JP2014060911A - アウタロータタイプ両持ち軸受構造を有するモータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハウジング120は、蓋部122の中央に中心軸J1を中心として、軸方向に突出する上軸受保持部123と、底部132の中央に中心軸J1を中心として軸方向に突出する下軸受保持部133と、を備える。軸受が、上軸受部材15と下軸受部材16を備える。上軸受部材15は、上軸受保持部123の内周面に保持される。下軸受部材16は、下軸受保持部133の内周面に保持される。ブッシュ31は、固定部311を有する。固定部311は、下軸受保持部133よりも径方向外方において、ハウジング120に対して固定されている。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の例示的な第1の実施形態に係るモータ1の断面図である。モータ1は、アウタロータ型であり、空気清浄機や扇風機、換気扇等の家電製品の駆動源として用いられる。モータ1は、図1に示すモータ部11と、ハウジング120と、を備える。モータ部11は、回転部111と、静止部112と、軸受と、を備える。軸受は、スリーブ軸受であり、軸受部材15と軸受部材16を備える。以下、モータ1の上側に位置する軸受部材15を「上軸受部材15」という。下側に位置する軸受部材16を「下軸受部材16」という。回転部111は、静止部112に対して上下方向を向く中心軸J1を中心に回転する。
ところで、上述したように、ロータマグネット23には常に回路基板33側から離れないような力がかかっているため、下軸受部材16の上面と略円環状の下摺動部材182とは接触している。したがって、モータ1の中心軸J1が水平方向に伸びているときに、シャフト21に外力がかかった場合は、シャフト21は軸方向においてインペラ20が固定されている方向にのみ移動可能である。つまり、回転部111の自重を無視できる際には、シャフト21は軸方向上側にのみ移動可能である。
ここで、シャフト21の軸方向において、インペラ20が固定されている方向にのみ移動可能な距離は、ロータマグネット23と回路基板33との距離よりも小さい。したがって、シャフト21に外力がかかったとしても、ロータマグネット23と回路基板33との距離は小さく維持できる。
図4は、本発明の例示的な第2の実施形態に係るモータ1aの断面図である。第2の実施形態は、第1の実施形態に対してブッシュ31aの形状及びハウジング120aに対するブッシュ31aの固定方法が異なっている。固定部311aが接続部312aから、径方向外方に向かって伸びている。ブッシュ31aの外周面は、下側ハウジング13aの円筒部131aに接触している。固定部311aは、径方向外端において軸方向に突出する突出部311bを有している。モータ1aでは、上側ハウジング12aの円筒部121aの下端部が、下側ハウジング13aの円筒部131aの上端部に固定される。この構成により、ハウジング120aが構成される。この際、円筒部121aと円筒部131aとでロータホルダ22を径方向外方から覆う側壁部1201aが構成される。つまり、側壁部1201aは、蓋部122aと底部132aとを繋いでいる。固定部311aは、接続部312aから径方向外方に向かって伸びている。固定部311aは、径方向外端において軸方向に突出する突出部311bを有する。突出部311bは、側壁部1201aに固定される。突出部311bは、中心軸を中心とする環状である。突出部311bの外周面は、中心軸に垂直であり、円筒部131aと接触することによって、円筒部131aに対するブッシュ31aの垂直度を小さくすることができる。これにより、ステータ321とロータマグネット23との同軸度を小さくすることができる。
図5は、本発明の例示的な第3の実施形態に係るモータ1bの断面図である。第3の実施形態は、第1の実施形態に対して、下リテーナ1331bの配置が異なっている。下リテーナ1331bは、リテーナ環状部1333と、リテーナ環状部1333から径方向内方に延伸する複数の押圧部1334とを有する。複数の押圧部1334の径方向内端部は、下軸受部材16bに接する。下リテーナ1331bは、ブッシュ31bに接触する。以下の説明において、ブッシュ31bに接触する下リテーナ1331bにおける最も径方向内側に位置する部分を接触部1335とする。すなわち、下リテーナ1331bは、接触部1335を有する。下リテーナ1331bは、ブッシュ31bによって押圧される。このとき、押圧部1334の径方向内端部によって、下軸受部材16bの外周面は、下軸受保持部133b側に押される。すなわち、弾性を有する下リテーナ1331bは、ブッシュ31bに接触し、下リテーナ1331bの径方向内端によって、下軸受部材16bの外周面は、下軸受保持部133b側に押される。下リテーナ1331bの内端よりも径方向内方において下軸受部材16bの上端面は、露出している。また、リテーナ環状部1333は、接続部313bを上方に向かう力で押す。リテーナ環状部1333の径方向外端は、接触部1335よりも径方向外側に位置するため、剛性が高い。その結果、リテーナ環状部1333は、接続部313bを上方に向かう力で押すことが出来る。図5においては、リテーナ環状部1333は、接続部313bの下面に接し、かつ固定部311cの径方向内側に位置している。これは、ハウジングから伝わる振動を、リテーナが軸受部材に伝わることを防止することができ、軸受部材の高寿命化させることができる。なお、接触部1335は、押圧部1334に位置してもよい。この場合においてもリテーナ環状部1333の径方向外端は、接触部1335よりも径方向外側に位置する。よって、リテーナ環状部1333は、接続部313bを上方に向かう力で押すことが出来る。
