JP2014058103A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インク滴を吐出するノズル孔と、インク滴となるインクを収容する個別液室と、吐出液室内に圧力を発生させる圧電アクチュエータと、を備え、インク滴を用紙に吐出して画像を形成する画像形成動作と、画像形成動作時以外のときにインク滴を空吐出する空吐出動作とを制御する制御部等を備るプリンタにおいて、制御部は、空吐出動作として、インク滴を吐出するときよりも小さい圧力が発生するように圧電アクチュエータを駆動して、個別液室内のインクを揺動させる揺動工程を実行した後に、空吐出を行う空吐出工程を実行する。
【選択図】図1
Description
このような問題を防止する構成として、従来のインクジェット方式の画像形成装置では、画像形成時以外のときに、画像形成に寄与しないインクの吐出を行う空吐出を実行している(特許文献1〜3等)。この空吐出によって、吐出液室内及び吐出孔内のインクの粘度と、吐出孔内のインクメニスカスとを整えている。
本発明においては、揺動工程を実行することで、吐出孔付近で粘度が高くなった吐出液が攪拌され、加圧液室内に分散される。これにより、揺動工程を実行する前よりも吐出孔近傍の吐出液の粘度が低下し、その後の空吐出工程を実行するときの吐出開始に要する圧力を抑制できる。
まず、プリンタ100の基本的な構成について説明する。図2は、プリンタ100の斜視図であり、図3は、プリンタ100主走査方向の図2中の手前側から見たときのインクカートリッジ102を含む断面における概略断面図である。
プリンタ100は、キャリッジ101と、記録ヘッド51と、インクカートリッジ102とを含んで構成される印字機構部103を本体内部に有している。キャリッジ101は、プリンタ100本体内部において、用紙Sの搬送方向に対して直交方向である主走査方向(図2中の矢印A方向、図3中の紙面に直交する方向)に移動可能な部材である。記録ヘッド51は、キャリッジ101に搭載した液滴吐出ヘッドの一例であるインクジェットヘッドであり、インクカートリッジ102は記録ヘッド51にタンク部102a内のインクを供給する。
印字機構部103のキャリッジ101には、記録ヘッド51に供給するためのイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及び、ブラック(B)の各色のインクを収容した四つのインクカートリッジ102がそれぞれ交換可能に装着されている。
記録ヘッド51としては、プリンタ100では、各色に対応した複数のヘッド部を用いる構成となっているが、各色のインクを吐出するノズル孔を有する一個のヘッド部でもよい。
給紙ローラ113及びフリクションパッド114は、用紙Sを、記録ヘッド51の下方に搬送するために、給紙トレイ230内にセットした用紙Sの束の最上段の一枚を分離給紙する。ガイド部材115は、給紙トレイ230から分離給紙された用紙Sを搬送ローラ116によって搬送される領域に案内する。
プリンタ100は、パーソナルコンピュータ等の外部装置から画像情報などの信号が送られ、プリント動作を実行する。プリント動作が実行されると、給紙トレイ230から給紙ローラ113によって、または、手差しトレイ105から手差し給紙ローラ105aによって、用紙Sが給紙される。給紙トレイ230から給紙された用紙Sは、ガイド部材115や搬送コロ117に案内されて、搬送ローラ116に搬送されつつ反転し、記録ヘッド51と対向する位置に搬送される。一方、手差しトレイ105から供給された用紙Sは、搬送コロ117に案内されて、搬送ローラ116に搬送されて記録ヘッド51と対向する位置に搬送される。
主走査方向に一行分の画像形成が終了したら、搬送ローラ116を所定時間回転させ、用紙Sを一行分、排紙トレイ106方向に移動させて停止する。そして、キャリッジ101が画像信号に応じて主走査方向に往復移動しながら一行分の画像を形成する。
図4は、上述した記録ヘッド51の一部分の分解斜視図である。図4に示す記録ヘッド51は、圧電アクチュエータ200を用いたものであり、インク滴を基板の面部(ヘッド面)に設けたノズル孔から吐出させるサイドシューター方式の例を示すもので図示している。なお、図2及び図3ではインク吐出孔(「ノズル孔20」)が下方に向いて設置される記録ヘッド51を、図4では説明の都合上、上方に描いている。
