JPH0775302A - 環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機 - Google Patents

環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機

Info

Publication number
JPH0775302A
JPH0775302A JP24360893A JP24360893A JPH0775302A JP H0775302 A JPH0775302 A JP H0775302A JP 24360893 A JP24360893 A JP 24360893A JP 24360893 A JP24360893 A JP 24360893A JP H0775302 A JPH0775302 A JP H0775302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
stator
phase
pole
poles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24360893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3410520B2 (ja
Inventor
Masabumi Sakamoto
正文 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Advanced Motor Corp
Original Assignee
Japan Servo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Servo Corp filed Critical Japan Servo Corp
Priority to JP24360893A priority Critical patent/JP3410520B2/ja
Publication of JPH0775302A publication Critical patent/JPH0775302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3410520B2 publication Critical patent/JP3410520B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁
石型回転電機を,低価格,高出力,低振動,高分解能と
する。 【構成】 環状コイルでM個の,等ピッチのクロ−ポ−
ルと成る1対の極歯を形成した磁性板を励磁する3組の
固定子部分を回転子軸方向に連結・配置して固定子S1
を構成し,この固定子S1の極歯群と所定の間隙を隔て
て回転自在に設けた回転子R1はその表面にN極,S極
が交互に計2M個の等ピッチ磁化した円筒状永久磁石回
転子であって,上記3組の固定子部分は各々の相の極歯
が円周方向で同位置に,回転子軸方向で各々3組の固定
子S1の中央部と対向する回転子R1上の3点が電気角
で60°宛,順次ずれてスキュ−状磁化した回転子R1
(位相差角でスキュ−着磁)を備えて構成され,低振動
化を図るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレ−ザビ−ムプリンタ等
のドラム駆動用のステッピングモ−タとして用いて好適
な環状コイル方式のクロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例の環状コイル方式のクロ−ポ−ル
式ステッピングモ−タは2相式インナ−ロ−タ型構造の
ものであって,図7の要部縦断正面図及び図8の斜視図
に示すように構成されていた。図7及び図8において,
固定子S′は2相を構成する第1の固定子部分1と第2
の固定子部分2より成り,第1の固定子部分1はその内
周側に相互に組み合わされる櫛歯状の極歯1a,1bと
これらの極歯1a,1b内に収納される環状コイル1c
とより,また,第2の固定子部分2は同様に極歯2a,
2bとこれらの極歯2a,2b内に収納される環状コイ
ル2cとより構成される。ここで,極歯1aと2aは電
気角で例えば90°ずれて配置されている。R′は回転
子で,この回転子R′は外周側に円周方向にN,S極が
交互に配置されるように着磁された永久磁石3,中子
4,回転子軸5より構成され,回転子軸5は軸受6a,
6bを介して固定子S′に支承されるこの場合,固定子
S′の各相のクロ−ポ−ルの分割角ピッチと回転子R′
の着磁ピッチ角は相互に一致するように構成されてい
る。また,図示は省略するが実開平4−101269号
公報に記載の先行技術として,固定子を電気角で120
°ずらして配置した環状コイル式多相電動機の例もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記の2相クロ
−ポ−ル式永久磁石型ステッピングモ−タの場合,その
