JP2014053998A - 配線工事における架空配電線等の支持装置、及びそれを用いた配線工事の作業方法 - Google Patents

配線工事における架空配電線等の支持装置、及びそれを用いた配線工事の作業方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、高所作業車のバケット内等においても、架空配電線等を非常に容易に
、しかも、迅速かつ確実に固定支持せしめ、直接切断・接続作業等の近接作業を一人作業せしめることが出来る、配線工事における架空配電線等の支持装置、及び作業方法を提供する。
【解決手段】作業個所に取付け自在とされた基体1と、該基体1に偏心軸10を介して傾動自在に軸着された固定手段付き支持体9と、該支持体9上に回転自在に配設された固定手段付きクランプ18と、該クランプ18に挾持自在とされた把持工具23とよりなり、上記基体1を作業個所に起立状に取付けると共に、把持工具23をクランプ18に挾持せしめ、該クランプ18と支持体9とを適宜回転・傾動せしめて適正方向に角度調整せしめつつ固定手段でもって固定支持せしめたのち、把持工具23を架空配電線37等に把持せしめつつ所要の工具でもって配電工事を一人作業せしめるものとされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として近接的に架空配電線の切断・接続作業を行うさいに、架空配電線等
の被支持物を把持工具でもって把持せしめつつ所定の作業個所に固定支持せしめ、所要の
工具でもって一人作業せしめることが出来る、配線工事における架空配電線等の支持装置
、及びそれを用いた配線工事の作業方法に関する。
従来より、例えば、高所作業車のバケットより近接作業的に行われる配電工事において
、一人作業により本線や引込線等の架空配電線を切断せしめるさいには、作業者が自から
の手でもって架空配電線を支持せしめ、切断後の架空配電線の垂れ下りや跳ね上りを防止
せしめていた。また、電柱の建て替えに伴う架空配電線の継ぎ足し作業や切詰め作業、あ
るいは、縁回り線の切断作業においても、同様に架空配電線を作業者が自からの手でもっ
て支持せしめつつ切断作業を行っていた。
このため、架空配電線の切断作業時には切断個所の露出した充電部が電柱に接触して地
絡事故を生起せしめ、また、充電部が作業者と接触して感電事故を生起せしめる等のおそ
れがあるも、作業性を犠牲にして片手により架空配電線を支持せしめつつ切断作業を行わ
ざるを得ないものとなっていた。また、このさい、切断工具の取扱いにおいても、切断工
具の一方の柄を高所作業車のバケット縁に当てがいつつ他方の柄を操作せしめて切断作業
を行わざるを得ず、常に切断作業が不安定となるのみならず、作業者に多大の負担を強い
るものとなっていた。
かかる従来の課題を解決し、一人の作業者でもって本線や引込み線等の架空配電線を切
断せしめるものの一例として、特開2000−324635号公報や特開2005−18
4868号公報には、高所作業車のバケットなど所要の作業個所に取付け自在とされた本
体にスタッド付きボ−ルと、該ボ−ルを受ける凹曲面状のボ−ル受け部と、前記ボ−ルを
ボ−ル受部に圧着して回転不能に固定するねじ式やシリンダなどの圧着固定手段とが設け
られ、前記スタッドには把持工具を取外し可能に固定するクランプが設けられてなること
を基本構成とする、配線工事における架空配電線の支持装置が開示されている。
そして、上述の如く構成された配線工事における架空配電線の支持装置は、例えば、架
空配電線における被覆部分の皮剥作業を行うさいには、先ず、圧着手段を解除状態にセッ
トせしめ、ボ−ルを中心としてクランプを自由に揺動せしめる。しかるのち、本体を高所
作業車のバケットの一側に起立状に取付けると共に、架空配電線を把持工具でもって把持
せしめつつその基端部をクランプに挾持固定せしめたのち、クランプを適宜揺動せしめつ
つ把持工具を適正方向に調整せしめる。次いで、圧着手段によりボ−ルをボ−ル受部に圧
着して回転不能に固定し、架空配電線を把持工具に把持して固定支持せしめたのち、皮剥
工具でもって皮剥作業を一人作業せしめるものとされている。
特開2000−324635号公報 特開2005−184868号公報
