JP2012161198A - 腕金付設用金具及びこれを用いた高圧引下線引留装置 - Google Patents

腕金付設用金具及びこれを用いた高圧引下線引留装置 Download PDF

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Abstract

【課題】腕金に取り付けられた高圧碍子のピンに腕金の下方からアプローチする場合でも容易に取り付けることができ、また鳥が腕金の内部に営巣することを防止可能な腕金付設用金具を提供する。
【解決手段】腕金2の端部に取り付けられた高圧碍子5のピン5aに掛止可能な掛止孔15が形成された平板部16と、腕金2の端部に係止可能であり、且つ、間接作業用器具で把持可能な把持片17とを備え、平板部16と把持片17とを、互いに近接する側縁に沿った軸を中心として角度調整可能に連結する。把持片17は、腕金2の端部の高圧碍子5が取り付けられた面とこれに対向する面との間隔(上下巾)よりも長く形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、腕金の端部に取り付けられた高圧碍子のピンに掛止され、また、腕金の端部に係止させることが可能な腕金付設用金具であって、例えば、高圧引下線を吊り下げる高圧引下線引留金物の脱落を防止するため等にも用いることが可能な腕金付設用金具と、これを用いた高圧引下線引留装置に関する。
高圧用腕金に取り付けられる高圧引下線の引留金物は、高圧用腕金の電柱からの離隔距離を確保するために、腕金の端部に吊り下げるように取り付けられる。即ち、図6に示すように、配電柱31の高圧用の腕金2に架けた高圧配電線32から変圧器33に高圧引下線34を配線する場合に、柱上作業の安全を確保するために、図7にも示されるように、腕金2の端部付近に高圧引下線引留金物3を吊り下げ、そこに高圧引留碍子9を設置し、これに高圧引下線34を固定するようにしている。
この高圧引下線引留金物3は、腕金2の端部上面に配置され、腕金2に取り付けられた高圧碍子5のピン5aに掛止可能な支持用掛止孔6が形成された取付用平板部7と、この取付用平板部7の両側縁から腕金2の横幅よりも大きい間隔で下方へ垂下する対をなす支持腕8とを有するもので、図8(a)に示されるように、この対をなす支持腕8に前記高圧引留碍子9を直接取り付ける構成(図7参照)や、図8(b)に示されるように、この対をなす支持腕8に碍子支持体10を固定して、この碍子支持体10に引留碍子11を固定する構成が採用され、これら引留碍子9,11に高圧引下線34を支持するようにしている。そして、このような高圧引下線引留金物3は、取付用平板部7に形成された支持用掛止孔6を高圧碍子5のピン5aに掛止させ、その上で、例えば高圧碍子5のピン5aの中程に設けられたフランジ部5bと腕金2との間に挟み込んで固定するようにしている。
しかしながら、このような高圧引下線引留金物3にあっては、架線のゆれや振動等に起因して腕金2から脱落することが懸念されるため、これに対する対策が要請されている。このような要請に対して、特許文献1には、高圧用腕金の端部から、高圧用腕金の軸方向に嵌められる下向き略コ字形状の前腕と、この前腕の両側から高圧用腕金の軸方向に突出するように連結した添え腕と、添え腕の後端部に、後腕を構成するために高圧用腕金の横幅と略同間隔に上方に向けてそれぞれ突出させた第1ガイド体及び第2ガイド体と、第1ガイド体の上部において第2ガイド体側へ横倒自在に軸支されたナット付ボルトと、第2ガイド体の上部に形成されてナット付ボルトを係合する係合溝とを具備する高圧引下線引留金物が提案されている。