構成上,次のような問題点があった。 2相式の構造のため,ステップ角(分解能)が小さく
できない。たとえば,40mm径のインナ−ロ−タ型の
もので,ステップ角は7.5°程度が限度であった。 振動が大きい。 励磁時のトルクが小さい。 また,前述の先行技術のものは,3相巻線を軸方向に配
置した点では本発明のものと類似構造のものであるが,
次のような問題点があった。 この先行技術のものは固定子を120°ずつずらす構
成であったため,実際上各ポ−ルの位置決めのために計
6個のポ−ルが3種類の異なった部品となり,部品点数
が多くなる。 回転子は単体でしか磁化できないため,組立て時に鉄
粉を吸引し,異音の発生原因となり易い。 固定子を構成する3つの相の固定子部分が軸方向に連
結しているため,中央のコイルとその両端のコイルで相
互インダクタンスが異なり,回転振動の要因ともなって
いた。 本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決するよ
うにした環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石
型回転電機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の環状コイル方式
の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機は,上記課題
を解決するために,インナ−ロ−タ型のものでは,環状
コイルにより,その内側に磁性体により相互に組み合わ
されるように形成した1対の各M個の,等ピッチのクロ
−ポ−ルと成る極歯を形成したステ−タポ−ルを回転子
軸方向に所定の間隙を隔てて,円周方向に互いに180
°/M,即ち,1/2ピッチずれて組み合わされ,2M
個の極歯が交互に異極性に磁化されるようにした3組の
固定子部分を回転子軸方向に連結・配置して固定子を構
成し,この固定子の極歯群と所定の間隙を隔てて回転自
在に設けた回転子はその表面にN極,S極が交互に計2
M個の等ピッチ磁化した円筒状永久磁石回転子であっ
て,上記3組の固定子部分は各々の相の極歯が円周方向
で同位置にくるように配置し,回転子軸方向での各々の
3組の固定子部分の中央部と対向する回転子上の3本の
周方向線上で軸方向に順次,電気角で同極性磁極が60
°ずつずれてスキュ−状に磁化されるか,または磁気的
にスキュ−磁化と略等価に磁化され隣接磁極も異極性同
状磁化されるように構成した。また,アウタ−ロ−タ型
のものでは,上記インナ−ロ−タ型の固定子において,
極歯をステ−タポ−ルの外周側に配置するように形成し
てアウタ−ロ−タ型の固定子を構成し,この外周に配置
される上記インナ−型回転子と同一技術で成る回転子を
設けて構成した。また,インナ−ロ−タ型の場合,円筒
状永久磁石回転子の代わりに,クロ−ポ−ル式回転子を
用い,このクロ−ポ−ル式回転子を,M個の磁性体から
成るクロ−ポ−ルと成る1対の極歯で永久磁石を挟持
し,極歯は互いに1/2ピッチ(180°/M)ずらし
て構成される回転子部分を3組回転子軸方向に上記3組
の固定子部分に所定の間隙を介して対向するように配置
して構成し,回転子軸方向に2極磁化し,各3組の回転
子の各々の同極性ポ−ルは順次,電気角で60°ずつず
れるように構成しても良い。また,固定子側に配置され
る3個の固定子部相互間は非磁性材で磁気的に絶縁する
構成とすることが望ましい。さらに,上記固定子側に形
成されるクロ−ポ−ルとなる極歯を,これら構成材であ
る磁性体に複数個のスリットを設ける構成で置換しても
良い。
【0005】
【作用】本発明のものは,上記のように3相式に構成さ
れるから,従来の2相式のものに比べて同じ極対数の着
磁のロ−タであっても,ステップ角は相数と極対数の積
で180°を割った商となるため,2/3に小さくでき
る。また,2相式のものに比べ振動も小さくできる。さ
らに,1相励磁したときのトルクをT0とすると,従来
の2相ステッピングモ−タでは2相励磁のときのトルク
が√2T0であるのに対し,本発明のものでは2相励磁
のときのトルクは√3T0に増大できる。また,3相式
の従来方式のものに比べても,固定子をずらさないで,
6個のポ−ルは同一品で良く,部品点数が減り,またス
キュ−着磁で位相差を持たせているため,回転が滑らか
となり,低振動に有利となる。また,固定子の相間を磁
気的に絶縁すると,各相のトルクが均一となってバラン
スし,低振動化がさらに増進する。
【0006】
【実施例】以下図1乃至図5に示す各実施例により本発
明を具体的に説明する。なお,各実施例としては,環状
コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型ステッピン
グモ−タに本発明を適用した場合について説明する。 実施例1:図1(A),(B)は夫々本発明の実施例1
を示す要部縦断正面図及び斜視図である。各図におい
て,11,12及び13は夫々各相用の第1,第2及び
第3の環状の固定子部分で,夫々1枚の磁性板の内周側
