JP2014057405A - 電動機駆動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電動機を連結して駆動する電動機駆動システムにおいて、トルクの脈動を低減する具体的な電動機連結手段をもった電動機駆動システムを提供する。
【解決手段】第1電動機側の連結部20Aには、キー溝25を有する嵌合穴26が設けられており、第2電動機側の連結部20Bには、キー27を有する突起28が設けられている。また、キー27は、キー溝25に対して機械角θofmだけずれた角度の位置に設けられている。この機械角θofmは、電動機のスロット数をS、連結する電動機の台数をNとすると、θofm=360/(S・N)を満足する角度である。キー溝25とキー27および嵌合穴26と突起28を嵌め合わせることで第1電動機と第2電動機とを連結する。
【選択図】図6

Description

この発明は、複数台の電動機を連結して駆動する電動機駆動システムに関する。
複数の電動機の回転軸をそれぞれ連結して駆動することにより必要な出力を得る技術が知られている(例えば特許文献1)。この技術によれば、個々の電動機の出力を加算した総出力を得ることができる。
ところで、一般に、正弦波の電流を電動機に与えたとしても、電動機のトルクは一定とはならず、そのトルクには脈動(リプル)が生じる。複数の電動機を連結して駆動した場合、個々の電動機において発生するトルクの脈動は小さくても、その電動機を連結することで個々の電動機のトルクが加算されるため、トルクの脈動も加算されることとなる。これにより、例えば同じ出力の電動機を2台連結して駆動すると、最悪の場合、個々の電動機のトルクの脈動の2倍の変化をもったトルクの脈動が発生することとなる。
そこで、特許文献2に、複数の電動機を連結して駆動することによりトルクを大きくするとともに、トルクの脈動を低減する技術が開示されている。特許文献2に開示された技術は、複数の直流モータをその回転軸が平行となるように配置すると共に、回転子または固定子をトルクの脈動を打ち消すような角度でそれぞれ配置して、その複数の直流モータを連結するというものである。
特開平4−190665号公報 特開平8−9602号公報
しかし、特許文献2は、トルクの脈動を打ち消すための複数のモータの連結の態様を具体的に開示していない。
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、複数の電動機を連結して駆動する電動機駆動システムにおいて、トルクの脈動を低減する具体的な電動機連結手段をもった電動機駆動システムを提供することを目的としている。
この発明は、複数の同期電動機を具備し、上記同期電動機のスロット数をS、極数をP、台数をNとしたとき、各同期電動機のトルクの脈動の位相が、各同期電動機間で360/(S/(P/2))/N度の電気角だけ互いにずれるように各同期電動機の回転軸を連結したことを特徴とする電動機駆動システムを提供する。
この発明によれば、各同期電動機のトルクの脈動の位相が、各同期電動機間で360/(S/(P/2))/N度の電気角だけ互いにずれるように各同期電動機の回転軸を連結することで、電動機駆動システムのトルクの脈動を低減することができる。また、360/(S/(P/2))/N度の電気角を機械角で表すと、360/(S・N)度となる。このため、各同期電動機の固定子鉄心に対する回転子鉄心の相対角度が、各同期電動機間で360/(S・N)度の機械角だけ互いにずれるように各同期電動機を連結した場合も同様に、電動機駆動システムのトルクの脈動を低減することができる。
この発明の一実施形態である電動機駆動システム1の構成を示す概略図である。 同実施形態である電動機駆動システム1の電動機連結手段の原理について説明するための電動機10の回転軸に垂直な断面における断面図である。 電動機10に正弦波電流を供給して単独で運転させたときのトルクの脈動を電磁界解析により解析した結果を示す図である。 図3の電磁界解析結果を基にして重ね合わせることにより、電動機10と同じ構造(すなわち4極24スロット)の電動機10aおよび10bを連結して駆動した場合のトルクの脈動を示した図である。 図3の電磁界解析結果を基にして重ね合わせることにより、電動機10と同じ構造の電動機10a、10bおよび10cを3台連結して駆動した場合のトルクの脈動を示した図である。 