JP2012161199A - 脱落防止機能付き高圧引下線引留装置 - Google Patents

脱落防止機能付き高圧引下線引留装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構造で、多大な労力を必要とせずに高圧引下線引留金物の脱落防止が図れ、経時的な緩みが生じる恐れがない脱落防止機能付き高圧引下線引留装置を提供する。
【解決手段】高圧引下線引留装置1は、腕金2の端部に設けられた高圧引下線引留金物3と、これに取り付けられる脱落防止金具4とを備える。高圧引下線引留金物3には、腕金2に取り付けられた高圧碍子のピン5aに掛止可能な第1掛止孔6が形成され、脱落防止金具4には、高圧碍子のピン5aに掛止可能な第2掛止孔15が形成され、高圧引下線引留金物3と脱落防止金具4とを相対的に回動自在に連結し、高圧引下線引留金物3の第1掛止孔6に高圧碍子のピン5aを終端に向かって変位させた場合に、脱落防止金具4が相対的に回動し、ピン5aが第2掛止孔15の終端に向かって変位して脱落防止金具4がピン5aに掛止されるようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、腕金の先端部に取り付けられて、高圧引下線を吊り下げる高圧引下線引留装置に関し、特に、脱落防止機能を備えた脱落防止機能付き高圧引下線引留装置に関する。
高圧用腕金に取り付けられる高圧引下線の引留金物は、高圧用腕金の電柱からの離隔距離を確保するために、腕金の端部に吊り下げるように取り付けられる。即ち、図6に示すように、配電柱31の高圧用の腕金2に架けた高圧配電線32から変圧器33に高圧引下線34を配線する場合に、柱上作業の安全を確保するために、図7にも示されるように、腕金2の端部付近に高圧引下線引留金物3を吊り下げ、そこに高圧引留碍子9を設置し、これに高圧引下線34を固定するようにしている。
この高圧引下線引留金物3は、腕金2の端部上面に配置され、腕金2に取り付けられた高圧碍子5のピン5aに掛止可能な掛止孔6が形成された取付用平板部7と、この取付用平板部7の両側縁から腕金2の横幅よりも大きい間隔で下方へ垂下する対をなす支持腕8とを有するもので、図8(a)に示されるように、この対をなす支持腕8に前記高圧引留碍子9を直接取り付ける構成や、図8(b)に示されるように、この対をなす支持腕8に碍子支持体10を固定して、この碍子支持体10に引留碍子11を固定する構成が採用され、これら引留碍子9,11に高圧引下線34を支持するようにしている。そして、このような高圧引下線引留金物3は、例えば、取付用平板部7に形成された掛止孔6を高圧碍子5のピン5aに掛止させ、その上で高圧碍子5のピン5aの中程に設けられたフランジ部5bと腕金2との間に挟み込んで固定するようにしている。
しかしながら、このような高圧引下線引留金物3にあっては、架線のゆれや振動等に起因して腕金2から脱落することが懸念されるため、これに対する対策が要請されている。このような要請に対して、特許文献1には、高圧用腕金の端部から、高圧用腕金の軸方向に嵌められる下向き略コ字形状の前腕と、この前腕の両側から高圧用腕金の軸方向に突出するように連結した添え腕と、添え腕の後端部に、後腕を構成するために高圧用腕金の横幅と略同間隔に上方に向けてそれぞれ突出させた第1ガイド体及び第2ガイド体と、第1ガイド体の上部に、第2ガイド体側へ横倒自在に軸支されたナット付ボルトと、第2ガイド体の上部に形成した、ナット付ボルトを係合する係合溝とを具備する高圧引下線引留金物が提案されている。