に対向して組み合わされ,クロ−ポ−ルを形成するM個
の櫛歯状の極歯11a,11b;12a,12b及び1
3a,13bを備え,これらの極歯が,たとえば,添字
aのものがN極なら,添字bのものはS極というように
夫々異極性に磁化するようにし,図示のようにこれら3
組の固定子部分11〜13が回転子軸方向に一体となる
ように各相の添字a及びbの極歯は同方向に内周上で同
位置となるように配置,連結されて1個の固定子S1を
構成している。なお,11c〜13cは夫々各固定子部
分11〜13内にボビン11d〜13dを介して収納さ
れる環状コイルである。R1は固定子S1の内周側に所
定の空隙を隔てて回転自在に配置される円筒状永久磁石
回転子で,この回転子R1は図示のように外周部にN
極,S極が交互に各M個,等ピッチで磁化された多極の
円筒状永久磁石14,中子15,回転子軸16より成
り,この回転子軸16は軸受17a及び17bにより固
定子S1側に支承されるようになっている。
【0007】図1及び図2において,各固定子部分11
〜13における環状コイルにより励磁される1対のクロ
−ポ−ルとなる極歯と回転子との関係は次のような条件
を満足するように構成することが必要である。この条件
を図2により説明する。図2は本発明の図1(A)また
は図1(B)の回転子の磁極部分の一例を示すものであ
る。a〜gの方向は回転子軸方向であり,a〜cの幅が
1相分固定子と対向する部分で,その中央部と対向する
回転子の円周上の線がbである。同様に,c〜eが2相
分の固定子と対向する回転子部,また,e〜gが3相分
の固定子と対向する回転子部であり,d及びfが各々の
中心線である。h〜mは回転子の円周方向位置を示し,
また,h〜jが例えばN極,j〜mがS極の磁極幅を示
す。i及びkが夫々その中心線であり,磁束密度のピ−
ク点でもある。図示したようにiとbの交点とkとbの
交点のなす円弧角が電気角で180°であり,本発明の
ポイントはiと各々b,d,fなる各固定子相の中央部
と対向する線とのなす円弧角が電気角で60°とし,k
と各々b,d,f線との交点による円弧角も同様60°
となるスキュ−状の磁極(N極のピ−ク線がi,S極の
ピ−ク線がk)に磁化することによって固定子のポ−ル
を各相ずらさないで回転可能にしたことである。
【0008】従来技術で着磁にスキュ−を設けることは
ブラシレスモ−タ等で行っている例があるが,この目的
は鎖交磁束密度を正弦波に近づけるためのものであり位
相角よりはそのスキュ−角は小さい。本発明はスキュ−
のずらし角を実効的に回転子の位相差角と一致させるこ
とで,回転駆動が可能となり,しかも従来のスキュ−効
果に近い鎖交磁束の正弦波に近づく効果も得られる。本
発明によるスキュ−方式は上述の図2でiとb,d,f
なる点が円孤角で電気角60°(kとb,d,fも同
じ)ずれていれば必ずしもiは回転子外周を直線的に斜
めに走る直線的でなくても良い。上記の3点で60°ず
れていればその途中は一部曲線であっても一部回転子軸
に平行な直線が含まれていても固定子と対向するa〜c
間,c〜e間,e〜f間の着磁形状が同一であればその
様な非直線形であっても良い。なお,iを中心線にした
h〜jなるN極と,kを中心線としたj〜mなるS極は
各々M個均等に円周上に分布することになる。本構造の
回転機の3相巻線に3相交流電流を流せば同期電動機と
して駆動できるし,3個のコイルに120°位相の異な
る通電の正負に反転する直流電流を流し,外部の指令に
より相電流を切り替えるようにすれば3相のステッピン
グモ−タとして動作させることができる。2相励磁時の
出力トルクは1相励磁時のトルクのベクトル合成で得ら
れるが,2相機と3相機で1相分の発生トルクが同一の
0の場合,2相機ではベクトルの成す角がその位相角
から90°のため,2相励磁時のトルクは√2T0とな
るが,本発明の3相機のものでは,その位相角が60°
のため,2相励磁時のトルクは√3T0となり,実際に
使用する場合は2相機でも3相機でも殆どが2相励磁で
使用されるため,本発明の3相機の方がトルクを大とす
ることができる。なお,実施例1の構成を示した図1
(A),(B)は図示の都合上,縦向きに描いている
が,本発明の用途であるOA機器用としては横向きに配
置して使用される。
【0009】実施例2:本発明の実施例2の構成を図3
及び図4に示す。図3は1相分の回転子部分24の構成
部品の分解斜視図である。即ち,本実施例の回転子部分
24は,同図に示すように,クロ−ポ−ルとなる1対の
極歯24a,24bを外周部に形成した2枚の磁性板2
4A,24Bを相互に各極歯24a,24bが所定間隔
を隔てて噛み合うように組み合わせ配置し,その内部に
円筒状の永久磁石回転子部分24cを挟持するようにし
て構成される。この時,回転子軸は非磁性材であること
が必要である。ほかの2相分の回転子部分25,26も
回転子部分24と同様に構成して,これら3組の回転子
部分24〜26を同一軸位置で非磁性材のスペ−サ2
7,28で連結して図4に示すようなクロ−ポ−ル式回
