JP2014053426A - 露光装置、露光方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置のレイヤ間を精度良く重ね合わせすることができる露光装置を提供すること。
【解決手段】実施形態の露光装置は、アライメント計測部とフォーカスマップ計測部と制御部とを備えている。制御部は、下層側パターンの下層位置情報と上層側パターンの上層位置情報とに基づいて、上下層間の位置合わせに用いるアライメント補正値を算出する算出部を有している。前記下層位置情報は、前記下層側パターンを転写する際に計測されたアライメントデータおよびフォーカスマップと、過去の基板に基づいて設定された補正値と、を含んでいる。前記上層位置情報は、前記上層側パターンを転写する際に前記アライメント計測部が計測したアライメントデータおよび前記フォーカスマップ計測部が計測したフォーカスマップと、過去の基板に基づいて設定されて前記上層側パターンを転写する際に用いる補正値とを含んでいる。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、露光装置、露光方法および半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置を製造する際のリソグラフィ工程では、ウエハに形成済みの下層側パターンと、これから形成する上層側パターンと、の重ね合わせ精度が要求される。重ね合わせ精度が低下すると製造された半導体装置が正しく動作しないからである。
半導体装置の製造プロセスにおいては、プロセス経過によって、ウエハの表面と裏面とで膜構成に差が生じてしまうので、表面と裏面との膜応力差が発生し、この結果、ウエハが反る現象が知られている。反ったウエハを露光装置がチャックすると、ウエハの歪みが残りやすいので、重ね合わせ精度の低下を招くこととなる。このため、半導体装置のレイヤ間を精度良く重ね合わせすることが望まれている。
米国特許第7239368号明細書
本発明が解決しようとする課題は、半導体装置のレイヤ間を精度良く重ね合わせすることができる露光装置、露光方法および半導体装置の製造方法を提供することである。
実施形態によれば、露光装置が提供される。前記露光装置は、マスクパターンが形成された原版に露光光を照射することによって基板に前記マスクパターンに対応するパターンを転写する露光処理部と、前記露光処理部を制御する制御部と、を備えている。そして、前記露光処理部は、前記基板のアライメントデータを計測するアライメントデータ計測部と、前記基板のフォーカスマップを計測するフォーカスマップ計測部と、を有している。また、前記制御部は、これから露光処理を行う基板である露光対象基板の下層側パターンの位置に関する下層側位置情報と、前記露光対象基板に転写する上層側パターンの位置に関する上層側位置情報と、に基づいて、前記下層側パターンに対して上層側パターンを位置合わせする際に用いるアライメント補正値を算出するアライメント補正値算出部を有している。そして、前記下層側位置情報は、前記下層側パターンを転写する際に計測されたアライメントデータである下層アライメントデータと、前記下層側パターンを転写する際に計測されたフォーカスマップである下層フォーカスマップと、前記露光対象基板よりも以前に露光処理された基板から取得した下層側パターンと上層側パターンとの間の位置ずれ量の履歴に基づいて設定された前記位置合わせに対する補正値であって前記下層側パターンを形成する際に用いた下層補正値と、を含んでいる。また、前記上層側位置情報は、前記上層側パターンを転写する際に前記アライメントデータ計測部が計測したアライメントデータである上層アライメントデータと、前記上層側パターンを形成する際に前記フォーカスマップ計測部が計測したフォーカスマップである上層フォーカスマップと、前記位置合わせに対する補正値であって前記上層側パターンを転写する際に用いる上層補正値と、を含んでいる。そして、前記制御部は、前記アライメント補正値算出部が算出したアライメント補正値を用いて、前記下層側パターンに対する前記上層側パターンの位置合わせを制御する。
図1は、第1の実施形態に係る露光装置の構成を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る露光処理手順を示すフローチャートである。 図3は、アライメント補正値の算出処理を説明するための図である。 図4は、第2の実施形態に係る露光装置の構成を示す図である。 図5は、第3の実施形態に係る露光装置の構成を示す図である。 図6は、第4の実施形態に係る露光装置の構成を示す図である。 図7は、第5の実施形態に係る露光装置の構成を示す図である。 図8は、アライメント補正値算出部のハードウェア構成を示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態に係る露光装置、露光方法および半導体装置の製造方法を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る露光装置の構成を示す図である。露光装置(半導体リソグラフィ装置)1Aは、半導体装置を製造する際のリソグラフィ工程で用いられる装置である。
本実施形態の露光装置1Aは、第1の層(下層側パターン)に対して第2の層(上層側パターン)の位置合わせを行ったうえで、下層側パターンの上層側に上層側パターンを露光する。具体的には、露光装置1Aは、下層側パターンを転写する際に、下層側パターンの位置に関する下層側位置情報(アライメントデータ、入力補正値およびフォーカスマップ)を取得しておき、上層側パターンを転写する前に、上層側パターンの位置に関する上層側位置情報(アライメントデータ、入力補正値およびフォーカスマップ)を取得する。そして、露光装置1Aは、下層側パターンの位置に関する情報と、上層側パターンの位置に関する情報と、を用いてアライメント補正値を算出する。
露光装置1Aは、ウエハ(基板)15に縮小投影露光を行う露光処理機構10Aと、露光処理機構10Aを制御する制御機構20Aと、を備えている。露光処理機構10Aは、照明光学系11と、レチクルステージ13と、投影レンズ14と、ウエハステージ16と、アライメント計測装置3と、フォーカスマップ計測装置4と、を有している。
照明光学系11は、光源(図示せず)から出力された露光光をマスクパターンの形成されたレチクル(原版)12に照射する。下層側パターンの形成に用いるレチクル12には、下層側パターンの位置を測定するためのアライメントマークと、回路パターンと、が形成されている。また、上層側パターンの形成に用いるレチクル12には、上層側パターンの位置を測定するためのアライメントマークと、回路パターンと、が形成されている。
レチクルステージ13は、レチクル12を載置する。投影レンズ14は、レチクル12を介して送られてくる露光光をウエハ15に照射することにより、マスクパターンをウエハ15に縮小投影する。ウエハステージ16は、ウエハ15を載置する。
