JP2000324637A - 絶縁操作棒用固定器具 - Google Patents
絶縁操作棒用固定器具Info
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- JP2000324637A JP2000324637A JP12922499A JP12922499A JP2000324637A JP 2000324637 A JP2000324637 A JP 2000324637A JP 12922499 A JP12922499 A JP 12922499A JP 12922499 A JP12922499 A JP 12922499A JP 2000324637 A JP2000324637 A JP 2000324637A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】間接活線工事等で絶縁操作棒を作業用バケット
等に固定するための固定器具において、構造が簡易でメ
ンテナンスがしやすく、かつ固定される絶縁操作棒の上
下方向及び旋回方向の固定を一度の操作で行うことがで
きるようにして作業性を向上させた絶縁操作棒用固定器
具を提供する。 【解決手段】絶縁操作棒用固定器具A1は基台1、旋回
体2及び可動体3を備えている。基台1は基部材10と
移行体14に設けてある押圧体15で取付箇所を挟み取
り付けることができる。基台1の旋回軸16には旋回体
2が旋回可能に取り付けてある。旋回体2には可動体3
が上下に回動可能に取り付けてある。可動体3は絶縁操
作棒を保持する固定クランプ31を有している。旋回体
2の旋回方向の回動と可動体3の上下方向の回動は、操
作ハンドル230の操作で同時に固定できるようにして
ある。
等に固定するための固定器具において、構造が簡易でメ
ンテナンスがしやすく、かつ固定される絶縁操作棒の上
下方向及び旋回方向の固定を一度の操作で行うことがで
きるようにして作業性を向上させた絶縁操作棒用固定器
具を提供する。 【解決手段】絶縁操作棒用固定器具A1は基台1、旋回
体2及び可動体3を備えている。基台1は基部材10と
移行体14に設けてある押圧体15で取付箇所を挟み取
り付けることができる。基台1の旋回軸16には旋回体
2が旋回可能に取り付けてある。旋回体2には可動体3
が上下に回動可能に取り付けてある。可動体3は絶縁操
作棒を保持する固定クランプ31を有している。旋回体
2の旋回方向の回動と可動体3の上下方向の回動は、操
作ハンドル230の操作で同時に固定できるようにして
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁操作棒用固定
器具に関するものである。更に詳しくは、間接活線工事
において絶縁操作棒を作業用バケット等に固定するため
の固定器具であって、固定される絶縁操作棒の上下方向
(仰角)及び旋回方向(首振)の固定を一度の操作で容
易かつ迅速に行うことができるようにしたものに関す
る。
器具に関するものである。更に詳しくは、間接活線工事
において絶縁操作棒を作業用バケット等に固定するため
の固定器具であって、固定される絶縁操作棒の上下方向
(仰角)及び旋回方向(首振)の固定を一度の操作で容
易かつ迅速に行うことができるようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来技術】電力架線工事等においては、工事現場周辺
への影響がないように無停電での工事が行われている。
このような工事を行うには、送電状態すなわち活線状態
での作業が必要である。活線作業においては、作業者に
よる直接的な作業はできないために、作業を間接的に行
う絶縁操作棒が使用されている。架線工事においては、
この絶縁操作棒を使用して、例えばケーブルの切断や接
続作業が行われる。この作業を行う場合、通常は二人の
作業者が高所作業車の作業用バケットに乗り込み、うち
一人がケーブルの切断、接続作業等の主作業を行い、他
の一人がケーブルが動かないように保持する等の補助作
業を行っている。
への影響がないように無停電での工事が行われている。
このような工事を行うには、送電状態すなわち活線状態
での作業が必要である。活線作業においては、作業者に
よる直接的な作業はできないために、作業を間接的に行
う絶縁操作棒が使用されている。架線工事においては、
この絶縁操作棒を使用して、例えばケーブルの切断や接
続作業が行われる。この作業を行う場合、通常は二人の
作業者が高所作業車の作業用バケットに乗り込み、うち
一人がケーブルの切断、接続作業等の主作業を行い、他
の一人がケーブルが動かないように保持する等の補助作
業を行っている。
【0003】また、絶縁操作棒による作業は、絶縁操作
棒の先端部に各種工具を取り付けて行われる。この工具
には、かなり重いものもあり、このような工具を取り付
けた絶縁操作棒を持って作業を行うのは、作業者にかか
る肉体的な負担が大きく、従って作業性も悪い。そこ
で、近年においては、作業者への負担を軽減するため
に、作業用バケットに固定して絶縁操作棒を支持するた
めの器具(例えば、特開平10−94127号公報記
載のバランス支持装置)が使用されている。また、作業
用バケットではなく、電柱に設けられた支持バーに固定
して、ケーブルを保持する棒状の保持具を支持するため
の器具(例えば、特開平10−336826号公報記
載の支持装置)も提案されている。
棒の先端部に各種工具を取り付けて行われる。この工具
には、かなり重いものもあり、このような工具を取り付
けた絶縁操作棒を持って作業を行うのは、作業者にかか
る肉体的な負担が大きく、従って作業性も悪い。そこ
で、近年においては、作業者への負担を軽減するため
に、作業用バケットに固定して絶縁操作棒を支持するた
めの器具(例えば、特開平10−94127号公報記
載のバランス支持装置)が使用されている。また、作業
用バケットではなく、電柱に設けられた支持バーに固定
して、ケーブルを保持する棒状の保持具を支持するため
の器具(例えば、特開平10−336826号公報記
載の支持装置)も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報、
に記載された器具には、それぞれ次のような課題があ
った。すなわち、公報に記載された器具は、絶縁操作
棒を使用して、ケーブルの切断、接続作業等の細かな操
作を要する作業を行うためのものである。このため、絶
縁操作棒の姿勢すなわち方向や高さを僅かな力で細かく
調整できるように、油圧シリンダーやガススプリング等
を使用した複雑な構造を採用している。このような複雑