転子R2を構成する。また,本実施例の固定子S2は,
実施例1の固定子S1と同等のもので良く,図4に示す
ように3組の固定子部分21〜23より成り,各組の固
定子部分21〜23はクロ−ポ−ルとなる極歯を備えた
ステ−タポ−ル21a,22a,23a,これらのステ
−タポ−ル21a〜23a内にボビン21b〜23bを
介して収納される環状コイル21c〜23cにより構成
される。なお,29は回転子軸,29a及び29bは夫
々軸受である。ところで,本実施例の回転子R2は上記
固定子S2の内周部に所定間隙を隔てて回転可能に設け
られ,組立て後に図3に示すような回転子軸方向の各端
面にN,S極の2極磁化をすれば良い。従って,本実施
例のものでは,多極の着磁器は不要であり,また,回転
子からの磁力も実施例1の場合よりも大となり,高出力
のモ−タとなる。また,実施例1のものでは,回転子R
1を構成する円筒状永久磁石の外周に磁化するものであ
るため,回転子単体で磁化した後に固定子内に装着する
ものであったから,装着時に固定子と接触した場合,磁
性粉が固定子と回転子間の間隙に入り異音等の原因とな
っていたが,このような問題は,実施例2の場合は組立
て後の着磁で良いから生じない。なお,本実施例で非磁
性材のスペ−サ27,28を3個の回転子の相間に配置
したのは,回転子部分21の永久磁石回転子部分の右側
端面に生じるS極と回転子部分22の永久磁石回転子部
分の左側端面に生じるN極並びに回転子部分22の永久
磁石回転子部分の右側端面に生じるS極と回転子部分2
6の永久磁石回転子部分の左側端面に生じるN極とが夫
々相殺するのを防止するために設けるたものである。し
たがって,スペ−サ27,28の代わりにこの部分を空
隙部とする等の各種変更が考えられる。
【0010】実施例3:本発明の実施例3の構成を図5
に示す。図5において,30は1枚の磁性板で,この磁
性板30上に図示のように2個でハ字状を形成するスリ
ット30a,30bをMの数だけ所定間隔で横方向に設
けることにより実施例1の1相分のクロ−ポ−ルとなる
極歯と同等の機能を持たせようとするものである。2相
分,3相分のポ−ルを作るスリットは図5では縦方向に
配置され,各相分のスリットが円周方向で同一位置とな
るように配置している。なお,図5のように3相分のス
リット30a,30bを形成した磁性板を図5で横方向
に環状に形成して3相分の1個のステ−タポ−ルを構成
し,この外周側に3相分の環状コイル(図示しない)を
配置して固定子S3を構成して,この固定子S3と,例
えば,図2に示す回転子R1とを組合わせて3相式のス
テッピングモ−タを構成すれば良い。なお,回転子とし
ては図4に示す回転子R2であっても良い。
【0011】本発明は以上述べた3つの実施例に限定さ
れるものではない。即ち,本発明は上記各実施例ではイ
ンナ−ロ−タ型の構成で述べたがアウタ−ロ−タ型にも
適用できる。この場合は前記した実施例1の各固定子に
形成されるクロ−ポ−ルとなる各極歯部分やこの各極歯
部分に相当する実施例3のスリットを外周側に配置する
ことにより,アウタ−ロ−タ型の固定子とし,これにア
ウタ−ロ−タ型の回転子を配置するようにすれば良い。
このように構成されるアウタ−ロ−タ型の一例としての
実施例4を,図6として示す。図6に示す実施例4は,
前記実施例1のインナ−ロ−タ型をアウタ−ロ−タ型に
構成したもので,同図において,実施例1と対応する構
成要素は図1と同一の符号を付して示した。15Aは円
筒状の永久磁石で,実施例1の回転子R1と同様,スキ
ュ−状に磁化がされているものとし,この永久磁石15
Aはカップ状の支持体15Bによって回転子軸16に取
り付けられている。16a,16bは各固定子部分11
〜13を支承する軸受である。なお,図示は省略する
が,実施例3についても同様な手法でアウタ−ロ−タ型
とすることができる。
【0012】実開平4−10269号公報に記載の先行
技術のように,回転子軸方向に3つの相が連結・配置さ
れる構造の回転電機では,中央の相のコイルの相互イン
ダクタンスが両側の相のものと異なってくるため,各相
のトルクのバランスが悪く,回転振動の要因となってい
た。なお,この点は上記した本発明の各実施例の構成の
ものでも解決されてはいない点である。この問題点を解
決するには,図示は省略するが,たとえば,図1
(A),(B)に示す実施例1の場合,固定子部分1
1,12の間及び固定子部分12,13の間に非磁性材
(例えば,非磁性ステンレス板,アルミ板)を介在させ
ることで相間を磁気的に絶縁する構成とすれば良い。な
お,この解決案はクロ−ポ−ルが固定子側に配置される
ものには同様に適用でき,図5に示すスリット方式の実
施例3や図6に示すアウタ−ロ−タ型回転電機の実施例
4にも同様に適用可能である。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるから,
従来の2相式のものに比べて次のような優れた効果を有
