JP3713116B2 - 3相ハイブリッド型ステッピングモータ - Google Patents

3相ハイブリッド型ステッピングモータ Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定子に12個の磁極を有する3相ハイブリッド型ステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、固定子に12個の磁極を有する3相ハイブリッド型ステッピングモータMの固定子鉄心10の形状としては、例えば図7の固定子鉄心の断面図に示すものがよく知られている。
【0003】
図7において、A,B,Cの各相は、それぞれ4つの磁極を持ち、例えばA相の磁極P1、P4、P7、P10には正方向に電流を流した場合は、各磁極P1、P4、P7、P10は順にNSNSの極性に励磁され、負方向に電流を流した場合には、順にSNSNの極性に励磁されるように巻線W1、W4、W7、W10がそれぞれ巻装され、互いに結線されている。B相の磁極はP3、P6、P9、P12であり、C相の磁極はP5、P8、P11、P2であり、A相と同様に巻線W3、W6、W9、W12およびW5、W8、W11、W2がそれぞれ巻装され、かつ結線されている。
【0004】
図8に、前記ステッピングモータMの縦断面図を示す。該モータMは、固定子1の内周面に、空隙を介して回転子6を回動自在に配設するとともに、該回転子6は、その軸方向に着磁された永久磁石5と、該永久磁石5の軸方向の両側に、外周面に形成された50個の極歯4が極歯ピッチの1/2互いにずらされて、該永久磁石5を挟持するように固着された2個の回転子鉄心2、2と、それらを貫通した軸7とにより構成されている。
【0005】
3相ハイブリッド型ステッピングモータMの通常の励磁方式としては、ステップ角が、基本ステップ角θS である2−2相励磁方式または3−3相励磁方式と、ステップ角が基本ステップ角θS の1/2のθS /2となる2−3相励磁方式とがある。該2−3相励磁方式の励磁状態は12通りあり、その励磁状態の変化を順に示すと以下のようになる。
AC′、AC′B、C′B、C′BA′、BA′、BA′C、A′C、A′CB′、CB′、CB′A、B′A、B′AC′、
この12通りの中で、前6通りと後6通りとは、それぞれ磁極の組み合わせは同じであるが電流の方向だけが異なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、前6通りの励磁状態のみを図9に示す。図9から、2−2相励磁の場合の励磁状態は、AC′、C′B、BA′、3−3相励磁の励磁状態は、AC′B、C′BA′、BA′Cであり、以下のような問題点があった。
すなわち2−2相励磁の場合には、隣合う磁極は同じ極性で、一つおきの磁極は逆の極性になっており、磁路は図示の破線ように比較的長くなっており、磁路が短い場合に比べ、トルクが低下する。また3−3相励磁の場合には、磁路は短くなるものの同じ極性の磁極が3つずつ隣合う形になっており、ヨーク部の磁束密度の増加をもたらしトルクの減少や鉄損の増加の要因となっていた。
【0007】
また前記ヨーク部の磁気飽和を回避するためには、ヨーク部の磁路断面積を増やさなければならず、モータMの外径を変えない場合には、固定子1の内径や回転子6の外径を小さくせざるを得ず、結果的にトルクは小さくなってしまうという問題点もあった。
【0008】
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的は前記問題点を解決し、ヨーク部の部分的な磁気飽和を回避するとともに、従来のものよりも高トルクが発生される3相ハイブリッド型ステッピングモータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明の3相ハイブリッド型ステッピングモータの構成は、次のとおりである。
【0010】
(1) 固定子は放射状に配設された12個の磁極を有するとともに、回転子は等分に配設された、aを1以上の整数とするとき、12a+2個の極歯を有し、該各磁極の該回転子と対向する面には、それぞれ1個以上の固定子極歯が設けられており、少なくとも一つおきに配置された6個の前記磁極は等ピッチで配設されるとともに、互いに隣接する前記磁極の磁気的中心線のなす角度は、前記回転子極歯ピッチをτR とするとき、(3a+2)τR /3と(3a−1)τR /3を交互に繰り返し、かつ前記各磁極の磁気的中心線は該磁極の巻線部中心線と一致しているか、またはτR /4のずれ角をもつことを特徴とする。
【0011】