な構造では、コスト高となるばかりでなく、器具の不具
合が生じやすく、メンテナンスに手間がかかりすぎる。
なお、この器具を上記したようにケーブルを保持するだ
けの補助的な作業に使用する場合において、その作業専
用のものとするには無駄な機構が多く、過剰性能となっ
てしまうため実際的ではない。
に記載された器具には、それぞれ次のような課題があ
った。すなわち、公報に記載された器具は、絶縁操作
棒を使用して、ケーブルの切断、接続作業等の細かな操
作を要する作業を行うためのものである。このため、絶
縁操作棒の姿勢すなわち方向や高さを僅かな力で細かく
調整できるように、油圧シリンダーやガススプリング等
を使用した複雑な構造を採用している。このような複雑
な構造では、コスト高となるばかりでなく、器具の不具
合が生じやすく、メンテナンスに手間がかかりすぎる。
なお、この器具を上記したようにケーブルを保持するだ
けの補助的な作業に使用する場合において、その作業専
用のものとするには無駄な機構が多く、過剰性能となっ
てしまうため実際的ではない。
【0005】また、公報に記載された器具は、支持さ
れる棒状の保持具の方向を、方向が直角である二軸の軸
周方向において回動調整して固定できるようになってい
る。これにより、保持具の方向を任意に設定可能であ
る。しかし、この器具では、保持具を固定するとき、二
軸での固定操作をそれぞれ独立して行わなければならな
いので、作業に手間がかかり、作業性が悪い。
れる棒状の保持具の方向を、方向が直角である二軸の軸
周方向において回動調整して固定できるようになってい
る。これにより、保持具の方向を任意に設定可能であ
る。しかし、この器具では、保持具を固定するとき、二
軸での固定操作をそれぞれ独立して行わなければならな
いので、作業に手間がかかり、作業性が悪い。
【0006】(目的)本発明は上記課題を解消するもの
で、間接活線工事等で絶縁操作棒を作業用バケット等に
固定するための固定器具において、構造が簡易でメンテ
ナンスがしやすく、かつ固定される絶縁操作棒の上下方
向(仰角)及び旋回方向(首振)の固定を一度の操作で
行うことができるようにして作業性を向上させた絶縁操
作棒用固定器具を提供することを目的とする。
で、間接活線工事等で絶縁操作棒を作業用バケット等に
固定するための固定器具において、構造が簡易でメンテ
ナンスがしやすく、かつ固定される絶縁操作棒の上下方
向(仰角)及び旋回方向(首振)の固定を一度の操作で
行うことができるようにして作業性を向上させた絶縁操
作棒用固定器具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、間接活線工事において、作業を行う絶縁操
作棒を所要の姿勢で固定するための器具であって、取付
箇所に取り付けるための取付手段を有する基台と、当該
基台に旋回可能に取り付けてある旋回体と、当該旋回体
に設けてあり、旋回体の旋回軸と軸線方向が異なる軸を
中心として回動可能で、絶縁操作棒を保持するための保
持手段を有する可動体と、上記旋回体と上記可動体を同
時に固定可能な固定手段と、を備えていることを特徴と
する、絶縁操作棒用固定器具である。
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、間接活線工事において、作業を行う絶縁操
作棒を所要の姿勢で固定するための器具であって、取付
箇所に取り付けるための取付手段を有する基台と、当該
基台に旋回可能に取り付けてある旋回体と、当該旋回体
に設けてあり、旋回体の旋回軸と軸線方向が異なる軸を
中心として回動可能で、絶縁操作棒を保持するための保
持手段を有する可動体と、上記旋回体と上記可動体を同
時に固定可能な固定手段と、を備えていることを特徴と
する、絶縁操作棒用固定器具である。
【0008】第2の発明にあっては、保持手段は絶縁操
作棒を挟持する挟持部材を備えており、当該挟持部材は
スパイラルカムの回転による当接部の変位によって挟持
方向または解除方向へ移動するようにしてあることを特
徴とする、第1の発明に係る絶縁操作棒用固定器具であ
る。
作棒を挟持する挟持部材を備えており、当該挟持部材は
スパイラルカムの回転による当接部の変位によって挟持
方向または解除方向へ移動するようにしてあることを特
徴とする、第1の発明に係る絶縁操作棒用固定器具であ
る。
【0009】第3の発明にあっては、保持手段の高さを
調整する高さ調整手段を備えていることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る絶縁操作棒用固定器具であ
る。
調整する高さ調整手段を備えていることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る絶縁操作棒用固定器具であ
る。
【0010】第4の発明にあっては、基台は、取付箇所
に沿って移動を円滑に行うための転動手段を備えている
ことを特徴とする、第1、第2または第3の発明に係る
絶縁操作棒用固定器具である。
に沿って移動を円滑に行うための転動手段を備えている
ことを特徴とする、第1、第2または第3の発明に係る
絶縁操作棒用固定器具である。
【0011】(作用)本発明に係る絶縁操作棒用固定器
具は次のように作用する。 (1)器具を、例えば作業用バケットの縁部に取付手段
によって取り付ける。 (2)保持手段によって絶縁操作棒を保持する。 (3)旋回体を旋回させ、可動体を回動させることによ
り、絶縁操作棒の方向を作業に適した方向に適宜調整す
る。 (4)固定手段によって旋回体と可動体を同時に固定す
る。これにより、絶縁操作棒の方向も固定される。
具は次のように作用する。 (1)器具を、例えば作業用バケットの縁部に取付手段
によって取り付ける。 (2)保持手段によって絶縁操作棒を保持する。 (3)旋回体を旋回させ、可動体を回動させることによ
り、絶縁操作棒の方向を作業に適した方向に適宜調整す
る。 (4)固定手段によって旋回体と可動体を同時に固定す
る。これにより、絶縁操作棒の方向も固定される。
【0012】このように、絶縁操作棒用固定器具は、二
軸構造を有し、保持される絶縁操作棒の方向が自由に設
定できる構造であるにもかかわらず、二つの回動調整部
を一度の操作で同時に固定することができる。従って、
それぞれ独立して固定しなければならない従来のものと
相違して、重い絶縁操作棒を片手で持ちながら、もう一
方の手で固定ができるので、絶縁操作棒の方向の固定を
容易かつ迅速に行うことができ、作業性が向上する。
軸構造を有し、保持される絶縁操作棒の方向が自由に設