液室基板1は、シリコン基板4上にシリコン酸化膜を介してシリコンが張り合わされたSOI基板を用いている。また、振動板層55は、SOI基板のシリコン層(Si層)表面にパイロ酸化法を適用し、シリコン酸化膜を形成したものである。そして、この振動板層55の上に圧電素子56を形成して、圧電アクチュエータ200を構成する。
また、液室基板1の振動板層55には、保護基板3に形成された共通液室18から液室基板1に形成された個別液室14へインクを供給する流路となる部分に個別供給口60が設けられている。
先ず、図7(a)に示すように、厚み400[μm]の<100>シリコン層201(シリコン基板4)の表面に、0.2[μm]厚のシリコン酸化膜202及び2.0[μm]厚のシリコンを張り合わせたSOI基板を用いる。このSOI基板表面にパイロ(Wet)酸化法によりシリコン酸化膜を0.3[μm]形成し、これを振動板層55とする。
図7(d)に示す上導通部208は、次に形成する配線部材154と上部電極層153との導通部であり、下導通部209は、バイパス配線部材である下部電極パッド部157と下部電極層151との導通部である。また、貫通部210は、共通液室18から各個別インク供給室24へのインク供給孔となる開口部である。
なお、下部電極パッド部157は、上部電極パッド部158と形成工程を分けて形成してもよい。また、上部電極パッド部158及び下部電極パッド部157の材料としては、金に限らず、銅やアルミニウムなどを使用することもできる。しかし、金以外の材料を用いる場合は、その表面が他の層で覆われない上部電極パッド部158に対しては、腐食から保護する保護層が必要となる場合もある。
さらに、液室基板1となる部分の振動板層55を挟んで保護基板3を接合した側とは反対側のシリコン層201の表面を、シリコン層201が所望の厚さとなるまで研磨する。
また、樹脂モールドやメタルインジェクションモールドなどの成型部品でも構わない。また、ドライバ回路をアクチュエータ基板上に一体形成する際に、パイロ酸化法で形成した酸化膜をLOCOS酸化法で形成し、酸化膜の形成領域を選択することで、駆動回路を同一基板上に形成することもできる。
プリンタ100は、液滴吐出機構として、記録ヘッド51を備える。記録ヘッド51は、液滴状のインクを吐出するノズル孔20と、ノズル孔20により外部と連通し、かつ、インクを収容する個別液室14と、個別液室14内に圧力を発生させる圧電アクチュエータ200とを備える。プリンタ100の不図示の制御部は、プリントを行う画像形成時以外のタイミングで、圧電アクチュエータ200を駆動して、インクを吐出する空吐出動作を実行する。空吐出動作は、記録ヘッド51がキャッピング部材でキャッピングされた状態で所定時間経過したときに実行される。そして、本実施形態のプリンタ100の制御部は、空吐出動作において吐出を行うから吐出工程を実行する前に揺動工程を実行する。揺動工程は、インクを吐出するときよりも小さい圧力が発生するように圧電アクチュエータ200を駆動して、個別液室14内のインクを揺動させる制御である。
例えば、特開平10−100401号公報に記載されているように、液室の壁の一部を薄い振動板とし、これに対応して電気機械変換素子としての圧電素子を配置する構成がある。この構成では、電圧印加に伴って発生する圧電素子の変形により振動板を変形させることで液室内の圧力を変化させて、インク滴を吐出するものであり、ピエゾ方式と呼ばれるものである。また、他の構成として、液室内部に発熱体素子を配置し、通電による発熱体の加熱によって気泡を発生させ、気泡の圧力によってインク滴を吐出させる熱変換素子を用いた方式のものも一般に良く知られている。
更にピエゾ方式のものには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、たわみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものが実用化されている。
これに対して後者は、圧電材料のグリーンシートを圧力発生室の形状に合わせて貼付し、これを焼成するという比較的簡単な工程で振動板に圧電素子を作り付けることができる。しかし、たわみ振動を利用する関係上、ある程度の面積が必要となり、高密度配列が困難であるという問題がある。
これによれば圧電素子を振動板に貼付ける作業が不要となって、リソグラフィ法という精密で、かつ簡便な手法で圧電素子を作り付けることができるばかりでなく、圧電素子の厚みを薄くできて高速駆動が可能になるという利点がある。
メンテナンス動作としては、増粘したインクを吐出受けに吐出する空吐出動作や、吸引機構によりキャップ内を負圧にして増粘インクを強制排出する動作がある。