また、高圧引下線引留金物の脱落を防止する金具として、図9及び図10に示されるような脱落防止金具4を高圧引下線引留金物3に取り付けることも考えられる。この脱落防止金具4は、高圧引下線引留金物3の取付用平板部7に上方から重ねて取り付けられ、高圧碍子5のピン5aに掛止可能な掛止孔15が形成された平板部16と、高圧引下線引留金物3又は腕金2の端部に係止可能な係止片17とを有して構成されるもので、高圧引下線引留金物3を設置した後に、腕金2に取り付けられた高圧碍子5を、腕金2の下側でピン5aに螺合するナット5c(図6に示す)を緩めて上方へ持ち上げ、ピン5aに設けられたフランジ部5bと高圧引下線引留金物3の取付用平板部7との間に脱落防止金具4を差し入れて平板部16に設けられた第2掛止孔15を高圧碍子5のピン5aに掛止させ、また、係止片17を高圧引下線引留金物3又は腕金2の端部に係止させて、高圧引下線引留金物3が腕金2の軸方向に移動できないようにするものである。
特開2006−50855号公報
しかしながら、前者の構成によれば、高圧引下線引留金物のナットが腕金の揺れや振動などで緩む恐れがあり、また、前腕は碍子が取り付けられて重量があるため、ナットが緩んだ際に手前にずれて腕金から外れる恐れがある。また、脱落防止を行うために関節ラチェットを用いてナットを締め付ける必要があるが、このような作業を行う場合には、関節ラチェット本体が充電部に接触する恐れがあるため、接触する恐れがある全範囲に亘って絶縁防具を取り付ける必要がある。
これに対して、後者の構成においては、脱落防止金具を高圧引下線引留金物に重ねて取り付け、高圧碍子のピンに係止させると共に、係止片を高圧引下線引留金物又は腕金の端部に係止させる構成であるので、経時的な緩みがなく、また、脱落防止金具の取り付け作業に必要な作業空間も小さいため、作業具の充電部への接触の恐れも殆どなく、さらに脱落防止金具は、簡易な構成であるため、安価に提供することが可能となる。
しかしながら、図9に示される脱落防止金具は、L字状の板状部材であるため、間接作業用器具(ヤットコ等)で把持しにくく、また、腕金の上面に設置された高圧引下線引留金物の取付用平板部の上面に腕金の下方から間接作業用器具を用いてアプローチする場合には、取付箇所が下方から見えにくいため、作業が行いにくいという不都合がある。これに対して、適切な位置からアプローチするために、電柱に登って、又は、高所作業車のバケットに乗って、腕金の正面又は側方からアプローチすることが行われるが、このような場合でも、間接作業用器具は重量があるため、高圧碍子を持ち上げつつ脱落防止金具を取り付ける作業はかなりの労力を要するものであった。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で、且つ、多大な労力を必要とせずに高圧引下線引留金物の脱落防止が図れ、また、経時的な緩みが生じて高圧引下線引留金物が腕金から脱落する恐れのない脱落防止機能付き高圧引下線引留装置を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係るがいしの脱落防止機能付き高圧引下線引留装置は、腕金の端部上面に配置され、前記腕金に取り付けられた高圧碍子のピンに掛止可能な第1掛止孔が形成された取付用平板部と、前記取付用平板部の両側縁から前記腕金の横幅よりも大きい間隔で下方へ垂下する対をなす支持腕とを有する高圧引下線引留金物と、前記取付用平板部の上面に重ねて取り付けられ、前記高圧碍子のピンに掛止可能な第2掛止孔が形成された平板部と、前記高圧引下線引留金物又は前記腕金の端部に係止可能な係止片とを有する脱落防止金具とを備え、前記高圧引下線引留金物と前記脱落防止金具とは相対的に回動自在に連結され、前記高圧碍子のピンに前記高圧引下線引留金物の第1掛止孔を引掛けた後に、前記ピンをこの第1掛止孔の終端に向かって相対的に変位させることで、前記脱落防止金具が相対的に回動すると共に前記ピンが前記第2掛止孔の終端に向かって相対的に変位し、これにより前記平板部が前記高圧碍子のピンに掛止されると共に前記係止片が前記高圧引下線引留金物又は前記腕金の端部に係止可能となることを特徴としている。