また、高圧引下線引留金物の脱落を防止するために、図9及び図10に示されるような脱落防止用金具40を高圧引下線引留金物3に取り付けることも考えられる。この脱落防止用金具40は、高圧引下線引留金物3の取付用平板部7に上方から重ねて取り付けられ、高圧碍子5のピン5aに掛止可能な掛止孔15が形成された平板部16と、高圧引下線引留金物3又は腕金2の端部に係止可能な係止片17’とを有して構成されるもので、高圧引下線引留金物3を設置した後に、腕金2に取り付けられている高圧碍子5を、腕金2の下側でピン5aに螺合されているナット5c(図6に示す)を緩めて上方へ持ち上げ、ピン5aに設けられたフランジ部5bと高圧引下線引留金物3の取付用平板部7との間に脱落防止用金具40を差し入れて平板部16に設けられた掛止孔15を高圧碍子5のピン5aに掛止させると共に、係止片17’を高圧引下線引留金物3又は腕金2の端部に係止させることで、高圧引下線引留金物3が腕金2の軸方向に移動できないようにするものである。
特開2006−50855号公報
しかしながら、前者の構成によれば、高圧引下線引留金物のナットが腕金の揺れや振動などで緩む恐れがあり、また、前腕は碍子が取り付けられて重量があるため、ナットが緩んだ際に手前にずれて腕金から外れる恐れがある。また、脱落防止を行うために関節ラチェットを用いてナットを締め付ける必要があるが、このような作業を行う場合には、関節ラチェット本体が充電部に接触する恐れがあるため、接触する恐れがある全範囲に亘って絶縁防具を取り付ける必要がある。
これに対して、後者の構成においては、脱落防止用金具を高圧引下線引留金物に重ねて取り付け、高圧碍子のピンに係止させると共に、係止片を高圧引下線引留金物又は腕金の端部に係止させる構成であるので、経時的な緩みはなく、また、脱落防止用金具の取り付け作業に必要な作業空間も小さいため、作業具の充電部への接触の恐れも殆どなく、さらに脱落防止用金具は、簡易な構成であるため、安価に提供することが可能となる。
しかしながら、図9に示される脱落防止用金具は、L字状の板状部材であるため、間接作業用器具(絶縁ヤットコ等)で把持しにくく、また、腕金の上面に設置された高圧引下線引留金物の取付用平板部の上面に腕金の下方から間接作業用器具を用いてアプローチする場合には、取付箇所が下方から見えにくいため、作業が行いにくいという不都合がある。これに対して、適切な位置からアプローチするために、電柱に登って、又は、高所作業車のバケットに乗って、腕金の正面又は側方からアプローチすることが行われるが、このような場合でも、間接作業用器具は重量があるため、高圧碍子を持ち上げつつ脱落防止用金具を取り付ける作業はかなりの労力を要するものであった。
さらに、高圧用腕金の電柱からの離隔距離を確保するために腕金に端部に高圧引下線引留金物を取り付ける場合であっても、腕金の端部が開放されている場合には、鳥が腕金の内部に営巣するため、蛇が登攀して充電部に接触する等の事故が生じる不都合が懸念される。
このため、これらの不都合を解消する新たな電柱付設用金具の開発が望まれていた。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、腕金に取り付けられた高圧碍子のピンに腕金の下方からアプローチする場合でも、容易に掛止させることができ、作業労力の軽減を図ることができると共に、腕金の内部に鳥が営巣することを防止することが可能な腕金付設用金具とこれを用いた高圧引下線引留装置を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係る腕金付設用金具は、腕金の端部に取り付けられた高圧碍子のピンに掛止可能な掛止孔が形成された平板部と、前記腕金の端部に係止可能であり且つ間接作業用器具で把持可能な把持片とを有し、前記平板部と前記把持片とは、互いに近接する側縁に沿った軸を中心として角度調整可能に連結され、前記把持片は、前記腕金の端部の前記高圧碍子が取り付けられた面とこれに対向する面との間隔よりも長く形成されていることを特徴としている。
