移載レールと前記台車側移載レールとが整列した状態で、前記設備側移載レールに設けられたロック孔に係合可能なロックピンと、前記カムの回転動作を受けて、前記ロックピンと前記ロック孔が係合又は係合解除する位置に前記ドグを回転させるための案内面とを含み、前記ロックピンと前記ロックピンが係合する前記設備側移載レールに設けられたロック孔とで、前記固定手段が構成されることを特徴とする請求項1記載の段替え用台車。(請求項2)。
本項に記載の段替え用台車は、移動制限手段のストッパー部材が、台車側移載レールに固定されたベース部材に軸着され、台車側移載レールと平行な回転軸周りに回動する。そして、台車側移載レールの段替え品の案内面に対し離間接近することで、台車側移載レールの所定位置における、段替え品の拘束又は拘束解除を行なうものである。
又、ストッパー部材により段替え品を台車側移載レールの所定位置に拘束する、移動制限手段の移動制限動作時には、機械式インタロック手段の、ストッパー部材と一体に回転するカムに対しドグが噛合い、カムの回転を拘束するものである。かかるカムとドグとの噛合いによって、カムの回転が拘束されることで、カムと一体に回転するストッパー部材の位置も固定され、移動制限手段による段替え品の、移動制限状態が維持されるものである。
又、ドグの起動突起に設備側移載レールが接近して当接すると、ドグは設備側移載レールの接近動作を受けて、カムに対する噛合いを解除する方向へと回転する。そして、ドグによるカムの回転の拘束状態が解除される。すると、カムと一体に回転するストッパー部材の位置固定が解除され、ストッパー部材の回転が可能となる。そして、ストッパー部材が回転することで、台車側移載レールの段替え品の案内面からストッパー部材が離間し、移動制限手段による段替え品の移動制限状態が解除される。これと同時に、ドグは案内面にカムの回転動作を受け、設備側移載レールと台車側移載レールとが整列した状態で、設備側移載レールに設けられたロック孔に、ロックピンが係合する位置まで回転する。
そして、ドグは、ストッパー部材及びカムと共に、台車側移載レールに固定されたベース部材に軸着されていることから、ベース部材、ドグのロックピン及び設備側移載レールのロック孔を介して、設備側移載レール及び台車側移載レール同士が、固定されるものである。このように、ロックピンと、設備側移載レールに設けられたロック孔とが係合することで、固定手段による、設備側移載レール及び台車側移載レール同士の保持状態となる。かかる固定手段の保持状態は、移動制限手段による段替え品の移動制限状態が解除されている限り、維持される。
一方、上記とは逆に、ストッパー部材を、台車側移載レールの段替え品の案内面に接近する方向へと逆回転させると、カムはストッパー部材と一体に逆回転する。そして、ドグは案内面にカムの逆回転動作を受け、設備側移載レールに設けられたロック孔から、ロックピンの係合を解除する位置へと逆回転する。この動作によって、固定手段による、設備側移載レール及び台車側移載レール同士の保持状態が解除される。
この状態で、設備側移載レールがドグの起動突起から離間することで、ドグはカムに対して噛合う方向へと逆回転することが可能となる。そして、ストッパー部材と一体に逆回転するカムに対し、ドグが噛合う。かかるカムとドグとの噛合いによって、カムの回転が拘束されることで、カムと一体に回転するストッパー部材の位置も固定され、移動制限手段による段替え品の移動制限状態が維持されるものである。
以上のごとく、ストッパー部材、カム及びドグの一連の動作によって、移動制限手段の移動制限解除動作及び固定手段の固定動作を連動させ、かつ、移動制限手段の移動制限動作及び固定手段の固定解除動作とを連動させる、機械式インタロック手段が構成されるものである。
本発明はこのように構成したので、段替え用台車と設備との、段替え品の受け渡し位置での固定を、より確実に行うことが可能となる。そして、段替え用台車と段替え品の設置対象となる設備との間で、段替え品の受け渡しを行なう際に、段替え品の転倒、落下による、段替え品及び設備の破損を確実に防ぐことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る段替え用台車を模式的に示すものであり、(a)は斜視図、(b)は(a)の要部Aの拡大図である。 本発明の実施の形態に係る段替え用台車の、移動制限手段、固定手段及びこれらを連動させる、機械式インタロック手段を示す正面図であり、(a)は、移動制限手段による段替え品の移動制限状態を示し、(b)は、固定手段による設備側移載レール及び台車側移載レール同士の保持状態を示すものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて説明する。なお、以下の説明において、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については、同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