同実施形態である電動機駆動システム1の連結部20を説明する図である。 この発明の変形例1である電動機駆動システムを構成する電動機10Aおよび10Bの回転子鉄心14Aおよび14Bを軸方向から見た図である。 同変形例2である電動機駆動システムを構成する電動機10Aおよび10Bの断面図である。 同変形例3である電動機駆動システムを構成する回転子鉄心14Dの円周表面に磁石22Dを備える電動機の断面図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<実施形態>
図1は、本実施形態による電動機駆動システム1の構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態による電動機駆動システム1は、2台の同性能を有する永久磁石式同期電動機(以下、単に電動機という)10Aおよび10Bを有する。電動機10Aのフレーム18Aの内部には、概円筒形の固定子鉄心12Aが設置されている。回転子鉄心14Aは、固定子鉄心12Aの内周面と所定の間隙を挟んで対向し、回転自在に配設されている。回転子鉄心14Aの回転中心には、回転子鉄心14Aの回転を電動機10Aのトルクとして取り出すためのシャフト16Aが設けられている。電動機10Bについても、電動機10Aと同様に、フレーム18Bの内部に固定子鉄心12B、回転子鉄心14Bおよびシャフト16Bがそれぞれ設けられている。そして、電動機駆動システム1では、電動機10Aのシャフト16Aと電動機10Bのシャフト16Bとが連結部20により連結されている。これにより、電動機10Aのシャフト16Aと電動機10Bのシャフト16Bは、一体として回転する。そして、電動機駆動システム1は、電動機10Bにおいて連結部20とは反対側の端面から電動機10Bの外側に突き出ているシャフト16Bを介して電動機10Aおよび10Bの合成トルクを出力する。
本実施形態による電動機駆動システム1では、電動機10Aおよび10Bを連結して駆動したときに生ずるトルクの脈動の増大を低減するように電動機10Aのシャフト16Aと電動機10Bのシャフト16Bとが連結部20を介して連結されている。このトルクの脈動を低減する具体的な電動機連結手段については、後に詳述する。本実施形態による電動機駆動システム1の特徴は、このトルクの脈動を低減する具体的な電動機連結手段にある。
次に、本実施形態による電動機駆動システム1における具体的な電動機連結手段の原理について説明する。いま、単独で運転している(連結していない)電動機10を想定する。図2は、電動機10の回転軸に対して垂直な断面を示す断面図である。図2に示すように、電動機10は、回転子鉄心14に4極の磁極を有し、固定子鉄心12に24個のスロット30を有する4極24スロットの電動機である。より詳細に説明すると、回転子鉄心14には、90°毎にN極22NとS極22Sが交互に現われるように回転子鉄心14の内部に永久磁石22が設けられている。すなわち、回転子鉄心14は、N極22Nが2極とS極22Sが2極の合計4極の磁極(換言すると、2対の磁極対)を有している。また、固定子鉄心12の内周側面には、回転磁界を発生させるための巻線(図示略)を収容するスロット30が、等角度毎(すなわち15°毎)に24個設けられている。
なお、回転子鉄心14に設けられる永久磁石22は、希土類磁石、フェライト磁石等、様々な種類の磁石であって良い。また、固定子鉄心12のスロット30に収容される巻線の巻線方式は、集中巻きまたは分布巻きのいずれであっても良い。
図3は、図2に示す電動機10に正弦波電流を供給して単独で運転させたときのトルクの脈動を電磁界解析により解析した結果を示す図である。図3の横軸は、電動機10を運転させたときの各時間における回転子鉄心14の位置を電気角で示している。電気角は、回転子鉄心14の位置(角度)を電気的に表したものであり、電気角360°(1周期)は、電動機10に供給する正弦波電流の1周期に対応している。これに対して、回転子鉄心14の位置(角度)を機械的に表したものが機械角である。ここで、電気角360°に対応する機械角は、360°(1周期)を極対数(すなわち極数/2)で除したものである。