このため、腕金付設用金具を間接作業用器具(絶縁ヤットコ等)で把持して腕金の下方からアプローチする場合には、平板部の先端や掛止孔が下方からでも見えるように、平板部と把持片との角度を所望の角度に調整し、その状態で間接作業用器具で把持片を把持して腕金にアプローチすることで、腕金に取り付けられている高圧碍子のピンに平板部の掛止孔を容易に掛止させることが可能となる。このため、腕金付設用金具の高圧碍子のピンへの取り付け作業が容易となり、電柱に登って、又は、高所作業車のバケットに乗って、腕金の正面又は側方からアプローチする作業が不要となり、作業労力を軽減することが可能となる。
また、把持片は、高圧碍子が取り付けられた面とこれに対向する面との間隔(例えば、上下巾)よりも長く形成されているので、腕金の端部が開口している場合においても、開口部分を把持片で覆うことが可能となり、腕金の内部に鳥が侵入して営巣することを防ぐことが可能となる。
ここで、平板部と把持片とは、蝶番を介して連結されることで、回動可能に連結するようにしてもよい。このような構成においては、ある程度強い力を加えない限り平板部と把持片との角度(連結角度)を変更することができないように(平板部と把持部との角度が保持されるように)、蝶番の軸に摩擦力を持たせるようにするとよい。
また、間接作業用器具としてクイックが用いられる場合には、把持片に、通孔を形成してクイックの爪が挿通されるようにしてもよい。
尚、上述した腕金付設用金具は、単独で用いて腕金内部の営巣を防ぐために利用してもよいが、腕金の端部上面に配置され、腕金に取り付けられた高圧碍子のピンに掛止可能な支持用掛止孔が形成された取付用平板部と、取付用平板部の両側縁から腕金の横幅よりも大きい間隔で下方へ垂下する対をなす支持腕とを有する高圧引下線引留金物の脱落を防止を図るために、腕金付設用金具の平板部を、掛止孔を介して高圧碍子のピンに掛止させると共に、支持用掛止孔を介してピンに掛止された高圧引下線引留金物の取付用平板部に重ね合わせて取り付けることで、高圧引下線引留金物の脱落防止用金具として用いるようにしてもよい。
以上述べたように、本発明に係る腕金付設用金具によれば、腕金に取り付けられた高圧碍子のピンに掛止可能な掛止孔が形成された平板部と、腕金の端部に係止可能な把持片とを、互いに近接する側縁に沿った軸を中心として角度調整可能に連結し、また、把持片を、腕金の端部の高圧碍子が取り付けられた面とこれに対向する面との間隔(上下巾)よりも長く形成するようにしたので、腕金に取り付けられた高圧碍子のピンに腕金の下方からアプローチして取り付ける場合でも、平板部が見え易いように、平板部と把持部との角度を調節し、その上で把持部を間接作業用器具(絶縁ヤットコ等)で把持して腕金の下方からアプローチすればよく、高圧碍子のピンへの腕金付設用金具の取り付け作業を間接活線作業でも容易に行うことが可能となる。
また、下方からのアプローチが容易となることから、電柱に登って、或いは、高所作業車のバケットに乗って、高圧碍子のピンにアプローチする必要がなくなり、作業労力を軽減することが可能になると共に、安全な作業位置から腕金付設用金具を取り付けることが可能となる。
また、把持片は、高圧碍子が取り付けられた面とこれに対向する面との間隔よりも長く形成されているので、腕金の端部が開口している場合には、この開口部分を把持片で覆うことが可能となり、腕金の内部に鳥が侵入して営巣することを防ぐことが可能となる。このため、鳥の巣を狙って登攀する蛇が電柱に登ることもなくなり、配電線の事故を未然に防ぐことが可能となる。
尚、把持片に通孔を形成することで、クイック等の間接作業用器具で把持することも可能となり、また、特にこの腕金付設用金具を高圧引下線引留金物に重ねて用いることで、腕金付設用金具を高圧引下線引留金物の脱落防止用金具として用いることが可能となり、既設の高圧引下線引留金物に対しても、容易に取り付けることが可能となる。