図1に示される、本発明の実施の形態に係る段替え用台車10は、金型、治具等の段替え品Wの設置対象となる設備(図示省略)に対する、段替え品Wの搬送及び受け渡しを行なうために用いられるものである。具体的には、金属製のフレームを組み合わせて構成された本体12に車輪14が取り付けられ、適宜、動力を搭載し、又は外部動力を受けて、若しくは手動により、移動するものである。なお、段替え用台車10と、段替え品Wの設置対象となる設備との位置決めについては、適宜、従来技術に例示されるような位置決め手段を併用することも可能である。
本体12には、段替え品Wの設置対象となる設備に配置された設備側移載レール16に対して、整列可能な位置に、水平に保持される台車側移載レール18を備えている。又、段替え品Wは、移載用台車20に積載・保持されている。移載用台車20は車輪22を備えており、台車側移載レール18及び設備側移載レール16上を、車輪22によって案内されるように走行することで、設備(図示省略)に対する、段替え品Wの搬送及び受け渡しを行なうものである。移載用台車20の走行動作は、適宜、移載用台車20に動力を搭載し、又は外部動力を受けて、若しくは手動により行なわれるものである。
なお、図示の例では、設備側移載レール16及び台車側移載レール18は円柱状をなしており、両者の対向する端部が平面視で斜めにカットされることで、移載用台車20の車輪22の乗り移りを円滑にしている。又、設備側移載レール16が水平状態保ったまま昇降することで、段替え用台車10の本体12に水平に固定された台車側移載レール18に対して、設備側移載レール16が整列するように構成されている。
段替え用台車10には、段替え品Wを積載・保持する移載用台車20を、台車側移載レール18上の、所定位置に拘束する移動制限手段24を備えている。又、設備側移載レール16及び台車側移載レール18が、図1に示される整列状態にあるとき、設備側移載レール16及び台車側移載レール18同士を固定する固定手段26を備えている。更に、移動制限手段24の移動制限解除動作及び固定手段26の固定動作と、移動制限手段24の移動制限動作及び固定手段26の固定解除動作とを連動させる、機械式インタロック手段28を備えている。
以下に、これら移動制限手段24、固定手段26及び機械式インタロック手段28について、図2も参照しながら詳しく説明する。なお、図2(a)には、移動制限手段24による移載用台車20の移動制限状態が示され、図2(b)には、移動制限手段24による移載用台車20の移動制限が解除された状態が示されている。
移動制限手段24は、台車側移載レール18に固定されたプレート状のベース部材30に軸着される、ストッパー部材32を含んでいる。ストッパー部材32は、図示の例ではL字状プレートからなり、その長辺側端部32aに輪留めプレート34が立ち上がるようにして固定されている。又、ストッパー部材32の短辺側端部32bは、台車側移載レール18下方に折れ曲がり、ブラケット36が固定されている。このブラケット36が、台車側移載レール18と平行な回転軸周りに回動するストッパーヒンジ38によって、ベース部材30に軸着されている。そして、ストッパー部材32は、ストッパーヒンジ38を中心に回動することによって、台車側移載レール18の、段替え品Wを積載・保持する移載用台車20の車輪22の案内面(円筒面)に対し、離間接近することが可能となっている。
このストッパー部材32が、台車側移載レール18の案内面上に載置された状態では(図1(b)、図2(a))、輪留めプレート34が、移載用台車20の車輪22に正対することとなる。なお、台車側移載レール18の、設備側移載レール16と対向する端部と反対側の端部には、移載用台車20の脱落を防止するための、落下防止プレート35(図1(a)にのみ示す。)が固定されている。
又、図示の例では、ストッパー部材32を、ストッパーヒンジ38を中心に回動させる操作は、手動で行なわれるものであり、ストッパー部材32には、この操作を容易にするための、ハンドル40が取り付けられている。しかしながら、適切な動力源を用いて、ストッパー部材32を自動的に回動するように構成することも可能である。
更に、ストッパー部材32の、台車側移載レール18との対向面には、台車側移載レール18側に形成された位置決め孔(図示省略)と係合する、ストッパー位置決めピン42が突出している。なお、図1(b)には、ナットと共にストッパー位置決めピン42の基端部のみ、図示されている。