ところで、上述の如く構成された従来の配線工事における架空配電線の支持装置は、ク
ランプに把持工具を挾持せしめつつスタッド付きボ−ルをボ−ル受部にねじ式等の圧着手
段でもって固定支持せしめ、挾持する把持工具に対して強固な剛性や先端部の把持力を付
与せしめることが出来るものであるから、風等の外力を受けた場合においても揺動するこ
となく、架空配電線を確実に固定支持せしめることが出来るものであって、ひいては、遠
隔作業により切断や皮剥作業等を好適に行わしめることが出来るものである。
しかしながら、上記従来装置は、構造が複雑で製造コストのアップを招来せしめるのみ
ならず、遠隔作業を主としているため、操作の俊敏性やバケット内での把持工具の長さの
余長分の取り回しにおいて問題があり、特に限られたバケット内での安全性や操作性を確
保する必要がある近接作業には対応することが出来ないものとなっていた。
本発明は、従来の課題を解決し、構造が簡単で安価に製造することが出来るのみならず
、限られた狭い作業スペ−スのバケット内においても、架空配電線等の被支持物を非常に
容易に、しかも、迅速かつ確実に固定支持せしめることが出来るものであって、ひいては
、架空配電線に近い状態で直接切断・接続作業等の近接作業を好適に一人作業せしめるこ
とが出来る、配線工事における架空配電線等の支持装置、及びそれを用いた配電工事の作
業方法を提供しようとするものである。
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の発明は、所要の作業個所に起立状
に取付け自在とされた基体と、該基体の上端部に偏心軸を介して傾動自在に軸着された固
定手段付き支持体と、該支持体上にフレ−ムを介して回転自在に配設された固定手段付き
クランプと、該クランプに挾持自在とされた所要長の把持工具とよりなり、上記基体を所
要の作業個所に起立状に取付けると共に、把持工具の基端部をクランプに挾持せしめ、該
クランプと支持体とを適宜回転・傾動せしめて適正方向に角度調整せしめつつ固定手段で
もって固定支持せしめたのち、把持工具を架空配電線等に把持せしめつつ所要の工具でも
って所要の配電工事を一人作業せしめるべく構成されてなることを特徴とする、配線工事
における架空配電線等の支持装置を要旨とするものである。
本発明の請求項2記載の発明は、前記支持体の固定手段は支持体の周方向に沿って形成さ
れた略半円弧状の係止長孔と、該係止長孔の内側面に沿って所定ピッチ毎に対向突設され
た係止突起と、係止長孔に挿通せしめるべく基体に回転自在に挿設された大径状の係止部
と小径状の解除部を有する係止ピンとよりなり、上記係止ピンの解除部を係止長孔に挿通
せしめつつ支持体を所定方向に回転せしめると共に、所要の傾動位置の係止突起に係止部
を圧接状に係止せしめて固定せしめるべく構成されてなることを特徴とする、請求項1記
載の配線工事における架空配電線等の支持装置を要旨とするものである。
本発明の請求項3記載の発明は、前記クランプの固定手段がクランプの下端に垂設された
略円形状のクラッチ部材と、該クラッチ部材を水平回転自在に嵌合せしめるべくフレ−ム
上端に形成された嵌合孔と、クラッチ部材に係止せしめるべくフレ−ムに回転自在に挿設
されたロックピンとよりなり、上記ロックピンをクラッチ部材に係止せしめつつ所要の回
転位置に固定せしめるべく構成されてなることを特徴とする、請求項1または2記載の配
線工事における架空配電線等の支持装置を要旨とするものである。
本発明の請求項4記載の発明は、前記把持工具は所要の長さを有するパイプ製絶縁把持棒
の先部に略C字形状の固定把持片が取付けられ、該把持棒に操作軸が回転自在に挿通され
ると共に、該操作軸の先部には上記固定把持片に対応すべく可動把持片が取付けられてな
る把持工具であって、上記可動把持片を固定把持片方向に付勢せしめるべく、可動把持片
下端と固定把持片基端部との間には付勢力が小の仮把持用付勢部材が、同可動把持片と操
作軸先部との間には付勢力が大な把持用付勢部材が各々介装され、かつ、可動把持片を所
要の把持位置に掛止せしめるべく操作軸の基端に掛止ピンが突設されると共に、該掛止ピ
ンを掛止せしめるべく把持棒の基端にはその長手方向に沿って多段状の掛止溝孔が形成さ