(2) 前記(1)において、前記回転子には50個の極歯を有し、前記固定子の各磁極の該回転子と対向する面には、それぞれ複数個の固定子極歯が設けられており、かつ互いに隣接する前記磁極の磁気的中心線のなす角度は、26.4゜と33.6゜とを交互に繰り返し、前記磁極の磁気的中心線は該磁極の巻線部中心線と一致しているか、または1.8゜のずれ角をもつことを特徴とする。
【0012】
(3) 前記(1)または(2)において、固定子鉄心は、軸方向に着磁された永久磁石を挟着する2つの回転子鉄心に、それぞれ対向する2つの固定子鉄心部からなり、該2つの固定子鉄心部は、その一方を他方に対し、前記各磁極の巻線部中心線を軸として表裏を反転させるか、または該一方の前記巻線部中心線を、前記他方に対し60゜の倍数以外の30゜の倍数の角度を回転させて、両者を重ね合わせるとともに、前記永久磁石を挟着する前記2つの回転子鉄心の極歯は、互いに整列して、そのずれ角は0゜であることを特徴とする。
【0013】
(4) 固定子は放射状に配設された12個の磁極を有するとともに、回転子は等分に配設された、aを1以上の整数とするとき、12a+4個の極歯を有し、該各磁極の該回転子と対向する面には、それぞれ1個以上の固定子極歯が設けられており、二つおきに配置された4個の前記磁極は等ピッチで配設されるとともに、連続する4個の前記各磁極の磁気的中心線のなす3つの磁極ピッチは、前記回転子極歯ピッチをτR とするとき、(3a+2)τR /3である箇所が2箇所と、(3a−1)τR /3である箇所が1箇所であることを特徴とする。
【0014】
(5) 前記(4)において、前記回転子には100個の極歯を有し、前記固定子の各磁極の該回転子と対向する面には、それぞれ複数個の固定子極歯が設けられており、連続する4個の前記各磁極の磁気的中心線のなす3つの磁極ピッチは、それぞれ31.2゜である箇所が2箇所と、27.6゜である箇所が1箇所であることを特徴とする。
【0015】
本発明は、以上のように構成されているので、2−2相励磁や3−3相励磁の場合の磁路を短くすることができ、ヨーク部の部分的な飽和も回避できるため、ヨーク部の磁束密度も均一となり、高トルク化をはかることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の好適な発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。
(第1実施例)
図1ないし図5は、本発明の第1実施例で、請求項1、請求項2および請求項3に係る3相ハイブリッド型ステッピングモータの好適な実施例を示す図で、図1は、前記ステッピングモータMの固定子鉄心10の断面図で、回転子鉄心2との相互関係を示し、図2は各相を構成する磁極巻線の結線図、図3は各相のトルクベクトル図、図4は2−2相励磁の場合の励磁状態図、図5は3−3相励磁の場合の励磁状態図である。
【0017】
図1において、前記ステッピングモータMの鉄心は、固定子鉄心10と外周に50個(前式12a+2において、a=4とした場合)の極歯4が形成された回転子鉄心2、2とから構成されている。前記固定子鉄心10内に放射状に配設された12個の固定子磁極P1、P2、P3、‥‥‥、P11、P12には、回転子鉄心2、2に対向する面に、それぞれ複数個の固定子極歯3が配設されている。
【0018】
そして、1つおきに配設されたそれぞれ6個の磁極P1、P3、P5、P7、P9、P11およびP2、P4、P6、P8、P10、P12は等ピッチ(機械角60°)で配設されるとともに、互いに隣接する前記磁極P1、P2、P3、‥‥‥、P11、P12の磁気的中心線、すなわち前記各磁極に配設された複数の固定子極歯3の中心線のなす角度は、26.4゜(前式(3a−1)τR /3において、a=4とした場合)と33.6゜(前式(3a+2)τR /3において、a=4とした場合)を交互に繰り返し、前記各磁極の磁気的中心線は該磁極の巻線部の中心線と1.8゜(前式τR /4)のずれ角をもつように配設されている。
【0019】
図1の状態における前記各固定子磁極P1、P2、P3、‥‥‥、P11、P12の内周面に設けられたそれぞれの固定子極歯3と回転子鉄心2の外周に設けられた回転子極歯4とのずれ角は、回転子極歯4の歯ピッチτR (電気角360°)を単位とすれば、それぞれ(0/6)τR 、(4/6)τR 、(2/6)τR 、(0/6)τR 、(4/6)τR 、(2/6)τR 、(0/6)τR 、(4/6)τR 、(2/6)τR 、(0/6)τR 、(4/6)τR 、(2/6)τR である。
【0020】
ここで、(0/6)τR は、ずれ角0°を意味し、(4/6)τR は歯ピッチτR の2/3、すなわち電気角で240°のずれ角を意味している。また、(2/6)τR は歯ピッチτR の1/3、すなわち電気角で120°のずれ角を意味している。