又、ベース部材32は、昇降動作する設備側移載レール16の下降限度位置を規定するストッパーとしても、機能するものである。そして、ベース部材32には、設備側移載レール16の位置決めをより強固にするための、レール位置決めピン44(便宜上、図1(b)にのみ仮想線で示す。)が立設されている。又、レール位置決めピン44が係合するための位置決め孔16a(便宜上、図2(b)にのみ仮想線で示す。)が、設備側移載レール16の対応する位置に形成されている。
更に、ベース部材32には、板状のレールガイド46が、設備側移載レール16の延長方向と平行に立設されている。このレールガイド46は、昇降動作する設備側移載レール16を、台車側移載レール18と整列させる位置へと案内するものである。
続いて、機械式インタロック手段28の説明と、固定手段26の説明とを行なう。
まず、機械式インタロック手段28は、カム48とドグ50とを含んでいる。カム48は、ストッパーヒンジ38に固定されストッパー部材32と一体に回転するものである。又、ドグ50は、カム48の回転軸であるストッパーヒンジ38と平行な回転軸である、ドグヒンジ52によって、ベース部材30に軸着されている。そして、ドグ50は、噛合い凸部50aを有している。噛合い凸部50aは、カム48の回転を拘束するように、カム48の凹部48aに対して噛合うものである。これらは、ストッパー部材32により、段替え品Wを積載・保持する移載用台車20の車輪22を、台車側移載レール18の所定位置に拘束する、移動制限手段34の移動制限動作時(図1、図2(a)参照)に、噛合うものである。なお、カム48は、ストッパーヒンジ38に対して偏芯するようにして軸着されることで、後述するような、ドグ50の回転動作を引き起こすものである。
又、ドグ50には、設備側移載レール16の接近動作(下降動作)を受けて、カム48に対する噛合いを解除する方向へとドグ50を回転させるための、起動突起50bが設けられている。又、ドグ50は、設備側移載レール16と台車側移載レール18とが整列した状態で、設備側移載レール16に設けられたロック孔16aに係合可能な、ロックピン54を備えている。更に、ドグ50には、カム48の回転動作を受けて、ロックピン54とロック孔16aとが係合する位置(図2(b))、又は、係合解除する位置(図2(a))に、ドグ50を回転させるための、案内面50cが形成されている。
なお、図示のドグ50は、全体としてJ字状をなしており、湾曲した先端部が噛合い凸部50aとなっている。そして、噛合い凸部50aとは反対側の端部に、起動突起50bが形成されている。又、ドグ50は、起動突起50bの近傍位置において、ドグヒンジ52に軸着され、ドグ50の重心位置は、ドグヒンジ52よりも、先端部の噛合い凸部50aに近い位置となる。したがって、ドグ50は重力によって、常時、起動突起50bを押し上げ、噛合い凸部50aを押し下げる方向へと回転するように、付勢される。又、ドグ50の案内面50cが、カム48に対して常時接触することとなる。又、設備側移載レール16が下降して起動突起50bを押し下げると、ドグ50の先端部に位置する噛合い凸部50aの回転動作量が増幅する。そして、起動突起50bがわずかに押し下げられることで、カム48の凹部48aに対する噛合い凸部50aの噛合い状態が、解除される。
更に、ドグ50の案内面50cとは反対側の端面から、ロックピン54が突出している。ロックピン54は、設備側移載レール16のロック孔16aに係合する状態で、水平に突出するように設けられている。一方、設備側移載レール16のロックピン54と対向する位置に、ロック孔16aが所定の深さまで穿設されており、ロックピン54は、ロック孔16aを構成する円筒壁面の下部に当接する。このため、設備側移載レール16が上昇すると、ロック孔16aを構成する円筒壁面によってロックピン54が上方へと押し上げられ、ドグ50の回転を促すものとなる。
以上のごとく、カム48とドグ50とが機械的に連動することで、機械式インタロック手段28が構成されるものである。又、ロックピン54と、設備側移載レール16に設けられたロック孔16aとで、固定手段26が構成されるものである。
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。