したがって、高圧引下線引留金物を腕金の端部に取り付けるにあたり、高圧碍子のピンに高圧引下線引留金物の第1掛止孔を引掛けた後に、高圧碍子のピンを第1掛止孔の終端に向かって相対的に変位させれば、脱落防止金具が回動して、高圧碍子のピンが第2掛止孔の終端に向かって相対的に変位し、この脱落防止金具の平板部が高圧碍子のピンに掛止されることとなる。このため、この状態で、脱落防止金具の係止片を高圧引下線引留金物又は腕金の端部に係止させれば、脱落防止金具が高圧碍子のピンに掛止された状態を保持させることが可能となる。その後、高圧碍子を下ろして高圧引下線引留金物と脱落防止金具とのピンへの掛止状態を固定すれば、腕金の端部に脱落防止金具を係止させた状態を固定することが可能となり、係止片を高圧引下線引留金物又は腕金の端部に係止させることと相俟って高圧引下線引留金具の脱落をより確実に回避することが可能となる。
ここで、高圧引下線引留金物に形成される第1掛止孔としては、例えば、前記腕金の軸方向と略垂直方向に形成されて一端が前記取付用平板部の側縁に開口する横孔と、この横孔に続いて形成され、前記腕金の軸方向に延設された縦孔とを備えたL字状に形成され、脱落防止金具に形成される第2掛止孔としては、例えば、一端が脱落防止金具の側縁に開口し、終端に向かうにつれて前記係止片との距離が徐々に長くなる直線状に形成されるものが考えられる。
また、他の例としては、第1掛止孔を、腕金の軸方向と略垂直方向に形成されて一端が取付用平板部の側縁に開口する横孔と、この横孔に続いて形成され、前記腕金の軸方向に延設された縦孔とを備えたL字状に形成し、第2掛止孔を、一端が前記脱落防止金具の側縁に開口し、終端に向かうにつれて前記係止片との距離が徐々に長くなる傾斜孔と、この傾斜孔に続いて形成され、前記係止片に対して略垂直に延設され、且つ、前記係止片から遠ざかる方向に延設された縦孔とを備えたく字状に形成されるようにしてもよい。
これらの構成によれば、第1掛止孔と第2掛止孔との形成方向が全体的または部分的に異なっているため、脱落防止金具が高圧引下線引留金物に対して相対的に回動しない限り、高圧碍子のピンの動きが規制されることとなり、高圧引下線引留金物および脱落防止金具のピンへの掛止状態は維持されやすいものとなる。
また、脱落防止金具が回動する際に、係止片が高圧引下線引留金物と干渉して脱落防止金具が回動しなくなることも考えられるため、脱落防止金具を、高圧引下線引留金物に対して互いの対峙面の距離が変更可能となるように連結されるようにして、回動時に脱落防止金具と高圧引下線引留金物との互いの対峙面を回動に支障がない程度に離すようにしてもよい。
さらに、脱落防止金具を操作できるようにするために、脱落防止金具に、前記係止片から突設する把持部を設けるようにしてもよい。
以上述べたように、本発明に係る脱落防止機能付き高圧引下線引留装置によれば、腕金の端部上面に配置されると共に高圧碍子のピンに掛止可能な第1掛止孔が形成された取付用平板部と、取付用平板部の両側縁から腕金の横幅よりも大きい間隔で下方へ垂下する対をなす支持腕とを有する高圧引下線引留金物に、取付用平板部の上面に重ねて取り付けられると共に、高圧碍子のピンに掛止可能な第2掛止孔が形成された平板部と、
腕金の端部に係止可能な係止片とを有する脱落防止金具を相対的に回動自在に連結し、
高圧碍子のピンに高圧引下線引留金物の第1掛止孔を引掛けた後に、ピンをこの第1掛止孔の終端に向かって相対的に変位させることで、脱落防止金具が相対的に回動すると共に、高圧碍子のピンが第2掛止孔の終端に向かって相対的に変位し、これにより、平板部が高圧碍子のピンに掛止されると共に、係止片が高圧引下線引留金物又は腕金の端部に係止可能となるので、高圧引下線引留金物を腕金に取り付けると、脱落防止金具を同時に取り付けることが可能となり、また、脱落防止金具の係止片を高圧引下線引留金物又は腕金の端部に係止させることが可能となるので、脱落防止金具を取り付けるために格別な労力が不要となり、また、係止片を高圧引下線引留金物又は腕金の端部に係止させることで高圧引下線引留金物が外れることがなくなり、経時的な緩みが生じて高圧引下線引留金物が腕金から脱落する恐れがなくなる。