吐出量や吸引シーケンスの違いによって、クリーニング動作、リフレッシュ動作など名称を分けている画像形成装置もある。
また、インクは、乾燥による増粘だけでなく、低温時にも増粘するので、冬に空調をかけない状態で放置された画像形成装置をメンテナンスする場合には、従来の空吐出動作では対応できない場合もある。
プリンタ100においては、揺動工程を実行することで、ノズル孔20付近で粘度が高くなったインクが攪拌され、個別液室14内に分散される。これにより、揺動工程を実行する前よりもノズル孔20近傍のインクの粘度が低下し、その後の空吐出工程を実行するときの吐出開始に要する圧力を抑制できる。
次に、本実施形態のプリンタ100の一つ目の実施例(以下、「実施例1」と呼ぶ)について説明する。
図1は、実施例1のプリンタ100で空吐出を行うときの圧電アクチュエータ200に印加される電圧の経時変化(駆動波形)を示すものである。
空吐出工程では、低い電圧で吐出させるために共振タイミングの三パルス(複数回)を、ひとつの駆動波形(以下、「三発共振波形」と呼ぶ)として、インクを所定量排出するために、三発共振波形を、複数回印加する制御を行っている。
実施例1では、図1に示すように、一回の揺動工程における揺動パルスは複数回であり、一回の空吐出工程における空吐出パルスも複数回である。
図10に示すように、実施例1のプリンタ100の制御部は、空吐出動作を実行するときには、揺動工程を実行した後に空吐出工程を実行する空吐出動作を複数回繰り返すように制御する。
揺動工程を実行したあとに、所定の吐出量が吐出されるまで、空吐出のみを続けた場合、空吐出動作の最初の方は、インクの液滴を吐出し易い。しかし、低温高粘度のようにインクを個別液室14に供給し難い環境で、空吐出をし続けると、個別液室14に対するインクの供給不足に起因してノズル孔20からの気泡巻き込みなどの不具合が発生するおそれがある。つまり、一度、揺動工程を実行した後に、空吐出のみを連続して実行し、増粘インクを排出することが好ましくない場合がある。
しかし、空吐出パルスを印加する間隔を長くしたり、空吐出をしない期間を作ったりすると、その間は、個別液室14内でインクの動きが止まり、空吐出をしたときに吐出し難くなる。
揺動工程を実行することで吐出し易くしつつ、所定回数の空吐出パルスを印加した後は、一時的に空吐出を停止することで、空吐出の吐出量を制限し、インクの供給不足を起こさずに増粘インクを排出できる。また、一時的に空吐出を停止しているときに、揺動工程を実行しているため、個別液室14内でインクの動きが止まることに起因して空吐出をしたときに吐出し難くなることを防止できる。
これにより、個別液室14内のインク状態が吐出に適した状態を維持でき、安定した吐出が可能になる。
図11は、パルスを共振駆動したときのパルス数(空吐出パルスを構成する電圧の印加回数)を変化させた実験の結果を示すグラフである。図11のグラフは、液滴速度が所定の速度Vjとなるときの駆動電圧(Vp[V])と、一回の空吐出パルスで吐出されるインクの体積(Mj[pL])との関係を示している。
図11のグラフは、環境温度が1[℃]で、吐出されたインク液滴の所定の速度Vjが7.0[m/s]となる条件で行った。
吐出を行う加圧を二回行う場合、ノズル孔20からは二滴吐出されるが、同じ電圧を印加して、加圧し、吐出をおこなっているため、二滴目を吐出するときの方が残留圧力の影響で、速い初速でノズル孔20から吐出される。これにより、先に吐出された一滴目に二滴目がマージして、一塊の液滴として飛翔する。
図11のVpのグラフで示すように、一回の吐出パルスで吐出を行う加圧の回数(パルス数)を、三回、四回・・・・と増やしていくと、残留圧力を利用できることで駆動電圧Vpは下がっていく。しかし、パルス数が大きくなるにつれ、パルス数を一回増やすことによる駆動電圧Vpの下がり幅は、小さくなる。
他の具体例として、横軸のパルス数が「8」の場合は、空吐出パルスとして八発共振波形を印加するものであり、駆動電圧が約26[V]でインクの体積が約20[pL]となっている。これは、八発共振波形として約26[V]の電圧を八回印加したときに、最終的に一塊となったインクの液滴の速度が7[m/s]となり、この一塊のインクの液滴の体積が約20[pL]であったことを示している。
また、この実験のために、記録ヘッド51の不図示のドライバICやプリンタ100本体の電気回路系統は高電圧まで対応できるものを用意した。