図2に示す電動機10は、4極(すなわち2極対)電動機であるため、電気角360°に対応する機械角は、360/(4極/2)=180°である。すなわち、正弦波電流が電動機10に1周期分供給されたとき、回転子鉄心14は、機械角で180°回転する。また、電動機10の固定子鉄心12は24個のスロット30を有しているため、回転子鉄心14は、180°回転する間に、12個のスロット30を通過する。すなわち、電動機10では、供給する正弦波電流1周期(換言すると電気角360°)あたりに、回転子鉄心14が12個のスロット30を通過するということである。また、図3に示すように、電動機10のトルクは、電気角が0°から360°の1周期の間に12回(12次)脈動している。これは、回転子鉄心14が電気角360°あたりに12個のスロット30を通過するということに対応している。これらより、電動機10では、供給する正弦波電流1周期(電気角360°)の間に、回転子鉄心14が通過するスロット30の個数分である12回の磁気的な吸引および反発が発生し、結果として、12次のトルクの脈動が発生している。
上述したように、トルクの脈動次数は、電気角360°あたりに回転子鉄心14が通過するスロット数であるため、トルクの脈動次数は、スロット数を極対数(すなわち極数/2)で除した値となる。すなわち、トルクの脈動次数は、スロット数をS、極数をPとすると、S/(P/2)と表すことができる。図2の4極24スロットの電動機10の場合、トルクの脈動次数は、24/(4/2)=12となる。
また、電気角で表したトルクの脈動の周期は、電気角360°(1周期)をトルクの脈動次数で除した値となる。すなわち、電気角で表したトルクの脈動の周期は、360/(S/(P/2))と表すことができる。図2の4極24スロットの電動機10の場合、電気角で表したトルクの脈動の周期は、360/(24/(4/2))=30°となる。
次に、電動機10と同じ構造の電動機を2台連結して駆動した場合のトルクの脈動について説明する。図4は、図3の電磁界解析結果を基にして重ね合わせることにより、電動機10と同じ構造(すなわち4極24スロット)の電動機10aおよび10bを連結して駆動した場合のトルクの脈動を示した図である。図4の横軸は、図3と同様に電気角である。図4では、電動機10aおよび10bの回転軸間の角度を揃えてそれらの回転軸を連結して駆動した場合の合成トルクの脈動を上段の1点鎖線T2−1で示している。図4に示すように、電動機10aおよび10bを回転軸間の角度を揃えてそれらの回転軸を連結して駆動すると、電動機10aのトルクの脈動周期と電動機10bのトルクの脈動周期が重なり、合成トルクは大きく脈動する。
そこで、電動機10aのトルクの脈動の位相と電動機10bのトルクの脈動の位相とをトルクの脈動の半周期分の位相差をもって互いにずらすことでトルクの脈動周期の重なりを防止する。図4では、電動機10aで発生するトルクの脈動を下段の細い実線T2−10aで示し、電動機10bで発生するトルクの脈動を下段の破線T2−10bで示している。図4のトルクの脈動T2−10aおよびT2−10bの周期はそれぞれ電気角で30°である。そして、トルクの脈動T2−10bは、トルクの脈動T2−10aに対して、トルクの脈動の半周期分である15°だけ位相がずれている。
図4では、電動機10aおよび10bのトルクの脈動の位相がトルクの脈動周期の半周期だけ互いにずれるように電動機10aおよび10bのそれぞれの回転軸を連結して駆動した場合の合成トルクの脈動を上段の太い実線T2−2で示している。図4に示すように、トルクの脈動の位相がずれるように回転軸を連結して駆動した場合の合成トルクの脈動T2−2は、回転軸間の角度を揃えて(すなわち、トルクの脈動の位相を揃えて)回転軸を連結して駆動した場合の合成トルクの脈動T2−1に比べ、合成トルクの脈動の変化幅が減少している。このように、電動機10aおよび10bのトルクの脈動の位相がトルクの脈動周期の半周期だけ互いにずれるように電動機10aおよび10bのそれぞれの回転軸を連結して駆動することで、電動機10aおよび10bの合成トルクの脈動を減少させることができる。