定できる構造であるにもかかわらず、二つの回動調整部
を一度の操作で同時に固定することができる。従って、
それぞれ独立して固定しなければならない従来のものと
相違して、重い絶縁操作棒を片手で持ちながら、もう一
方の手で固定ができるので、絶縁操作棒の方向の固定を
容易かつ迅速に行うことができ、作業性が向上する。
【0013】また、上記したように、間接活線工事にお
いては、通常、作業用バケット内に二人の作業者が乗り
込み、ケーブルの切断、接続等の主作業と、ケーブルの
保持等の補助作業を行うようになっている。このため、
作業者同士の身体が触れたり絶縁操作棒の取り扱いがし
にくい等、作業性が著しく悪かったが、絶縁操作棒用固
定器具を使用することにより、ケーブルの保持等の簡単
な作業を行うことができ、しかもその構造は簡易かつ機
能的に十分であるので、コスト高になることもなく、無
駄がない。従って、間接活線工事において、作業用バケ
ットに作業者が必ずしも二人乗り込む必要はなく、通常
の作業であれば補助作業を絶縁操作棒用固定器具によっ
て行うことにより、一人の作業者でも作業が可能とな
り、省人・省力化できる。
いては、通常、作業用バケット内に二人の作業者が乗り
込み、ケーブルの切断、接続等の主作業と、ケーブルの
保持等の補助作業を行うようになっている。このため、
作業者同士の身体が触れたり絶縁操作棒の取り扱いがし
にくい等、作業性が著しく悪かったが、絶縁操作棒用固
定器具を使用することにより、ケーブルの保持等の簡単
な作業を行うことができ、しかもその構造は簡易かつ機
能的に十分であるので、コスト高になることもなく、無
駄がない。従って、間接活線工事において、作業用バケ
ットに作業者が必ずしも二人乗り込む必要はなく、通常
の作業であれば補助作業を絶縁操作棒用固定器具によっ
て行うことにより、一人の作業者でも作業が可能とな
り、省人・省力化できる。
【0014】保持手段が絶縁操作棒を挟持する挟持部材
を備えており、挟持部材がスパイラルカムの回転による
当接部の変位によって挟持方向または解除方向へ移動す
るようにしてあるものでは、スパイラルカムの螺旋の設
定によって、操作レバー等による一動作当たりの作業量
を大きくすることができる。従って、締め付け用のボル
トを回して固定するという一般的な構造のものと比較し
て、絶縁操作棒を少ない動作で素早く簡単に挟持するこ
とができるので、作業性が向上する。なお、スパイラル
カムの変動範囲は、絶縁操作棒の各種サイズにおける挟
持部の直径の違いに対応できるように設定してあるのは
いうまでもない。
を備えており、挟持部材がスパイラルカムの回転による
当接部の変位によって挟持方向または解除方向へ移動す
るようにしてあるものでは、スパイラルカムの螺旋の設
定によって、操作レバー等による一動作当たりの作業量
を大きくすることができる。従って、締め付け用のボル
トを回して固定するという一般的な構造のものと比較し
て、絶縁操作棒を少ない動作で素早く簡単に挟持するこ
とができるので、作業性が向上する。なお、スパイラル
カムの変動範囲は、絶縁操作棒の各種サイズにおける挟
持部の直径の違いに対応できるように設定してあるのは
いうまでもない。
【0015】保持手段の高さを調整する高さ調整手段を
備えているものでは、保持手段によって絶縁操作棒を固
定した後で絶縁操作棒の作業高さを調整したいときに
も、わざわざ保持手段による絶縁操作棒の固定位置を変
えたりして高さを調整する必要がない。従って、絶縁操
作棒の高さは、絶縁操作棒を保持手段で保持したまま簡
単に調整することができる。
備えているものでは、保持手段によって絶縁操作棒を固
定した後で絶縁操作棒の作業高さを調整したいときに
も、わざわざ保持手段による絶縁操作棒の固定位置を変
えたりして高さを調整する必要がない。従って、絶縁操
作棒の高さは、絶縁操作棒を保持手段で保持したまま簡
単に調整することができる。
【0016】基台が、取付箇所に沿って移動を円滑に行
うための転動手段を備えているものでは、器具を取付位
置から移動させる必要が生じたときに、取付手段による
器具の取付を解除し、転動手段によって移動するように
すれば、摩擦抵抗が少なく、比較的容易に移動させるこ
とができる。
うための転動手段を備えているものでは、器具を取付位
置から移動させる必要が生じたときに、取付手段による
器具の取付を解除し、転動手段によって移動するように
すれば、摩擦抵抗が少なく、比較的容易に移動させるこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る絶縁操作棒
用固定器具の第1の実施の形態を示す斜視図、図2は図
1の絶縁操作棒用固定器具の正面図、図3は図1の絶縁
操作棒用固定器具の側面図、図4は基台に設けてある転
動ローラーの構造を示す要部斜視図、図5は可動体の保
持装置の構造を示す要部斜視図である。
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る絶縁操作棒
用固定器具の第1の実施の形態を示す斜視図、図2は図
1の絶縁操作棒用固定器具の正面図、図3は図1の絶縁
操作棒用固定器具の側面図、図4は基台に設けてある転
動ローラーの構造を示す要部斜視図、図5は可動体の保
持装置の構造を示す要部斜視図である。
【0018】符号A1は絶縁操作棒用固定器具で、基台
1、旋回体2及び可動体3を備えている。 (基台1)基台1は、基部材10を有している。基部材
10は上板101を有し、上板101の両側下部には、
側板102、103が直角に設けてある。上板101の
上面側には、旋回軸16が垂直に設けてある。側板10
2、103のうち、長尺側の側板102の下端部の内面
側には、合成樹脂製のパッド104が固定してある。
1、旋回体2及び可動体3を備えている。 (基台1)基台1は、基部材10を有している。基部材
10は上板101を有し、上板101の両側下部には、
側板102、103が直角に設けてある。上板101の
上面側には、旋回軸16が垂直に設けてある。側板10
2、103のうち、長尺側の側板102の下端部の内面
側には、合成樹脂製のパッド104が固定してある。
【0019】側板102、103間には、上板101と
平行にスクリュー軸11が回転可能に取り付けてある。
スクリュー軸11のうち、側板102側の外端部には、
スクリュー軸11を回転操作するための操作レバー11
0が設けてある。また、側板102、103間には、ガ
イドロッド12、13がスクリュー軸11の両側に所要
の間隔をおいて平行に設けてある。ガイドロッド12、
13の側板102寄りには、転動手段である合成樹脂製