アライメント計測装置3は、ウエハ15に形成されているアライメントマークの水平方向の位置(ウエハ15の表面上の位置)(以下、マーク位置という)を計測する。ウエハ15には、回路パターンなどとともにアライメントマークが形成されている。
フォーカスマップ計測装置4は、ウエハ15のフォーカスマップを計測する。フォーカスマップは、ウエハ15の高さ方向の歪み(凹凸)を示すマップである。フォーカスマップおよびマーク位置は、ウエハ15がウエハステージ16に載置された状態で計測される。
制御機構20Aは、アライメント補正値算出部21Aと、計測結果DB(データベース)22Aと、を有している。アライメント補正値算出部21Aは、下層側パターンの、アライメントデータ、入力補正値およびフォーカスマップと、上層側パターンの、アライメントデータ、入力補正値およびフォーカスマップと、を用いてアライメント補正値を算出する。
入力補正値は、マーク位置を補正するための値であり、過去に処理されたウエハなどの出来映え検査などに基づいて決定される。換言すると、入力補正値は、露光対象となるウエハ15よりも以前に露光処理されたウエハから取得した下層側パターンと上層側パターンとの間の位置ずれ量の履歴に基づいて設定された、位置合わせに対する補正値である。入力補正値は、外部装置からアライメント補正値算出部21Aに入力してもよいし、ユーザがアライメント補正値算出部21Aに入力してもよい。また、入力補正値は、外部装置から計測結果DB22Aに入力してもよいし、ユーザが計測結果DB22Aに入力してもよい。以下では、入力補正値が計測結果DB22Aに入力される場合について説明する。
アライメント補正値は、下層側パターンに対する上層側パターンの転写位置を補正するための値である。アライメント補正値算出部21Aは、計測結果DB22A内の情報を用いてアライメント補正値を算出する。計測結果DB22Aは、マーク位置の計測結果、フォーカスマップの計測結果および入力補正値を記憶するデータベースである。計測結果DB22Aは、メモリなどを用いて構成されている。
露光対象基板としてのウエハ15に露光を行う際には、露光装置1Aの外部から露光処理機構10A内に搬送されてきたウエハ15が、アライメント計測装置3およびフォーカスマップ計測装置4で計測される。マーク位置の計測結果およびフォーカスマップの計測結果は、制御機構20Aに送られて、計測結果DB22A内に格納される。
アライメント補正値算出部21Aは、計測結果DB22A内のデータを用いて、アライメント補正値を算出する。ウエハ15に下層側パターンを転写する際には、下層側パターンへの入力補正値が外部装置などからアライメント補正値算出部21Aに入力される。ウエハ15に下層側パターンを転写する際には、下層側パターンの、アライメントデータ(アライメント計測結果)、入力補正値およびフォーカスマップが計測結果DB22A内に格納される。
ウエハ15に上層側パターンを転写する際には、上層側パターンへの入力補正値が外部装置などからアライメント補正値算出部21Aに入力される。上層側パターンの、アライメントデータ、入力補正値およびフォーカスマップが計測結果DB22A内に格納される。
下層側パターン上に上層側パターンを転写する際には、アライメント補正値算出部21Aが、上層側パターンに対する計測結果(マーク位置の計測結果およびフォーカスマップの計測結果)と、上層側パターンへの入力補正値(上層側補正値)と、下層側パターンに対する計測結果と、下層側パターンの転写時に用いた入力補正値(下層側補正値)と、を用いて、アライメント補正値を算出する。制御機構20Aは、アライメント補正値算出部21Aによって算出されたアライメント補正値を反映するように、露光処理機構10Aを制御してウエハ15に上層側パターンを転写する。
換言すると、露光処理機構10Aは、アライメント補正値算出部21Aが算出したアライメント補正値を用いて上層側パターンの転写位置を補正する。そして、露光処理機構10Aは、補正した転写位置に上層側パターンを転写する。
なお、下層側パターンにアライメントしない場合には、アライメント計測装置3での計測は省略される。また、マーク位置の計測結果、フォーカスマップの計測結果または入力補正値は、アライメント補正値を算出した後に計測結果DB22A内に格納してもよいし、アライメント補正値を算出する前に計測結果DB22A内に格納してもよい。アライメント補正値を算出した後に計測結果DB22A内に格納する場合、アライメント補正値を算出する際には、マーク位置の計測結果、フォーカスマップの計測結果、入力補正値は、アライメント計測装置3、フォーカスマップ計測装置4、外部装置などからアライメント補正値算出部21Aに入力される。また、マーク位置の計測結果、フォーカスマップの計測結果または入力補正値は、露光前から露光後の何れのタイミングで計測結果DB22A内に格納してもよい。
つぎに、露光装置1Aによる露光処理手順について説明する。図2は、第1の実施形態に係る露光処理手順を示すフローチャートである。露光装置1Aは、ウエハ15を露光処理機構10A内にロードしてウエハステージ16上に載置する(ステップS10)。
露光装置1Aは、ウエハ15の各ショットに対して順番に露光処理を行う。アライメント補正値算出部21Aは、露光処理を行う前に、露光対象となるショットが下層レイヤ(下層側パターン)にアライメントするショットであるか否かを判定する(ステップS20)。
露光対象となるショットが下層レイヤにアライメントするショットである場合(ステップS20、Yes)、アライメント補正値算出部21Aは、下層レイヤ露光時の下層側パターンの位置に関する情報を計測結果DB22Aから取得する。
具体的には、アライメント補正値算出部21Aは、下層レイヤ露光時に計測したアライメントデータ(下層アライメントデータ)と、下層レイヤ露光時に用いた入力補正値(下層入力補正値)と、下層レイヤ露光時に計測したフォーカスマップ(下層フォーカスマップ)と、を計測結果DB22A内から取得する(ステップS30)。
一方、露光対象となるショットが下層レイヤにアライメントするショットでない場合(ステップS20、No)、アライメント補正値算出部21Aは、下層レイヤ露光時の情報を取得しない。例えば、ウエハ15に対して最初に形成されるレイヤのショットが、下層レイヤにアライメントしないショットである。また、ダミーショットなどを形成するショットを、下層レイヤにアライメントしないショットとしてもよい。
フォーカスマップ計測装置4は、ロードしたウエハ15のフォーカスマップ(上層フォーカスマップ)を計測する(ステップS40)。また、アライメント計測装置3は、ロードしたウエハ15のマーク位置(アライメントデータ)を計測する。このように、露光処理前にウエハ15をウエハステージ16上に載置した状態で、フォーカスマップやアライメントデータが計測される。
この後、露光処理機構10Aは、ウエハ15のアライメントを行う。具体的には、露光処理機構10Aは、下層レイヤに対する上層レイヤのアライメントを行う(ステップS50)。このとき、露光処理機構10Aは、下層側パターンのマーク位置と上層側パターンのマーク位置とを、位置合わせすることにより、ウエハ15へのアライメントを行う。