次に、電動機10と同じ構造の電動機を3台連結して駆動した場合のトルクの脈動について説明する。図5は、図3の電磁界解析結果を基にして重ね合わせることにより、電動機10と同じ構造(すなわち4極24スロット)の電動機10a、10bおよび10cを3台連結して駆動した場合のトルクの脈動を示した図である。図5の横軸は、図4と同様に電気角である。図5では、電動機10a、10bおよび10cを回転軸間の角度を揃えてそれらの回転軸を連結して駆動した場合の合成トルクの脈動を上段の1点鎖線T3−1で示している。図5に示すように、電動機10a、10bおよび10cを回転軸間の角度を揃えてそれらの回転軸を連結して駆動すると、電動機10aのトルクの脈動周期、電動機10bのトルクの脈動周期および電動機10cのトルクの脈動周期がそれぞれ重なり、合成トルクは大きく脈動する。
そこで、電動機10aのトルクの脈動の位相、電動機10bのトルクの脈動の位相および電動機10cのトルクの脈動の位相を、連結する各電動機間でトルクの脈動の1/3周期分の位相差をもって互いにずらすことでトルクの脈動周期の重なりを防止する。図5では、電動機10aで発生するトルクの脈動を下段の細い実線T3−10aで示し、電動機10bで発生するトルクの脈動を下段の破線T3−10bで示し、電動機10cで発生するトルクの脈動を下段の1点鎖線T3−10cで示している。図5のトルクの脈動T3−10a、T3−10bおよびT3−10cの周期は、それぞれ電気角で30°である。そして、トルクの脈動T3−10bは、トルクの脈動T3−10aに対して、トルクの脈動の1/3周期分である10°だけ位相がずれている。また、トルクの脈動T3−10cは、トルクの脈動T3−10bに対して、トルクの脈動の1/3周期分である10°だけ位相がずれている(換言すると、トルクの脈動T3−10cは、トルクの脈動T3−10aに対して、トルクの脈動の2/3周期分である20°だけ位相がずれている)。
図5では、電動機10a、10bおよび10cのトルクの脈動の位相が、連結する各電動機間でトルクの脈動周期の1/3周期だけ互いにずれるように電動機10a、10bおよび10cの回転軸を連結して駆動した場合の合成トルクの脈動を上段の太い実線T3−2で示している。図5に示すように、トルクの脈動の位相がずれるように回転軸を連結して駆動した場合の合成トルクの脈動T3−2は、回転軸間の角度を揃えて(すなわち、トルクの脈動の位相を揃えて)回転軸を連結して駆動した場合の合成トルクの脈動T3−1に比べ、合成トルクの脈動の変化幅が減少している。このように、電動機10a、10bおよび10cのトルクの脈動の位相が、連結する各電動機間でトルクの脈動周期の1/3周期だけ互いにずれるように電動機10a、10bおよび10cのそれぞれの回転軸を連結して駆動することで、電動機10a、10bおよび10cの合成トルクの脈動を減少させることができる。
さらに、図4および図5に示すように、連結する各電動機間でトルクの脈動周期の1/3周期だけ互いにずらして電動機3台の回転軸をそれぞれ連結して駆動した場合、連結する電動機間でトルクの脈動周期の半周期だけ互いにずらして電動機2台の回転軸を連結して駆動した場合と比べ、合成トルクの脈動の変化幅が小さい。すなわち、電動機の連結台数が多くなるほど、合成トルクの脈動の低減効果は大きい。
このように、各電動機のトルクの脈動の位相が、連結する各電動機間で、トルク脈動周期を連結台数で除した値だけ互いにずれるように各電動機の回転軸を連結することで、合成トルクの脈動を減少させることができる。このことから、電動機のスロット数をS、極数をP、連結する電動機の台数をNとすると、各電動機のトルクの脈動の位相が、連結する各電動機間で以下の式(1)の電気角θofeだけ互いにずれるように各電動機の回転軸を連結すれば、合成トルクの脈動を低減することができる。
θofe=360/(S/(P/2))/N ・・・(1)
連結する各電動機間の回転軸を電気角θofeの角度だけ互いにずれるように連結すれば、合成トルクの脈動を低減することができるが、電動機を機械的に連結する際、電動機の極数を考慮しなくてよい機械角の方が電気角より扱い易い。そこで、上記式(1)の電気角θofeを機械角θofmで示した式を以下の式(2)に示す。
θofm=360/(S・N) ・・・(2)
電動機を機械的に連結する際、各電動機の固定子鉄心に対する回転子鉄心の相対角度が、各電動機間で上記式(2)に示す機械角θofmだけ互いにずれるように各電動機の回転軸を連結する。このようにすると、各電動機のトルクの脈動の位相が、各電動機間で上記式(1)の電気角θofeだけ互いにずれるように各電動機の回転軸を連結したことと同様となる。