の転動ローラー120、130が設けてある。
平行にスクリュー軸11が回転可能に取り付けてある。
スクリュー軸11のうち、側板102側の外端部には、
スクリュー軸11を回転操作するための操作レバー11
0が設けてある。また、側板102、103間には、ガ
イドロッド12、13がスクリュー軸11の両側に所要
の間隔をおいて平行に設けてある。ガイドロッド12、
13の側板102寄りには、転動手段である合成樹脂製
の転動ローラー120、130が設けてある。
【0020】ガイドロッド12、13には、移行体14
がスライド可能に取り付けてある。移行体14は、両側
に設けられた挿通孔140、141にガイドロッド1
2、13を貫通させてある。また、挿通孔140、14
1の中間部にはスクリュー孔142が設けてある。スク
リュー孔142には、スクリュー軸11のスクリュー部
が螺合して貫通させてある。この構造によれば、操作レ
バー110を操作してスクリュー軸11を回転させるこ
とにより、移行体14をガイドロッド12、13に沿っ
て進退両方向にスライドさせることができる。
がスライド可能に取り付けてある。移行体14は、両側
に設けられた挿通孔140、141にガイドロッド1
2、13を貫通させてある。また、挿通孔140、14
1の中間部にはスクリュー孔142が設けてある。スク
リュー孔142には、スクリュー軸11のスクリュー部
が螺合して貫通させてある。この構造によれば、操作レ
バー110を操作してスクリュー軸11を回転させるこ
とにより、移行体14をガイドロッド12、13に沿っ
て進退両方向にスライドさせることができる。
【0021】移行体14の下端部には、押圧体15が軸
ピン150により上下方向に回動可能に取り付けてあ
る。押圧体15は、ねじりコイルバネ151により上回
動方向へ付勢されており、移行体14との角度が直角と
なる位置で停止するようにしてある。また、押圧体15
の先端部には、合成樹脂製のパッド152が固定してあ
る。なお、側板102、移行体14、押圧体15及びス
クリュー軸11は、上記したように基台1を構成してい
るが、同時に取付手段も構成している。
ピン150により上下方向に回動可能に取り付けてあ
る。押圧体15は、ねじりコイルバネ151により上回
動方向へ付勢されており、移行体14との角度が直角と
なる位置で停止するようにしてある。また、押圧体15
の先端部には、合成樹脂製のパッド152が固定してあ
る。なお、側板102、移行体14、押圧体15及びス
クリュー軸11は、上記したように基台1を構成してい
るが、同時に取付手段も構成している。
【0022】(旋回体2)上記旋回軸16には旋回体2
が旋回可能に取り付けてある。旋回体2は上端部が塞が
れた円筒状の旋回ホルダー20を有し、旋回ホルダー2
0は旋回軸16に回転可能に装着してある。旋回ホルダ
ー20の一部には、開口部200を有している。旋回ホ
ルダー20のうち開口部200と反対側には、固定側板
21が垂直に固定してある。
が旋回可能に取り付けてある。旋回体2は上端部が塞が
れた円筒状の旋回ホルダー20を有し、旋回ホルダー2
0は旋回軸16に回転可能に装着してある。旋回ホルダ
ー20の一部には、開口部200を有している。旋回ホ
ルダー20のうち開口部200と反対側には、固定側板
21が垂直に固定してある。
【0023】固定側板21の上部寄りには、ガイドロッ
ド22の一端側が固定してある。ガイドロッド22は、
固定側板21と直角に設けてある。固定側板21の中央
部には、スクリュー孔210が設けてある。スクリュー
孔210には、先部に設けてあるスクリュー部を螺合し
て固定用ロッド23が取り付けてある。固定側板21の
内面側には、円板状のゴム板211がガイドロッド22
を中心として張り付けてある。
ド22の一端側が固定してある。ガイドロッド22は、
固定側板21と直角に設けてある。固定側板21の中央
部には、スクリュー孔210が設けてある。スクリュー
孔210には、先部に設けてあるスクリュー部を螺合し
て固定用ロッド23が取り付けてある。固定側板21の
内面側には、円板状のゴム板211がガイドロッド22
を中心として張り付けてある。
【0024】固定用ロッド23の先端部には操作レバー
230が設けてあり、操作レバー230の内側には移行
板24が設けてある。移行板24は、中央部に設けてあ
る挿通孔240に固定用ロッド23を回転可能に貫通さ
せて取り付けてある。移行板24の上部側には挿通孔2
41が設けてあり、上記ガイドロッド22がスライド可
能に挿通してある。また、移行板24の上部の内面側に
は、円板状のゴム板242がガイドロッド22を中心と
して張り付けてある。
230が設けてあり、操作レバー230の内側には移行
板24が設けてある。移行板24は、中央部に設けてあ
る挿通孔240に固定用ロッド23を回転可能に貫通さ
せて取り付けてある。移行板24の上部側には挿通孔2
41が設けてあり、上記ガイドロッド22がスライド可
能に挿通してある。また、移行板24の上部の内面側に
は、円板状のゴム板242がガイドロッド22を中心と
して張り付けてある。
【0025】移行板24の下部側の内面側にはブレーキ
座25が固定してある。ブレーキ座25の先端部には、
ブレーキパッド250が設けてある。ブレーキパッド2
50は、上記旋回ホルダー20の開口部200に対応し
て位置するようにしてある。ブレーキパッド250の表
面は、開口部200に露出した旋回軸16の表面形状に
合うように凹面状に形成してある。なお、旋回体2の旋
回と後述する可動体3の回動を止めて固定する上記固定
側板21、移行板24及び固定用ロッド23及び旋回軸
16、ブレーキパッド250等は、上記したように旋回
体2を構成しているが、同時に固定手段も構成してい
る。
座25が固定してある。ブレーキ座25の先端部には、
ブレーキパッド250が設けてある。ブレーキパッド2
50は、上記旋回ホルダー20の開口部200に対応し
て位置するようにしてある。ブレーキパッド250の表
面は、開口部200に露出した旋回軸16の表面形状に
合うように凹面状に形成してある。なお、旋回体2の旋
回と後述する可動体3の回動を止めて固定する上記固定
側板21、移行板24及び固定用ロッド23及び旋回軸
16、ブレーキパッド250等は、上記したように旋回
体2を構成しているが、同時に固定手段も構成してい
る。
【0026】(可動体3)可動体3は、固定側板21と
移行板24間に、ガイドロッド22を貫通させ、ガイド
ロッド22を中心として回動できるようにして取り付け
てある。可動体3は、中空状に形成してあるケース30