図1は、本発明に係る腕金付設用金具を高圧引下線引留金具の脱落防止用金具として用いた例を示す高圧引下線引留装置を示す斜視図である。 図2は、本発明に係る腕金付設用金具を示す図であり、(a)はその正面図であり、(b)はその側面図であり、(c)はその斜視図である。 図3は、図2に示す腕金付設用金具を高圧引下線引留金具の脱落防止用金具として用いた例において、高圧碍子を持ち上げた状態で高圧引下線引留金具の上面に腕金付設用金具(脱落防止用金具)を取り付ける作業を示す図であり、(a)は腕金付設用金具を高圧碍子のピンに掛止する前の状態(高圧碍子のピンにアプローチする状態)を示す図であり、(b)は腕金付設用金具を高圧碍子のピンに掛止した状態を示す図である。 図4は、図1に示す腕金付設用金具を高圧引下線引留金物の脱落防止用金具として用いた例において、腕金付設用金具を高圧碍子のピンに掛止させた後に、把持部を鉛直になるように回動させて腕金の開口部を覆うようにした状態を示す図であり、(a)はその側面図、(b)はその斜視図である。 図5は、本発明に係る腕金付設用金具の他の構成例を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)は、腕金付設用金具の把持片(把持部)をクイックで把持した状態を示す側面図である。 図6(a)は、高圧引下線引留金物を使用する配電柱を示す正面図であり、図6(b)は、高圧引下線引留金物を腕金に取り付けた状態を示す側面図である。 図7は、従来の高圧引下線引留金物を腕金に取り付け、そこに高圧引留碍子を取り付けた状態を示す斜視図である。 図8(a)は、従来の高圧引下線引留金物を示す斜視図であり、図8(b)は、従来の他の高圧引下線引留金物を示す斜視図である。 図9は、従来の高圧引下線引留金物に取付可能な脱落防止用金具の例を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその斜視図である。 図10(a)は、従来の高圧引下線引留金物に図9で示す脱落防止用金具を取り付ける前の状態を示す図であり、図10(b)は、従来の高圧引下線引留金物に図9で示す脱落防止用金具を取り付けた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
本発明に係る腕金付設用金具4は、単体で腕金の端部に取り付けるようにしてもよいが、図1においては、高圧引下線引留装置1の構成部材として用いられ、腕金2に取付けられた高圧引下線引留金物3がこの腕金2から脱落するのを防止する脱落防止用金具として用いた例が示されている。
以下、この例について説明すると、高圧引下線引留装置1は、腕金2に取り付けられる高圧引下線引留金物3と、この高圧引下線引留金物3の腕金2からの脱落を防止する脱落防止用金具としての腕金付設用金具4とから構成されている。
高圧引下線引留金物3は、それ自体公知のもので、腕金2の端部上面に配置され、前記腕金2に取り付けられた高圧碍子(ピン碍子)5のピン5aに掛止可能な支持用掛止孔6が形成された取付用平板部7と、この取付用平板部7の両側縁から腕金2の横幅よりも大きい間隔で下方へ垂下する対をなす支持腕8,8とを有して構成されているもので、図8(a)に示されるように、対を成す支持腕8,8に図7で示されるような高圧引留碍子9を直接取り付けるものや、図8(b)に示されるように、この対をなす支持腕8に碍子支持体10を固定し、この碍子支持体10に引留碍子11を並設するもの等が用いられる。
前記取付用平板部7は、腕金2の軸方向に延びる板状に形成され、腕金2に取り付けられた際に腕金2の端側に取り付けられる部分を基端部7aとし、この基端部7aを腕金2の端部の横幅よりも大きく形成し、これに続く先端部7bを腕金2の上面からはみ出ないように腕金2の横幅よりも小さく形成し、前記対をなす支持腕8は、基端部7aの両側縁に溶接等で一体に固定されて垂下されている。また、前記支持用掛止孔6は、腕金2の軸方向と略垂直方向に形成されて一端が側縁に開口する横孔6aと、この横孔6aに続いて形成され、腕金の軸方向に延設された縦孔6bとを備えたL字状に形成されている。