次に、本実施形態による電動機駆動システム1における電動機10Aと電動機10Bの連結について説明する。本実施形態による電動機駆動システム1では、電動機10Aおよび10Bの固定子鉄心12Aおよび12Bに対する回転子鉄心14Aおよび14Bの相対角度が、上記式(2)の機械角θofmだけ互いにずれるように(すなわち、電動機10Aおよび10Bのトルクの脈動の位相が、上記式(1)の電気角θofeだけ互いにずれるように)、連結部20において電動機10Aのシャフト16Aと電動機10Bのシャフト16Bが連結されている。
図6は、本実施形態による電動機駆動システム1の連結部20を説明する図である。図6(a)は、電動機10Aのシャフト16Aの先端に設けられた連結部20Aを軸方向から見た図であり、図6(b)は、電動機10Bのシャフト16Bの先端に設けられた連結部20Bを軸方向から見た図である。図6(a)に示す連結部20Aの面と図6(b)に示す連結部20Bの面とは、それぞれ対向して連結される。
図6に示すように、連結部20Aには、キー溝25を有する嵌合穴26が設けられており、連結部20Bには、キー27を有する突起28が設けられている。また、この連結部20Bのキー27は、連結部20Aのキー溝25に対して機械角θofmだけずれた角度の位置に設けられている。この機械角θofmは、上記式(2)を満足する値である。
ここで、本実施形態による電動機駆動システム1を構成する電動機10Aおよび10Bは、図2の電動機10と同じ4極24スロットの電動機である。本実施形態による電動機駆動システム1は、4極24スロットの電動機10Aおよび10Bを2台連結して駆動する構成であるため、連結部20における機械角θofmは、式(2)より、360/(24・2)=7.5°である。すなわち、図6に示す連結部20Bのキー27は、連結部20Aのキー溝25に対して7.5°だけ角度がずれている。
そして、連結部20では、連結部20Aの嵌合穴26と連結部20Bの突起28とが嵌め合わされ、連結部20Aのキー溝25と連結部20Bのキー27とが嵌め合わされる。これにより、電動機10Bのシャフト16Bが電動機10Aのシャフト16Aに対して機械角θofmだけ回転された状態でシャフト16Aとシャフト16Bとが連結される。すなわち、電動機10Aの固定子鉄心12Aに対する回転子鉄心14Aの相対角度と電動機10Bの固定子鉄心12Bに対する回転子鉄心14Bの相対角度とが機械角θofmだけ互いにずれて、電動機10Aと電動機10Bが連結されることとなる。これにより、電動機10Aのトルクの脈動の位相と電動機10Bのトルクの脈動の位相とが電気角θofeだけ互いにずれて電動機10Aと電動機10Bが連結される。
このように、本実施形態による電動機駆動システム1では、連結部20においてキー溝25およびキー27を用いることにより、固定子鉄心に対する回転子鉄心の相対角度を容易に機械角θofmだけ互いにずらして電動機10Aのシャフト16Aと電動機10Bのシャフト16Bを連結することができる。そして、固定子鉄心に対する回転子鉄心の相対角度が機械角θofmだけ互いにずれることにより、電動機10Aのトルクの脈動の位相と電動機10Bのトルクの脈動の位相とが電気角θofeだけ互いにずれるため、電動機10Aおよび10Bの合成トルクの脈動を低減することができる。
さらに、本実施形態による電動機駆動システム1では、磁極のスキューを施さなくても合成トルクの脈動を減少させることができる。これにより、本実施形態による電動機駆動システム1では、スキューによる誘起電圧の減少を回避することができ、誘起電圧を最大限利用することができるという効果も奏する。
また、本実施形態による電動機駆動システム1は、2台の電動機10Aおよび10Bを連結していたが、電動機を3台以上連結する場合においても、固定子鉄心に対する回転子鉄心の相対角度を上記式(2)の機械角θofmだけそれぞれずらして連結することにより合成トルクの脈動を減少させることができることは勿論である。例えば、4極24スロットの電動機10A、10Bおよび10Cを10A、10B、10Cの順で連結した電動機駆動システムの場合、電動機10Aの連結部のキー溝に対して機械角θofm=360/(24・3)=5°だけずらしたキーを電動機10Bの連結部に設けて、電動機10Aのキー溝と電動機10Bのキーを嵌め合わせ、電動機10Bの連結部のキー溝に対して機械角θofm=360/(24・3)=5°だけずらしたキーを電動機10Cの連結部に設けて、電動機10Bの連結部のキー溝と電動機10Cの連結部のキーを嵌め合わせれば良い。