【0021】
従って、図2に示すように、固定子磁極P1、P4、P7、P10に巻装された巻線W1、W4、W7、W10を極性が同一になるように結線してA相とし、固定子磁極P3、P6、P9、P12に巻装された巻線W3、W6、W9、W12を極性が同一になるように結線してB相とし、固定子磁極P2、P5、P8、P11に巻装された巻線W2、W5、W8、W11を極性が同一になるように結線してC相とすると、各相巻線に同図で上から下に向かって電流を流したときに発生するトルクベクトルTA、TB、TCは、前記ずれ角の関係から図3に示すように、電気角で120°の位相角をもつことになる。
【0022】
また、前記各相巻線に前記とは逆向きに電流を流したときに発生するトルクベクトルは−TA、−TB、−TCとなり、両者を交互に組み合わせることにより、電気角で60°ずつ一定方向に回転するトルクベクトルTA、−TC、TB、−TA、TC、−TBを発生することができる。このとき回転子6は電気角で60°(機械角で60°/50、すなわち1.2°)ずつ回転することとなり、基本ステップ角1.2°の3相ハイブリッド型ステッピングモータが構成できる。
【0023】
いま、ずれ角0°の磁極を“A”とし、120°ずつの位相差をもった磁極をそれぞれ“B”、“C”とし、前記“A”、“B”、“C”に対し、それぞれ180°の位相差をもった磁極をそれぞれ“A′”、“B′”、“C′”とすると、図4は2−2相励磁の場合の励磁状態AC′、C′B、BA′を示し、図5は3−3相励磁の場合の励磁状態AC′B、C′BA′、BA′Cを示す。
【0024】
図4(a)においては、A相に属する4個の磁極はすべて同一の極性Nに励磁されており、前記A相に隣接したC相に属する4個の磁極は前記極性とは逆の極性Sに励磁されており、励磁されている8個の極性はNSNSNSNSと極性が交互になっている。この関係は(a),(b),(c)とも同じであり、励磁状態は常に同じといえる。さらに、同図に破線で示すように短い磁路を形成していることが分かる。
【0025】
また、図5においても、連続する3個の磁極の極性はNSNまたはSNSであり、それを4回繰り返す構成、すなわち、NSNNSNNSNNSNまたはSNSSNSSNSSNSとなっており、短い磁路が形成されていることが分かる。図4と同様に励磁状態は常に同じとなっており、短い磁路が形成されていることが分かる。
【0026】
また、本実施例では一つおきに配置された6個の磁極P1、P3、P5、P7、P9、P11およびP2、P4、P6、P8、P10、P12は等ピッチで配設されるとともに、前記各磁極の磁気的中心線は該各磁極の巻線部中心線に対し機械角で1.8°のずれをもたせている。この結果、固定子鉄板は、任意のスロット部の中心線、例えば、X−X′に対し線対称とすることができ、磁気回路の一層の均一化をはかることができる。また、また本固定子鉄板の構成は60°ごとの回し積み(1枚ごとに所定角度60°回転しながら積層する)が行えるため、固定子鉄心10として磁気的及び機械的均一性を達成することができる。
【0027】
さらに、本構成において、固定子鉄心10を積厚方向に2等分し、一方を他方に対して磁極の巻線部中心線を軸として表裏反転させるか、または60゜の倍数以外の30゜の倍数である角度、例えば90゜回転させて両者を重ね合わせることにより、ひとつの磁極において極歯3の歯ピッチを互いに1/2ピッチずらすことが可能となる。
【0028】
この場合には、図8における永久磁石5の軸方向の両側から、該永久磁石5を挟持するように固着される2個の回転子鉄心2、2の極歯4を互いに整列させることができ、回転子6の組立治具を簡単にすることができる。また、本実施例では、固定子磁極あたりの固定子極歯3の数を3個としているが、最大4個とすることが可能である。
さらに、図1では固定子極歯3の歯ピッチは回転子極歯4の歯ピッチと同じにしているが、回転子極歯4の歯ピッチよりも若干大きくすることや、小さくすることも、もちろん可能である。
【0029】
(第2実施例)
図6は、本発明の第2実施例で、請求項4および請求項5に係る3相ハイブリッド型ステッピングモータの好適な実施例を示す図で、該ステッピングモータMの固定子鉄心20の断面図で、回転子鉄心2との相互関係を示す。