すなわち、本発明の実施の形態に係る段替え用台車10は、段替え品Wの搬送の際や、段替え品Wの設置対象となる設備に対する段替え品Wの受け渡し位置に正しく位置決めされていないときには、移動制限手段24によって、台車側移載レール18上の所定位置に、段替え品Wを積載・保持した移載用台車20を、拘束することが可能である。又、台車側移載レール18が、段替え品Wの設置対象となる設備に配置された、設備側移載レール16に対して整列した状態では、固定手段26によって、設備側移載レール16及び台車側移載レール18同士を固定することが可能となる。このように、段替え品Wの受け渡しに直接的に寄与する、設備側移載レール16及び台車側移載レール18を固定することで、段替え品Wの受け渡しに際し、段替え品Wの転倒、落下による、段替え品W及び設備の破損を、より確実に防ぐことが可能となる。
しかも、設備側移載レール16及び台車側移載レール18同士の整列状態が固定手段26によって保持された状態でのみ、機械式インタロック手段28により、移動制限手段24の、移動制限解除動作がなされることとなる。そして、設備側移載レール16と台車側移載レール18との間を、段替え品Wを積載・保持した移載用台車20が移動して、段替え品Wの設置対象となる設備と、段替え用台車10との間で、段替え品Wの受け渡しが、確実に行なわれるものである。一方、設備側移載レール16及び台車側移載レール18同士の、固定手段26による保持状態が解除され、設備に対し段替え用台車10が移動可能となった状態では、機械式インタロック手段28により、移動制限手段24が、段替え品Wを積載・保持した移載用台車20の、移動制限状態となるものである。
換言すれば、固定手段26は、設備側移載レール16と台車側移載レール18とが整列した状態でのみ、両者を固定するものであり、非整列状態では、固定手段26による設備側移載レール16及び台車側移載レール18同士の保持状態となることはない。このため、設備側移載レール16と台車側移載レール18との非整列状態では、機械式インタロック手段28により、移動制限手段24による移動制限状態が、確実に維持されるものである。
より具体的には、移動制限手段24のストッパー部材32が、台車側移載レール18に固定されたベース部材30に軸着され、台車側移載レール18と平行な回転軸(ストッパーヒンジ38)周りに回動し、台車側移載レール18の、段替え品の案内面に対し離間接近するものである。そして、ストッパー部材32により、段替え品Wを積載・保持した移載用台車20を、台車側移載レール18の所定位置、図示の例では、ストッパー部32の輪留めプレート34と、落下防止プレート35との間の位置(図1(a)参照)に拘束し、又は、拘束解除を行なうものである。
又、ストッパー部材32により段替え品Wを積載・保持した移載用台車20を、台車側移載レール18の所定位置に拘束する、移動制限手段24の移動制限動作時(図1、図2(b))には、機械式インタロック手段28の、ストッパー部材32と一体に回転するカム48に対しドグ50が噛合い、カム48の回転を拘束するものである(図2(a))。かかるカム48とドグ50との噛合いによって、カム48の回転が拘束されることで、カム48と一体に回転するストッパー部材32の位置も固定され、移動制限手段24による、段替え品Wを積載・保持した移載用台車20の、移動制限状態が維持されるものである。
又、ドグ50の起動突起50bに設備側移載レール16が接近して当接すると、ドグ50は設備側移載レール16の接近動作(下降動作)を受けて、カム48に対する噛合いを解除する方向へと回転(図2(a)では左回転)する。そして、ドグ50によるカム48の回転の拘束状態が解除される。すると、カム48と一体に回転するストッパー部材32の位置固定が解除され、ストッパー部材32の回転が可能となる。そして、ストッパー部材32が回転することで、台車側移載レール18の段替え品の案内面からストッパー部材32が離間し、移動制限手段24による、段替え品Wを積載・保持した移載用台車20の移動制限状態が解除される。これと同時に、ドグ50は案内面50cにカム48の回転動作を受け、設備側移載レール16と台車側移載レール18とが整列した状態で、設備側移載レール16に設けられたロック孔16aに、ロックピン54が係合する位置まで回転するものである。
そして、ドグ50は、ストッパー部材32及びカム48と共に、台車側移載レール18に固定されたベース部材30に軸着されていることから、ベース部材30、ドグ50のロックピン54及び設備側移載レール16のロック孔16aを介して、設備側移載レール16及び台車側移載レール18同士が、固定されるものである。このように、ロックピン54と、設備側移載レール16に設けられたロック孔16aとが係合することで、固定手段26による、設備側移載レール16及び台車側移載レール18同士の保持状態となる(図2(b))。かかる固定手段26の保持状態は、段替え品Wを積載・保持した移載用台車20に対する、移動制限手段24による移動制限状態が解除されている限り、維持されるものである。