を有している。ケース30のうち移行板24側の側板内
面側には絶縁操作棒を保持する保持手段である固定クラ
ンプ31が固定してある。固定クランプ31は、固定側
挟持部材310を有している。固定側挟持部材310に
は横方向に断面V状の保持溝311が設けてある。固定
側挟持部材310の下端部には、L板状の可動側挟持部
材312が軸ピン313により回動可能に取り付けてあ
る。なお、ケース30のうち、固定クランプ31で保持
される絶縁操作棒に対応する部分は邪魔にならないよう
にU状に切り欠いてある。
移行板24間に、ガイドロッド22を貫通させ、ガイド
ロッド22を中心として回動できるようにして取り付け
てある。可動体3は、中空状に形成してあるケース30
を有している。ケース30のうち移行板24側の側板内
面側には絶縁操作棒を保持する保持手段である固定クラ
ンプ31が固定してある。固定クランプ31は、固定側
挟持部材310を有している。固定側挟持部材310に
は横方向に断面V状の保持溝311が設けてある。固定
側挟持部材310の下端部には、L板状の可動側挟持部
材312が軸ピン313により回動可能に取り付けてあ
る。なお、ケース30のうち、固定クランプ31で保持
される絶縁操作棒に対応する部分は邪魔にならないよう
にU状に切り欠いてある。
【0027】固定側挟持部材310と可動側挟持部材3
12間には、可動側挟持部材312を開く方向へ付勢す
る圧縮バネ314が介在させてある。また、可動側挟持
部材312の上部外面側には、後述するスパイラルカム
32に当接するクランプスクリュー315が設けてあ
る。クランプスクリュー315は、いわゆる止めネジ状
で、先端部(図2で右端部)には、金属球が自由方向に
回転可能に取り付けてある。この金属球は、当接するス
パイラルカム32の回転すなわち操作をスムーズにする
ものである。なお、上記固定側挟持部材310の保持溝
311と可動側挟持部材312上部の内面にはゴム板3
16が張り付けてある。
12間には、可動側挟持部材312を開く方向へ付勢す
る圧縮バネ314が介在させてある。また、可動側挟持
部材312の上部外面側には、後述するスパイラルカム
32に当接するクランプスクリュー315が設けてあ
る。クランプスクリュー315は、いわゆる止めネジ状
で、先端部(図2で右端部)には、金属球が自由方向に
回転可能に取り付けてある。この金属球は、当接するス
パイラルカム32の回転すなわち操作をスムーズにする
ものである。なお、上記固定側挟持部材310の保持溝
311と可動側挟持部材312上部の内面にはゴム板3
16が張り付けてある。
【0028】ケース30のうち、固定クランプ31と対
向する側の側板には、固定クランプ31の可動側挟持部
材312を固定側挟持部材310方向へ押し出すための
スパイラルカム32が回転可能に取り付けてある。符号
320はスパイラルカム32を回転操作する操作レバー
である。スパイラルカム32の表面(当接部)には、上
記した可動側挟持部材312のクランプスクリュー31
5が圧縮バネ314の作用により常時接触している。
向する側の側板には、固定クランプ31の可動側挟持部
材312を固定側挟持部材310方向へ押し出すための
スパイラルカム32が回転可能に取り付けてある。符号
320はスパイラルカム32を回転操作する操作レバー
である。スパイラルカム32の表面(当接部)には、上
記した可動側挟持部材312のクランプスクリュー31
5が圧縮バネ314の作用により常時接触している。
【0029】(作 用)図6は本発明に係る絶縁操作棒
用固定器具の使用状態を示す一部を切り欠いた説明図で
ある。図1ないし図6を参照して、本発明に係る絶縁操
作棒用固定器具の作用を説明する。 (1)絶縁操作棒用固定器具A1を、例えば高所作業車
の作業用バケットBの縁部に取り付ける。この取り付け
は、スクリュー軸11を操作レバー110で回転させ、
作業用バケットBの縁部を側板102のパッド104と
押圧体15のパッド152で強く挟みこむことにより行
われる。なお、基台1を作業用バケットBの縁部に取り
付けるとき、押圧体15を下方へ回動させて縦にすれ
ば、移行体14を締め付け方向側へある程度移動させた
状態で嵌め込むことができる。これにより、基台1を取
り付けるときの操作レバー110による締め付けは僅か
でよく、作業が迅速にできる。また、基台1には転動ロ
ーラー120、130を備えているので、絶縁操作棒用
固定器具A1の取付位置をずらすときに、転動ローラー
120、130によって移動するようにすれば、摩擦抵
抗が少なく、比較的容易に移動させることができる。
用固定器具の使用状態を示す一部を切り欠いた説明図で
ある。図1ないし図6を参照して、本発明に係る絶縁操
作棒用固定器具の作用を説明する。 (1)絶縁操作棒用固定器具A1を、例えば高所作業車
の作業用バケットBの縁部に取り付ける。この取り付け
は、スクリュー軸11を操作レバー110で回転させ、
作業用バケットBの縁部を側板102のパッド104と
押圧体15のパッド152で強く挟みこむことにより行
われる。なお、基台1を作業用バケットBの縁部に取り
付けるとき、押圧体15を下方へ回動させて縦にすれ
ば、移行体14を締め付け方向側へある程度移動させた
状態で嵌め込むことができる。これにより、基台1を取
り付けるときの操作レバー110による締め付けは僅か
でよく、作業が迅速にできる。また、基台1には転動ロ
ーラー120、130を備えているので、絶縁操作棒用
固定器具A1の取付位置をずらすときに、転動ローラー
120、130によって移動するようにすれば、摩擦抵
抗が少なく、比較的容易に移動させることができる。
【0030】(2)固定クランプ31の固定側挟持部材
310の保持溝311に絶縁操作棒4を嵌め入れ、操作
レバー320でスパイラルカム32を固定方向へ回す。
この操作によって、スパイラルカム32の表面(当接
部)がクランプスクリュー315の接触部分において相
対的に変位し、可動側挟持部材312を固定側挟持部材
310方向へ押し出す。これにより、絶縁操作棒4は固
定側挟持部材310と可動側挟持部材312で挟持さ
れ、固定される。
310の保持溝311に絶縁操作棒4を嵌め入れ、操作
レバー320でスパイラルカム32を固定方向へ回す。
この操作によって、スパイラルカム32の表面(当接
部)がクランプスクリュー315の接触部分において相
対的に変位し、可動側挟持部材312を固定側挟持部材
310方向へ押し出す。これにより、絶縁操作棒4は固
定側挟持部材310と可動側挟持部材312で挟持さ
れ、固定される。
【0031】(3)旋回体2を旋回させ、可動体3を回