ここで、共振駆動とは、一つの駆動パルスと次の駆動パルスとの間隔(吐出から吐出の間隔)が、個別液室14のヘルムホルツ共振周期Tcになるように設定していることを指している。
図11から分かるように、共振駆動のパルス数を増やすと、残留圧力を吐出に使えるので、駆動電圧は下がるが、パルス数が増えると一塊のインクの液滴の体積Mjも増えていく。
本実施形態のプリンタ100のように、空吐出工程の共振波形の前に、揺動工程として揺動波形を先に印加しておくことで、ノズル表面の乾燥による増粘インクが攪拌されたり、加圧液室内のインクが動いたりする。これにより、共振駆動の際に所望の圧力共振に入り易く、吐出が安定する。
実施例1のように、加圧液室である個別液室14の圧力共振を利用した吐出波形を使うことで、極低温環境であっても吐出電圧を下げることができる。
次に、本実施形態のプリンタ100の二つ目の実施例(以下、「実施例2」と呼ぶ)について説明する。
図12は、実施例2のプリンタ100で空吐出を行うときの圧電アクチュエータ200に印加される電圧の経時変化(駆動波形)を示すものである。
図12に示すように、実施例2では、揺動工程時にインクする揺動波形を、電圧値(電圧の振幅)は空吐出工程時の吐出波形と同じ値とし、電圧を印加するときの電圧の変化の傾きを吐出波形よりも小さくしている。これにより、電圧を印加したときの発生圧力を吐出しない程度に抑えている。なお、実施例2の空吐出工程では、実施例1の空吐出工程と同様の制御を行う。
一方、実施例2は、ゆっくり大きくインクを揺する揺動動作をさせていて、個別液室14内の圧力が制御しやすく、安定している。これにより、安定した空吐出動作が実現できる。
次に、本実施形態のプリンタ100の三つ目の実施例(以下、「実施例3」と呼ぶ)について説明する。
図13は、実施例3のプリンタ100で空吐出を行うときの圧電アクチュエータ200に印加される電圧の経時変化(駆動波形)を示すものである。図13(a)は、空吐出動作の二回分の駆動波形を示したものであり、図13(b)は、図13(a)中の空吐出工程の駆動波形を拡大して示したものである。
これにより、画像保証範囲外の極低温環境でのメンテナンスが確実に実行できると共に、電気回路系統が、必要最小限の規模で設計できるので、コストダウンすることが出来る。
次に、本実施形態のプリンタ100の四つ目の実施例(以下、「実施例4」と呼ぶ)について説明する。
図14は、実施例4のプリンタ100で空吐出を行うときの圧電アクチュエータ200に印加される電圧の経時変化(駆動波形)を示すものである。
実施例4では、空吐出動作を複数回繰り返すもので、一回の空吐出動作の周期を、空吐出開始時には周期T1としていたものを、途中でT1より短い周期T2に切り替える制御を行う。これは、空吐出開始初期は、水分(溶媒)の蒸発により増粘したインクの割合が高いが、空吐出で排出していくに従い、通常のインクが供給されることで、吐出させるインクの質が変わっていくためである。
これにより、空吐出開始時には、インクが増粘していることで供給不足になり、過負圧が発生して、気泡を巻き込むようなメンテナンスの失敗を防止することができる。さらに、空吐出動作を繰り返す途中で一回の空吐出動作の周期をT2に切り替えることで、空吐出に掛かる時間を短縮している。
次に、本実施形態のプリンタ100の五つ目の実施例(以下、「実施例5」と呼ぶ)について説明する。
図15は、実施例5のプリンタ100で空吐出を行うときの圧電アクチュエータ200に印加される電圧の経時変化(駆動波形)を示すものである。
実施例5では、空吐出動作を複数回繰り返すもので、一回の空吐出動作における揺動工程の揺動回数を、空吐出開始時には揺動回数N1としていたものを、途中でN2よりも少ない揺動回数N2に切り替える制御を行う。これは、上記実施例4と同様に、空吐出開始初期は、水分(溶媒)の蒸発により増粘したインクの割合が高いが、空吐出で排出していくに従い、通常のインクが供給されることで、吐出させるインクの質が変わっていくためである。
実施例5では、一回の空吐出動作の周期も空吐出開始時から途中で切り替えているが(周期T1→周期T2)、揺動回数を途中で途中で切り替える制御では、一回の空吐出動作の周期を固定しても良い。
次に、本実施形態のプリンタ100の六つ目の実施例(以下、「実施例6」と呼ぶ)について説明する。
図16は、実施例6のプリンタ100で空吐出を行うときの圧電アクチュエータ200に印加される電圧の経時変化(駆動波形)を示すものである。図16(a)は、複数回の空吐出動作を行う空吐出の期間の全体を示す概略図である。また、図16(b)は、図16(a)中の吐出開始初期の空吐出工程の駆動波形を拡大して示したものであり、図16(c)は、図16(a)中の吐出終了間際の空吐出工程の駆動波形を拡大して示したものである。