一方、上記とは逆に、ストッパー部材32を、台車側移載レール18の段替え品の案内面に接近する方向へと逆回転させると、カム48はストッパー部材32と一体に逆回転する。そして、ドグ50は案内面50cにカム48の逆回転動作を受け、設備側移載レール16に設けられたロック孔16aから、ロックピン54の係合を解除する位置へと逆回転する。この動作によって、固定手段26による、設備側移載レール16及び台車側移載レール18同士の保持状態が、解除されることとなる。
この状態で、設備側移載レール16が上昇し、ドグ50の起動突起50bから離間することで、ドグ50はカム48に対して噛合う方向へと逆回転することが可能となる。そして、ストッパー部材32と一体に逆回転するカム48の凹部48aに対し、ドグ50の噛み合い凸部50aが噛合う。かかるカム48とドグ50との噛合いによって、カム48の回転が拘束されることで、カム48と一体に回転するストッパー部材32の位置も固定され、移動制限手段24による、段替え品Wを積載・保持した移載用台車20の、移動制限状態が維持されるものである。
以上のごとく、ストッパー部材32、カム48及びドグ50の一連の動作によって、移動制限手段24の移動制限解除動作及び固定手段26の固定動作を連動させ、かつ、移動制限手段24の移動制限動作及び固定手段26の固定解除動作とを連動させる、機械式インタロック手段28が構成されるものである。機械式インタロック手段28は、それが機能するために電源等が必要なく、また、電子制御の場合のような制御エラーも生じることないことから、確実に、移動制限手段24及び固定手段26を連動させることが可能であり、高い信頼性を有するものとなる。
10:段替え用台車、12:本体、14:車輪、16:設備側移載レール、16a:ロック孔、18、台車側移載レール、20:移載用台車、22:車輪、24:移動制限手段、26:固定手段、28:機械式インタロック手段、30:ベース部材、32:ストッパー部材、34:輪留めプレート、35:落下防止プレート、36:ブラケット、38:ストッパーヒンジ、40:ハンドル、42:ストッパー位置決めピン、44:レール位置決めピン、46:レールガイド、48:カム、48a:凹部、50:ドグ、50a:噛合い凸部、50b:起動突起、50c:案内面、52:ドグヒンジ、54:ロックピン、W:段替え品

Claims (2)

  1. 段替え品の設置対象となる設備に対する、前記段替え品の搬送及び受け渡しを行なうための台車であって、
    前記設備に配置された設備側移載レールに対して、整列可能な位置に保持される台車側移載レールと、
    該台車側移載レール上を移動可能に保持された前記段替え品を、前記台車側移載レールの所定位置に拘束する移動制限手段と、
    前記設備側移載レール及び前記台車側移載レールが整列状態にあるとき、前記設備側移載レール及び前記台車側移載レール同士を固定する固定手段と、
    前記移動制限手段の移動制限解除動作及び前記固定手段の固定動作と、前記移動制限手段の移動制限動作及び前記固定手段の固定解除動作とを連動させる、機械式インタロック手段とを含むことを特徴とする段替え用台車。
  2. 前記移動制限手段は、前記台車側移載レールに固定されたベース部材に軸着され、前記台車側移載レールと平行な回転軸周りに回動することによって、前記台車側移載レールの段替え品の案内面に対し離間接近可能なストッパー部材を含み、
    前記機械式インタロック手段は、前記ストッパー部材と一体に回転するカムと、該カムの回転軸と平行な回転軸によって前記ベース部材に軸着されたドグとを含み、
    該ドグは、前記ストッパー部材により前記段替え品を前記台車側移載レールの所定位置に拘束する、移動制限手段の移動制限動作時に、前記カムの回転を拘束するように前記カムに対して噛合うものであり、前記設備側移載レールの接近動作を受けて、前記カムに対する噛合いを解除する方向へと前記ドグを回転させる起動突起と、前記設備側移載レールと前記台車側移載レールとが整列した状態で、前記設備側移載レールに設けられたロック孔に係合可能なロックピンと、前記カムの回転動作を受けて、前記ロックピンと前記ロック孔が係合又は係合解除する位置に前記ドグを回転させるための案内面とを含み、
    前記ロックピンと前記ロックピンが係合する前記設備側移載レールに設けられたロック孔とで、前記固定手段が構成されることを特徴とする請求項1記載の段替え用台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104492972A (zh) * 2014-12-04 2015-04-08 金丰(中国)机械工业有限公司 一种移动台车的转向移动装置
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