JPH1145851A - 露光方法及び半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

露光方法及び半導体デバイスの製造方法

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JPH1145851A
JPH1145851A JP9214136A JP21413697A JPH1145851A JP H1145851 A JPH1145851 A JP H1145851A JP 9214136 A JP9214136 A JP 9214136A JP 21413697 A JP21413697 A JP 21413697A JP H1145851 A JPH1145851 A JP H1145851A
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pattern
reticle pattern
exposure
design data
reticle
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JP9214136A
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Masaru Saeki
優 佐伯
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レチクルパターンが設計データから直接描画
できるとともに、計測されたひずみ量によってレチクル
パターンを補正して露光する露光方法であり、その露光
方法による半導体デバイスの製造方法を提供する。 【解決手段】 記憶されている設計データに基づいてレ
チクルパターンを表示する表示手段に露光光を照射し
て、感応基板にパターンを形成する露光方法であり、感
応基板に形成されるパターンのひずみを測定する測定工
程と、測定したひずみに基づいて、表示手段に表示され
るべき設計データに前記ひずみに対応する補正を加えて
レチクルパターンを表示する表示工程と、前記補正が加
えられたレチクルパターンを照射して、前記感応基板に
パターンを焼き付ける露光工程とによる露光方法。アラ
イメント機構によって計測したひずみ量によって、パタ
ーンの設計データを補正してレチクルパターンを表示す
ることで、レチクルパターンを機構的に補正することな
く、位置合わせができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光方法及び半導
体デバイスの製造方法に関し、詳しくは液晶ディスプレ
イ等の表示装置に任意のレチクルパターンを形成し得る
露光装置による露光方法及び、そのような露光方法によ
る半導体デバイスの製造方法に関するものである。
【従来の技術】周知のように、半導体デバイスの製造に
用いる露光装置は、ガラス基板に回路パターンを形成し
たレチクルを使用して、照明光学系によってこれを照明
したものを、投影光学系によって縮小投影してレジスト
を塗布したウエハ上にパターンを露光転写している。図
7は、従来の露光装置の概要を示す図であり、各要素は
ブロックで示してある。図7において、露光装置1は端
末3からの命令信号に従って、ガラス基板に回路パター
ンが形成されたレチクルを多数(1〜n)収納したレチ
クル交換装置2から必要なレチクルが選択されて、露光
装置1に装着される。半導体デバイスを製造する際に
は、レチクル交換装置2から必要なレチクルが選択さ
れ、多数のレチクルパターンが同一ウエハに重ね合わせ
て露光される。すなわち、一つのレチクルパターンをウ
エハ上のレジスト膜に露光転写して、所定の工程の後に
再びウエハにレジストを塗布して、再度別のレチクルを
選択して重ね焼きを行わなければならない。
【0002】露光装置に要求される基本的性能は、解像
力、寸法精度、合わせ精度等に優れていることと、生産
性ではスループット(処理能力)が大きいことが、重要
である。従って、従来の露光装置では、多数のレチクル
を交換しながら露光を行っており、スループットの向上
には限界がある。
【0003】このような課題を解消する露光装置とし
て、レチクルパターンの書き換えが可能な液晶表示装を
使用した露光装置が提案されている。この種の露光装置
について、図8(各要素はブロックで示してある)を参
照して説明すると、照明光学系4と、照明光学系4によ
って照明される透過型の液晶表示装置5と、液晶表示装
置5に形成されたレチクルパターンを投影する投影光学
系6と、ウエハが載置されるウエハステージ7と、ウエ