動させることにより、絶縁操作棒4の方向を作業に適し
た方向に適宜調整する。 (4)絶縁操作棒4の方向が決まったら、操作レバー2
30を操作して固定用ロッド23を固定方向へ回転させ
る。これにより、移行板24が内方向へスライドして固
定側板21との間隔が狭まり、絶縁操作棒4が保持され
ている可動体3が挟まれて固定される。また、同時にブ
レーキパッド250が旋回軸16の表面に圧接され、旋
回体2も固定される。
動させることにより、絶縁操作棒4の方向を作業に適し
た方向に適宜調整する。 (4)絶縁操作棒4の方向が決まったら、操作レバー2
30を操作して固定用ロッド23を固定方向へ回転させ
る。これにより、移行板24が内方向へスライドして固
定側板21との間隔が狭まり、絶縁操作棒4が保持され
ている可動体3が挟まれて固定される。また、同時にブ
レーキパッド250が旋回軸16の表面に圧接され、旋
回体2も固定される。
【0032】このように、絶縁操作棒用固定器具A1
は、方向が異なる二軸構造を有し、保持される絶縁操作
棒4の方向が自由に設定できる構造であるにもかかわら
ず、旋回体2と可動体3を固定用ロッド23の操作レバ
ー230による一度の操作で同時に固定することができ
る。従って、絶縁操作棒4の方向の固定を容易かつ迅速
に行うことができるので、作業性が向上する。
は、方向が異なる二軸構造を有し、保持される絶縁操作
棒4の方向が自由に設定できる構造であるにもかかわら
ず、旋回体2と可動体3を固定用ロッド23の操作レバ
ー230による一度の操作で同時に固定することができ
る。従って、絶縁操作棒4の方向の固定を容易かつ迅速
に行うことができるので、作業性が向上する。
【0033】また、間接活線工事においては、通常、作
業用バケット内に二人の作業者が乗り込み、ケーブルの
切断、接続等の主作業と、ケーブルの保持等の補助作業
を行うようになっている。このため、作業者同士の身体
が触れたり絶縁操作棒の取り扱いがしにくい等、作業性
が著しく悪かったが、絶縁操作棒用固定器具A1を使用
することにより、図6に示すようにケーブルCの保持等
の簡単な作業を行うことができ、しかもその構造は簡易
かつ機能的に十分であるので、コスト高になることもな
く、無駄がない。従って、間接活線工事において、作業
用バケットBに作業者が必ずしも二人乗り込む必要はな
く、通常の作業であれば補助作業を絶縁操作棒用固定器
具A1によって行うことにより、一人の作業者でも作業
が可能となり、省人・省力化できる。
業用バケット内に二人の作業者が乗り込み、ケーブルの
切断、接続等の主作業と、ケーブルの保持等の補助作業
を行うようになっている。このため、作業者同士の身体
が触れたり絶縁操作棒の取り扱いがしにくい等、作業性
が著しく悪かったが、絶縁操作棒用固定器具A1を使用
することにより、図6に示すようにケーブルCの保持等
の簡単な作業を行うことができ、しかもその構造は簡易
かつ機能的に十分であるので、コスト高になることもな
く、無駄がない。従って、間接活線工事において、作業
用バケットBに作業者が必ずしも二人乗り込む必要はな
く、通常の作業であれば補助作業を絶縁操作棒用固定器
具A1によって行うことにより、一人の作業者でも作業
が可能となり、省人・省力化できる。
【0034】なお、絶縁操作棒4を保持する際、スパイ
ラルカム32の回転による当接部の変位によって固定ク
ランプ31を作動させるようにしているので、スパイラ
ルカム32の構造上、操作レバー320の操作による一
動作当たりの作業量(変位量)を大きくすることができ
る。従って、絶縁操作棒4を少ない動作で簡単に挟持す
ることができるので、作業性が向上する。
ラルカム32の回転による当接部の変位によって固定ク
ランプ31を作動させるようにしているので、スパイラ
ルカム32の構造上、操作レバー320の操作による一
動作当たりの作業量(変位量)を大きくすることができ
る。従って、絶縁操作棒4を少ない動作で簡単に挟持す
ることができるので、作業性が向上する。
【0035】図7は本発明に係る絶縁操作棒用固定器具
の第2の実施の形態を示す斜視図である。図面及び説明
においては、上記第1の実施の形態と同一または同等箇
所には同一の符号を付しており、構造についての重複す
る説明は省略している。絶縁操作棒用固定器具A2は、
旋回軸の内部にガスシリンダー5を使用している。すな
わち、基台1の外側部に、高さ調整手段であるガスシリ
ンダー5が垂直に固定してある。
の第2の実施の形態を示す斜視図である。図面及び説明
においては、上記第1の実施の形態と同一または同等箇
所には同一の符号を付しており、構造についての重複す
る説明は省略している。絶縁操作棒用固定器具A2は、
旋回軸の内部にガスシリンダー5を使用している。すな
わち、基台1の外側部に、高さ調整手段であるガスシリ
ンダー5が垂直に固定してある。
【0036】ガスシリンダー5は、アウターパイプ50
を有するタイプで、アウターパイプ50がガス圧で上昇
する。アウターパイプ50は軸周方向へは回転しない。
なお、絶縁操作棒用固定器具A2では、高さ調整手段と
して上記タイプのガスシリンダーを使用したが、他の流
体封入シリンダーを使用してもよいし、スクリューロッ
ド等を利用した他の公知手段を採用することもできる。
そして、旋回体2の旋回ホルダー20は、アウターパイ
プ50に回転可能に装着してある。なお、符号51は、
アウターパイプ50すなわち可動体3を有する旋回体2
を上昇させるときに操作する操作レバーである。
を有するタイプで、アウターパイプ50がガス圧で上昇
する。アウターパイプ50は軸周方向へは回転しない。
なお、絶縁操作棒用固定器具A2では、高さ調整手段と
して上記タイプのガスシリンダーを使用したが、他の流
体封入シリンダーを使用してもよいし、スクリューロッ
ド等を利用した他の公知手段を採用することもできる。
そして、旋回体2の旋回ホルダー20は、アウターパイ
プ50に回転可能に装着してある。なお、符号51は、
アウターパイプ50すなわち可動体3を有する旋回体2
を上昇させるときに操作する操作レバーである。
【0037】絶縁操作棒用固定器具A2によれば、固定
クランプ31によって絶縁操作棒4を固定した後で絶縁
操作棒4の作業高さを調整したいときにも、わざわざ固
定クランプ31による絶縁操作棒4の固定位置を変えた
りして高さを調整する必要がない。従って、絶縁操作棒
4の高さは、絶縁操作棒4を固定クランプ31で保持し
たまま簡単に調整することができるので、便利である。
クランプ31によって絶縁操作棒4を固定した後で絶縁
操作棒4の作業高さを調整したいときにも、わざわざ固