本実施例の固定子鉄板は、2つおきに配置された4個の磁極P1、P4、P7、P10、またはP2、P5、P8、P11、またはP3、P6、P9、P12は、等ピッチで配設されており、また連続する4個の磁極P1、P2、P3、P4、またはP4、P5、P6、P7、またはP7、P8、P9、P10、またはP10、P11、P12、P1のそれぞれの磁気的中心線のなす3個の磁極ピッチは、31.2゜(前式(3a+2)τR /3において、a=8とし、この場合の回転子極歯は100個)、27.6゜(前式(3a−1)τR /3において、a=8とした場合)、31.2゜の順に配置されており、90゜ごとの回転積層ができる。
【0030】
図6において、前記ステッピングモータMの鉄心は、固定子鉄心20と外周に100個(前式12a+4において、a=8とした場合)の極歯4が形成された回転子鉄心2、2とから構成されている。
この場合、固定子磁極P1の極歯3と回転子鉄心2の極歯4とが対向しているとすると、各固定子磁極P1、P2、P3、‥‥‥、P11、P12の内周面に設けられたそれぞれの固定子極歯3と前記回転子極歯4とのずれ角は、回転子極歯4の歯ピッチτR (電気角360°)を単位とすれば、それぞれ(0/6)τR 、(4/6)τR 、(2/6)τR 、(0/6)τR 、(4/6)τR 、(2/6)τR 、(0/6)τR 、(4/6)τR 、(2/6)τR 、(0/6)τR 、(4/6)τR 、(2/6)τR となり、第1実施例と同一となる。
【0031】
従って、各固定子磁極に巻装された巻線を、図2にと同様に結線してA相、B相、C相とすることにより、基本ステップ角0.6°の3相ハイブリッド型ステッピングモータが構成できる。
また、本実施例では、固定子磁極あたりの固定子極歯3の数を7個としているが、最大8個とすることが可能である。
さらに、図6では固定子極歯3の歯ピッチは回転子極歯4の歯ピッチと同じにしているが、回転子極歯4の歯ピッチよりも若干大きくすることや、小さくすることも、もちろん可能である。
【0032】
なお、本発明の技術は前記実施例における技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
また、本実施の形態においては、固定子の内側に回転子がある構成を示したが、固定子の外側に回転子がある構成ももちろん可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の3相ハイブリッド型ステッピングモータによれば、請求項1および2については、固定子には12個の磁極を有するとともに、回転子には等分に配設された、aを1以上の整数とするとき、12a+2個の極歯を有し、該各磁極の該回転子と対向する面には、それぞれ固定子極歯が設けられ、少なくとも一つおきに配置された6個の前記磁極は等ピッチで配設されるが、互いに隣接する前記磁極の磁気的中心線のなす角度は、前記回転子極歯ピッチをτR とするとき、(3a+2)τR /3と(3a−1)τR /3を交互に繰り返し、かつ前記各磁極の磁気的中心線は該磁極の巻線部中心線と一致しているか、またはτR /4のずれ角をもつので、磁路を短く構成でき高トルク化がはかれるとともに、ヨーク部の部分的な磁気飽和をなくして、ヨーク部の磁束密度も均一となり、ヨーク磁路を効率よく使うことができる。
そのため、運転時の鉄損を低減でき温度上昇を低くおさえることができる。
【0034】
請求項3については、前記固定子鉄心は、軸方向に着磁された永久磁石を挟着する2つの回転子鉄心に、それぞれ対向する2つの固定子鉄心部からなり、該2つの固定子鉄心部は、その一方を他方に対し、前記各磁極の巻線部中心線を軸として表裏を反転させるか、または該一方の前記巻線部中心線を、前記他方に対し60゜の倍数以外の30゜の倍数の角度を回転させて、両者を重ね合わせるとともに、前記永久磁石を挟着する前記2つの回転子鉄心の極歯は、互いに整列して、そのずれ角は0゜であるので、固定子側で、極歯を正確に1/2歯ピッチずらすことが可能となり、従来、永久磁石を軸方向の両側から該永久磁石を挟持するように固着する2個の回転子鉄心の極歯を互いに1/2歯ピッチ正確にずらすために必要であった回転子の組立治具を簡単にすることができる。
【0035】
請求項4および5については、固定子には12個の磁極を有するとともに、回転子には等分に配設された、aを1以上の整数とするとき、12a+4個の極歯を有し、該各磁極の該回転子と対向する面には、それぞれ固定子極歯が設けられ、二つおきに配置された4個の前記磁極は等ピッチで配設されるが、連続する4個の前記各磁極の磁気的中心線のなす3つの磁極ピッチは、前記回転子極歯ピッチをτR とするとき、(3a+2)τR /3である箇所が2箇所と、(3a−1)τR /3である箇所が1箇所であるので、磁路を短く構成でき高トルク化がはかれるとともに、ヨーク部の部分的な磁気飽和をなくして、ヨーク部の磁束密度も均一となり、ヨーク磁路を効率よく使うことができる。
そのため、運転時の鉄損を低減でき温度上昇を低くおさえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3相ハイブリッド型ステッピングモータの第1実施例を示し、その固定子鉄心の断面図である。
【図2】各相を構成する磁極巻線の結線図である。
【図3】各相のトルクベクトル図である。
【図4】2−2相励磁の場合の励磁状態図で、図4(a)はAC′励磁状態図、図4(b)はC′B励磁状態図、図4(c)はBA′励磁状態図ある。
【図5】3−3相励磁の場合の励磁状態図で、図5(a)はAC′B励磁状態図、図5(b)はC′BA′励磁状態図、図5(c)はBA′C励磁状態図である。
【図6】本発明の第2実施例を示し、3相ハイブリッド型ステッピングモータの固定子鉄心の断面図である。
【図7】従来の3相ハイブリッド型ステッピングモータの固定子鉄心の断面図である。
【図8】従来の3相ステッピングモータの概略縦断面図である
【図9】図7におけるハイブリッド型ステッピングモータの2−3相励磁の場合の12通りの中の、前6通りの励磁状態図で、図9(a)はAC′励磁状態図、図9(b)はAC′B励磁状態図、図9(c)はC′B励磁状態図、図9(d)はC′BA′励磁状態図、図9(e)はBA′励磁状態図、図9(f)はBA′C励磁状態図である。
【符号の説明】
1 固定子
2 回転子鉄心
3 固定子極歯
4 回転子極歯
6 回転子
7 軸
10、20 固定子鉄心
M ハイブリッド型ステッピングモータ
P1、P2、P3、‥‥‥、P11、P12 固定子磁極
W1、W2、W3、‥‥‥、W11、W12 巻線(磁極巻線)

Claims (5)

  1. 固定子は放射状に配設された12個の磁極を有するとともに、回転子は等分に配設された、aを1以上の整数とするとき、12a+2個の極歯を有し、該各磁極の該回転子と対向する面には、それぞれ1個以上の固定子極歯が設けられており、少なくとも一つおきに配置された6個の前記磁極は等ピッチで配設されるとともに、互いに隣接する前記磁極の磁気的中心線のなす角度は、前記回転子極歯ピッチをτR とするとき、(3a+2)τR /3と(3a−1)τR /3を交互に繰り返し、かつ前記各磁極の磁気的中心線は該磁極の巻線部中心線と一致しているか、またはτR /4のずれ角をもつことを特徴とする3相ハイブリッド型ステッピングモータ。
  2. 前記回転子には50個の極歯を有し、前記固定子の各磁極の該回転子と対向する面には、それぞれ複数個の固定子極歯が設けられており、かつ互いに隣接する前記磁極の磁気的中心線のなす角度は、26.4゜と33.6゜とを交互に繰り返し、前記磁極の磁気的中心線は該磁極の巻線部中心線と一致しているか、または1.8゜のずれ角をもつことを特徴とする請求項1に記載の3相ハイブリッド型ステッピングモータ。
  3. 固定子鉄心は、軸方向に着磁された永久磁石を挟着する2つの回転子鉄心に、それぞれ対向する2つの固定子鉄心部からなり、該2つの固定子鉄心部は、その一方を他方に対し、前記各磁極の巻線部中心線を軸として表裏を反転させるか、または該一方の前記巻線部中心線を、前記他方に対し60゜の倍数以外の30゜の倍数の角度を回転させて、両者を重ね合わせるとともに、前記永久磁石を挟着する前記2つの回転子鉄心の極歯は、互いに整列して、そのずれ角は0゜であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の3相ハイブリッド型ステッピングモータ。
  4. 固定子は放射状に配設された12個の磁極を有するとともに、回転子は等分に配設された、aを1以上の整数とするとき、12a+4個の極歯を有し、該各磁極の該回転子と対向する面には、それぞれ1個以上の固定子極歯が設けられており、二つおきに配置された4個の前記磁極は等ピッチで配設されるとともに、連続する4個の前記各磁極の磁気的中心線のなす3つの磁極ピッチは、前記回転子極歯ピッチをτR とするとき、(3a+2)τR /3である箇所が2箇所と、(3a−1)τR /3である箇所が1箇所であることを特徴とする3相ハイブリッド型ステッピングモータ。
  5. 前記回転子には100個の極歯を有し、前記固定子の各磁極の該回転子と対向する面には、それぞれ複数個の固定子極歯が設けられており、連続する4個の前記各磁極の磁気的中心線のなす3つの磁極ピッチは、それぞれ31.2゜である箇所が2箇所と、27.6゜である箇所が1箇所であることを特徴とする請求項4に記載の3相ハイブリッド型ステッピングモータ。
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