ハステージ7をXY方向に移動させるためのウエハステ
ージ制御系8と、露光装置を制御するための制御装置9
と、液晶表示装置5の表示内容を制御する表示制御装置
10と、ウエハをウエハステージに搬送させるウエハ搬
送系11とから構成されている。
【0004】また、レチクルパターンを表示する液晶表
示装置として、透過型液晶表示装置を用いた露光装置
が、特開平9−17719号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8の露光装置では、
表示制御装置10により液晶表示装置5にレチクルパタ
ーンを形成して、照明光学系4により液晶表示装置5を
照明して、レチクルパターンをウエハ上に焼き付けるこ
とが開示されている。複数の露光装置を使用して同一半
導体デバイスを製造する場合、各装置固有の特性の差異
や焼き付け精度が気圧等の気象条件でも号機間差が発生
する。このような号機間差等のオフセット量、或いはウ
エハ自体のそりや製造工程で発生するウエハの熱処理で
発生する熱膨張や段差等によるひずみ量を考慮する必要
がある。従来の液晶表示装置を使用した露光装置は、こ
のようなウエハに焼き付けられたパターンと設計値との
誤差を考慮した装置ではなく、解像度や合わせ精度等の
向上には改善の余地があった。
【0006】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、半導体デバイス等の製造に際して、レチクル
パターンを任意に形成できるようにし、レチクルパター
ンが設計データから直接描画できるとともに、アライメ
ント機構で計測されたひずみ量によりレチクルパターン
を補正して露光する露光方法である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による露光方法は、記憶されて
いる設計データに基づいてレチクルパターンを表示する
表示手段に露光光を照射することにより、感応基板にパ
ターンを形成する露光方法において、前記感応基板に形
成されるパターンのひずみを測定する測定工程と;前記
測定したひずみに基づいて、前記表示手段に表示される
べき設計データに前記ひずみに対応する補正を加えてレ
チクルパターンを表示する表示工程と;前記補正が加え
られたレチクルパターンを照射して、前記感応基板にパ
ターンを形成する露光工程とを備えたことを特徴とす
る。ここで言うひずみには、レチクルパターンと投影パ
ターンとの間の倍率のずれ、直交度誤差の他、先行して
形成されたパターンとの相対的ローテーションも含む。
【0008】このように構成すると、設計データに基づ
いて、液晶表示装置などの表示手段にレチクルパターン
を表示して、アライメント機構によって計測して得られ
たひずみ量によって、パターンの設計データを補正して
レチクルパターンを表示することで、レチクルパターン
を機構的にひずみを補正することなく、正しい投影露光
ができる。
【0009】請求項2に係る発明による露光方法は、表
示手段上に形成されるレチクルパターンに関する設計デ
ータに基づいて、前記表示手段上にレチクルパターンを
形成するパターン形成工程と;前記パターン形成工程で
形成されたレチクルパターンに露光光を照射することに
より、感応基板上にパターンを形成する露光工程と;前
記露光工程で感応基板上に形成されたパターンと前記設
計データから本来感応基板に形成されるべきパターンと
の間のひずみを測定する測定工程と;前記測定されたひ
ずみに基づいて前記レチクルパターンを補正する補正工
程と;を備えることを特徴とする。
【0010】このように構成することで、設計データに
基づいて、液晶表示装置などの表示手段にレチクルパタ
ーンを表示して、アライメント機構等による形成工程で
計測して得られたひずみ量によって、パターンの設計デ
ータを補正して表示手段に表示して、レチクルパターン
を機構的にひずみ量を補正することなく、感応基板上に
正しいパターンを焼き付けることができる。
【0011】また、請求項3に係る発明による露光方法
は、前記レチクルパターンには、アライメントマークが
含まれ、前記ひずみを測定する工程は、前記感応基板に
形成されたアライメントマークの位置と前記設計データ
から本来感応基板に形成されるべきアライメントマーク
位置とからひずみを測定することを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の発明である。
【0012】このように構成することで、アライメント
機構により、アライメントマークの位置からひずみ量を
計測して、このひずみ量によって設計データを補正して
表示手段に表示する。
【0013】また、請求項4に係る発明による露光方法
は、前記露光工程が、前記レチクルパターンを投影する
投影レンズ及び前記感応基板を載置し2次元に移動する
ステージを有する投影露光装置を用いて行われ、前記ひ
ずみを測定する工程は、前記投影レンズが有する収差デ
ータと前記ステージが有する直交度データとを利用する
ことを特徴とする請求項2に記載の発明である。
【0014】このように構成すると、前記投影レンズが
有する収差データと前記ステージが有する直交度データ
とで、表示手段に表示されたレチクルパターンのひずみ
量を補正することができる。
【0015】また、請求項5に係る発明による半導体デ
バイス製造方法は、前記補正されたレチクルパターンを
用いて半導体デバイスを製造することを特徴とする請求
項1ないし4のいずれかに記載の露光方法による露光方
法を用いた半導体デバイスを製造である。
【0016】このように構成することで、設計データで
レチクルパターンが形成できるとともに、アライメント
機構で計測されたひずみ量で設計データを補正して、半
導体デバイスを製造することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号を付与して、
可能な限り重複した説明を省略する。
【0018】図1は、本発明の一実施形態を説明するた
めの装置の概要を示す図であり、図1(A)は、装置の
各構成部分をブロックで表示した図、(B)は実際の装
置の側面(一部断面)図である。同図において、中央制
御装置(CPU)を含む制御装置11と、制御装置11
に制御信号を入力する端末(入力部)12と、2値化し
たレチクルパターン設計データを記憶するレチクルパタ
ーン記憶装置13と、露光装置14とを含む。露光装置
14には、水銀ランプやエキシマレーザなどの光源など
を含む照明光学系14aと、レチクルパターンを投影す
る投影レンズを含む投影光学系14bと、ウエハステー
ジ14cとを備え、照明光学系14aにより照明するこ
とでレチクルパターンを投影するとともに、任意のレチ
クルパターンが形成できるレチクルパターン表示装置1
6と、アライメント(位置合わせ)機構15とが備えら
れている。ここで、レチクルパターン設計データは、例
えばCAD(Computer Aided Desi
gn)データである。
【0019】更に、制御装置11は、デジタイザ17に
よって変換して2値化した設計データを記憶した設計デ
ータ記憶装置18とオンライン等により接続されてい
る。デジタイザ17は、パターンレイアウト図からマス
クパターンを作成した後、2値化データに変換してレチ
クルパターン設計データを作成する装置であり、この設
計データが設計データ記憶装置18に記憶されている。
制御装置11は、レチクルパターンを形成する際に、設
計データ記憶装置18から設計データが入力できるよう
になされている。
【0020】補正が必要でない場合は、レチクルパター
ン記憶装置13からのデータを用いてレチクルパターン
を表示装置16に表示してもよいし、レチクルパターン
記憶装置13と設計データ記憶装置18とを一体に構成
してもよい。
【0021】続いて、図2を参照して、本発明の一実施
形態である露光方法について説明する。先ず、ステップ
S1において、ウエハステージに、レジストを塗布した
ウエハW(計測用のウエハ)を搬送して、露光装置のウ
エハステージに載置する。このウエハWはウエハステー
ジに搬送される前にオリフラ(オリエンテーションフラ
ット)等を利用して方向姿勢を予め整える、いわゆるプ
リアライメントが行われている。
【0022】次いで、ステップS2に進み、制御装置1
1の指示によりレチクルパターン表示装置16によりレ
チクルパターンアライメントマークを表示して、制御装
置11からの指示に従って照明光学系より、レチクルパ
ターン表示装置16を照明する。このようにすると、ウ
エハW上にレチクルパターンとレチクルパターンの所定
位置に形成されたアライメントマークとが投影されて、
レジストに潜像が作られる(S3)。このアライメント
マーク(潜像)を、アライメント機構15で計測する
(S4)。したがって、レチクルパターンと投影パター
ンとのひずみ量が計測できることになる。このひずみ量
の計測では、投影レンズが有する収差データと、ステー
ジの直交度データを用いてもよい。
【0023】続いてステップS5に進み、このひずみ量
を、レチクルパターン設計データを修正するための補正
量として、レチクルパターン設計データを補正する。レ
チクルパターン設計データに補正量を乗算や加算等し
て、補正したレチクルパターンのデータを作成する。ま
た、各露光装置の号機間にオフセットが生じている場合
は、各露光装置のオフセット量に基づいて、レチクルパ
ターン設計データを修正する。
【0024】さらにステップS6に進み、レチクルパタ
ーンの補正データを、レチクルパターン表示装置16に
入力してレチクルパターンを表示する。
【0025】そしてステップS7に進み、計測用のウエ
ハWの代わりにプリアライメントされた製品用のウエハ
Wをステージ上に載置する。
【0026】さらにステップS8に進み、製品ウエハW
の感光面に露光して、レチクルパターンを焼き付ける。
【0027】次にステップS9に進み、全ての製品ウエ
ハWを処理したかを判断し、まだ処理すべきウエハWが
残っている場合は、ステップS7に戻り次のウエハWを
ウエハステージ上に載置し、露光を繰り返す。
【0028】ステップS9で、全てのウエハWを処理し
たと判断した場合には、1層目の露光工程を終了したこ
とになる(エンド)。
【0029】このように、同一号機で一連の露光を行う
場合には、1ロット複数枚のウエハの露光につきレチク
ルパターンの補正は一度でよい。
【0030】ステップアップリピートを繰り返して一枚
のウエハを焼き付ける露光方式では、ウエハの各フィー
ルドをワンショット毎に焼き付ける際に、ウエハの熱処
理工程後のそりや膨張等を補正するために、各フィール
ド毎に位置合わせのためのひずみ量を補正するようにし
てもよい。言い換えれば、露光する一つ前のフィールド
のひずみ量を補正しながらウエハのレチクルパターンを
補正して、露光を行ってもよい。即ち、ステップS1〜
S6までは、ワンショット毎に行ってもよい。
【0031】以上の方法は、一括露光の場合にも走査露
光の場合にも適用可能である。
【0032】次に、図3を参照してウエハWに2層目以
降を露光する工程を説明する。ウエハWに複数の層のパ
ターンを投影露光するときには、各層のパターンを常に
設計データを基準にして補正してもよいが、現実的には
設計値とは多少の誤差をもって露光された第1層目を基
準にして2層目以下を露光する方法をとった方が効率的
である。図3はそのような方法を示したフロー図であ
る。
【0033】図3の方法の前提として、第2層目のレチ
クルパターンについても、試験用のウエハWを用いて、
図2のステップS1〜S5あるいはS6までの工程を済
ませて、2層目を露光する号機のひずみ量を予め求めて
おく。
【0034】図3中、既に1層目が露光されたウエハW
をプリアライメントしてウエハステージ上に搬送・載置
する(ステップS21)。
【0035】次にステップS22に進み、そのウエハW
上に1層目のパターンと共に形成されているアライメン
トマークをアライメント機構によって測定する。1層目
は図2に示される工程でレチクルパターンを補正して投
影露光されているので、ほとんど誤差はないはずである
が、それでも生じ得る僅かな誤差を測定するものであ
る。
【0036】次のステップS23でレチクルパターンの
ひずみ量に換算して、このようにして求められた補正量
及び前述のように予め求めてあった号機間差のオフセッ
ト量に基づいて設計値のレチクルパターンのデータを補
正して2層目のレチクルパターンを表示装置に表示する
(ステップS24)。
【0037】そしてウエハWに2層目の露光をして(ス
テップS25)、処理すべきウエハWを全て処理し終え
たかを判断し(ステップS26)、まだウエハWが残っ
ている場合は、次の既に1層目が露光されたウエハWを
プリアライメントしてウエハステージ上に搬送・載置し
て(ステップS27)、露光動作(ステップS25)を
繰り返す。
【0038】ステップS26で、全てのウエハWが処理
されたと判断されると2層目の露光処理が完了したこと
になる(エンド)。
【0039】図3の方法は、1、2層目が露光されたウ
エハWに3層目以下を露光する際にも用いることができ
る。
【0040】なお、ここではひずみとはレチクルパター
ンと投影パターンとの間の倍率のずれ、直交度の誤差、
先行して形成されたパターンとの相対的ローテーション
を指している。このひずみ量に基づく補正量によって、
レチクルパターン記憶装置13に書き込まれた設計デー
タを演算処理して補正する。無論、これらのひずみの内
の一つを補正し、他は補正量零の場合もある。
【0041】一方、半導体デバイスの製造では、生産性
を高めるために、多数の露光装置を使用して、同一露光
工程を処理している。このような場合、各露光装置間の
差、すなわち号機間差(オフセット)が発生する。同一
露光工程では、共通のレチクルパターン設計データを用
いて、レチクルパターンが形成されるので、号機間差に
応じて、レチクルパターン設計データを補正する必要が
あり、このオフセット量を補正したレチクルパターンを
レチクルパターン表示装置16に表示して、露光工程を
行う。
【0042】このように本発明の露光方法は、アライメ
ント機構15により、ウエハ上の複数の点を計測して得
られたひずみ量で、レチクルパターン表示装置16のレ
チクルパターンを補正して、レチクルパターンと投影パ
ターンとのひずみを解消して露光工程を行う。従って、
従来露光装置に備えられていたレチクル交換機構が必要
なくなるとともに、ガラス基板などによるレチクルのひ
ずみを修正するために備えられたレチクルローティショ
ン及びレチクルスケーリング補正機構が必要なくなる。
【0043】感応基板に形成されたパターンのひずみを
測定する測定工程S2では、試験用のウエハに実際にレ
チクルパターン表示装置のパターンを投影露光してその
ウエハに形成されたアライメントマークを観察してひず
みを測定してもよいし、感応基板の露光面に相当する位
置に形成された像を基準マークFM(不図示)を利用し
て、あるいは基準マークの像を投影光学系を通してレチ
クルパターン表示装置のパターンに重ねて結像させ、そ
れらを観察することにより、ひずみを測定してもよい。
【0044】次に、本発明の別の実施の形態を、図4を
参照して説明する。図4は、本実施の形態で使用する露
光装置を、各部をブロックで示した装置概略構成図であ
る。同図において、露光装置14は、照明光学系14a
と、投影光学系14bと、ウエハステージ14cと、ア
ライメント機構15とを備え、照明光学系14aと投影
光学系14bとの途中にレチクルパターン表示装置16
が配置されている。レチクルパターン表示装置16は、
例えば透過型液晶表示装置である。ウエハステージ14
cは、ウエハ搬送装置19で搬送されたウエハが載置さ
れ、ウエハステージ制御量演算手段20によって制御し
て、ウエハを投影光学系14bによる像面位置で露光位
置に位置決めする。露光装置14は、制御装置11によ
り制御されている。
【0045】制御装置11は、レチクルパターン設計デ
ータ(2値化データ)が記憶される記憶装置13と、コ
マンドを制御装置11と露光装置14に入力する端末
(入力部)12と接続され、デジタイザ17からの設計
データを記憶した設計データ記憶装置18はオンライン
等により接続されている。制御装置11には、アライメ
ント機構15と接続され、アライメント機構15で計測
されたひずみ量が入力されるようになっている。
【0046】更に、レチクルパターン設計データをひず
み量に応じて補正する補正量演算部11aと、補正量演
算部11aで補正して得られる補正後のデータを記憶す
る画像データ記憶部11bと、画像データ記憶部11b
で記憶された画像データを送出する画像データ送出部1
1cとが備えられている。
【0047】先ず、ウエハステージ14cに、レジスト
を塗布したウエハWを搬送して、ウエハステージ14c
に載置してウエハを位置決めする。次いで、制御装置1
1の指示によりレチクルパターン表示装置16にレチク
ルパターンを表示する。制御装置11からの指示に従っ
て照明光学系14aより、レチクルパターン表示装置1
6を照明する。アライメント機構16で、レチクルパタ
ーンと投影パターンとのひずみ量を計測して、制御装置
11にそのデータを送信する。
【0048】このひずみ量を、レチクルパターン設計デ
ータを修正するための補正量とする。記憶装置13に書
き込まれたレチクルパターン設計データと補正量とオフ
セット量とを補正量演算部11aに入力して演算処理す
る。補正されたレチクルパターン設計データは、一旦画
像データ記憶部11bに保持され、画像データ送出部1
1cからレチクルパターン表示装置16に入力され、レ
チクルパターンが表示される。照明光学系14aによ
り、レチクルパターン表示装置16を照明して、そのレ
チクルパターンを投影光学系により、次のレジストを塗
布したウエハWに投影して、レチクルパターンを焼き付
ける。
【0049】このひずみ量とは、レチクルパターンと投
影パターンとの間の倍率のずれ、直交度の誤差だけでな
く、先行して形成されたパターンとの相対的ローテーシ
ョンによるひずみを含み、これらのひずみの一つのみを
補正すればよい場合もあれば、2つあるいは3つを補正
しなければならないこともある。レチクルパターン設計
データを補正する補正量演算部11aでは、例えば、ひ
ずみ量をα、オフセット量をβ、レチクルパターン設計
データをAとすると、(A×α+β)で算出することが
できる。また、オフセット量βは、各露光装置の号機に
よって異なり、予め入力して補正してもよい。
【0050】次に、本発明の一実施形態である上記露光
方法を利用した半導体デバイスの製造方法について説明
する。
【0051】図5を参照して、半導体デバイス等の生産
方法の実施形態について説明する。先ず、ステップS1
01では、半導体デバイスの回路設計を行う。この回路
設計に基づいて、ステップS102ではマスク設計工程
に進み、デジタイザによりレチクルパターン設計データ
を作成し、ウエハに焼き付けるレチクルパターン設計デ
ータにより、ひずみ量による補正量に応じてレチクルパ
ターン設計データを補正して、露光工程を実施する。ス
テップS104は、組立工程であり、ステップS103
で製造されたウエハを用いて半導体チップ化する工程で
あり、この工程は、ダイシング、ボンディング等のアッ
センブル工程、チップ封入等のパッケージング工程を含
む。ステップS105は、検査工程であり、製造された
半導体デバイスの動作確認テスト、耐久テスト等の検査
を行う。このような工程を経て半導体デバイスが完成さ
れて、ステップS106で出荷される。
【0052】図6は、ウエハ製造プロセスのフローを示
す。製造プロセスをスタートして、まずステップS20
0で、次に挙げるステップS201〜S204の中から
適切な処理工程を選択する。選択に従って、ステップS
201〜S204のいずれかに進む。
【0053】ステップS201ではウエハの表面を酸化
させる。ステップS202ではCVD等によりウエハ表
面に絶縁膜を形成する。ステップS203ではウエハ上
に電極を蒸着等の工程で形成する。ステップS204は
ウエハにイオンを打ち込む工程である。
【0054】これらの工程の後でステップS205に進
む。この工程はレジスト処理工程であり、ウエハに感光
剤を塗布する。次のステップS206では上記露光装置
によって、レチクルパターン設計データからアライメン
ト機構によりひずみ量を計測して、レチクルパターン設
計データを補正し、レチクルパターン表示装置16にレ
チクルパターンを形成し、それを露光してウエハに焼き
付ける。次のステップS207では露光したウエハを現
像する。さらに次のステップS208では現像したレジ
スト像以外の部分をエッチングにより削る。ステップS
209はレジスト剥離工程であり、エッチングが済んで
不要となったレジストを取り除く。次にステップS21
0で必要な全工程が完了したかを判断し、完了していな
ければステップS200に戻り、先のステップを繰り返
して、ウエハ上に回路パターンが形成される。ステップ
S210で全工程が完了したと判断されればエンドとな
る。
【0055】本実施形態の製造方法を用いれば、従来の
製造方法より、安価にしかもレチクルパターン設計デー
タから直ちにウエハを製造することができるので低コス
トに製造することができる。
【0056】なお、上記レチクルパターン表示装置は、
透過型液晶表示装置のみならず、反射型液晶表示装置で
あってもよい。また、このレチクルパターン形成手段
を、電子線やX線による露光装置に適用することも可能
である。その場合は投影光学系は不要である。
【0057】また、レチクルパターン設計データを、そ
の都度オンラインを通して設計データ記憶装置から読み
出してもよい。
【0058】このようにして、本発明によれば投影露光
機の号機間差、ウエハの伸縮、時間的な誤差など、種々
のひずみに容易に対処できる。
【0059】上記したように、本発明によれば、レチク
ルのパターンを任意に形成できるために、必要に応じて
レチクルパターン記憶装置或いはオンラインなどで設計
データ記憶装置から必要なデータを読み出して、レチク
ルパターンをレチクルパターン表示装置に表示して露光
することができる。そのために、アライメント機構によ
って、ひずみ量を算出して、レチクルパターン表示装置
に表示されるレチクルパターンを補正するのが容易であ
り、従来必要であったレチクル交換機構及びレチクルロ
ーティション及びレチクルスケーリング補正機構が必要
なくなる利点がある。
【0060】また、本発明の半導体デバイスの製造方法
によれば、ガラス基板によるレチクルを用いることな
く、レチクルパターン設計データから直ちに半導体デバ
イスの製造が可能であり、回路パターンの設計から製造
までの時間を短縮することが可能である利点がある。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明では、設計データに
基づいてレチクルパターンを表示する表示手段を用いる
ので、レチクルパターンを任意に形成でき、レチクルパ
ターンが設計データから直接描画できるとともに、ひず
みを測定する工程で測定されたひずみに基づいて設計デ
ータを補正してレチクルパターンを表示する工程を備え
るので、レチクルパターンの修正が容易に行え、正確か
つ迅速な露光が可能となる。またこのような露光方法を
用いるので、半導体デバイスの製造のスループットを高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光方法を説明するための露光装置の
概略図である。
【図2】本発明の露光方法の一実施形態の概略を示すフ
ロー図である。
【図3】本発明の露光方法の一実施形態で2層目以下を
露光する方法の概略を示すフロー図である。
【図4】本発明の露光方法を説明するための露光装置
を、各部をブロックで示した概略図である。
【図5】本発明の半導体デバイスの製造方法を示すフロ
ー図である。
【図6】本発明の半導体デバイスの製造方法を示すフロ
ー図である。
【図7】従来の露光装置を各部をブロックで示した概略
図である。
【図8】従来の露光装置を各部をブロックで示した概略
図である。
【符号の説明】
11 制御装置 11a 補正量演算部 11b 画像データ記憶部 11c 画像データ送出部 12 端末 13 レチクルパターン記憶装置 14 露光装置 14a 照明光学系 14b 投影光学系 14c ウエハステージ 15 アライメント機構 16 レチクルパターン表示装置 17 デジタイザ 18 設計データ記憶装置 19 ウエハ搬送装置 20 ウエハステージ制御量演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 525E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶されている設計データに基づいてレ
    チクルパターンを表示する表示手段に露光光を照射する
    ことにより、感応基板にパターンを形成する露光方法に
    おいて、 前記感応基板に形成されるパターンのひずみを測定する
    測定工程と、 前記測定したひずみに基づいて、前記表示手段に表示さ
    れるべき設計データに前記ひずみに対応する補正を加え
    てレチクルパターンを表示する表示工程と、 前記補正が加えられたレチクルパターンを照射して、前
    記感応基板にパターンを形成する露光工程とを備えたこ
    とを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 表示手段上に形成されるレチクルパター
    ンに関する設計データに基づいて、前記表示手段上にレ
    チクルパターンを形成するパターン形成工程と、 前記パターン形成工程で形成されたレチクルパターンに
    露光光を照射することにより、感応基板上にパターンを
    形成する露光工程と、 前記露光工程で感応基板上に形成されたパターンと前記
    設計データから本来感応基板に形成されるべきパターン
    との間のひずみを測定する測定工程と、 前記測定されたひずみに基づいて前記レチクルパターン
    を補正する補正工程と、 を備えることを特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 前記レチクルパターンには、アライメン
    トマークが含まれ、前記ひずみを測定する工程は、前記
    感応基板に形成されたアライメントマークの位置と前記
    設計データから本来感応基板に形成されるべきアライメ
    ントマーク位置とからひずみを測定することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の露光方法。
  4. 【請求項4】 前記露光工程は、前記レチクルパターン
    を投影する投影レンズ及び前記感応基板を載置し2次元
    に移動するステージを有する投影露光装置を用いて行わ
    れ、 前記ひずみを測定する工程は、前記投影レンズが有する
    収差データと前記ステージが有する直交度データとを利
    用することを特徴とする請求項2に記載の露光方法。
  5. 【請求項5】 前記補正されたレチクルパターンを用い
    て半導体デバイスを製造することを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載の露光方法による半導体デバ
    イス製造方法。
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