この例において、腕金2は、断面が1辺を約9cmとする正方形状に形成され、取付用平板部7の基端部7aの横幅を約9.6cm、先端部7bの横幅を約6cm、取付用平板部7の基端部7aから先端部7bまでの寸法を約14cm、支持用掛止孔6の巾を高圧碍子5のピン5aの径よりも大きい幅(約2cm)とし、支持用掛止孔6は、その終端部が取付用平板部7の略中央に位置するように形成されている。
これに対して、腕金付設用金具(脱落防止用金具)4は、図2にも示されるように、取付用平板部7の上面に対して重ねて取付けられ、高圧碍子5のピン5aに掛止可能な掛止孔15が形成された平板部16と、この平板部16の長手方向の一端に設けられて腕金2の端部に係止可能な把持片17とを有して構成されている。
掛止孔15は、この例では、一端が腕金付設用金具4の側縁に開口し、終端に向かうにつれて把持片17から徐々に遠ざかるように(把持片17との距離が徐々に長くなるように)平板部16の長手方向に対して傾斜する直線状に形成されている。
尚、掛止孔15の終端部と把持片17との距離は、腕金2の軸方向での先端から高圧碍子5のピン5aが設けられている部位までの距離に略等しいか幾分長く設定されている。
前記平板部16と前記把持片17とは、互いに近接する側縁に沿った軸を中心として回動させることで角度調整可能に連結されているもので、この例では、対をなす蝶番片20aを軸20bを介して回動可能に連結させている蝶番20を用い、それぞれの蝶番片20aを平板部16と把持片17に溶接等によって固定することで連結されている。蝶番20の軸20bは、意図的に平板部16と把持片17との角度を変更する力を加えない限り回動しない程度の摩擦力を有しており、所望の角度に設定した場合に、平板部16と把持片17との連結角度が保持されるようになっている。
この例において、平板部16は、長手方向が約11cm、短手方向が約6cmの板状に形成され、また、掛止孔15は、その終端位置が巾方向の略中央で、把持片17からの距離が約8〜9cmの位置にあり、側縁の開口位置が把持片17から約5cmの位置となるように形成されている。
また、把持片17は、腕金2の端部の高圧碍子5が取り付けられた面とこれに対向する面との間隔(上下巾)よりも長く形成されており、この例では、腕金2の上下巾よりも長くなっている先端部分に間接作業用器具(絶縁ヤットコ等)で把持可能な把持部21が形成されている。把持部21は、間接作業用器具で把持した際に滑りにくいように、ゴム材等の弾性材を被覆してもいいが、この例では、把持部21の表裏面が波状に加工されている。
以上の構成において、腕金2の端部に高圧引下線引留金物3を取り付けた状態、即ち、腕金2に設けられた高圧碍子5のピン5aを取付用平板部7の支持用掛止孔6の終端部に位置させて高圧引下線引留金物3を腕金2を跨ぐように取り付けた状態において、図3に示されるように、腕金付設用金具4を平板部16と把持片17とを所望の角度に調整した後に、把持片17の把持部21を間接作業用器具(絶縁ヤットコ)25で把持して腕金付設用金具4を腕金2の端部に下方からアプローチする。
それと同時に、高圧碍子5を、腕金2の下側でピン5aに螺合されているナット5cを緩めて上方へ持ち上げ、ピン5aに設けられたフランジ部5bと高圧引下線引留金物3の取付用平板部7との間に腕金付設用金具4の平板部16を側方から差し入れる。そして、平板部16に設けられた掛止孔15を高圧碍子5のピン5aに掛止させ、ピン5aを掛止孔15の終端部に位置させると共に平板部16の軸方向と腕金2の軸方向とを一致させる。これにより、支持用掛止孔6の終端部と掛止孔15の終端部とによって画成される空間に高圧碍子5のピン5aが挟み込まれることとなり、把持片17により腕金2の端部に係止可能となる。
その後、図4に示されるように、高圧碍子5を下げ降ろして、ピン5aのフランジ部5bを腕金付設用金具1の平板部16の表面に当接させ、腕金2の下側でピン5aに螺合されているナット5cを締め付けて、腕金付設用金具1と高圧引下線引留金物3とのピン5aへの掛止状態を固定し、しかる後に、腕金付設用金具1の把持片17を下方へ回動させて平板部16に対して略垂直とし(鉛直となるようにし)、腕金2の開口端部を覆うようにする。
したがって、腕金付設用金具4を間接作業用器具(絶縁ヤットコ等)25で把持して腕金2に下方からアプローチする場合には、平板部16の先端や掛止孔15が下方からでも見えるように平板部16と把持片17との角度を所望の角度に調整することができるので、その状態で間接作業用器具25で把持部21を把持して腕金2にアプローチすることで、腕金2に取り付けられている高圧碍子5のピン5aに腕金付設用金具4の平板部16の掛止孔15を容易に掛止させることが可能となる。このため、腕金付設用金具4の高圧碍子5のピン5aへの取り付け作業が容易となり、電柱に登って、又は、高所作業車のバケットに乗って、腕金の正面又は側方からアプローチする作業が不要となり、作業労力を軽減することが可能となり、また、腕金の下方の安全な作業位置からアプローチすることが可能となる。
さらに、把持片17は、高圧碍子5が取り付けられた面とこれに対向する面との間隔(上下巾)よりも長く形成されているので、腕金2の端部が開口している場合においても、開口部分を把持片17で覆うことが可能となり、腕金2の内部に鳥が侵入して営巣することを防ぐことが可能となる。
図5に、腕金付設用金具4の変形例が示されている。この例では、把持片17に形成される把持部21に間接作業用器具25として用いられるクイックの爪25aを挿通させることが可能な通孔22が形成されている。
尚、他の構成は、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
このような構成においては、現場の都合に合わせて、間接作業用器具25を選択することが可能となり、より使い勝手のより腕金付設用金具4を提供することができる。
1 高圧引下線引留金物用脱落防止装置
2 腕金
3 高圧引下線引留金物
4 腕金付設用金具
5 高圧碍子
5a ピン
6 支持用掛止孔
15 掛止孔
16 平板部
17 把持片
20 蝶番
21 把持部
22 通孔

Claims (4)

  1. 腕金の端部に取り付けられた高圧碍子のピンに掛止可能な掛止孔が形成された平板部と、前記腕金の端部に係止可能であり且つ間接作業用器具で把持可能な把持片とを有し、
    前記平板部と前記把持片とは、互いに近接する側縁に沿った軸を中心として角度調整可能に連結され、
    前記把持片は、前記腕金の端部の前記高圧碍子が取り付けられた面とこれに対向する面との間隔よりも長く形成されていることを特徴とする腕金付設用金具。
  2. 前記平板部と前記把持片とは蝶番を介して連結されていることを特徴とする請求項1記載の腕金付設用金具。
  3. 前記把持片には、通孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の腕金付設用金具。
  4. 前記腕金の端部上面に配置され、前記腕金に取り付けられた高圧碍子のピンに掛止可能な支持用掛止孔が形成された取付用平板部、及び、前記取付用平板部の両側縁から前記腕金の横幅よりも大きい間隔で下方へ垂下する対をなす支持腕を備えた高圧引下線引留金物と、請求項1乃至3のいずれかに記載の腕金付設用金具とを有して構成され、
    前記腕金付設用金具の前記平板部を、前記掛止孔を介して前記高圧碍子のピンに掛止させると共に、前記支持用掛止孔を介して前記ピンに掛止された前記高圧引下線引留金物の前記取付用平板部に重ね合わせて取り付けることで、前記腕金付設用金具を前記高圧引下線引留金物の脱落防止用金具として用いることを特徴とする高圧引下線引留装置。
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