なお、本実施形態による電動機駆動システム1では、4極24スロットの電動機10Aおよび10Bを連結する場合について説明したが、連結する電動機は、4極24スロットの電動機に限られない。電動機の極数およびスロット数が変わる場合、その極数およびスロット数により上記式(2)の機械角θofm(または上記式(1)の電気角θofe)の値を変えれば良い。
<他の実施形態>
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記実施形態による電動機駆動システム1は、電動機10A側の連結部20Aと電動機10B側の連結部20Bを機械角θofmだけずらして連結することにより電動機10Aおよび10Bを連結していた。しかし、機械角θofmだけずらして各電動機を連結する態様は、この態様に限られない。例えば、電動機10Aの回転子鉄心14Aに対して電動機10Bの回転子鉄心14Bを機械角θofmだけずらして電動機10Aおよび10Bを連結しても良い。
図7は、回転子鉄心14Aおよび14Bの回転軸部分にキー溝を有する嵌合穴を設けた場合の回転子鉄心14Aおよび14Bを軸方向から見た図である。図7に示すように、電動機10Aの回転子鉄心14Aには、回転軸の中心部にキー溝35Aを有する嵌合穴36Aが設けられており、電動機10Bの回転子鉄心14Bには、回転軸の中心部にキー溝35Bを有する嵌合穴36Bが設けられている。また、回転子鉄心14Bのキー溝35Bは、回転子鉄心14Aのキー溝35Aに対して機械角θofmだけずれた角度の位置に設けられている。そして、回転子鉄心14Aの嵌合穴36Aおよびキー溝35Aには、キー溝35Aに対応するキーを有するシャフト(図示略)が嵌め合わされ、回転子鉄心14Bの嵌合穴36Bおよびキー溝35Bには、キー溝35Bに対応するキーを有するシャフト(図示略)が嵌め合わされる。さらに、回転子鉄心14Aに嵌め合わされたシャフトと回転子鉄心14Bに嵌め合わされたシャフトは、連結部20においてそれぞれのキーの位置を揃えて連結される。これらにより、回転子鉄心14Aと回転子鉄心14Bとは、互いに機械角θofmだけ相対的に回転した状態で連結した各シャフトに固定される。このため、電動機10Aと電動機10Bとは、固定子鉄心に対する回転子鉄心の相対角度が機械角θofmだけ互いにずれて連結されることになる。
(2)また、連結部または回転子鉄心において機械角θofmだけ互いにずらして各電動機を連結する態様の他、固定子鉄心を機械角θofmだけ互いにずらして各電動機を連結する態様としても良い。図8は、固定子鉄心12Aとフレーム18Aに対して固定子鉄心12Bとフレーム18Bを機械角θofmだけずらして電動機10Aと電動機10Bを連結した場合の電動機10Aおよび10Bの断面図である。図8に示すように、電動機10Aの固定子鉄心12Aとフレーム18Aは、スロット30A−1が台座19Aに対して鉛直上方の位置となるように台座19Aに設置されている。一方、電動機10Bの固定子鉄心12Bとフレーム18Bは、スロット30A−1に対応するスロット30B−1の位置がスロット30A−1に対して機械角θofmだけずれた位置となるように、固定子鉄心12Aとフレーム18Aに対して相対的に回転して台座19Bに設置されている。また、この変形例による電動機駆動システムでは、電動機10Aの回転子鉄心14A、シャフト16Aおよび連結部20Aは、電動機10Bの回転子鉄心10B、シャフト16Bおよび連結部20Bと回転角度を揃えて連結されている。これらにより、この変形例による電動機駆動システムでは、電動機10Aおよび10Bのシャフト16Aおよび16Bは同一回転角度で互いに連結されているが、固定子鉄心12Bとフレーム18Bが固定子鉄心12Aとフレーム18Aに対して機械角θofmだけ相対的に回転して台座19Bに設置されているため、結果として、固定子鉄心に対する回転子鉄心の相対角度が機械角θofmだけ互いにずれて電動機10Aと電動機10Bとが連結されている。