さらに、アライメント補正値算出部21Aは、下層側パターンの位置に関する情報と、上層側パターンの位置に関する情報と、に基づいて、アライメント補正値を算出する。ここでの下層側パターンの位置に関する情報は、下層アライメントデータ、下層入力補正値および下層フォーカスマップの3つの情報を含んでいる。また、ここでの上層側パターンの位置に関する情報は、上層アライメントデータ、上層入力補正値および上層フォーカスマップの3つの情報を含んでいる。
露光処理機構10Aは、アライメント補正値算出部21Aが算出したアライメント補正値を用いて露光位置の補正を行う。このように、露光装置1Aでは、上層アライメントデータ、上層入力補正値および上層フォーカスマップを用いた露光位置の補正が行われる(ステップS60)。そして、露光処理機構10Aは、ウエハ15への露光を行う(ステップS70)。
このように、露光装置1Aが下層側パターンの位置に関する情報と、上層側パターンの位置に関する情報と、に基づいて、アライメント補正値を算出するので、ウエハ15に反りがある場合であっても重ね合わせ精度を向上させることができる。
図3は、アライメント補正値の算出処理を説明するための図である。図3の(a)は、フォーカスマップの一例を示している。また、図3の(b)は、ウエハ15の歪み方を断面図で示している。
フォーカスマップ51は、ウエハ15の表面の高さを示している。ここでは、ウエハ15の高さを色の濃度で示している。図3の(a)に示すように、ウエハ15は、歪みなどにより、種々の高さを有している。フォーカスマップ51は、露光時のフォーカス補正に用いられるとともに、アライメント補正値の算出に用いられる。
図3の(b)に示す位置A,B,Cは、ウエハ15の表面上の位置であり、位置Ac,Bc,Ccは、ウエハ15の中央面52上(膜厚方向の中間面)の位置である。ウエハ15に歪みが生じていない場合、位置A,B,Cは、1つの平行な面上に並ぶとともに、位置Ac,Bc,Ccは、1つの平行な面上に並ぶ。
一方、ウエハ15に歪みが生じてウエハ15が変形すると、位置A,B,Cは、1つの曲面上に並ぶとともに、位置Ac,Bc,Ccは、1つの曲面上に並ぶ。図3の(c)では、ウエハ15が上側に反った場合を示している。この場合において、位置A,B間と位置B,C間は、ともにウエハ15に歪みが生じていない場合と比べて、距離が伸びている。換言すると、ウエハ15に歪みが生じてウエハ15が変形すると、ウエハ15に歪みが生じていない場合と比べて、ウエハ15の表面が伸びる。
ウエハ15に歪みが生じてウエハ15が変形すると、ウエハ15の水平面である中央面52が、曲面である中央面53に変形する。この場合であっても、位置Ac,Bc間の距離と位置Bc,Cc間の距離は、ともに不変である。
このように、ウエハ15に歪みが生じてウエハ15が変形すると、ウエハ15の表面上の位置A,B,Cに位置ずれが生じる。そして、ウエハ15の変形量は、フォーカスマップ51に対応しているので、本実施形態では、アライメント補正値算出部21Aが、下層側パターンおよび上層側パターンのフォーカスマップ51を用いて、アライメント補正値を算出する。アライメント補正値算出部21Aは、例えば以下の式(1)を用いて上層側パターンと下層側パターンとの間の位置ずれ量を予測し、予測結果に基づいてアライメント補正値を算出する。アライメント補正値算出部21Aは、位置ずれ量が無くなるようなアライメント補正値を算出する。
式(1)は、下層側パターンに対する上層側パターンの転写位置ずれ量を予測するモデル式である。式(1)におけるdxiは、ウエハ15の水平方向(主面上)におけるx座標の位置ずれ量であり、dyiは、ウエハ15の水平方向(主面上)におけるy座標の位置ずれ量である。また、tは、ウエハ15の厚さである。また、nxは、ウエハ15の表面における法線ベクトルのx成分であり、nyは、ウエハ15の表面における法線ベクトルのy成分である。また、hcは、位置Ac,Bc,Ccの高さ方向のずれ量である。
半導体装置(半導体集積回路)を製造する際には、ウエハ15上への成膜処理、露光処理、現像処理、エッチング処理などがレイヤ毎に繰り返される。具体的には、ウエハ15上に被加工膜が成膜された後、被加工膜上にレジストが塗布される。そして、レジストの塗布されたウエハ15に、回路パターンの形成されたマスク(レチクル12など)を用いて露光が行われる。
露光処理は、例えば、露光装置1Aを用いて行われる。露光装置1Aを用いてウエハ15に上層側パターンの露光を行う際には、アライメント補正値算出部21Aによってアライメント補正値が算出される。そして、アライメント補正値を用いて露光位置が補正される。
露光処理の後、ウエハ15が現像されることにより、ウエハ15上にレジストパターンが形成される。この後、レジストパターンをマスクとして被加工膜がエッチングされる。これにより、被加工膜にパターンが形成される。
なお、マーク位置の計測結果、フォーカスマップの計測結果または入力補正値は、計測結果DB22A内に格納することなく、外部装置に格納しておいてもよい。この場合、アライメント補正値算出部21Aは、外部装置からフォーカスマップの計測結果または入力補正値を取得してアライメント補正値を算出する。
また、アライメント補正値算出部21Aがアライメント補正値を算出する際に用いる下層アライメントデータや下層フォーカスマップは、露光装置1Aが測定したものであってもよいし、露光装置1A以外の装置によって測定されたものであってもよい。
このように第1の実施形態によれば、下層アライメントデータ、下層入力補正値および下層フォーカスマップを用いて、下層側パターンに対する上層側パターンのアライメント補正値を算出するので、上層側パターンと下層側パターンとの間の重ね合わせ精度を簡易な構成で容易に向上させることが可能となる。したがって、半導体装置のレイヤ間を精度良く重ね合わせすることが可能となる。
(第2の実施形態)
つぎに、図4を用いてこの発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、反射型投影光学系を用いて構成される露光処理機構で露光を行う際に、下層アライメントデータ、下層入力補正値および下層フォーカスマップを用いて、下層側パターンに対する上層側パターンのアライメント補正値を算出する。
図4は、第2の実施形態に係る露光装置の構成を示す図である。図4の各構成要素のうち図1に示す第1の実施形態の露光装置1Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
露光装置1Bは、例えば、EUV(Extreme Ultraviolet)露光装置であり、反射型投影光学系を用いてウエハ15への露光を行う。露光装置1Bは、ウエハ15に反射型投影露光を行う露光処理機構10Bと、露光処理機構10Bを制御する制御機構20Bと、を備えている。露光処理機構10Bは、照明光学系31と、レチクルステージ33と、投影光学系34と、ウエハステージ16と、アライメント計測装置3と、フォーカスマップ計測装置4と、を有している。