れてなることを特徴とする、請求項1〜3のいづれか1項に記載の配線工事における架空
配電線等の支持装置を要旨とするものである。
本発明の請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいづれか1項に記載の配線工事における
架空配電線等の支持装置をその基体でもって所要の作業個所に起立状に取付けると共に、
把持工具の基端部をクランプに挾持せしめ、該クランプと支持体とを適宜回転・傾動せし
めて適正方向に角度調整せしめつつ固定手段により適正方向に係止固定せしめたのち、把
持工具を架空配電線等に瞬時に把持せしめつつ所要の工具でもって所要の配電工事を一人
作業せしめるべく構成されてなることを特徴とする、配線工事の作業方法を要旨とするも
のである。
本発明の請求項1記載の発明は、上述のように構成されているから、基体を所要の作業
個所に起立状に取付けると共に、把持工具の基端部をクランプに挾持せしめ、該クランプ
と支持体とを適宜回転・傾動せしめて適正方向に角度調整しつつ固定手段でもって固定支
持せしめたのち、把持工具を架空配電線等に把持せしめるという簡単な操作でもって、限
られた作業スペ−スのバケット内においても架空配電線等を非常に容易に、しかも、迅速
かつ確実に固定支持せしめることが出来るものであって、ひいては、架空配電線に近い状
態で切断・接続作業等の近接作業を安全で適切に一人作業せしめることが出来るものであ
る。また、構造がコンパクトに構成されているから、その製作を容易に、しかも、安価に
行うことが出来るものである。
本発明の請求項2記載の発明は、上述のように構成されているから、係止ピンの解除部
を係止長孔に挿通せしめつつ支持体を所定方向に傾動せしめると共に、所要の傾動位置の
係止突起に係止部を圧接状に係止せしめて固定せしめるという簡単な操作でもって、支持
体を架空配電線の支持方向へ向けて容易に、しかも、迅速かつ確実に固定せしめることが
出来るものである。
本発明の請求項3記載の発明は、上述のように構成されているから、ロックピンを円形
状のクラッチ部材に係止せしめつつ所要の回転位置に固定せしめるという簡単な操作でも
って、クランプを架空配電線等の支持方向に向けて容易に、しかも、迅速かつ確実に固定
せしめることが出来るものである。
本発明の請求項4記載の発明は、上述のように構成されているから、架空配電線等を把
持せしめる場合には、固定支持片に架空配電線等を当てがいつつ仮把持用付勢部材により
可動把持片を付勢せしめて挾持状に仮把持せしめたのち、把持位置を調整せしめながら把
持用付勢部材の付勢に抗して操作軸を押圧せしめつつ可動把持片を固定把持片方向に可動
せしめ、固定把持片との間に架空配電線等を把持せしめると共に、操作軸を回転してその
掛止ピンを所要の掛止溝孔に掛止せしめることが出来るものであって、架空配電線等の把
持を常にスム−ズに、しかも確実に行うことが出来るものである。また、架空配電線等の
把持は、操作棒を固定把持片方向に押圧し、また回転作動せしめて行うものであるから、
ハンドル操作により把持作動せしめる従来のヤットコや回転操作棒に比して、限られた作
業スペ−スのバケット内においても使い勝手よくスム−ズに把持作業を行うことが出来る
ものである。
本発明の請求項5記載の発明は、上述のように構成されているから、限られた作業スペ
−スのバケット内においても架空配電線等を非常に容易に、しかも、迅速かつ確実に固定
支持せしめることが出来るものであって、ひいては、架空配電線に近い作業状態で直接切
断・接続する作業等を一人作業せしめることが出来るものである。
発明の一実施例を示す斜視図である。 実施例の支持体9とクランプ18を示す斜視図である。 実施例の支持体9の固定手段を示す拡大斜視図である。 実施例のクランプ18の固定手段を示す拡大斜視図である。 実施例の把持工具23を示す斜視図である。 実施例の把持工具23を示す側面図である。 実施例の把持工具23を示す断面図である。 実施例の把持工具23の可動把持片27を付勢せしめる状態を示す一部拡大側面図である。 実施例の把持工具23の固定・可動把持片25・27を示す一部拡大断面図である。 実施例の把持工具23の基端部を示す一部拡大側面図である。 実施例の把持工具23を挾持して高所作業車のバケット36に取付ける状態を支持体9の固定手段の作動と共に示す側面図である。 実施例の把持工具23を高所作業車のバケット36に傾斜状に取付けた状態を示す斜視図である。 実施例により架空配電線37の引込み線の切断を一人でもって近接作業せしめる状態を示す斜視図である。 実施例により架空配電線37の本線の切断を一人でもって近接作業せしめる状態を示す斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態を図面に示す一実施例に基づいて説明する。
図1乃至図14は本発明の一実施例を示すもので、同図中、1は後記する高所作業車の
バケット36の一側縁に起立状に取付け自在とされた略下向きコ字形枠状の基体、2は該
基体1を構成する方形枠状の固定挾持部材、3は該固定挾持部材2の上端部両側に各々一
体に形成された水平ア−ム、4は該水平ア−ム3の自由端を連結する連結棒、5は両側の
水平ア−ム3に沿って固定挾持部材2方向に摺動自在に垂設された略方形枠状の固定手段
付き可動挾持部材用取付け部材、6は該取付け部材5の下部にハンドル付き操作ねじ軸7
を介して固定挾持部材2方向に作動自在に取付けられた可動挾持部材で、該可動挾持部材
6は取付け軸8を介して上下に可動調節自在とされている(図1参照)。
9は前記基体1の固定挾持部材2上端部に偏心軸10を介して左右に傾動自在に軸着さ
れた略半円盤状の支持体、34は偏心軸10を軸通せしめるべく該支持体9に形成された
軸通孔で、該軸通孔34の内径は遊びをもって偏心軸10を軸通せしめるべくその外径よ
り若干大径状に形成されている。11は該支持体9の外周縁に形成された略半円弧状の係
止長孔、12は該係止長孔11の内側面に沿って所定ピッチ毎に対向突設された係止突起
、13は係止長孔11に挿通せしめるべく固定挾持部材2の上端部に回転自在に挿設され
た係止ピンで、該係止ピン13の半部には係止長孔11の係止突起12に圧接状に係止せ
しめる大径状の係止部14が、同半部には係止突起12との係止を解除せしめるべく小径
状の解除部15が各々形成されている(図2及び図3参照)。
16は前記支持体9上に固着された方形体状のフレ−ム、17は該フレ−ム16上面に
形成された嵌合孔、18は略円形状のクラッチ部材19を介してフレ−ム16の嵌合孔1
7内に回転自在に嵌合されたクランプ、20・21は該クランプ18を構成する固定挾持
片と可動挾持片で、クランプ18はフレ−ム16に回転自在に挿設されたロックピン22
をクラッチ部材19に係止せしめることにより所定の回転装置に固定せしめるものとされ
ている(図2及び図4参照)。
23は前記クランプ18に挾持自在とされた把持工具、24は該把持工具23を構成す
る所要の長さを備えたパイプ製絶縁把持棒、25は該把持棒24の先部に取付けられた略
C字形状の固定把持片で、該固定把持片25の把持面35は把持工具23が後記する架空
配電線37に対して傾斜した状態でもって把持せしめるべく把持時の長手方向に沿って傾
斜面状に形成されている。26は把持棒24に押圧・回転作動自在に挿通された操作軸で
、該操作軸26の先部には上記固定把持片25に対応すべく可動把持片27が取付け軸2
8を介して取付けられると共に、同基端部には操作ハンドル29が付設されている。30
は可動把持片27を固定把持片25方向に付勢せしめるべく可動把持片27の下端と固定
把持片25の基端部との間に介装された付勢力が小の仮把持用付勢バネ、31は同可動把
持片27と操作軸26先部との間に取付け軸28を介して介装された付勢力が大な把持用
付勢バネ、32は可動把持片27を所要の把持位置に掛止せしめるべく操作軸26の基端
に突設された掛止ピン、33は該掛止ピン32を掛止せしめるべく把持棒24の長手方向
に沿ってその基端に所定ピッチでもって多段状に形成された掛止溝孔である(図5乃至図
10参照)。
その他、36は高所作業車のバケット、37は架空配電線、38はカッタ−を各々示す
次に、上述の如く構成された実施例の作動を図11乃至図13に基づいて説明する。
例えば、架空配電線37の引込み線の切断作業を一人作業せしめるさいには、先ず、係
止ピン13の係止部14を係止長孔11の係止突起12に係止せしめつつ支持体9を所要