本体部513において、モータ1のハウジング120は、フィンガーガード201に固定されている。ハウジング120の蓋部122は、第一ビス125の取り付け穴127を備えている。取り付け穴127に挿入されたビス125によって、ハウジング120の蓋部122がフィンガーガード201に固定され、ハウジング120全体がフィンガーガード201に固定される。
ところで、フィンガーガード201はハウジング120より径が大きい。ここで、第一ビス125の位置は、ロータホルダ22の円筒部222よりも径方向外側であることが望ましい。モータ1はフィンガーガード201を介して基部511および柱部512に支持されるため、大きな荷重がかかる。そのため、ハウジング120を安定して固定するためには、第一ビス125は大型のものを用いることが多い。第一ビス125をロータホルダ22の円筒部222よりも径方向外側に配置することで、第一ビス125が大型であっても、第一ビス125とロータホルダ22との径方向位置が重ならないので、第一ビス125がロータホルダ22を傷つけることはない。
尚、首振り機構202の固定手段は、第二ビス126である。ここで、首振り機構202固定用の第二ビス126は、フィンガーガード201固定用の第一ビス125に比べて小さくすることができる。首振り機構202の外径のほうが、フィンガーガード201の外径よりも小さいためである。したがって、第二ビス126を小さいものとした場合は、第二ビス126を底部132に挿入しても、ハウジング120内へ突出する部分が少ない。したがって、ハウジング120内のモータ部品を傷つけづらい。
また、ステータ32は、ブッシュ31、31aに固定されていなくても、直接ハウジング120に固定されていてもよい。つまり、ステータ32は、ハウジング120に直接的または間接的に固定されロータマグネット23の径方向内側に位置していればよい。
また、図8のとおり、上軸受部材15cおよび下軸受部材16cは、ボールベアリングであってもよい。ボールベアリングの場合も、モータ1cの中心軸が水平方向に伸びているときに、シャフト21cに外力がかかった場合は、シャフト21cは軸方向においてインペラ20cが固定されている方向にのみ移動可能である。図8を参照して、シャフト21cに外力がかかった場合は、下軸受部材16cの内輪の軸方向下端に予圧ばね161cが作用して、シャフト21cがインペラ20cが固定されている方向に移動する。
「磁気特性が低いマグネットを使用することで、モータの価格を低減しつつ、界磁用マグネットの回転位置検出精度を維持できる扇風機を提供すること」を第1の課題として設定すれば、発明の主題を例えば「扇風機」とし、「ブッシュ」を必須要件とせず、それに代えて、「インペラ」を必須要件とする発明を、上記の実施形態から抽出することができる。当該発明は、例えば、扇風機であって、モータと、インペラとを備える。前記インペラは、前記モータの中心軸を中心として回転するシャフトに固定される。また、前記インペラは、前記モータの回転により前記モータの軸方向下側から軸方向上側に向かって空気流を発生させる。前記モータは、軸受と、静止部と、前記シャフトを含む回転部と、を備える。前記軸受は、前記シャフトを回転可能に支持する。前記回転部は、前記シャフトに固定される。また前記回転部は、軸方向下側に開口する有蓋円筒状のロータホルダと、前記ロータホルダの円筒部の内側に固定されるロータマグネットとを備える。前記静止部は、ハウジングとステータと回路基板とを有する。前記ハウジングは、蓋部と、底部と、側壁部とを有する。前記蓋部は、前記ロータホルダの軸方向上方において前記中心軸を中心とする貫通孔を有し、前記貫通孔から径方向外方に広がる板状である。前記底部は、前記ロータホルダの軸方向下方において前記中心軸を中心とする貫通孔を有し、前記貫通孔から径方向外方に広がる板状である。前記側壁部は、前記蓋部と前記底部とを繋ぎ、前記ロータホルダを径方向外方から覆う。前記ステータは、前記ハウジングに直接的または間接的に固定され前記ロータマグネットの径方向内側に位置する。前記回路基板は、前記ハウジングに収容され、前記ロータマグネットの軸方向下側に位置する。前記回路基板は、ホール素子を備える。前記扇風機の特徴は、以下の通りである。前記軸受は、前記ハウジングの蓋部側と、底部側とにそれぞれ配置される。前記インペラは、前記蓋部の軸方向上側において、前記シャフトに固定される。前記シャフトは、軸方向においてインペラが固定されている方向にのみ移動可能に前記軸受に支持されている。
21 シャフト
31 ブッシュ
32 ステータ
22 ロータホルダ
23 ロータマグネット
120 ハウジング
123 上軸受保持部