定クランプ31による絶縁操作棒4の固定位置を変えた
りして高さを調整する必要がない。従って、絶縁操作棒
4の高さは、絶縁操作棒4を固定クランプ31で保持し
たまま簡単に調整することができるので、便利である。
【0038】なお、本明細書で使用している用語と表現
は、あくまで説明上のものであって限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示されている実施の形態に
限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種
々の変形が可能である。
は、あくまで説明上のものであって限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示されている実施の形態に
限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種
々の変形が可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る絶縁操作棒用固定器具は、二軸構造
を有し、保持される絶縁操作棒の方向が自由に設定でき
る構造であるにもかかわらず、二つの回動調整部を一度
の操作で同時に固定することができる。従って、それぞ
れ独立して固定しなければならない従来のものと相違し
て、重い絶縁操作棒を片手で持ちながら、もう一方の手
で固定ができるので、絶縁操作棒の方向の固定を容易か
つ迅速に行うことができ、作業性が向上する。
する。 (a)本発明に係る絶縁操作棒用固定器具は、二軸構造
を有し、保持される絶縁操作棒の方向が自由に設定でき
る構造であるにもかかわらず、二つの回動調整部を一度
の操作で同時に固定することができる。従って、それぞ
れ独立して固定しなければならない従来のものと相違し
て、重い絶縁操作棒を片手で持ちながら、もう一方の手
で固定ができるので、絶縁操作棒の方向の固定を容易か
つ迅速に行うことができ、作業性が向上する。
【0040】(b)間接活線工事においては、通常、作
業用バケット内に二人の作業者が乗り込み、ケーブルの
切断、接続等の主作業と、ケーブルの保持等の補助作業
を行うようになっている。このため、作業者同士の身体
が触れたり絶縁操作棒の取り扱いがしにくい等、作業性
が著しく悪かったが、絶縁操作棒用固定器具を使用する
ことにより、ケーブルの保持等の簡単な作業を行うこと
ができ、しかもその構造は簡易かつ機能的に十分である
ので、コスト高になることもなく、無駄がない。従っ
て、間接活線工事において、作業用バケットに作業者が
必ずしも二人乗り込む必要はなく、通常の作業であれば
補助作業を絶縁操作棒用固定器具によって行うことによ
り、一人の作業者でも作業が可能となり、省人・省力化
できる。
業用バケット内に二人の作業者が乗り込み、ケーブルの
切断、接続等の主作業と、ケーブルの保持等の補助作業
を行うようになっている。このため、作業者同士の身体
が触れたり絶縁操作棒の取り扱いがしにくい等、作業性
が著しく悪かったが、絶縁操作棒用固定器具を使用する
ことにより、ケーブルの保持等の簡単な作業を行うこと
ができ、しかもその構造は簡易かつ機能的に十分である
ので、コスト高になることもなく、無駄がない。従っ
て、間接活線工事において、作業用バケットに作業者が
必ずしも二人乗り込む必要はなく、通常の作業であれば
補助作業を絶縁操作棒用固定器具によって行うことによ
り、一人の作業者でも作業が可能となり、省人・省力化
できる。
【0041】(c)保持手段が絶縁操作棒を挟持する挟
持部材を備えており、挟持部材がスパイラルカムの回転
による当接部の変位によって挟持方向または解除方向へ
移動するようにしてあるものでは、スパイラルカムの螺
旋の設定によって、操作レバー等による一動作当たりの
作業量を大きくすることができる。従って、締め付け用
のボルトを回して固定するという一般的な構造のものと
比較して、絶縁操作棒を少ない動作で簡単に挟持するこ
とができるので、作業性が向上する。
持部材を備えており、挟持部材がスパイラルカムの回転
による当接部の変位によって挟持方向または解除方向へ
移動するようにしてあるものでは、スパイラルカムの螺
旋の設定によって、操作レバー等による一動作当たりの
作業量を大きくすることができる。従って、締め付け用
のボルトを回して固定するという一般的な構造のものと
比較して、絶縁操作棒を少ない動作で簡単に挟持するこ
とができるので、作業性が向上する。
【0042】(d)保持手段の高さを調整する高さ調整
手段を備えているものでは、保持手段によって絶縁操作
棒を固定した後で絶縁操作棒の作業高さを調整したいと
きにも、わざわざ保持手段による絶縁操作棒の固定位置
を変えたりして高さを調整する必要がない。従って、絶
縁操作棒の高さは、絶縁操作棒を保持手段で保持したま
ま簡単に調整することができる。
手段を備えているものでは、保持手段によって絶縁操作
棒を固定した後で絶縁操作棒の作業高さを調整したいと
きにも、わざわざ保持手段による絶縁操作棒の固定位置
を変えたりして高さを調整する必要がない。従って、絶
縁操作棒の高さは、絶縁操作棒を保持手段で保持したま
ま簡単に調整することができる。
【0043】(e)基台が、取付箇所に沿って移動を円
滑に行うための転動手段を備えているものでは、器具を
取付位置から移動させる必要が生じたときに、取付手段
による器具の取付を解除し、転動手段によって移動する
ようにすれば、摩擦抵抗が少なく、比較的容易に移動さ
せることができる。
滑に行うための転動手段を備えているものでは、器具を
取付位置から移動させる必要が生じたときに、取付手段
による器具の取付を解除し、転動手段によって移動する
ようにすれば、摩擦抵抗が少なく、比較的容易に移動さ
せることができる。
【図1】本発明に係る絶縁操作棒用固定器具の第1の実
施の形態を示す斜視図。
施の形態を示す斜視図。
【図2】図1の絶縁操作棒用固定器具の正面図。
【図3】図1の絶縁操作棒用固定器具の側面図。
【図4】基台に設けてある転動ローラーの構造を示す要
部斜視図。
部斜視図。
【図5】可動体の保持装置の構造を示す要部斜視図。
【図6】本発明に係る絶縁操作棒用固定器具の使用状態
を示す一部を切り欠いた説明図。
を示す一部を切り欠いた説明図。
【図7】本発明に係る絶縁操作棒用固定器具の第2の実
施の形態を示す斜視図。
施の形態を示す斜視図。