する。 低振動とすることができる。 高トルクとすることができる。 高分解能のもの,即ち,ステップ角を小とできる。 また,磁性薄板を積層して成るハイブリッド型の3相
ステッピングモ−タに比べ,本発明のものでは各相1枚
の磁性板で構成されるから低価格にできる。 さらに,本モ−タの回転子位置を特別のセンサを用い
ないで,コイルの電流変化等を用いて検出するセンサレ
ス駆動をすればブラシレスモ−タとも成り得るものであ
る。 また,先行技術として揚げた従来の環状コイル式の3相
電動機と比較しても次の優れた効果を有する。 固定子をずらさないで部品点数を少なくできるから,
低価格化に有利である。 スキュ−着磁で位相差を作っているため,回転時に低
振動となる。 固定子相間を磁気的に絶縁する場合は,多相のトルク
がバランスするため,脈動トルクが減少し,さらに低振
動とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成を示すもので,同図
(A)は要部縦断正面図,同図(B)はその斜視図であ
る。
【図2】図1の回転子の磁極部分の一例を示す展開図で
ある。
【図3】本発明の実施例2の構成を示す1相分の回転子
部分の構成部品を示す分解斜視図である。
【図4】図3に示す回転子部分を用いて構成した実施例
2の全体構成を示す要部縦断正面図である。
【図5】本発明の実施例3の固定子を構成する磁性板の
展開図である。
【図6】本発明の実施例4であるアウタ−ロ−タ型回転
電機の全体構成を示す半部縦断正面図である。
【図7】従来例の構成を示す要部縦断正面図である。
【図8】図7の斜視図である。
【符号の説明】
11〜13:固定子部分 11a,11b,12a,12b,13a,13b:極
歯 11c,12c,13c:環状コイル S1:固定子 R1:回転子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状コイルにより,その内側に磁性体に
    より相互に組み合わされるように形成した1対の各M個
    の,等ピッチのクロ−ポ−ルと成る極歯を形成したステ
    −タポ−ルを回転子軸方向に所定の間隙を隔てて,円周
    方向に互いに180°/M,即ち,1/2ピッチずれて
    組み合わされ,2M個の極歯が交互に異極性に磁化され
    るようにした3組の固定子部分を回転子軸方向に連結・
    配置して固定子を構成し,この固定子の極歯群と所定の
    間隙を隔てて回転自在に設けた回転子はその表面にN
    極,S極が交互に計2M個の等ピッチ磁化した円筒状永
    久磁石回転子であって,上記3組の固定子部分は各々の
    相の極歯が円周方向で同位置にくるように配置し,回転
    子軸方向での各々の3組の固定子部分の中央部と対向す
    る回転子上の3本の周方向線上で軸方向に順次,電気角
    で同極性磁極が60°ずつずれてスキュ−状に磁化され
    るか,または磁気的にスキュ−磁化と略等価に磁化さ
    れ,隣接磁極も異極性同状磁化されたことを特徴とする
    インナ−ロ−タ型の環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル
    式永久磁石型回転電機。
  2. 【請求項2】 環状コイルにより,その外側に磁性体に
    より相互に組み合わされるように形成した1対の各M個
    の,等ピッチのクロ−ポ−ルと成る極歯を形成したステ
    −タポ−ルを回転子軸方向に所定の間隙を隔てて,円周
    方向に互いに180°/M,即ち,1/2ピッチずれて
    組み合わされ,2M個の極歯が交互に異極性に磁化され
    るようにした3組の固定子部分を回転子軸方向に連結・
    配置して固定子を構成し,この固定子の極歯群と所定の
    間隙を隔てて回転自在に設けた回転子はその表面にN
    極,S極が交互に計2M個の等ピッチ磁化した円筒状永
    久磁石回転子であって,上記3組の固定子部分は各々の
    相の極歯が円周方向で同位置にくるように配置し,回転
    子軸方向での各々の3組の固定子部分の中央部と対向す
    る回転子上の3本の周方向線上で軸方向に順次,電気角
    で同極性磁極が60°ずつずれてスキュ−状に磁化され
    るか,または磁気的にスキュ−磁化と略等価に磁化され
    隣接磁極も異極性同状磁化されたことを特徴とするアウ
    タ−ロ−タ型の環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永
    久磁石型回転電機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の円筒状永久磁石回転子の
    代わりに,クロ−ポ−ル回転子を用い,このクロ−ポ−
    ル回転子を,M個の磁性体から成るクロ−ポ−ルと成る
    1対の極歯で永久磁石を挟持し,極歯は互いに1/2ピ
    ッチ(180°/M)ずらして構成される回転子部分を