上述した実施形態では、高粘度インクを吐出させることが難しく、本発明の効果が大きい薄膜ピエゾ方式の画像形成装置について説明を述べてきた。しかし、積層ピエゾ方式や、シェアーモードのピエゾ方式など電気機械変換を行う圧力発生素子を使った画像形成装置は、適応可能であることは明らかである。
(態様A)
インク滴等の液滴を吐出するノズル孔20等の吐出孔と、液滴となるインク等の吐出液を収容する個別液室14等の吐出液室と、吐出液室内に圧力を発生させる圧電アクチュエータ200等の圧力発生手段と、を備え、液滴を用紙S等の記録材に吐出して画像を形成する画像形成動作と、該画像形成動作時以外のときに液滴を空吐出する空吐出動作とを制御する不図示の制御部等の吐出制御手段を備るプリンタ100等の画像形成装置において、吐出制御手段は、空吐出動作として、液滴を吐出するときよりも小さい圧力が発生するように圧力発生手段を駆動して、吐出液室内の吐出液を揺動させる揺動工程を実行した後に、空吐出を行う空吐出工程を実行する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、空吐出による増粘インクの排出が安定して実施でき、それにより、メンテナンス動作としての空吐出動作の環境範囲および経過時間を広げることができる。これによりメンテナンスで消費するインク量を少なく抑えることが出来る。
(態様B)
(態様A)において、吐出制御手段は、揺動工程を実行した後に空吐出工程を実行する空吐出動作を、複数回繰り返す。
これによれば、上記実施形態について説明したように、空吐出の吐出量を制限し、吐出液の供給不足を起こさずに増粘した吐出液を排出でき、さらに、吐出液室内で吐出液の動きが止まることに起因して空吐出をしたときに吐出し難くなることを防止できる。
(態様C)
(態様B)において、温度を検知する不図示の温度センサ等の温度検知手段を有し、吐出制御手段は、温度検知手段の検知結果に基づいて、一回の空吐出動作での揺動工程で圧力を発生させる回数と、一回の空吐出動作での空吐出工程で圧力を発生させる回数と、空吐出動作の回数と、の少なくとも一つを制御する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、環境温度の変化に対応した空吐出を実施することが出来る。
(態様D)
(態様B)または(態様C)において、複数回の空吐出動作の一回当たりの周期を、周期T1から周期T2に切り替える等、空吐出の開始時から少なくとも一度は、より短い周期に切り替える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、空吐出開始時に周期を長くすることで気泡を巻き込むことを抑制しつつ、途中で短い周期に切り替えることで、複数回の空吐出動作の全てが終わるまでに掛かる時間を短縮することができる。
(態様E)
(態様B)乃至(態様D)の何れかの態様において、複数回の空吐出動作の一回当たりの揺動工程での揺動回数は、揺動回数N1から揺動回数N2に切り替える等、空吐出の開始から少なくとも一度は、より少ない揺動回数に切り替える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、空吐出開始初期と終了間近の吐出状態を揃えることが出来るので、空吐出によるインク液滴の吐出速度が遅過ぎたり、速過ぎたりすることを防止できる。
(態様F)
(態様B)乃至(態様E)の何れかの態様において、空吐出工程で圧力を発生させる回数は複数回であり、その複数回の周期は、パルス間隔Tc’をパルス間隔Tに切り替える等、空吐出の開始から少なくとも一度は、より短い周期に切り替える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、空吐出開始初期の増粘インクも確実に吐出して、空吐出開始初期と空吐出終了間近の吐出状態を揃えることが出来る。よって、空吐出によるインク液滴の吐出速度が遅過ぎたり、速過ぎたりすることを防止して、ノズル面への付着など吐出不良につながるメンテナンスの失敗を防止できる。
(態様G)
(態様A)乃至(態様F)の何れかの態様において、圧力発生手段は、吐出液室を形成する少なくとも一面に形成された振動板層55等の振動板に、圧電素子56等の圧電膜を形成したものである。