の角度に傾動して仮固定せしめると共に、ロックピン22のロックを解除してクランプ1
8を回転自在にセットせしめる。しかるのち、基体1を高所作業車のバケット36に起立
状に取付ける。即ち、水平ア−ム3をバケット36の一側上端に掛止せしめると共に固定
挾持部材2を同一側内面に当接せしめつつ、予め所要の高さに調節せしめた可動挾持部材
6を操作ネジ軸7により固定挾持部材2方向に可動せしめ、固定挾持部材2との間にバケ
ット36の一側を挾持せしめて取付ける。バケット36に対する基体1の取付けが完了す
ると、把持工具23の基端部をクランプ18に挾持せしめる。次いで、該クランプ18を
回転作動せしめると共に、係止ピン13を平手で叩く等の操作により係止ピン13による
仮固定を解除せしめ、支持体9を傾動作動せしめつつ適正方向に角度調整せしめたのち、
再度、係止ピン13を平手で叩く等の操作により係止ピン13の係止部14を所要の係止
突起12に圧接状に係止せしめ、また、ロックピン22をクラッチ部材19に係止せしめ
て各々係止固定せしめる。このさい、図11に図示するように、係止ピン13は係止突起
12に圧接状に係止せしめられている反面、偏心軸10は遊びをもって軸通孔34に軸通
せしめられているから、係止ピン13を支点として軸通孔34内における遊びの範囲内で
把持工具23の先端がαの角度でもって可動する。なお、把持工具23先端位置の可動角
度αは、軸通孔34の設定角度の一段階よりも小さくなるように偏心軸10の遊びが設定
されている。
しかるのち、把持工具23の操作ハンドル29を回転せしめることにより予め可動把持
片27を開状態に保持せしめつつ架空配電線37の引込み線にアプロ−チせしめ、固定把
持片20を架空配電線37の引込み線に掛止せしめつつ、操作ハンドル29を回転せしめ
ることで操作軸26を仮把持用付勢バネ30の付勢に抗して固定把持片25方向に瞬時に
押圧せしめ、可動把持片27を可動して固定把持片25との間に架空配電線37の引込み
線を仮把持せしめつつ把持状態を維持せしめることが出来る。このさい、可動把持片27
を閉作動せしめた状態で架空配電線37の引込み線にアプロ−チせしめてもよい。把持状
態が完了すると、さらに確実に把持せしめるべく、適正な掛止溝孔33に掛止ピン32を
回転移動せしめるべく操作軸26を把持用付勢バネ31の付勢に抗して固定把持片25方
向に押圧せしめ、可動把持片27を可動して固定把持片25との間に架空配電線37の引
込み線を確実に把持せしめて支持せしめる。しかるのち、架空配電線37の引込み線を把
持工具23により把持して支持せしめつつ、一人の作業者でもってカッタ−38を操作せ
しめながら架空配電線37の引込み線の切断作業を一人作業せしめる。
なお、上記と異なる作業手順として、把持工具23により架空配電線37の引込み線を
把持せしめたのち、把持工具23を持ちつつクランプ18を片手で操作して挾持せしめて
もよい。
また、架空配電線37の本線の切断作業を行うさいには、図14に図示するように、上
記架空配電線37の引込み線の切断作業と同様に、本線を把持工具23に把持せしめつつ
クランプ18・支持体9・基体1を介してバケット36に支持せしめ、一人の作業者でも
ってカッタ−38を操作せしめつつ架空配電線37の本線の切断作業を一人作業せしめる

なお、把持工具23により架空配電線37の本線を把持せしめるさいにおいても、架空
配電線37の本線に対して斜めの位置からでも確実に把持せしめるべく固定把持片25の
把持面35が傾斜面状に形成されているから、把持する位置が限定されることがなく常に
作業性がよいものである。
なお、上記実施例には、架空配電線37の引込み線や本線を一人の作業者でもって近接
的に切断作業せしめる使用例が示されているが、他の架空配電線37に近い状態で近接的
に接続する作業、例えば、架空配電線37を直接的に接続せしめる場合や分岐を作るため
に接続する場合に、片方又は2本の電線を把持工具23で把持せしめることにより近接作
業を一人の作業者でもって好適に行うことが出来るものである。
また、上記実施例の基体1においては、高所作業車のサブブ−ムのブ−ム部分に取付け
ることもでき、別用途として既知のホットスティック工具等と組み合わせることにより皮