    3組回転子軸方向に上記3組の固定子部分に所定の間隙
    を介して対向するように配置し,回転子軸方向に2極磁
    化し各3組の回転子の各々の同極性ポ−ルは順次電気角
    で60°ずつずれるように配置したことを特徴とするイ
    ンナ−ロ−タ型の環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式
    永久磁石型回転電機。
  4. 【請求項4】 環状コイルにより,その内側に磁性体に
    より相互に組み合わされるように形成した1対のクロポ
    −ルで1相分の固定子部分を形成し,それらの3個の固
    定子部分を回転子軸方向に連結して3相の固定子を構成
    し,この固定子の極歯群と所定の間隙を隔てて回転自在
    に設けた永久磁石を有する回転子とより成る3相クロポ
    −ル式永久磁石型回転電機において,上記回転子軸方向
    に連結した3個の固定子部分の内の中央の固定子部分の
    両側に非磁性材を介在させたことを特徴とする環状コイ
    ル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機。
  5. 【請求項5】 固定子側のクロ−ポ−ルとなる極歯を形
    成する代わりに,当該極歯を形成すべき固定子の磁性体
    の部分に複数個のスリットを設けるようにした請求項1
    又は2或いは4のいずれかに記載の環状コイル方式の3
    相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機。
JP24360893A 1993-09-06 1993-09-06 環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機 Expired - Fee Related JP3410520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24360893A JP3410520B2 (ja) 1993-09-06 1993-09-06 環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24360893A JP3410520B2 (ja) 1993-09-06 1993-09-06 環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0775302A true JPH0775302A (ja) 1995-03-17
JP3410520B2 JP3410520B2 (ja) 2003-05-26

Family

ID=17106350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24360893A Expired - Fee Related JP3410520B2 (ja) 1993-09-06 1993-09-06 環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3410520B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5973426A (en) * 1995-11-16 1999-10-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Motor
US7105974B2 (en) 2003-11-07 2006-09-12 Denso Corporation AC motor having stator windings formed as loop coils, and control apparatus for the motor
CN100373753C (zh) * 2001-09-25 2008-03-05 美蓓亚株式会社 电动机,尤其是电子整流式直流电动机
JP2008079384A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd モータ、及びそれを用いたファン装置
WO2008087068A1 (de) * 2007-01-17 2008-07-24 Robert Bosch Gmbh Elektrische maschine, insbesondere synchronmotor mit elektrischer kommutierung
JP2015002584A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 アスモ株式会社 ロータ及びモータ
US9887608B2 (en) 2013-01-24 2018-02-06 Asmo Co., Ltd. Rotor, stator and motor
US10411528B2 (en) 2015-10-22 2019-09-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Motor and motor control circuit