また、脱落防止金具を高圧引下線引留金物に対して互いの対峙面の距離が変更可能となるように連結することで、脱落防止金具が回動する際に、係止片が高圧引下線引留金物と干渉する場合でも、脱落防止金具を持ち上げて高圧引下線引留金物から離すことで、脱落防止金具を回動させることが可能となり、脱落防止金具を高圧碍子のピンに掛止させることが可能となる。
さらに、脱落防止金具の係止片に把持部を突設させることで、間接作業用器具(ヤットコ等)で把持しやすくなり、脱落防止金具を操作しやすいものとなる。
図1(a)は、本発明に係る脱落防止機能付き高圧引下線引留装置の主要部を示す斜視図であり、図1(b)は、高圧引下線引留金物の取付用平板部と脱落防止金具の平板部とを回動自在に連結するための取付用平板部に設けられたボルト部分を示す図である。 図2は、図1に示す脱落防止機能付き高圧引下線引留装置を腕金に取り付ける作業工程を示す図である。 図3は、本発明に係る段落防止機能付き高圧引下線引留装置の変形例を示す斜視図である。 図4は、本発明に係る脱落防止機能付き高圧引下線引留装置の他の構成例を示す斜視図である。 図5は、図4に示す脱落防止機能付き高圧引下線引留装置を腕金に取り付ける作業工程を示す図である。 図6(a)は、高圧引下線引留金物を使用する配電柱を示す正面図であり、図6(b)は、高圧引下線引留金物を腕金に取り付けた状態を示す側面図である。 図7は、従来の高圧引下線引留金物を腕金に取り付け、そこに高圧引留碍子を取り付けた状態を示す斜視図である。 図8(a)は、従来の高圧引下線引留金物を示す斜視図であり、図8(b)は、従来の他の高圧引下線引留金物を示す斜視図である。 図9は、従来の高圧引下線引留金物に取付可能な脱落防止金具の例を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその斜視図である。 図10(a)は、従来の高圧引下線引留金物に図9で示す脱落防止金具を取り付ける前の状態を示す図であり、図10(b)は、従来の高圧引下線引留金物に図9で示す脱落防止金具を取り付けた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1において、高圧引下線引留装置1は、腕金2に取り付けられる高圧引下線引留金物3とこの高圧引下線引留金物3の腕金2からの脱落を防止する脱落防止金具4とから構成されている。
高圧引下線引留金物3は、それ自体公知のもので、腕金2の端部上面に配置され、前記腕金2に取り付けられた高圧碍子(ピン碍子)5のピン5aに掛止可能な第1掛止孔6が形成された取付用平板部7と、前記取付用平板部7の両側縁から前記腕金2の横幅よりも大きい間隔で下方へ垂下する対をなす支持腕8,8とを有して構成されるもので、図8(a)に示されるように、対を成す支持腕8,8に図7で示されるような高圧引留碍子9を直接取り付けるものや、図8(b)に示されるように、この対をなす支持腕8に碍子支持体10を固定し、この碍子支持体10に引留碍子11を並設するもの等が用いられる。
前記取付用平板部7は、腕金2の軸方向に延びる板状に形成され、腕金2に取り付けられた際に腕金2の端側に取り付けられる部分を基端部7aとし、この基端部7aを腕金2の端部の横幅よりも大きく形成し、これに続く先端部7bを腕金2の上面からはみ出ないように腕金2の横幅よりも小さく形成し、前記対をなす支持腕8は、基端部7aの両側縁に溶接等で一体に固定されて垂下されている。また、前記第1掛止孔6は、腕金2の軸方向と略垂直方向に形成されて一端が側縁に開口する横孔6aと、この横孔6aに続いて形成され、腕金の軸方向に延設された縦孔6bとを備えたL字状に形成されている。
この例において、腕金2は、断面が1辺を約9cmとする正方形状に形成され、取付用平板部7の基端部7aの横幅を約9.6cm、先端部7bの横幅を約6cm、取付用平板部7の基端部7aから先端部7bまでの寸法を約14cm、第1掛止孔6の巾を高圧碍子5のピン5aの径よりも大きい幅(約2cm)とし、第1掛止孔6は、その終端部が取付用平板部7の略中央に位置するように形成されている。
この取付用平板部7の上面の所定位置には、例えば、ボルト12が取付用平板部7の上面に形成されたボス部14に溶接等により一体に接合されて立設されている。このボルト12は、ナット13が螺合されて所定位置に固着されており、ボルト12の取付用平板部7とナット13との間には、脱落防止金具4が回転自在に、且つ、上下方向に変位可能に取り付けられている。
脱落防止金具4は、取付用平板部7の上面に対して略水平に取付けられ、高圧碍子5のピン5aに掛止可能な第2掛止孔15が形成された平板部16と、この平板部16の長手方向の一端から略垂直方向に垂下されて高圧引下線引留金物3又は腕金2の端部に係止可能な係止片17とが一体に形成されている。第2掛止孔15は、この例では、一端が脱落防止金具4の側縁に開口し、終端に向かうにつれて係止片17から徐々に遠ざかるように(係止片17との距離が徐々に長くなるように)平板部16の長手方向に対して傾斜する直線状に形成されている。
この例において、平板部16は、長手方向が約11cm、短手方向が約6cmの板状に形成され、また、第2掛止孔15は、孔巾が前記第1掛止孔6と同様の巾(約2cm)に形成され、その終端位置が巾方向の略中央で、係止片17からの距離が約8〜9cmの位置となり、側縁の開口位置が係止片17から約5cmの位置となるように形成されている。
脱落防止金具4は、その平板部16の長手方向が高圧引下線引留金物3の取付用平板部7の長手方向と略垂直となるように回動させた状態において、第1掛止孔6の終端部が脱落防止金具4の平板部16で塞がれ、また、横孔6aが脱落防止金具4で塞がれない状態となり、高圧碍子5のピン5aの挿入を許容するようになっている。また、平板部16の長手方向を腕金2の長手方向と一致させた場合に、第1掛止孔6の終端部と第2掛止孔15の終端部とによって高圧碍子5のピン5aを挟み込む空間が形成されると共に、係止片17が高圧引下線引留金物3の基端又は腕金2の端部に係止されるようになっている。
尚、前記ボルト12に固着されているナット13の位置は、ナット13とボス部14(取付用平板部7)との間隔が脱落防止金具4を高圧引下線引留金物3と干渉させることなく回転させることが可能な程度まで上方に持ち上げることができるような位置に設定されている。
したがって、高圧碍子5を、腕金2の下側でピン5aに螺合されているナット5cを緩めて上方へ持ち上げ、脱落防止金具4の平板部16の長手方向が高圧引下線引留金物3の取付用平板部7の長手方向と略垂直となるようにした状態で、ピン5aに設けられたフランジ部5bと高圧引下線引留金物3の取付用平板部7との間に高圧引下線引留金物3を脱落防止金具4と共に側方から差し入れる。そして、図2(a)に示されるように、高圧碍子5のピン5aに第1掛止孔6の横孔6aを引掛けて、この横孔6aにピン5aを挿入し、第1掛止孔6の終端に向けて相対的に変位させる。すると、ピン5aが縦孔6bに差し掛かった段階で、脱落防止金具4の側縁がピン5aによって押圧され、脱落防止金具4がボルト12を中心として高圧引下線引留金物3に対して相対的に回動し始め、図2(b)に示されるように、ピン5aが第1掛止孔6の縦孔を移動するのに伴って第2掛止孔15にも挿入し始める。そして、ピン5aが第1掛止孔6の終端部(縦孔6bの終端部)に到達すると、脱落防止金具4は、その長手方向が腕金2の長手方向と一致してピン5aが第2掛止孔15の終端部に至り、第1掛止孔6の終端部と第2掛止孔15の終端部とによって画成される空間に高圧碍子5のピン5aが挟み込まれることとなり、また、脱落防止金具4の係止片17が高圧引下線引留金物3又は腕金2の端部に係止されることとなる。
その後、高圧碍子5を下げ降ろし、ピン5aのフランジ部5bを脱落防止金具4の平板部16に当接させ、腕金2の下側でピン5aに螺合されているナット5cを締め付けることによって、高圧引下線引留金物3と脱落防止金具4とのピン5aへの掛止状態が固定される。