これによれば、上記実施形態について説明したように、所謂、薄膜ヘッドであり、吐出液からの圧力の影響を受けやすく、増粘した吐出液を吐出し難いが、空吐出工程の前に揺動工程を実施することで、増粘した吐出液を安定して吐出できる。
(態様H)
(態様A)乃至(態様G)の何れかの態様において、長期放置後に行う上記空吐出動作における空吐出工程で圧力を発生させる回数は複数回であり、その複数回の周期は、吐出液室のヘルムホルツ共振周期で行われる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、圧力共振を利用した吐出波形を使うことで、長時間放置によって増粘した吐出液であっても空吐出に要する電圧を下げることができる。
(態様I)
(態様A)乃至(態様H)の何れかの態様において、その装置における画像保証範囲外となる低温環境で行う空吐出動作における空吐出工程で圧力を発生させる回数は複数回であり、その複数回の周期は、吐出液室のヘルムホルツ共振周期で行われる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、圧力共振を利用した吐出波形を使うことで、極低温環境であっても吐出電圧を下げることができる。
(態様J)
(態様A)乃至(態様I)の何れかの態様において、圧力発生手段に印加する電圧の駆動波形について、揺動工程で印加する駆動波形が、空吐出工程で印加する該駆動波形よりも電圧の振幅が小さくなるように設定する。
これによれば、上記実施例1について説明したように、液滴を吐出するときよりも小さい圧力が発生させ、吐出液室内の吐出液を揺動させる揺動工程を実現できる。
(態様K)
(態様A)乃至(態様J)の何れかの態様において、圧力発生手段に印加する電圧の駆動波形について、揺動工程で印加する該駆動波形が、空吐出工程で印加する該駆動波形よりも電圧の変化率が小さくなるように設定する。
これによれば、上記実施例2について説明したように、吐出液室内の吐出液を大きく、ゆっくりと揺らすことができ、液滴を吐出するときよりも小さい圧力が発生させ、吐出液室内の吐出液を揺動させる揺動工程を実現できる。
(態様L)
(態様A)乃至(態様K)の何れかの態様において、吐出孔と、吐出液室と、圧力発生手段と、からなる液滴吐出部を複数備え、圧力発生手段に印加する電圧の駆動波形について、その装置における画像保証範囲外となる低温環境で空吐出工程で印加する駆動波形は、その装置における画像保証範囲内となる温度で空吐出工程で印加する駆動波形よりも電圧の変化率が大きくなるように設定し、さらに、電圧を印加する圧力発生手段の数を制限する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、一度に駆動する圧力発生手段を制限することで、液滴吐出機構全体に流れる最大電流を画像保証範囲での駆動時の最大電流よりも小さくすることが可能となる。駆動する圧力発生手段の数を絞ることで、最大電流を規格内に収めつつ、駆動した圧力発生手段による吐出力の増大を図ることができる。
(態様M)
(態様A)乃至(態様L)の何れかの態様において、吐出液室とは反対側の吐出孔が形成されたノズル面等の吐出面を覆うキャッピング部材を備え、空吐出動作を行うときには、吐出面をキャッピング部材で覆い、キャッピング部材内に液滴を空吐出する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、空吐出した吐出液を回収することができる。
2 ノズル基板
3 保護基板
4 シリコン基板
14 個別液室
15 流体抵抗部
18 共通液室
20 ノズル孔
24 個別インク供給室
51 記録ヘッド
55 振動板層
56 圧電素子
60 個別供給口
100 プリンタ
101 キャリッジ
102 インクカートリッジ
103 印字機構部
104 給紙機構部
107 主ガイドロッド
108 従ガイドロッド
112 タイミングベルト
116 搬送ローラ
127 回復装置
200 圧電アクチュエータ
Claims (13)
- 液滴を吐出する吐出孔と、
該液滴となる吐出液を収容する吐出液室と、
該吐出液室内に圧力を発生させる圧力発生手段と、を備え、
該液滴を記録材に吐出して画像を形成する画像形成動作と、該画像形成動作時以外のときに該液滴を空吐出する空吐出動作と、を制御する吐出制御手段を備える画像形成装置において、
上記吐出制御手段は、上記空吐出動作として、上記液滴を吐出するときよりも小さい圧力が発生するように上記圧力発生手段を駆動して、上記吐出液室内の吐出液を揺動する揺動工程を実行した後に、空吐出を行う空吐出工程を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記吐出制御手段は、上記揺動工程を実行した後に上記空吐出工程を実行する上記空吐出動作を、複数回繰り返すことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2の画像形成装置において、
温度を検知する温度検知手段を有し、
上記吐出制御手段は、該温度検知手段の検知結果に基づいて、一回の上記空吐出動作での上記揺動工程で圧力を発生させる回数と、一回の該空吐出動作での上記空吐出工程で圧力を発生させる回数と、該空吐出動作の回数と、の少なくとも一つを制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2または3の画像形成装置において、
複数回の上記空吐出動作の一回当たりの周期を、空吐出の開始時から少なくとも一度は、より短い周期に切り替えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2乃至4の何れかの画像形成装置において、
複数回の上記空吐出動作の一回当たりの上記揺動工程での揺動回数は、空吐出の開始から少なくとも一度は、より少ない揺動回数に切り替えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2乃至5の何れかの画像形成装置において、
上記空吐出工程で圧力を発生させる回数は複数回であり、その複数回の周期は、空吐出の開始から少なくとも一度は、より短い周期に切り替えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6の何れかの画像形成装置において、
上記圧力発生手段は、上記吐出液室を形成する少なくとも一面に形成された振動板に、圧電膜を形成したものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至7の何れかの画像形成装置において、
長期放置後に行う上記空吐出動作における上記空吐出工程で圧力を発生させる回数は複数回であり、その複数回の周期は、上記吐出液室のヘルムホルツ共振周期で行われることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至8の何れかの画像形成装置において、
その装置における画像保証範囲外となる低温環境で行う上記空吐出動作における上記空吐出工程で圧力を発生させる回数は複数回であり、その複数回の周期は、上記吐出液室のヘルムホルツ共振周期で行われることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至9の何れかの画像形成装置において、
上記圧力発生手段に印加する電圧の駆動波形について、上記揺動工程で印加する該駆動波形が、上記空吐出工程で印加する該駆動波形よりも電圧の振幅が小さくなるように設定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至10の何れかの画像形成装置において、
上記圧力発生手段に印加する電圧の駆動波形について、上記揺動工程で印加する該駆動波形が、上記空吐出工程で印加する該駆動波形よりも電圧の変化率が小さくなるように設定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至11の何れかの画像形成装置において、
上記吐出孔と、上記吐出液室と、上記圧力発生手段と、からなる液滴吐出機構を複数備え、
該圧力発生手段に印加する電圧の駆動波形について、その装置における画像保証範囲外となる低温環境で上記空吐出工程で印加する該駆動波形は、その装置における画像保証範囲内となる温度で該空吐出工程で印加する該駆動波形よりも電圧の変化率が大きくなるように設定し、さらに、電圧を印加する該圧力発生手段の数を制限することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至12の何れかの画像形成装置において、
上記吐出液室とは反対側の上記吐出孔が形成された吐出面を覆うキャッピング部材を備え、
上記空吐出動作を行うときには、該吐出面を該キャッピング部材で覆い、該キャッピング部材内に上記液滴を空吐出することを特徴とする画像形成装置。
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