照明光学系31は、光源(図示せず)から出力された露光光をマスクパターンの形成された反射型マスク(レチクル)32に照射する。下層側パターンの形成に用いる反射型マスク32には、下層側パターンの位置を測定するためのアライメントマークと、回路パターンと、が形成されている。また、上層側パターンの形成に用いる反射型マスク32には、上層側パターンの位置を測定するためのアライメントマークと、回路パターンと、が形成されている。
レチクルステージ33は、反射型マスク32を載置する。投影光学系34は、反射型マスク32で反射された露光光をウエハ15に照射することにより、マスクパターンをウエハ15に縮小投影する。
制御機構20Bは、制御機構20Aと同様の機能(アライメント補正値算出部21B、計測結果DB22B)を有している。アライメント補正値算出部21Bは、アライメント補正値算出部21Aと同様の機能を有し、計測結果DB22Bは計測結果DB22Aと同様の機能を有している。
露光装置1Bは、露光装置1Aと同様に、アライメント補正値算出部21Bが、下層アライメントデータ、下層入力補正値、下層フォーカスマップ、上層アライメントデータ、上層入力補正値および上層フォーカスマップを用いて、アライメント補正値を算出する。
また、アライメント補正値算出部21Bがアライメント補正値を算出する際に用いる下層アライメントデータや下層フォーカスマップは、露光装置1Bが測定したものであってもよいし、露光装置1B以外の装置によって測定されたものであってもよい。
このように第2の実施形態によれば、下層アライメントデータ、下層入力補正値および下層フォーカスマップを用いて、下層側パターンに対する上層側パターンのアライメント補正値を算出するので、上層側パターンと下層側パターンとの間の重ね合わせ精度を簡易な構成で容易に向上させることが可能となる。したがって、半導体装置のレイヤ間を精度良く重ね合わせすることが可能となる。
(第3の実施形態)
つぎに、図5を用いてこの発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、レチクル形状に基づいて、下層側パターンに対する上層側パターンのアライメント補正値を算出する。
図5は、第3の実施形態に係る露光装置の構成を示す図である。図5の各構成要素のうち図1に示す第1の実施形態の露光装置1Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
露光装置1Cは、ウエハ15に縮小投影露光を行う露光処理機構10Cと、露光処理機構10Cを制御する制御機構20Cと、を備えている。露光処理機構10Cは、露光処理機構10Aの機能と、レチクル形状計測装置5と、を有している。具体的には、露光処理機構10Cは、照明光学系11と、レチクルステージ13と、投影レンズ14と、ウエハステージ16と、アライメント計測装置3と、フォーカスマップ計測装置4と、レチクル形状計測装置5と、を有している。
レチクル形状計測装置5は、レチクルステージ13に載置されるレチクル(レチクル12など)の表面形状を計測する装置である。レチクル形状計測装置5は、レチクル12の外周部(レチクルステージ13がレチクル12を保持する部分)の位置を計測することにより、レチクル12の表面形状を計測する。レチクル形状計測装置5は、レチクル12の主面方向の位置(x,y)やレチクル12の厚さ方向の位置(z)を計測することにより、レチクル12の歪み(レチクル形状)を計測する。レチクル形状計測装置5は、計測結果であるレチクル形状を、制御機構20Cに送る。
制御機構20Cは、アライメント補正値算出部21Cと、計測結果DB22Cと、を有している。本実施形態のアライメント補正値算出部21Cは、下層側パターンを転写した際のレチクル形状と、上層側パターンを転写する際のレチクル形状と、を用いて、アライメント補正値を算出する。
具体的には、アライメント補正値算出部21Cは、下層アライメントデータ、下層入力補正値、下層フォーカスマップおよび下層側パターン転写時のレチクル形状、上層アライメントデータ、上層入力補正値、上層フォーカスマップおよび上層側パターン転写時のレチクル形状と、に基づいて、アライメント補正値を算出する。
アライメント補正値算出部21Cは、計測結果DB22C内の情報を用いてアライメント補正値を算出する。計測結果DB22Cは、マーク位置の計測結果、フォーカスマップの計測結果、入力補正値およびレチクル形状を記憶するデータベースである。計測結果DB22Cは、メモリなどを用いて構成されている。
ウエハ15への露光を行う際には、露光装置1Cの外部から露光処理機構10C内に搬送されてきたウエハ15がレチクル形状計測装置5、アライメント計測装置3およびフォーカスマップ計測装置4で計測される。レチクル形状の計測結果、マーク位置の計測結果およびフォーカスマップの計測結果は、制御機構20Cに送られて、計測結果DB22C内に格納される。
アライメント補正値算出部21Cは、計測結果DB22C内のデータを用いて、アライメント補正値を算出する。ウエハ15に下層側パターンを転写する際には、下層側パターンへの入力補正値が外部装置などからアライメント補正値算出部21Cに入力される。ウエハ15に下層側パターンを転写する際には、下層側パターンの、レチクル形状、アライメントデータ(アライメント計測結果)、入力補正値およびフォーカスマップが計測結果DB22C内に格納される。
ウエハ15に上層側パターンを転写する際には、上層側パターンへの入力補正値が外部装置などからアライメント補正値算出部21Cに入力される。ウエハ15に上層側パターンを転写する際には、上層側パターンの、レチクル形状、アライメントデータ、入力補正値およびフォーカスマップが計測結果DB22C内に格納される。
下層側パターン上に上層側パターンを転写する際には、アライメント補正値算出部21Cが、上層側パターンに対する計測結果(レチクル形状の計測結果、マーク位置の計測結果およびフォーカスマップの計測結果)と、上層側パターンへの入力補正値と、下層側パターンに対する計測結果と、下層側パターンの転写時に用いた入力補正値と、を用いて、アライメント補正値を算出する。制御機構20Cは、アライメント補正値算出部21Cによって算出されたアライメント補正値を反映するように、露光処理機構10Cを制御してウエハ15に上層側パターンを転写する。
換言すると、露光処理機構10Cは、アライメント補正値算出部21Cが算出したアライメント補正値を用いて上層側パターンの転写位置を補正する。そして、露光処理機構10Cは、補正した転写位置に上層側パターンを転写する。
なお、下層側パターンにアライメントしない場合には、アライメント計測装置3での計測やレチクル形状計測装置5での計測は省略される。また、レチクル形状は、アライメント補正値を算出した後に計測結果DB22C内に格納してもよいし、アライメント補正値を算出する前に計測結果DB22C内に格納してもよい。アライメント補正値を算出した後に計測結果DB22C内に格納する場合、アライメント補正値を算出する際には、レチクル形状がレチクル形状計測装置5からアライメント補正値算出部21Cに入力される。また、レチクル形状は、露光前から露光後の何れのタイミングで計測結果DB22C内に格納してもよい。