このため、腕金2に高圧引下線引留金物3を設置するために、高圧碍子5のピン5aに第1掛止孔6を掛止させる作業を行えば、それと同時に、脱落防止金具4の第2掛止孔15が高圧碍子5のピン5aに掛止されると共に脱落防止金具4の係止片17が腕金2の端部に係止されることとなるため、脱落防止金具4を取り付ける作業を独立して行う必要がなくなり、また、脱落防止金具4を間接作業用器具で把持し、高圧碍子5のピン5aと第2掛止孔15との位置を模索しながら合わせて脱落防止金具4をピン5aに掛止する作業を行うことが不要となり、簡易な構造で、且つ、多大な労力を必要とせずに脱落防止が図れ、作業労力を低減することが可能となり、また、作業時間の短縮を図ることが可能となる。また、脱落防止金具4は、自身の自重により係止片17が腕金2の端部に係止されると共にピン5aのフランジ部5bと高圧引下線引留金物3との間に挟み込まれて固定されるので、係合状態の経時的な緩みはそもそも存在せず、緩みが生じて高圧引下線引留金物3が腕金2から脱落する恐れはなくなる。
尚、このような操作の際に、脱落防止金具4の係止片17が高圧引下線引留金物3と干渉して、脱落防止金具4の回動が阻害されるような場合には、脱落防止金具4は高圧引下線引留金物3に対して互いの対峙面の距離が変更可能に連結されているので、脱落防止金具4を上方へ少し持ち上げた上で回動させることで、高圧引下線引留金物3との干渉を回避することが可能となる。
また、上述の構成において、脱落防止金具4の操作を容易にするために、図3に示されるように、脱落防止金具4の係止片17に間接作業用器具により把持可能とする把持部20を突設させるようにしてもよい。この例では、平板部16の基端を係止片17よりも延設することで把持部20が構成されている。
このような構成とすれば、脱落防止金具4が高圧引下線引留金物3と干渉してスムーズな回動が阻止されるような場合に、間接作業用器具で把持部20を把持して脱落防止金具4を高圧引下線引留金物3との干渉を解除するように操作することが可能となり、作業中に生じる不都合を解消することが可能となる。
図4に、高圧引下線引留装置1の他の構成例が示されている。この例においては、高圧引下線引留装置1を構成する脱落防止金具4が、高圧碍子5のピン5aに係止可能な第2掛止孔15が形成された平板部16と、高圧引下線引留金物3又は腕金2の端部に係止可能な係止片17とを有している点で前記構成例と同様であるが、平板部16に形成される第2掛止孔15が、一端が脱落防止金具の側縁に開口し、終端に向かうにつれて係止片との距離が徐々に長くなる傾斜孔15aと、この傾斜孔15aに続いて形成され、係止片17に対して略垂直に延設され、且つ、係止片17から遠ざかる方向に延設された軸孔15bとを備えるく字状に形成されている点で相違している。
また、脱落防止金具4の平板部16には、ボルト12を平板部16の長手方向に相対的に変位させる長孔21が形成されている。尚、他の構成は前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
このような構成においては、図5(a)に示されるように、脱落防止金具4の平板部16の長手方向を高圧引下線引留金物3の取付用平板部7の長手方向と略垂直とし、高圧引下線引留金物3を腕金の軸心に対して傾けて高圧碍子5のピン5aを第1掛止孔に引掛けて挿入し、その後、ピン5aが縦孔6bに差し掛かると、ピン5aによって脱落防止金具4の側縁が押され、脱落防止金具4がボルト12を中心として高圧引下線引留金物3に対して相対的に回動し始め、図2(b)に示されるように、ピン5aが第1掛止孔6の縦孔を移動するのに伴って第2掛止孔15にも挿入し始める。そして、ピン5aが第1掛止孔6の終端部(縦孔6bの終端部)に到達すると、脱落防止金具4は、その長手方向が腕金2の長手方向と一致してピン5aが第2掛止孔15の軸孔に至り、しかる後に、脱落防止金具4を腕金の端部側に向かって移動させれば、ピン5aは、第2掛止孔15の終端部(軸孔15bの終端部)に至り、第1掛止孔6の終端部と第2掛止孔15の終端部とによって画成される空間に高圧碍子5のピン5aが挟み込まれ、また、脱落防止金具4の係止片17が高圧引下線引留金物3又は腕金2の端部に係止されることとなる。