133 下軸受保持部
15 上軸受部材
16 下軸受部材
311 固定部
J1 中心軸
Claims (17)
- 軸受と、
前記軸受により中心軸を中心に回転可能に支持されるシャフトと、
前記中心軸を中心として、中央にシャフトが貫通する略円筒状のブッシュと、
前記ブッシュに固定されたステータと、
前記シャフトに固定された有蓋略円筒状のロータホルダと、
前記ロータホルダの円筒部の内周面に固定され、前記ステータの径方向外側に位置するロータマグネットと、
前記ロータホルダの軸方向上方において前記中心軸を中心とする貫通孔を有し、前記貫通孔から径方向外方に広がる板状の蓋部と、
前記ロータホルダの軸方向下方において前記中心軸を中心とする貫通孔を有し、前記貫通孔から径方向外方に広がる板状の底部と、
前記蓋部と前記底部とを繋ぎ、前記ロータホルダを径方向外方から覆う側壁部と、
を有するハウジングと、
を備え、
前記ハウジングは、前記蓋部の中央に前記中心軸を中心として軸方向に突出する上軸受保持部と、前記底部の中央に前記中心軸を中心として軸方向に突出する下軸受保持部と、
を備え、
前記軸受が、上軸受部材と下軸受部材を備え、
前記上軸受部材は、前記上軸受保持部の内周面に保持され、
前記下軸受部材は、前記下軸受保持部の内周面に保持され、
前記ブッシュは固定部を有し、前記固定部は、前記下軸受保持部よりも径方向外方において、前記ハウジングに対して固定されているモータ。 - 前記ブッシュは、前記ステータが保持される小径部と、
前記小径部の軸方向下側から径方向外側に伸び、前記小径部と前記固定部とを接続する接続部と、
を有する、請求項1に記載のモータ。 - 前記小径部の内周面の内径は、前記下軸受部材の最外端の外径よりも小さい、請求項2に記載のモータ。
- 前記固定部は、前記底部に固定され、
前記固定部の径方向内側のエッジは、前記下軸受保持部の径方向外側のエッジよりも、径方向外側に位置する、請求項2または3に記載のモータ。 - 前記接続部は、前記回路基板を支持する支持部を有する、請求項2から4のいずれかに記載のモータ。
- 前記下軸受保持部は、前記中心軸方向の上下方向一方側に突出しており、前記底部は、前記下軸受保持部の径方向外方において前記中心軸方向の上下方向他方側に窪む凹部を有している、請求項2から5のいずれかに記載のモータ。
- 前記固定部は、前記凹部に固定される、請求項6に記載のモータ。
- 前記シャフトは、
前記ロータホルダと前記上軸受部材との間において、軸方向に伸びる上スペーサが保持されており、
前記ロータホルダと前記下軸受部材との間において、軸方向に伸びる下スペーサが保持されている、請求項1から7のいずれかに記載のモータ。 - 前記ロータホルダは、前記シャフト側から径方向外方に広がるロータ蓋部と、前記ロータ蓋部から軸方向に伸びる略円筒状のシャフト保持部を有しており、
前記上スペーサは、前記ロータ蓋部の上面と接触し、前記下スペーサは、前記ロータ蓋部の下面と接触している、請求項8に記載のモータ。 - 前記シャフト保持部が突出している側に位置する前記上スペーサまたは前記下スペーサは、
前記シャフト保持部の径方向外方を覆う大内径部と、
前記シャフト保持部の端面と離れており、前記シャフトの外周面と接触する小内径部と、
を有している、請求項9に記載のモータ。 - 前記上スペーサと前記上軸受部材の下面との間には、略円環状の上摺動部材が介在され、
前記下スペーサと前記下軸受部材の上面との間には、略円環状の下摺動部材が介在される、請求項8から10に記載のモータ。 - 前記上スペーサと前記上摺動部材との間には、環状またはC字状の弾性部材が介在され、
前記下スペーサと前記下摺動部材との間には、環状またはC字状の弾性部材が介在される、請求項11に記載のモータ。 - 前記上軸受部材および前記下軸受部材のそれぞれは、外周面が径方向外方に膨らむ曲面を有しており、前記上軸受保持部および前記下軸受保持部のそれぞれの突出方向の反対側から前記蓋部および前記底部に固定された弾性を有する上リテーナおよび下リテーナによって外周面が前記上軸受保持部側および前記下軸受保持部側に押される請求項1から12のいずれかに記載のモータ。
- 前記下軸受部材は、外周面が径方向外方に膨らむ曲面を有しており、
弾性を有する下リテーナは、前記ブッシュに接触し、
前記下リテーナの径方向内端によって、前記下軸受部材の外周面は、前記下軸受保持部側に押される請求項1から12のいずれかに記載のモータ。 - 前記ブッシュは、前記接続部の下面と前記固定部の内周面とをつなぐ、案内部を備え、
前記案内部の内周面の一部と前記下リテーナの外周面の一部とは、少なくとも接触している請求項14に記載のモータ。 - 前記ブッシュは、前記下リテーナよりも径方向外方において前記底部に固定される請求項13から請求項15のいずれかに記載のモータ。
- 前記ロータホルダの円筒部は、前記ロータ蓋部の径方向外端から下方に向けて延伸し、
前記シャフトは、前記底部より下方に突出し、先端にインペラ取付部を備え、
前記インペラ取付部には、インペラが固定される請求項9から16のいずれかに記載のモータ。
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