なお、レチクル形状の計測結果、マーク位置の計測結果、フォーカスマップの計測結果または入力補正値は、計測結果DB22C内に格納することなく、外部装置に格納しておいてもよい。この場合、アライメント補正値算出部21Cは、外部装置からレチクル形状、フォーカスマップの計測結果または入力補正値を取得してアライメント補正値を算出する。また、露光処理機構10Cを、反射型投影光学系を用いて構成してもよい。
また、アライメント補正値算出部21Cがアライメント補正値を算出する際に用いる下層アライメントデータ、下層フォーカスマップおよび下層側パターンのレチクル形状は、露光装置1Cが測定したものであってもよいし、露光装置1C以外の装置によって測定されたものであってもよい。
このように第3の実施形態によれば、レチクル形状、下層アライメントデータ、下層入力補正値および下層フォーカスマップを用いて、下層側パターンに対する上層側パターンのアライメント補正値を算出するので、上層側パターンと下層側パターンとの間の重ね合わせ精度を簡易な構成で容易に向上させることが可能となる。したがって、半導体装置のレイヤ間を精度良く重ね合わせすることが可能となる。
(第4の実施形態)
つぎに、図6を用いてこの発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、レチクルの温度分布に基づいて、下層側パターンに対する上層側パターンのアライメント補正値を算出する。
図6は、第4の実施形態に係る露光装置の構成を示す図である。図6の各構成要素のうち図1に示す第1の実施形態の露光装置1Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
露光装置1Dは、ウエハ15に縮小投影露光を行う露光処理機構10Dと、露光処理機構10Dを制御する制御機構20Dと、を備えている。露光処理機構10Dは、露光処理機構10Aの機能と、レチクル温度分布計測装置6と、を有している。具体的には、露光処理機構10Dは、照明光学系11と、レチクルステージ13と、投影レンズ14と、ウエハステージ16と、アライメント計測装置3と、フォーカスマップ計測装置4と、レチクル温度分布計測装置6と、を有している。
レチクル温度分布計測装置6は、レチクルステージ13に載置されるレチクル(レチクル12など)の表面温度の分布(レチクル温度分布)を計測する装置である。レチクル温度分布計測装置6は、計測結果であるレチクル温度分布を、制御機構20Dに送る。
制御機構20Dは、アライメント補正値算出部21Dと、計測結果DB22Dと、を有している。本実施形態のアライメント補正値算出部21Dは、下層側パターンを転写した際のレチクル温度分布と、上層側パターンを転写する際のレチクル温度分布と、を用いて、アライメント補正値を算出する。
具体的には、アライメント補正値算出部21Dは、下層アライメントデータ、下層入力補正値、下層フォーカスマップおよび下層側パターン転写時のレチクル温度分布、上層アライメントデータ、上層入力補正値、上層フォーカスマップおよび上層側パターン転写時のレチクル温度分布と、に基づいて、アライメント補正値を算出する。
アライメント補正値算出部21Dは、レチクル温度分布に基づいて、レチクル12の主面方向の位置(x,y)やレチクル12の厚さ方向の位置(z)を算出することにより、レチクル12の歪み量(レチクル形状)を算出する。そして、アライメント補正値算出部21Dは、算出したレチクル形状を用いて、アライメント補正値算出部21Cと同様の処理によってアライメント補正値を算出する。
アライメント補正値算出部21Dは、計測結果DB22D内の情報を用いてアライメント補正値を算出する。計測結果DB22Dは、マーク位置の計測結果、フォーカスマップの計測結果、入力補正値およびレチクル温度分布を記憶するデータベースである。計測結果DB22Dは、メモリなどを用いて構成されている。なお、計測結果DB22Dは、レチクル温度分布の代わりに、レチクル温度分布から算出されたレチクル形状を記憶しておいてもよい。
ウエハ15への露光を行う際には、露光装置1Dの外部から露光処理機構10D内に搬送されてきたウエハ15がレチクル温度分布計測装置6、アライメント計測装置3およびフォーカスマップ計測装置4で計測される。レチクル温度分布の計測結果、マーク位置の計測結果およびフォーカスマップの計測結果は、制御機構20Dに送られて、計測結果DB22D内に格納される。
アライメント補正値算出部21Dは、計測結果DB22D内のデータを用いて、アライメント補正値を算出する。ウエハ15に下層側パターンを転写する際には、下層側パターンへの入力補正値が外部装置などからアライメント補正値算出部21Dに入力される。ウエハ15に下層側パターンを転写する際には、下層側パターンの、レチクル温度分布、アライメントデータ(アライメント計測結果)、入力補正値およびフォーカスマップが計測結果DB22D内に格納される。
ウエハ15に上層側パターンを転写する際には、上層側パターンへの入力補正値が外部装置などからアライメント補正値算出部21Dに入力される。ウエハ15に上層側パターンを転写する際には、上層側パターンの、レチクル温度分布、アライメントデータ、入力補正値およびフォーカスマップが計測結果DB22D内に格納される。
下層側パターン上に上層側パターンを転写する際には、アライメント補正値算出部21Dが、上層側パターンに対する計測結果(レチクル温度分布の計測結果、マーク位置の計測結果およびフォーカスマップの計測結果)と、上層側パターンへの入力補正値と、下層側パターンに対する計測結果と、下層側パターンの転写時に用いた入力補正値と、を用いて、アライメント補正値を算出する。制御機構20Dは、アライメント補正値算出部21Dによって算出されたアライメント補正値を反映するように、露光処理機構10Dを制御してウエハ15に上層側パターンを転写する。
換言すると、露光処理機構10Dは、アライメント補正値算出部21Dが算出したアライメント補正値を用いて上層側パターンの転写位置を補正する。そして、露光処理機構10Dは、補正した転写位置に上層側パターンを転写する。
なお、下層側パターンにアライメントしない場合には、アライメント計測装置3での計測やレチクル温度分布計測装置6での計測は省略される。また、レチクル温度分布は、アライメント補正値を算出した後に計測結果DB22D内に格納してもよいし、アライメント補正値を算出する前に計測結果DB22D内に格納してもよい。アライメント補正値を算出した後に計測結果DB22D内に格納する場合、アライメント補正値を算出する際には、レチクル温度分布がレチクル温度分布計測装置6からアライメント補正値算出部21Dに入力される。また、レチクル形状は、露光前から露光後の何れのタイミングで計測結果DB22D内に格納してもよい。
なお、レチクル温度分布の計測結果、マーク位置の計測結果、フォーカスマップの計測結果または入力補正値は、計測結果DB22D内に格納することなく、外部装置に格納しておいてもよい。この場合、アライメント補正値算出部21Dは、外部装置からレチクル温度分布、フォーカスマップの計測結果または入力補正値を取得してアライメント補正値を算出する。また、露光処理機構10Dを、反射型投影光学系を用いて構成してもよい。
また、アライメント補正値算出部21Dがアライメント補正値を算出する際に用いる下層アライメントデータ、下層フォーカスマップおよび下層側パターンのレチクル温度分布は、露光装置1Dが測定したものであってもよいし、露光装置1D以外の装置によって測定されたものであってもよい。
このように第4の実施形態によれば、レチクル温度分布、下層アライメントデータ、下層入力補正値および下層フォーカスマップを用いて、下層側パターンに対する上層側パターンのアライメント補正値を算出するので、上層側パターンと下層側パターンとの間の重ね合わせ精度を簡易な構成で容易に向上させることが可能となる。したがって、半導体装置のレイヤ間を精度良く重ね合わせすることが可能となる。
(第5の実施形態)
つぎに、図7を用いてこの発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態では、ウエハ15の温度分布に基づいて、下層側パターンに対する上層側パターンのアライメント補正値を算出する。
図7は、第5の実施形態に係る露光装置の構成を示す図である。図7の各構成要素のうち図1に示す第1の実施形態の露光装置1Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
露光装置1Eは、ウエハ15に縮小投影露光を行う露光処理機構10Eと、露光処理機構10Eを制御する制御機構20Eと、を備えている。露光処理機構10Eは、露光処理機構10Aの機能と、ウエハ温度分布計測装置7と、を有している。具体的には、露光処理機構10Eは、照明光学系11と、レチクルステージ13と、投影レンズ14と、ウエハステージ16と、アライメント計測装置3と、フォーカスマップ計測装置4と、ウエハ温度分布計測装置7と、を有している。
ウエハ温度分布計測装置7は、ウエハステージ16に載置されるウエハ(ウエハ15など)の表面温度の分布(ウエハ温度分布)を計測する装置である。ウエハ温度分布計測装置7は、計測結果であるウエハ温度分布を、制御機構20Eに送る。
制御機構20Eは、アライメント補正値算出部21Eと、計測結果DB22Eと、を有している。本実施形態のアライメント補正値算出部21Eは、下層側パターンを転写した際のウエハ温度分布と、上層側パターンを転写する際のウエハ温度分布と、を用いて、アライメント補正値を算出する。
具体的には、アライメント補正値算出部21Eは、下層アライメントデータ、下層入力補正値、下層フォーカスマップおよび下層側パターン転写時のウエハ温度分布、上層アライメントデータ、上層入力補正値、上層フォーカスマップおよび上層側パターン転写時のウエハ温度分布と、に基づいて、アライメント補正値を算出する。
アライメント補正値算出部21Eは、ウエハ温度分布に基づいて、ウエハ15の主面方向の位置(x,y)やウエハ15の厚さ方向の位置(z)を算出することにより、ウエハ15の歪み量(凹凸などのウエハ表面形状)を算出する。そして、アライメント補正値算出部21Eは、算出したウエハ形状を用いて、アライメント補正値算出部21Aと同様の処理によってアライメント補正値を算出する。
アライメント補正値算出部21Eは、計測結果DB22E内の情報を用いてアライメント補正値を算出する。計測結果DB22Eは、マーク位置の計測結果、フォーカスマップの計測結果、入力補正値およびウエハ温度分布を記憶するデータベースである。計測結果DB22Eは、メモリなどを用いて構成されている。なお、計測結果DB22Eは、ウエハ温度分布の代わりに、ウエハ温度分布から算出されたウエハ形状を記憶しておいてもよい。
ウエハ15への露光を行う際には、露光装置1Eの外部から露光処理機構10E内に搬送されてきたウエハ15がフォーカスマップ計測装置4、アライメント計測装置3およびウエハ温度分布計測装置7で計測される。レチクル温度分布の計測結果、マーク位置の計測結果およびフォーカスマップの計測結果は、制御機構20Eに送られて、計測結果DB22E内に格納される。
アライメント補正値算出部21Eは、計測結果DB22E内のデータを用いて、アライメント補正値を算出する。ウエハ15に下層側パターンを転写する際には、下層側パターンへの入力補正値が外部装置などからアライメント補正値算出部21Eに入力される。ウエハ15に下層側パターンを転写する際には、下層側パターンの、ウエハ温度分布、アライメントデータ(アライメント計測結果)、入力補正値およびフォーカスマップが計測結果DB22E内に格納される。
ウエハ15に上層側パターンを転写する際には、上層側パターンへの入力補正値が外部装置などからアライメント補正値算出部21Eに入力される。ウエハ15に上層側パターンを転写する際には、上層側パターンの、ウエハ温度分布、アライメントデータ、入力補正値およびフォーカスマップが計測結果DB22E内に格納される。
下層側パターン上に上層側パターンを転写する際には、アライメント補正値算出部21Eが、上層側パターンに対する計測結果(ウエハ温度分布の計測結果、マーク位置の計測結果およびフォーカスマップの計測結果)と、上層側パターンへの入力補正値と、下層側パターンに対する計測結果と、下層側パターンの転写時に用いた入力補正値と、を用いて、アライメント補正値を算出する。制御機構20Eは、アライメント補正値算出部21Eによって算出されたアライメント補正値を反映するように、露光処理機構10Eを制御してウエハ15に上層側パターンを転写する。
換言すると、露光処理機構10Eは、アライメント補正値算出部21Eが算出したアライメント補正値を用いて上層側パターンの転写位置を補正する。そして、露光処理機構10Eは、補正した転写位置に上層側パターンを転写する。
なお、下層側パターンにアライメントしない場合には、アライメント計測装置3での計測やウエハ温度分布計測装置7での計測は省略される。また、ウエハ温度分布は、アライメント補正値を算出した後に計測結果DB22E内に格納してもよいし、アライメント補正値を算出する前に計測結果DB22E内に格納してもよい。アライメント補正値を算出した後に計測結果DB22E内に格納する場合、アライメント補正値を算出する際には、ウエハ温度分布がウエハ温度分布計測装置7からアライメント補正値算出部21Eに入力される。また、レチクル形状は、露光前から露光後の何れのタイミングで計測結果DB22E内に格納してもよい。
なお、ウエハ温度分布の計測結果、マーク位置の計測結果、フォーカスマップの計測結果または入力補正値は、計測結果DB22E内に格納することなく、外部装置に格納しておいてもよい。この場合、アライメント補正値算出部21Eは、外部装置からウエハ温度分布、フォーカスマップの計測結果または入力補正値を取得してアライメント補正値を算出する。また、露光処理機構10Eを、反射型投影光学系を用いて構成してもよい。
また、アライメント補正値算出部21Eがアライメント補正値を算出する際に用いる下層アライメントデータ、下層フォーカスマップおよび下層側パターンのウエハ温度分布は、露光装置1Eが測定したものであってもよいし、露光装置1E以外の装置によって測定されたものであってもよい。
つぎに、アライメント補正値算出部21A〜21Eのハードウェア構成について説明する。なお、アライメント補正値算出部21A〜21Eは、それぞれ同様のハードウェア構成を有しているので、ここではアライメント補正値算出部21Aのハードウェア構成について説明する。
図8は、アライメント補正値算出部のハードウェア構成を示す図である。アライメント補正値算出部21Aは、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93、表示部94、入力部95を有している。アライメント補正値算出部21Aでは、これらのCPU91、ROM92、RAM93、表示部94、入力部95がバスラインを介して接続されている。
CPU91は、コンピュータプログラムであるアライメント補正値算出プログラム97を用いてアライメント補正値を算出する。アライメント補正値算出プログラム97は、コンピュータで実行可能な、アライメント補正値を算出するための複数の命令を含むコンピュータ読取り可能かつ非遷移的な記録媒体を有するコンピュータプログラムプロダクトである。アライメント補正値算出プログラム97では、前記複数の命令がアライメント補正値を算出することをコンピュータに実行させる。
表示部94は、液晶モニタなどの表示装置であり、CPU91からの指示に基づいて、アライメントデータ、入力補正値、フォーカスマップ、アライメント補正値などを表示する。入力部95は、アライメント補正値算出部以外の外部装置などから外部入力される指示情報(アライメント補正値の算出に必要なパラメータ等)を入力する。なお、入力部95を、マウスやキーボードを備えた構成とし、使用者から外部入力される指示情報を入力部95に入力してもよい。入力部95へ入力された指示情報は、CPU91へ送られる。
アライメント補正値算出プログラム97は、ROM92内に格納されており、バスラインを介してRAM93へロードされる。図8では、アライメント補正値算出プログラム97がRAM93へロードされた状態を示している。
CPU91はRAM93内にロードされたアライメント補正値算出プログラム97を実行する。具体的には、アライメント補正値算出部21Aでは、使用者による入力部95からの指示入力に従って、CPU91がROM92内からアライメント補正値算出プログラム97を読み出してRAM93内のプログラム格納領域に展開して各種処理を実行する。CPU91は、この各種処理に際して生じる各種データをRAM93内に形成されるデータ格納領域に一時的に記憶させておく。
このように第5の実施形態によれば、ウエハ温度分布、下層アライメントデータ、下層入力補正値および下層フォーカスマップを用いて、下層側パターンに対する上層側パターンのアライメント補正値を算出するので、上層側パターンと下層側パターンとの間の重ね合わせ精度を簡易な構成で容易に向上させることが可能となる。したがって、半導体装置のレイヤ間を精度良く重ね合わせすることが可能となる。
このように第1〜第5の実施形態によれば、半導体装置のレイヤ間を精度良く重ね合わせすることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A〜1E…露光装置、3…アライメント計測装置、4…フォーカスマップ計測装置、5…レチクル形状計測装置、6…レチクル温度分布計測装置、7…ウエハ温度分布計測装置、10A〜10E…露光処理機構、12…レチクル、15…ウエハ、16…ウエハステージ、20A〜20E…制御機構、21A〜21E…アライメント補正値算出部、22A〜22E…計測結果DB、32…反射型マスク、51…フォーカスマップ。

Claims (7)

  1. マスクパターンが形成された原版に露光光を照射することによって基板に前記マスクパターンに対応するパターンを転写する露光処理部と、
    前記露光処理部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記露光処理部は、
    前記基板のアライメントデータを計測するアライメントデータ計測部と、
    前記基板のフォーカスマップを計測するフォーカスマップ計測部と、
    前記原版の表面形状を計測する原版形状計測装置と、
    を有し、
    前記制御部は、
    これから露光処理を行う基板である露光対象基板の下層側パターンの位置に関する下層側位置情報と、前記露光対象基板に転写する上層側パターンの位置に関する上層側位置情報と、に基づいて、前記下層側パターンに対して前記上層側パターンを位置合わせする際に用いるアライメント補正値を算出するアライメント補正値算出部を有し、
    前記下層側位置情報は、
    前記下層側パターンを転写する際に計測されたアライメントデータである下層アライメントデータと、
    前記下層側パターンを転写する際に計測されたフォーカスマップである下層フォーカスマップと、
    前記露光対象基板よりも以前に露光処理された基板から取得した下層側パターンと上層側パターンとの間の位置ずれ量の履歴に基づいて設定された前記位置合わせに対する補正値であって前記下層側パターンを形成する際に用いた下層補正値と、
    前記下層側パターンの形成に用いられる下層用原版に対して前記下層側パターンを転写する際に計測された前記下層用原版の表面形状と、
    を含み、
    前記上層側位置情報は、
    前記上層側パターンを転写する際に前記アライメントデータ計測部が計測したアライメントデータである上層アライメントデータと、
    前記上層側パターンを形成する際に前記フォーカスマップ計測部が計測したフォーカスマップである上層フォーカスマップと、
    前記位置合わせに対する補正値であって前記上層側パターンを転写する際に用いる上層補正値と、
    前記上層側パターンの形成に用いられる上層用原版に対して前記上層側パターンを転写する際に前記原版形状計測装置が計測した前記上層用原版の表面形状と、
    を含み、
    前記制御部は、前記アライメント補正値算出部が算出したアライメント補正値を用いて、前記下層側パターンに対する前記上層側パターンの位置合わせを制御することを特徴とする露光装置。
  2. マスクパターンが形成された原版に露光光を照射することによって基板に前記マスクパターンに対応するパターンを転写する露光処理部と、
    前記露光処理部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記露光処理部は、
    前記基板のアライメントデータを計測するアライメントデータ計測部と、
    前記基板のフォーカスマップを計測するフォーカスマップ計測部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    これから露光処理を行う基板である露光対象基板の下層側パターンの位置に関する下層側位置情報と、前記露光対象基板に転写する上層側パターンの位置に関する上層側位置情報と、に基づいて、前記下層側パターンに対して前記上層側パターンを位置合わせする際に用いるアライメント補正値を算出するアライメント補正値算出部を有し、
    前記下層側位置情報は、
    前記下層側パターンを転写する際に計測されたアライメントデータである下層アライメントデータと、
    前記下層側パターンを転写する際に計測されたフォーカスマップである下層フォーカスマップと、
    前記露光対象基板よりも以前に露光処理された基板から取得した下層側パターンと上層側パターンとの間の位置ずれ量の履歴に基づいて設定された前記位置合わせに対する補正値であって前記下層側パターンを形成する際に用いた下層補正値と、
    を含み、
    前記上層側位置情報は、
    前記上層側パターンを転写する際に前記アライメントデータ計測部が計測したアライメントデータである上層アライメントデータと、
    前記上層側パターンを形成する際に前記フォーカスマップ計測部が計測したフォーカスマップである上層フォーカスマップと、
    前記位置合わせに対する補正値であって前記上層側パターンを転写する際に用いる上層補正値と、
    を含み、
    前記制御部は、前記アライメント補正値算出部が算出したアライメント補正値を用いて、前記下層側パターンに対する前記上層側パターンの位置合わせを制御することを特徴とする露光装置。
  3. 前記露光処理部は、前記原版の表面形状を計測する原版形状計測装置をさらに有し、
    前記下層側位置情報は、前記下層側パターンの形成に用いられる下層用原版に対して前記下層側パターンを転写する際に計測された前記下層用原版の表面形状をさらに含み、
    前記上層側位置情報は、前記上層側パターンの形成に用いられる上層用原版に対して前記上層側パターンを転写する際に前記原版形状計測装置が計測した前記上層用原版の表面形状をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記露光処理部は、前記原版の温度分布を計測する原版温度分布計測装置をさらに有し、
    前記下層側位置情報は、前記下層側パターンの形成に用いられる下層用原版に対して前記下層側パターンを転写する際に計測された下層用原版の温度分布をさらに含み、
    前記上層側位置情報は、前記上層側パターンの形成に用いられる上層用原版に対して前記上層側パターンを転写する際に前記原版温度分布計測装置が計測した前記上層用原版の温度分布をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  5. 前記露光処理部は、前記基板の温度分布を計測する基板温度分布計測装置をさらに有し、
    前記下層側位置情報は、前記下層側パターンを転写する際に計測された基板の温度分布をさらに含み、
    前記上層側位置情報は、前記上層側パターンを転写する際に前記基板温度分布計測装置が計測した基板の温度分布をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  6. 基板のアライメントデータを計測するアライメントデータ計測ステップと、
    前記基板のフォーカスマップを計測するフォーカスマップ計測ステップと、
    マスクパターンが形成された原版に露光光を照射することによって前記基板に前記マスクパターンに対応するパターンを転写する露光処理ステップと、
    を有し、
    前記露光処理を行う際には、これから露光処理を行う基板である露光対象基板の下層側パターンの位置に関する下層側位置情報と、前記露光対象基板に転写する上層側パターンの位置に関する上層側位置情報と、に基づいて、前記下層側パターンに対して前記上層側パターンを位置合わせする際に用いるアライメント補正値を算出し、
    前記下層側位置情報は、
    前記下層側パターンを転写する際に計測されたアライメントデータである下層アライメントデータと、
    前記下層側パターンを転写する際に計測されたフォーカスマップである下層フォーカスマップと、
    前記露光対象基板よりも以前に露光処理された基板から取得した下層側パターンと上層側パターンとの間の位置ずれ量の履歴に基づいて設定された前記位置合わせに対する補正値であって前記下層側パターンを形成する際に用いた下層補正値と、
    を含み、
    前記上層側位置情報は、
    前記上層側パターンを転写する際に前記アライメントデータ計測部が計測したアライメントデータである上層アライメントデータと、
    前記上層側パターンを形成する際に前記フォーカスマップ計測部が計測したフォーカスマップである上層フォーカスマップと、
    前記位置合わせに対する補正値であって前記上層側パターンを転写する際に用いる上層補正値と、
    を含み、
    算出したアライメント補正値を用いて、前記下層側パターンに対する前記上層側パターンの位置合わせを制御することを特徴とする露光方法。
  7. 基板のアライメントデータを計測するアライメントデータ計測ステップと、
    前記基板のフォーカスマップを計測するフォーカスマップ計測ステップと、
    マスクパターンが形成された原版に露光光を照射することによって前記基板に前記マスクパターンに対応するパターンを転写する露光処理ステップと、
    転写されたパターンに対応する基板上パターンを前記基板上に形成するパターン形成ステップと、
    を有し、
    前記露光処理を行う際には、これから露光処理を行う基板である露光対象基板の下層側パターンの位置に関する下層側位置情報と、前記露光対象基板に転写する上層側パターンの位置に関する上層側位置情報と、に基づいて、前記下層側パターンに対して前記上層側パターンを位置合わせする際に用いるアライメント補正値を算出し、
    前記下層側位置情報は、
    前記下層側パターンを転写する際に計測されたアライメントデータである下層アライメントデータと、
    前記下層側パターンを転写する際に計測されたフォーカスマップである下層フォーカスマップと、
    前記露光対象基板よりも以前に露光処理された基板から取得した下層側パターンと上層側パターンとの間の位置ずれ量の履歴に基づいて設定された前記位置合わせに対する補正値であって前記下層側パターンを形成する際に用いた下層補正値と、
    を含み、
    前記上層側位置情報は、
    前記上層側パターンを転写する際に前記アライメントデータ計測部が計測したアライメントデータである上層アライメントデータと、
    前記上層側パターンを形成する際に前記フォーカスマップ計測部が計測したフォーカスマップである上層フォーカスマップと、
    前記位置合わせに対する補正値であって前記上層側パターンを転写する際に用いる上層補正値と、
    を含み、
    算出したアライメント補正値を用いて、前記下層側パターンに対する前記上層側パターンの位置合わせを制御することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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