このため、脱落防止金具4の回動操作と係止片17の係止操作とは別々に行われることになるが、万が一、係止片17が高圧引下線引留金物3又は腕金2の端部から外れるような事態が生じた場合でも、脱落防止金具4は直ちに回動できる状態とならないため、脱落防止をより確実に回避することが可能となる。
1 高圧引下線引留装置
2 腕金
3 高圧引下線引留金物
4 脱落防止金具
5 高圧外資
5a ピン
6 第1掛止孔
6a 横孔
6b 縦孔
7 取付用平板部
8 支持腕
15 第2掛止孔
15a 傾斜孔
15b 軸孔
16 平板部
17 係止部
20 把持部

Claims (5)

  1. 腕金の端部上面に配置され、前記腕金に取り付けられた高圧碍子のピンに掛止可能な第1掛止孔が形成された取付用平板部と、前記取付用平板部の両側縁から前記腕金の横幅よりも大きい間隔で下方へ垂下する対をなす支持腕とを有する高圧引下線引留金物と、
    前記取付用平板部の上面に重ねて取り付けられ、前記高圧碍子のピンに掛止可能な第2掛止孔が形成された平板部と、前記高圧引下線引留金物又は前記腕金の端部に係止可能な係止片とを有する脱落防止金具とを備え、
    前記高圧引下線引留金物と前記脱落防止金具とは相対的に回動自在に連結され、前記高圧碍子のピンに前記高圧引下線引留金物の第1掛止孔を引掛けた後に、前記ピンをこの第1掛止孔の終端に向かって相対的に変位させることで、前記脱落防止金具が相対的に回動すると共に前記ピンが前記第2掛止孔の終端に向かって相対的に変位し、これにより前記平板部が前記高圧碍子のピンに掛止されると共に、前記係止片が前記高圧引下線引留金物又は前記腕金の端部に係止可能となることを特徴とする脱落防止機能付き高圧引下線引留装置。
  2. 前記第1掛止孔は、前記腕金の軸方向と略垂直方向に形成されて一端が前記取付用平板部の側縁に開口する横孔と、この横孔に続いて形成され、前記腕金の軸方向に延設された縦孔とを備えたL字状に形成され、
    前記第2掛止孔は、一端が前記脱落防止金具の側縁に開口し、終端に向かうにつれて前記係止片との距離が徐々に長くなる直線状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の脱落防止機能付き高圧引下線支持装置。
  3. 前記第1掛止孔は、前記腕金の軸方向と略垂直方向に形成されて一端が前記取付用平板部の側縁に開口する横孔と、この横孔に続いて形成され、前記腕金の軸方向に延設された縦孔とを備えたL字状に形成され、
    前記第2掛止孔は、一端が前記脱落防止金具の側縁に開口し、終端に向かうにつれて前記係止片との距離が徐々に長くなる傾斜孔と、この傾斜孔に続いて形成され、前記係止片に対して略垂直に延設され、且つ、前記係止片から遠ざかる方向に延設された軸孔とを備えるく字状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の脱落防止機能付き高圧引下線支持装置。
  4. 前記脱落防止金具は、高圧引下線引留金物に対して互いの対峙面の距離が変更可能に連結されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の脱落防止機能付き高圧引下線支持装置。
  5. 前記脱落防止金具には、前記係止片から突設された把持部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の脱落防止機能付き高圧引下線支持装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015006026A (ja) * 2013-06-19 2015-01-08 中国電力株式会社 高圧引下線引留金物
JP2016059215A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 中国電力株式会社 高圧引下線引留装置

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