剥作業、電柱間の引留作業、あるいはトンボ腕金の新設・撤去作業等遠隔作業も一人の作
業者でもって好適に行なうことが出来るものである。
1 基体
9 支持体
10 偏心軸
11 係止長孔
12 係止突起
13 係止ピン
14 係止部
15 解除部
16 フレ−ム
17 嵌合孔
18 クランプ
19 クラッチ部材
22 ロックピン
23 把持工具
24 把持棒
25 固定把持片
26 操作軸
27 可動把持片
30 仮把持用付勢バネ
31 把持用付勢バネ
32 掛止ピン
33 掛止溝孔
36 バケット
37 架空配電線

Claims (5)

  1. 所要の作業個所に起立状に取付け自在とされた基体と、該基体の上端部に偏心軸を介し
    て傾動自在に軸着された固定手段付き支持体と、該支持体上にフレ−ムを介して回転自在
    に配設された固定手段付きクランプと、該クランプに挾持自在とされた所要長の把持工具
    とよりなり、上記基体を所要の作業個所に起立状に取付けると共に、把持工具の基端部を
    クランプに挾持せしめ、該クランプと支持体とを適宜回転・傾動せしめて適正方向に角度
    調整せしめつつ固定手段でもって固定支持せしめたのち、把持工具を架空配電線等に把持
    せしめつつ所要の工具でもって所要の配電工事を一人作業せしめるべく構成されてなるこ
    とを特徴とする、配線工事における架空配電線等の支持装置。
  2. 前記支持体の固定手段は、支持体の周方向に沿って形成された略半円弧状の係止長孔と
    、該係止長孔の内側面に沿って所定ピッチ毎に対向突設された係止突起と、係止長孔に挿
    通せしめるべく基体に回転自在に挿設された大径状の係止部と小径状の解除部を有する係
    止ピンとよりなり、上記係止ピンの解除部を係止長孔に挿通せしめつつ支持体を所定方向
    に傾動せしめると共に、所要の傾動位置の係止突起に係止部を圧接状に係止せしめて固定
    せしめるべく構成されてなることを特徴とする、請求項1記載の配線工事における架空配
    電線等の支持装置。
  3. 前記クランプの固定手段は、クランプの下端に垂設された略円形状のクラッチ部材と、
    該クラッチ部材を水平回転自在に嵌合せしめるべくフレ−ム上端に形成された嵌合孔と、
    クラッチ部材に係止せしめるべくフレ−ムに回転自在に挿設されたロックピンとよりなり
    、上記ロックピンをクラッチ部材に係止せしめつつ所要の回転位置に固定せしめるべく構
    成されてなることを特徴とする、請求項1または2記載の配線工事における架空配電線等
    の支持装置。
  4. 前記把持工具は、所要の長さを有するパイプ製絶縁把持棒の先部に略C字形状の固定把
    持片が取付けられ、該把持棒に操作軸が回転自在に挿通されると共に、該操作軸の先部に
    は上記固定把持片に対応すべく可動把持片が取付けられてなる把持工具であって、上記可
    動把持片を固定把持片方向に付勢せしめるべく、可動把持片下端と固定把持片基端部との
    間には付勢力が小の仮把持用付勢部材が、同可動把持片と操作軸先部との間には付勢力が
    大の把持用付勢部材が各々介装され、かつ、可動把持片を所要の把持位置に掛止せしめる
    べく操作軸の基端に掛止ピンが突設されると共に、該掛止ピンを掛止せしめるべく把持棒
    の基端にはその長手方向に沿って多段状の掛止溝孔が形成されてなることを特徴とする、
    請求項1〜3のいづれか1項に記載の配線工事における架空配電線等の支持装置。
  5. 請求項1〜4のいづれか1項に記載の配線工事における架空配電線等の支持装置をその
    基体でもって所要の作業個所に起立状に取付けると共に、把持工具の基端部をクランプに
    挾持せしめ、該クランプと支持体とを適宜回転・傾動せしめて適正方向に角度調整せしめ
    つつ固定手段により適正方向に係止固定せしめたのち、把持工具を架空配電線等に瞬時に
    把持せしめつつ所要の工具でもって所要の配電工事を一人作業せしめるべく構成されてな
    ることを特徴とする、配線工事の作業方法。
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