(3)本実施形態による電動機駆動システム1は、回転子鉄心の内部に永久磁石を備える電動機(IPM電動機)から構成されていた。しかし、電動機駆動システム1は、図9に示すような、回転子鉄心14Dの円周表面に永久磁石22Dを備える電動機(SPM電動機)10Dから構成されても良い。SPM電動機から構成された電動機駆動システムにおいても電動機駆動システム1と同様に、固定子鉄心に対する回転子鉄心の相対角度が機械角θofmだけ互いにずれるように各SPM電動機の回転軸を連結して駆動することにより、合成トルクの脈動を低減することができる。
(4)上記実施形態による電動機駆動システム1は、各電動機の固定子鉄心に対する回転子鉄心の相対角度が機械角θofmだけ互いにずれるように設けられたキー溝25およびキー27の嵌め合いにより電動機を連結していた。しかし、各電動機の固定子鉄心に対する回転子鉄心の相対角度が機械角θofmだけ互いにずれるように電動機を連結する手段は、キー溝25およびキー27の嵌め合いに限られない。例えば、各電動機の固定子鉄心に対する回転子鉄心の相対角度が機械角θofmだけ互いにずれるように、連結する双方の電動機の連結部に貫通穴をそれぞれ設け、その貫通穴に連結ボルトを挿通しナット等により双方の連結部を締結しても良い。
(5)本実施形態による電動機駆動システム1は、回転センサを備えた電動機から構成されても良いし、回転センサを備えていない電動機から構成されても良い。
(6)本実施形態による電動機駆動システム1は、電動機10Aのシャフト16Aと電動機10Bのシャフト16Bとを直列に配置して連結していた。しかし、電動機10Aのシャフト16Aと電動機10Bのシャフト16Bとを並列に配置しても良い。このとき、シャフト16Aに対してシャフト16Bを上記式(2)の機械角θofmだけ回転させた状態で、シャフト16Aとシャフト16Bとが同期して回転するように例えば歯車やベルトなどにより連結すれば良い。
1…電動機駆動システム、10,10A,10B,10a,10b,10c…電動機、12,12A,12B…固定子鉄心、14,14A,14B…回転子鉄心、16,16A,16B…シャフト、18A,18B…フレーム、19A,19B…台座、20,20A,20B…連結部、22…永久磁石、22N…N極、22S…S極、25,35A,35B…キー溝、26,36A,36B…嵌合穴、27…キー、28…突起、30,30A−1,30B−1…スロット。

Claims (5)

  1. 複数の同期電動機を具備し、
    上記同期電動機のスロット数をS、極数をP、台数をNとしたとき、各同期電動機のトルクの脈動の位相が、各同期電動機間で360/(S/(P/2))/N度の電気角だけ互いにずれるように各同期電動機の回転軸を連結したことを特徴とする電動機駆動システム。
  2. 複数の同期電動機を具備し、
    上記同期電動機のスロット数をS、台数をNとしたとき、各同期電動機の固定子鉄心に対する回転子鉄心の相対角度が、各同期電動機間で360/(S・N)度の機械角だけ互いにずれるように各同期電動機の回転軸を連結したことを特徴とする電動機駆動システム。
  3. 2個の同期電動機の回転軸同士を連結する連結手段であって、一方の同期電動機の回転軸に対して他方の同期電動機の回転軸を所定角度だけ回転させた状態で両同期電動機の回転軸を連結する連結手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電動機駆動システム。
  4. 前記複数の同期電動機において各々の回転軸が連結された2個の同期電動機の各回転子鉄心は、互いに所定角度だけ相対的に回転した状態で、前記連結された回転軸に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動機駆動システム。
  5. 前記複数の同期電動機において各々の回転軸が連結された2個の同期電動機は、一方の同期電動機の固定子鉄心とフレームが他方の同期電動機の固定子鉄心とフレームに対して所定角度だけ相対的に回転していることを特徴とする請求項1または2に記載の電動機駆動システム。

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