A1 絶縁操作棒用固定器具 1 基台 10 基部材 101 上板 102、103 側板 104 パッド 11 スクリュー軸 110 操作レバー 12、13 ガイドロッド 120、130 転動ローラー 14 移行体 140、141 挿通孔 142 スクリュー孔 15 押圧体 150 軸ピン 151 ねじりコイルバネ 152 パッド 16 旋回軸 2 旋回体 20 旋回ホルダー 200 開口部 21 固定側板 210 スクリュー孔 211 ゴム板 22 ガイドロッド 23 固定用ロッド 230 操作レバー 24 移行板 240 挿通孔 241 挿通孔 242 ゴム板 25 ブレーキ座 250 ブレーキパッド 3 可動体 30 ケース 31 固定クランプ 310 固定側挟持部材 311 保持溝 312 可動側挟持部材 313 軸ピン 314 圧縮バネ 315 クランプスクリュー 316 ゴム板 32 スパイラルカム 320 操作レバー 4 絶縁操作棒 A2 絶縁操作棒用固定器具 5 ガスシリンダー 50 アウターパイプ 51 操作レバー
Claims (4)
- 【請求項1】 間接活線工事において、作業を行う絶縁
操作棒を所要の姿勢で固定するための器具であって、 取付箇所に取り付けるための取付手段を有する基台(1)
と、 当該基台(1)に旋回可能に取り付けてある旋回体(2)と、 当該旋回体(2)に設けてあり、旋回体(2)の旋回軸と軸線
方向が異なる軸を中心として回動可能で、絶縁操作棒を
保持するための保持手段を有する可動体(3)と、 上記旋回体(2)と上記可動体(3)を同時に固定可能な固定
手段と、を備えていることを特徴とする、 絶縁操作棒用固定器具。 - 【請求項2】 保持手段は絶縁操作棒を挟持する挟持部
材を備えており、当該挟持部材はスパイラルカム(32)の
回転による当接部の変位によって挟持方向または解除方
向へ移動するようにしてあることを特徴とする、 請求項1記載の絶縁操作棒用固定器具。 - 【請求項3】 保持手段の高さを調整する高さ調整手段
を備えていることを特徴とする、 請求項1または2記載の絶縁操作棒用固定器具。 - 【請求項4】 基台(1)は、取付箇所に沿って移動を円
滑に行うための転動手段を備えていることを特徴とす
る、 請求項1、2または3記載の絶縁操作棒用固定器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12922499A JP2000324637A (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 絶縁操作棒用固定器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12922499A JP2000324637A (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 絶縁操作棒用固定器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000324637A true JP2000324637A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=15004229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12922499A Pending JP2000324637A (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 絶縁操作棒用固定器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000324637A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014053998A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | Kandenko Co Ltd | 配線工事における架空配電線等の支持装置、及びそれを用いた配線工事の作業方法 |
JP2014082895A (ja) * | 2012-10-18 | 2014-05-08 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | Pd線カッターおよびpd線切断方法 |
JP2016036199A (ja) * | 2014-08-01 | 2016-03-17 | 中国電力株式会社 | 工具固定具 |
KR101735375B1 (ko) | 2016-08-11 | 2017-05-16 | 주식회사 중앙씨아이씨 | 배전선로의 부하 제어 장치 |
CN107855299A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-03-30 | 合保电气(芜湖)有限公司 | 电力操作棒清洗装置 |
JP2020079140A (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-28 | 株式会社中電工 | 高所作業車の間接活線工具支持装置 |
-
1999
- 1999-05-10 JP JP12922499A patent/JP2000324637A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014053998A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | Kandenko Co Ltd | 配線工事における架空配電線等の支持装置、及びそれを用いた配線工事の作業方法 |
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KR101735375B1 (ko) | 2016-08-11 | 2017-05-16 | 주식회사 중앙씨아이씨 | 배전선로의 부하 제어 장치 |
CN107855299A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-03-30 | 合保电气(芜湖)有限公司 | 电力操作棒清洗装置 |
JP2020079140A (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-28 | 株式会社中電工 | 高所作業車の間接活線工具支持装置 |
JP7199927B2 (ja) | 2018-11-13 | 2023-01-06 | 株式会社中電工 | 高所作業車の間接活線工具支持装置 |
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