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5973426A (en) * 1995-11-16 1999-10-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Motor
CN100373753C (zh) * 2001-09-25 2008-03-05 美蓓亚株式会社 电动机,尤其是电子整流式直流电动机
US7105974B2 (en) 2003-11-07 2006-09-12 Denso Corporation AC motor having stator windings formed as loop coils, and control apparatus for the motor
JP2008079384A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd モータ、及びそれを用いたファン装置
WO2008087068A1 (de) * 2007-01-17 2008-07-24 Robert Bosch Gmbh Elektrische maschine, insbesondere synchronmotor mit elektrischer kommutierung
US9887608B2 (en) 2013-01-24 2018-02-06 Asmo Co., Ltd. Rotor, stator and motor
US10862380B2 (en) 2013-01-24 2020-12-08 Denso Corporation Rotor, stator and motor
JP2015002584A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 アスモ株式会社 ロータ及びモータ
US10411528B2 (en) 2015-10-22 2019-09-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Motor and motor control circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JP3410520B2 (ja) 2003-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3169276B2 (ja) ハイブリッド形ステッピングモータ
US6172438B1 (en) Two-phase permanent-magnet electric rotating machine
US4424463A (en) Apparatus for minimizing magnetic cogging in an electrical machine
JP2652080B2 (ja) ハイブリッド形ステッピングモータ
US5047680A (en) Rotating electrical machine
JPH0614514A (ja) 永久磁石式ステッピングモ−タ
JPH09322513A (ja) ハイブリッド型ステップモータ
JP3442636B2 (ja) 永久磁石電動機
JPH09182405A (ja) ハイブリッド型ステップモータ
JP3410520B2 (ja) 環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機
JP3117164B2 (ja) 永久磁石回転電機とその制御方法及び制御装置並びにそれを使用した電気自動車
JPH11136893A (ja) 永久磁石形モータ
JP4172863B2 (ja) 5相永久磁石型モータ
CN214480207U (zh) 碟式电机
JPH07222419A (ja) 回転電機
JP3679294B2 (ja) 環状コイル式回転電機
JP3004580B2 (ja) ステッピングモータ
JP3178616B2 (ja) アウターロータ型ステッピングモータ
JP3713116B2 (ja) 3相ハイブリッド型ステッピングモータ
JP3882949B2 (ja) 環状コイル式永久磁石型回転電機
JPH0767312A (ja) 3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機
JP3352717B2 (ja) 電動機
CN113922610A (zh) 一种碟式电机
JP3612401B2 (ja) 3相ハイブリッド型ステッピングモータ
JP3466059B2 (ja) ハイブリッド型3相ステップモータ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090320

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees